修道女 ステラ [思えばこの組織に入ってどれぐらい経つだろう。 それなりに幼い頃より居た覚えが、ある。 正式に組織入りをしたのはここに来て暫く経った後だったが、 入る前に頼み込んで、コードネームを貰うという無茶もした。 結果つけられた名前がこれなのだから、当時は納得行かなかったが。 だが今ではとても、気に入っている。だってこれは、私の名前。 そんなにあの女がつけた「ステラ」と言う名前が許せなかったのか。 それとも、ただその名を呼ばれるとその時の事を思い出すのか。 この間ナサニエルに名前を呼ばれた時、とても不思議な気分になった。 何故だろう―――。 矢張り未だ、十字架を見詰める。 それを傾けると、チャラリと言うチェーンの音とは別に、 カシャ、と言う何かの*音がした*] | |
(10)2006/04/11 09:32:42 |
踊り子 キャロル [アンダルシアの甘い誘惑に負けたせいで危うく路地裏に連れ込まれそうになり、我が侭と言われつつアパートメントまで連れて帰れば、機嫌が良いのか悪いのか楽しそうに気絶するまで味わい尽くされた。 ゆっくりと瞼を持ち上げすぅと上半身を起こし、俯きがちに乱れた髪をかきあげれば、昨夜噛みつかれた首筋が微かにじわりと鈍く痛む。 僅かに柳眉を寄せてすらりと立ち上がり、バスタブにバブルバスソープを垂らし湯を張って、アンダルシアに声をかければバスルームで押し倒される。 薔薇色に染まった肌の上を泡だらけの手が滑れば、きつく結んだ唇の端から甘い溜息が漏れだした。 漸く身支度を整えればアジトへ向かえと言うアンダルシアを連れて、空腹を満たす為に公園近くのカフェへ足を運び共に食事を摂り始めた。] | |
(11)2006/04/11 12:39:31 |
お尋ね者 クインジー [―――あの後ギルバートから数日の様子をある程度聞き出した。 昨夜人が少ない理由も含めて、ようやく事の重大さに気がつく。 あのティターンが殺された事は既に知っていたが連日連夜増える死亡者、そして、昨晩からエルーセラの姿を見ていない事、戻らぬブルームーンに嫌な予感がこみ上げる] ………………チッ。 [忌々しげに舌を打つと携帯が鳴る。 見知ったナンバーな事に気がつくとすぐさま通話ボタンを押し、耳に当てた] …なンだ。 今それ所じゃねェ。用件があるなら手短に話… ―――――何? [思わず耳を疑った。 携帯を取るや、飛び込んできた報は… 『エルーセラとブルームーンが殺されました。場所は○地区の廃公園、ティターンが殺された場所と同じく。 …直ぐに向かっていただけると幸いです。』] | |
(12)2006/04/11 12:42:44 |
お尋ね者 クインジー […罠か?と途惑うが、数日自分を見張っていた者だ。 こうして自分の位置を立証してくれる人物を疑うわけにも行かず、直ぐにその場所へと足を運ぶ。 ………現場は、悲惨だった。 地面に広がるおびただしい血の海に倒れるエルーセラ。 そして、それに倒れこむように折り重なるブルームーン。 相撃ちかと思うがよく見てみれば違う。 エルーセラは手に拳銃を持ったまま心臓付近から血を流している反面、 ブルームーンは肩からナイフのようなものが刺さっており、手には携帯が握られていた。 恐らくは即効性の毒だろう。 二人とも呼び出されて殺されたと思って良い] …………畜生ッ。舐めやがって…!!! [虚しく地面を叩くも、手が地面の土で汚れるだけ。 首を横に振ると立ち上がり、携帯を取り出すと先ずはギルバートへと*電話をした…*] | |
(13)2006/04/11 13:09:22 |
流れ者 ギルバート 【昨晩その後】 [後を追ってきたルシアンに自らの知る事を話す。その後、手分けをしてブルームーンを探す事となった。アレキサンダーが後をついて来ていた。ただ、あてもなくさ迷う。 暫くして] ――――プルル……。 [静寂に響く携帯音。ナンバーを見てルシアンと解り応答する。 そして告げられる……家族の死―――] …………そうか。 [無感情に返答をし、通話を終える。再び家族が殺された。信頼を置いていた二人が…。正直信じられない…。 急に、何か感情が溢れてくるのがわかった。 アンダルシアにギルバートの悲しみがとてつもないほど流れ込んでくる。痛いくらいに悲痛な叫び。嘆き。 今更どうとなるわけでもないのに… 苛立つ。] | |
