人狼審問

――代わりにハートの２を並べ――
過去を見る人、大きな赤い星、小さな赤い星…
この方が自然だとウェンディも思うの。

最後に名乗りを挙げた人が本物だと思われる、と考えたとしたら、少しだけ目はあるの。
３人目に贋者が名乗りを挙げるメリットが薄いと思っているところを逆手に取るの。でも、ちょっと命がけの気がするの。

･･････私の意見を言っておきましょう。
今回はデボラ婆さんを部屋に送るべきだ。デボラ婆さんが本物だとしても、彼女の仕事は既に終わっている。なぜなら2名既に夢喰いを発見したからだ...

誰を見るかについては誰かまだ見てないものを1名両者で見るか、ヘンリエッタ君からしか見られてないものをニーナ君にも見せるか...まぁ、そこはおまかせしようと思う......

――裏返した６枚を切り混ぜながら――
んと、ユージーンおじちゃんは、誰を見てもらうのが良いと思ってるの？

や、ユージーン。話の腰を折ってすまないね。予定の時間を割り込んでいるので、中間決定だ。

今回の「部屋」行きはデボラ婆様だ。この決定をもって、村から大小問わず二つの赤い星が駆逐されることとなる。

「今を見る者」二人に判定されるのは、セシリアと言うことにしておきたい。初日にシャーロットを推した中の最後の一人だ。多分。
ただ、彼女が無辜の人間の場合、襲われる可能性は非常に高い。理論的な裏づけを優先する脳みそを寝かしてしまうのは惜しい気もするね。これについては変更はありうる。

私は、シャーロット君をニーナ君に見せてシャーロット君の疑いを無くさせるか、もしくはセシリア君あたりを両者で見て欲しいと思っている......

もしシャーロット君にニーナ君が夢喰いだと判断したら、その時点でニーナ君の仕事も終わる。
もし今回しっかりと婆さんを送って過去を見る者をなくせば、シャーロット君、及びヘンリエッタ君を送り、それで被害が終わらなければニーナ君が赤い星の者だと確定する。

逆にシャーロット君が夢喰いで無いと判定されるならば、名乗りを上げてない者から1名夢喰いで無い者が確定する。

･･････セシリア君は昨日、話を慎重論にもっていこうとした......私もあの時は乗ってしまったが、村の意思の方向を曲げようとするということは、夢喰い達が最も行いたいことであると思っている......

セシリア君を選ぶ確たる理由は無いよ......とにかく私には誰が疑わしいかは分からないから、片っ端から疑いを潰していくしかないと思っている......

私は見てもらうのはセシリアで変更しないわ。
みんなの意見を思い返して、特にこの人って考えられなかった・・・。違和感が感じられたセシリア、確認だけしておきたいわ。

･･････あぁ、もう１つ言っておきましょう。
シャーロット君の場合に限らず、両者に見られた者が片方が夢喰いだと、片方がそうでないと判定された場合、片方の今を見る者の仕事は終わり、その見られた者とまだ仕事を終えてない者を送った後、被害が終わらなければ、その時に夢喰い判定した者は偽者となる......

ただし、考えられる弊害としては、もしその時終わらなければ、既に見る者はいなくなっている状況になる。そうなるとあとは推理を立てて疑わしい者から送り出していくしかなくなる......

今日おばぁ様にお部屋に行ってもらうことには、異存はありません。
明日以降誰に部屋に行ってもらうかが問題ですよね。
今を見るものは一匹狼を見つければお役目が終わり。
それまで、二人揃った状況で判断して欲しい。
今日見てもらう者が人間だって二人から判断された場合、部屋に行くものは、曖昧なままの存在になりますね・・・。そこをどう考えるか、悩んでます

･･････そうですね......ただ、もし今回人間だと判定されれば、明日は残り10人中、2人名乗りを上げた者、他8人中、シャーロット君、ヒューバートさんを除いて3名は確実に人間だと分かっている状況となりますか...

そうすると、もしその次に我々が名乗りを上げた者2名を送り出すとした場合に、今日から3日後は残り4名、うち1名が人間ですね......少々厳しいかな？

あぁ、思い違いしてました...6名中1名が人間でした......

でね、皆も薄々気づいているだろうと思うが、僕はニーナが本物なんじゃないかと言う疑いを濃くしている。

皆の意見とは衝突するだろうし、「見る者」の扱いについては私見を押し通すつもりはない。
が、考えを纏めた後で「何故ニーナが本物だと思うのか」を述べるので、これについて反対意見を夜明け直前まで熱烈大募集だ。是非説得してくれ。

･･････なるべく今を見る者を残しつつ判定していった方がいいかもしれませんね......もちろん片方の方が見つければその方の仕事は終わりますが......

今日セシリアを見てもらうと、ヒューバートさんと私。それから、ユージーンさん、ケネスさん、そしてノーマンが曖昧な立場になるってことでしょ？

･･････あぁ、何がなんだかわからなくなってきた......外に出て頭を冷やしてきます......

「本物」だと「疑う」あたりがもう、苦衷を察してくれ、としか言いようがないけどさ。

んでね、リック言うところの「影のある」お嬢さんに僕がやられてるだけだと思うなら、いや、まぁ、だいぶその通りなんだけど、気付けにニ三発殴っちゃってOKだよ。
明日以降、顔が原形留めてるといいんだが

今を見るものがどちらが真実か・・・
私はまだ、決めかねています。だから、なるべく二人揃った状態で判断をして欲しい。
おばぁさまが出した判断は、今を見るものはどちらも眠らせられる可能性を出しています。これも、考えると可能性が絞られますよね？
どうもツメが甘くて・・・考えなければいけない事は思いつくのに詰められていない。

ヘンリエッタが本物なら、ニーナは染まる者。これはおばぁさまを信じてって前提。
ニーナが本物なら、ヘンリエッタは狼。
私は、こんな感じで仮定してるの。だから、狼側から今を見るものを眠らせる事はしないのでは、って想ってる。
あぁ、おばぁさまを信じないでも、ヘンリエッタが本物の可能性もあるんだわ・・・
ニーナは、狼か染まる者の可能性ヘンリエッタは狼の可能性が、偽者の場合あるって事・・・
ん・・自分で混乱してきたわ

僕が話を纏めるのはちょっと時間がかかると思う。
今いる人も、先に休んでもらって結構だよ。

自分の処遇については、皆さんの判断にお任せします。
希望としては、今を見るものが二人居る状況でなく、ニーナの方が残された時、私が判断される方が無駄は少ないと思います。

――ラッセルに微笑みながら――

私は、考えを言わない者は、ここに居る意味がないと考えてるの。考えを言わない者は、判断しようがない。曖昧な立場に居る者は、考えを述べるべきだと私は思うの・・・

さっきの、信用と信頼、の話だな。
ニーナが、その最低限の「機能」を発揮するなら僕はそれを使う気でいるよ。

ああもう、自分で言ってて憂鬱だけどね。

それから、私は退けるものを守る事を優先して考えてきたけど、今の状況は、変わったと考えてる。
今を見るものを、部屋に送るのはなるべく状況が許す限り後にして、二人残して判断をして欲しいわ

あぁ、曖昧な立場って先ほどあげた５名のことよ。
今を見るものは、今を見る者って立場がある。
たとえ話さなくても、それだけで真贋は決められないと私も考えてるの

そのつもりだよ、シャーロット。
ついでに言うなら、「今を見る」二人のどちらかを最後まで残そう、とか思ってはいないよ。例によって

順番の、問題だ。

本当に、ニーナどうしちゃったのかしらね？
もっと話してくれればいいのに・・・
こんな事になって、家系で差別されてるって感じてるのかしら・・・
みんな、ニーナの話、まってると思うのになぁ・・・

