人狼審問

[アーノルド邸の窓の外でニーナは目を覚ました]

　結局、今日も野宿かファッキン！
　
　…JIN-ROH達はこの世界での死をどうとらえているのだろう…
　昨日のアーノルドさんの死…確かにショッキングな絵面だったけど
　見た目のショッキングさに気を取られて、リアリティはなかった…

　アレは、怪物による死だったからなのか…

　あの怪物…きっとあたしには手も足も出せないだろうな…
　
[ニーナは握った拳を見つめる]

　あたしは、殺されるなら人間に殺されたい…

　関係のある死を…意味のある死を求めたい…

[意を決したように立ち上がる]

　この世界に紛れ込んだJIN-ROHはソフィーさんの話だと３人…
　この情報はすぐにみんなに知れ渡るだろうね。

　そして、恐怖からの恐慌がおこる兆候になるだろうね。
　韻踏んだよ…一人で何やってんだっつーね。

　そうだ…あたしは今、一人だ…コレじゃ関係のある死は求められない…

　死に意味をあたえる為には生きる事に意味をあたえなければいけないんだ。

　誰かと合流しよう…もし、恐怖にかられてＰＫに走ってるＰＴに出会ったら…

　それはそれでオツなものだって。うん、あたしの人生乙！

[ニーナは*中央区へとむかった*]

―宿屋―

[トビーはゆっくりと起きあがると、まず視線を扉へと向けた]

[鍵はかかったままだ]

眠っている間には、何もなかった……のかな？

[トビーは扉のそばまで近寄ると、鍵が動かされたような様子がない事を確かめた]

何かあれば無事なはずがないか。

静かだね。みんなまだ眠っているのかな？

……そうか、昨日メイが大声で提案してたんだ。起きた人はもう女神像の前へ集まってるのかもしれないな。

行って、みるか。

[トビーは扉の前まで近づいたあと、ふと立ち止まって振り返った]

まてよ、入れ違うとまずいな。

[トビーは部屋に置いてあったメモ帳とペンを手に取ると、“女神像前にいる”と書き付けてちぎり取った]

これを扉に貼っておこう。そうすれば入れ違う事もない。

[ヒューバートは起き上がると周りに変化がないか確認した]
変化は無し･･･JIN-ROHの言葉を信じるとすると･･･今日誰か死んでるという事になるが･･･

とりあえず今日、奴の言った事が本当かどうかわかるということか･･･

トビーとメイは起きているかな？

[ヒューバートは鍵を開け外に出た]

[ヒューバートはトビーの部屋の前まで来るとメモに気がついた]

ん？・・・トビーは起きて先に行ったようだな・・・
じゃあ俺も向かうとするか･･･っと
メイは・・・まだ寝ているのかな？
とりあえず俺の扉の前にメモを張って、念のためメイの部屋の扉の隙間にもメモを挟んでおくか・・・

[ヒューバートはメイの部屋の扉の隙間に　俺とトビーは先に女神像に行っている-ヒューバート-　と書いたメモを挟んだ]

−酒場−

[カウンターに突っ伏して寝てしまっていたようだ]

【目の前で客が何か怒鳴っている。何を怒鳴っているかは聞き取れないが、おそらくクレームだろう。熱いだの温いだの、味が違うだの、ファジーなクレームだ。明らかに注文が違うなら何とでもなるが、抽象的かつ個人的な文句を、どう解決すればいいんだ。ニッコリ笑って、サービスしますと答えて欲しいだけか。より良いサービスを求めているなら、高級な店に行けよ。当然を盾にするのは簡単だが、付け上がるだけだぜ。言うだけタダか？ハハハッ。だったら来るなと、言えたらいいんだがな。】

……。

[あたりを見回している]

……仕事の夢を見て、起きたらゲームの中か。
わけわからんな。

【リアルでこんな姿勢で寝てたら、絶対に腰が痛いんだろうな。】
[それでもスツールから降り立つと、体を伸ばしてみる]

……気持ち良くない伸びだな……ふん。[鼻を鳴らしている]

さて。ＪＩＮ−ＲＯとやらを見つけて殺すか。
【なにか少しでも、見分ける手がかりがあればいいんだが】

[酒場から通りに出ると宿屋を見上げる]

……ＪＩＮ−ＲＯが判れば、寝込みを襲うだけなんだがな。

女神像のところに行けば、通りが見渡せるか。
[中央区へ向かった]

−中央区・女神像前−

[トビーとヒューバートが座っているのが見える]

お、ヒュバートは生きてるみたいだな。
[近寄って声をかけるが返事が無い]

寝てるのか。ま、いいか。
[銃を構えてヒューバートに向ける]

【ここで俺がヒューバートを殺せば、誰の目にも俺が犯人になるって事なんだよな。】

[今度はトビーに向ける]
【トビーを殺せば、俺かヒューバートが犯人ってことだ。】

……。
[銃を降ろすと、噴水の反対側に座り込んだ]

どうしたもんかな。

[*思案に暮れている*]

[ヒューバートは静かに引き金にかけた指から力を抜いた]
【・・・撃たなかったか・・・しかし今のグレンの行動は一体どういうことだ･･･?
俺が本当は寝てないのに気付いたのか･･･それとも思いとどまったか････
何しろ気は抜けんな】

─宿屋─

[メイは、体に不快な波のようなものが突き抜けたような気がして、目を醒ました。杖をにぎりしめたままになっている事に気づき、手を離す。]

…あ。

私、NPCが消えた瞬間の夢をみてたの？
気持ち悪い…。

−宿屋−

[宿屋の一室でハーヴェイは目を覚ます]

ふう、なんだか疲れが取れたんだか、取れないんだか、よくわからないな。
表での俺はいったいどうなってることだか。
アーノルドの話だと、一応医者とかがついてるらしいから、とりあえず餓死とかそういうのは心配しなくていいんだろうな。

さてと、いったいどうやってJIN-ROを探し出すか、それが問題だ。

えーっと、誰がいまログインしてるんだっけな。

[ハーヴェイは何人かの顔を思い出していった]

アーノルド。

CCE社のGMで一番ここのシステムを知っている人間だ。
何か細工をしようと思えば簡単にできたろう。ただ、そんなに怪しまれる人物が犯人であるだろうか？
もしやるにしても、こんな手間をかけたやり方をするだろうか？？

何にせよ情報を一番持っている人物だけに、マークしないわけにはいかないな。

ソフィー。

彼女と一番初めにあったんだったな。小柄な身体にサーベルとライトアーマー。中世の騎士をイメージさせるいでたちはなかなか様になってキレイだったな。
ただ、彼女もCCE社の社員。アーノルドと同じようにシステムに関与できる立場にいる人間である。

綺麗な花にはトゲがあるってな。注意するにこしたことはないだろう。

ギルバート。

彼は何を考えているのかちょっとわからないところがあるな。
いや、違うか。考えていることがわからないんじゃなくて、何かをたくらんでいるような、そんな感じがするんだよな。
職業が盗賊というのも気になる。こっそりと誰かを殺すのは最適な職業だな。

彼には背中を見せないようにしたほうがいいだろう。

ケネス。

つかみ所がない奴だ。考えているのか、考えていないのか。
みんなから一歩引いたような感じが非常に気になるんだけど、こんな状況で打ち解けるほうが逆に怪しいって話もあるしな。

直接害はないと思うけど、注意しておいたほうがいいだろう。

ヘンリエッタ。

小さな魔法使い。こんな少女が犯人とは思いたくないが、プレイヤーがそのまま少女ってことはないだろうから、油断はならないな。
ただ、まとめて行動しようだとか、まともな提案してるから疑いたくはないんだよな。まあ、職業が魔法使いだから、まとめて全員を黒焦げにしてやろうとか考えてるのかもしれないが、JIN-ROがいうルール通りならば、いっぺんにやられるってことはないから大丈夫だろう。

