人狼審問

- The Neighbour Wolves -

インデックス プロローグ 第1日目 第2日目 第3日目 第4日目 第5日目 第6日目 第7日目 第8日目 エピローグ 
(870)十六夜に集いし十五の影 : 1日目 (1)
 集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。

 人狼なんて本当にいるのだろうか。
 もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
自警団長 アーヴァイン
 あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
 この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。

 当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
 とにかく十分に注意してくれ。
どうやらこの中には、守護者が1人、狂信者が1人、結社員が2人、霊能者が1人、占い師が1人、人狼が3人、含まれているようだ。
現在の生存者は、農夫 グレン、書生 ハーヴェイ、修道女 ステラ、酒場の看板娘 ローズマリー、双子 リック、双子 ウェンディ、逃亡者 カミーラ、学生 ラッセル、牧童 トビー、お嬢様 ヘンリエッタ、流れ者 ギルバート、お尋ね者 クインジー、冒険家 ナサニエル、のんだくれ ケネス、異国人 マンジロー、の15名。
農夫 グレン
特に変わった様子はないな…、本当に鬼なんているのか?
(0)2005/09/21 09:09:48
農夫 グレンは、周りの空気が変わるのを感じ取った…。
2005/09/21 09:12:14
農夫 グレン
な、なんだ?急に空気が変わったぞ…?

なんだか、ここにいるだけで息苦しい…。
(1)2005/09/21 09:13:45
農夫 グレン
[誰かに後ろから話し掛けられる]

「私は安倍家より遣わされこの橋を守る亞磨韻と申すもの。
穢れた血を持つ鬼の魂と邪な魂を持つものの気配を感じ、主の命によりてこの地を封印した。それによりこの地は都ではなく、煉獄との境目となった。
この地を訪れた清き魂を持つ者にはすまぬが………
穢れた魂を封じるため、この空間は収縮をはじめ数日のうちに滅する。」
(2)2005/09/21 09:16:21
農夫 グレン
「それを防ぐには、穢れた血を持つ鬼の魂をすべて封印することじゃ。
さすれば、途は再び開き、都へ戻ることも叶おう。」

「鬼にしても、積年の恨みを晴らすため、都に出るは悲願のはず。
邪な魂を持つものと手を結び、人を喰ろうていくであろう。
ただし彼奴らの力も長き封印により弱まっているはずじゃ。
恐らくは一晩の闇に乗じてひとりづつ…せいぜいはそのくらいであろう。」
(3)2005/09/21 09:16:55
農夫 グレン
「清き魂を持つもの達は力を合わせ我とともに鬼の魂を封印して欲しい。
鬼の魂は………ふむ… 3つほどか。

さすれば、この…桃の若枝と人型で………。」

「また鬼の魂に呼応して、対抗する力を持つ者も蘇っているはずじゃ。
隠された真実を探り鬼と人間を判別できる力”天眼能”を持つ者。
他人の過去世の状態を知ることができる力”宿命能”を持つ者。
鬼を退ける力を持つ”守護者”。
また対となる人物が人であることを知る力”他心能”を持つ者。

ただし、この力は鬼にとっても脅威のはず。
鬼は巧妙に人に化けこの地に潜んでおる。自らを守るためならなんでもしてくるであろう。
努々、油断することなきように。」
(4)2005/09/21 09:17:11
農夫 グレン
[語り終えると亞磨韻は去っていった]

半分ぐらいはよくは分からんが兎も角、噂は本当だったって事か…。
この息苦しさは封印の影響って事か?
まぁいい、噂が本当なら俺の目的も果たせるって事だ…。
とにかく亞磨韻とやらに話をもっと詳しく聞くか…。

[名無は亞磨韻が去っていった方に向かって*歩き出しだ*]
(5)2005/09/21 09:24:08
流れ者 ギルバート
[――窓から漏れ入る光。
 堂の畳の上で威日呼は目を覚ました。強ばった身をの伸ばし、立ち上がると表へと歩み出る。
日差しは強く降り注ぎ、風はそよぐ。

ふと、昨日の怪異を思い出す。
橋を渡ろうとし、しかし、進む事のなかった紅姫の姿。
……結界、異界……それが何であるのかは定かではない。だが、既に尋常ならざるものに捕らわれておるのであろう。
しかし、其れにそぐわぬ清涼な朝の空気が、その事に実感を伴わせずにいた。

