自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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美術商 ヒューバート [田舎道。一人、全身を黒でかためた男が歩いている。その姿は闇にそのまま溶け込んで行きそうな程、暗い。 黒髪。黒い目。黒いスーツ。少し疲れたような歩き方だ。歩幅は小さく、静かにゆったりと歩いている。 列車が男の後ろを暴力的な音を立てながら通り過ぎた。その列車に乗り、この村に来たらしい。 ふと、男は右手をポケットから出し、そのまま手に持っている紙煙草の箱を開ける。 右手を器用に動かし、煙草を口に銜えた。左のポケットからマッチ箱を取り出し、火を点ける。 煙草もやはり同じように黒い。唯一、口から吐き出した煙だけが白い。煙は空気中に離散し、曇り空に静かに昇って消えて行く。 男の視界に明るい家が見えてきた。行きつけであり、その男の宿泊先でもあるバー、『Morning Glory』。 男は煙草を地面に擦り付け火を消すと、バーのドアを開いた。 戸を開けた瞬間、わっと賑やかな音楽が聞こえてくる。緑の髪をした女性と目が合う。彼女はにこりと男に笑い掛けた。] や、マリー。こんな遅くにすまないね。 | |
(0)2006/07/29 00:47:11 |
美術商 ヒューバート [男―――ヒューバートはそう云って苦笑いを彼女に返し、そのまま真っ直ぐ階段のほうへ向かった。 ヒューバートに向けられたマリーと呼ばれた女性の不思議そうな顔に気付き、頷き言葉を続ける。] ……? ああ……、今夜は酒は控えておくよ。 少しばかり、疲れているのでね…今日はもう休むとする。 ……っと。鍵は…… [そこまで云いかけると、マリーと呼ばれた女性がカウンターの奥から鍵を取り出し、ヒューバートにひょいと投げた。 ヒューバートは左手でそれを受け取り、にこりと微笑んだ。] ん、有難う。 御休み、マリー。良い夢を。 [後ろ向きのまま手を挙げて振り、持っている鍵がじゃらじゃら鳴る。ヒューバートは階段をそのまま*昇って行った。*] | |
(1)2006/07/29 00:50:47 |
新米記者 ソフィー [どこか遠くから、聞こえてくるように感じる声。] ――聞き捨てならないわね。女に真っ当な仕事ができるわけない、ですって? まだそんな頭の固い事言ってる人がいたのかしら?だいたい… …ちょっと、何ですって?もういっぺ―― ん、あ…れ? [声は途切れ、代わりに薄い明かりが感覚を呼び戻す。ぼんやりと薄明るい部屋の中には、積み上げられた缶。独特の濃い匂い。大きく存在を主張する、金属のかたまり。そして、目の前に積み上げられた紙束が、今しがたこれらが今日の『役目』を果たしたこと、そして彼女が今日の『役目』を果たせなかったことを物語っている] あちゃー…これはやっちゃったわね。所長も夢に出て来るくらいなら起こしてくれればいいのに。 | |
(23)2006/07/29 07:20:24 |
新米記者 ソフィー [ふと、薄手の毛布がきっちりと、襟を合わせたかのように掛かっていることに気付き] …変なところで几帳面なのよね。 それにしても…はぁ。今日もお小言かしら? 大体、人遣いが荒過ぎるのよね。ちょっとは私の体力も… [言って、はっとする。気遣わなくてもいいと突っ撥ねたのは、彼女。] …ふう。こんなんじゃ一人前の記者なんて夢のまた夢じゃない。 ま、ようは結果よ。この手でスクープを掴んで来れば今日のお寝坊さんくらい許してくれるでしょ。 この前の旅人が襲われた事件のネタだってあるし。どうせだからアーヴァインさんに呼び出しの用聞きついでに集会所に寄ってみようかしら。 [久しぶりに所長に今日の夢の話をしてやろうと思ったものの、小言の言質になるだけだと考え直し。 差し当たっては集会所に行くために*準備を始めた*] | |
(24)2006/07/29 07:28:15 |
