人狼審問

もしも獣じゃなくて、人と同じくらい頭の働く…狼男…じゃなかったです…人狼なんて物が居るのなら…。

>>190
ねぇ、ギルもハーヴェイも人狼に襲われたわけじゃないよ。私たちが殺すのは人狼でしょ…？つまりこの2人は人狼だと疑われたわけだよね。

カミーラやエッタが何故人狼に殺されたか、その理由から今日危険な人を考えるのは分かるけど、何故人狼を退治する為の殺しを予想する必要があるの…？

ネリーが言ってる事、全然分からないよ。

どんな風に襲う人を決めてるのかなって…それを考えていたら…なんか今日は私かなって…怖くなっちゃっただけなんですけど？

ナサニエル様？

何か変な事…言ったでしょうか、私？

単に…二人の共通点を考えてただけで…。

それで何か答えが出る訳でも、何でもないですけど…考えちゃ…いけませんか？

[呆れた顔をしながら言葉を発する]

ああ、君の言い方は殺された人の法則性を探しているというよりは、誰かのせいで誰かが殺されたといっているように聞こえるんだよ…

もしも人狼が居るとして…誰が人狼かって考えるのは…下らない事ですか、ナサニエル様？

殺される前に殺すのさ。

後…なんで私がヒューバート様を人狼だと思ったと、思われたんでしょうか？

逆に、ヘンリエッタちゃん、カミーラさんが襲われたなら、ヒューバート様は…違うんじゃないかなって、考えてたんですけど…。

人狼を探すってのは間違っちゃいないな…
だが無駄に人を刺激したってしょうがないだろう？探すなら探すでもっと言い方を考えて欲しいな…

ナサニエル様も、ラッセル様と同じ様な考えなんですね。

なんか…女性が襲われるのは、襲われる方に原因が在るみたいな、私の嫌いな考え方です。

仮に、メイさんが好きな人が居て、その人が他のメイさんを好きな人を、次々に殺していったとして、メイさんに罪があると言うんですか、ナサニエル様は？

それは違うと思います〜。

(>>202)
島にいる人たちに殺される人の共通点なんて、人狼かどうか以外にあるのかな。人狼に襲われるかもしれないって怯えるのは分かる。私も怖い。でも、ネリーは誰が人狼だと思われて殺されるか、自分が殺されるんじゃないかって心配してるように思えたよ。

(>>207)
じゃぁ、この言葉(>>188)はどういう意味？

言い方？

私…何か変な言い方しました？

ごめんなさい…考えながらと言うか…考えと同時に口に出してしまう癖が在って…考えてから話して無いんです…。

ヒューバート様を精神的に追い詰めようとしている殺人鬼なら、そんな風にするのかなって…。

ちなみに俺が言っているのはそのまったく逆の事だ。
メイを好いていた人が殺されたからってメイが原因みたいな言い方をするなと言っているんだ、確信があるなら話が別だが確信が無いのにそんな事を言っていたって生存者同士で揉めるだけだろう？違うか？

？？？

ん〜。

なんか私の言い方が良くなかった見たいですけど…ナサニエル様の言ってるのは、ラッセル様と逆で、私と同じなのかな？

後…メイさんの回りの人から…殺されていってしまうのが…辛そうだなって…。

言い方…無神経でした…。

口に出して、考える癖…直した方がいいのかな？

皆さん…どうしてます？

やっぱり…頭の中で考えて、口にして良いか吟味してから…話してます？

私…どうも、そう言うの…苦手で…。

そう言えば、ナサニエル様と話した事って、殆ど無かったですね。

君がラッセルをどう見てるかは知らんが、俺が言いたい事と君の思っていることは同じ方向性みたいだな…

更に言えば、ラッセル様とも…ないかな。

ラッセル様の事ですか…好きじゃないです。

そう言えば…フィールディング夫人やウェンディちゃんも…私、余り知らないんですよね。

処で…ナサニエル様は、今の状況をどう思われてるんですか？

メイさんの提案をこのまま続けて…例え人かも知れない人を殺してでも、居るかも知れない狼男さんを倒すべきとお考えですか？

それとも…このまま何もせず、獣が居なくなるのを待つ方がいいですか？

（あの…後で…ハーヴェイ様の事…教えて下さい…ね）

[メイは不思議に思ってた。ネリーから大事な人を奪ったのに、なぜ私を心配する余裕があるのか。なぜ冷静でいられるのか。私を殺そうとしても可笑しくない状況なのに。]

(>>232)私が知ってる事であればね。
でも、彼の事は私よりネリーの方が詳しいんじゃないかな…？

その…昨日、私が洞窟を出た後の事を…今は…何処に寝てるのでしょうか？

…どうかしました、メイさん？
ハーヴェイ様の…事ですか？

今どうすれば良いかだって？

脱出手段を探すか人狼を見つける手段なりを探さなくてはならないだろうな…。

人狼を見つける事が出来ればそいつを殺せば良いし、脱出手段を見つけれれば島から逃げて人狼なんて無縁の世界に帰れるだろうしな…。

[ネリーは洞窟へ連れ戻さず、このままこの小屋にいさせても大丈夫だろうか。
メイにネリーを託して大丈夫だろうか･･･

私は問題ないだろうと判断したが、少し自信が無かった。]

私は洞窟に戻る。
ネリー、キミはここに残るといい。

「私は洞窟へ戻る、ネリーキミはここに残るといい。」

[ヒューバートからそんな発言が出るとは思ってもいなかった…、彼もまた冷静なようでかなり参っているんだろうと判断し声をかける]