池の畔。
座り込み池を覗き込む紅姫の姿が在った。]
(6)2005/09/21 10:05:25
流れ者 ギルバート
[ 紅姫は威日呼の足音に振り返り、「おはようございます」と挨拶の言葉を掛け、会釈した。威日呼は、ひとつ頷いて見せると口を開いた。]

 ――良い朝だな。
 さて、俺は辺りを見回ってくる。何が知れるやも知れんし、他に此処に来た者もおるやも知れん。
 此処で待っていてくれ。

[「分かりました。威日呼様、お気を付けて。」
 頷きそう云った紅姫に頷き返すと、威日呼は紅姫に背を向け歩いて行った。]
(7)2005/09/21 10:15:26
修道女 ステラは、辺りを見遣り、少しづつ歩みを進めた。
2005/09/21 10:29:40
流れ者 ギルバート
[ 半刻程も歩いたであろうか。
 村の周囲を囲むような深い森に辿り着き、森沿いに歩く。
 途中、木々の切れ目に踏み入ろうと試みる。だがしかし、不可解な何かに阻まれるように森に踏み入る事は出来なかった。
 やはり、尋常ならざるものの働きがあるのであろうと威日呼には思えた。だが、なればこそ……此処には真に鬼は居るのやも知れぬとも。
 そう、彼の仇たる者が此処に居るやも知れなかった。

 そのような思いを抱きながら、散策を続けていると……何やら、辺りを包む気配が変わった。辺りを包む空気の温度が下がり、そこに淀みが混じり込んだような、何とも云えぬ違和感を感じる。

 ――何かが動き始めていた。]
(8)2005/09/21 10:32:42
流れ者 ギルバート
[ 威日呼は今一度確かめるべく、橋へと向って歩いた。
 
 道すがら亞磨韻と名乗る男と出会い、威日呼は亞磨韻から、この地が如何なる地であり何が起こっているのかを聞く。
 やがて、名無と名乗る男が姿を現した。
 無論、真の名ではあるまい。だが、其れをあえて尋ねる事もなく、威日呼は自らの名を名乗る。

 そして、二人に堂の在る場所を教えると、再び橋へと向い歩き出した。]
 
(9)2005/09/21 10:50:25
修道女 ステラ
【橋の袂・幽界(かくりょ)側】

[橋を渡り始めた中程で僅かに感じた、とろりとした薄い膜のような違和感は、
渡り終える頃には薄くなり、陽は何事もなかったかのように降り注いでいた。
彼女は辺りを見遣りながら、少しづつ歩みを進めた]

幽冥界と申せども…かように陽は差すもの…
この場は、幽界(かくりょ)のうち、現界(うつしよ)に最も近き場所…

[歩みを止めて目を閉じる]

そして、すでに…縁(えにし)と宿世(すくせ)に導かれ、
この場に選ばれし方々の気配が…

…お懐かしや…清明さまに縁(ゆかり)のある気も…
…ございますな……

[そして、彼女は気配を辿るように、再びゆるりと*歩を進め始めた*]
(10)2005/09/21 11:17:57
お尋ね者 クインジー
[九浄は慌てて体を起こした。]
・・・っと。寝ちまったのか、俺は・・・。
って。
なんだ?ここは?
・・・いつの間にか寝ちまってた上に、起きたら全然身に覚えのない場所ってどういうことだ?
・・・これは鬼の術か何かなのか?
妙な空気だ・・・。
(11)2005/09/21 12:46:34
お尋ね者 クインジー
・・・ちっ。
どうにも妙な空気だ。誰かに見られているような、それで居て誰も居ないような・・・。
誰か居ないか探すか・・・。
[九浄は首を傾げつつ橋の下から*移動した*]
(12)2005/09/21 12:53:57
双子 リック
漣はいつものように通りを歩いていた。
雑踏に揉まれいつしか、あまり見たことの無い屋敷が立ち並ぶところを歩いていた。

―――ちょっと遠くまで来過ぎちゃったかな。

そうは思いつつも、漣の足は何かに惹かれるかのように元来た道とは反対の方向へと進んでいた。
(13)2005/09/21 13:59:23
双子 リック
【一条戻り橋】
―――何か…ある。何かを感じる。これは何だろう。

