流れ者 ギルバート [目が覚める。いつ寝ようとも、何かない限り起床の時刻は変わらない。身体が憶えてしまっているのだろう。 小さく伸びをして、ベッドから起き上がる。手早く着替えて、身体を動かす。その後、銃の整備、そして何度も抜き打ちの訓練を行う。今は亡き両親から叩き込まれた事を、一つ一つ思い出すかのように…――] Andalucía…。 [呟く…。自らのCNではなく…嘗て、アンダルシアと呼ばれていた女性の名前を呟いた。そう、彼の母親だ。 アンダルシアとは、確かにカクテルの名前でもあるが、スペイン南部にある州の名前でもある。アンダルシアは、夏の熱くてからりと晴れた日の太陽の光が眩しい地方だ。典型的な地中海性気候。夏の降水は少ない。そして、フラメンコ発祥の地としても有名な場所でもある。彼女の情熱的な性格から、このCNがつけられたのだろう。感情の欠落した自分には、似合わないCNだと思っているが……。 ふと、自分が思い出に浸っている事に気付いた。どうして、思い出してしまったのかはわからないが…。一つ溜息をつき、ベッドにどさりと横になり*天井を仰いだ*] | |
(34)2006/04/08 09:09:11 |
見習い看護婦 ニーナ [今日は朝から仕事だった。二日続けて仕事が入るのは珍しい。 今日の狙撃場所は入り組んだビルの立ち並ぶ中だったから、仕事を終えたあとも昨日程慌てたように立ち去る必要もなく。 ほんの少しだけのんびりと、少女はライフルを片付ける。 チャリ、と足元で鳴る薬莢。それを拾い上げて、ケースに仕舞った。 そうしていつもと変わらなく淡々と一切の痕跡を消せば、少女は今日も一人になろうと静寂が満たす場所へ足を向けた。 けれどそこには。] …何故、いるの。 [男が一人。組織の下っ端。いつも自分に声を掛けて来る。] 『面白い話があるんだよ』 [・・・・・・男は*笑った。*] | |
(40)2006/04/08 13:33:16 |
冒険家 ナサニエル >>108 [高さのあるカウンター。 そこに座った状態で、まだ幾分見下ろす形になる少女の差し出した物を受け取り、言葉を聞く。 重みのあるそれ。 彼は中身を確認せずに、それを渡そうと、いつものように、自分の義弟…しかし彼はいない。 もう居ない。] …わかった。 …アンダルシア。 [名前を呼ぶ。いや、コードネームを。 相手がとりやすいよう、手元のそれをカウンターへと奥と、甘い薫りと共に、カクテル…ミモザを飲み干した] | |
(110)2006/04/08 22:40:37 |
冒険家 ナサニエル >>118 [...は、無色に近いカクテルの入ったグラスを見つめる。 柑橘類の香りが鼻腔をくすぐる。 間接証明、ほのぐらいバー。 彼の表情は誰にもわからない。] 理由…か。 ミモザは、私の家族だ。 長年、我がファミリーに尽くしてくれた… 死は、罪を洗い流す。 | |
(120)2006/04/08 23:06:50 |
修道女 ステラ >>120 [ナサニエルの様子をそっと伺う。 ――どこか、気になる。でも何が気になるのかは解らなかった。 ウェンディの言葉を聴けば、ただそっと、目を伏せ。 何かを考え始めたところでノーマンの声が聞こえそちらを振り向く。 そして、その報告を聞き―――――、息を、飲んだ。 直ぐにナサニエルの方に向き直る。 彼の様子に気になるところがあったのは、もしかして―――。] | |
(127)2006/04/08 23:22:39 |
冒険家 ナサニエル [...は、カウンターのグラスを一息に飲み干すと、腰をあげる。 グラスの脇に、コインを置く。 硬貨ではない…祝福を受けた銀でつくられた、コインを。 歩み、キール・ロワイヤルの肩に、手を置き、耳元に顔を近づけ小さく、何かを告げ、身を離すとファミリー全員を見渡す。 その目は、冷たい炎が宿ったような…] …準備だ。準備をしろ。 家族の血を流された悲しみと屈辱。 家族の死を、無駄になどさせない。 家族の血が流された事を、私は許しはしない。 [低く、響く、声で告げる。 静かな怒りを、隠さない声音。 彼は一人外へと進む。 外には黒服の男と、車。 ファミリーが用意した車に乗り込み、扉は閉められた。 頭に、ミモザの甘さと、ライムの香りと、苦みが思い出された。 二杯目の、ライムの香りのするカクテルの名前は…ギムレット] | |
(133)2006/04/08 23:36:00 |
のんだくれ ケネス (サー・・・・・・・・・・) [雨の降りしきる闇夜] 「はぁ・・・・・はぁ・・・・・クソ・・・・・まじぃな・・・・」 [今を遡る事数年・・・・ケネスがトラップアーティストと呼ばれる前の話] 「このままじゃ・・・・ジリ貧だな・・・・・」 [ケネスはルガーからスネイルマガジンを引き出し残弾を確認する] 「ち・・・・残り3発か・・・・畜生めっ!」 [射撃は然程得意では無いケネスは残弾を確認し悪態を付く、しかし、それでも敵は確実にケネスとの差を縮めてくる] 「まさか出先で襲われるとはな・・・・・トラップを仕掛ける暇も無ぇ・・・・・」 [気配だけは有るのに姿を確認出来ない敵に焦りが増幅していた] 「何か・・・・・何か無ぇのか?」 | |
(141)2006/04/08 23:55:36 |
のんだくれ ケネス [服を漁ると指先に何かが当たる] 「これは・・・・・・」 [ケネスはこの時自らの勝利を確信する。そして、それを敵に悟られぬ様に、自ら隙を作る] (上手く行けば拍手喝采、1発限りの出たトコ勝負・・・・) [刹那、敵が踊り出てくる] (予想通り!これでも喰らいな!) [ケネスの手から放たれたのは音響閃光弾殺傷力は皆無だが、それを受けた者は確実に武装解除されたも同然となる] 「へへへ・・・・逆転勝利ってトコか?面見せてみな・・・・」 [この時、ケネスは自分の運命の歯車を狂わせる事になるとは夢にも思わなかったであろう。 ----その暗殺者こそシャーロットその人だった。] | |
(145)2006/04/09 00:00:52 |