ヒューバート、良く考えろ…、洞窟へ戻って一人で夜を過ごすなんて人狼に襲ってくださいって言っているようなものだぞ…、お前もここに残るんだ…。

正直言えば…混乱してます…。
後…ハーヴェイ様が死んだのが…信じられない私も居ます…。

それから…ハーヴェイ様がメイさんしか見てないのは…前から分かってましたから…だから、もう…その…それに付いては諦めていて…メイさんに後は任せようと思ってたんです…。

私は…ハーヴェイ様が愛していたメイさんを…どうすれば良いんでしょうか、メイさん？

私は一度地獄を抜け出して来た者だ。
そう簡単には死なないさ。

[私はにやりと笑うと小屋を後にした。]

[ラッセルは外の探索を終えて小屋に戻ってきた。小屋に着く寸前にヒューバートとすれ違う。どうしたのかと怪訝に思ったが、近寄りがたい雰囲気に声をかけることはせずに見過ごすと、小屋の扉を開けた。]

皆さん、そろっているようですね。遅くなりました。

[そこまで口に出すと小屋の中の不穏な雰囲気に気づく]

どうか･･･なされたのですか？それに今しがた外へと向かって行ったヒューバートも。

いや･･･なんでもないさ。

[ジェーンにはネリーの気持ちも解る気がしていた。
彼女が考えていたのは、狼の狙い――だったから。
襲撃する人を決めるのが狼ならば、不幸にして死を遂げる輩の運命を導くのもまた、狼だと。そう確信していた。]

………。

[ただ、今は動くべきではない。
愛する人を失って心が壊れかけている人が多すぎる。
彼女は自分が手負いなこともあり、そう判断して、黙って見守ることを選択したのだった。]

[ジェーンはネリーに向かって、少しずつつぶやく。]

ギルバートが糾弾したハーヴェイ、つまり両者は敵対関係にあった。
両成敗にすれば真偽が解らずとも一人、敵が退治できる…

私は、両方死ぬべき…と考えた人は賢明な判断をしたと思うわ。
カミーラだって、そうしていたもの…ね。

――明らかに一昨日のギルバートはコミュニティをかき乱していた…からかしらね。
私は彼の能力が本物かどうか知らなかったので尊重ようかとも考えたけど…皆の不安を掻き立てるものは排除されるのが、社会の常よ。

順番はどうあれ、両成敗されていた可能性は高いわ。
人は、不安の種は完全に取り去りたいと思うものなの。

【小屋】
[籠いっぱいの果物を持って小屋に戻ったのは夕闇が迫る頃だった。いない間の出来事を知る為、果物を食べながら周囲にいる人の話を聞き始めた]

フォールディング婦人、何かお考えがあるなら伺いますよ。

ネリー…気持ちは解るわ。
貴女は、解りやすい人なのかもしれない。
でも、この状態で、自分の意図をオープンにしてしまうと、
狼に心理状態を利用されかねないかもしれないわよ？

一人で呟いて考えたことが、後々狼に対抗する際の言葉の武器にもなり得る。
一人で話すことも、重要だと思う。

貴女はこれから、どうするべきだと考える？
ゆっくり考えて、教えて頂戴。

その前に貴方のお考えをお聞かせ願えないかしら、アシュフォード伯。

貴方が…一番信用されにくいと思うのですが。

どうすれば…かぁ。

メイさんとギルバート様は、愛し合ってたのかな。
でもギルバート様は居なくなってしまった。
ハーヴェイ様は、私を見る事は無くメイさんだけを見ていた。

二人が生きている時、私は身を退こうと思ってた。
でもメイさんは、ハーヴェイ様を狼男と思って…殺めてしまった。

私は、ハーヴェイ様の心を奪ったメイさんを恨めばいいのか、ハーヴェイ様を殺めたメイさんを憎めばいいのか、ハーヴェイ様が愛したメイさんを見守ればいいのか…よくわからないんです…。

[ラッセルをまっすぐ見つめて語る。]
貴方は大変頭のよい方よね。
考えは理路整然としている、手に入れたいものは周りを突き動かしてでも取ろうとする、そういったタイプだと拝見しますわ。
ビジネス相手としては強敵だけれど、共にビジネスをしたくない――そんな人よ。

アリバイという点では多少信用にかけるものの、賢しい貴方の真意…それが私には一番見えづらい。

真意？そんなものは何もありませんよ。ただ、生き伸びたいだけですからね。

それよりも、貴女に一つ伺いたいことがある。本当に、襲われたときに見た影は２つ、だったのですね？

ジェーンさんは、ギルバートさんの能力を尊重しようと思ったと先ほど仰いましたが、能力を尊重して重視するならば、排除しようと考えるのは変ではないでしょうか？
なぜそのことを提案されなかったのですか？


[会話に割り込むのを申し訳なく思いつつも疑問を感じ、ジェーンの顔を正面から見詰めて静かに問いかけた]

[ウェンディに答える。]
私はギルバートを排除しようと、コミュニティが決めたことを知らなかった。
その時には山岳地帯に居たわ。（>>2:478）恐ろしい光景を目にして、ね――

[ラッセルのほうを見据えて]
それは回答仕切れません。
夜だったので――ただ、音からして二匹いるような。そういった印象を受けました。

[思い出したくもない、という顔をしてうつむく。]