理性がこの橋を渡ってはいけないと漣に告げる。しかし漣の血がその橋を渡る事を望む。

一歩足を踏み出すと、一陣の風が起こり巻き上げられた砂が漣を叩いた。

今度は一歩左足を踏み出してみた。
胸騒ぎがし、鼓動が早くなる。

もう一歩進めてみる。
鳥肌が立ち、全身総毛立つ。


…そして、橋を渡りきった。
疲労感からか、橋を渡ったところで木に寄りかかるとすぐに眠気に襲われた。

―――こんなところで寝ると怒られてしまうかなぁ…。

両親の顔を―父親の顔はすぐに消えてしまったが―思い浮かべつつ*漣は眠りについた*。
(14)2005/09/21 14:00:52
流れ者 ギルバート
[ 威日呼は、再び一条戻り橋へと足を運んだ。
 確かめるようにゆっくりと、歩を踏み出す。
 奇妙な感覚が威日呼を襲う。幾ら進めど、橋の頂点は近付くことも無い。振り返れば……橋の袂はすぐ後ろであった。
 踏み入る事の出来なかった森といい、間違いなく、何らかの働きにおいて此処は閉じられているのであろう。
 ひとつ息を吐くと、威日呼は踵を返し堂へと戻ろうとした。だがその時、傍らの木の向こうで布ずれのような音が微かに聞こえる。
 そちらを覗き込む。
 其処には、木に背を預け眠る童の姿が在った。
 童は上質の絹の召し物を纏っていた。身なりからすれば貴族の子であろうか。
 
 一瞬、この童が唄う童ではあるまいかとの思いがよぎる。僅かな逡巡の後、威日呼は童の方に手を掛け、揺り起こそうと試みた。
 この童が歌う童であったとして――鬼の童であったとして――それならばそれで、この童から聞き出せることもあるやも知れぬ。
 しかし、幾ら揺らせど目覚める気配は無く、童は寝息を立てていた。

 威日呼は、束の間思いを巡らし……その童を背負うと堂へと向かって歩き出した。]
(15)2005/09/21 18:03:22
流れ者 ギルバート
【堂】

[ 威日呼は、童を連れて堂へと戻り着いた。
 中に入ると、畳の上に童を横たえる。
 そして、廊下に出ると、壁に背を預け座り込んだ。]
(16)2005/09/21 18:20:10
双子 リックは、流れ者 ギルバートの背中でまどろみの中にいた。
2005/09/21 18:28:54
双子 リック
―――ん…動い…てる?
    広い…海?ううん、海じゃない、広い背中…。

[漣は眠気のせいか、特に深く考える事も無くそのまま背負われるがままでいた。が、しばらくして建物の中に入ったかと思ったら下ろされた。そこで完全に目が醒めた。着物の端を軽く払う仕草を見せるとその背負って運んでくれた人にそーっと話しかけてみた。]

ここまでつれてきてくれてありがとう。
あの…お兄さんはどなた?
(17)2005/09/21 18:29:29
流れ者 ギルバート
ん? 目覚めたか。
俺は威日呼と言う。お前は?
(18)2005/09/21 18:46:09
双子 リック
漣(さざなみ)だよ。

僕は…何でここにいるんだろう。よく分からない。
何かに惹かれるようにこの場所に来たのだけれど、ここには何があるの?
威日呼さんは、なぜここに来たの?
(19)2005/09/21 18:54:54
学生 ラッセル
[羅刹はまとわり付く様な奇妙な空気を察して辺りを徘徊していた。]

。o O(交わったか……。)
(20)2005/09/21 19:03:10
学生 ラッセル
[羅刹はしばらく思案した様子でいたが、ふ、と瞳に光をともした。]

。o O(…集まってきている者共に、会わねばなるまいな。)
(21)2005/09/21 19:10:47
流れ者 ギルバート
俺は威日呼(たけひこ)と云う。

亞磨韻殿と申す方の話に寄れば此処は鬼を封じた場所であるらしい。そして……

[威日呼は、亞磨韻から聞いた話を漣に語って聞かせた。]

俺はな……鬼を求めて此処に来たのだ。探しておる鬼がいる。
……此処に惹かれるよう辿り着いたか。お前も、何らかの鬼との縁を持つ物やも知れんな。
(22)2005/09/21 19:11:05
学生 ラッセル
[羅刹は荷物から火種を取り出すと松明に火を移す。
見る者が見ればその火の、薄暗く寒い事……。]

