吟遊詩人 コーネリアス [今日も日差しはうららか。 まるで、今までの悪夢が嘘のような、穏やかな天気に包まれている。 コーネリアスは、自分の家から、真反対にある、墓場まで道のりをゆっくりと歩いていた。 今さら?と、問われるならば、あまり、他の人に会いたくなかったからと答えるだろう。 誰を?と、問われるならば、この村の全員、と答えるだろう] [とあれ、ややして、コーネリアスが墓場へとたどり着いた。 普通ならば、墓場など、草が生い茂るままに、はやしているところがほとんどなのだが、この村の墓場は綺麗なほど、ととのっているようだった。 これも、墓守のユージーンが几帳面な性格のおかげだろう] | |
(17)2006/08/02 15:40:44 |
吟遊詩人 コーネリアス (―――アーノルドさん、エレノアさん、貴方の娘は力強く生きていますよ。 ちょっとだけ、道に迷うこともありますが、ナサニエルさんという道を照らすランプがあるかぎり、正しい道をきっと選んで歩いていくでしょう。 ―――モーガンさん、お久しぶりです。 貴方には、色々なことをご教授させていただきましたね。 今でもその教えは忘れておりませんよ。 ―――ゴードンさん。家の修復ありがとうございました。 今でも、あの思い出がある家に住めるのは貴方のおかげです。 ただ、いつでも筋力トレーニングしてくれと言われたのはちょっときつかったですけど ―――) [コーネリアスが歌いながら、墓に眠る人々に一人ずつ挨拶をしていった] | |
(20)2006/08/02 15:58:32 |
修道女 ステラ [教会の前にもどると、ちょうどメイが駆けてくるのが見えた。 押し寄せてくる嫌な予感は考えずに、挨拶をする] こんにちは、メイさん。 昨日は、ご迷惑をおかけしました。 『あ、ステラさん。もう身体は大丈夫? で…昨日のことなんだけど…』 [メイの口から、昨日ソフィーが処刑された事。そして、遺体は詰め所に運んでいるので、霊視をして欲しい事。自警団の人にはニーナとステラの二人は通してと言ってある事が伝えられた] はい…わかりました… [やはり決定は変わらなかった。再び人を処刑してしまったことに、深い悲しみを覚え。 それじゃ、と言って去っていく碧髪の少女を、何も言えずに見送った] | |
(35)2006/08/02 20:31:59 |
冒険家 ナサニエル [思索を続けるナサニエルだったが、「ギィ」という音がして、玄関の扉が開いた。 シャーロットが帰ってきたようだ。] おかえり、シャロ。 [そう声をかけると、シャーロットは「ふふっ」っと笑って、両腕に抱えていたものを前に突き出してきた。 「ニャーン」っと、小さな子猫が鳴きながら、こちらを見ていた] お! どうしたんだ? この猫。 [ナサニエルは子猫の鼻を「つんつん」っと、つつき、にっこり笑って訊ねる。 引っ掛かれそうになるのを、巧みに避け、猫の頭をぐりぐりとなでる] そうか…、ユージーンのところの…。 [話を聞いたナサニエルは、久しぶりにシャーロットの純粋な笑顔を見れた気がして、ユージーンに感謝していた。 そういえば、かくいう自分も楽しく笑っていたと思い返し、少し苦笑をもらした] | |
(43)2006/08/02 22:14:42 |
冒険家 ナサニエル じゃあ、そろそろ集会場に行こう。 [ナサニエルがそう声をかけると、シャーロットは身体を強張らせ、その瞳を少し曇らせた。 昨日、一昨日と集会場であったことを考えると、シャーロットが行きたくないという気持ちを抱くのも当然だろう。 しかし、行かなくて何か起こった場合、後でシャーロットは必ず後悔する。 例え自分に責任がなくても、その優しさゆえ、自らを責めてしまうだろう] シャロ、行こう。どんなことがあっても、俺がついているよ。 [そう、頭をなでつつ、声をかけてやると、幾分身体の緊張も解けたようだ。 子猫をおろし、シャーロットは顔を上げる。 その顔は複雑な感情に彩られていたが、なにかしらの決意を秘めているようだった。 彼女と二人、集会場へ向かう。] | |
(44)2006/08/02 22:26:43 |
