村長の娘 シャーロット [【エントランスの午後】 エントランスを見回すと、隣のウェンディと、リック、ローズマリー、突然の騒ぎにまごついていたラッセルが、所在なげに佇んでいた。 そして、階段のほうから、ワインとスコッチについて語る陽気な声が聞こえてくる。注意を向けていると、『やれやれ誰もいないのか…』と呟いて、ヒューバートさんが顔を出した。 ] ヒューバートさん。今までずっと食堂に? 『いやまいった!誰かいるかと思たんだが、あてが外れたよ!こんなところに集まって、いったい何事なんだい?』 なにを…なにを暢気なっ…。アーヴァインさんが亡くなって… なのに、あなたはっ… | |
(209)2005/10/06 03:26:39 |
学生 ラッセル 【216号室/回想】 [退屈なものに見えたここでの生活も、落ち着いて見回せばずいぶん楽しそうじゃないか。 書庫に降りる途中に出会ったソフィー、そして今目の前にいるシャーロット。そういえばノーラといったあの緑の髪のメイドも美人だったよなあ・・・シャーロットとの会話とは待ったく別の、とぼけたことを考えつつ、書庫から好みの推理小説を取り出しかけていたときに悪夢を知らせる叫び声はあがった] 『お客様ー!大変でございます! 至急食堂におあつまりください!』 −その後のことは思い出すのもおぞましい、が、これからのことは考えないといけない− [ざわめきの中で、必要最低限の情報を得ると、彼は気取られないように自室へと戻った。 ドアを内からロックし、ベッドに仰向けに倒れこむと、混乱から立ち直る努力を進めるとともに頭を回転させる。 そしてたどり着いたシンプルな結論は、このペンションという吹雪に閉ざされた密室で殺人が起きたこと。事故死、ではないようだった。すなわち、アーヴァインを殺した犯人がこの中にいるということ。] | |
(217)2005/10/06 13:20:01 |
学生 ラッセル −何のために? [金銭、そして怨恨、ここにいる者たちは、発掘調査という共通のつながりを持っている。アーヴァインという人物はリーダーでありパトロンとも言える存在だったらしい。おそらくそういった動機で間違いないだろう。] −彼らの輪の外にいる自分だからこそ、冷静に考えられる。 [そしてこの推理が間違っていなければ、まだ続きがある可能性は低くない・・・。] −そこまで考えて背筋に冷たいものが走る。 [落ち着け・・・その動機ならば僕がすぐに巻き込まれる可能性は少ない・・・。ここにいる全員がぐるで、目撃者の僕を消すというのならそれもあるけれど、なら今の時点で僕の命は無いはずだ。 なら、今のうちに少しずつ事態の把握と情報を集めるんだ・・・何も知らない、愚か者の部外者のふりをして・・・生きてここを出るために。] | |
(218)2005/10/06 13:24:55 |
双子 ウェンディ 私達を招待したアーヴァイン卿が、調査結果を発表しようとした矢先に何者かに殺された… アーヴァイン卿は何のために私達をここに集めたんだろう… 発表のため? そうすると発表されたくない誰かが…? [次いで、ゴードンの言葉を思い出す。] この吹雪では、犯人は逃げられない… ということは、まだこの中に…? でも、狙いがアーヴァインさんであったなら、吹雪がやんだら出て行ってくれるんじゃないかな… [そう考え…ネリーが言っていた不吉な言葉を思い出した] 『宴は始まったばかり…』 あれ…どういう意味なんだろう。 ひょっとすると、他にも犠牲者が…? そ、そんなわけないよね…? [急に周囲の温度が下がったような気がして身を振るわせた。] | |
(221)2005/10/06 13:35:04 |
流れ者 ギルバート 【205号室/朝】 [ギルバートはソフィーをじっと見ていた。自分の腕で安心して眠るソフィーはとても愛おしかった。] ―――ソフィー。俺は君だけを護り続ける。 [ギルバートはソフィーの髪を優しく撫でていた。夜の帳が明け、カーテンの隙間から絹糸が零れ落ちるかのように朝陽が差し込む。そしてソフィーのブロンドの髪に降り注ぎ光り輝かせる。] ―――ソフィー。愛してるよ。 [ギルバートは髪を撫でる手を一度ソフィーの背中に回し、ぎゅっと抱き締めた。] 『…ん…ぅん…。』 [ギルバートは慌てて力を緩め再び髪を撫でるとソフィーはまた穏やかな寝息を立て始めた。ギルバートはそれを確認するとソフィーの頭からそっと腕を引き抜き、部屋を出た。] | |