人でなしかぁ・・・
今の状況で、泣いてても、仕方ないわ。
狼をすべて封印する。封印できればみんな元に戻れるのよ・・・
嘆いていても始らないわ。決断する事の辛さは理解してる・・・そして、みんなの反応が棘に感じられる事もね

いや、皆の言うことはいいんだ。僕は、僕自身の事が結構嫌いになってきたってだけの話だよ。

何時までも頭で文章捻っても際限なさそうなんでね、聞いてくれるかな。

ニーナが本物だろう、というのはデボラが狼だろう、という推論が元になっているんだ。

――ラッセルに悲しそうに微笑みながら――

私は、ニーナもヘンリエッタもどちらも信じていない・・・
信じられないから揃えて判断をさせようとしてるの

最終的に全ての自称「見る者」は五星、白が二つに赤が二つに小赤が一つ。大赤が三つは想定しなくても対処できるので無視するよ。

「過去視」に三ツ星。普通に考えて内訳は本物、狼、染まる者。デボラの言っていることが本当で、狼二人と本物、というのは僕には信じ難い。狼と言うよりはレミングだ。
彼女が偽者で、混乱を招こうと、もしくは「今を見る」二人を小赤と白だと思わせて彼らの「部屋」行きを躊躇わせたいのだと思う。

「今を見る者」達はおそらく本物と狼。どちらがどっちかは不明。最初の印象のままだね。

狼には正解がわかる。遅れて「今を見る」者を名乗った狼ニーナは嘘の判定をする必要はない。
ただでさえ信用ないんだからね、適当に仲間以外を選んで「人間でした」といえばOKだ。

彼女は愚直に自分が前日に挙げたデボラを挙げて「狼」だと言った。デボラは「狼」と言われて「過去を見る者」を名乗った。そして、対立するものが二人現れた。
デボラが本物なら、騙りがでるのはわかる。偽でも、本物が一人立つだろう。しかし、ユージーンが言ったように、狼は「過去を見る者」の騙りは「染まる者」に任せて二匹隠れ潜む方が合理的だ。
しかし、対抗者は二人。つまり、図星を突かれて騙った狼と、染まる者と、本物。一番理屈がすっきり通らないかい？

その時、ハーヴェイをなにに位置づけるの？

――もぞもぞと起きあがり――
……ああ。
中間決定、了解したよ。

最近、ニーナお嬢さんやヘンリエッタお嬢様が、
随分と静かになってしまって……寂しい限りだよ。

そしてね、これは僕が切り捨てた「信用」の話だが。

アーヴィが襲われた日、僕はヘンリエッタに「ニーナは何者か、三人現れた、過去を見る三人は何者だろうか」と尋ねた。
彼女はそれに直接は答えず、「自分が本物である主張」をし、僕がそれに「不十分だ」と応じると、結局彼女の主張はなし崩しになった。>>2:460
明晰な彼女にしては、妙な反応だと思ったよ。その疑念をずっと頭の中で転がしていたのもある

――ハーヴェイに頷きながら――
理屈はすっきりしていると思うわ。ただ、ニーナの名乗りを上げた状況がね・・・
居なかったから、私を見なかった。自分があげておいたおばぁさまをみた。狼でした。狼なら、いい選択とは思えない。でも・・・って裏を考えてしまうの
結局、私は誰も信じられないでいる・・・

ハーヴェイは、まだ見ぬどこかに吹っ飛んだ、可哀想な誰か。
染まる者か、むしろ本物じゃないかと思う。

ラッセル君、たしかにそれも納得はいくんだよね。
ニーナが真の力をもつものであるなら、
おそらくそれが一番可能性が高いだろう、と思ってはいるよ。

……ただ、こうね。
感情の部分はヘンリエッタお嬢様を信じろと言う。
理性はニーナお嬢さんを切り捨てるのは尚早だと言う。
なかなかに複雑な気分なのだよ。

ニーナを信じられないからヘンリエッタを信じているか・・・それもいいえ、なの。
真実の者は自分しか知りえない情報でみんなを納得させるしかないわ。ヘンリエッタは、情報をきちんと流してくれてる。でも、なぜか違和感を感じたわ。

――苦笑しつつ――

自分でもお前は違和感しか判断基準はないのかって思うけどね

――編物の練習に少し飽きて回りを見渡し――
ニーナお姉ちゃんを素直に信用しにくいと思うの。
ラッセルお兄ちゃんの話は、ニーナお姉ちゃんより、デボラお婆ちゃんの方が信用できない、という話なの。そこが出発点なの。なんだか哀しいの。

状況の判断は、裏をかいてる？とか、考えちゃうのよ・・・
見る者５名、部屋に行ってもらって残りの赤星１っこって考えてる・・・

ヒューバート。感情なんて、これと一緒にノーマンの犬にでも食わせてしまえ。
本物を、「染まる者」とは言え人間を、「確実だから」と狼もろともあのインチキ臭いゴミ箱に叩き込んだ、その後で。
どんな「感情」を語るって？

―――ラッセルはドビュッシーの楽譜を床に叩きつけた―――

……って言ってる当人が感情的になってりゃ世話ないね。糖分が足りないのかも。

ごめん、ヒュー。皆も、飴食べる？

ああ、ウェンディもごめんな。リックには内緒にしといてくれないか。

……ああ、わかってる。
わかってるよ。

――楽譜を拾いあげ――
ヘンリエッタお嬢様もニーナお嬢さんも送る。
順が違うだけだ……

情緒不安にカルシウムは結局効かないって話を聞いた気がするね。
特効あるのは睡眠かな？

見る者一人に決めてしまいたくもなるのは、
何かを信じ切ってしまいたくもあるから、なのだろうね……

――楽譜をラッセルに手渡し――
……すまない、辛いことを言わせて。

私はハーヴェィを部屋に送り込んだ時、決心してるの。すべて狼を封印するって・・・
だから、感情は捨ててるのよ

捨てなければ、好きな人を部屋には送れないわ・・・

単に血糖値の低下と睡眠不足による、脳の機能不全だよ。

……やっぱり今一つまんないな。ありがとう、ヒュー。

……おやすみ、二人とも。
夢で夢魔に囚われるぬように。

――摘んだ飴玉を弄びながら――

……もし、全て終わって。
その時、私達がこの足で地を踏んでいたとしても。

寝ていた者達が起き上がったとしても、
私達は自分を許せるのだろうかね……

―――ナプキンに走り書きをして、ティセットの横に置いた―――
シャーロット。後で、余裕があったら、でいいんだが。
君がヘンリエッタに「人間だ」と言われたとき、かえって戸惑って見えたのは僕の気のせいかな？
暇があったら誰かに言伝ておいて欲しい。

――ラッセルの紙を横目で見――
よかったら私が言伝よう。

私は、今日はこちらにいるつもりだからね……
店に戻ると、色々と無駄な事を考えてしまうのでね。

許しを請えるならいい。
でも……許してすら貰えないだろう。
彼らは、何も覚えてはいないんだろう？

――頭を振り――
……寝る前に、すまない。
おやすみ、悪夢に抱かれぬように……

――ナプキンの走り書きを見て――
人間と言われて戸惑ったのではないわ。夢を見られた事が恥ずかしかったの・・・
ヒューバートさんが名乗りを取り消した時は双子の後見が決まった事に纏め役が出来るかって不安を感じたわ。戸惑いがあるように見えたのならその２点でしょう。

