文学少女 セシリア [薪を持って戻ってくると、困惑気味のエッタが、メイの張り紙の前で立っていた]
――ああ――。
私もよくわからないんだけれどね、どうやら1日に1人、此処から自警団本部に検査される人を選ばなければいけなくなったらしいんだ。 メイちゃんは――何て言ったらいいかな、信頼していい人ですよ、ってことだよ。 ほら、旅人さんが昏睡状態で発見された事件があったでしょう? それが、人狼って化け物の仕業だって話があるんだ。その人狼の可能性があるのは、此処に呼び出された私達だっていうことらしい。
――人狼が本当にいるのかどうかもわからないのにね。 |