(225)2005/10/06 14:05:41 |
書生 ハーヴェイ 【214号室/9:00】 [ ハーヴェイは自室で目を覚ました。 静かな朝だった。 いや、相変わらず風は鳴り続けている。だが、それでも、何故か、静けさと薄ら寒さのような者を感じずにはおれなかった。 ――昨日の昼過ぎの出来事。 喧騒と、ざわめき。 そして、黒く濁った血溜まりに横たわるアーヴァインの無残な姿。 ハーヴェイは眉根を押さえ首を振り……溜息を吐いた。 アーヴァインは何者かに殺された。 そして、殺した者はこの屋敷の中にいるのであろう。 アーヴァインは人に恨みを買うような男ではなかった。では恨みでからではないとしたら? アーヴァインの殺して利がある者……セシリアは縁者ではあるが、アーヴァインの死でその遺産を相続するような立場でもない。調査隊に参加していた者……いや、それもあるまい。 ハプスブルグの隠し財産へ辿り着ける確証のあるような段階ではない。アーヴァインを殺してしまっては調査も立ち行かなくなる。] | |
(230)2005/10/06 14:34:41 |
書生 ハーヴェイ [ 思い出す。 『宴は、始まったばかりだ。』 確かに床に血で記されていたその文字。 まさか、快楽殺人だとでもいうのであろうか。 そして、ここにいる者達を殺して行こうと? 浮んできたその考えを、頭を振り追い出そうとする。その様な馬鹿げた話はあるまい。俗な小説でもあるまいし。 またひとつ、嘆息するとハーヴェイは身支度を整える。そして、椅子に座り雪の降る窓の外を眺めながら物思いに耽っていると、ドアをノックする音が響いた。次いで、「ハーヴェイ様、よろしいでしょうか。」と、ネリーの声が続く。ノックの音も、ネリーの声もどこか生彩を欠いたように聞こえた。 ネリーはいつも通り、食事の準備が出来た事を告げると部屋を後にした。 ハーヴェイは一瞬、「主人が殺されたと言うのに何を呑気な」という思いを浮かべたが、すぐにそれを掻き消した。そうせずにはおれないのだろうと思い至ったし、また、何もせずにいられるより、ネリーがいつも通りに行動してくれる事はありがたいことでもあった。 ハーヴェイは立ち上がると部屋を出て、ナサニエルの部屋へと向った。] | |
(231)2005/10/06 14:35:05 |
書生 ハーヴェイ [ 一瞬、嫌な予感がよぎり、ハーヴェイは慎重にドアを開けて行った。ギルバートはベッドに横たわり……寝息を立てていた。 ハーヴェイはその面に軽く苦笑を浮かべ、ほっと息を吐いた。そして仕方ないな、とでも言いたげに肩を竦める。] 『ハーヴェイさん? どうされました?』 [ ドアを閉め、立ち去ろうとしたハーヴェイの背中に澄んだ声が掛かる。振り向けば、視線の先にはソフィーの姿が在った。ソフィーの表情にも憔悴の色が見て取れた。 無理もない。代理で来てバカンスを楽しもうというところであったのに、この様な事に巻き込まれるとは思いもよらなかったろう。] ああ、ちょっとギルバートに用があったんだけどね。 昨日遅かったのか、まだ寝てるようなんだ。そうだ、もし良かったら、伝言を頼めるかな? 僕の部屋まで来て欲しいって。僕はこれから食事を摂りに行くけど、その後は部屋にいるから。 [ ソフィーの気分を重くせぬようにと、ハーヴェイは務めて明るくそう言った。ソフィーは「ええ、いいですよ。」と返事を返す。ハーヴェイは「ありがとう」と微笑みを向けた。] | |
(233)2005/10/06 14:39:20 |
