自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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修道女 ステラ [森を勘任せにすたすたと灯台を目指し歩いているステラ。 陽が段々と落ち、島がオレンジ色に染まるのをステラは目を細めて見つめた。] それにしても、ミッキーさんは何の御用時でこの村に来られたのでしょう? 地図を持たずに見知らぬ土地を歩くなんて危険ですわ。 ……いえ、わたくしは修行ですから別なんですが。 神父さまは、きっとわたくしの修行のためを思って、この合宿についてほとんど何もおっしゃってくださいませんでしたから……。 ですけど、修道士の隠者のための修行……。 集会所とおっしゃっていましたわよね。 ……まさか、ミッキーさんはああ見えて修道士なのでしょうか……。 | |
(147)2005/05/09 17:52:08 |
修道女 ステラ [闇があたりを支配し、灯台に宿るぼんやりとした明かりが頼りになりはじめた。 夜空はちりばめられたダイアモンドのように星が光り、月は機嫌が良さそうに。 ステラは灯台のすぐ傍にある崖を覗き込んだ。] 深い、ですわね……。 ……なんだか、嫌な予感がしますわ。 いいえ、それは気の迷いから来る、ただの逃げ……。 集会所へ行くのが……怖いわ。 優秀な修道士様方がいっぱいいらっしゃったら……わたくし……。 [ステラの視界がぼんやりと揺れる。 傍から見れば、まるで綺麗な夜景に感動して涙をこぼしているように見えたかもしれない。 だが、ステラの瞳にあるのは不安だった。] ……いいえ、わたくしもこれから頑張ればいいのです。 たった3年、周りに出遅れたぐらいで……、神はわたくしを見捨てたりなんか、、、するはずないですわ。 そろそろ……、集会所へ向かおうかしら……。 | |
(168)2005/05/09 21:00:56 |