美術商 ヒューバート [集会所に黒い男が一人佇む。 窓を一つ開け、外を眺めながら煙草の煙を吸っては吐く。 脳裏に浮かぶのは、昨日のソフィーの死顔や、夜道に現れた人狼たち。 旅人の死から始まった、現実味を失った、まるで悪夢のような日々。] ……もし、これが悪夢なら。 夢魔は私かもしれないな。 [一人、そう呟く。 このような平和な村で生きるには少しばかり私は、罪を重ね過ぎた。そう思う。 ソフィーもレベッカも、私が殺してしまったに等しい。 彼女達が人間なら……そう考えるのは辛すぎる。 だが、すべきことは変わらない。 一人安らかに死ぬには、私はやはり、罪を重ね過ぎた。 最後まで足掻いて見苦しく死ぬ。無残な肉片となり、土と空に同化し、誰にも涙を流させずに。 それが私に似合う死に方だと、そう思っている。] | |
(47)2006/08/02 22:37:05 |
吟遊詩人 コーネリアス [集会所に入って、適当な席に座ると、ニーナがコーネリアスへと話しかけてきた] 『ぶー。楽しみにしてたのに、結局、歌ってくれなかったんだねー』 はは……。 そんなことはありませんよ。少々遅れはしましたけど、広場で私は歌っておりましたよ。 『あれー?そなのー? 全然、気づかなかったー』 [表情をクルリクルリ変える少女に、微笑ましさを覚えながら、苦笑する ―――そういえば、とコーネリアスが広場の気配を思い出した。 一瞬、アレがニーナだったのかと思ったが、今の話の通り、ニーナは広場には来ていなかったようだ。 すると、アレは一体……? 結局のところ、考えたところで分かるわけもないと結論付けて、思考を断ち切った] | |
(65)2006/08/02 23:16:26 |
美術商 ヒューバート [少し考え、思っていたこととは別のことを頭の中で言葉にした。 それをそのまま口に出す。] ……ここに居る中で、とても落ち着いていたユージーンだ。それが少々、疑わしくはあるな。 ハーヴェイも静か過ぎるように感じていたが……メイが云っている通り、襲われたのなら人狼である可能性は低いだろう。 私は反対しない。 [考えていたことを隠したのは単純なもので、何の根拠もない感覚でのものだったからだ。 また、顔から微笑が消えている。自覚はしていない。 能面のようにのっぺりとした、冷たいまでに無表情なその顔もまた、微笑んでいるときと同じ程に彼のダークスーツに馴染んでいたのだが。] | |
(108)2006/08/03 00:56:20 |
村長の娘 シャーロット [ケネスの声にほっと息を吐く。 そんなこと当たり前だとでも言うような表情で。 これでユージーンさんの疑いが晴らせるんだ、と表情を緩ませ] では、次は私の番ですね。 [テーブルを挟んでユージーンと向かい合わせに座り。 カードやクロスの準備をしながら、 今度チコを連れて遊びに行きますね、と笑顔で話し。 では始めます、と自らも意識を集中させ。 クロスの上でカードを掻き雑ぜる。 昨日より、其の前より確実に手に馴染んできているのが分かる。 それがカードの力を強くするようにも感じながら。 終われば再度ユージーンに微笑み] それでは一枚、選んでください。 [言いながら、慣れた手つきでスピネルを外し、テーブルに置く。] | |
(120)2006/08/03 01:17:06 |
吟遊詩人 コーネリアス 一つ一つ順を追っていきましょう。 まず、ユージーンさんを占うことになった。 ケネスさんが人間判定。 そして、シャーロットさんの占いで……ユージーンさんが消滅してしまった。 [シャーロットの占いでユージーンが消滅した、ということを言おうとした時、少しだけためらった。 この心優しい少女は、またこれで心を痛めると言うのが分かっていたから。 しかし、それを説明せずに進むことは出来そうになかった] つまり、最初の能力者説明でナサニエルさんが言った妖魔、という存在だったのでしょう。 それを消滅させた、シャーロットさんが本物の能力者になり、それにより、ステラさんも本物の能力者となる……ここまではいいですね? | |
(179)2006/08/03 03:03:36 |