書生 ハーヴェイ しかし……まさか、こんな事になるとはね。 アーヴァインさんは殺された。そして、殺した者はこの屋敷の中にいる筈……。 考えて見たんだが、犯人の目的がなんなのかが今ひとつ解らない。ソフィー、君も気を付けて。なるべく、信頼できる者の側を離れない方が良い。 ギルバートは腕っ節も強いし、勘も良い。あいつの傍なら心配無いと思うよ。 ――飲みすぎてなければ、だけどね。 [そう言って、ハーヴェイは笑みを浮かべた。ハーヴェイの言葉にソフィーも笑みを浮かべる。] 『はい。ありがとうございます。気遣って頂いて。 でも……まさかこんな事になるなんて…… あ、ハーヴェイさん、昨日、私がセシリアを部屋に連れて行った後……大丈夫でしたか?』 | |
(234)2005/10/06 14:40:29 |
書生 ハーヴェイ ああ。あの後、ギルバートと一緒にアーヴァインさんを地下に運んだよ。あのままでは余りに忍びなかったからね。ただ、部屋はそのままにして、誰も入らないようにしてる筈だ。警察が来れるようになれば、調査もの必要もあるだろうからね。 その他は……特に変わった事はなかったな。いや、皆、何をして良いのか解らないって感じでもあったけど。 さて、じゃあ、僕は食堂に行くよ。 『はい。ありがとうございました。すいません。引き留めてしまって。』 いいよ。気にしないでくれ。 じゃあ、また。 [そう言ってソフィーに手を振るりハーヴェイは食堂に向った。そして、食事を取りながら何人かと話をし、食事を終えると自室に戻り、*ナサニエルとギルバートを待った。*] | |
(235)2005/10/06 14:40:50 |
書生 ハーヴェイ 【214号室にて/アーヴァイン殺害の次の日、午後】 ……ナサニエル、ギルバート。 僕達には、アーヴァインさんを殺す理由も動機も無い。アーヴァインさんを殺すなら……何の為にスチュワートを…… [ そこまで言ってハーヴェイは口を噤み……ナサニエルとギルバートを交互に見やった。二人は無言でゆっくりと頷く。] 誰が何のためにアーヴァインさんを殺したのか…… 正直な話、それは良く解らないが……ただ、そいつがここにいる誰かだという事だけは確かだと思う。 電話線も通じない、そして、この大雪続きでは、少しくらい晴れ間が覗いても、別荘と麓との行き来は困難か……或いは無理だろう。暫らく警察は当てに出来ないだろうね。 お互い、身辺に気を付けながら、気付いた事があれば話し合ってみよう。ともかく、犯人を見つけ出すのが先決だね。 今後の事は……それからだ。 | |
(236)2005/10/06 18:29:41 |
双子 リック 【エントランスの午後】 [リックはエントランスで小刻みに震えていた。誰かが人を殺すなんて。そのような大それたことはつゆにも考えたことのない思考だった。 普段は陽気そうなヒューバートに対して大人しそうな印象の感があるシャーロットがまくしたてていた事はほとんど耳に届かなかった。 ラウンジではリックはローズマリー達とともに食事をとった。向かいの席に陣取ったウェンディは視線を下げながら深い思考に潜り、リックはどこに焦点を定めているのかわからないようなやや厳しい視線で空気を見つめていた。 やがてウェンディと向かい合って家族についての言葉を交わす。 リックはウェンディとお互いを確かめあうように語る。] | |
(238)2005/10/06 18:36:52 |
双子 リック 今日はおおむね成功といった所かな… 怪しまれずにみんなを…こらしめてやる。 | |
2005/10/06 18:49:52 |
新米記者 ソフィー [本来なら、吹雪が止みバカンスを楽しめる事にもっと喜んでいい筈…。しかし、昨日の出来事がそれを許さなかった。一時は晴れたソフィーの心は、外の光とは逆に闇のような霧で覆われていた。 そんな時、隣の扉を叩く音と扉が開く音が聞こえた。 ―――ギルバートの部屋に誰が……? ソフィーは自室を出て、ギルバートの部屋に向かった。 ギルバートの部屋から出てくるハーヴェイを見つけると、ソフィーは彼に声を掛けた。そして「僕の部屋まで来て欲しい」という伝言を受け取ると、暫し彼と言葉を交わした。 自分がセシリアと共にアーヴァインの部屋から立ち去った後の話を聞くと、ソフィーは彼にこう話した。] 本当に、犯人はまだこの別荘の中に居るのでしょうか。 アーヴァインさんを殺した人が、昨日までここに居たことは私もそう思います。あの吹雪の中、誰かが外からここにやって来れるとは思えない。でも、今は、吹雪を止んでいます。犯人はもう…逃げてしまったかもしれません。 | |