とりあえず、仲良くなっておいたほうがいいだろうな。

他にも気になる奴はいるが、まあ今のところはこんなところか。

さって、どうやってJIN-ROとやらを探し出すかな。
とりあえず、まずは他の奴らに会わなければはじまらないから、昨日決めた女神像の前にでもいってみるか。

[ヘーヴェイは重い腰をあげて*宿屋から出て行った*]

夢をみてた。
というか、私…寝てたんだ。
こわくて寝れないかと思ったのに。

[メイは、デボラを通して発されたJIN-ROHの言葉を思い出している。]

『一日一人。死んでもらうよ。この世界で、ね』

って。時間の感覚ってあんまりないんだけど、もう1日たったのかな？　JIN-ROHは、本当に予告通り…誰かを？

−西区　宿屋−

[ベッドの上で目を覚ます。見慣れつつある白い天井が目に入る]

[『状況を把握せよ。』覚醒と同時に自分に言い聞かせる。]

[冷静さを取り戻すための『魔法の言葉』だ]

……ここは、ゲームの中。そうなのね。

[ため息をつく]

デボラが発した、'JIN-ROH'の、言葉。
あれが実行に移されているならば、誰かが死んでいることになる、わ。
皆はもう、何らかの情報を、得ているのかしら。

[思い返している。一字一句違わぬよう、正確に。]

『一日一人。死んでもらうよ。この世界で、ね』
『ＣＣＥ社は、君達を救うことは出来ない。自分の命は、自分で守るんだね』
『この世界にも「死」は必要だ。』

……皆の話を聞くべきね。

[仕度を整え、中央区に向かって*歩き出した*]

―宿屋―

［ベッドに寝転がりながら、仮想デバイスを操作している］
［初期メニューから、キャラクターステータス参照を選択］


［所持アイテム無し］
［装備　武器：木の杖　防具：無し］
［習得魔法……］

っと。これか。仮想デバイスっつったか？　便利なもんだな。
えっと、何々？

［習得魔法を見、眉間にしわを寄せる］

なんだこりゃ。変な呪文っつーか、やる気あるのか？　……って、そういやこれ、オレが選んだんだわ。
確か同じ系統の連鎖が強いとか何とか聞いた気がして、適当に並んでたやつ選んだっけ。

あれ？
ドアにメモが挟まってる。
先に女神像前に行ってるってことは、トビーくんとヒューバートさんは、今のところは無事なんだよね。よかった。

[ホッとして小さな笑みを浮かべる。]

[少し考えて、首をかたむけながら、]
もし、JIN-ROHって言うのが、本当に私たちを殺そうとしているハッカーじゃなくて、ギルバートさんが言うみたいに、疑心暗鬼を駆り立ててPKさせあう事を望む愉快犯だった場合、PTを組むことはよくないことになっちゃうんだよね。

昨日みんなに、中央区の女神像前で集合しようって、とっさに言ってみたけど、案外それでよかったのかな？

……でも、もし、女神像の前に行ってみて、誰かが来ないことが分かったら？

トビーくんとヒューバートさんは居るとしても、すでに誰かが死んじゃってたらどうしよう。
明子さんだっけ…は、無事なのかな。
女神像前に行くの、こわいな。

【「現実認識が苦手で逃避傾向があるんじゃない？　怖がってばかりでいても何もならないよ。」って言ったのは先輩だったな。
智美にそれを言ったら「あんたに告白して、結局つき合えなかったからって、そんな捨て台詞はないでしょ。ばっかじゃない！」って言ってくれたけど。】

【…当たってると思うんだ。
私、ホントに怖がりだもん。
でも、こわい…んだよね。

智美、どうしてるかな？
まだ、旅行中だよね。もし、ここから私が出られなかったら、智美は怒ってくれるかな？】

[メイはまだ*ドアの前に佇んだままでいる*]

［仮想デバイスを凝視し、詠唱呪文を覚える］

まあ、単純なだけ覚えやすいさ。
魔術師だしな。パンチ力が弱くっても、魔法の使い方覚えておきゃ護身くらいにゃなるだろ。

［仮想デバイスを終了させる］

［中央区にたどり着くニーナ。］
うん、宿屋に向かったのに、バッチリ女神像。バッチリ寝ないぞう！

なんつってね、なんつってね。あ、人いるじゃん！髭じゃん！髭が寝てんじゃん！髭ならあたしと行動した事あるし、こりゃラッキー、結果オーライだね！

［表情をかえ、ヒューバートに声をかけようとする］

ヒューバートさぁ…
［と、突如悪寒を感じ足を止める］

さて、どうすっかね。
あー。
ま、やることねぇし散歩でもすっか。

［あくびをしながら髪をかき上げ、ベッドから起き出す］
［部屋を出て歩き出すと、張り紙の張ってあるドアが目に付いた］

ん……女神像前に行く？　ああ。そういや、昨日集まるようにって誰かが言ってた気もするな。

さて。オレは約束してねぇし、どうしようかね。

……ま、他にすることもねぇか。

［ケネスは中央区、女神像前まで行くことにした］

【…起きてる？…というか臨戦体制？

あたし…なんでこんな事感じとれるんだ…コレが武道家の勘ってやつか。

知らないふりで近づくか、隠れて様子を見るか…向こうは気づいてないみたいだし隠れるか…

うん、情報を集めなきゃ効果的な関係もクソもないね。
情報だけが異常な状況で武器も魔法ももたないあたしの装甲。

なんて韻踏んでる場合でもないか…】
［ニーナは*茂みにひそんだ*］

[目を覚ます。

夢も見なかった。

そもそも・・・夢と現実が、どう違うというのだろう。
その差は、見る自分がそれを、どう感じるかだけだ。

現実なんて、無い。
少なくとも、俺たちがそれを確認する事は無い。
あったとしても、それは無いのと同じだからだ。

それを見るために、俺は鳥になりたいと思った。
視点から解放された、神に。]

[ゆっくりと体を起こす。ゲームの中だと再確認した。
自分の体は不自由なく動く。特に疲れも感じない。

無意識に、煙草に火を点けた。

今日を心待ちにしていた自分と、今日が来ないことを心から祈っていた自分がいる。

・・・矛盾する要素がある種対立しながらまとまりを取るのが人格の統一だと言った人がいたらしい。
全てが調和しているなど、逆に不自然だと。
外から見たらどうなのかは知らないが、それは、そこそこには大変な事のように感じた。


・・・頭を振る。]


【脳が・・・腐ってるな。】


あぁー、くそ！
よーし、動けよ、俺！

取り敢えず、中央区へ向かうか。
何か進展があったかもしれない。
GMが・・・無事なら、説明があってもいいだろう。

[部屋を出る。
鍵はかけていなかった。
・・・警戒しない振り。
それは多分、自分の均衡を保つためだった。

・・・廊下に出る。

今だって、人が廊下にいないか、銃口が向いていないか、本当は警戒している。]

【昨日・・・何人が素直に宿屋で眠っただろうな。】

[気配を読む。
人の気配はしたが、何人いるかは、分からない。]

【LVが足らない、ってか。ははっ。】

[トビーの眠った部屋、ヒューバートの眠った部屋。
通り過ぎる。昨日、見ていた。彼らがその部屋に入ったのを。]

【・・・ま、彼らのことだから用心して移動したかもしれないが。】

[気配は無い。彼らは理性が強い、と勝手に思っていた。
きっと、女神像の前にいる。
・・・あるいは、気配を消しているか。

メイが眠っていたはずの部屋の前にさしかかる。
・・・気配があった。

・・・息を、吐く。]

[ごく普通の調子で、言う。]

【誰か、聞いていてくれるかね・・・。】

俺たちは、コミュニティ・・・一つの社会を形成していたはずだ。
その中で犯罪があまりに多く発生するのは病理だ。ルールの枠組みが間違ってる。

学級崩壊の小学生に軍隊のような統制された行動を求め、それをルールに設定すれば、ルール違反が異常なほど多く発生するはずだ。
それに似た無茶なルールの下で、安易に動こうとしてる奴がいるなんて信じたくないな。

