逃亡者 カミーラ 「これは、人間と人狼との生き残りを賭けたゲームです。人狼は、一日に人間を一人襲撃します。これに合わせ、人間も毎日誰か一人を処刑します。処刑対象は合議によって決定し、次の日の夜明けまでに参加者の中の誰かがその対象を処刑する必要があります。処刑方法は特に規定されません。」 「他の参加者を攻撃することは認められていますが、合議によらず殺害することは許可されません。これを行った場合、殺害を行った参加者は自動的に翌日の処刑対象となります。」 「ゲーム終了前に離島することは禁じられています。そのような行為が確認された場合、それを画策した参加者は島内に潜伏する狙撃手により速やかに射殺されます。」 「勝利の条件は、人狼を全て処刑することです。その時点で生き残っている参加者は無事に自宅に戻れることを保証します。」 「尚、毎日18時に補給物資の投下が行われます。従って、参加者はこの時間までに集会場に集まって下さい。集合に間に合わなかったものはゲームから除かれ、速やかに射殺されます。お気を付け下さい。」 「では、皆さんのご健闘をお祈りします。」 | |
(67)2005/05/11 15:31:54 |
修道女 ステラ [いやな夢を見ていた。体を起こすと、血から抜けた体から気だるさが落ちていくのと同じように開いたばかりの目から涙がポロポロと落ちた。] ……愚か、ですわね。 わたくしも。……まだ、お母様とお父様が恋しいなんて……。 ……自分が全てを壊してしまったのに……。 [ステラは赤い目を手の甲でごしごしとこすると、集会所へ歩いていった。] みなさんおはようござい…… [言いかけた瞬間、テレビが映し出す無残という表現が一番似合うような、死体が目に映る。もはやそれは人ではなく物に成り下がり、物はぼろぼろとなって原型をとどめていなかったが、まわりの大量の血と、それを知らせる声が耐え難い事実を脳に送り込む] ……!!! | |
(69)2005/05/11 15:33:58 |
ごくつぶし ミッキー [ミッキーは恐慌状態のまま椅子に座って何度も繰り返されるテレビを見ながら、頭を手で押さえてブツブツと呟いている。] 冗談じゃない・・・あ、あの双子のガキが人狼かもしれないじゃないか! 死にたくない、死にたくない、死にたくない、恐いよ・・・ママ・・・。 ・・・僕は、一体なんで、こんなイカれた島に連れて来られたんだ・・。クソ、兄貴が僕を疎んでたから?それとも、いつも僕を嫌っていたパパが僕を? なら、僕じゃなくて良いじゃないか・・・僕にしか出来ない、特殊なことでも、あるっていうのか・・。 [ミッキーは、テレビから再度繰り返される放送の中、人狼を処刑する・・・自宅に戻れる・・・という部分に敏感に反応し、そして震えながら何度も同じ言葉を床を呪うように呟いている。] | |
(82)2005/05/11 16:45:00 |
ごくつぶし ミッキー [ミッキーは、椅子に座ったままボーっとしながらマンジローの行動を見ていた。] ・・・そういえば、あの箱は一体なんだ?ぼ、僕の箱もあるのか? そ、そういえば何度もこの放送で出てくる補給物資ってヤツが、も、もしかしてコレが? アレに武器が、入ってるのか・・? [ミッキーは、先ほど自分が持ってきた引きずって汚くなっている箱のほうへ目をうつした。箱には、他の人の名が書かれており、集会所の端に置いてある重なった箱の方を探してみると自分の名が入った箱があった。さきほどの箱より軽いので椅子の前に持ってきて、テレビの前に無造作に落ちていた棒でこじ開けた。] | |
(98)2005/05/11 17:52:37 |