冒険家 ナサニエル [照りつける日差しに目を細めながら、男は歩いていた。 無骨なブーツが地面と絡み合い、重い音をたてる。 男の身に着けた、羽帽子、ジャケット、ズボン、どれも古いものではなさそうだが、ところどころ、破れ、ほつれ、彼の過ごしてきた時間が、決して平坦なものではなかったことを物語っている。 その中で、唯一新品同様に磨き上げられたのシルバーの腕輪が、光を反射してキラリと輝いている。 男が右手をかざし、前方を見ると、見知った村の様子が見て取れる] ふう、なにか、ずいぶん久しぶりな気がするな。 [そう言って、男は「ふっ」と笑った。 場合によっては数ヶ月の間、家を空けることも珍しくないのだが、ほんの一ヶ月ほど留守にしただけでも、久しぶりだと感じてしまうのは、男にとって、やはりこの村は帰るべき故郷なのだからだろうか] さて、みんなの元気にしているかな。 [今回の急な呼び出しに対して、一抹の不安は感じるものの、仲のいい友人達の顔を思い浮かべ、男は微笑し、心持ち足を速めた] | |
(25)2006/07/29 14:01:49 |
修道女 ステラ [薄暗い教会の中、一人のシスターが祈りを捧げている] Pater noster, qui es in caelis, sanctificetur nomen tuum, adveniat regnum tuum, fiat voluntas tua sicut in caelo et in terra. Panem nostrum quotidianum da nobis hodie; et dimitte nobis debita nostra, sicut et nos dimittimus debitoribus nostris, et ne nos inducas in tentationem, sed libera nos a malo. ...Amen... [祈りの語句がひと段落したところで、背後のドアが開き、内部に光が差し込んできた。 光に気づき振り返ると、そこには見慣れた男の姿があった。 あら、アーヴァインさん。お仕事お疲れ様です。こちらで一休みされていきます? コーヒー、お入れしますね。 | |
(26)2006/07/29 14:26:14 |
吟遊詩人 コーネリアス [一方的にまくしたてると、アーヴァインがコーネリアスの元から去っていった。 その足取りは重く、きっと、知った日から、ほぼ不眠不休で警戒を強めているのだろう。 だが、コーネリアスはそんなアーヴァインにも気づかず、小さくその場に崩れ落ちると、荒く息を吐いた] 私のせい……? そんな、だって、<この前、生き返ったときからまだ一ヶ月も経っていない>というのに……! [腹をすかせた動物が憐れなる旅人を襲っただけなのかもしれない。 ただ、それだけのことかも知れない。 それでも、コーネリアスの胸からザワザワ、ザワザワしたものは拭い取ることが出来なかった] ……まさか……人狼……? [コーネリアスは蒼白な顔のまま、小さくそう*呟いた*] | |
(38)2006/07/29 15:08:25 |
冒険家 ナサニエル [やがて、一軒の家が見えてきた。建てられてから、それなりの年月を経た白塗りの家だ。 ジャケットのポケットから鍵を取り出し、右腕でカチャリと捻る。 無造作にドアを開け、中に入る。 父親を早くに亡くし、母親も数年前に病没したため、この家には今、男以外の住人はいない。] 綺麗なもんだな…。 [一ヶ月留守にしていたものの、幼馴染のシャロが時々掃除していてくれたのだろう。家の中はほこりの臭いもせず、男が出かけたときより綺麗になっていた] なにかお礼をしてやらないとな。 [そう考えながら、重い荷物を「どかっ」と置き、自室のベットにごろりと横になった] 少し寝るか…、呼び出しまでにはまだ時間があるしな。 [旅の疲れが残る身体を休めるため、*ゆっくりと目を閉じた*] | |
(40)2006/07/29 15:11:24 |
