自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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美術商 ヒューバート [船室に戻るとヘンリエッタはまだ寝息を立てていた。私はヘンリエッタに毛布をかけ直すとパイプと雑誌を携え再びデッキに出た。 テラスのある上甲板への階段を上がりデッキチェアの1つに腰を下ろし、パイプに火を付けるためにマッチを擦る。リンのつんと来る匂いは好きじゃないが先日船内のカジノで知り合ったあの男にお気に入りのオイルライターを取られてしまった以上致し方ない。 一服しあたりを見回すと同じようにデッキチェアに陣取って日焼けをしている女性が1人、本を読みながら酒を飲んでいる男が1人。あの男を見かけたらリベンジを申し込んでやろうと思ったが、どうもそれはまだ先の話しになりそうだ。] | |
(6)2005/07/02 02:01:25 |
新米記者 ソフィー [自室のテーブルに[デッキに出ていますねと]をメモを残し、 本を持ってソフィーは船室のドアを閉めた。 デッキの上は寄港したプンタアレナスから乗り込んだ乗客や船員、 そしてそれより前の寄港地からの乗客で賑わっている。 彼女はその間を縫うように後部のデッキへとやってきた] …風が、こんなに強い… 暖かい潮風…本当に海の上なのね。 一年中霧に包まれているロンドンとは大違い。 [後部のデッキまで来ると、 パラソルの下で影になっているデッキチェアに腰を下ろした。 そしてジンジャーエールをオーダーして… しばらく本を読みながらいつの間にかうとうとと*眠り始めた*] | |
(14)2005/07/02 04:51:30 |
学生 メイ あの…すいません。船医室ってここですか…? [扉が少し開いている部屋を見つけたメイは、葉巻を吸いながら椅子に座っている男に声をかけた。その男はメイの声に気付き振り返る。] 「やぁ、船旅はいかが過ごされておりますか?私はアーヴァイン・ハリスン…『danse de lune』号の船長です。船医室はこの部屋の向かいにある階段を一つ上がったところにありますよ。どなたか具合が悪いのですか?」 「友人が…船酔いで苦しんでるので薬を貰おうかと…。」 「そうでしたか。確かに今日は揺れが酷い…。」 [アーヴァインは立ち上がると、部屋の窓から外の様子を眺めた。斜め後ろから見えるアーヴァインの表情がやや曇ったように感じた。] 「引き止めてしまいましたね。さぁ、行ってあげなさい。そうそう、もし退屈になったら面白い話を聞かせてあげますよ。御伽噺…ですけどね。私は少し休んだ後、ブリッジにいると思います。」 [メイはアーヴァインにお辞儀すると、船医室に向かい薬を貰った。] | |
(22)2005/07/02 09:48:26 |
学生 ラッセル 【デッキにて】 [予想していたよりもはるかに激しい雨がラッセルの身体に打ちつける] すごい嵐だな・・・。 [不意に船体が傾ぎ、強い風がラッセルを襲う。しかし彼は右足の位置を少し動かすと、平然とその場に踏みとどまっている] まあ、こんな余興もまたいいだろう。それに・・・この嵐のせいかは解らないが、もっと面白いことがおこりそうな気がするな。もっと・・・。 [幾多の危機を潜り抜けてきた彼の嗅覚は、起こりうる変事の予感を確かに感じていた。冷たく歪んだ笑みを浮かべながら、雨に濡れるに身を任せ、彼は海を眺めている。出航以来うるさいほどに存在を主張していた真夏の陽光も、深く穏やかな海の青色もそこには存在しなかった。] | |
(189)2005/07/03 17:44:46 |