冒険家 ナサニエル [朝、カーテンの隙間から差し込む日差しに眉根を寄せ寝返りを打つ。 むくりと起き上がり、くぁと欠伸をしながらカーテンを開ければ、昨夜の雨が全てを洗い流してしまったかのように嘘みたいに晴れ渡った空を仰ぎ、僅かに目を細める] ……、……。 [着替えて客間を覗けば既に目を覚ましていたヴィンスにあどけない笑みを向け挨拶を交わし、身支度を整えてニーナの家へ向かう。 昨夜はかける言葉も見つからないままに別れたニーナの表情が、今朝は少しだけ明るくてほっと胸を撫で下ろし、駆け寄ってくるニーナにくしゃりと笑っていつも通りにぽむりと頭を撫でて、三人で回診に向かった。 昼過ぎには食欲がないと言うヴィンスを、またニーナと二人で引っ張って行って三人で食事を摂る。 食事中もカルテと睨めっこをしているヴィンスの様子に苦笑しながらも、少しだけ穏やかな時を過ごして、食事を終えればまたあとでと声をかけ二人と*別れた*] | |
(3)2006/05/24 14:23:35 |
のんだくれ ケネス [ローズの自宅を出て、その足で自警団詰め所に向かう 昨日のように原稿を受け取り、その内容をチェックする] …………。 [顔を上げる、本当かと問えば自警団員は頷いた] ああ、……。そうか。 今日はまだ被害者は見つかっていないのか。 そうか、よかった。 [もうしばらく付近を捜索して、 被害者が居なければ今日の処刑は様子を見るかもしれない。 その言葉にほっと胸をなでおろした。 ただし、と自警団員は続ける。 村人をぬか喜びさせるのも気が引ける。 記事として書くのはまだ辞めて欲しいと言われれば鼻白む。 集会場の貼紙を思い出し、口元をゆがめた] …それはどうも、慎重なことで。 [皮肉を残す去り際に、詰め所に入ってきた住民の一人と*すれ違った*] | |
(12)2006/05/24 18:47:19 |