[脚の痛みは増すばかりだ。
ラッセルの、眼の奥にある歪んだ感情を見抜いて、見抜ききれず、自分の気分が悪くなるような。
そんなデジャヴにも似た思いを感じ、ジェーンは自分の人間らしさを呪った。]

――生き延びたいだけ、なら。
私ならチェスターフィールドさんのように、単独行動に出るわね。
完全に隠れられる場所を見つけるほうが、狼かもしれない人の目につかなくて安心よ。

聡い貴方なら、全く見つからない場所を探すことのほうがはるかに容易でしょうに。

――それとも、別の目的がお有りなのかしら、ね。

[切り捨てるように呟くと、ネリーのほうを見た。]

尊重しようと考えていた人を失ったのに、戻られてからの反応はずいぶん冷静なのですね…


[ジェーンの性格についてよく知らなかったので、どことなく違和感を感じながらも口を閉ざした]

エレノラさん。解ったわ。
貴女は――自分の本当の気持ちを、ゆっくり考える時間が必要なのだと思います。

まだダメージが大きいのでしょう。とにかくゆっくり、休んで――
過酷なことを聞いてしまってごめんなさいね。

[ウェンディの呟きに自嘲気味に微笑して答える。]
人狼が居るなんて、これっぽっちも思って居なかったですから、ね。
ヘンリエッタちゃんが襲われるのを見るまでは――

失ってしまってから気づく恩というのは、ビジネスでも人生でもあるものよ、ウェンディさん。
貴女にはまだ解らないことかもしれないけど…

単なる殺人であるなら、そうでしょうね。単独でいたほうがよほど生き延びる確率は高いでしょう。
現に私は当初そうしている予定でしたしね。

もしも貴女が襲われたときに人狼が２匹いたとするならば・・・おそらくヒューバート氏が人狼であることはありえないとしていいでしょう。
ギルバートへの強い敵対心から、彼が狼であり、ヘンリエッタを襲ったのはもう一人の独断、という線も考えていたのですがね。

後…メイさんは…私を助けてくれたし…。

[不思議そうにジェーンを見て頷く]

（確かにジェーンさんは経験豊富そう…）

失ってから気がつく…
………お爺様、お婆様…

そういえば、ソフィーお姉様はどちらに？

あれを見て…メイさんとハーヴェイ様を見ていられるかなって…。

それまでは、二人を見てるのが辛いから…ここを出ようって…思ってましたし…。

【小屋の裏】

[遠くへ行くと見せかけた私は小屋の裏に身を潜めていた。]

ちなみに、私も貴女を疑っていますよ。

皆さん、安堵の気持ちが先行して疑問に思っていないかもしれませんが･･･どうしてヘンリエッタが襲われて、フォールディング婦人だけ無事に逃げおおせたのか。
襲撃現場を襲うところを見られている可能性が高いのに。そして、今までの死体の残虐性から、足に一撃を加えただけで狼が満足するとも思えません。
こう言ってはなんですが、フォールディング婦人程度、屠るのはたやすかったと思うのですがね。

[続いてネリーが言っていたという呟きについて考えている]

（ヒューバートさんを周りから攻めているというのは彼に恨みを持っている人が人狼ということ…？）
（それともそう思わせるため…？）
（そしてなぜネリーさんは今日自分が狙われると思ったんだろう…）

色々、よくわからないです…

[ラッセルをまっすぐ見つめて発音する。]

アシュフォード伯。
私の脚の傷は、岩場でこすって出来たものです。
おそらく、この薬のない島では、私程度の人間なら傷から化膿して死ぬと――狼は思ったのでしょうよ？

それに野生の動物は自分が満足する量だけ獲物を取るもの。
いくら人間の頭脳を持ったからと言って、一晩に２人も殺しはしないはず。
２人殺すことで証拠が残ってしまう場合もありますからね。

それはそれは・・・ずいぶんとお詳しいのですね。
人狼とやらの生態について･･･。

それに、獲物を獲る、捕食することと、目撃者を消すことは、別のことではないのですかね？
それこそ、人間の頭脳を持っているならば。

[ジェーンの方をみて問いかけた]

danse de lune号に乗っていてこの島に漂着した人の中に人狼が紛れ込んでいるなら、ヴィンセント先生がいらっしゃることと、薬があることはわかっているのではないでしょうか？
どうして狼がそう考えたと思ったのでしょう…？

ラッセル、その辺でやめておけ…、ジェーンは傷が気になって少し気がたっているだけさ…、ここで揉めてもしょうがないのも賢いお前なら判るよな？

ジェーンも無用にラッセルを挑発するのはやめて欲しいな…、年長の者がするべき事じゃないってのは判るでしょう？今は傷を治すことを優先して方が良い…

ナサニエル･･･もめても仕方ないことは確かですが、手をこまねいているわけには行かないことも貴方ならわかるでしょう？

私は今日は船長が襲われたであろう砂浜に行ってきました。残念ながら収穫はありませんでしたが。
私のいない間に何かあったなら教えていただけますか？

[ラッセルはナサニエルから、留守中の議論の様子を聞いた。]

（そうですか･･･ネリーのおかしな様子、ですか･･･。なるほど･･･。）

[ナサニエルの言葉に振り返り口を噤んだが、どことなく違和感を感じ、それが何なのかを*考えていた*]

ああ、確かにそうだが最初から疑いあり気でいくのはやめておけ、それじゃ聞ける情報も聞けないぞ…

[ソフィーの側の机のようなものの上には、
彼女が書き上げたのであろうノートが
3日目の記録の部分を開いた状態で置かれていた]