。o O(猶予はないな……。水も直ぐあちらのものになるであろう。
そして地があちらになれば…鬼が完全に復活する。
死ぬのは御免だ。生きて、出ねば。)
(23)2005/09/21 19:19:44
学生 ラッセルは、昨日、人の気配を感じた堂の方へと*足を向けた。*
2005/09/21 19:20:39
お嬢様 ヘンリエッタ
【堂内/池の畔】

威日呼様は、まだ戻られませんね。

[紅姫は陽の光に照らされる池を眺めながら、昨晩の橋での出来事を思い出していた。]

橋を渡ろうにも、何度も此の村に引き戻されました。
まるで、此処に縛り付けたいような、そんな感じが致しました。

あの、唄の上手な子…威日呼様が仰る通りに鬼子であるのなら…夢のように、私は傷つけられてしまうのでしょうか。

私はどうしたらいいんですの…?
私はただ…一緒に遊びたいだけなのに。
(24)2005/09/21 19:49:51
双子 リック
[漣は、威日呼の語った内容を一つ一つゆっくりと噛み砕くように消化しながら、自分の胸に問うた]

ここは…鬼を封じた場所…。
そして僕にはこの地…鬼と縁がある…?

[漣は少し考えるように小首を傾げたが、答えは導き出せなかった。]

威日呼さんは、その…探している鬼を見つけ出したら如何なされるのですか?
(25)2005/09/21 20:01:09
お嬢様 ヘンリエッタ
[紅姫の表情は次第に曇っていき、悲しみの色を呈していた。そして一筋の光を漏らす。]

この涙は、何ですの…?

母上は、花鳥風月、風趣風雅に心を奪われて涙する事を私にお教えしていました。しかし、此れは違う。

私、恐いです…。
(26)2005/09/21 20:14:10
流れ者 ギルバート
[ 威日呼は問う漣の目を真っ直ぐに見遣った。
 目を瞑り、ひとつ息を吐く。
 そして再び目を開けると、重く口を開いた。]

……その鬼を討つ。

[眉間に深く苦悩と悲しみの皺を刻み、威日呼は漣にそう告げた。]
(27)2005/09/21 20:16:21
お嬢様 ヘンリエッタ
でも、屋敷には戻りたくない。
もう…あんな毎日は嫌です。

此処には友になれる人は居ないようですわ。
それなら…他の村を探しにいきたい。

何とか、此処から出られる方法を考えなければ。

[紅姫は立ち上がると、小さな身を震わせながら、その場から立ち去った。]
(28)2005/09/21 20:37:36
双子 リック
討つ…ですか。

[漣は威日呼の険しい表情と哀しみを湛えたその双眸を見ると、思わず胸がいっぱいになった。言いたい事はあったがそれを威日呼に告げるには、背伸びしたとしても漣にはまだいろいろなものが不足し過ぎていた。ぺこりと威日呼に頭を下げると堂を離れて少し見て廻る事にした。]
(29)2005/09/21 20:47:06
お嬢様 ヘンリエッタ
げんこつやまの たぬきさん
おっぱいのんで ねんねして
だっこして おんぶして
またあした

[紅姫は手毬をつきながら、ゆっくりと北に向かって歩を進める。]

お山で動物たちと友になるのもいいですわ。
そういえば、神楽様と一緒に居られた御犬様、可愛かったですわ。

[気づいた時には、陽は暮れ、蒼い夜空に綺麗な月が昇り始めていた。]
(30)2005/09/21 20:47:54
流れ者 ギルバート
[(……その鬼を討つ。)

 漣にそう告げた後、威日呼は堂を見回した。
 堂の中に紅姫の姿は見当たらぬ。

 頭を下げた漣に頷き返し、堂を出た漣の背を見送ると威日呼は表に歩み出る。
 朝、紅姫が座り込んで池の畔にも、やはりその姿はない。
 裏手へと回る。堂の裏手にはいくつかの灯篭が立っていた。そういえば、桃の若木や石畳で目立たぬが、表にも同じように灯篭があったな、などと威日呼は思う。

 ――裏手にもやはり紅姫の姿はない。
 陽は既に西へと傾き、空は茜の色に染まり行きつつある。]

 ……待っていろと云ったろうに。

[ 見れば、漣の姿も近くにはない。
 威日呼は頭を振ると、堂を背にして早足で歩き出した。]
(31)2005/09/21 21:02:06
双子 リック
[当ても無く歩いていると、どこからかともなく女の子の歌声が聞こえてきた。その方向に歩みを進めると…]
丁度曲がり角で漣の目に飛び込んできたのは歳も同じくらいの少女…漣もよく知っている少女だった。

。oO(紅姫!?)