誰も居ないから、これも書き記しておかないとね
―――ナプキンに走り書きをして、ティセットの横に置いた―――

――おどおどしながら入ってきた――

こ、こんにちは…

本当は皆が居る時に言った方がいいんだけど…お出かけしないといけないから、ヒューバートさんに私の考えを伝えるね…


――小さなノートをそっと開くと、書いてある内容を読み始めた――

まず、明日の状況はこうなるよね？

今を見る者が、ヘンリとニーナさんになって、
村人と確信できる人と、まだわからない人が４人ずつ。


――目を閉じ、「お姉ちゃん、ここまでは合ってるよね…」とレベッカの顔を思い浮かべる――

――ノートに視線を戻し、喉に手を当てながら続ける――

ヘンリを送らなかった場合の事を考えて見ると…

明後日の時点で、ヘンリとニーナさんは残って、村人と確信できる人は４人で、まだわからない人が２人。

その次の日、ニーナさんが先輩を「村人」と判定したら、村人と確信できる人は４人のままで、まだわからない人が１人になるの。
ここまで来たら、夢喰らいは全員送ることが確定するよね。

――喉をぎゅっと押さえつけて――

だから、偽者は必ず「夢喰らい判定」を出すの…

ニーナさんが偽者の場合、先輩を夢喰らい判定出して、先輩を送るように仕向けるはず。
ただ、先輩を送ったら残りの人数は２人。
つまり、先輩は送る事ができる最後の人という事になるの。

――息を止めるかのように、強く押さえ続け――

この状況だと、先輩を送れないかも知れない…
「夢喰らい」という判定を出されても送らないかも知れないという、今を見る者を生かしていない状態になるの。


これは、ヘンリが偽者でも同じような感じになるの。
流れは同じだから割愛するけど…

――早口で一気に言うと、ようやく手を離す。赤くなっている首元を隠そうともせずに――

だから…私…私は…


――今までヘンリと遊んできたことを思い返して――

ヘンリには、明日…

――崩れ落ちそうになる膝を押さえながら、絞りだすようにそれを口にする――


…………行って、もらいたいの…………

――しばらく俯いた後、考えの続きを口にする――

そして、明日ヘンリを……
…送ることが決定するなら…
ニーナさんには、先輩を見てもらいたい…

――右目と額を隠すように右手で覆い――

ヘンリが偽者だとしたら、今日見る人に対して「夢喰らい」って判定する可能性が高いの。
明日送られることが決定しているなら、最後の最後に夢喰らい判定を出して、村人と確信できる人を減らし、その人を送り出すようにするはずだから。

――そのまま、左手はグーにしながら胸元を押さえ、掠れてきた声を無理やり絞り出す――

この状況で、二人とも同じ人を「夢喰らい」って判定することはほぼないと思う。

つまり、片方が「夢喰らい」って判定したら、もう片方の今を見る者は、夢喰らいって言われた人を見る必要はない…

占い先を違えることによって、ニーナさんには「ヘンリが見てない人」を見ることができる可能性があるの。

その人が「夢喰らい」って判断されれば、確実に夢喰らいは全員送ることができるし、その人が「村人」って判断されたら、ニーナさんと、ヘンリが「夢喰らい判定」出した人を送った後でも、夢喰らいの恐怖が続いていたなら、ニーナさんが「村人」って判定した人は「村人って確信できる人」になるの。

――ついに耐え切れず、膝をつく――

逆にニーナさんが偽者だとしたら、今日見る人を一緒にすると、間違いなく「村人」って判断するの。

ここで「夢喰らい」なんて判定を言うと、ヘンリより先に送られて、ヘンリがもう一人見る事ができるようになるからね…

――二人を疑う事によって出た推理をする自分に嫌気がさしながら――

偽者だったら、どういう…

――唇をぐっと噛み――


どういう「悪あがき」をするか？
それを考えると、今日ニーナさんには先輩を見てもらう方が得られる情報は多いと思うの…

…おはようございます…

ふむぅ…あたしに多くを話せといわれても…あたしは確かに夢で狼と共感する能力を持っているけど…その内容に関してはみんなに公表してるよね？

つまり、あたしがみんなより多く持ってる情報っていうのは、ヘンリエッタが偽者だと確信していること、それだけなんだよ。

そして、それはどんなに主張しても、きっとみんなには受け入れられないと思う。何故かって？それはあたしが信頼無かったり、血筋のせいじゃないよ。みんなは安定した道筋を行きたいと思ってると思う。ならば、あたしたち二人を部屋に送ればいいだけだ。あたしたち二人が同じ人を見ている限り、あたしたちへの信頼は関係ない。

あたしは、いろんな事を恐れずにもっと話すべきだと思う。それはみんなの言うとおりだ。だけど、あたしが狼と共感する能力を持っているからって…過剰な能力をあたしに期待されても困る…あたしにだってすべて見えているわけではないのだから。

むしろ、まだ見られていない人達のほうが、そういう意味ではあたしや、すでに見られている人より情報が多いのではないかな？だって、自分が夢喰らいでないという情報は、まだ公開されていないのだから。

みんなにひとつだけ宣言しておく。あたしは部屋に送られる事を恐れない。少なくとも、あたしがみんなの信頼を得られない以上、あたしの視点から、ほぼ狼であるヘンリエッタを道づれにして部屋にいけるのであれば、それだけでもあたしの存在価値は十分だ。

あたしは、あたしの記憶の中に存在するわけでも、あたしの記憶が構築しているのでもない。あたしは、他の人の記憶によってきっと構築されているのだろうと思う。だから…残る人の記憶にあたしの姿が焼きつくのであれば…あたしは自分の記憶を失うことを恐れない。

この数日間であたしが悟った事がもうひとつある。あたしは今まで、血筋のせいであたしがみなから虐げられているという被害妄想に陥っていた。でも、それは違うんだ。

こうして、今、自分の行動によってみなからの信頼を失い、自分の信頼と関係ない行動をとらなければいけなくなって初めて気がついた。

今までだって、全部いけなかったのはあたし自身だったのだとね。それを血筋のせいにしていただけだ。何のことは無い、自分の生まれにもっともこだわっていたのは…他ならぬあたしだったんだよ。

あたしだって、本当は、泣き叫んで、自分の無実を主張して、自分を信じてくれ、自分を残して、すべての人を見させてくれと主張したい。

でも、それは無理な相談だ。あたしは自分の過去と誠実に向き合わなければいけない。

でも、あたしとヘンリエッタを部屋に送るのは明日でなくてもいいんじゃないかとは思うよ。見る人間を一人でも増やし、見られていない人間を減らす事は、夢喰らいの潜んでいる先を減らす事につながると思っている。

送る順番について、あたしは、すでに主張しているかもしれないけど、あたしを後にしてほしいと思う。これは自分の保身のためではないよ。あたしとヘンリエッタの見てきた人が必ず一人ずれるからだ。

あたしを先に部屋に送り、ヘンリエッタに二人見させることは、つまり、村の総意としてヘンリエッタが見る者であると確定させているに過ぎない。ならば、ヘンリエッタは部屋に送る必要は無いよね？あたしはそれだけは同意できない。

あたしを部屋に送るのはかまわないから、あたしと同じ能力を騙るヘンリエッタも部屋に送るべきだ。そして、二人を部屋に送る以上は…ヘンリエッタから送らなければ論理的なつじつまがあわないんだよ。

今日部屋に送るべき存在にはあたしは異論が無い。むしろ、真っ先におくってもらいたかったくらいだ。あたしは、デボラさんを部屋に送る分には心は痛まない…デボラさんとの思い出は、デボラさんの夢と共感したあの夜から、あたしの心を傷つけ続けているけどね。

今日見るべきは…あたしはやはりセシリアでいいと思ってはいる…前にも言ったように、セシリアの行動は全体的に無難であったり、多数が納得せざるを得ない（それは夢喰らいたちにも村にとっても不利にならない妥協案ということだ）意見ばかりのような気がしている。

ただ、ラッセル君が言う様に、今日見られる人は、夢を食われる可能性は高いんじゃないかと思っている。だから…積極的に意見を言うセシリアをはずしたいと言うのであれば、あたしはそれにも反対しない。その場合の代わりの見てもらう先についてはいい案も思いつかないのだけれども…

