農夫 グレン 当然俺が殺したいのはヒューバートと、まだ現れていない奴、ヘンリエッタの父親だな。まあ見ておけ。噂に乗じて……くく。 | |
2005/03/26 03:18:50 |
語り部 デボラ ……また、あの惨劇が起こると言うのか? | |
2005/03/26 03:28:56 |
美術商 ヒューバート 随分と妄想家が集まったものだ…。 酒の肴には丁度いいがな。 | |
2005/03/26 03:32:00 |
語り部 デボラ また…人狼が現れ、愛しい我が娘を殺したように。 あの惨劇が繰り返されると言うのか…。 | |
2005/03/26 03:34:36 |
農夫 グレン ……口にするのも汚らわしい、あのハ……は現れずに屋敷に引っ込んでいるのか。それなら対象は……くく。 | |
2005/03/26 03:41:46 |
酒場の看板娘 ローズマリー …カミーラが出て行ったあの日。 私の愛する彼は、私を捨てた。 私を、愛してるといってくれていたのに。 そう、確かに彼は、私を愛してくれていた。 でも、それ以上に彼はカミーラにひかれた。 ただそれだけの話。 そして彼は、カミーラの後を追ってこの村を出た。 赤い月の夜だった。 私は彼の言ってる言葉が理解できずに、何度も繰り返し聞き返した。 現実を…現実だと受け入れる事が出来なかった。 そう、ただそれだけ。 いつか彼が、帰ってくるかもしれないと私は信じていた。 待っていれば、いつか帰ってきてくれるのではないかと。 …彼が村を出て1年後。 カミーラの後を追っていた彼は無残な死を遂げたと風の噂で聞いた。 まるで…獣に食い殺されたように死んでいた…と。 | |
2005/03/26 03:52:04 |
酒場の看板娘 ローズマリー …カミーラを恨むのは逆恨みなのは分かる。 …彼女が悪いのではない…でも、矛先を失った怒りをどうして良いのか分からない。 そして私は、禁とされているお酒を買い、飲んだ。 嘘のように気が楽になった。 ほんのひと時でも、優しい夢に包まれる幸せを知った。 …法で定められた事が、いつだって正しいわけじない。 正しい事がいつも人を癒してくれるわけじゃない。 ひと時の安らぎと、偽りの夢で、私は今まで生きてきた。 …なのに。 カミーラは帰って来た。 相変わらずな気の強い性格。凛とした姿勢。 私には持てなかった、何かを持ったまま。変わっていない。 …逆恨みは、してはだめ。そうは、思う。 でも月が言う。彼女を…恨めと。 | |
2005/03/26 03:57:07 |
冒険家 ナサニエル ふ、足取りはともかく、意識はしっかりとしているか。 まあいい、これだけでも手に入れば。 ・・・今日のところは、な。はは。 | |
2005/03/26 04:08:54 |
流れ者 ギルバート ・・・そうだ。 俺はどうしてこの村に来たんだろうか。 俺が日記をつけている理由。 それは。 時々、昨日俺が何をしていたのか分からなくなるからだ。 | |
2005/03/26 05:26:54 |
流れ者 ギルバート 俺は最愛の妻、ユーリスを失った。5年前の、あの村で。 今でも忘れていない。 筈だ。 ・・・・・・本当か? 俺は本当に覚えているのか? | |
2005/03/26 05:28:46 |
流れ者 ギルバート ユーリスの顔、声、ぬくもり。 実は全てこの指の隙間からすり抜けて流れ去ってしまっているのではないのか? 俺が何者か、もう分からない。分からないんだ。 全ては、あの月だけが、知っている。 | |
2005/03/26 05:30:29 |
墓守 ユージーン 人狼。人狼。人狼だって……? あぁ、そんなものがいるのなら、この村の全員を食い尽くせばいい。シャーロットと僕だけが残ればいい。他はいらない。全員、この棺桶に詰めて、6フィート下の冷たい地中に埋めてやるよ。 ……あぁ、そうともさ。穴を掘って死体を埋めるのが、僕の仕事、役割、生きる目的だ。それだけだ。それだけ。あとにはシャーロットがいればいい。そうだ、それが僕の本心だ。何の邪念もない。……おお。なんて純粋な! こうして僕が毎晩暗い穴を深く深く掘り続けているのは、シャーロット。あなたのためだ。あなたの。わかってほしい。あなたは聡明で心のやさしい人だ。だから、僕のこともわかってくれる。そうに決まっている。……だろう? だというのに、……あぁ! どうして、神よ。僕とシャーロットの間に壁を作るんだ? この、目に見えない、厚さ一メートルもある鉄板みたいな、壁を。爆弾でだって吹き飛ばせない。どうしろっていうんだ、この僕に。 | |