二人は物心着いた頃から両家の親の取り決めにより許婚の間柄であった。そのせいか何度か会って会話を交わしたことはあった。彼にとって彼女は、自分が選んだ相手ではなく、決められていた存在だった。家のしがらみから開放されたい彼にとってはまた、紅姫もまた彼を縛るしがらみの象徴の一つとも言えた。そんな訳で漣は紅姫が好きではなかった。よくしたもので、紅姫の方も漣を嫌っているらしかった。

こんなところで出逢ってお互いの存在に気付いた今、丸っきり無視ともいかなかったし、内心の動揺を見せたくはなかった。そして同時に「なぜここに?」という疑問も浮かんだので内心の感情を押し殺して声を掛けてみた

「紅姫…こんなところで会うとは奇遇だね。どうしてここに?」
(32)2005/09/21 21:11:44
学生 ラッセル
【堂に続く道】

[羅刹はためらっているのか、堂の近くまで来るのにやけに遠回りをし、時間をかけていた。
それは鬼が不安なのか、これから起こる事が不安なのか、それともやはり、人と関わる事が不安なのか……。
白黒の石畳を踏みしめた時の砂利音、左手に持つ松明のはちり、はちりとはぜる音だけがやたらと耳に付く。
表面には見せまいと隠し、心の内側のみで羅刹は混濁していた。]
(33)2005/09/21 21:21:02
お嬢様 ヘンリエッタ
漣様。
私もこのような処で貴方に会うとは思いもしませんでしたわ。
お元気そうで何よりです。

私は唄の上手な子が橋に居ると聞き、友になりたくて此処に参りました。あの屋敷に居ては、友を得る事などできませんからね。あら、失礼致しましたわ。漣様とは、一応…友、という事になってるのかしら。

[唄を止め、振り返る。
紅姫も漣と同様、内心の感情を押し殺そうとしたが、都に居た時、幾度となく自分を苛めた漣を目の前に、感情を隠す事などできず、皮肉交じりの言葉をかけた。]

ところで、漣様。
貴方は何故此処に…?
家の方々が心配されますよ。
(34)2005/09/21 21:26:02
双子 リック
―――パチンッ!

[漣は思わず手が出て紅姫の頬を叩いていた。頬を押さえながらよろめき倒れる紅姫。普段は大人しいくらいの彼だが「家の方々が心配される」という言葉に過剰に反応してしまった。]

くっ。

[彼は後悔した。手を上げた事もそうだし、紅姫の言葉にいとも容易く心を乱してしまったからだ。その場から即座に走り去りたい衝動に駆られつつも、それは逃げるととられるのが嫌だったためにできなかった。]
(35)2005/09/21 21:46:05
双子 リック
[ただ、漣は紅姫に謝る事も出来なかった…。紅姫の手元から毬は離れ転がってゆくのをじっと見ながら、ただ立ち尽くしていた。痛いほどの視線を紅姫から感じた。目を合わせることが出来なかった。彼に出来た事は…威日呼に聞いた内容を吐き捨てるように口早に告げる事だけだった。それ以上この場所に留まることは耐え切れず、また違う方向へ歩き去った。路地を曲がり紅姫の視界から出た瞬間に*走り出して…。*]
(36)2005/09/21 21:46:38
学生 ラッセル
[羅刹は意を決した様に堂の扉に手をかける。
普段の彼ならば中が無人な事に気付いたろうが、今の彼はただ自らの心音に気を取られていた。
そして、扉を開ける。]

。o O(…………………。)

[空の堂の中を見て、羅刹は思わず安堵のため息をもらす。
そして気を取り直してその場に居座り、昨日拾い、茹でておいた栗子(くり。)をむきながら誰かが来るのを待った。]
(37)2005/09/21 21:49:11
双子 ウェンディ
うん……いったい何があったんやろか。