ニーナお姉ちゃんには、聞きたいことがあるの。
３日前の夜、ニーナお姉ちゃんはウェンディに「今を見る人はその力を自分で分かってるの？」って聞いてたの。
でも、次の日には、自分が今を見る者だと15の時に聞いたって言ってるの。
ウェンディ、ちょっと混乱してるの。
分かり易くお話しして欲しいの。

>>1:509,>>2:160

その場合のひとつの妥協案として…今日はあたしはシャロを見る事にする。そして、ヘンリエッタには自由に見てもらっても構わない、というのはどうだろう？

あたしの視点では、ヘンリエッタが夢喰らいだろうが染まるものだろうが、夢を食われる危険性は無いと思う。そして、その先を明日あたしが見る事にすればいいと思う。

ただ一人を二人で見る場合より、リスクを分散できるし、もし、みんなが考えているように、ヘンリエッタが本物の見るものだとしたら、夢喰らいたちにとってこんなに落ち着かない状況は無いだろうね。

翌日にあたしがその人を見ることがわかっている以上、きっと仲間を見ることは無いだろうし、夢喰らいだという報告をしてくることも無いだろうと思う。
でも、あたしは人間と確信できる人が増える事は無駄だとは思わない。もしよかったら、このアイディアも検討してみてもらいたいな。

それから、もう一つ聞きたいの。
ニーナお姉ちゃんには、初めの日も次の日も、みんなの「誰を見てもらうのが良いか」という話し合いが伝わってないの。アーヴァインさんが入院したりして、ニーナお姉ちゃんが忙しいのは分かるの。だから、ニーナお姉ちゃんは、いつならみんなの話を聞けるかを伝えないとならなかったと思うの。
だから、今日はいつ頃ならみんなのお話を少しでも聞けるか聞きたいの。大切なことなの。

ん？ウェンディ？そんなのもちろん、あたしは自分が能力を持っていることを知っていて、その事を隠していたからに決まっているじゃないか。だから、あたしは前日の偶然を利用して、まったく違うギフトについてだって話もした。すべては夢喰らいの警戒心を解くためだよ。

もし、あそこですでに能力に目覚めている事が明言されれば、きっと夢喰らい達は、自分が能力を持っているという伏線を張らなければいけないと考えただろうね。あの時点で誰が騙るか決まってないだろうとあたしは推測していたから、騙り役を固定させて、夢喰らい達の行動の範囲を狭められればもうけものだと思ったんだよ。

もしくは、あそこであわてて何人かが行動しても、それを指標にできるかも、とも考えたよ。まぁ、結果としては失敗だった、といわざるをえないだろうね。

あたしはこれから先生のところに行って、目の醒めない人たちについて一緒に研究をすることになっている。もしかしたら医学の力でこの現象を止めることができるかもしれないって少しだけまだ思っているからね、本当に少しだけ。

だから、今日も帰りは少し遅くなるかもしれない。でも、夜明けの前には帰ってこれると思うよ。

そうだね、夜明けの1時間前には屋敷に戻ってくると約束するよ。もしそれができなそうな場合は…屋敷に伝令だけでも送ると思う。幸い、この屋敷と先生の家にはこの村にも数少ない電信機が置いてあるからね。

そんなわけでそろそろあたしは先生のところへいってくるよ。

みんなが言うように、あたしもみんなと積極的に話すべきだから、できるだけ早く帰ってくるよ。

セシリア、ありがとう。
すぐに結論を出す気はないが、二人の判定先を別にするのは危ない気がするね。

ニーナ、声が聞けてうれしいよ。
君が言うほど「安全な道を行きたがる」ひとばかりじゃなかったと思うね。まぁ、僕はそのタイプの人間に見えるかもしれないが。
実は博打とハッタリが大好きだ。

これから翌日までに来る皆には、「今を見る者」の処遇に関する意見、今日誰を判定するべきか、に関する見解をできればもう一度お願いしたい。

セシリアお姉ちゃんに聞きたいの。
まだ見てもらってない人の中に夢食いが一人、と言うのは間違いないと思うの。だから、夢食いを見つけたら、残りの人に夢食いが憑いてないのは確かなの。残りの人を見たのと同じなの。
だから、はっきりしない人を少しでも多く残そうと贋者が考えるなら、夢食いだと言う可能性は低いと思うの。
どうかな？

わん。
――大き目の犬が手紙を咥えてきた――

ちょっと立て込んでてヤベェほど顔だせない。
セシリアを見て、デボラを部屋に送るのには特に異議ねぇ。

よお、ウェンディ。
…昨日、顔を出せなくて悪かったな。

何か色々、決めた事が在ったみたいだが…異存は無いぜ。
二人の過去を見る者を送り込み、婆さんは「二人見つけた」と言うのなら…
……ま、そうなるだろうよ。はっきり言わせて貰えば、俺は婆さんが夢喰らいだと思ってる。…なんてのは、今更だがな。
そうなると、見る者の真贋も気になるが…一番の悩みの種は紛れてる最後の夢喰いか…。

婆さんを夢喰らいだと言ったニーナなのか、それともヘンリエッタなのか…。
ヒューバートさんが夢喰らいだったとしたら、初日の行動は可笑しいかもしんないが常識通りに動く奴らじゃないだろうからな…一応、こっちの方面で仮定を立ててみたんだ。
気分を悪くするような話だがよ…未だおれ自身も、良く頭ん中で纏められてない…
でも、ずっと黙り込んでる寄りは言った方がマシだよな。

ヘンリエッタが名乗りを上げた時点で奴らには本物か染まる者かは解ってない。
だけど、そこで夢喰らいが一人が嘘を吐いて出てきたなら…ヘンリエッタが染まる者でない限りはもう出ては来ないと思うんだ。
出てこれなかったのかどうかは解らんが、染まる者も夢喰らいのフォローに回らなきゃならんからな。もし出てきたとしたならそのまま撤回しなければいい。
出てこなければ、撤回して本物を断定出来た…と見せかけて裏方に回っていた手空きのニーナが出る事で、再び混乱を招く。
…有り得ない事かもしんねぇけど、俺はこの方法はアリだと思う。

後は逆の…ニーナが本物の場合。
こっちだと…夢喰いのヘンリエッタが出てきて、それに対するかの様にヒューバートさんが出てくる。
日が変わるまでに来なかったのはニーナだけ。ニーナが名乗りあげる前にヒューバートさんは前言撤回する。
後はニーナが出てくるのを待って、がっかりしてみせれば良いだけだ…
少なからず、こういった特異な行動は頭に焼き付くからな。隠れる手段にも出来る。

あくまでも、ヒューバートさんが夢喰いだったとしての仮定だ。
他の奴だと、全く違うものになっちまうな。
そろそろ能力者達の白黒よりも、俺たちの方に紛れてる最後の一匹を見つけに掛かった方が良いな…。

ヒューおじちゃんが夢食いだと仮定したら、紛れている一人はヒューおじちゃんなの。ウェンディ、なにか変な事を言ってるの。

でも、ニーナが夢喰いだった時に、なぜ婆さんを夢喰いだと言ったか…？
って、疑問が出てくるよな。第一俺は婆さんを夢喰いだと思ってるしよ。
「仲間を売り飛ばした」とすれば何ら不思議では無いんじゃねーかな。
今まで突っかかってて、なんだかやきもきしてたんだが…
常識非常識、全部取っ払って考えちまえば…割と通るモンだと思う。

机上の空論だけどよ…ヘンリエッタの夢を喰うのに失敗した夢喰いは、せめて完全にヘンリエッタの方につこうとする人間から排除しようとしてってるんじゃねぇかな…って、レベッカがああなってから思ったよ。
…ホントの処は、どうかはわかんねぇけどさ。

