新米記者 ソフィー [羊。そう、羊。狼に食べられるか殺されるのをただ黙って待っているだけの羊。待っているだけなんて、性に合わない。] 賢いお兄さん子豚はレンガの家を建てて、狼から身を守ったわ。彼は、レンガの家なら吹き飛ばないと知っていた。 [ふと、子供の頃に聞かされたおとぎ話を呟く。何も知らなかったのだ、昨日は。狼の恐怖だって、処刑のことだって、それに、彼女を庇い立てする術だって、何も知らなかった。] 知らなかったら、知ればいいのよ。 [簡単に支度をする。一日一人なら、今夜も誰かを処刑するんだろう。 むざむざと殺されちゃたまらないわ。何か、一つでも狼の手がかりを見つけなければ。考えながら、事務所を飛び出した] | |
(8)2006/08/01 15:16:57 |
学生 メイ [――――と、目が覚めた。頬が濡れているのは悪夢のせいだろうか。頭に血が通い始めた頃に、思い返すのも吐き気のする悪夢を思い出し、胸騒ぎが止まらない。] ……セシ姉!? [「確かめなきゃ。」と誰に言うでもなく呟いて……玄関の扉の下から挿し込まれているメモを見付けた――] ……何を言っているんだろう?これは、何て書いているんだろう?遺体?誰の?病院?何で? [誰に充てたともわからない質問が頭の中で飛び交う。しかし、その実やらなければならない事だけはわかっていた。 「……まずはちゃんと確認しなきゃ。」こんな時に冷静な自分が嫌になりながらも、結社の唯一の証であるカードの入った碧色のケースを持って、病院へと向かった。] | |
(19)2006/08/01 16:07:32 |
新米記者 ソフィー [集会所で暫し呆然としていたせいか、先ほど出て行った男の姿は見えない。病院に辿り着き、安置された二人を見る] ――あら、セシリア。赤いストールなんて、あなたにしては派手なの選んだじゃない?でも、赤似合ってるわよ。 ――レベッカも。幸せそうに眠っちゃって、旦那の夢でも見てるのかしら?ほんと、私には彼のどこがいいのか分かんないけど。 [努めて明るく、いつものようにふざけて言葉を零す。そうしないと何か壊れそうだった。後でお酒持ってくるわ、と言って病院を出る] 私は、絶対ただで死んでなんかやんないんだから…! [決意を胸に湛え、丘のほうへ向かった] | |
(20)2006/08/01 16:07:42 |
吟遊詩人 コーネリアス [散歩、というわけでもないが、目的地があるわけでもない。 ただ、当ても無く歩いて―――このまま消えてしまいたいと願うだけだ。 そんな折だ。パタパタとした足跡と共にメイがやってきたのは。 誰にも会いたくないと言うのに――― ―――それならば、何故外に出てきた? 二つの感情が同時に現れ、それでも、いつも通りの表情、口調でメイに挨拶をした] やあ……メイさん。 そんなに急いで、いかがなされましたか? [ああ―――コーネリアスの目が見えていたのならば、メイの苦痛の表情にすぐに気づいただろう。 だが、所詮、コーネリアスには最後の瞬間まで、何も知ることは出来なかったのだ] 『セシ姉が襲われちゃったんだ……』 | |
(35)2006/08/01 17:29:08 |
新米記者 ソフィー [戯れる猫を見ながら説明を聞く。疑問が、自然と零れ出る] …そうなの。訳が分からないわ、彼はレベッカのこと、狼だって言ったんでしょ?どうして狼のことを気にするのかしら。 まあ、その後気を失ったみたいだから、分からないのも無理はないかもしれないけど。 [もう一度、彼を見る。頼りなさそうな顔だと思っていたが、最近の人狼騒ぎの中で飄々と動じていないように見える彼を、頼もしく思えてきた] 分かったわ、今日はありがとう。少し寄るところがあるので失礼するわね。 [猫に手を振り、ユージーンに軽く挨拶をする。 後でお墓、作ってあげなくちゃね。と少し目を伏せて言うと、すぐにいつもの顔に戻り。小屋を後にした] | |
(43)2006/08/01 18:03:55 |
修道女 ステラ [ニーナに場所を聞き、二人に会いに行く。 狼に喰われたセシリアの姿は…身体は見るに耐えない無残な姿だったが、顔だけは生前と変わらない姿で。 隣で横たわるレベッカの姿は、いつもと変わらない---まるで眠っているような姿で。冷たくなった身体だけが、彼女が天国に召されたことを実感させてくる。 しばらく、2人を見つめたあと、ロザリオを片手に祈りをささげ始めた] In Paradisum deducant te Angeli; in tuo adventu suscipiant te martyres et perducant te in civitatem sanctam Jerusalem. Chorus Angelorum te suscipiat, et cum Lazaro quondam paupere, aeternam habeas requiem. Memento etiam, Domine, famulorum famularumque tuarum Rebecca et Cecilia qui nos... ?! [どこからともなく声がする。なじみのある…もう、二度と聞こえないはずの声が] | |