社会は、ルールを構成する。
ルール違反をすると、犯罪者として扱われる。

犯罪者の発生は、適度なら社会の維持に役立つ。
犯罪者以外の社会の構成員が、犯罪者を作り出すことで自分がその社会にあって正常なのだと確認し、結束を固める事が出来るからだ。

そういう事を言った社会学者がいたらしい。

犯罪が、発生しないのはおかしい。作られるからだ。

犯罪は、犯罪だから犯罪なわけではない。社会によってルールは違う。
犯罪者が作られることによって、ルールは徐々に固まっていく。

殺人が犯罪なのはそれが不変の真理だからじゃない。
その社会の思想がそれを認めないからだ。
・・・俺たちの生きてきた社会で、殺人は、明確に犯罪だった。

俺が・・・「持つべき前提が違う」と言ったのは、そういう事だ。
殺人・・・この世界の今の状況で言うPKは、明確に犯罪なんだ。
犯罪者が多すぎれば「コミュニティ外」が大きくなりすぎる。
コミュニティが崩壊すればルールも崩壊する。
なし崩し的に全滅しかねない。

困るんだ。



【俺は見ていたいんだ・・・。(生きていたいんだ・・・。)】

安易に、クラッカーの設定したルールを自らのルールとして持つべきじゃない。
俺たちは、俺たちのルールを持つべきなはずなんだ。
俺たちは集団だから。コミュニティだから。
支配者なんてのは実在し得ない。
社会を支配するのは個人じゃない。
その思想だ。

ヒトラーが弁論で社会を支配したように。
売れない画家だったヒトラーに、第三帝国を従える絶対的力があったか？
あったのは思想を操作する力のはずだ。
その頃俺が生きていたわけじゃないから知らないがね。

俺たちはクラッカーの思想をそのまま受け止めてルールにするべきか？
それは第三帝国の暴走と同じだ。
殺人をまるで犯罪じゃないかのように振舞うな。

【そうさせようとした奴が・・・俺の敵だ。】

今どうなってるのかは知らない。
が、もしクラッカーが三人、紛れ込んでいるんだと確認されたなら、PKを止める事は最早不可能だ・・・。

そんな事をしようとすれば、俺が殺されてしまう。
PKをする事を正しいとするルールを持つ者からすれば、俺が明確な犯罪者になってしまう。

だから、死ぬ人数を抑えるにはどうすればいいかを考える。
それしか、出来る事はない。

そういう風に、俺は動きたいと思ってる。

【・・・ま、どれだけの奴が聞いていたかは知らないが。

あぁ・・・孤独だ。切ない。まるで、刹那い。

・・・駄目だ、やっぱり脳が腐ってる。

口調も・・・駄目だな。普段は「私」で通してたはずだったけどな。】

【時間稼ぎ。

下らない。

無様だ・・・。
やっぱり、無様だ。

・・・それでも、いい。
生きていけるなら。】

[中央区へ向かう。]

【シャーロットはベッドで目を覚ました。】
疲れが完全に取れているわけではないわね。少しだるいかも。･･･宿屋のNPCも居なくなっちゃったし全快はありえないか。
【シャーロットは苦笑すると隣のベッドを見た。】
エッタちゃんはまだ寝てるのね。
･･･こうして思うと、実際の世界では同じ部屋には居ないわけで。きっと私ほどじゃないにしても･･･姿もぜんぜん違うんだろうね。

−西区　宿屋−

［ヘンリエッタはがばっと起きあがった］

もう食べられない。食べられないって！

［ぱたっと*ベッドに倒れ込んだ*なにか夢を見ているらしい］

―中央区―

[女神像前にたどり着く]

ん？ト先客がいたか。。。
トビーにヒューバートにグレンか、、、

おや、俺に気が付いてないのか？休んでるのか？
姿がみえるということはログアウトしてるわけじゃないよな。休止中ってところか。

さて、どうしたもんかな。
声をかけて話をしたいところだが、ちょうど三人ってのが気になるな。
たしか、敵も三人だったはずだよな。ここで起こして襲われた日には俺はただのバカだよな。

あと一人、誰だかわからねーけど、隠れてる奴がいるみたいだな

そういうこそこそしたことは嫌いなんだが、探すのも面倒だしな。
さて、どうしたもんだか。

−西区　宿屋の一室−
［シャーロットたちが泊まると言った部屋の近くを寝床と定め、休んでいた］
ＪＩＮ−ＲＯＨ…ねぇ…。
オレが知ってる範囲ではそんなハンドルを使ってるハッカーは聞いたことがないな。
ただ、ここをハッキングする、というオレが出来なかったことをやってる段階で、オレより実力は上だな。
オーケー、認めよう、相手はオレより高い実力を持っている。
複数か単独かは知らないが、たいしたもんだ。

だがオレには昨日の言葉がわからんな、何故速やかに撤収しない？
目的は見えてこないな、本当にこの世界の神みたいな感じになりたかったのか…？
そして自らの手で奴らはルールを作った。ゲームと言った以上、向こうはギリギリまでルールから反した行動はしないだろうしな。
そこを突くにはどう動いたらいいんだろうな。

昨日はシャーロットの要請に応じてみたがまだほかの人間にも声をかけていたみたいだな。
最終的に何人になるか、気になるところだな…。

【それよりも、俺は今「敵」といったのか？

「敵」、、、
そうだ、「敵」だ。
ゲームの中ではなく、実際に俺を殺そうとしている奴がいる。
明確な殺意をもって、俺の命を奪おうとする奴らがいるんだ。。。】

ちぃ、なんだってこんなことになっちまってんだか。
せっかく手に入れたテスターの権利だってのによ。

[毒づきながら考えた]

そういえば昨日の夜、メイが中央広場に集まるように、と言っていたな…
後でどうするか、シャーロットと相談してみるほうがいいかもしれない。
彼女がやってくるのを待つことにするか…
［そうつぶやくと*思考の海に沈んでいった*

【まあ、考え様によっちゃあ、ゲームよりも楽しいか。

ただのゲームじゃあきたらずに、よりスリルを、刺激を求めてここに来たんだからな。

ただ、相手を倒したときに本当に死んでしまったら、殺人ってことになるのか？
さすがに、この殺人罪だけは勘弁だぜ。
まあ、それ以上に死ぬ事はもっと勘弁だけどな。

たとえ人を殺す事になったとしても、生き延びて見せるさ。
知らない誰かのために犠牲になるなんて、まっぴらだからな。】

[女神像から少し離れたところに腰をおろす]

まあ、とりあえずここら辺で休んでいるか。
寝てるフリでもしていれば、流石にいきなり襲われることはないだろう。

『現在のログイン人数を表示』……(11/13)

アーノルドは……畑山さんは、まだ戻ってきてない……。本来なら倒された後は女神像の所に戻されるはずなのに。
再ログインできないような処理がかかっている？　「殺す」「死ぬ」そう繰り返していた彼らの言葉からすると、それは当たってそうな話よね。

[その時、メッセージ着信の効果音と共に、ソフィーの左手に“info”の文字が浮かび上がった]

……あれ？　管理コンソールはここにあるのに……

―中央区・女神像の前―

[トビーは目を覚ました]

……寝てしまってたのか。参ったね。

[トビーは自分の迂闊さに苦笑した]

『やあ、ＧＭ殺害イベントはお楽しみいただけたかな？
この事件、ちゃんと皆に伝えてよ？　せっかく生き延びたんだから。

そうそう、ログインサーバに接続したなら僕達の人数には気づけたんじゃないかな？
大サービスのヒントだ、せいぜい活用してくれよ？
これからも僕たちの“ゲーム”を楽しんで欲しいな。
それじゃ、またね。 』