あ？何変な事云ってんだ、ウェンディ。

ウェンディ、なんだかやっぱり混乱してるの。
ケネスおじちゃんは、ヒューおじちゃんを疑ってる、ということで良いの？

ああ…わざわざ名指しで仮定建てたんだ。
他の奴らより少なからず疑ってるよ。

んと、ケネスおじちゃんは、ヒューおじちゃんが紛れた一人だと思ってるの。ケネスおじちゃんが見てもらいたいと思ってるのは、ヒューおじちゃんって事で良いの？

見るか、送るか。…見ずに送るのもアリだと思ってるけどな。
遅かれ早かれ、其れはしなければ為らないことだ。
かといって、此が決定的な訳じゃないから、今日セシリアを見ることに異存はない、と最初に言ったんだ。
ただいずれは何とかしたいと思ってるぜ。

ヒューおじちゃんを夢食いと仮定した理由をもっと詳しく聞きたいの。ケネスおじちゃんのお話はその仮定の上での話なの。

簡単に言っちまえば、他に目に付く奴が居ないからさ。
ただ、ニーナとヒューバートさん、それに婆さんが夢喰いなら
美味いこと奴等に流れを作られてると思ったんだよ。

まず最初に気になったのは、初めのの夜に来なかったニーナが次の日に来るのを待たずに、能力者であることを撤回した事。
ヒューバートさんが有能力者じゃなければ、さっさと其の虚の立場から逃れたかっただろう…って普通の奴なら思う。実際、俺も最初はそう思ってたしな。
…それからニーナがその後にひょっこり顔を出して、婆さんを「売って」名乗り上げ、さらに婆さんがそれに反するごとく能力者だと出てくる事で、さっさと本物の能力者達を表舞台に立たせる。

これだけで、皆その真偽に厭と言うほど悩み始める。
実際そうだろ。みんなそれに気を取られて、紛れてる奴の事は殆どそっちのけだ。
ヒューバートさんが完全に俺たちの中に紛れ込む為の策じゃないかって思った。
変わった人だ、それくらいの事したって可笑しくない。

こっちの方が考えやすかったから、ヒューバートさんを疑ってるだけの事さ。

――ウェンディの方を向いて――

ウェンディちゃんの質問に答えるね。

後一回しか判定ができない状況（次の日は送られるのが決定している）場合は、その限りじゃないの。
最後の最後、送られる前に、村人に対して夢喰らい判定は十分考えられる。
そうしないと、最後に見た人は「村人と確定する」からね。
それよりは、夢喰らい判定を出して「夢喰らいかも知れないから送ろう」という流れの方が、隠れた狼の助けになると思う。


>>290

あと、ラッセルさん。

今日はニーナさんに先輩を見てもらう方がいいと感じてるの・・・


>>266〜>>271
>>289

――椅子の上で欠伸しながら――

ケネス君、私を疑うのは構わないが……

それだけ疑っているのならば、
今後何であれ私が決定に携わるのは反対だ、くらいのことは言って欲しいものだね。

そして、何れは何とかしたい、せねば……と思うのならば。
今日セシリアお嬢さんではなく私を見ることか、何時か私を送る事を強く主張するべきだ。

貴方の意見はわかるが、
自らの意見に対する貴方の立場が、酷く曖昧ではないかね……と感じるものがあるのだが。

うむ、何か言いにきたのだが、すっかり忘れたよ。

――ぽつりぽつりと――

セシル…変だ…
まるで、見られるのが嫌みたい…
自分は今日憑かれた者のレッテルを貼られるって
そう言ってるみたいに僕には聞こえる…

んで、ヒューおじさんは多分
見える者だって嘘をついたときから、部屋送りを覚悟してたはずだから
手が余るのであれば、見て貰うよりも
お部屋に行って貰うべきだと思う…

――ふと顔を上げ――

ぁ・・・今日見られる人と、先輩・・・両方とも「村人」だとしても、片方が「夢喰らい」って判定される可能性は高い・・・

りっくん、どこが変なのか教えてほしいの。

これから言うけど、本当に今日見られる人はヘンリかニーナさんに「夢喰らい」って言われる可能性は高いよ。

まずヘンリが本物だった場合。

ヘンリは当然「村人」って判定するよね。
ニーナさんも「村人」って判定するでしょう。
じゃないと、次の日ニーナさんが送られることになるから。

そして、その翌日。（ヘンリ送った後）
ニーナさんが先輩に「村人」って言った時点で「村人と確信できる人」になる。
でも、「夢喰らい」って言えば「夢喰らいかも知れないから送ろう」って話になるよね。
どうせニーナさんは送られる事になるんだから、最後に夢喰らい判定をするのが一番効率が良いの。

そうだね。
私を人の手でどうにかせねばならないのならば、
わざわざ見るよりは送るべきだろうが。

嫌な言い方ではあるが、手数の余りが我々にはない。
私のようなつまらない者であれ、易々と送られるわけにもいかないのだよね……

次にニーナさんが本物だった場合。

ヘンリはこの日、どんな判定をしてもニーナさんが「夢喰らい」と判定しない限り、確実に送られる。
だから、見る人に向かって「夢喰らい」って判断するはず。
「村人と確信できる人」が「送られる人」になるからね。

今、見る先を統一を前提に話したけど、これが「ニーナさんは先輩から見る」っていう状態だったら、ニーナさんが本物だったパターンだと、今日見られる人を見る必要はなく、新たに別の人を見て判定を聞くことができるよね。

ヘンリが「夢喰らい」っていった人と、ニーナさんを送っても夢喰らいの恐怖が続いたら、ニーナさんが本物だったって証明になるから、最後にニーナさんが見た人は「村人と確信できる人」になる。


今日統一に比べて、確信できる村人が増えるかも知れないから、私はニーナさんに先輩を見てもらう事を希望しました。


あ、ちなみにヘンリが本物だった場合だと、ニーナさんは翌日、今日見られる人に「夢喰らい」って判定を出すと思うよ。

説教でもしてるつもりっすか？
言っておきますが、俺はもう甘ったれた思考は切り棄ててます。
だから貴方を部屋に送る刻が来たなら、躊躇う事はしない。
俺の考えは絶対じゃない。だから、強要は出来ない。
一つの意見として述べているだけです。
そして俺の意見一つで貴方を拘束する権利はない。
悔しい事に俺も立場はそう変わらない。
でも、そんなことに捕らわれてちゃ何も言えやしない。

貴方もこうやって疑われてるんだ、反証しないんすか？
あんなデカいペテンかましちゃ、そんなこと言える立場に無いとでも思ってるんすか？
そりゃ違うでしょ…。信じるか信じないか、それはあいつらだ。
だけど何か一つでも、いつもみたいにかませばいいじゃないすか？
構わないでスルーするんなら、俺は明日から貴方の部屋送りを何度でも唱えますよ。

確かに可能性は高いかもしれないが、
先にシャーロットお嬢様を見させても、貴方を見させるにしても、大した変わりはないのではないかな。
別の意味を望むならば、また別のことだろうが……

ちょっと意味をとり違えていたかな……
すまないセシリアお嬢さん、忘れてくれ。

ヘンリが偽者だったらという前提でのみ、メリットがあるの。

ヘンリが本物だったら、今日を一緒にするのでも、先輩を先に見てもらうのも変わりませんよ。

ケネス君、そうは言われてもね。

そちらの方が考えやすい、そんな理由にどう反証しろと？

私の行動のどれが疑わしい、矛盾している、
そのようなものにならばいくらでもお答えしよう。

他の者が疑えぬから私を疑おう、等と言われても、
こちらとしてはどうにもしようがないのだがね。

――つい強い語尾が強くなったのを後悔する――

（りっくんに言われたからって、あんな風になるなんて・・・）

だったら繋がりを断つ意見を吐けば良いだけじゃないすか？
どうしようもない、なんて唯の言い逃れにしかなんねぇよ。
俺の思考だって不変じゃないんだ。

…俺だって、普通の人間はあの部屋に送りたくない。
俺もあんな処に行きたくない。…だから必死なんだ。
……すんません。俺の気持ちが空回りしてんのに、腹立ててるだけかもしんないっすね…。