新米記者 ソフィー [細い路地。どこまでも青い空に反比例するかのごとく、歩く彼女の希望は曇っていく] …こんな日に限って、どーして何のネタもないのよ! [朝のうちに顔を覗かせた集会所は、椅子こそ整理されているものの座るべき人は誰も見えず。 見回っていたアーヴァインに先日の事件の話を聞いても、彼には珍しく言葉を濁すばかり。ついには今夜集会所に集まるようにとだけ言い残し、足早に去られてしまった。] …はぁ、こうなったら今日も動物愛護団体の活動報告で書面を埋めるしかないのかしらね。 [と、ふと見知った女性の顔を浮かべ、その後上司の顔を思い浮かべる。君は動物が好きだね、と皮肉たっぷりに言う彼の顔が鮮明に浮かぶ] 動物愛護だって立派な出来事。そう、ニュースに重いも軽いもないわ。報道で大事なことはは真実を、中立に、分かりやすくだもの。 [当初の目的とは矛盾した理論を勢いででっちあげると、森の方へ向かった] | |
(60)2006/07/29 16:41:57 |
新米記者 ソフィー そうだったの?すごいわね、エヴァンスの奥様からだとかなり良いものじゃない。 こんなに美味しいお茶が飲めて、ここに来て本当に良かったわ。 [我ながら現金だと思いながら、夫人の顔を思い浮かべる。おぼろげながら浮かび上がった女性の顔は優しく、紅茶も少し優しい味になった気がした] でも、本当に物騒よね。帰ってきたばっかりの頃はこんな事なかったのに。 まあでも最近は新聞の記事には事欠かな…と、ごめんなさい。 ステラもこんなに広い教会で、可愛い女の子が一人なんだから気を付けなさいよ。 この村にも女の子に言い寄る悪いケモノが居るんだから。 [沈痛な面持ちになる向かいの彼女にばつの悪い顔をすると、すぐさま微笑んで話を切り替える。] | |
(70)2006/07/29 18:02:19 |
美術商 ヒューバート [書類の山に埋もれている頭。右手はマグカップの取っ手に掛かったままだ。中身のコーヒーはとっくに冷め切っている。 むくり、と躰が起きる。] 寝ていたのか……全く。疲れが溜まっているのかな…… ……もうこんな時間なのか。 [頭が重い。中途半端に睡眠をとった所為だろうか。 コーヒーを一気に飲み干すと、立ち上がってゆっくりと伸びをした。] 仕事の続きをするのも難だな……少し歩いてくるか。 [ふと、窓の外に目をやる。真っ赤な、綺麗な夕空だ。最近はそんな景色を目に留める機会が増えている気がする。 Yシャツの上に上着を羽織り、ざっと机の上に散乱している書類を端に纏めて行く。 首を一度ぐるりと回す。内ポケットに何時も通りの“モノ”が入っていることを確認。 そのまま普段通り黒い革靴を履き、階段を降りて行った。] | |
(72)2006/07/29 18:09:30 |
美術商 ヒューバート [バーの戸を開き、外の空気をゆっくりと吸い込む。夏の空気だ。 のんびりと歩いていると、遠くの方にこちらに向かっている人影が見える。ヘルメット。夏なのに重そうな服装。アーヴァインか、と当たりを付ける。 目が合った。軽く会釈する。] こんにちは、アーヴァイン。パトロールかい? [笑顔で答える。それに対しアーヴァインは罰の悪そうな顔で口を動かす。] 「丁度良かった、ヒューバート。今、宿の方へ行こうと思っていたところだ。 ……今朝、旅人の屍骸が村の傍で見つかった。我々の見解では、獣ではないものからの襲撃だと見ている。 ―――人狼が、出たらしい。」 [笑顔が固まった。一瞬表情を失ったが、すぐに表情を取り戻す。 その顔からは普段のような笑顔が消え、珍しく真剣な表情になっていた。] | |
(74)2006/07/29 18:26:11 |
雑貨屋 レベッカ [髪に葉っぱや小枝を絡ませながら息を切らせて集会場の方へ向かっている。服にも泥が付いている] …誰よ、森にあんな大きな罠仕掛けたの! 動物がかかったら大変じゃない! というか、すでに私がかかって大変だったわよ…。 急に大きな網に捕らえられて足掻いちゃったわ…。 偶然ソフィーが通りかかってくれなかったらどうなっていたことか。 是非ともソフィーに記事にしてもらって世間に危険性を訴えなくちゃ! 明日の一面は決まりね。うん。 [怒りをあらわにして歩いている。が、気持ちが治まらない。ふと歩みを止めて、思考をめぐらせる。…集まる時間まではまだもう少しある。一杯飲んで気持ちを落ち着けてから顔を出そう。くるっと方向転換をすると、今度はうって変わって足取り軽く酒場へ向かった] | |
(106)2006/07/29 21:33:04 |