(243)2005/10/06 18:54:53 |
双子 リック oO(じゃあ、誰がそんなことをできるんだろう……ううん、誰ならそんなことができるんだろう。頭のいい人や体格のいい人でないと無理だもんね。 頭のいい人…ううん、駄目だ。みんなとっても賢い人達だもの。誰が犯人だとしてもきっと周到に計画してるはずだよね。 じゃあ、体のがっちりした人… アーヴァインさんと組み合って勝てる人…あれ? 犯人って1人なのかな? 何人かわかんないんだった…駄目だ。 そういえば僕って、中途半端だな。ここにいる人はみんな少しは腕に自信がある人か、お姉さん達ばっかりだし…女の人とアームレスリングをすれば勝てると思うけど、男の人には誰にも勝てそうにないし、僕…) | |
(245)2005/10/06 18:57:35 |
新米記者 ソフィー [ハーヴェイと別れたソフィーは暫し一人で考え事をしていたが、意を決すると一人別荘から出て行った。] (山の天気は変わりやすい…。 いつ、また吹雪いてくるか分からない。) 【別荘の外】 うわー、凄い積もってる… これだと、ハーヴェイさんの言う通り、逃げる事は無理かもしれない…。たとえ、雪をかき分けてここから離れる事ができたとしても、唯一の交通手段のロープウェイ…この雪の重みで落ちてるだろうし…。 [別荘の外に出たソフィーは、目の前の自分の背丈ほど積もっている雪を見て、ハーヴェイの言葉を思い出した。そして、辺りを見渡す―――] うーん、誰かが雪をかき分けた形跡もないわね…。 という事は…やっぱり犯人はまだ別荘の中に居るの…? | |
(247)2005/10/06 19:16:43 |
新米記者 ソフィー 【食堂/15:00】 『ソフィー、さっき部屋に行ったけど、居なかったみたいだね。』 ごめんなさい。 雪が降る前に、と思って…一人で外に行ってきたわ。 [ソフィーは食堂に行くと、一人で紅茶を啜っているハーヴェイに外の様子を伝えた。] 『……そうだね。犯人は、まだこの別荘の中に居る。 それに、あの血文字…始まったばかりとあった。 始まり…では、終わりは何を示すのだろう。』 (アーヴァインさんが殺され事が始まりであるのなら、終わりは……) [ソフィーの脳裏に浮かぶ、幾つかの仮説。しかし、どれも根拠がない。ソフィーは「ギルバートは起きたかな」と行って去っていくハーヴェイの背を呆然と見つめていた。] ――時は現在へ移行―― | |
(251)2005/10/06 20:19:40 |
新米記者 ソフィー ―――終わり。 それは、スチュアートの死に関係してる人全ての死よ。 恐怖に怯えながら、スチュアートを苦しめた報いを受けるのよ。 ねぇ、リック…そうだよね…… [ソフィーは心の中で、リックにそう呟いていた。] | |
2005/10/06 20:27:09 |
双子 リック [天井を眺めながらリックはソフィーに語りかけるように呟いた。] そうさ、ここからみんな出れる訳がないんだ―― 兄さんが極寒の中で閉じこめられたように、みんなここで怯えながらみじめに死んでいけばいんだ―― | |
2005/10/06 20:33:22 |
書生 ハーヴェイ 【回想/食堂から自室へ/214号室での三人の話の前15:00前後】 『…分かりました。 部屋で待ってます。食事が終わったら声を掛けてください』 [ ソフィーの言葉を思い出し、ハーヴェイは一度食堂を出てソフィーの部屋を訪ねていた。だが、ノックをしても返事は無く、思案の後、声を掛けドアを開けるがソフィーの姿は部屋には無かった。 ふむ、とひとつ頷くと、ハーヴェイは再び食堂に戻り、紅茶を飲みながら本を読んでいた。 そこにソフィーがやって来た。] | |
(2005/10/06 20:49:18、書生 ハーヴェイにより削除) |
