お尋ね者 クインジー [ナサニエルの言葉に、クインジーが大げさに驚いて見せた] へえ……。 あそこは、いいところだったな。 まぁ、それでも、自分がいたくない土地もあるだろうからな。 色々な場所に行くのも、いいことだろうよ。 [酒をもう一飲み] しかし……そこまで色んな場所を歩いているなら、「人狼」騒ぎにも何回かあったことあるのかい? いやいや……。 失礼な物言いだったか。 この村の「人狼」騒ぎに少しも動じていないアンタだ。きっと、何度もあって、そのたびに切り抜けてきたんだろうな。 いや、アンタのその強さにあやかりたいもんだ。 [笑う。 酒臭い息を吐く。 ただの、酔っ払いの戯言だ] | |
(204)2006/09/17 21:34:44 |
冒険家 ナサニエル […は目を細める。クインジーとは対称的にその目は自らへの攻撃を楽しむかのように笑っている] …ほう、あの若造を希望したのは俺だけだったか。 騒ぎのあった時間、また襲撃された人物を考えれば村に昔から居る人物が人狼と睨んだのでな。その中で一番、大人しそうに目立ってなかった奴を挙げただけだが。 まあ、結果的に人間であるようだが・・な。 [ここで何かに気付いたように] ああ、なるほど。結果的とは言え、人間であった人物を占う事を希望した…。ただ一人の人物が俺だということか…。 まあ、情けない話ではあるが、俺の今までの人生経験など役に立たぬ事が証明された…ということか。 …期待外れですまなかったな? ま、冒険家などと粋がってみても、所詮は無力な「人間」という事さ。 | |
(212)2006/09/17 22:08:09 |
お尋ね者 クインジー [ナサニエルの言葉に、今度は紛れもなく、クインジーが目を細めて笑う] クックック。 いや、悪い。 色々と考えてくれていたようだが、「答え」なんかねえんだよ、別によ。 まあ、もしも、「答え」があるとするならば、そう、今アンタが必死に想像したもの。それが「答え」か。 さて、長居しちまったな。 そろそろ、俺も一人酒に戻って、グレンの容態を待つことにするよ。 [と、クインジーがボトルを一本引っつかんで、その場から離れる―――が、最後に今思い出したように振り返り言った] ああ―――そうだ。 アンタ、「十字の傷」をトレードマークにしている人狼は知っているかい? [その言葉は、いともアッサリと、こともなげに言ったように見えたが、実は今までのは全てプロローグで、これこそ、ナサニエルに投げかけたかった言葉である] | |
(213)2006/09/17 22:16:01 |
お尋ね者 クインジー いやいや……。 俺が聞きたいのはそんなに形式ばった答えじゃなかったんだけどな。 そんな、本当に誰でも知っているようなことじゃなくて、もっと深く知っているかと思ったんだよ。 そうだな、もしや、アンタが――― [更に何かを言いかけようとして、その口を閉ざす] ―――いや。やめておこうか。これ以上は無粋だったな。 ああ。それから、結社員がヘボだってことに否定はしねえよ。 なんせ、人狼と人間の区別もつかないで、一緒くたに殺そうとしている愚か者の集団だからな。 んじゃ、邪魔したな。 [適当な言葉を最後に、今度は振り向きもせずに、いつもの指定席へと戻っていった] | |
(216)2006/09/17 22:35:07 |
冒険家 ナサニエル …「愚か者の集団」か。 まあ、俺から言わせれば目的も無く、覚悟も無く喚きたてるだけの奴らに比べれば、幾分マシではあろうがな…。 …俺も単なる愚かな冒険家に過ぎん。知っている事以上は語れぬさ。 そういうのがご希望なら吟遊詩人にでもチップをはずんでやることだ。 中々楽しい時間だった。また何か話があれば付き合おう。…酒は飲まぬがな。 […はそういうとクインジーの方には振り返らずパタパタと手を振った] ん・・どうした? […はニーナの視線に気付き、苦笑する。瞳からは攻撃的な色が消え、悪戯好きの子供のような目に変わる。空になった篭をパタパタと振り「もう無いぞ」と愉快そうに笑った」 | |
(218)2006/09/17 22:43:19 |
雑貨屋 レベッカ [...は、ナサニエルの眼を正面から見据えながら答えた。] …どうして、貴方のことが信用できるって言うの? グレン君も、アーヴも、私にとっては同じ村に住む、家族みたいなものだわ。 でも貴方はふらりと流れてきて、この村の惨状にも、人の生き死ににも、まるで可笑しい他人事のように、にやにやと傍観しているだけ。 貴方が人狼であるとか、どうのとか、それ以前に、 私は人として、貴方のその神経が信用できないのよ! 他の、流れ者達の態度もね…! ええ、もし、結社員様の言葉通り、この村の柳の枝に、一人づつ誰かを縊らなければいけないのだとしたら、私なら真っ先に… [...そう言うとレベッカは、ルーサーの方をちらりと見て、次の言葉を堪えた。] | |
(240)2006/09/17 23:17:11 |
雑貨屋 レベッカ ...は、むしろ憐れみの目でナサニエルを見つめた。] … 雑貨屋の女主人に決闘を挑む冒険家なんて、聞いたことがないわ。 ええ、貴方はさぞかし歴戦の勇者様で、私なんか簡単に殺せる自信がおありなんでしょうね。 例え素手でもね。 … 貴方には、家族なんていないんでしょう。 私には、主人と、私の帰りを待つ二人の息子がおりますのよ。 私は彼らを愛していますし、同様に、この村の人達を愛しているの。 でも、貴方には、そんな感覚、何度言ってもわかってくれないんでしょうね。 だから、そうやって、人の生き死にに、馬鹿馬鹿しいほど冷淡になれるんだわ。 自分も含めてね。 [そう言って、レベッカは、視線を落とすと、] | |
(257)2006/09/17 23:41:06 |