修道女 ステラ [ステラはニュースを見た後気分が悪くなったために、集会所を抜け出し、集会所のすぐ傍の丘まで来ていた。] ……「ゲーム」……だなんて……。 何故、人の命をそんな風に扱えるのでしょうか? だけど……、だけど。……怖いわ、とても。 人を信じることが、こんなにも難しいだなんて……。 [風が凪ぐ、潮の匂いを乗せて。 上を見れば黒い海に金色に光る小船が揺れもせず、ただそこにじっと在った。 足元の少し伸びた緑は風と戯れ、ザワザワという音を奏でる。 ステラにはそれが心地よく、頬に触れるひんやりとした風も、自分をこのままどこかへ運んで言ってくれるような気がして、そっと目を閉じた。] | |
(152)2005/05/11 21:29:35 |
ごくつぶし ミッキー [ミッキーは、簡易食料を全て食べ終えてしまったが腹が膨れなかったので、厨房をあさっている。] クソ・・・あんなもので足りるわけが無いじゃないか・・ッ。 大体、人狼を処刑するのにこんな食器で一体どうしろって言うんだ・・。クソ、クソ・・ッ。 [ミッキーはイライラとしながら厨房をあさっていると、冷めて痛んだ小さな焼き魚のようなものが二匹、無造作にゴミ箱に入っているのを見つけた。] クソ・・・。こんなのでも食べるしかないじゃないか。 [ミッキーは厨房にあった水が使えなくて洗われていない皿の上に、殆ど生ゴミとすら言える魚を乗せると、金のナイフと対になっている銀のフォークを使って一人厨房のテーブルの上で魚を喰べ始めた・・。] | |
(154)2005/05/11 21:34:43 |
ごくつぶし ミッキー [ミッキーは厨房から戻ると、そのままいつも座っている端の椅子に座り、壊れたおもちゃのように同じ内容を流すテレビをまた見つめ始めた。] ・・・クソ、何が、ゲームだ・・ッ。 [周りではヒソヒソと話し出す者、武器を見ている者、そして、テレビが延々と同じ内容を繰り返している・・。そして、「これに合わせ、人間も毎日一人処刑する・・・」と言うところでミッキーはビクッと体を震わせた。] そうだ・・・誰かを、処刑するんだ・・。 誰かを、一人、処刑するんだ・・。 誰が、 誰を、 一人、 処刑、 する? [ミッキーは無意識の内に独り言を区切るように言いながら、食い入るようにテレビを見つめている。] | |
(177)2005/05/11 22:18:14 |
村長の娘 シャーロット [ルーサーさん…と、シャーロットは躊躇いがちに口を開いた。] ……私は、ここに来る少し前に、人狼プロジェクトついて調べていました。調べると言ってもたいした事が出来るわけではなくて、人狼プロジェクトであろう事件の新聞記事から共通項を探る…程度の事しか出来なかったのですが。 見つけた共通項というのは、このプロジェクトで集められているのは、13歳から18歳までの少年少女であるということでした。 今、この場に、武器を支給されて、大人であるルーサーさんとヴィンセントさんがいらっしゃることを不可思議に思います。しかも、昨日からルーサーさんは落ち着いていらっしゃる。 ……なにか、人狼プロジェクトについて、より詳しい情報をご存知なのではないですか? | |
(179)2005/05/11 22:20:09 |
牧師 ルーサー なるほどね。情報量、と言う点ではシャーロット、あなたと変わりませんよ。 私がここにいる理由も私にはわかりません。 私が落ち着いて見えるのは戦争で最前線で従軍していたせいでしょうね。 人狼、という存在が人を殺すのならまだマシですよ。 何故ならそれは明確な敵ですから。 一番残酷なのはね、人が人を殺すことですよ。 何故殺すのか、何故殺されるかもわからずにただひたすらに殺しあうのですよ。 ある日突然友人だと思っていた人間に銃を向けられるなど日常茶飯事ですから。 私が一番怖いのは人狼ではなく、疑心暗鬼にかられた人間ですよ。 だから私は自分自身に平静であれ、と念じているわけです。 これでいいですか? ではクインジー、カミーラ、よろしくお願いします。 [集会所からアーヴァインの死体がある場所に向かって歩き出した] | |
(187)2005/05/11 22:31:57 |