冒険家 ナサニエル んっ。 [月明かり以外、一切の光がない部屋の中、ナサニエルは目を開けた。身体を起こし、まどろみの残る頭を振り、覚醒を促す。] 寝すぎちまったな。 [窓の外がすっかり暗くなっているのを見て、ポツリとつぶやく。自分で思っていたよりも疲れていたらしい] [喉の渇きを覚えて、サイドテーブルのワインを一口嚥下する。ナサニエルは自分の身体に、じんわりと熱が篭ったような気がした] さて、腹も減ったし、バーにでも行くとするかな。ハーヴにも会いたいしな。 [ナサニエルは親友の顔を思い浮かべながら、身支度を整え、家を出た。薄暗い村の中を軽い足取りで歩いていく] | |
(108)2006/07/29 21:41:28 |
美術商 ヒューバート [バーの戸を開く。レコードは止まっている。 奥の椅子にコーネリアスが腰掛けている。手には竪琴。一本一本弦を鳴らしている様子を見る限りでは、音程を合わせているのだろう。 コーネリアスの唄を聴くのはこれが二度目だ。前に見たときと変わったような、変わらないような、不気味な空気を感じ取る。 ……何なのだろうか、この男は? マリーとフレディに微笑みかけ、コーネリアスの席とは若干距離を置いたカウンターの席に座る。 ふと横を見ると、先ほど顔を見た男が居た。] ……ん? また会ったね、ケネス。 [そう一言告げると共に微笑む。 マリーに注文を聞かれ、躰をそちらに向けて答える。] キール・ロワイヤルを一つ、頼む。 | |
(109)2006/07/29 21:42:01 |
お嬢様 ヘンリエッタ お母様? え、「ごめんね」って…なんで? [抱きしめられながら戸惑い気味に父親と目を合わせる。 しかし父親もあっけにとられている様子] [母親は優しくヘンリエッタを抱きしめながら 「ごめんね。……頑張って。お母さんたちはエッタを信じてるから」と耳元で囁いた] う、うん。頑張る、ね? [ヘンリエッタのその言葉を聞き、母親は安心したようにヘンリエッタを解放した。少し微笑んで、「いってらっしゃい」と声をかける] ん。いってきます!! あ、ネリー、帰ったらさっきのオセロのつづきやろうねっ! [手を振って家を出た] [彼女の後ろで母親が哀しそうな顔をしていることなど、知る由もなかった。父親も何も知らなかった。この時点でこの後に娘がどんな事態に巻き込まれるかわかっていたのは、アーヴァインから詳しいことを無理やりに訊き出した、母親のみだった] | |
(121)2006/07/29 22:02:44 |
雑貨屋 レベッカ [勢いよくバーの扉を開けようとして、手を止める。店内から美しい歌声が聴こえた。その邪魔にならないように扉のそばで耳をかたむける。歌が終わり、余韻を楽しんだ後、次の歌が始まる前に、と少し急いで改めて扉を開ける。…店内に見知った顔を見つけ軽く手を上げた。] こんばんは!…っと、今日はずいぶん人が多いわね。 ヒューバードとコーネリアスはたまに見かけるけども、ユージーンはここではお久しぶりね。ネコちゃん元気? [少し離れたところにいるケネスにもひらひらと手を振る。ローズマリーに「いつもの」と告げてから、ヒューバードたちからあまり離れていない席に着いた] | |
(122)2006/07/29 22:08:13 |
冒険家 ナサニエル [虫の声しか聞こえない、静寂の中、ナサニエルは機嫌よく歩いていく。たまにこうやって、月を眺めながら歩くのも、悪くないものだと考えていた] [しばらくして、バー、『Morning Glory』が見えてくる。ここからでも喧騒の音が聞こえる、その音にまぎれて聴こえてくるのは、コーネリアスの歌だろうか] ま、誰かしらいるだろうな。 [数多い飲み仲間達のこと思って、ナサニエルは苦笑した] [バーの扉をゆっくりと開け、中に入る。すぐさまローズマリーが気づいて近づいてきた] やあ、マリー。軽い軽食と、ウィスキーを頼む。 [客席を見るとヒューバート、コーネリアス、ケネス、レベッカ、それにユージーンが居た。ユージーンが居たことに軽く驚きながら、レベッカの近くのテーブル席に陣取る] | |
(131)2006/07/29 22:57:21 |