[あたりを見回し覚えの無い景色に混乱するが、自分の立場を思い出すとそのまま暗い気持ちになった。]
(38)2005/09/21 21:58:07
流れ者 ギルバート
[ 陽もすっかりと落ち。
 月の照らす夜道を、紅姫、漣、二人の姿を探し、威日呼は早足で進んだ。

 ――何故、己はこの様な事をしているのであろうか。

 威日呼の胸に、そのような思いが浮ぶ。
 家族の仇たる鬼を討つべく為のみに生きて来た己が、見知ったばかりの童を気に掛ける事に、己自身で戸惑いを覚えていた。
 あの娘に会ったからであろうか。
 顔立ちが似ている訳でもないのに、何処か妹を思い出させる紅姫という娘に。

 ――否、ただの行き掛かりだ。こんな事も鬼を見付けるまでの事だ。
 
 その時、思いに耽りながら歩く威日呼の耳に、聞き覚えのある声が聞こえた。それは漣の声であった。威日呼が伝えた、亞磨韻から聞いた事を早口に喋っているようであった。そして、走り行く足音が響く。
 歩を進め見遣ると、其処には地に座り込み俯く紅姫の姿が在った。]
(39)2005/09/21 21:58:30
双子 ウェンディ
昨日聴こえたあの唄……。

うちは可愛く舞えなかったんやろか。
それともここがお花畑なんやろか。
(40)2005/09/21 22:00:14
流れ者 ギルバート
如何したのだ?

[ 威日呼の問いに、紅姫は僅かに顔を上げた。唇を噛み、涙を溜めた瞳が目に入った。]
(41)2005/09/21 22:04:05
双子 ウェンディ
うち、どないしたらええんやろか……

[ふと、流行り唄が口をついて出た。]

 神ならばゆららさららと降りたまへ いかなる神か物恥はする


おったらはよ出てきてぇな。

 
(42)2005/09/21 22:04:19
双子 ウェンディ
[ぴゅうと風が吹き、円日に応えるかのように唄が帰ってきた]

 遊びをせんとや生まれけむ
 戯れせんとや生まれけむ
 遊ぶ子供の声きけば
 わが身さへこそゆるがるれ


あんたもさびしいんかなぁ。

[フラフラと声のした方に歩き始めた。]
(43)2005/09/21 22:08:21
のんだくれ ケネスは、橋の真ん中で目を覚ました。
2005/09/21 22:23:05
のんだくれ ケネス
ん・・・。ここは・・・?

・・・飲みすぎたか。

頭いてえ。
(44)2005/09/21 22:24:37
のんだくれ ケネスは、ぼんやりと周りを見渡している。
2005/09/21 22:26:21
のんだくれ ケネスは、橋の上に残る香りに気が付いた。
2005/09/21 22:31:02
のんだくれ ケネス
香の匂い・・・。

少なくとも、貧しい俺らのような匂いじゃないな。

[消人は吐き捨てるように言った]
(45)2005/09/21 22:35:28
お嬢様 ヘンリエッタ
[紅姫は歩き去る漣の背を呆然と見つめていた。
そして、猫の鳴き声で我に返る。
手から離れた毬を拾うと、紅姫は其れに付いた砂を手で取り払った。]

漣様、嫌いです。
私が何をしたと言うのです…?

[紅姫はそう呟いた後、地に座り込み、漣が口にした威日呼の言葉を思い出していた。その時、声をかけてくる姿に気がついた。]

威日呼様。
池の畔でお待ちした居ましたが、なかなか戻ってこられないので、忘れられたかと思いました。
漣様からお話は聞きましたわ。私、少々混乱していますの。一人にして下さいませんか…?

[そう威日呼に伝えると、お辞儀をしてその場から立ち去った。]
(46)2005/09/21 22:35:53
逃亡者 カミーラ
【日中/村はずれ】

……これか。

『御幣か……祭壇が崩されておるな』

誰の仕業かしらぬが……
これが祖母君の感じた「不穏な気配」とやらの原因のようじゃの……
……おんし何か感じるか?

『……痕跡は残っておらぬ……少々時間が経ちすぎているようだ』

……然様か……
まぁ仕方あるまい。
このことだけ祖母君に報告して…………ん…………?