―南区・アーノルド邸寝室―
これは……JIN-ROHからのメッセージ？　あたしが接続したことまで知られていた……？
ということは“知っていて泳がされた”のかしら。彼らの“ゲーム”のルールを明確化するために？

落ち着かなくては。JIN-ROHの思う壺にはまっちゃいけない……

[ソフィーは深呼吸すると、管理コンソールのある部屋へ移動した]

―南区・アーノルド邸書斎―
…誰かが入ってきた痕跡は、無いわね…。
そうすると、やはり昨夜のアークデーモンはアーノルドを攻撃するためだけに召喚されたものだったのかしら。

とにかく…皆に今の状況を知らせないと…。

[ソフィーは管理コンソールを起動させ、全員にメッセージを送信した]

[トビーの呟きが聞こえたので、目を開けて声をかける]

よぅ、トビー。何が参ったんだ？

[トビーは左手の変化に気づいた。浮かび上がる“info”の文字]

なんだ、何か進展があったのかな？　この光の文字……何をもたらしてくれるんだろ？

[トビーは左手の甲を操作してメッセージを読んだ]

[視界の隅にハーヴェイが座っているのが見える。ニーナが先ほどやってきて、茂みに潜ったのも見ていたが黙っている]

俺は参りっぱなしだがな。

これで……良し。問題は、この機能がいつまで使えるかだけど。それは考えても仕方ないか。

それよりも……いるんだ、あのメンバーの中に。
あっちゃんが入ってたデボラを乗っ取り、畑山さんが使ってたアーノルドを殺した犯人が。

[ソフィーは全員の顔を思い浮かべ、憂鬱そうに天井を見上げた]

けれど、行かなきゃ。JIN-ROHが3人いたとしても、それ以外の人だって10人いるんだから。その10人を、助けなくちゃ…。

……三人の、不正アクセス？　あいつらが三人いる、って事かい？

[トビーはグレンの声に気づいた]

やあ、グレン。もうこれは見た？

[トビーは左手を指さした]

ん？info？
[メッセージを読んでいる]

ＧＭとサブＧＭがログインできず。
３人の不正ログイン。
不正モンスター？

うん。いま読んだ。

[トビーに片手をあげて答えた]

[ヒューバートはトビーの方を見た]
やぁ、起きていたのかトビー
っと、なんかあったのか？

[ヒューバートは左手の変化に気付いた]

ほぅ・・・JIN-ROHとやらの明確な人数がわかったのか･･･
3人ねぇ･･･

よぅ、ヒューバート。よく眠れたかい？
infoだと、どうやらソフィーが情報を持ってきてくれるみたいだな。タダで。ハハハッ。
ＮＰＣが居ないんじゃ、ＺＥＮＹも意味ないってことか。
[適当に硬貨を取り出し、泉に投げ入れる]

それにしても、中井澄佳って本名か？素性を明かすなんて、よっぽど切迫しているみたいだな。

[シャーロットはヘンリエッタに少し驚いたが、再び寝たのを見て思わず微笑んだ]
･･･そういえばコーネリアスさんはどこに居るんだろう？･･･そうだ。ソフィーさんは？

[何事もなかったかのようにグレンを見る]
ああ、グレン　少しうとうとしていたようだ
ま、確かに今となってはZENYは意味がないな・・・
[ヒューバートはフッと笑い、タバコを取り出し火をつけた]

ふぅ・・・流石に面の皮が厚いCCE社も焦り始めたようだな・・・
まぁ、あの能無し共が焦ったところで事態が好転するとも思えないが･･･

[トビーは“info”がまだ浮いたままな事に気づいた]

うん？　ああ、三通届いてたのか。最新のものしか見てなかったよ。

――ＧＭのキャラが、死んだ？

―中央区・広場―
えぇっと、あれは…ヒューバート、グレン、トビー君かな。
あそこで休んでるのはハーヴェイ？

……すみません、遅くなりました！　皆さん、おられますか？

[ヒューバートの言葉に苦笑している]

事態の好転ね……ログアウトできないなんて最悪だろ。これ以上悪いことなんて無いと思うがな。

そうか、ソフィーはＣＣＥ社の人間なのか。
あまり難しい話をされても理解できないぜ。

[ヒューバートはソフィーに気がついた]
・・・まぁ、あんたのいう皆さんがテスター全員の事をさしてるんなら　見ての通り揃ってないな

この場にいるのは4人・・・
[ニーナが隠れてる草むらをチラッと見る]
いや・・・5人ってところかな？

【５人？】

随分ショッキングなメッセージをくれてありがとう。君もCCEの人間だったんだね。ＧＭが死んだんだって？　どういう事？

知ってる事、教えてくれるよね？

［ヘンリエッタは目を覚ました］

んーっ　よく寝たぁ。

［キョロキョロと周りを見回す］

……そういえばまーだログアウトできてないんだっけ。

[infoの表示に気がつくとメッセージを確認した］
ふぅん…３人、ねぇ…。
アカウントが３つ、不正使用されているから３人、とは限らないんだが、それを言い出すときりがないからな。
キャラとしてＰＫの対象にすべきは３人、という事だな。
話は女神像前、か…

［そういうと部屋から出て、シャーロットが休息している部屋のドアと反対側の壁にもたれかかって動き始めるのを待った］

[シャーロットはinfoのメッセージに気づいた]
これは･･･ソフィーさん？
･･･！GMが襲われたの！？
あのJIN-ROHの最初の犠牲は･･･GMということなのね･･･。
GMって確か私たちよりも強かったんじゃ？このゲームじゃ私たちよりJIN-ROHのほうが強いってことなの？
ああ････。

[トビーの左手に再び“info”の文字が浮かび上がる]

あれ？　まだ読み落としてたメッセージがあったのかな。三通じゃなかったんだ？

[トビーはメッセージを読んだ]

“癒しの泉”――なんだい、これ？

どうやら君に聞かなくちゃいけない事はたくさんありそうだね。君の持ってる情報、全て吐き出してくれないかな？

おはよう。エッタちゃん。
ソフィーさんからinfoが送られてきてるわ。
JIN−ROHは3人居て･･･GMが殺されたらしいわ。

[ヒューバートの左手が青く点滅し始めた]
ん？　またinfo？

癒しの泉・・・　完全回復？

なんだこりゃ？CCE社の・・・ソフィーとかいったか
これはあんた達が企画したイベントかい？
それともJIN-ROHとやらの罠か？

info……なにかわかったのか？
……GMが……殺された？

これから、女神像の前に行こうと思うの。エッタちゃんも一緒に行きましょう？
一緒に行動するならコーネリアスさんも探さないといけないし。

［ヘンリエッタは横にいるシャーロットに気がついた］

あ、おはようございますー。
なんか寝てる間に大変なことが起こったみたいなんだけど……

とりあえず女神像前に行った方がいいのかな？多分起きてる人が集まってそう。

―中央区・広場……までの道―

ん？　なんだこりゃ。

［左手の文字に気づく。infoが送られているようだ］

ああ……これがＧＭ側の告知、か。前のはそもそも仮想デバイスを知らなくって見逃してたんだよな。
どれどれ？

［仮想デバイスを起動し、infoを確かめる］

コーネリアスおじちゃんはどの部屋にいるんだろ？

［ヘンリエッタはドアをぱっと開けて廊下をのぞきこんだ。］

[ヒューバートの言葉の含意には気づかず]
ええ、あたしを含めて5人ですね。
ある意味、これくらいの人数の方が説明しやすいかもしれませんね…。

[トビーの眼差しにうなずいた]
もちろんです。この事態を解決するために必要な情報はできる限り提供します。

[その時、左手の甲に“info”の文字が浮かんだ]
癒しの泉……以前、旧VRで試験したことがあります。
致命ダメージによる部位損傷システムの導入テストの一環で。

ええ、とりあえず行ってみましょう。
[シャーロットはドアを開けるとコーネリアスに気がついて驚いた。]
･･･コーネリアスさん？
こんな近くに居たんですね(苦笑
今回のinfo･･･事実だとすると私たちが無事に戻るためには3名のJIN-ROHを倒さないといけないんですね。