(52)2006/08/01 19:22:17 |
修道女 ステラ レベッカさん?! [実は生きてたのかと、横たわる彼女に駆け寄った。 しかし、淡い期待はすぐに消え、再び現実が襲いかかってくる] 気のせい…ですわね… [裏切られた期待の分だけ、さらに心は重く。祈りの言葉を続ける] praecesserunt cum signo fidei,et dormiunt in somno pacis... ?!! [再び声がする。ありえない、ありえないと、思いつつ。 淡い期待を持って彼女に近づき、そっと身体に触れる。 そのとき、左手のロザリオが、淡く光を発しはじめる。 淡い光は、柔らかな春の日差しのごとく。 そっと、ロザリオに手を触れてみる] | |
(53)2006/08/01 19:27:36 |
修道女 ステラ Ave, Maria, gratia plena, Dominus tecum; benedicta tu in mulieribus, et benedictus fructus ventris tui, Iesus. Sancta Maria, mater Dei, ora pro nobis peccatoribus, nunc et in hora mortis nostrae. Amen. [聖母に祈りをささげて、ステラはふらふらと立ち上がった。 レベッカが人間であること。ケネスは偽者の占い師であること。シャーロットが本物の占い師だと思われること。みんなに伝えなければ、と、身体を動かそうとして。 あ、と小さな声を上げ、その場に*崩れ落ちた*] | |
(57)2006/08/01 19:54:51 |
お嬢様 ヘンリエッタ ! ……セシリア、さんが。 [そう。もう、狼がいることは否定できないんだな。と、下を向いて憂鬱に考える。 メイがもう一人の結社員であること、今夜も集会場に集まらなければいけないことを聞き] っねぇ、また今日も誰かを… [処刑するの、と問いかけようとして。 メイの静かな目に何も言えなくなった。 メイとセシリアは仲が良かった。昨日までの様子でそれが感じられた。そのセシリアが殺されて……そしてセシリアの遺志は。 彼女がこれからどうするかは自明のことだった] ……なんでもない。 [顔を伏せたヘンリエッタに、メイは一瞬間をおいて、また夜に、と声をかけ去っていった。 ドアを閉め、もたれかかり。ヘンリエッタは深いため息をついた] | |
(65)2006/08/01 21:01:23 |
書生 ハーヴェイ [自室のベッドの上、ゆっくりと意識が浮上する。 べっとりと汗でシャツが貼りついている。……気分が悪かった。 だた、ただ真っ暗な闇の中をもがく夢。それは、気分を暗くするには十分なもので…] [ボーっと天井を眺めていた。…どのくらいそうしていただろう?ふいにノックの音が聞こえ、ベッドから降りる] [扉を開けると、大学でよく見る顔。メイが立っていた。] メイ…何か…? [何かあったのか、と訪ねれば、沈痛な面持ちで告げられるセシリアの死。…それと同時に、メイの身分が明かされた。] そうか…。分かった。じゃあ、集会所で。 [昼も一度訪れたが、反応が無かったために再度訪問してくれたらしかった。 ―どのくらい深い眠りに落ちていたのだろう。…内心、苦笑する。疲れているのだろうか…] [集会所に集まるように、と言われて頷き。メイを見送った後にすぐに準備を始める。 シャワーを浴びて、着替えを済ませ。ハーヴェイは集会所へと*向かった*] | |
(73)2006/08/01 22:21:02 |
新米記者 ソフィー [日も既に暮れてしまった。 自警団詰所に立ち寄った時には、村に武器の類はあまり残っていないこと。今日のセシリアの遺体の第一発見者が手紙の文字の主通りニーナであることを、渋々といった顔をしている団員から聞き出した。] [森の血だまりはもう既に渇ききっていて、黒いしみになっていた。 メイの家の近く。今朝跳ねたばかりの痕を見る。 広がり方に、もしかしたら、背の高い狼が居るのでは?と思い。 本当に探偵みたいだわ、と苦笑した] [セシリアの家には鍵が掛かっていて、まあプライベートまで調べる必要はないかと思い。] ふう…そろそろ、時間ね。 [方々を回った結果。探偵まがいの行為を終え、集会所に足を向けた] | |
