逃亡者 カミーラ [自警団の詰所で話を聞いていると、金髪の少年、リックが顔を出した。 恐らく報告にと来たのだろう。向かう事を書き忘れたのを思い出す。 共に自警団の詰所で話を聞いたものの、新たな情報があるわけでもなく。 メイが、結社員が眠らされたと言えば、もう1人の結社員の指示に従えと。 要するに、跳ね除けられたのだ。私達は。容疑者である、私達は。 不用意に容疑者に情報を渡さないのは当然だろう。が、納得できる事でもない。 苦虫を噛み潰した様な表情のまま、リックと共に仄暗い雪の道を戻ってきた。] 嫌な場面を見せてしまったな、リック。…済まない。 早く暖まるといい。道中、寒かったろう。 [集会場の入り口で、自身と、リックの身体に積もった雪を払う。 そして、集会場のドアを開けた。] | |
(23)2005/12/25 21:59:16 |
酒場の看板娘 ローズマリー [窓からもれる薄明かり。 雪だけのものにしては、天井が良く見てとれる。 夜明けが近いのか… 寝返りをうとうとして、すぐ横の椅子に座る人影に気付いた。] !?…カミーラ? [慌てて身を起こす。 目にうつる部屋の様子でそこが集会場の一室と思い至り、遅れて、昨晩の事を思い出した。 自分はエッタの部屋で眠ってしまったのだろうか。 そっとベッドから抜け出す。 カミーラに呼びかけたが、微かに声を返しただけで、目を覚ます気配はない。 余程疲れているのだろう。 雪の朝に椅子で寝かせ続ける訳にもいかず、なるべくそうっと、時間をかけて、ベッドへと寝転がせた。 起こすのはしのびなかったので、コートのままだったが毛布をかける。] ごめんね…ありがとう。 良く休んでね。 | |
(161)2005/12/26 09:23:22 |
牧童 トビー ----------------------------------------------------- 錬金術師は言った。 『ミラベル・スレンジャー・・・それが私の妻の名だ。 悪事を働くには勇気の足りない女・・・ 彼女は、他の人間の感情を完璧に理解しそれに同化させる能力を持っていたのだ。 彼女はあの氷の女王エニステミからレビアを守らなければならなかった。 彼女はオルガナ、ゼドナと共に氷の城に・・・。 しかし、人間の感情とはどれだけ変わりやすく弱いものなのか・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・ 運命という壁を感じたことがあるか? 自らの感情が感じたものを純粋な自分の意思で実行しても 決められた結果を変えることはできず、無駄な犠牲を止めることもできず 努力の代償を何も得られなくなったら・・・ 人はようやく運命について実感することになるのだ・・・。 | |
(194)2005/12/26 15:22:26 |
牧童 トビー ゼドナ・・・。オルガナ・・・。ミラベル・・・。 美しかったゼドナは冷たい女王の虚像となってしまい。 満たされぬ混沌からオルガナはレビアを離れ すべての感情と同化しかミラベルは・・・生命を捨ててレビアのロベルの木に希望を植えた。 死の恐怖も乗り越えられて、どんな生存意思より強烈で氷のように静かだけれど火のように熱いただ1つの感情 彼女がレビアと変えてでも得ようとしたが、結局自分を捨てて守ったそれ・・・ なんだかわかるか?ロベルの木の意味が・・・』 それだけいうと錬金術師はレビアの真ん中にある大きな木からミラベルハイムをとってこいと勇者達に指示をした。 『ミラベルハイム・・・ミラベルの魂という意味だ。完全なトナルの証を作るにはこの感情の水が必要なのだ・・・。』 そして彼はまた話出した・・・。 ----------------------------------------------------- | |
(195)2005/12/26 15:22:38 |
牧童 トビー 石のトナルは偶然発見のうれしさを 鳥のトナルは輝くオーロラの美しさを 人間のトナルは傍観し、証明する不条理を トナル達は人々に加護を与え、ニプルランドとトナルを守ってきたのだ。 イセトナ、エグラピス、ヴェロンブルー。 それらはニプルランド三大神器と呼ばれ、宝の中の宝であり、同時に3つのトナルの加護を表す証明でもある その3つの宝に感情の水ミラベルハイムを加え完全なトナルの証を完成させること・・・ それが私が錬金術師としてレビアを去るオルガナとした最後の約束だった・・・。』 錬金術師はそれだけ言うと勇者達は女王討伐の準備をした。彼らが準備をしている間に錬金術師はアンタゴンを作ると言った。 数日後・・・彼らはトナルの加護を受け、女王エニステミの城に向かっていった。 ----------------------------------------------------- | |
(197)2005/12/26 15:24:13 |