うわっ！

［ドアを開けたとたん、前にコーネリアスがいることに気がつく］

びっくりしたぁ！

コーネリアスおじちゃんおはようー

他の人はいないのかなあ？
みんな起きてるかな？

［ヘンリエッタは大声でさけんだ］

みんないるー？
エッタ達は女神像前にいくねー！

ＧＭ殺し……仮にもマスター名乗ってるんだから、殺されるんじゃねぇよ。
重要なのは敵さんは三人で、モンスターをけしかけることができる、てか。

しかし……あのソフィーって金髪の女戦士が、結構綺麗な名前してるな。

［そう呟くと、また左手にinfoの文字が浮かぶ］

ん？

［目を開き、ヘンリエッタの驚いた表情に苦笑しながら］
ああ、おはよう…、元気なのはいいことだな。

［そしてシャーロットのほうに向かう］
少し時間があったのでな、待たせてもらった。
確かにこのinfoが正しいのであればそういう事になるな…。

あと、オレは今日の夜からこの宿屋じゃないところで寝ることにしようと思う。
居場所を特定されるのはあまりよくないと思うからな。
どうするかはそれぞれの判断しだい、だ。

っと、そう言っている間に新しいinfoが来ているな…
癒しの泉…？いったいどんなものなのか…。

試験した事はある……か。今回のテストでは組み込まれていなかったって事かな。誰が用意したの？　ＧＭ？

それとも……あいつらかい？

もしそうなら、飴と鞭って所か。ありがたいけど気にくわないね。こうして着実にばかげた“ゲーム”が整備されていってるなんて。

[ヒューバートは泉の説明を聞いた]
なるほどね・・・そんな便利なものがあるのか
そして泉自体は本物の可能性は十分あるって事か・・・
ただそこに　ＧＭを殺したモンスターとやらが待ち構えてる可能性もあるな･･･

ほいほいと気軽に行かない方が良さそうだ･･･

[左手に「info」の文字が光っている］

あれ？またinfoだー
なになに……癒しの泉？

[シャーロットはヘンリエッタの大声にまたびっくりした。]
え、えっと･･･。とりあえず女神像の前まで行きましょうか。
（大声ってこんな感じで聞こえるのね。）

部位損傷……腕とか捥げるって事か。
[想像して、ブルッと震えた]

とりあえず……一旦女神像のとこに行って……
それから考えようかなあ……

あんまり信じたくなかったが敵さんは勝手にすすめてくれてるって事だね。ヤな性格してやがるよ。

［仮想デバイスの操作。新しいinfoを見る］

癒しの泉……っけ。あー、テンション下がるぜ。元からぜんっぜん上がってねぇけどよ。
ほんっとゲームだよな。こういうの。

まーいいや。女神像んところ行こう。

［ケネスは再び中央区へと歩き始めた］

癒しの泉･･･？
ヒーリングと違うのかしら。
･･･とりあえず移動しましょう。
[シャーロットはヘンリエッタの手をつないで女神像前へ向かった。]

―中央区への道程―

[前方にケネスが見える。]

・・・三々五々、中央区へ皆向かってはいるのかね。
・・・ん。information・・・？

[デバイスを操作し、infoを確認する。]

・・・三名の・・・不正、アクセス。
この情報は・・・本当か。JIN-ROH・・・なのか。

そして、ログインの人数が二人減ってる。
一人は、SUBGM・・・。もう一人は・・・？
昨日、一人、宣言通りに殺されたという事か？

・・・暴走、しないでくれよ。

早く行こう。

［ヘンリエッタとシャーロットの様子を確認すると口を開いた］
そうだな、このままここにいても仕方がない、女神像前まで行こう。
話はそれからだ…行くぞ。
［そういうとエッタとロッテに移動を促した］

[シャーロットは移動しつつコーネリアスに話しかけた]
宿で泊まってもかえって危険かもしれませんね。移動しつつ野宿、という形のほうが安全かもしれません。NPCや敵キャラも居なくなったようなので、どこかのフィールドのほうがいいのかしら。

さてソフィー　いくつか質問がある
１つ目、あんたは俺たちと同じシステムでログインしているのか？あのＧＭが死んだ今　外部との連絡が取れるプレイヤーはもう居ないのか？

２つ目、そのＧＭを殺したモンスターとやらの強さと容姿は？

そして３つ目、死んだプレイヤーはどうなる？死体はそのまま残るのか？それとも旧LIBERTYと同じように光になって消えちまうのか？

GMが・・・「死んだ」のは。
GMが邪魔だったから消したのか、それとも宣言通りに「殺した」のが、たまたまGMだったのか。

考えても・・・仕方は無いが。

［シャーロットに話しかけられて考える］
いや、この面子で遮蔽物がないのは正直不利だと思う。
オレとしては宿屋以外の建造物の中、そして内部にある程度の広さがあるところが適当だと思う。
一応、オレはアーノルド邸に立てこもろうか、と考えてるんだがどうだろう。

[トビーの質問にまず答えた]
トビーさん、癒しの泉は今回のテストで元々設定されていたものです。
回数制限は回復効果への精神依存を生まないように、また、刺激の強度はデバイス側で固定されているはずです。

[グレンの言葉に、昨夜の情景を思い出して目をぎゅっと閉じた]
……。そう、ですね……。

アーノルド邸･･･ですか。
あ、私たちにガンナー居ませんものね。エッタちゃんは･･･氷系魔術師よね？建物が燃えることもないしそれがいいかと思います。

―中央区・女神像前―

［何人かが押し問答しているように見える。質問を受け付けているのは金髪の女戦士のようだ］

……すっげぇ気まずい雰囲気なんだが。
一人であそこに割り込むのヤだな。誰かいねぇか……お。

おい、そこの兄ちゃん。

［ケネスはギルバートを見つけて、声をかけた］

―中央区―

[ケネスの横に並んで、一瞥する。]

ギルバートです。こんにちは。

入りにくい・・・雰囲気ですね。
一気に情報が流れ込んで・・・混乱しているかもしれません。

まぁ、私もそうですが。

１つ目、私が使用しているのは皆さんと同様の新型VR端末です。旧型を使っていたのはアーノルドだけです。
外部との連絡手段が回復する目処は、残念ながら不明です。

２つ目、GMアーノルドを攻撃したのは悪魔系第７ランクのモンスター、アークデーモンです。体高約５ｍの赤銅色の肌をした巨人、頭に角があり背中には黒い翼が生えています。
強さですが、想定パーティLvは70〜80前後、特殊能力として飛行、呪文抵抗の可能性、呪文詠唱等があります。

３つ目、死亡したPCの処理は現行のLIBETYと同じです。
ただ、現状から判断するに、死亡したと同時にログアウトさせられ、再ログインは不可能なようです。

ヘンリエッタは氷系魔術師だったのか？
そういえばシャーロットとヘンリエッタがどんな魔法を使うかよくわかってないな。
情報交換をしておくか？
左手のコンソールを使えば自分の使える魔法や技能の情報をやり取りできたと思うが。

よぅ、ケネス、ギルバート。
来い来い。
[手招きしている]

［ギルバートの様子を見て、頷く］

ああ、入りにくい雰囲気だ。こっから見るとあの嬢ちゃんをいじめてるようにしか見えねぇ……って、そんなこと言ってる場合じゃなかったな。

［ケネスは含み笑いをして、人の輪を遠巻きから見つめた］

[大声で笑い始めた]

ワハハハハハ。Ｌｖ７０〜８０推奨のモンスターかよ。

どうにもならないって事か。

っと、呼ばれちまったな。
ありゃ……グレンだっけ？　しゃあねぇから行くか。

［ケネスはギルバートにそう促すと、女神像の方へ歩いていく］

[ヒューバートはソフィーの返答を聞いて険しい顔をした]
なるほどね・・・つまり現状俺らは完全に外界と遮断されたわけか･･･
さらにJIN-ROH側の殺しはほぼ防ぐ手立ては無し・・・
そして死体からの誰が誰を殺したかの判別も不能･･･か