新米記者 ソフィー [結局、レベッカには会うことができた。…といっても、何故か森の中で大捕り物になっていた彼女を助け (つい先日網に掛かった小鹿を助けながらもがけばもがくほど網が絡まると教えてくれたのは彼女だったはずだが)、 憤慨している彼女に仕事の話を聞いた後で、報告のために事務所に戻ったのである。 既に説教モードの所長にレベッカから聞いた網の危険性を訴え、怒りに火を注いだのは言うまでもない] はぁ、すっかり遅くなっちゃったわ。 もう集会所、みんな集まってるわよね… [村に戻って来て数ヶ月、アーヴァインがあんなに切迫した顔で呼び出しをした事があっただろうか、と考える。ステラの前では楽観的に振舞ったものの、少しだけ背筋に緊張を感じた。] まあ、どっちみち行けば分かるし。 行かなきゃ分かんないわ。 | |
(135)2006/07/29 23:08:09 |
文学少女 セシリア [暗い夜道を、ランタンを掲げて歩く。 足を動かしながら自然と思い出されるのは、 昼間アーヴァインと交わした会話。] …まさかそこまで話が進んでいるとは。 そこまでの事態になったなら、此方としても カードを晒さないわけにはいきませんからね。 今夜12時。 私のカードはアーヴァインさんどころか、 集められた皆さんに明かさなくてはならないでしょうね。 まあ、良いでしょう…。 手間が省けた、突き詰めればそれだけです。 それにあと1枚だけ、わたしは伏せ札を持っていられます。 その旅人さんの遺体はぜひ拝見したかったですね、 葬られる前に報せてくださればよかったものを。 …最も、此方も伏せていた手前、 そのあたりについては大口を叩けませんね…。 | |
(153)2006/07/29 23:31:44 |
雑貨屋 レベッカ わかったわ。明日発注して、近くにあれば明日中、無くても明後日には届くんじゃないかしら。入荷したら声かけるわね。 [鈍いナサニエルの反応に少しヤキモキするが、お酒発言にすぐに目を輝かせる] きゃー! 楽しみにしてるわ♪ ナサニエルの選ぶお酒は外れがないわよねー。 [思わず一気に空けてしまったグラスを物足りなそうに眺めている…。察したローズマリーが微笑みながら目で問いかけてきた。「もう一杯いかがですか?」…しばらく悩んだ後、首を横に振って立ち上がった] んー、私も集会場へ行かなきゃなのよ…。やっぱりアーヴァインにみんな呼ばれてるの? なにかしらね。 | |
(158)2006/07/29 23:36:52 |
美術商 ヒューバート [夜道。空には満天の星。そして、不気味な満月。 ……気にしすぎなのだろうか? 人狼、と云うキーワードに過剰反応し過ぎなのではないか? そう考えて、また溜息をつく。人狼は舐めて掛かってはいけない。そう肝には命じてある。 カツ、カツ、カツ、と靴の音だけが砂利道に静かに響く。 街灯と月の明かりが夜道を照らしてはいるものの、やはり暗い。 何時も通り黒いスーツを身に付けたままのこの姿は闇に吸い込まれて行きそうだ。 コーネリアス? レベッカ? ケネス? ナサニエル? ユージーン? ローズマリー? フレディ? アーヴァイン? ……誰かが人狼なのだろうか。私には判らない。 遠くから喧騒が聞こえて来、我に返る。集会所の明かりが見えて来た。 もう人が集まっているようだ。そのまま集会所に近付いて行った。] | |
(170)2006/07/29 23:51:40 |
美術商 ヒューバート [青い髪の少女が目の前を通り過ぎたかと思うと、集会所の扉を開けた。 ……彼女も呼ばれたのだろうか? そう思いながら、軽く彼女に向かって微笑んだ。] こんばんは、元気なお嬢さん。初めまして、かな。 私はヒューバート。美術商をしている。どうぞ宜しく。 [最高級の微笑みを彼女―――ニーナに向けると、集会所の扉を潜った。 見知った顔が何人か、集会所の中に見られた。 ……何故、このようなメンバーが? 如何云う基準で? ……何が起こっているんだ? 疑惑が渦巻く。そのことはおくびにも出さず、静かに何時も通りの微笑みを集会所の皆へ向ける。] や、こんばんは。 ……みんな集まっているんだね。 [そう云うと、一人静かに溜息をついた。] | |
(177)2006/07/29 23:55:45 |