冒険家 ナサニエル 【回想-214号室】 [ナサニエル、ハーヴェイ、ギルバートの三人の姿があった そしてハーヴェイが静かに口を開き始めた] 「……ナサニエル、ギルバート。 僕達には、アーヴァインさんを殺す理由も動機も無 い。アーヴァインさんを殺すなら……何の為にスチ ュワートを……」 oO(確かにそうだ、ギルバートは調査再開に激しく同意していた、ハーヴェイも表面は穏やかだが調査再開を願っていた、そして俺も同じだ… 俺達がアーヴァインさんを殺す理由なんてない。 そして何より俺たちの誰かが殺したなんて考えたくない…) [ナサニエルは思考を口には出さずただ無言でうなずいた] | |
(255)2005/10/06 20:49:46 |
書生 ハーヴェイ 【回想/食堂から自室へ/214号室での三人の話の前15:00前後】 『…分かりました。 部屋で待ってます。食事が終わったら声を掛けてください』 [ ソフィーの言葉を思い出し、ハーヴェイは一度食堂を出てソフィーの部屋を訪ねていた。だが、ノックをしても返事は無く、思案の後、声を掛けドアを開けるがソフィーの姿は部屋には無かった。 ふむ、とひとつ頷くと、ハーヴェイは再び食堂に戻り、紅茶を飲みながら本を読んでいた。 そこにソフィーがやって来た。] ソフィー、さっき部屋に行ったけど、居なかったみたいだね。 『ごめんなさい。 雪が降る前に、と思って…一人で外に行ってきたわ。』 良いんだよ。気にしないでくれ。 ――ああ、雪が降ってきたのか。ならば良い判断だったよ。 [ そして、ソフィーから外の様子を聞き、幾つかの遣り取りをした後。暫しの沈黙の後、ハーヴェイはゆっくり口を開いた。] | |
(256)2005/10/06 20:50:24 |
書生 ハーヴェイ ……そうだね。犯人は、まだこの別荘の中に居る。 それに、あの血文字…始まったばかりとあった。 始まり…では、終わりは何を示すのだろう。 [ 再び沈黙が流れる。そして、暫しそうしていたハーヴェイは「ふむ」と頷くと口を開いた。] 犯人の目的が別ればそれの意味する所も解るのだろうけど……今は何とも言えないな。憶測だけでものを言わない方がいいだろうね。 じゃあ、僕は部屋に戻るよ。 ……ギルバートは起きたかな。 [ ソフィーに手を振り食堂を後にしたハーヴェイは二階へと向った。途中、シャーロット、ローズマリーと擦れ違い、挨拶を交わす。 ――2人とも、不安と憔悴の色を面に浮かべていた。 「大丈夫かい? 食事はもう済ませたかい?喉を通らないかも知れないけど、食事はしておくといいよ。」と務めて明るく声を掛ける。幾つかの遣り取りをして、ハーヴェイは二階へと登った。] | |
(257)2005/10/06 20:51:43 |
冒険家 ナサニエル 「誰が何のためにアーヴァインさんを殺したのか…… 正直な話、それは良く解らないが……ただ、そいつ がここにいる誰かだという事だけは確かだと思う。 電話線も通じない、そして、この大雪続きでは、少 しくらい晴れ間が覗いても、別荘と麓との行き来は 困難か……或いは無理だろう。暫らく警察は当てに 出来ないだろうね。 お互い、身辺に気を付けながら、気付いた事があれ ば話し合ってみよう。ともかく、犯人を見つけ出す のが先決だね。 今後の事は……それからだ」 そうだな、現状解決が今は最優先だな…。 [ギルバートもそれに頷き三人はそれぞれの部屋へと戻った] | |
(258)2005/10/06 20:51:46 |
酒場の看板娘 ローズマリー 【ラウンジ】 (誰が犯人なのかしら…。 どうして、アーヴァインさんのような考古学一筋の好人物が殺されなくてはならなかったの…。 1人で戻ったシャーロットや、身内を失ったセシリアは……。 ゴードンの様態はどうなのか……。 神よ……、私は今ここで何をすべきなのですか……。 私はルーサーさんに何をどうやって報告すればいいの?) [ローズマリーが深く思い沈んでいるように、リックとウェンディも沈黙しており、食事は義務的に重く進められた。ウェンディが口を開いた。] 『ねえ、お兄様。 お父様とお母様ってアーヴァイン卿の調査に出資していて、それで今回のバカンスに招待されたんですよね? そしてその代わりに私達がここに…』 | |