まさに八方塞りって奴だな・・・

あ、はい。そうですね。
私の情報をエッタちゃんとコーネリアスさんに送ります。
といっても私が持っているスキルはヒーリング、キュア、エンチャントウェポンとエンチャントアーマーです。
戦闘力は私はほとんどありませんので。ごめんなさい。

えぇ・・・行ったほうがいいか。

痛くない腹を探られるのも困り者ですしね。
ここからでも結構、聴こえるんですけれど。

―中央区茂みの中―

[ニーナは舌打ちをした]

【クソクソクソ！ファッキン！あのパツキン女め！

　べらべらと情報を喋りまくりやがって…

　この状況で情報は千金に値するという事を認識していないのか！

　…これで、あたしのアドバンテージは消えたか…
　…いや、この世界での死をJIN-ROHのLAWでの死を目前にしたのは
　まだ、あたしとあの女だけのはず…

　これは、ある意味アドバンテージともいえるかもしれない…】

【さて、いい加減表に出る事にしようかな。

　あたしと同じ様に気配を察せるやつだっているだろうしね。

　こそこそしてると思われたらそれこそ
　ディスアドバンテージだ。みんな思考停止だ。】

[ニーナは茂みから立ち上がった]

　ふあぁ、みなさんおはようございます…

　また、野宿だったんだ…あたしいつになれば宿屋いけるのかしら？

　で…何のお話してるんですか？

［左手のコンパネを操作している］
こっちは治癒、治療、増幅、身代わり、だな。
そちらにわかりやすくあわせるとヒーリング、キュア、マジックブースト、カバーリング、だ。
そっちが司祭系、オレが神官戦士系だから、得意分野が違うんだろう。
やっぱりオレの魔法よりはそっちのほうが基礎的な部分から上だしな。
［そう説明するとエッタとロッテにデータを送った］

[茂みから出てきたニーナを見やる]

……遭難でもしてたのか？ニーナ。葉っぱまみれだぞ。

戦闘があまり得意でない分、詠唱はやや早くなっているそうです。といってもヒーリングは戦闘で使える速さではありませんね。昨日ちょっと試しましたが。
･･･っと。女神像が見えてきましたね。

[ヒューバートは出てきたニーナを横目で見た]
[一瞬だけ鋭い目つきに変わったがすぐにいつもの顔に戻った]
やぁニーナ　また道にでも迷ったのかい？
宿屋がある西区はあっちだよ

[ヒューバートは西区の方を指差した]

ん、確かにあれは女神像だな…

−中央区　女神像前−、コーネリアス、ヘンリエッタ、シャーロット。

ずいぶん集まってるな、少し出遅れてしまったか…？
今はソフィーが話し手か？
悪いが誰か、これまでの経過を簡単にオレたちに教えてくれないか…？

やぁ、確か・・・コーネリアスだったかな？
簡単でいいなら俺が説明しよう

[ヒューバートはコーネリアス達にコレまでの簡単な経緯を説明した]

やあ、集まってきたね。コーネリアス……だったかな？　あまり説明はうまくないけど、それでもよければ。

[トビーは思いついた順にコーネリアスへ説明した]

［ソフィーがニーナにしている説明を横で聞く］

……まあつまり、奴らが殺そうと思えばいつでも殺せるってわけか。オレら全員。

不愉快な状況だな。遊ばれてるってのは。

[グレンににっこりと微笑み]

　えへへ、歩きつかれてこの場でバタンキューだったのです☆
　天文学的に寝ちゃいましたよ、えへへ♪

[ヒューバートに上目遣いで]

　そんな意地悪いわないで混ぜてくださいよー。

【あー、やっぱあたしのキャラは隠密行動には向かないみたい…
　闘気バリバリでみつかりまくりって、あたしはラオウか！

　ふむ、たいして情報も得られない割には不信感バリバリ…
　こりゃミスったかな…】

エッタの魔法は氷系だけど一つだけ風系、あとは補助がはいってるよ。
初期でもそれなりに楽なように設定したんだけど……。

氷結が二つ。対象一人のフロストダイバーと範囲のストームガストね。
後は……雷の矢をぶつけるユピテルサンダー
幻覚を見せるイリュージョン
あとは…魔法系の初期に設定されているマジックブーストとかは使えるのかなぁ？

[ニーナを一瞥し、再び集団に視線を戻す。]

【ヒューバートは・・・気付いていたかな？ガンナーの感覚は鋭いんだろうか。】

[途中でやってきた者にも再び同様の説明をし、はっと気づく]

そうだ…思い出しました。GMアーノルド、というか担当PLであるGM畑山が言っていたのですが。

アークデーモンは通常のポップアップではなく、未実装職業の魔法“サモン・デーモン”によって召喚されたもののようです。
召喚モンスターは召喚者の指示が無いかぎり、最初に指定した人物を攻撃するんです。
それで…アーノルドが倒された後、あたしは攻撃されずにそのままだったんです。つまり、あたしは攻撃対象にされなかった…。

やはり、“JIN-ROH”たちは彼らのルールに則って行動している…そして、その“ルール”でこの世界を乗っ取ろうとしている…そんな印象を受けました。

ヒューバートおじちゃんこんばんわー
もうみんな説明聞いちゃったの？

むー　寝過ぎちゃったかなあ……

トビー、ヒューバート、ありがとう。
名前もそれであってるよ。頭の上に名前が浮いていても読みづらいときがあるからな…。
これでオレも話に参加できる、が聞いた話を整理して考えるから、そのまま話を続けてくれ。

コーネリアスさん。シャーロットさん。こんな状況だけど、始めまして。
ガンナーのグレンです。

[人差し指を銃の形にして撃つ仕草をする]

[ソフィーの説明を聞いて、あっけらかんとした風に]

　そっか！

　つまり、この中に3人あたしたちを殺そうとしている人が
　いるって事なんだね？リアルかどうかはともかく。

　わーーーこわーい☆

[と、グレンの腕に抱きつく]

なるほどね・・・つまり奴等は、あくまで自分の決めたルールの中で俺たちを殺すのにこだわってるってわけか･･･

気に入らないな･･･奴等の思惑通りに踊るって言うのは・・・

ん！？召還魔法って事か！？
てことは、術者をヤレばいいんだな。

[スックと立ち上がり、銃を持ち上げる]

ということは、魔法使いって事でいいのか？

[グレンの腕にしがみついたまま]

　んー、で、結局あたしたちはどうするべきなのかな？
　彼らの決めたルールに従うの？

　今決めるべきなのはそれじゃないかな？

　違うかな？あたしわかんないやー、にひひ。

[ヘンリエッタに気がついた]
やぁ、お嬢さん
大丈夫だよ　俺が聞いた話は全てコーネリアスに話したからね　あとで彼から聞くといい

“ルール”ね……。ただあいつらと戦うだけならのってあげてもいいさ。だがぼくらにはあいつらが誰なのかわからない。ぼくらは間違って無実の人を倒してしまうかもしれないんだ。

特定はできないのかい？　不正アクセスしてる事も、その人数もわかったんだよね、ソフィー？

［グレンの様子を見て気がついた］
そういえば挨拶してない人間もいる気がするな。
オレはコーネリアス、僧侶でも武器戦闘に寄せた神官戦士系、だな。
しかしここの面子は誰も盾を持たないんだな…。

［立ち上がったグレンを横目で見て］

グレン。オレは魔法使いだが、JIN-ROHなんて馬鹿げた奴らじゃねぇぜ？

つうか、そもそも召喚魔法って誰も使えない設定だったんだろ？　話じゃさ。
無理矢理設定いじって使ってるんなら、戦士だって使えるだろ。

はやって人殺しするんじゃねぇぞ。

[グレンの銃を押さえつけて]