【本日起こったこと】

・更に生存者が2人見つかる。アシュフォード伯ラッセル卿とナサニエル氏。
船長を含んで、合計で14人ということになる。

・【D山岳地帯】に温泉がみつかる>>3:93

・ギルバートが事故死してしまう>>3:2
直接の死因は壁面の岩による殴打ではないだろうか…

・2人目の犠牲者…ヘンリエッタが何者かに襲われる>>3:94>>3:95
場所は【D山岳地帯：温泉】だという…船長に続いて同じように切り裂かれ……
(ここから先は鉛筆で消してあるようで、判読が難しい)

・ヴィンセントの持っていた薬の一部が誰かに盗まれる。
量によっては毒にもなるものだという。…いったい誰が…>>117

・【平地A】の北はずれに古びた小屋が見つかる。>>120
この島にかつて人が住んでいたということになるが…

・ネリーが書置きを残して失踪する>>167
…この状況で一人になるのは危険すぎる。
…早く見つかればいいのだが。

・ヴィンセントが、死んだ者の血を調べることで、
対象が人狼かそうでないかを判断できるという>>3:271
そして、人狼は人狼を襲うことはないということが解った。

・以上の点からの推測だが、殺害されたアーヴァイン船長とヘンリエッタは、
少なくとも人狼ではないのだろうと考えられる。

[ナサニエルの言葉に反論しようとする。
彼は自分の真意を把握してはいない。

が、挑発ととられたことを反省し、少し黙ることにした。]

[先程の部分からもう1ページめくると、
その部分には修正され、加筆された3日目の記録が現れた]

【以下を参照してください】

【本日起こったこと】

・更に生存者が2人見つかる。アシュフォード伯ラッセル卿とナサニエル氏。
船長を含んで、合計で14人ということになる。

・【D山岳地帯】に温泉がみつかる>>3:93

・ギルバートが事故死してしまう>>3:2
直接の死因は壁面の岩による殴打ではないだろうか…

・2人目の犠牲者…ヘンリエッタが何者かに襲われる>>3:94>>3:95
場所は【D山岳地帯：温泉】だという…船長に続いて同じように切り裂かれ……
(ここから先は鉛筆で消してあるようで、判読が難しい)

・ヴィンセントの持っていた薬の一部が誰かに盗まれる。
量によっては毒にもなるものだという。…いったい誰が…>>3:301>>3:308

・【平地A】の北はずれに古びた小屋が見つかる。>>3:120
この島にかつて人が住んでいたということになるが…

・ネリーが書置きを残して失踪する>>3:167
…この状況で一人になるのは危険すぎる。
…早く見つかればいいのだが。

・ヴィンセントが、死んだ者の血を調べることで、
対象が人狼かそうでないかを判断できるという>>3:271
そして、人狼は人狼を襲うことはないということが解った。

・以上の点からの推測だが、殺害されたアーヴァイン船長とヘンリエッタは、
少なくとも人狼ではないのだろうと考えられる。

[ソフィーは夢うつつに人々の言葉を聞いていた…
深い悲しみ、強い怒り…そして互いに疑いあう人々…
彼女には彼らがそうなってしまった理由…人狼の存在が許せなかった。

船長が話していた、この島にあるという呪術師の怨念…
それに憑依された人間は、己の中にあるその怨念の力によって、
人を殺めることを繰り返さずにはいられないのだろう…

そう考えると、彼女はこの島に流れ着いた全ての人々を、
彼女は信じたくて堪らなかった…

…しかし…]

[彼女はジェーンの方を見て、ぎこちない微笑を浮かべた]

…私はこの通り、少しづつ快方に向かっております。
…それよりも…フィールディング夫人…その足のお怪我は…

[そこまで口にすると、ジェーンから怪我についての一部始終を聞き、
ソフィーはほっとしたように胸を撫で下ろした]

…ヴィンセントさんに処置をして戴いたのですね…
大事に至らなくて本当に良かった…

[その場にいる人々の中に、
彼女は自分が話してみたかった姿があるのに気がついた。

ウェンディがソフィーとこの島で出逢う前に、
行動を共にしていたというナサニエルという青髪の男と…
アシュフォード伯ラッセルと名乗った青年…

どちらも、この島での生活が始まってから、
彼女とはほとんど面識もなく、言葉を交わす機会が少なかった。

…それゆえに彼女は彼らの意思の所在が判断できず、
彼らにの行動、発言に疑問を抱いていたのだった。]

[アシュフォード伯…という彼の号には、彼女には聞き覚えがあった。
本国でも由緒正しい支配者階級(ジェントリ)の伯爵家の一つだ。

しかし数年前に当主である伯爵夫妻が事故で亡くなり、
まだ年若い彼が家督と伯爵号を継いだ時を境から、
彼の周りには血なまぐさい親族の争いが絶えたことはなかった…

ソフィーの勤務しているロンドン・タイムスやその他のタブロイド誌でも、
彼の身の回りで起こったであろう事件の記事を数回目にしたことがあった]

[彼の、その年齢にしては異様なまでの冷静沈着さと、
柔和なその表情の裏にある緻密に計算された行動…
それらは彼が今まで過ごしてきた環境に因るものだろう…

しかし、この混乱した状況の中でさえ彼はその姿勢を崩さない…
それはソフィーに対して違和感と受け取れたこともまた事実だ。

ウェンディから聞いた話では、冒険家として暮らしているナサニエルですら、
この状況には戸惑い、ある意味なす術ない…といった様子であると取れるのに。

『やはり、きちんとお話しを伺わなくてはいけませんね…』

ソフィーはそう思いながら、小屋の中の人々の様子を*眺めていた*]