でも、貴方の話は出来る限り聞きたい。

ううむ……ニーナお嬢さんとデボラお婆様とのつながりを断つ言葉を吐けとね。

としても、どう言えばいいと……
まず、私・ニーナお嬢さん・デボラお婆様が夢喰らいならば。
今日クインジー君に夢喰らいと判定を出す意味が非常に薄いのではないかと思うのだがね。

述べられている作戦は、何が何でも私が生き残ることが大切になるはずだ。
クインジー君への夢喰らい判定は、余りその目的を満たせるものではないと私は思うがね。

……個人的な視点で言わせて貰うならばだ、
私が夢喰らいであるなら、ずっとその名を名乗り続けたよ。
流石に、それほど狡からい手は使いたくはないね。

――秋刀魚を並べて――

すいませんが、一度家に帰りますね。

ちなみに、もちろん見られるのには反対です。
理由としては先ほども言ったとおり、この状況だと誰が見られても「夢喰らい」と判定される可能性が大きいと考えるからです。

これだと、ほとんど送るのと変わらないので・・・


――震えながらそれを口にすると、肩を抱いて・・・若干落ち着いて――


決定までには家を抜け出して戻ってきます。


――そう言って、帰宅した――

――申し訳無さそうに――

……ご、ごめん皆。
飛び出して行ったきり、戻ってこなくて。
もうしないから許してね。
僕に話の内容を教えてくれると嬉しいな……。

この村の流れが大きなものであることはたしかだね。
その原因の一端が私にあると言われれば、
完全に否定できるものでもないのだがね。

ただ、私が仕組み手でなかったとしても、
在りえる流れではあることもわかっては頂きたいかな。

――皆から話を聞き、考え込む――

なんだろう、こういう日に限って言いたい事がたくさんある。
もっと早く戻って来れたなら良かったのだけど。
とりあえず、聞きたい事が合ったら言ってくれると嬉しい。
僕はしばらく現状考察、そして言おうとしてる事をまとめてる。

――足早に部屋に入ってきて――
こんばんは
あれからどうなったのかしら？

わかった、僕はセシルの話を聞かないで出て行っちゃったんだね、ありがとウェン

レベッカさんみたいに夢を食われるのが嫌って逃げるのと
憑かれてる判定が出るから嫌って逃げるのは
意味が違う気がしたんだ…

他の人を選ぶときには、レベッカさんのことを思い出し
でも、いざ自分がってなったら憑かれてるって言われるからって
なんかね、すごく違和感を感じたんだ
セシルらしくない、違和感…

あとね、今居ないから言っても仕方ないかもしれないけど

ニーナ…
僕は・・・ううん、僕だけじゃなくみんなそうだと思う
「自分は本物だ」って主張を聞きたかったんじゃないと思う
みんなと同じように、誰が信頼できて、誰を疑ってるとか
誰かが前とは違うとか、そういう「普通」の意見が
みんな聞きたかったんじゃないかな？

情報を出してくれって言うのは、そういう意味だと思う

成程な…其処は考えてなかった。

今を見る者の中に染まる者が紛れ込んでるって思わせるより、クインジーかハーヴェイを染まる者に仕立てた方がマシだもんな。

ニーナはあのまま黙り続けて居れば、その血の関係から疑われたりもしただろうよ。ニーナを紛れさせるよりは、ヒューバートさんのやった方法の方が上手く行く確立は高い。だから"ニーナが来る前にさっさと降りた"んだと思ったんだがね。

ヒューバートさんが関わらなかったら、少しは流れも変わったかもしれないが、関わっちまったからには其処も考えに留めざるを得ない。

エッタちゃんに聞きたいの。
他の「見る」人達はそれぞれ何だと思うか教えて欲しいの。エッタちゃんの立場からのお話で良いの。

僕たちの持ってる情報って
「自分は何者である」って言うのだけが、目に見えて真実でしょう？
僕は、ウェンが何者であるか、ウェンは僕が何者であるか
って知ってしまっているけど、それはみんなにも見えてる事だよね？

ラッセルにしたって、可能性としてはないに等しいけど
もしかしたら染まる者かもしれないって思う事だってできるじゃない？

ニーナお姉ちゃんが何者で、エッタが何者か？って言うのも
本人と、或いは仲間だけが知ってる事で
それは、自分は正しいって主張だけじゃ見えないものだと思うんだ・・・

不思議に感じるんだけど・・・
私はヘンリエッタに判断されてるわ。何もみられていない曖昧な人と同じに考えられてるのが不思議。
今を見るものが２名揃ってる状況で私を見てもらうの？
私はニーナだけが残った時に見てもらうか、私が怪しいと思われたときに、部屋に行くんだと思ってたわ。
少なくとも、二人揃ってる時私を見るのは損じゃない？

何から話そうか……。
とりあえずラッセル、あまり僕をがっかりさせないでくれ。
僕の主張方法がなし崩しになってしまったとはいえ、……これは僕が悪いのだけど。
骨子を理解して欲しい。

”僕とデボラが狼なら、デボラを「過去見」だと言わせるメリットは無い”

ここまでハッキリ言わないと分からないのか？
これは愚弄だ。僕がよほど愚かだと思っているのか。
僕が”この程度”のメリットデメリットに気付かないほど、馬鹿だと言うのか。

OK、それはよしとしよう。僕が君を疑う理由の主軸はそこじゃないしね。
ヘンリエッタ、「過去視」が三人出た理由と内訳についてはどう思う？

セシリアお姉ちゃんは「明日、見る者を部屋には送らない」なら、安心して見てもらうと思うの。きっとそういうお話なの。

その質問は難しいね。

戯言だけどね、ニーナが「染まる者」なら何故夢を喰われなかったと思う？

デボラが「本物」だとしたら、狼には既にどっちが本物か分かっていた。
その上で、2人の狼を「過去見」に出したと。
何故だろう？
この状況をもし上手く使うつもりなら、「今見」のどちらかは狼と思われていた昨日の内にでも食べ易い方を食べるべきじゃなかったのかな。
自惚れだけど、ニーナの信頼度は昨日一昨日では地に落ちていたと思っている。
つまり、僕は「退ける者」に守られている可能性が高く、ニーナはその可能性が低かった。
ニーナの夢を食べておけば、僕にはもれなく「夢喰らい」疑惑が付いて周り、すぐにでも僕を「部屋」に送れたたんじゃないかな。

では、デボラが「狼」の場合。
これこそニーナの夢が喰われていない事がおかしすぎる。
狼視点では、どちらの「今を見る者」も正しい判定。おまけに片方は仲間を見破っている。
僕が染まる者でニーナが本物だと誤認してもおかしくない。
……そして、話はループする。
昨日の時点で、ニーナが守られている可能性は高かったのか否か？

後者の理由で、ニーナが染まる者ならばデボラが狼である事は無いかな？って思っている。
ただ、そうなるとデボラが本物である場合の「過去見」2人に狼が出た点が不自然だ。
では、デボラが偽物であった場合の考察。

デボラが偽物の場合、「染まる者」はありえない。
とすると狼しか無いわけだけれど……。
ニーナの夢が喰われて居ない状況から、ニーナが染まる者では無いと言う結論になってしまう。
結局、デボラが本物であれ、偽物であれ、不自然な状況だ。
では何処かでイレギュラーな事態が起こった原因があるはず。
狼の思惑と、染まる者の思惑が合致しなかった”何か”が。