(268)2005/10/06 22:33:23 |
酒場の看板娘 ローズマリー [リックとウェンディの会話にふと思いついて口を挟む。] バカンスだと聞いて……2人はやって来たのね。 あなた達のご両親…特にお父様が、非常に多くのご融資をアーヴァインさんの方へ下さっている事は聞き及んでいるわ。ただ、あなた達が、調査そのものに参加するには若すぎるし、何故2人なのだろうなあと思って気になっていたの。 ソフィさんもバカンスだと言っていたわね……。 バカンスなら納得がいくの……。 でも、私はバカンスではなく調査の再開に関する会議であり、招集だと聞いてきたわ。 シャーロットも、ナサニエルさんやハーヴェイさんたちもそうだと思う…。 | |
(269)2005/10/06 22:33:52 |
酒場の看板娘 ローズマリー 【209号室/夜9:00】 [夜になってローズマリーはシャーロットの元へ戻った。] シャーロット……。 ネリーさんに、晩ご飯をバスケットに詰めてもらったわ。 ……ワインも一緒に。 もし、起きて食べる気になったら、少しでも口にしてね。 [声をかけてみるものの、シャーロットは起きているのかいないのか、ベットの中でじっと沈黙している。ベットサイドにバスケットをおくと、ローズマリーは自分のベットへと腰掛けた。] 電話線が切れていた事は話した……わよね。 この屋敷の中に犯人が居るとしたら……なんて考えたくない。 シャーロット、あなたはどう思う? ……なんて、考えたくないのはあなたも同じよね……。 ……怖い…わね。 [ローズマリーは重い溜め息を漏らした。耐えかねたように、涙が一筋…*静かにこぼれおちる。*] | |
(275)2005/10/06 22:48:53 |
村長の娘 シャーロット なにやってるんだろ… わたし、最低だ。アーヴァインさんと親戚のセシリアがいるのに。なのに、あんなふうにまわりに当たり散らして… セシリアは、どんな気持ちがしたろう。 ごめんね。ごめんなさい…。 | |
2005/10/06 22:56:43 |
冒険家 ナサニエル だが、どうすればいい…、犯人の見当すらつかん…、ギルバート、ハーヴェイ、シャーロット、ローズマリーは除外 残るはゴードン、ネリー、ソフィー、リック、ウェンディ、ラッセル、ヒューバート、セシリアだ。 セシリアは除外、おじを殺す理由が見当たらない。 ネリー、ゴードンも除外…。 アーヴァインさんは使用人に恨まれるような人間ではないはずだ…。 ラッセルも除外だろうな…、ここへきたのは偶然なはずだ…。 ウェンディ、リックは問題外だ…、アーヴァインさんがいくら衰えが見え始めたとはいえ子供にあんな姿にされるとは思えん…。 残るはソフィー、ヒューバートだが、特に後者だな… 昨日一日俺は奴の姿を見ていないからな…、だが動機はなんだ…? | |
(287)2005/10/06 23:16:34 |
書生 ハーヴェイ 【回想/食堂からラウンジへ/17:30】 [ ギルバートとハーヴェイが話をしているところに、ナサニエルが顔を出した。3人は挨拶を交わす。] 誰も来ないな。流石に食事って気分でもないんだろうか。 場所を変えよう。ラウンジにでも行こうか。 [ ハーヴェイはそう言って立ち上がる。 ギルバートとナサニエルは頷き、ラウンジへと移動した。] (>>274を以下に修正) 【ラウンジ】 [ ハーヴェイは、ラウンジに現れたリックとウェンディに向き直った。] やあ、昨日はちゃんと眠れたかい? ところで、姿を見ない人がいるけど、何処にいるか知らないかい? | |
(292)2005/10/06 23:21:15 |
書生 ハーヴェイ 『ハーヴェイさんはギルバートとどういうお知り合いなんですか…?』 [ ソフィーのその言葉に、ハーヴェイはギルバートを見やり、そしてソフィーに向き直ると口を開いた。] 僕達は、ハプスブルグの隠し財産を探す調査隊で一緒だったんだ。前回の調査に関わった者も結構いるからね。その辺りの面子とはそれなりに付き合いがあったんだよ。 あれ? 君はその話は知らないのかな? | |