ソフィアさん、有難う。たいしたことはないのよ…。

[ソフィーの手際のよさに感心する。
職業病だろうか、洞察力のある人間だ。]

少し、眠りましょう？ここで根を詰めてもいいことないわ。

[そう言って、スーツケースから護身用の細い金のナイフを取り出し、肌着につける。
スーツケースにもたれかかり、ジェーンは*浅く眠った*]

[そして彼女は傍らのノートを手にして
ウェンディから聞いたこと…そしてその場で耳にした様子をまとめていた。]

oO(フィールディング夫人は怪我をなさっていらっしゃる…
無下に体力を消耗されてしまうのは危険ですね…)

[ソフィーはメモを纏める手を止め、うとうととし始めたジェーンの身体に、
自らが使っていた毛布をそっとかけた]

怪我はそれだけで人の気力を奪うものです。
ヴィンセントさんが見つけてくださった薬草や、
残ったお薬で適切な処置ができると良いと思うのですが…

[彼女は心配そうな視線で眠りに落ちようとするジェーンを暫し見つめ、
ゆっくりと椅子に座ってノートへの記入を再開した。]

【本日起こったこと】

・3人目の犠牲者…カミーラが何者かに襲われる>>0
場所は【砂浜F】…アーヴァイン船長と同じ場所…
彼女と直前まで行動を共にしていたヒューバートは、
殺害した人物を発見することはできなかったそうだ。

・ハーヴェイが殺害される>>5場所は【砂浜E】…
…メイが彼に手を下したのをナサニエルが目撃したという…

・彼女の行動はある意味常軌を逸している。それは認めるが…
愛するものを失うこと、それがどれだけ正常な判断を失わせるか…
それを考えると、私は彼女に対して疑いを向けることはできない。

・新しい地図が制作される>>61
一番最初のものよりも大分精度は上がってきただろう。

・ヴィンセントがハーヴェイの血から、
今までのものとは違った反応を見つける>>73>>74>>75
まさか…ハーヴェイは……

・それを踏まえると、ギルバートは……>>73>>2:17
彼の言っていたことが、もしも本当なら……？

・救出を待つのではなく、脱出を試みようと言う考えがある>>64>>80

【この島は火山島であること、そして温泉等があることから
比較的新しく形成された島であると推測できる。
おそらく周辺の海図には載っていない可能性が高い。
脱出するという方向性を選択肢に加えるのは正しいと思われる】

・ネリーが戻ってくる。どうやら無事だったようだ>>84

・生き残った人々の疲労の色と疑いあいは日に日に濃くなっていく…
この状態ではまず精神が参ってしまう…どうにかならないものだろうか…

oO(しまった･･･)

[ソフィーは本日のことまでをノートに纏め、
それを自らの手帳にも書き写すと鉛筆を動かす手を止めた]

………
…どなたかいらっしゃるのですか？

oO(誤魔化すことは出来そうにないな。)

[私は置くの物陰から立ち上がって姿を見せた。]

･･･心配ない。私だ。

今夜あたりなにかあると踏んで張っていたんですが･･･どうやら空振りだったようです。
もう朝だ･･･太陽が昇り始めている･･･

…ああ、夜が…明けていきますね…

[ソフィーは空け白んでいく空の様子に、
何かの救いを求めるかのように、短く祈りの言葉を呟いた]

いったい何度こんな夜を越えなければいけないのか･･･


･･･メモを見せていただいて構いませんか？

ありがとう。

[私はソフィーからノートを受け取ると目を通し始めた。]


･･･流石だ。良くまとまっている･･･

･･･まず･･･薬は凶器として使用されるかもしれない。

･･･ギルバートの死がメイさんを駆り立ててしまうことになったのは本当に残念だ。
メイさんは信じやすく流されやすい。
そしてハーヴェイの死はネリーを駆り立てる事になるかもしれない･･･

あと･･･非常に肝心な事で、悲観的な事実だが･･･脱出は非常に困難だ。
脱出には大きな課題が２つある。
１つ目は目的地までの航路に耐えられる船をどう用意するかで、これは道具さえ用意できれば２艘の救命ボートを繋いで双胴船に仕立て上げ必要な食料と飲料水を用意すればいい。
だが２つ目が問題なんだ･･･どこへ向かえば良いのかさっぱりだからな･･･闇雲に海に出てもまた遭難するだけだ･･･

生きて帰る事が出来れば、このノートはキミに一財産もたらしてくれるな。

じぃ〜〜っ！

ん、ああ、おはようネリー。

お上手です…ね。

お早う御座います、ヒューバート様、ソフィー様。

口べたでは商売はやっていけないものでね。

あ、抱き付いちゃ駄目ですよ。

今はその必要は無さそうだからそんなことはしないさ。

それと…安心して下さい。

メイさんを殺めるつもりは…49%位しか在りませんから〜。

ソフィさんが居るからかな？

気を付けて下さいね、ソフィさん。

いつその気になるか解らない数字だな･･･

おいおいネリー･･･あの時私は君を心配してだな･･･

まぁ･･･その話は置いておいて･･･

ボート２艘を椰子の木の幹で固定する。
固定にはボートに積んであったロープを使用するから材料は問題ない。
帆布はどうやっても用意できないのでマストは付けない。
動力は人力。オールで手漕ぎだ。

