修道女 ステラ [暗闇の中、燃え盛る炎に包まれ、少女は逃げまとっていた。 少女が走ってきた道には原型をとどめていない家だったものがたくさん崩れ落ちて居た。 生き延びたごくわずかな人が逃げようと道をよろよろしているだけで、走っているのは少女だけだった。 やがて、少女は一人の軍服をきた男性を見つける。 「すいません、助けてください!! パパが……! ママが……。」 男は黙ったまま、少女を振り返り、右手を少しあげて銃口を少女に向けた。 「…………あたしを、殺すの?」 大きな爆発音と、銃声が聞こえる。 ステラはそれを現実と夢の狭間で聞いた。 朦朧とする意識を強引に存在する空間へ引き寄せ、体を起こす。] | |
(3)2005/05/17 16:27:08 |