お嬢様 ヘンリエッタ >>1108 伽羅さま、それはわたくしの性格的にちょっと・・・。 | |
(1110)2005/06/30 23:53:35 |
のんだくれ ケネス >>1093 [――斬鳩の最後の言葉。 弦琉丸は左肩を抑えて立ち上がり……甲惇に向き直った。] ――甲惇殿。 ……どうやら……俺の役目はまだ終わらぬらしい。 頼みがある――。 俺の為に、刀を打ってはくれまいか? [左腕と血を失い、顔色は青ざめ……それでも、はっきりと弦琉丸はそう言った。] | |
(1115)2005/06/30 23:56:49 |
流れ者 ギルバート >>1115 …か…勝てねぇ…(がっくり | |
(1119)2005/06/30 23:58:19 |
流れ者 ギルバート >>1135 おお!!待ってたぜ!! 眠いのに…無理させちまってごめんな… | |
(1137)2005/07/01 00:13:45 |
村長の娘 シャーロット 村の東の外れに在る一本の細い道―――其れは紗都にとって、十年前と今を繋ぐ大事な橋であった。 この道の先に、忘れられない…いや、忘れたくない想い出が在る。 其処は「鬼の隠れ里」と呼ばれた小さな里。 月が雲に隠れ、闇が村を覆う…。しかし、紗都にはまるで陽が差し込んでる昼のように思えた。蒼のもつ緋い瞳が、細い道を照らしてくれていたから。 里に辿り着くと、紗都は川に向かった。静まり返ってる里に、川のせせらぎが静かに響き渡る。 川の水に映し出された自分の姿をみて、彼女はそっと呟く。 「昔と…何も変わってない。いえ、一つだけ在るわ、斬鳩の心が……」 其の時、もう一つの姿が水面に映し出される。其の人は、此処へ来る筈もなかった。記憶を失っているのだから……。 「何故、此処に…?」 微かな期待を胸に抱きながら、紗都は問う。其の人は何も答えない代わりに、彼女を抱きしめたのであった。紗都は全てを理解した。何故、この里に辿り着けたのか…何故、自分を抱きしめるのか…… | |
(1138)2005/07/01 00:14:07 |
村長の娘 シャーロット 「斬鳩、取り戻したんだね。」 無言で頷く斬鳩は小さく震えていた。紗都は彼の震えを止めるように、両腕を彼の背に回した。雲の隙間から月の光が漏れる。そして、其の光は一つに重なった影を綺麗に照らしていた。 暫しの沈黙――そして、斬鳩は口を開く。 「俺は、お前を裏切ってたんだ。十年前、共に池に身を投げ入れた時、俺は自分の命を引き換えに、お前を殺そうとしたんだ。鬼の一族である紗都の命を…俺は奪おうとした。」 「そう…。」 紗都はただ一言、そう答えただけだった。 斬鳩の記憶が戻ったのが嬉しかった。たとえ、斬鳩が自分を裏切ってたとしても、自分の存在を思い出してくれた事が、何より嬉しかった。 「許してくれとは言わない。ただ、此れだけは信じて欲しい。今の紗都への気持ちに、嘘偽りは一つもない。待たせて悪かった。紗都、俺はお前を愛してる。」 二人の啜り泣く声が、川のせせらぎに混ざり合っていた。 「斬鳩、裏切らなかった事にしよう。たった一つだけ、その方法が在る。」 紗都は涙を拭うと、斬鳩から身を離しそっと呟いた。 | |
(1139)2005/07/01 00:14:41 |
村長の娘 シャーロット 「……?」 「私を…この忌まわしい血から解放するのよ、貴方の手でね。私を救う為に…私を殺して…。そうすれば、十年前も貴方は私を救う為に殺そうとした事になるわ。」 斬鳩は驚いたような表情で紗都をみつめていた。 「何故、俺がお前を殺さないといけないんだ。それなら…俺はお前を裏切ったままでいい。折角、お前を取り戻したのに、何故また失わないといけないんだ。」 「失う……?違うわ。貴方の心の中で、私は生き続ける。私はもう…人を殺めたくない。自分の血が憎い…。私を救って……?」 紗都の瞳からは、一筋の光が漏れていた。其の時、斬鳩は悟った。血を欲したいるように見えた十年前の彼女は、救いを求めていたのだと。其の為に、白の一族である自分に縋っていたのだと…… 斬鳩は紗都を強く抱きしめた。其の温もりを忘れないように…。そして、己の魂を彼女の中に埋めていった。互いの想いを解放させると、斬鳩は白の魂を呼び出した。そして、紗都をしっかりと見据える…。紗都もまた、蒼の魂を呼び出していた。 | |
(1140)2005/07/01 00:14:58 |
村長の娘 シャーロット 二つの鬼魂は、初めて一つに重なろうとしていた。 白は目の前に居る蒼を押し倒すと、彼女の上に跨り両腕を押さえた。彼女の緋い瞳は真っ直ぐに彼を見つめていた。其の瞳に吸い込まれないよう白は片手を解放すると、蒼の瞳を爪で潰した。そして、斬鳩の姿を映さなくなった瞳の跡に、優しく唇を寄せた。 「白……いえ、斬鳩……もう貴方の姿は見えない。でも、心の瞳は今でも貴方を映しているわ。愛してる…たとえ離れても…私の魂は、ずっと貴方の傍らに在るわ。」 白は彼女の言葉に、意が揺れ動くのが分かった。蒼を…紗都を救う為に―――白は瞳を潰した手で蒼の口を塞ぐと、喉が引き裂かれる程大きな声で叫んだ。 「紗都…!!愛してる……今までも、今も…そして、此れからも……」 そして静かな里に、白の声と蒼の血が響き渡った。蒼の首筋に牙を向け、彼女の首を身体から引き離した。白は其れを慈しむように抱くと、大粒の涙を流した。 「これで、よかったのか…。俺は…・紗都を救えたのか……」 | |
(1141)2005/07/01 00:15:28 |
流れ者 ギルバート >>1153 ふ なんとでも言え!! | |
(1157)2005/07/01 00:27:01 |
見習いメイド ネリー >>1159 非モテ、確定萌え、男にモテ、誤字大王、色々ありますな。 | |
(1161)2005/07/01 00:30:15 |
お嬢様 ヘンリエッタ >>1180 みなさま、とてもやさしいよい方です。 たわごとなどおっしゃらないでしょう。 ・・・叩き込む・・・とは・・・? 斬鳩さまの萌えでも叩き込まれるのでしょうか・・・。 [片李はふしぎに思いつつ少し斬鳩に近づいてみた] | |
(1182)2005/07/01 00:44:20 |
流れ者 ギルバート >>1188 ごめん実は意味がわかってなかtt(強制終了 | |
(1199)2005/07/01 00:58:47 |