ヒューバートさんは紳士でいらっしゃいますから、大丈夫ですよ…
それよりもネリーさん…あなたは海の中にいらっしゃったということですが…
お身体の具合は…大丈夫でしょうか？

ボートの大きさと積載量、それと乗員数を考えると、航海は２週間程度が限度だな･･･

漕ぎ手は少なくとも大人４人は欲しい。
･･･これ以上犠牲者が増えると、別の方法を考えないとならなくなる。

ごめんなさい…心配お掛けしました…。

メイさんとハーヴェイ様に助けて頂いたみたいで…大丈夫です…多分。

帆布さえなんとかなれば、風を捕まえてかなり速度を出せるんだがな･･･

無理はするなよネリー。

ここからだと…西に向かってオセアニア大陸へ…って訳には行きませんよね。

そこでだ･･･服飾のエキスパートとして聞きたいんだが･･･ネリーに何か帆布を用意するいい案はないかな？

シドニーはタヒチの何倍も遠いからな･･･まず無理だろうな･･･

こちらに残った毛布や布…
ネリーさんのお持ちになっている裁縫道具と、
ヤシから取れる繊維を縒って糸にしたら…

繋ぎ合わせて帆にすることはできないでしょうか？

[ソフィーは考えながら、ゆっくりと言葉を紡いだ]

服の布地では心許ないな･･･すぐ破れそうだ。


わすれていた、材料の加工に使う道具がいるな･･･

帆布を縫う裁縫道具
椰子の木を切り倒すノコギリ
加工するためのナタ

これだけ要る。

そう言えば…兎ちゃんの毛皮なら在りますよ。
ヘンリエッタちゃんが、可愛くはむはむして、鞣してくれたのが…です。

そして、方位の計測ですが……
以前、ヴィンセントさんが方角をご存知でいらっしゃいましたよね。

星座を…星座と太陽を使えば、大体の計測は可能ではないでしょうか…？

椰子の繊維か･･･

･･･ふやかした椰子の実をほぐして布を織ると、２，３ヶ月･･･ってところか。
問題は強度だな･･･

必要な大きさはざっと１０ｍかける５ｍの直角三角形だ。
それだけの大きさにするための兎はいないだろう･･･何年もかけて飼育繁殖させて溜まるのを待つかい？

麻の群生地を探そう。

後、この島ってどの辺りなんでしょう？
イースター島の辺りなら西へ、ライアティア島の辺りなら西に行っては駄目です〜。

南や北にずれていたら…もっと怖いですけど…。

見つからなければ手漕ぎさ。

残った毛布を椰子の繊維で作った糸で繋ぎ合わせる…
そうすれば大きさはどうにかなるような気はしますが…
強度を考えると…

[ソフィーは更に考えをめぐらせている]

沈没点からまる1日手漕ぎで到着したのがこの島なんだ。
航路からその分離れている。

[私は大急ぎでうろ覚えの世界地図をメモ用紙に書いて見せた。]

ネリーは狼男の皮をはぐ気になるかい？

だれもハーヴェイの皮とは･･･

コホン･･･沈む前に船長から聞いた話から逆算するとタヒチまでは２日半の位置で船が沈んだはずだ。

[私は世界地図上の南米の最南端からタヒチまで直線を引いて、途中に×印を付けた。]

とすると･･･

[ソフィーの脳裏に、今まで過ぎてきたことが渦を巻く…
人狼………
そもそも、それを見つけ出し、葬らなければ皆の命は危うくなるのだ。
でも、それを口に出すことは、彼女は敢えてしたくはなかった。

生きることに望みを賭ける人々の…
希望の輝きを宿す瞳のなんと明るく、強いこと…
この雰囲気が皆に伝わり、暗い思いをどこかへやれればいい…
…そう思っていたからだ]

あの船の速度は、船長の言葉が正確なら平均速度は３０ノットだ。

[私はメモに計算式を書いた。]

《24x2.5x30＝》


タヒチまで約1800マイルほど東に我々はいる。

ネリー、この線は？

メルカトル図法の地図は船の進行方向を正しく書きあらわせるからこれでいいんだよ。

進路は西北西か･･･

ふむ･･･

北西西…ですね。

あ、椰子の実にメッセージを書いて流す…ってちょっと気が長すぎるかな。

ロマンチックだねネリー。

キミは詩人の才能がありそうだ。

ついでに小瓶に手紙を入れて流すといい。

うぅ〜、一応…まじめな話だったんですけど…。

[メイは疲労が酷く、そのまま眠ってしまったようだ。気がついたら朝になっていた。その場に居るものに軽く挨拶をすると、小屋の外に向かった。]

雨が降ってる…。

この島に来てから初めての雨……

[メイの言うとおり、いつのまにか雨が降り始めていた。
灰色の視界。島の植物たちには恵みの雨なのだろうが、灰色の空を見るとどうも憂鬱の気持ちになる。
]

･･･ああ、メイさん。おはよう。

ちょっとこれを見てくれないか。

[ヒューバートは手書きの世界地図と脱出船の原案メモを見せた。]