　んーん、グレンさん、すぐに熱くなっちゃや・だ・よ！

　まだ、平和的な解決がないと決まったわけじゃない。

　ここでだれかが攻撃を始めたら、大惨事の引き金だよ！
　ガンナーだけに引き金だよ！にへへ。

　殺し合いなんてみんなのぞんでないんじゃないの？

【あたしが望むのは殺し合いだけどね…】

まて、グレン！

ソフィー、「未実装職業」というのがよくわからないんだけど。それは何？

［ヘンリエッタはソフィーの説明を聞いてちょっと考え込むと、口をひらいた。］

……ここに来るまでちょっと考えてたんだけどさ。
ソフィーはテスターの事どれだけわかってるんだっけ？
テストの当選者一覧とかは見せて貰ったりしてるのかい？

あんまリアルのこととかゲーム内ではなさねえんだけどさ……クラッカーがそう簡単に３人も当選するって考えられねえよな？だから不正アクセスしてきてんだよな？
だとしたら一覧には載ってないはずなんだよね。その情報である程度絞れねえかなあ？

(ゆっくりと)
私も、初めての人がいますよね？
私はギルバートです。

そうですよ、グレン。慌てないで下さいよ。

[懐の中で咄嗟に手にかけたナイフを、ゆっくりと離す。]

トビー・・・サモンデーモンって魔法・・・聞き覚えがないか？
確かアレは・・・β後期の頃だ
実装予定表から消えた職業のスキル表にそんな魔法があったはずだ･･･

たしか・・・召喚師(サモナー)とかいったかな・・・

【ニーナの腕の感触が判る。そしてこの世界から出られない。すると俺のリアルは……ここにしかないってことか。】

ニーナ。今の話を聞いただろ？
ルールに従わなければ、日々アークデーモンに殺されるだけ。
従うなら、術者を仕留めるって事だろ。

もっとも、それでログアウトできるようになるかはわからんがな。
でもそれは、不正ログインしているＪＩＮ−ＲＯを全て退治した時に考えるしかないんじゃねぇのか？

グレンさん、それは早計だと思うんです。
彼らがデータを改竄しているのは明らか、となれば、召喚魔法が使えるのは魔術師だからとは限りません。
そもそも、現行の職業系統とは別のシステムですしね…。

トビーさん、《サモン・デーモン》を使える職業についてはヒューバートさんのいうとおりです。バランス調整他の問題で実装見送りになった職業です。

【グレン・・・。
本気か、試してるのか、どっちだ。

そして、ニーナか・・・。
演技か、そうじゃないか、分からない。
ただ・・・。望んでるように見える。
具体的に何を、かは分からない。】

【グレンとニーナ・・・こりゃまた曲者っぽい２人がセットになったもんだな･･･】

そういえば……そんなものもあったかな。ちらっと見たような気はするよ、ヒューバート。

[ソフィーを見て]

バランスね。確かに、なんとも調整しにくそうなネタっぽいね。

召還師の話なら聞いたことあるね。
結局実装されなくてこれも話だけかと思った記憶があるよ。
旧ＬＩＢＥＲＴＹじゃ初期に言われていたことが何個か未実装になっちまってるしね。

[ニーナは首を激しく振った]

　ちがう！グレンさん。

　まだ、ルールに従うかどうかすら決まってないんだよ！

　こんな状況で…あいつらのルールに従うことが思う壺だと
　考えてる人もいるかもじゃん！じゃんじゃん！

　…それとも、グレンさんは殺しが目的なの？

[ニーナはグレンの腕をぎゅっと握り締めると、誰にも見えないように
ニヤリと笑った]

平和的解決ね……。
ログアウトできない時点で既に平和じゃないだろ。
んで、ＧＭとサブＧＭが締め出されたって事なんだろ？ソフィー。

今は、ソフィーからもたらされる情報が、唯一の外からの情報ってことでいいんだよな？

[トビーの揶揄するような言葉に、やや憮然として答えた]
不正アクセス者が誰か、ですが……。
特定できていれば、その旨すでにご報告していますよね。情け無いというか、ある意味当然というか…判明しているのは人数だけ、です。
このこと自体も…“JIN-ROH”の想定範囲内なのかもしれません…。

アークデーモン･･･ここに居る人全員でも勝てないんじゃないですか？それ･･･。
JIN-ROHは3人で･･･不正アクセスの可能性が高いのね。

【そう・・・。

JIN-ROHの仲間を全員見つけて、殺す。
そうしたら俺たちが助かるなんて、誰も言ってない。

そんな曖昧なルールに、どうして従おうとする？
気付いているのに。
考え方が・・・逆だ。


・・・(ヘンリエッタを見て)なっちまってる、か。
あれは地か？それとも演技か？
・・・はっ、は。】

あぁ・・・くそ。

しかしまた・・・なんで今更そんな埃かぶって錆付いちまってるような昔の未実装魔法が出てくるんだ？

しかもご丁寧に新LIBERTYに対応して・・・
新LIBERTYで実装予定でもあったのか？

うん？召還魔法ってのは、魔法使いだけじゃないのか。ふーん。

それとニーナ。俺の目的は殺しじゃないぜ。退治だ。

【そうでも言わなきゃ、俺は引き金を引くことすらできねぇよ】

[トビーはゆっくりと視線を左から右へと這わせた。そこにいる人々の表情を窺うように]

【ルールに従うことが思う壺だと考えてる人――か。確かにいないという保証はないね。いるとすれば誰かな？】

･･･JIN-ROHたちは自分たちだけ痛覚の設定を変えてたりとか･･･するのかしら。
そんな未実装の職業まで引っ張り出してこれるならありえそうね。ゲームで死ぬほどの苦痛を受けるなんて･･･嫌だわ。けれど、JIN-ROHはその殺し合いを強要してきてる。困ったことね。

シャーロット。推奨ＬＶ７０〜８０だぞ？

俺たち全員のＬＶの足し算じゃないだろ。

　退治？それはつまり大儀って事？

　そういう大儀があれば、殺伐とした殺し合いが始まっても
　仕方がない、そういうことなの？

　…みんな、そういうことなの？

[ニーナは全員の顔を見回した]

[ヘンリエッタの問いかけに、考え込んだ]
ええ、そうですね…。
一部の方は個人的に存じ上げていますけど……名簿自体は見てないです。可能性があるとしたら、GMの二人ですが。

ただ、少し……なにか引っかかることが、あるんです。まだ漠然とした感じ、なのですけれど……。

【なーんて、韻をふんでみちゃたりね、けらけら

　さて、これで、みんな少なからず殺さなければならない
　って意識がすりこまれたんじゃないかな？

　みんな勘違いしてるよね。

　法は従うためにあるんじゃない

　利用するためにあるんだよ！】

ニーナ。ＪＩＮ−ＲＯの話と、ソフィーの話を総合すると、３人のＪＩＮ−ＲＯがこの世界に居るんだよな？　３人のＪＩＮ−ＲＯを退治し終わっても、ログアウトできる保障なんかどこにも無い。だがその時に、この世界に残る者は多い方がいいだろ。たった一人残されて何かできるだなんて程、俺は傲慢じゃないぜ。

ニーナ、大儀だなんて、そんな大仰なもの求めてなんかないよ。もっとシンプルだ。帰るためにあいつらを倒したい。生き延びるために。

つまりは、誰も死にたくないって事さ。君もそうだろ、ニーナ？

［ニーナの質問を受けて、答える］

奴らのルールに乗るか、か。オレは反対派だな。
このゲームを作った会社……ＣＣＥだっけ？　そいつらが何とかするかも知れねぇ。

オレは人を殺したくねぇよ。

［ソフィーに向き直る］

嬢ちゃん。そっちの可能性はあんたから見て、どれくらいある？

─中央区　女神像前─
[メイは息を切らせながら女神像前にあらわれた。]

