自警団長 アーヴァイン
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。 この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。 当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。 とにかく十分に注意してくれ。 |
吟遊詩人 コーネリアス 人狼の恐ろしさは、噂話で知っていますよね? しかし、本当の人狼の恐ろしさは<あんなものじゃありません> 昔、どこかの中規模の村―――そう500人以上はいたでしょうか? その村に、人狼が一人だけ現れました。……それで、終了です。その村は、誰一人生き残ることが出来なかったようです。 一人でも、人狼はそれだけの脅威があります。そして、二人になった、人狼はそれ以上の脅威を持っています。 これも、昔の話ですが、人狼に噛まれて、同じく人狼になった人間がいました。 二人になった人狼は、話さなくても、心の中で話し合うことが出来るようです。 ……結果、その人狼の連携に村人は太刀打ちできず、滅びることになりました。 二人の人狼が現れた村は一つの例外なく滅んでいるのです。 | |
(21)2006/07/30 00:50:50 |
新米記者 ソフィー [アーヴァインに詰め寄ろうとしたが手で制され、黙り込む。当の彼はセシリアと何か話をしているようだ。何故彼女と?疑問は沸いて来るばかりだが、少し待つことにした] [辺りを見回すと、まだ寝ているギルバートを見つけた。 こんな状況でもまだ寝ている彼に尊敬の念すら覚えつつ、レベッカと目が合うと肩を竦めて苦笑した、ところで] アーヴァインさんだけじゃなくて、コーネリアスまで… ねえ、人狼って、だって、人を喰らうって、探すって、いきなり言われても、ねぇ、この16人の中に、信じられる、わけ、 [誰に言うでもなくぽつぽつと漏らす。自分なりに情報の整理をしたいのだが、何にしろ急な話なのでさっぱりまとまらない] | |
(27)2006/07/30 00:58:22 |
文学少女 セシリア [不安そうなメイにただ笑って頷いてみせた。 アーヴァインに歩み寄り一言二言話して、声を上げる] 今の状況を、私から説明することに致します。 ああ、まずは私の「身分」を明かしておきましょうか。 そのほうが話しやすいですからね。 [言うと、一枚のカードのようなものを取り出した。 セシリアの名前と、何か複雑な印が刻まれている] 人狼に対抗するために、人を集めた秘密結社…。 私はそのメンバーなのですよ。 皆様は、聞いたことがないかもしれませんね。 しかしアーヴァインさんはご存知でした。そうですね? [アーヴァインが頷くのを確認して] この結社に入れるのは、真っ当な人間だけです。 つまり、私は間違いなく人間だと、皆様に証明できるわけです。 その保証人はアーヴァインさん、ということで。 | |
(43)2006/07/30 01:26:51 |
美術商 ヒューバート [もたれ掛けていた身体をゆっくりと起こし、目線をセシリアへと向けた。 何時ものような穏やかな笑みはその顔には無く、まるで睨み付けているかのような表情だ。] ……待ってくれ。セシリア、と云ったかな? [こほん、と小さく咳ばらいをすると、思っていた疑問をすべて次々に言葉に変えていった。] 信じたくはないが……コーネリアスの話が本当なのであれば、人狼は二匹以上居る場合も勿論あるようだな。 ……君の所属している、と云う秘密結社などは架空のものではないのかな? 君とアーヴァイン、二人が人狼で……村を滅ぼそうとしているのでは? そのカードがもし偽造できないとしても、存在の確かめようがない結社では意味がないのではないだろうか? しかるべき場所とは何処だ? ……隔離されているのは君も一緒だと思うのだが。君が、本当に、人間であるとの、証明は―――出来るのかい? [そこまで喋ると静かに息を吐き出し、じっとセシリアのほうを見つめた。] | |