小瓶を作るのは難しいです…。

･･･と言うわけなんだ。

天測が出来る者がいる事が前提なんだが･･･要る物はこれだけだ。
これだけなんとかなれば、この島を抜け出すことができる。

メイさん、お早う御座います。

大丈夫ですか？

おっと、道具を書き足し忘れた。

ヴィンセント医師がそれが出来るとしたら…、……出来ませんね〜。

ソフィーさんが…そこと言わずに教えて貰うとか…できないかな。

裁縫道具ですけど…余りないですよ。
編み針とか在ると良かったかなぁ。

刺繍糸が在りますから…帆に船のエンブレムを描く事は出来そうです〜。

糸はここにある材料で作るしかないな。
麻が見つからなければお手上げかもしれない。

斧や鉈ですが……
この島は火山島ですよね？

おそらく……ですが、ガラス質の石…
黒曜石がどこかにあるかと思われます。

それらを探して、叩いてその切片を使えば…
ナイフにもなりますし、斧や鉈としても十分使用可能かと思います。

軽石も探すことができるでしょう。
軽石で椰子の繊維を鞣せば…何か作れるとは思います。

それじゃ是非ユニオンジャックを頼むよ。
せめて国旗を掲げなければ女王陛下に顔向けできない。

黒曜石か･･･ソフィーさんはその石はどんな物かご存じですか？

海上で目立つ様、出来るだけ大きく描いてみます〜。見付けて貰う目印として役立ちますよね？

（ネリーは私を殺そうとしてるのだろうか。もしそうであるなら…私はそれを受け入れるしかない。私は…ラッセルと同じ事をしたんだ。私がラッセルを殺したいと思うのと同じで、ネリーだって…。）

[メイは心の中でそう考えていた。しかし、ネリーの『ある感情』がその行動を止めているのだろうと考えていた。]

ハーヴェイが私を愛してた…？
そんな事、あるわけないよ…そんな事…。

ハーヴェイの最後に流した涙は、どんな意味があったんだろう。

脱出…？

ヒューバートはエッタやカミーラを殺した人狼を…
殺してやろうと思わないの…？

[メイは分からなかった。確かに脱出したいと思った事は過去にあった。しかし、今のメイはすべき事がある。それをせず、ギルバートをここに残してこの地を離れる事は考えられなかった。]

･･････殺してやりたいさ。

だが私は帰らないとならない。
ロンドンに残した妻と子供のため、そしてヘンリエッタの為に･･･


我々のいる位置も概算で出ている。(>>336>>338>>340)
どちらへ向かえばいいかもおおよそ見当は付いている。

残る問題さえクリアできれば、我々は国へ帰れる。

それは…判りません…
けど見てたのは私でなく…メイさんでした…

メイさん、あなたは故郷にいる家族の元へ帰りたいと思わないのですか？

[ソフィーは記憶をたどりながら、黒曜石の詳細をノートの片隅に書きとめた]

・内側は黒色ないし暗色の火山ガラス
・外側は滑らかなものが上質
・確認するときには割ってみると良い
・火山活動の跡で発見されやすい

[そこまで書いて、彼女はメイの言葉に気がついた]

『脱出…？
ヒューバートは…』

帰りたいよ。パパやママに会いたい。

でも……

[ソフィーはヒューバートの言葉>>304と、メイの言葉に、ふと意識を現在に戻した。
複雑な面持ちでノートに視線を落とす]

…私は…私はどうなっても良いのです…
このノートだって……
私は、ただウェンディを…
彼女をロンドンまで連れて帰りたい…
……そのためには……

[彼女にはメイの気持ちが痛いほど解っていた。
そして>>339(前半)と思い(後半)の行動をとったことについて、深く反省した。]

私はギルを1人にはできない…っ！

―――人狼を殺さないといけないんだ…っ！！

でも狼が居るなら殺さないと…
船上でされたら対処出来ないです〜

そうしてキミはこの島で寂しく老いて朽ち果てるのか！
そんなことをギルバートは望むかね？

もうたくさんだ！たとえ私１人でも国へ帰ってみせる！

ギルは特殊な力を有していた。その力のせいで殺されたと思ってる。じゃぁ、その力を有したのは何故…？

呪術師の怨――人狼に対抗すべき為だよね。

人狼さえ居なければ、ギルは殺されずにすんだ。呪術師の怨さえなければ、あの船は沈没しなかったかもしれない。今頃…タヒチで笑い合えてたのかもしれない。

[ヒューバートの飛び出す音で飛び起きる]

なんだ！？今の音は！？

ヒューバートのばかっ！

カミーラに救われたんでしょ。だったらカミーラの為に…カミーラの代わりにキャロルを殺した人狼を退治しなよ！
エッタを殺した人狼を…貴方の手で殺しなよ…っ！

チェスターフィールドさん…？！

[ヒューバートが外に飛び出たのを見て、脚のケガを忘れ、思わず立ち上がる。]

[メイの言葉に足を止め、棄て台詞を吐く。]
…私怨よりも自分の命を大事にしなさい。

[その場の様子を伺う…、またメイがヒステリーを起しているようだった…、呆れたような顔をしながらメイに言葉をかける]

メイ昨日も言ったろう…、死者は復讐を望んでいないと…、まだ判らないのか？

[それだけ言うとジェーンを追いかけて外へと出て行った。]

自分の命…？自分の命を守るには、人狼を退治しないとダメなんじゃないの…？このまま島から離れたって、生存者の中に人狼が居る限り、どこかで殺されると思うよ。

私たちは逃げれないんだよ。
私たちは…人狼を退治するしかないんだよ…っ！

[メイはジェーンの言葉に反抗した。]

[ジェーンは足の怪我の成果大して進んではおらず、小屋からすぐのところで追いつくことができた]

ジェーン、何を考えている…、その怪我で外に出るなんて無茶だ、早く小屋へ戻れ。

[怒りにまかせて飛び出してしまったが、私は半ば後悔していた。
]