(247)2005/03/26 05:48:57 |
墓守 ユージーン 月が……。血染めの月が笑っているよ。あぁ。まったく、きっと僕を笑っているんだ。笑えばいいさ。誰でも、好きなように僕を指差して笑えばいい。愚鈍で醜悪な墓守だってね。 ……そうさ。僕はスガメでチビだ。おまけにカネもない。何もない。他人より得意なのは、穴を掘ることだけだ。だから、こうして毎日穴を掘っているんだ。他に、なにも、することが、ない。そう、ないんだ。なにも。 いっそ、死んだらいい。あぁ、何度もためしたさ。首を吊ったり、川に飛び込んだりね。けれど、いつでも敵に回るクソったれな神は、なぜか僕を死なせることだけはしないんだ。遊ばれているんだろう、たぶん。あぁ、たぶんね。そうして、神は、暗く凍てついた墓所をさまよえと僕に命じるのさ。……なんて哀れな。くっくふふふふふふ。 | |
(248)2005/03/26 05:49:24 |
村長の娘 シャーロット 自分を見つめている人がいるの… 気のせいなんかじゃない、自意識過剰なんかじゃないの。頭に、顔に、首に、そして体全体に、その人の視線を感じるわ。 でも、振り向くと誰もいないの。そう、誰も… | |
2005/03/26 11:59:31 |
村長の妻 エレノア …綺麗なお嬢さん。 今までその微笑で、何人の殿方を虜になさったのかしら。 | |
2005/03/26 12:05:30 |
酒場の看板娘 ローズマリー 雲1つ無い青空。優しい風。 昨日の夜がすべて嘘のように、新しい一日が始まる。 見慣れた町並みを見下ろす。 小さな村は、ここ10数年かけてもあまり変化は無い。 彼の面影が、あちらこちらに見える。 昼の日差しは意地悪だ。 全てを鮮明に照らすから。 私を光だというカミーラ。 …彼女が帰ってきたことを思い出す。 …静かな狂気の灯火が燃え始める。 いけない…今のままでは…私は醜く歪んでいく。 嘘の夢で良い。嘘の優しさで良い。 真実はいつだって醜い。私は夢の中で生きて居たいだけなのに。 | |
2005/03/26 12:23:00 |
酒場の看板娘 ローズマリー …酒売りをするようになってから、私は闇を見始めた。 この仕事をするのに、作り笑いは必需品。 時には女としての武器をいかし、生き抜いてきた。 穢れてしまった自分を理解したら、意外な事に世界は静かだった。 彼は、もう帰ってこないのだろうか。 今でもたまに、夢現にそう思う。 泡沫の夢の中では、彼は微笑んでいる。 ただいまと、私だけを見ていてくれたあの優しい瞳で。 | |
2005/03/26 12:27:32 |
牧童 トビー 狼より・・・僕は2年前、記憶を失ってしまった原因を知りたい。お祖父さんは何も答えてくれない・・・。 でも、僕は知ってるんだ。お父さん、お母さんが・・・僕が記憶のなくした年に亡くなっていることを。 本当に何があったんだろう・・・? なぜかわからないけど、不吉な予感がする・・・。 | |
2005/03/26 18:30:26 |
美術商 ヒューバート 俺は…確かに隣町へ続く道を走っていたはずだ… なのに何故…。 | |
2005/03/26 20:21:11 |
冒険家 ナサニエル ふふ、ギルバードくんは如何に考えているかは私の知り得る範囲ではありませんけれども。ふふ。 | |
2005/03/26 22:43:31 |
美術商 ヒューバート ユージーンめ!ユージーンめ!ユージーンめっ!! あんな役立たずの疫病神に、これ以上振り回されてたまるかっ!! | |
2005/03/27 01:02:11 |