(57)2006/07/30 01:49:15 |
美術商 ヒューバート [ナサニエルの言葉を聞き、少し考え込む様子を見せた。 押し黙らせていた口を開く。] ……ナサニエルが聞いたことがある、と云うなら、確かに秘密結社は在るのだろう。オーケイ、それは信じよう。 だが……余り信用出来る、とは私には思えないな。人狼同士が私たち人間のように、ある程度結束しているのなら……その結社の存在を知り、利用していた。そのようにも考えられるのではないか、とね。 [そこまで話すと少しばかり溜息をつき、何時も通りの微笑みをナサニエルに投げ掛けた。] ……私もどうやらすっかり混乱しているようだ。 少し頭は冷めたよ……すまないな、ナサニエル。 | |
(65)2006/07/30 02:26:14 |
冒険家 ナサニエル [ナサニエルはヒューバートの言葉を聞くと、ニヤリと笑った] 冷静なヒューバートに戻ってくれたようだな。 俺だって、決して断言できるわけじゃない。それはわかってるよ。 ただ、疑心暗鬼になったら、それこそ狼の思うつぼだ。いつもの鋭い観察眼に期待しているぜ。 [ウィンクと共にヒューバートの肩をポンと叩き、そのまま部屋の真ん中に進み出た] みんな、解散する前に、少し俺の話を聞いてくれ。 警戒しなくちゃいけないのは、人狼だけとは限らないと思う。 妖魔って知ってるか? 俺も話に聞いただけなんだが…。 [ナサニエルはそう言うと、集会場に集まった面々の顔を見回した] | |
(66)2006/07/30 02:37:46 |
冒険家 ナサニエル 妖魔は隣人の魂を吸う存在らしい。これは迷信ではなく、実際に魂を吸われた人が何人も報告されている。この辺りの村でもな。 人狼と同じく、外見は人間と変わらない。 生まれつき妖魔ってこともありえるし、後天的に人間が妖魔になるやつも居るらしい。 妖魔は自分の意思で魂を吸うわけじゃないが、その存在自体が魂を吸うことで維持される。 人の多い所なら、一人一人から吸う魂の量はたかが知れている、だが、今のこの状況を考えると、警戒しておいた方がいいだろう。 後、占いで妖魔だけを消滅させられるって話は聞いたことがある。その辺は俺にもよくわからないんだが…、おそらく、セシリアの言っていた「占い師」の占いのことじゃないかと思う。 不安にさせるようなことを言ってすまないと思うが、取り返しがつかなくなってからじゃ遅いからな。 [話を終えると、ナサニエルは深く嘆息し、壁際に寄った] | |
(67)2006/07/30 02:44:08 |
文学少女 セシリア [ナサニエルのヒューバートに対する言葉に内心感謝しながら、 彼の話を聞いた] 妖魔…ですか。 そういう存在の話は聞いたことがありますよ。 「占い」によって消滅するという話も。 此方ではいまいち確認しきれて居ないし、 私も実は然程詳しくは知らない、というのが本音ですが。 如何せん、人狼対策の組織なもので。 ナサニエルさんのほうが詳しくご存知なのでしょう。 この近くの村でも被害が出ているというのは初めて聞きましたね。 …さて、もう夜も更けましたし、 とりあえず今日はこれにて解散、と致しましょうか。 皆様お気をつけてお帰りください。 戸締りもしっかりなさってくださいね。 | |
(77)2006/07/30 03:06:13 |
新米記者 ソフィー [暗い家並の中、隔離という言葉を頭の中で何度も何度も反芻する。その度に、この世界に自分達だけしかいないような地に足の付かない気分になり] そう、ね。アーヴァインさんもセシリアも、半端な理由や冗談で隔離したりするような人じゃないし。 にしても、まさか本当に皆居なくなってるなんて思わなかったわ。いつの間に皆移動してたのかしら? [隣を歩く彼の返事にも、不安を裏づけられた気がして] 本当に動物だったらいいんだけど…まあ、こう言ったらレベッカは怒るだろうけどね。「私の可愛い動物達は人を襲ったりしないわ!」なんて。 [似てない物真似。迫力が足りない。でも、少し気分は紛れた。] | |