(77)2006/08/01 22:34:02 |
美術商 ヒューバート [まだ長い煙草の煙を吐き出しながら、病院から出る。 ―――セシリアが、襲われたんだって。 ニーナの台詞が思い出される。 セシリアの姿はアーヴァインのそれよりも更に酷く、躰の部分はとても見られたものではなかった。 何処からが上半身で何処からが下半身かすら曖昧で、骨が剥き出しになって突き出ている部分も多々あった。 ……昨日、自警団と一緒だったからと安心して先に帰ってしまったのが間違いだった。 後悔の念で頭がおかしくなりそうだ。呪い文句を心の中で吐き棄てる。 これを持っていても、護ることが出来なければ―――意味がない。 幾分やつれた顔で集会所までの道のりを歩く。 煙に溜息の混じる割合が更に増えた。昨日と同じように、夜空は不気味に晴れ渡っている。 星の瞬きすら、今のヒューバートには嫌味そうな不機嫌な光の点滅としてしか認識出来ない。] | |
(79)2006/08/01 22:39:14 |
美術商 ヒューバート [ユージーンの困ったような苦い笑いがカンテラの灯に映し出された。 ……まぁ、確かに、暗闇のなかでぽっと見えたら驚く顔かもしれないな。そう思い、軽く苦笑する。 ヘンリエッタのほうへと向き直ると同時に煙草の火を消すと、口を開く。] ん、それじゃあ行こうか。 もうそろそろ皆も集まってきている時間だろうしな。 [そう云うと、二人に―――特にユージーンに、気付かれないように内ポケットの銃の感触を確かめる。 ……抜くまでに0.3秒。スライドに0.4秒。引き金を引くまでに0.3秒。 そう、一人で所要時間を概算する。 ヒューバートを先頭にし、一つのカンテラの灯を頼りに三人で歩き出す。 程なくして集会所の明かりが見えてきた。 そのまま集会所の扉を開く。光が目に入ってくる。] こんばんは。少し遅くなってしまったかな。 [そう云って、集会所に居る村の皆へと微笑みを投げかけた。] | |
(109)2006/08/01 23:31:51 |
美術商 ヒューバート [―――ソフィーは…人狼だ…。 ケネスがそう告げると同時に彼のほうへ視線を投げる。 ……ソフィーが? 彼女もまた、人狼? 頭が漸く状況を飲み込む。 ケネスを信じるならば、ソフィーは人狼。シャーロットを信じるならば、ソフィーは人間。そういうこと。 昨日の集会所が頭の中に広がる。 ……レベッカは同じ状況で、処刑された。私は彼女を信じることが出来なかった。彼女を人間だと信じたかった。だが私は、彼女に銃を向けた。 ―――もう既に、頭の中では、すべきことは決まっていた。] ……ケネスが本当に占い師である可能性が、ある以上。 昨日と同じように、今日もまた……ソフィーを処刑しなければならないな。 [そう、静かに呟いた。] | |
(178)2006/08/02 01:25:15 |
新米記者 ソフィー どうしてよ、どうして信じてくれないの?! これまでだって信じあって助け合って来たんじゃないの?! [しばらくメイに噛み付いていたが、彼女の、強い瞳に。 その強固な意志に、ついに何も言えなくなってしまい。ヒューバートの言葉にびくっと体を震わせる] ――同じ状況にいたレベッカだって、私は見殺しにしてしまった。 シャーロットを、レベッカを素直に信じて処刑に反対してればよかったのにね。きっと、信じられなかった罰なのかもしれない、わね。 [彼女の笑顔が浮かぶ。 どうして彼女を信じてあげられなかったんだろう。 どうして、強く反対できなかったんだろう。 もうどうしようもない後悔。目から涙が零れ落ちる。 死にたくない。まだ殺されたくない。でも] …分かったわ。それがあなたの結論なら。 ありがとう、コーネリアス。シャロ。ステラ。 ごめんなさい… [最後だけ、小さく、小さく呟いた。] | |
(194)2006/08/02 01:55:32 |
書生 ハーヴェイ ありがとう。 [メイの許しを得て、頷く。 ステラを横抱きに抱えあげる。…一瞬、その軽さにどきりとして。 しっかりとステラを抱いたまま、集会所を後にした] [死を求め合う場所から少し離れて、外の空気に触れると、幾分か張り詰めていた気持ちも軽くなったようで溜息を吐く] [腕の中で気を失ったままのステラに視線を落とす。 普段からしっかりしようと気を張っているステラのことだ。今回の事件の中では、倍以上の負担がかかっていたのだろう… それに加えて、霊能者という力…] [頭を振る。 今は、事件に関係することは考えたくない。 とにかく早く、ステラがゆっくりと休める場所へ…… 教会?…鍵が閉まっているだろう。 病院?…ニーナが集会所に居るのだから、意味は無い。 ……宿、か。 自分の勤める先に目的地を定めて、歩き出す] | |
(196)2006/08/02 01:59:50 |