[神楽は急にあたりの空気が一変したことに気がついた]
(47)2005/09/21 22:43:18
のんだくれ ケネスは、次第に目がはっきりしてきた。
2005/09/21 22:44:33
双子 ウェンディ
――堂の前庭――

[大きな屋敷を前にして、昨日の嫌な記憶が思い返された。]

そうや。唄が気になって、うちは部屋に入ったんや。
誰もおらへんかった。壷が割れてただけやった。

今度は誰かがおるんやろか。
(48)2005/09/21 22:44:39
逃亡者 カミーラ
……なんじゃ……?
この奇妙な気配は……

『わからぬ。だがこの感覚……呪による空間の閉塞のようだが……』

……誰ぞ捕まえて聞いたほうがよさそうじゃのぅ。
行くぞ星斗。
昨夜会うた者もまだこの村にいるやもしれん。
仁影殿も今朝別れたばかりじゃ。探せばおるじゃろう。

[神楽は星斗を伴うと人を探して村の中心方向へと歩を進めた]
(49)2005/09/21 22:49:45
流れ者 ギルバート
紅姫。ならば、堂から余り遠くない処にいると良い。此処には真に鬼が居るというからな。俺は堂に居る。何かあれば聞こえるよう大声を出せ。
……忘れた訳ではないぞ。堂に居る方が危険はないと思っての事であった。だが、心細い思いをさせてしまったのであろうな。すまぬ。

[ 背を向け歩み去る紅姫の背にそう声を掛けると、威日呼は漣の掛けて行った方を見遣った。

 ――漣は堂へと向ったか? ならば良いが。
 柄になく、人の身を気遣う己に苦笑を憶えながら、威日呼は堂へと戻る道を歩んだ。]
(50)2005/09/21 22:52:23
のんだくれ ケネス
くそ。何だか、酔いが醒めちまうような空気だな。
(51)2005/09/21 22:54:06
のんだくれ ケネスは、不安を払うかのように、酒をあおった。
2005/09/21 22:54:15
のんだくれ ケネス
ん。 町はどっちだ?

俺はどれくらい寝ていたんだ?
(52)2005/09/21 23:02:24
のんだくれ ケネスは、まだぼんやりとする頭を振った。
2005/09/21 23:02:37
双子 ウェンディは、記憶が曖昧になり不安で立ちすくんでいる。
2005/09/21 23:03:58
のんだくれ ケネスは、とりあえず、橋のたもとに向かって歩き始めた。
2005/09/21 23:08:40
のんだくれ ケネス
ん・・・?
こんなに長かったか?
(53)2005/09/21 23:16:06
学生 ラッセル
[羅刹はしとどに汗をたらしながら、はっと目を開けた―――。
どうやらうつらうつらしていたらしい。その中で、一つの夢を見ていた。
いや、夢ではなく真実。彼を育てた老婆が事切れる、その一瞬の悲しい輪転。
彼女は羅刹が物心付いた時にはもう年老いていた。老いて亡くなった事は何もおかしくはない。
……そうして、おかしいおかしくないで考える自分を嘲笑う様に、羅刹は一つため息をもらした。
そんな事を思っても自分は何一つ慰められないのに。]
(54)2005/09/21 23:38:33
のんだくれ ケネス
んー・・・。

ここは・・・?

逆側に来ちまったか。
(55)2005/09/21 23:40:32
学生 ラッセル
。o O(………あれから、いかばかり過ぎた…?
誰も来なんだ様だが……?)

[羅刹は辺りを見回して様子をうかがうが、堂の中は切り取られた様に静かな空洞が広がっているだけだ。]
(56)2005/09/21 23:40:54
のんだくれ ケネスは、周りを見渡した。
2005/09/21 23:48:24
のんだくれ ケネス
誰もいないな・・・。
(57)2005/09/21 23:51:56
のんだくれ ケネスは、村の中心に向かって歩き始めた。
2005/09/21 23:55:53
逃亡者 カミーラは、堂へと続く道を星斗と歩いている。
2005/09/21 23:55:55
学生 ラッセルは、心を落ち着かせる為に真言を唱え続けている。
2005/09/22 00:01:23
逃亡者 カミーラ
誰もおらぬのぅ……
まさか今この村におるのは我らだけかや?

『……それはない。この近辺に複数の気配は感じる』

……そうかや?
今朝仁影殿と別れてから誰とも会うておらなんだぞ。
おんしの鼻、詰まっておるのではないかぇ?

