村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った…… | 新米記者 ソフィー ――自室―― [彼等が去って行った後の部屋で、ソフィーは毛布に包まったまま夕焼けに変わる空や星に埋めつくされた夜空を眺めていた。ただぼんやりと。] ナサニエルの死、ニーナの死……、 そして彼らを殺した"ハンター"の死――。 血に濡れた私の手。 "ハンター"と同族で、"ニクル"と同族で。 ……"ハンター"が憎くて、トビーくんを想う"ニクル"が眩しくて。 ニーナの無邪気な笑顔が好きで、守ってあげたくて、 トビーくんの健気さが大好きで、守ってあげたくて。 それで、それで……。 私は、一体、誰――？ [静かに耳を塞いだ。長い長い無音状態の中で、やがてソフィーは何かを決意したような表情で浴室へ歩いていった。] |
(0)2005/10/19 01:53:44 |
| 新米記者 ソフィー ――自室―― [ソフィーは自室で"書面"の内容を思い出していた。] [From the narcotic investigator,Rebecca,to Sophie. As a result of your reference,your date of human traffic inquire into our date about a drug broker,Hervey. You've guessed it right.] ニーナ……。 (麻薬、人身売買――。あまり大きくないこの村で、あれほど根回しされているいかがわしい店の人に接触できるほどの人物。レベッカに問い合わせた時は本当にまさかそうだなんて考えもしなかった。) ハーヴェイ。 ……不思議なものね。こうやって違う形で追っている貴方が、ニーナやあたしが一番憎かった相手だなんて。 [運命の糸が複雑に絡み合った絵を想った。ソフィーはニーナの事を想い、*目を瞑った*] |
(78)2005/10/20 11:20:52 |
| 新米記者 ソフィー ――自室―― [微睡みながら、漆黒の中に輝く星を見ていた。ふと雑音交じりの何かが聞こえ、体を起こし、あたりを見回す。] ……？ (人の声……？ でもやけにノイズがかかってる……) [くぐもった音に検討をつけ、メイド服のポケットに手を当てると固いものに手がぶつかる。それを取り出した。] 『少し眠るから下がってくれ。』 『はい、おやすみなさい。良い夢を』 [ぽかんとしながらそれを眺めていたが、段々と自分の中に"黒い"感情が浮かび上がった。ソフィーにはわかっていた。それが衝動であることを。] (何故これが……？) でも兎に角。 ――夜の始まりって訳ね。 [理性を保ったソフィーは、まるで失った時のような悪魔にも似た笑みを浮かべた。ゆっくりと立ち上がり、落ち着いた足取りでハーヴェイの部屋へ向かった。] |
(87)2005/10/21 22:24:10 |