･･･チッ

[メイに対しての怒りもあったが、今私自信を支配する不快感の大半は自分に向けてのいらだちだった。
私は山岳地帯へと向けて歩を早めた。]

[ヒューバートの姿は既に遠くなっている。
びっこを引いた彼女は後から飛び出してきたナサニエルに簡単に追いつかれた。]

…貴方に任せたほうが賢明かもしれないわね。

[ソフィーはゆっくりと、言葉を選びながらメイに話しかけた]

メイさん…
この島から出る…その時には、
人狼を連れて行くわけにはいきませんよね。

島を出るときは…人狼を全て滅ぼして、
呪術師の怨恨から開放されたとき…ヒューバートさんは、
それを身に滲みて解った上で、あのように言ったのだと思いますよ。

それに…あなたがいなくては、先に逝かれたギルバートさん…
…そしてハーヴェイさんは……

[それだけ言うと、ソフィーは辛そうに視線を逸らした]

[苦渋の表情を作り伝える。]
本当は――ここでほかでもない貴方に託すのは非常に悔しいのだけど。

チェスターフィールドさんはまだ、私…達にとって必要な人です。
説得してきて頂戴。

…綺麗事ですよね…ごめんなさい…

[精一杯、メイを再び優しく抱擁してから身体を離し、
椅子に座って、うとうとと*まどろみ始めた*]

ヒューバートだって馬鹿じゃない、すぐ戻ってくるさ…、とりあえず今は早く小屋に戻るんだ…。
その怪我じゃ人狼は愚か野生動物に出会っただけでも危険だ…。

[メイはラッセル(>>266)と同じ事を考えていた。ジェーンは最初、御伽噺を信じないと言っていた。そして力を晒したギルバートを疑ってた。ギルバートを疑ってたくせに、何故ハーヴェイを殺そうとしたか。どこか人を見下すような感じ…ラッセルのそれとは違うもののように感じていた。]

ジェーン。
そこまで深い傷を負いながら、冷静で居られるのが不思議だよ。貴方程VIPの人が、この環境に適応できるとは思えない。殆ど何も口にしないで、どうして生きていられるの…？それは貴方が人を喰らってるから…？

[洞窟へ向かい走り出す]

今、向かうとしたら恐らく洞窟だろうな…、急いで連れ戻さなくては…

そうだよ、人狼を連れて脱出する事はできないよ。でも、人狼が誰だか分からない…呪術師の怨が憑依してる者が誰だか分からない。そんな状態で、誰と一緒に脱出しようと思ってるの…？

逃げれないんだよ…人狼を殺すしかないんだよ……

――昔を思い出すわ。

[遠くの海を見やる。独身時代のティーレースの様が今になって思い出される。
新鮮な紅茶をいち早くお届けするために、なんとしてでもセイロンから早く着かなければならない。
――その船に異例ながら乗っていた彼女。]

【洞窟】

ヒューバート？いるなら出てきてくれ！、単独行動は危険だ…、小屋に戻るぞ！

[洞窟の壁に自分の声が反響するばかりで返事は返ってこなかった…]

くそ、ここじゃないのか…、だとしたら一体どこへいったんだ…

[突如、大きく地が揺れるのを感じた。海の上で感じたものとは違う…。その揺れは地の底からこの島の怨、怒りが湧き上がっているかのようだった。]

地震……？

また、何かが起こるの…？

【山岳地帯Ｄ　火口付近】

[人狼を見つけ出してから脱出の準備を始めるより、今から準備しておけば、全員が固まって作業をしていれば人狼も迂闊に手は出せないし人手も多い。

そんな簡単なことをその場で言えないなんて、今の私はどうかしている･･･

山岳地帯に着くまでの間、私はそんな事ばかり考えていた。]

[【平地Ａ】に膝を立て、海を見つめている。]

[若い頃の辛い体験――全ては彼女の父である、造園主であり社長の意図によるものであった。
そこでどれだけ生身の若い体に怪我をし、それ以上に精神に深い負担を負ったか――
一つ一つの体験が色あせた色彩で、思い出される。]

[いったん小屋へ戻ろうとしている最中に大きく地面が揺れてよろめく…]

地震？いやな予感がする…、ヒューバート…、小屋に戻っててくれよ…

[メイの言葉に、眠りかけていた意識が少しだけ戻ってくる]

…誰が人狼であるかわからない以上…
ここにいる人たちが疑いあい、憎しみあうのが…

…私には耐えられないのです……

[小さな声でそう呟き、メイを寂しげな瞳で見つめる…]

これで終わる…ジェーンを殺せば…
すべてが終わる……

呪われたこの島から解放される…

ギル、私に力を貸して……

[メイは雨の中、ジェーンの姿を求めて*歩き続けた。*]

[椅子に座っていたソフィーは、地の底から伝わってくる揺れに、
傍らで眠るウェンディの小さな身体を、庇うように抱きしめた]

oO(ああ…ウェンディが助かりますように…
私の命はどうなってもいい…ウェンディ…彼女だけは…)

[ソフィーはウェンディを抱きしめながら身体を丸くして心から*祈り続けていた*]

[不意に青い髪の男を思い出す。
遠い昔、船上で自分に耐えられない屈辱を与えた、あの男。]

ナサニエル…似てるのよ。ね。関係が？

[呟いて深刻な目を地面に落とす。
自分の脚を見る。傷は再び口を開け、鮮血が*にじみ出ていた。*]