(2005/10/06 23:53:06、書生 ハーヴェイにより削除) |
見習いメイド ネリー 【回想/アーヴァイン殺害の翌日の朝/地下室】 [ネリーは声を押し殺して静かに泣いていた…そして泣きつかれて、 アーヴァインの亡骸の側で、寒さも構わずいつしか眠りについてしまっていた] …お可哀想な旦那さま…… お友達も、親しい方も…皆お集まりになられたのに。 旦那さまは、恨みを買うような方ではなかった。 不慣れな私をこうして雇ってくださって… [ネリーはアーヴァインのために短く祈ると、考えを巡らせ始めた] このお屋敷にいらっしゃるのは13名… 私、ゴードンさん…セシリアさん… ハーヴェイさま、ギルバートさま、ナサニエルさま、シャーロットさま… ローズマリーさま、ソフィーさま、リックさま、ウェンディさま… スキーで怪我をなさった、ラッセルさま… そして、ヒューバートさま… | |
(326)2005/10/06 23:53:22 |
見習いメイド ネリー ゴードンさんはや私は、恩を感じることはありこそすれ、 旦那さまを殺害するような動機はありません… 勿論セシリアさんも、ご自分の叔父さま殺害する謂われなどはないはず。 ここに皆様が集まられたのは1年ぶり… 調査を再開するめどがついたので、 親交を深めるためと旦那さまから伺っています… …ハーヴェイさま、ギルバートさま、ナサニエルさまは、 特に旦那さまと親しいご様子。シャーロットさまとローズマリーさまも同じです。 リックさま、ウェンディさまはご両親の代理と仰っていましたし、 ソフィーさんも編集長の代理と… ラッセルさまは、スキーにいらしていた際の事故です… 旦那さまとは面識が全くない方が、旦那さまに手を下したりなさるでしょうか… | |
(328)2005/10/06 23:54:43 |
見習いメイド ネリー 私が一番解らないのは、やはりヒューバートさま… あの方は、旦那さまとどのようなご関係が…? アメリカからいらした方だと仰っていましたし…… あの騒ぎで…ゴードンさんの大きな呼び声も…解らないはずはないのです。 [そこまで考えてから、ネリーは頭を振りながら立ち上がる] …ううん、お話を伺うまでは、表立って疑うことを避けなければ。 小さな疑いは大きな疑惑を生むという諺もありますから… とにかく、冷えた身体を温めて、皆様のお話を伺わなくては。 …旦那さま、寒い場所でしょうが、暫く辛抱なさってくださいね。 [ネリーは立ち上がり、アーヴァインに向かって手を組んで短く祈ると、 ふらつく脚で部屋へと上がり、手短にシャワーを済ませて、 賓客の食事の用意などを始めた] 【回想終了】 | |
(331)2005/10/06 23:57:50 |
村長の娘 シャーロット アーヴァインさんが亡くなっているのは、ゴードンさんが昼に発見した。 ということは、それ以前。人気のないときを選ぶなら夜中に殺害したことになる… ならば、どうしても昨夜のギルバートさんが。 でも、ギルバートさんがアーヴァインさんを手に掛ける必要なんてない。ましてや、他の人を… [ 必死に思考する脳裏に、ギルバートさんの荒げた声が響いた。 『…もう勘弁願いたい…』 『…全体にとっては不利益に働く…』 ] | |
2005/10/06 23:59:23 |
書生 ハーヴェイ [ ギルバートの言葉に、ハーヴェイは出掛かった言葉を飲み込んだ。] ソフィーには調査隊に関わっていた事を――殺人に関わったその調査隊での事を隠したい、か。 気持ちは解るが……難しい事だな…… | |
2005/10/07 00:00:26 |
見習いメイド ネリー あう…回線が安定しません……(涙) | |
2005/10/07 00:02:52 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ウェンディに向かって] ……そうね、あなたたちのお父様と同じく、中世史に深い興味と知識を持っていて、発掘調査に意欲的だったわ……。 お金持ちだからというのもあると思うけど、欲もなく、どこか子供のようなところがあって、でも温かい……誰からも慕われるような人だった。 私がお世話になったルーサーさんとは、昔からの友人同士で…。 そうね、ルーサーさんは牧師様という特殊な身分だけども、似た者同士なんじゃないかしらって思っていたわ。 ……だから、殺されるなんて、意味がわからなくて。 ナサニエルさん、ハーヴェイさんは何か思い当たるような事はないんですか? | |