ご、ごめんなさい…。
集合しようっていった本人は、私なのに。
ダガーを部屋に置いてきちゃって、取りに戻ってたの。

だったら、とっとと術者を退治して次のことを考えた方がマシってもんさ。

術者を退治すりゃ、アークデーモンに襲われずに考える暇もできるだろ。
あ、すると最後に残るのは……１人じゃなくて２人か。

大儀・・・ねぇ
そいつは違うな・・・そんな大層なモンじゃない
ただな・・・
ただ黙って殺されていくぐらいなら・・・例え無駄だとしても・・・　

足掻きたいだけさ

[ヒューバートは　タバコをくわえながらフッと笑った]

ニーナ。大儀を掲げる事ができるのはＧＭだけさ。だろ？

[グレンに上目遣いで]

　じゃあ、グレンさんは、その為になら誰が犠牲になってもいいって事？
　この、死んだらどうなるかわからない世界で？

【死んだらどうなるかわからないのはどこでも一緒だけどね】

　つまり…みんなの為に死ぬのは我慢してくださいって事なの？

　それを大儀っていうんじゃないの！

[トビーとヒューバートをかわるがわる見ながら]

　ねぇ！ねぇ！

ああ、よかったメイ　姿が見えないから心配したよ
無事でよかった

[ヒューバートはメイに笑いかけた]

グレン、術者を退治する事には賛成するよ。ぼくらは目先の危険を取り除かないといけないだろうからね。

でも、どうやって術者を見分けるんだ？　君の隣のニーナが、術者かもしれないんだぞ！

［ソフィーの方を向き］
そうか……あんまり役に立たないってことだね。
まあしゃーねえか。他の策を考えるか。

しかし……殺し合いは出来るだけ避けたいね。
デボラの中のヤツは意識不明のままでその先の情報がわからねえ。目が覚めたのか……まだなのか……。
あたしも死にたくないね。まだこんなにぴちぴちだってのに彼氏すら作らずに死ぬのは嫌だね。
［ヘンリエッタはにやりと笑おうとした。だがまわりにはにっこり笑っているように見える。］

［やってきたメイに説明した］
本人が遅れてくるとは締まらないな…（苦笑

［ニーナに向けて答える］
現状だと積極的に打って出る気にはならないな…
襲ってくるなら全力で応戦するが、誰かを狙ったりする気はあまりないな。

犠牲？
既に出ているんじゃないのか？
会ったこと無いがＧＭが２人、この世界から消えた。

言ってることがよく分らないな。
どれが大儀だ？

あぁ、トビー。
召還魔法ってのが魔法使いだけしか使えないわけじゃないみたいだからな。

ニーナが術者でも、トビー、お前が術者でも、俺には区別なんか全くつかねぇよ。

てか、ついたら悩まない。

［キャラクターの姿を確認する。確か……ケネスだっけ？］

えーっと、ケネス……だよね？そのキャラ。
ケネスおじちゃんも魔法使いなんだね。
エッタは氷系だけど、おじちゃんは何取ったの？

[グレンを潤んだ目でみつめる]

　術者…JIN-ROHを退治する為に誰かを殺すって事…

　それが大儀なんじゃないか…

[ニーナは目を伏せた後、コーネリアスのほうを見つめた]

[グレンに手を振り返しながら、]

…ヒューバートさんも、コーネリアスさんも、ありがとう。
私もここに来て誰かがいなくなってたら、JIN-ROHの言ってた事がホントになっちゃうからこわいなって思ってたんだ。

[ソフィに向かって、]

その後、デボラさんやアーノルドさんが現実の世界でどうなってるのか、JIN-ROHの言った「死」って言うのがどう言う意味なのか、会社の端末等から調べる事は、今の中井さんには出来ないんですか？

「仕方がない」という言い方は、あたしは好きじゃないわ。
あたしが思うのは、今ここは実際に、閉鎖された環境になっているということ。その中で誰が信頼でき、誰を―“JIN-ROH”と判断するか、それを冷静に考えるべきだっていうこと。

自分が考えた結果を信じて行動するのは、どんな時でも必要なことだわ。大義というなら、それがあたしの中にある大義、よ。
たとえ、それが間違った選択をしていたとしても。

―あたしは、あたし自身と、巻き込まれた人たちのために、その大義を振るう。

【ははぁ、なるほど…感情をうまくコントロールすれば
　それに伴ったヴィジュアルが自然と出るらしいね。

　この事にはみんな気がついているのかな？

　表現されている感情がリアルとは限らないという事。

　目の前の人間が実物でないのなら…
　あたしはいくらでも感情をコントロールできるよ。
　だって…そんなものはとうの昔に捨てたからね、けらけら】

［問いかけてくるヘンリエッタに気づく］

ん？　何取ったって……ああ、なんだ。魔法の話か。

［昼に見た習得表を思い返す］

あー確か爆発するやつだな。爆発系っての？
あと、キャラはこんなだがオレは二十代半ばだからお兄さんと呼べ。嬢ちゃん。

【しかし・・・サモンデーモンなんて魔法がこんなところで出てくるなんてな･･･
しかし、これでほぼ確定だな・・・
CCE社の中、またはCCE社を深く知る者がこの事件に深く関わっている･･･

こうなるとCCE社の助けを待つってのは絶望的だな･･･
ここまで手際が良く、腕が良い奴だ
俺たちの救出作業や犯人の特定などを阻止するなどたやすいモンだろう･･】

―西区・宿屋―

[俺はふと目を覚ます]
いけない！ずいぶんと深く眠っていたようだ。周りの状況はどうなっているのだろうか。

とにかく、今は皆でどうするか話す事が重要な気がする。

[俺は鉄の籠を背負うと、広場に向かう事にした。]

グレン、見分けが付かないのなら……。

いったい君は誰を殺すつもりなんだ？

【ニーナの潤んだ目……そんな事まで表現されるのかよ。参ったな。これじゃ、もしニーナがＪＩＮ−ＲＯでも殺せない。ＪＩＮ−ＲＯはモンスターと割り切るつもりだったんだがな……】

大儀か……ＪＩＮ−ＲＯに、人間らしい心があるなら。だな。そうでなければ、俺は躊躇なんかしない。

［難しい顔でヘンリエッタを見ながら、問いかける］

……なあ、嬢ちゃん。魔法使いなんだよな？

なんつーか。嬢ちゃんは一発で魔法使いって分かるよな。装備っつーの？
杖とか服とか。

他の奴らもそれっぽいが、それもイベントでもらうもんなのか？

[コーネリアスに向かって]

　全力で応戦…か…

　あたしの手には、戦士のような武器も魔術師のような魔法もない…

　自分が死にたくないから言うわけじゃない…

　でも…でも、あたしたちは今本当に殺し合いをするべきなの？

【するべきだよ】

―中央区・女神像前―
[俺は女神像の前にテスターたちが集まってる事に気づく。幸い争ってはいないようだ。]

…えと、こんにちは。皆さんはこれからどうするつもりなんでしょう。
のるんですか？彼らのゲームに。

[俺はストレートにそう聞いてみた。]

トビー。何度も言ってるだろ。
見分けがつくなら、俺はとっくに引き金を引いてる。
誰かを殺すつもりなら、俺は何も言わず引き金を引く。

【もし、少し痛い思いをしても、JIN-ROHの言う通りに一日１人のログアウトで私たちが生きて解放されるなら、お互いを疑いながらPKしあう…なんてこわい事をやらなくてもいいかなってちょっと思ったんだけど。こんな事、今言ったらなんて思われちゃうだろう。

っていうか、そんな簡単に解放されるわけはないかな。消えちゃったって言われても実感が沸かないけど、デボラさんは消える前の時点ですでに昏睡状態になってたんだもんね。JIN-ROHにPKされるのも、お互いにPKしあうのも、現実の身体に及ぼす結果は一緒…なのかな。

でも、私はどっちもこわいし、ヤだ。】