流れ者 ギルバート 問題は、さ・・・。 どうも勘違いをしてる奴がいるみたいなんだよな。 忘れてる。最初のルールを設定したのが誰か。 混乱、生き、死に・・・。その中で。 忘れるべきじゃないんだ。 JIN-ROHを全員殺せば助かる、それは「信じたい」ことであって、「信じられる」ことじゃない。 俺たちなりの、ルール。 それを共有するには、至らなかったな・・・。 まぁ、でも・・・ここまでは、結果論としては上手く行ってるのかもしれないな。 最低限の殺し合い、時間稼ぎ・・・。 [自分の第一者視点が軋む。] ・・・っつ。 何だよ。うるせぇよ・・・。 だったら、他にどういう道があるんだ・・・。 | |
(75)2005/07/13 00:09:24 |
のんだくれ ケネス [グレン、トビー、ソフィーの顔を順に見る] ……そうだな。オレはJIN-ROHって情けねぇやつらにノルのが気にいらねぇだけかもしれねぇよ。認めるさ。 だけどな、オレはこのゲームの意味を考えてたんだよ…… 奴らはな、人の命を奪うってことの責任を、ゲームのルールと……オレたちに負わせようとしてやがるただの卑怯もんだ。 このゲームは殺すってことに言い訳するだけの装置さ。 デーモンに襲われたら「運が悪かったな」。PKしたら「やっちゃたなぁ」。 それだけを言うために作られた舞台だろ。 そんな奴らどもに、いいようにされたあげく……人殺しにまでなりたくねぇんだよ。オレは。 | |
(96)2005/07/13 00:45:24 |
見習い看護婦 ニーナ [ニーナは近づいてくる人影がケネスである事を視認した] 【なんで…なんでよりによってケネスがあたしの方にくるの…よりによって…】 [ニーナはまたもわき腹が痛むのを感じた] 【なんで、今傷が痛むの?なんで、あたしのあたしの死にたい気持ちをゆるがせるの?なんで、痛みに恐怖を覚えさせるの? 痛みの恐怖も死の恐怖も克服したと自分に言い聞かせていたじゃないか! あたしは死にたいんだあたしは死にたいんだあたしは死にたいんだあたしは死にたいんだ…】 [近づいてくるケネスと目があう。ケネスはにっこり笑い声をかけようとする] 【…………だめ…やっぱり死にたくない……この人と離れたくない…でも…それもだめだ…】 [ニーナはゆっくりと手を広げケネスに微笑んだ] ケネスさん……あたしを…殺して? | |
(129)2005/07/13 01:46:19 |
のんだくれ ケネス 【JIN-ROH……オレがJIN-ROHか。オレに……殺されたい……】 [どこからか、怒りが沸いてくる] 【ああ……そうかよ】 ……ワケわかんねぇ。 ムカつくぜ……ムカつくよ。お前。 お前、生きたいってのに、殺されるヤツがいるって分かってるか? オレは死にたくねぇ。だけど、ヤクザに臓器狙われて殺されそうになったことがあるぜ。死ってのがどれだけ恐いか知らねえだろ。 [歯を食いしばる。ニーナを睨んだ] ああ、分かったよ。殺してやるよ。 その代わり、オレはんな理由で殺しなんかしたくねぇ。 お前が死にたいんなら、オレを殺しに来いよ。そしたら、オレもお前を殺しに行ってやる。 | |
(141)2005/07/13 02:18:20 |
見習い看護婦 ニーナ [ニーナは涙を溜めた目でケネスを寂しく見つめると悲しげにわらった] …あはは…あはは…あは……は……は… …あたしの求めたのはこんな結末じゃなかったのにな… どこで話が食い違っちゃったんだろう……はじめからか…あたしの前提が間違えていたのか… 【でも、死にたがらなければあたしは生きてこれなかった……やっぱり、決心が揺らぐと自分がコントロールできないんだね…】 …生きたい人がたくさんいるのは知ってるよ……あなたは生きるために…あたしを殺したいんだね… そうやって自分をごまかさないと…生きられないんだね… わかったよ… [ニーナはこぶしを握り、構えを取る] ……でも…あたしはこんな結末は望んでいなかったんだよ… [ニーナの目からはとめどなく涙があふれている] | |
(145)2005/07/13 02:24:22 |