(15)2006/04/11 20:12:54 |
流れ者 ギルバート [死を弔うように煙草を吸う。甘いチョコレートの匂いが周囲に立ち込める。側へ寄ってきたアレキサンダーを路地裏に引きずり込み抱こうとするが、頑として聞かないので仕方なく家へついていく。 アレキサンダーの部屋で順次シャワーを浴びる。アンダルシアは2本目の煙草に火をつける。部屋に甘い匂いが充満する。アレキサンダーが、続くように煙草を取り出し煙草から煙草に火を移す…まるで命を吹き込むかのように] …匂いが好きなんだ。 [珍しく、自らの事を話した。本当に、稀な事だった。そして、ギルバートの感情を抑えるように…湧き上がる苛立ちを隠さないまま、アレキサンダーを壊れるまで抱いた。 まるで、自らの中の寂しさを埋める為の行為…――] | |
(16)2006/04/11 20:28:57 |
見習い看護婦 ニーナ [駆ける。まるでゴールに向かって一心に走り抜けるかのように、疾走する。 まだ死ぬわけには、いかなかった。まだ、やり残したことが。 そう、それに―――] ―――カルーア。 [少女は呟く。その呟きには、一体どのような想いが篭められていたのか。 誰にも解りはしない。少女以外の、誰にも。] ―――ちっ。 [その時、前方に見えた人影に、少女は小さく舌打ちをした。 ルシアンか。ヤバい。接近戦では圧倒的に不利。 けれど、向こうはまだ何も解っていないはずだ。ならばこちらから唐突に撃ってしまえばいい。アンダルシアがルシアンに何かを叫ぶ前に。 小型銃は苦手だが、とにかくどこかに掠りさえすれば――― 走りながら少女は拳銃を持ち直し、トリガーに指を掛けた。疾走しているせいか、緊張のせいか、焦っているのか…手に汗を掻いている。ただでさえ小型銃は苦手なのに、指が滑る――― それでも。少女はルシアンに向けて、息を吐く間もなく全弾を放った。 ―――どれか一つでも当たってくれることに、賭けて。] | |
(29)2006/04/11 21:53:09 |
お尋ね者 クインジー [左手でポケットを探るも中々取り出せずに、シガーケースとジッポライターを落としてしまう。 大分走り回った所為か、足も、体も、全てがマヒしたような間隔に陥る。 無様に足をつくと、左手で葉巻を取り出し咥え、ジッポライターで火をつける] ………・…俺もとうとう、ヤキが回ったって事か。 [葉巻を吹かすと煙が宙へ溶け消えていく。 動かない右手を抑えると、血が出るくらいに深く食い込ませる。 神経までイカレてしまったのか、どれだけ爪を立てても痛覚が無い。 既に解っていた事だ。もう、マフィアとしても、この腕は駄目だと。 先代や、今のボスには世話になった。 汚い泥の中で野垂れ死にするところを救ってもらった恩もある] …一矢報えぬまま死ぬのは、恩義を仇で返す事になるからな!!! [左手で再び銃を掴む。 オフィス街の2番街、アーサービルの裏側…そこには…] | |
(52)2006/04/11 23:54:48 |
修道女 ステラ 目的が、同じ? [その言葉に眉を顰めるとカシャ、と十字架をなら素。 冷たい視線を送る。] ―――ナサニエルに手を出そうとするなら、許さないわ? [だが、先ほど言われた言葉の全てを飲み込む。 取りあえず彼女には、そのつもりはないようだ。 だが。信用して良いのだろうか。 ここで油断をさせ、自分がばれてないと思いのこのことアジトへ帰ればそこで。 などと言う事態は否定できない。 矢張りここで彼女を始末するのが得策だろう。だが。 ホワイトパール、セイレーンと同志を失い、 一人になったカルーアには敵ではない人物、と言うのは思わぬ拾い物。 ――フォルティノは、使い物にならない。 それでも暫く考えていたが、漸く。 ] | |
(79)2006/04/12 02:07:19 |