(111)2006/07/30 04:51:30 |
村長の娘 シャーロット はい、ナサニエルさんも気をつけて帰ってくださいね。 おやすみなさい。 [別れを告げた後もその姿が見えなくなるまで見送った。 そうして一人になると、抱え込んだ不安がずっしりと重みを増しその瞳を濁した。 ナサニエルに言われたとおり、しっかりと家の鍵をかけるとまっすぐに寝室へと向かった。 身体をベッドに投げ出してからポケットの中のカードを取り出し、その一枚一枚を眺めてみる] 確かに少し変わったカードではあるみたいだけど… [いくら眺めてみても頭の中はちっともすっきりはしなかったけれど。 昨日の寝不足もあったのかもしれない。 全ての大アルカナを眺め終わらないうちに、疲れきった意識はまどろみの中に*鎔けていった*] | |
(116)2006/07/30 05:38:29 |
書生 ハーヴェイ [酒場の奥にある、従業員用の寝室のベッドの上。苦しさに呻きながら意識を浮上させた。] 夢…か。 [体中にべっとりと嫌な汗がまとわりついている。 何故あんな夢を…? 気分の悪い目覚めに小さく溜息をつき。 目にかかる前髪をうっとおしそうに手ではらうと、ベッドから這い出した。] うあ…寝すぎちゃったな。朝の仕込が… [そこまで考えて、昨夜の出来事を思い出す。今、この村には16人の人間しか居ない。 ―人狼が出たから…そうか、だからあんな夢を…] そっか、今泊まってるのってヒューバートさんだけか。あの人なら、俺が宿に居なくても大丈夫だろう。 [常連の客しか居ないことで、少しサボろうという気がうまれ。 冷たい水で顔を洗えば、少し気分が晴れたようだった。 シンプルな黒のシャツとスラックスを身にまとうと、宿の外へと] | |
(140)2006/07/30 14:25:20 |
美術商 ヒューバート [ふと机に向けていた顔を上げ、窓の外を見た。] ……もう、こんな時間になっていたのか。 [窓の外では夕日が煌いている。昨日よりも更に良い天気だ。 何時の間にこんな時間になったのか……集中しすぎるのも難だな、等と思いつつ、作業を続ける。 机の上にはバラバラに分解された銃が転がっている。 汚れを取り、グリスを差し、何時でも引き金を引けるように……丁寧に、一つ一つのパーツを整備して行く。 作業開始から既に何時間か経過しているが、まだ終わる気配はない。 机の左端には、旧友から貰い受けた銀製の弾が並べてある。 彼の話の通りならば―――これを使えば、人狼に対抗出来る。 微かな希望と共に、護るべき友を護る為に…… 黙々と作業を続ける。蝉の鳴き声しか聴こえてこないほど静かだ。] | |
(201)2006/07/30 18:19:52 |
美術商 ヒューバート [睡眠時間は六時間丁度。訓練を受けていた為、体内時計は正確だ。何時も通り、夢は見られなかった。 昨日の集会所―――あの出来事、あの話、あの皆の顔。記憶は正確だ。 セシリア、と云ったあの少女。 占い師? 霊能者? 結社員? 妖魔? そのような台詞が出てくると云うことは、閉じ込められてから即興で作られた話では先ず無いだろう。 事前にこの出来事が起こることを知っていたのなら、人狼はさっさと村から居なくなっている筈。……彼女もアーヴァインも人間だろう。 血の匂いは彼女からは香ってこなかった、と覚えている。昨晩の質問攻めにも妙な顔色一つ見せなかった。 ……信用出来るだろう。そう信じたい。 結局、昨日はどのようにして此処まで帰って来たのか、余り記憶に無い。 それ程までに出来事の持つ印象が強すぎた。恐らく、そういうことだろう。 考えに耽りながら、漸く整備を終える。器用に右手のドライバーを操り、銃を*組み立て始めた。*] | |
(202)2006/07/30 18:30:08 |