吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスが、ハーヴェイに適当な酒を二杯頼み、一杯は自分の前に、そして、もう一杯をヒューバートがよく座っていた席においた。 コーネリアスは、基本的に酒はあまり飲まない。 全く酔わないので、酒のおいしさがよく分からないからだ。それでも、今日は―――] ―――約束でしたよね。ヒューバートさん。 一杯の酒と、そして、歌のおもてなし。 存分に……楽しんでください。 [コーネリアスが竪琴をかき鳴らす。そして、声を張り上げる。 歌は、悲しみが、苦しみが増えるたびに洗練されていった。 誰もが、そのままで幸せに生きていたと言うのならば、コーネリアスの歌は凡庸なままだったのだろう。 歌がうまくなったというのは、幸なのか、不幸なのか。 ただ―――死にゆくものの者のために、歌える歌を持っていたことだけが、まだ救いなのだろう] | |
(12)2006/08/04 21:48:34 |
吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスが、集会所の扉に手をかける。 ―――この扉はこんなに重かっただろうか? 今まで吸ってきた血の重みが、全てこの集会所に収束されている。 まるで、地獄へも門を開くような気持ちで、コーネリアスが扉を開いた] こんばんわ、みなさん―――! [集会所に一歩踏み入れただけで、重苦しい雰囲気には一瞬で気が付いた。 しかし、わざと何も気が付かないフリをして、言葉を続けた] たまには、ここで歌を歌ってみるってのはどうでしょうか? 悲しいことや、辛いこと、全てみんなで歌を歌うのならば、少しはまぎれるかも知れませんし。 ―――泣くのも構いませんが、最後にはちゃんと笑いたいですしね。 | |
(29)2006/08/05 01:10:48 |
吟遊詩人 コーネリアス [―――占い対象は、ギルバート。 確かに、他の人たちが人狼とは考えにくい。あるとするならば、ギルバートしかないのかも知れない。 しかし―――レベッカを処刑するときのギルバートの様子は?そして、ニーナを連れてきたのは、ギルバートだ。 それでも、ギルバートが人狼なのだろうか? 分からない。 ならば、決定にまかせるしかない。 それに、人間だったのならば、処刑をしなくとも済む。それは喜ばしいことだ] [―――とそこまで考えて、昨日のことが脳裏に甦る。 みんなから人間と見られているものは、人狼の格好の的になるのではないだろうか? 分からない。何も分からない。 今は誰を占うことが、一番犠牲が少ないのだろうか……?] ……ギルバートさんの占い……賛成です。 [結局、決定に任せる以外に考え付かない、自分のおろかさを憎みながら、コーネリアスが言った] | |
(43)2006/08/05 02:49:39 |
吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスがシャーロットの肩を優しく抱いた] ……シャーロットさん。 悲しいこと、辛いこと、その気持ちはよく分かります。 それでも、人間とは、また会うことが出来るのですから、いつまでも悲しんでいてはいけませんよ。 今回はたまたま、人狼としての生をヘンリエッタさんは受けてしまいましたが、ヘンリエッタさんは貴方と出会えて幸せだったはずです。 次はきっと―――神様が、貴方とヘンリエッタさんを合わせてくれるでしょう。 最後まで泣き顔だったら、貴方の友達のヘンリエッタさんが悲しいままで終わってしまうでしょう? だから、最後は笑って、一時のお別れをしましょう。 | |
(73)2006/08/05 05:09:38 |