僕はそれこそが、最初に言ったイレギュラー、デボラもニーナも狼。
かもしれないと思い始めている。
この場合であれば、染まる者と狼と本物がかち合って出てきた理由も説明が付く。

……でもね、正直な話。
どれにしろ不自然極まりない事には違いないんだ。
デボラとニーナが狼？
狼は何故わざわざそんな自分達の首を絞める事を？
何がどうなってるのか、何処でこんな事故が起こったのか。
こんなめちゃくちゃな状況で狼達はまともな作戦を取っているのか？
僕には全く分からないんだ。

ただ一つ言える事。
真実が何にしろ、少なくとも僕達は有利には違いない。と言う事。
僕はまだ居るし、多分信用も勝ち取れている。と勝手に思っている。

ごめんね、長々と喋ったけど結局答えになってないや……。
要約すると「僕にも訳が分からない状況」って事。
うわー、今まで何喋ってたんだよ僕、みたいな。その通りなんだけど。

ラッセルのお願いに答えておくわね
今日見てもらうのは、セシリア。
今を見るものは、揃っているなら判断していて欲しいわ。最終的局面では、判断する情報も増えていると思うから。
それから、狼判定を出した今を見る者から、部屋に行ってもらいたい・・・狼を見つければ、役目は終わりよね・・・。安易に狼判定も出しにくくなると思うし

――顔をしかめて――

げ、論理矛盾発見。
どれにしろ狼にとってはメリットが無い状況。
それなら僕が偽物でも本物でもメリットが無いのは当たり前だよね。
思いっきりバイアスかかった主張だった、ごめん。
前言撤回するよ。

おばあちゃんとニーナが偽者って過程だと

おばあちゃんは染まる者、ニーナは狼憑き
偶然、狼憑きに仕立ててもいいかな？って思った相手が
染まる者だったって悲劇が付きまとうけど・・・
に、しても
「狼憑きは過去を見るほうに二人居た、今を見るのは染まる者と本物だよ」って言うことで
或いは、部屋送りを免れないだろうか？という策

悲劇の染まる者の一世一代の大芝居？

おばあちゃんが狼憑きで騙った理由？
最後に残る狼憑きを守るため、それが
ニーナになるか、潜んでる人になるかは解らないけど
黙っているよりはきっと・・・って思ったんじゃないかな？

これはあくまでも「おばあちゃんとニーナ偽」の場合だけ

なんか、いっぱい言葉間違えてる・・・
おばあちゃんは染まる者で過去見を騙った理由だよね・・・
ごめん、僕なんか落ち着きが無いみたい・・・

･･････こんばんわ......

･･････ん？なにやら揉めているようですね......

僕も希望はちゃんと言っておいたほうがいいのかな？
翌日、誰が部屋に送られるとかまったく関係なく
セシルを見てほしい。

――リックに微笑み――

そうか、デボラ婆さんが染まる者の可能性ねー。
僕にはハイリスクローリターンのように思うのだけど……。
デボラ婆さんから部屋に送っていれば最悪ニーナが偽者である事が確定してしまう。
それ位なら、名を騙らずに3日目に眠ったままの人間が「過去を見る者」だったんじゃないか？
の方が良くないかな。
どっちにしろ、難しい状況である事には違い無いけど。

･･････ん？なにやら今日婆さんを部屋に送らない方向に向かってます？

――ユージーンにの方を向き――

いや、そんな事は無いと思うけど。

･･････やたら婆さんについての議論がされてるようなんで、そう勘違いしただけでしたか......

ということは誰を見るかの議論ですかな？

･･････ふむ。少々状況把握を練り直してきます。

エッタちゃんの話でよく分からないところがあるの。
デボラお婆ちゃんから部屋に送って、ニーナお姉ちゃんが贋者と確定するケースがよく分からないの。ウェンディ、頭悪いの。

ウェンディ、僕のお話の前提は分かってるかな？
ニーナが偽物と確定する特殊な状況。
それはデボラ婆さんが「染まる者」の場合の話だね。

簡単な話だよ。
デボラ婆さんと、もう1人の本物しか「過去見」を名乗らなかったら？
デボラ婆さんにとって、ニーナは偽物。
そして、本物の判定も「染まる者」だから、
この状況はどっちに転んでも偽物確定だよね。

今回の状況は違うけれど、もしデボラ婆さんが「染まる者」なら、この危険を冒していた事になるって言うお話。
仮定ばっかりだからちょっと分かりづらかったかもしれないね。

――欠伸を噛み殺しながら、目を瞬かせ――
んむう……
……あと暫くで日の変わり目か。

ふう、なんとか日が変わる前に屋敷に戻ってこれましたよ…

えっと…結局どうなりましたか？

――無邪気に笑い――

ふふっ、敵に塩を送るって奴だね。
僕は砂糖を送ってもらった方が嬉しいけど。
もっと贅沢を言うなら飴の方が好きだな。

何、気にしなくて良いよ。
別に見返りを求めてるわけじゃないよ。
ハッカ飴舐めたいなとか思ってないよ。

ありがとう、ヘンリエッタ。ヘンリエッタとは、こんな事さえなければ、きっと仲良くやって行けただろうにね…運命って皮肉だね…

…運命のせいにしないと誓ったばかりじゃないか、あたしは。

･･････ラッセル君。頭を抱えてる暇は無いよ。もうすぐ夜中になる......それまでに誰を送るかしないと......また時の妖精がすねるかもしれないね......皆寝ないからと......

んむう、シャーロットお嬢様。
何も見られていない者と貴方を同列に並べているつもりもないのだがね。

――ハッカ飴を幸せそうに舐めながら――

運命のせいにしちゃいけない。
運命なんてのは僕らの行動の結果を反映しているだけに過ぎない。
僕らが何をやろうと世界は勝手に回っている。なんてのは真っ赤な嘘で、僕達が何かをするから世界が回る。
何もしないと言う事も結局”何もしない事”をしてるだけ。
なんてね。只の戯言。

……訊いていいのかな。
何をお悩みなんだい、ラッセル君。

ニーナも飴、食べる？

や、皆。みなが明日にもニーナをとって食いそうな勢いだったから、ちょっとバランス取りをしようかな、と思って弁護したんだけど。
エッタ以外誰も噛み付いてこなくて肩透かしなラッセル君だ。慰めてくれてもいいよ？

やれ、やれ。
遅くなってしまったね。

ふふふ、ではお望み通り、白い飴をあげるよ、ヘンリエッタ。

ふむぅ…みんなデボラさんの判定にずいぶんと悩まされているようだね…そうだね、この点に関してはあたしは誰よりもすっぱりと意見を言うことができる。

あたしの目から見て、デボラさんが狼であり偽物であることは、議論の余地がない。だから、断言しよう。デボラさんは混乱だけを目的にみんなに嘘の結果を言っている。

その混乱による目的が、見る者を騙っているヘンリエッタを染まる者であるかのように誤認させる為か、もしくはまだ見られていない人の中にいる誰かを紛れさせるためのものかはわからないけどね。

後者の可能性を考慮して、過去のみんなの発言を思い出してみようかなぁ…

･･････とりあえず今日はデボラ婆さんを部屋送りにするのが最も安全なんだろう？
彼女は既に２名夢喰いを発見しているし、彼女を送らなくて、もし彼女が夢喰い出会った場合、非常に我々は窮地に立たされることになるからね......