(340)2005/10/07 00:09:30 |
村長の娘 シャーロット [ ウェンディが、怪訝な顔をして問いかける。言葉がすこし、頭の中をすり抜けたようだ。 『シャーロットさんはアーヴァイン卿について何かご存知ではないでしょうか?』 ] そうね… とても歴史に詳しくて、好奇心一杯の人でした。 この調査の件に投資されたこともそうなのだけれど、以前にも、山奥の遺跡から古代の石版を発掘したりしたの。 アーヴァインさんは中世のものをお好みだから、そのときはほんの少しだけ、微笑みが残念そうでした… この、というか、以前の調査団の結成も、資金面でもそうだけれど、アーヴァインさんが八方手を尽くして招集したんですよ。 …そうですよね。ナサニエルさん。 | |
(361)2005/10/07 00:27:45 |
文学少女 セシリア ナサニエルさん…あたりを気にしている…? なにかやましいことでもあるのかしら…… もしかして叔父様を… | |
2005/10/07 00:32:10 |
見習いメイド ネリー [ネリーは、ハーヴェイの言葉>>359に、 今日もヒューバートが姿を現していないことに気がついた] ヒューバートさまはアメリカからいらっしゃったと、 旦那さまから伺ってはいるのですが… [首を傾げながら、ネリーは思索を巡らせた] | |
(370)2005/10/07 00:33:27 |
新米記者 ソフィー 事故…? 事故じゃないわ。 スチュアートは殺されたのよ。 殴られて…そして、この極寒の地に置き去りにされた。 [ソフィーはローズの言葉に、酷く憎しみを感じていた。] | |
2005/10/07 00:34:23 |
見習いメイド ネリー …うう…… か、回線が落ち着きません…… これも吹雪のせいでしょうか…(涙) | |
2005/10/07 00:35:36 |
村長の娘 シャーロット [>>368 『他に、誰が調査隊だったの…?』 ソフィーさんの問いかけに、1人1人を手で指し示しながら改めて紹介する。 ] 調査隊は、わたし、ローズマリー、ハーヴェイさん、ギルバートさん、ナサニエルさん、ですね。 それに、ここには来ていませんけれど、母と、ルーサーさんも参加していました。 …わたしやローズマリーは、実際フィールドには出ていないんですけれどね。 | |
(375)2005/10/07 00:38:49 |
書生 ハーヴェイ やはり……隠すのは無理があるか。 [ハーヴェイは心の中で嘆息した。] | |
2005/10/07 00:41:17 |
冒険家 ナサニエル セシリア…、アーヴァインさんからなにか聞いているのか…? | |
2005/10/07 00:42:20 |
文学少女 セシリア ……あっ、学生さんの名前はラッセルだったっけ…。 (……どうして急に学生さんの名が…? 彼には叔父様の命を奪う謂れなんてないのに…) | |
(2005/10/07 00:58:17、文学少女 セシリアにより削除) |
見習いメイド ネリー [ネリーはギルバートの言葉>>377に、驚いたように瞳を開き、 静かに言葉を紡ぎ始めた] …ラッセルさまはスキーで怪我をされて 偶然この別荘にいらっしゃった方と伺っています。 旦那さまとは一番ご縁もない方です。 ギルバートさまは、どうしてラッセルさまを…とお考えになったのでしょう? [ネリーは少しだけ言葉に詰まりながら続けた] 私には旦那さまを…殺めるような… 強い動機…例えば私怨など…をお持ちの方だとは思えないのですが… [と、そこまで言ったところで、 シャーロットがギルバートを連れ出すのに気づいて驚きを隠せずにいた] | |
(400)2005/10/07 01:03:17 |