――ラッセルに微笑み――

ふふっ、僕の信頼はラッセルの一言で崩れるほどもろくは無いのさ。
なんてね。

えっと、リックが誰を疑っているか知りたいだって？

あたしは、セシリアが怪しいと言ったはずだよ？

それより、あたしの提案したアイディアに誰も反応してさえくれていないじゃないか！あたしが偽物だとみんなが思っているのならば、一番夢喰らいにとってやりにくい方法だと思うのだけれども。

――ニーナの方を向き、笑いかける――

そうだ、僕から質問しようかな。

何で、今の今まで生かされていると思う？
君が本物なら、夢喰らい達は一刻も早く君を悪夢の世界へ落としたいと思うのだけれど。

さて、「部屋｣についてはもうこの三日の議論の結果で揺るぎはない。皆、婆様にお別れを言うなら今のうちに。

判定の方は変更もちょっと頭をよぎったんだけど、ここで変えると、「彼女がうまく判定先を逸らした」という事実が最後まで後を引くと思う。よってセシリア。

異論があったら聞きたいな。15分待ってもいいかな、リック？

おっと。重大事を忘れてた。

明日からの「見る者」に関する処遇は未定、もしくは秘密だ。
ということで。

――親にばれないか周りを伺いながら入ってくる――

ん・・・私が見られるっていうのは聞こえたけど・・・

誰か詳しいこと教えてください。

――セシリアに手を振りながら――

僕が君の夢の中にお邪魔するよ。

あと、あたしは自分が本物だという主張をしたつもりはないよ。そんな事をするのはもはや無意味だ。

そうではなく、ヘンリエッタを本物と決めつけるのだけはやめて欲しいと主張していたつもりだったのだけど。

――セシリアに詳細を説明しながら――

私は異論ないよ。
……お婆様、お体を大切に。

――ニーナにほほえんで――

うん、そうやって血の通った言葉が聞きたかったんだ
解る？みんなそれを待ってたんだよ。
自分の事を真っ先に言って、返事をしてくれないニーナって印象があまりにも強いからね。

――ラッセルに向き直り――

今日の時の妖精使いはウェンだよ。
で、明日からの事に着いては僕は何も言わない
だから、お願い
明日の朝ちゃんと目覚めてね。

――ユージーンにお礼を言い――

ぁ、そっか。
夢の中見られちゃうんだよね・・・


・・・変なところは見ないでね？？


――と、恥ずかしそうに俯いた――

――ラッセルに頷いて――

異存は、ないよ。
婆の役目はほぼ終わった。
退ける者を失う危険性が少ない。
「判定」により、最後の夢喰らいを見つけられる可能性も高い。

全てが終わった後、皆が婆を見つけてくれることを信じているさ。
ほ、ほ。

大丈夫。夢の戸口で追い返す秘訣、言ったろう？
僕なら歓迎なんだがね

ヘンリエッタの質問にも答えておくよ。

あたしが生かされている理由はあたしにもさっぱりわからない。だけれども、推測はできる。

あたしは、今部屋に送られる要員として生かされているのだろうね。それ以外の選択肢はないよ。

という事は、まだ見られていない夢喰らいは…よほど見られない自信があるのだろうね。

――ニーナの言葉に反応し――

それほど無意味でも無いさ。
”僕達”しか、能動的に「夢喰らい」を見つける事はできない。
それじゃまるで死にたがりじゃないか。
僕はまだ「部屋」へは行きたくないね。
最後の狼を見つけるまで。
それまでは、絶対に、死なない。

そうか、婆様。
結局、誰も彼も物分りが良すぎて、僕はそれが悲しいよ。傲慢だね。

―――デボラの肩にショールを掛けた―――

――ラッセルに――

･･････あなたはそれを実践できていないようでしたが......

――デボラの側に寄り――

おばあちゃん、僕が魔法陣までエスコートするね
ちゃんと、おばあちゃんの手の感触を覚えて置くから

必ず、今度手をつないだときに思い出して。

ほ、ほ。
婆の出来ることは、今までにしてきたつもりだからね。

なぁに、ちょっと遠くまで出かけてくるだけさ。
心配はないよ。

ヘンリエッタとあたしはそこの部分の考え方が違うみたいだね。

あたしは、あたしの後に残る人々を信じている。

だから、あたしとヘンリエッタを部屋に送る事で一匹夢喰らいを部屋に送れるのであれば、あたしはそれでも十分に責務を果たしたと考えて、みんなに後を託せると思う。

当然、あたしが最後の夢喰らいを見つけられればそれにこしたことはないけれども、そこに固執しすぎるべきではないとおもっているよ。

実践したさ。「変なところ」どころか「お招きした場所」まで覗いてもらえなかったよ。そういう話じゃなくて？

ニーナ、そりゃだめだ。出来ればエッタと口をそろえて「こいつが狼」って言ってもらいたいな。
僕にはさっぱり見当もつかないんでね。

――デボラに駆け寄って、少しだけ編んだ毛糸を手渡しながら――
ウェンディ、ここまで編んだの。がんばったの。
後で続きを教えて欲しいの。だから、これはデボラお婆ちゃんに預けておくの。
必ず続きを教えてもらうの。

――ニーナに苦笑しつつ――
ニーナの提案にこう思いますって反論しないといけないの？
みんな人の意見を聞き取って、自分の意見を述べてるんだと思ってるわ。
私は、今を見るものが２名の時、私を見てもらうのは得策と思わないってニーナの提案の答えにもなる自分の考えを述べてるわ

OK、時間だ。
今日判定されるのはセシリア。

狼さんは出来れば僕を襲ってほしいね。最近どうにも眠れなくてさ。

画鋲置いた誰かさんへ。もうしません、ごめんなさい。

――デボラの方を向き――

ごめんね、涙は昨日で使い果たしたみたいだ。
悲しむ振りしても虚しいだけだから、僕は泣かない。
……どっちが偽善だと思う？

――一杯の微笑みで別れを告げる――

さようなら、何時の日か、また会いましょう。

――デボラに向かって――

婆さん......また街のことや、いろいろな話聞かせてくださいね......墓守は退屈で退屈で......いや、仕事はあるんですよ？

――ウェンディから、毛糸を受け取って――

ああ、もちろんだとも。
ちゃんと完成させないといけないからねぇ。
婆も、ウェンに教えられるのを楽しみにしているさ。

――ユージーンに向いて――

言葉を飲み込むと、胸の中で腐るよ？
腐ると、言葉が違う形になっちゃう…

今、無駄でも明日は必要な言葉に変わるかもしれないじゃない？
ちゃんとお話しないと

シャロ、別にそういう意味で言ったわけでは無いんだけどね…ただ、リックがあたしの言っていた意味を正しく受け取ってもらえて無いんじゃないかという心配があったからさ。

ラッセル君、あたしとしてもそうなることを望んでいるよ。その時は…随分話は簡単になるね。

――デボラの方を向き――
おばぁさま・・・すべて封印しますから・・・
みんなで狼をすべて封印しますから・・・

･･････いやいや、リック君......これは君も大人になれば分かるかもしれないが......

彼は私が何を言っても......私の言えることは彼の頭の中はピンク色だということくらいかな......はぁ......

多分ね、僕のデリカシーの欠如について思うところがあるんじゃないかと推測するよ。
言うべき事なら、彼なら言うさ、リック。

――ヘンリエッタに向かって――

ほ、ほ。
永遠の別れじゃあ、ないんだろう？
悲しむことはないさ。
いってらっしゃい。それだけで、いいんだよ。

――それから、ユージーンに――

ああ、ジーンには、まだまだ聞かせていない話がたくさんあるからね。
…そうだ、姉ぇの…、ドーラの墓の世話を頼むよ。
世話をする者がいなくっちゃ、きっと叱られるだろうからねぇ。

婆さんよ。俺、煙草は辞められそうにねぇや。
婆さんの言いつけなんか、何一つ守った事なかったな。

今だってそうさ。…何にも出来なくて、悪かったな。