『馬鹿を言え。我は主のような間抜けではあらぬ』

……主を間抜け呼ばわりするかやこの馬鹿犬……
(58)2005/09/22 00:02:49
双子 ウェンディは、意を決して、堂の中へと入った。
2005/09/22 00:05:45
のんだくれ ケネス
声が聞こえた・・・か?

[消人は酔っぱらった顔を向けた]
(59)2005/09/22 00:06:17
双子 ウェンディ
【唄は聴こえへん……誰かおるんやろか】

ごめんください。

[耳を済ませて返事を待っている]
(60)2005/09/22 00:08:03
逃亡者 カミーラは、前方に大きな堂があることに気づいた。
2005/09/22 00:09:44
学生 ラッセル
[羅刹は開いた扉に驚いて息を呑み、体を強張らせる。]

誰ぞ……。

[そして入ってきた者が幼き少女だと知ると、気まずそうにぐっと言葉を詰まらせた。]
(61)2005/09/22 00:10:27
逃亡者 カミーラ
……あれは……お堂かや?

『そのようだ……微かだが声らしきものがする』

……ふむ。行ってみるかの。

[神楽は足早に堂へと歩いていった]
(62)2005/09/22 00:13:20
学生 ラッセル
。o O(この娘、昨日の…?
いや、気配が違う。第一身なりが……。)

[羅刹は堂の奥の方から不躾に、入ってきた少女を見やった。]
(63)2005/09/22 00:13:24
学生 ラッセル
。o O(いや、昨日ではなく一昨日の夜であったな……。
いかん、時があいまいだ……。)

[羅刹は少し顔をしかめると確かめる様に指を折った。]
(64)2005/09/22 00:15:37
双子 ウェンディ
【ほっ……人がおったんやね。よかった。】

うち、円日と言います。
唄を歌ってる人を探してます。

[ペコリとお辞儀をした]
(65)2005/09/22 00:16:31
学生 ラッセル
唄?

。o O(鬼の童女が唄う、あれか……?)

……愚かな。それだけで何故、そなたの様な幼き者がここに来た。ここにおる。

。o O(とは言え、もう戻れぬのだが……。)

[羅刹は少し声を荒げると、どこか忌々しげに吐いた。]
(66)2005/09/22 00:20:09
双子 ウェンディ
……愚かかもしれへんが、うちには帰るところあらへん。
行くところもあらへんし。

[消え入るような声でうつむいた]
(67)2005/09/22 00:23:15
逃亡者 カミーラ
【堂/前庭】

[神楽は堂へと足を向けようとして入り口で誰かが話しこんでいるのを見つけた]

……人はおったが、昨日会うた者とはちと違うようじゃの……

『何やら揉めておるようだが……』

……ふむ。

[神楽は逡巡した後二人へと歩みよった]
(68)2005/09/22 00:26:33
双子 ウェンディは、近寄ってくる人影に振り向いた。
2005/09/22 00:28:05
逃亡者 カミーラ
ちと邪魔するぞぇ。

おんしらこの村の者かや?
(69)2005/09/22 00:28:58
双子 ウェンディ
【あ、この人は……昨日橋の上ですれ違った人や。もう一人の人はどうしたんやろか。】

こん……ばんわ。うちは円日言います。

[ペコリとお辞儀をすると、連れている犬に目が留まった]
(70)2005/09/22 00:30:13
双子 ウェンディは、不思議そうに犬を見つめている。
2005/09/22 00:30:45
学生 ラッセル
[羅刹は複雑な思いで円日だという少女を見た。]

。o O(……帰る所、行く所がなく………。)

[事情を聞こうとした口を閉じる。
ただでさえまともに人と関わる事が少なかった上に相手は幼き少女。どう相手すればよいのかせわしない思いに駆られ、そして、入ってきた新しい人影に妙にほっとした。]
(71)2005/09/22 00:31:56
双子 ウェンディ
ここは村なん?

うちは都から橋を渡っただけなんよ。
(72)2005/09/22 00:32:00
学生 ラッセル
[まず目にとまる、白く大きな犬。羅刹はこの犬と目が合った事を覚えていた。]

。o O(一昨日の夜に見た童女と共にいた者か……。)
(73)2005/09/22 00:34:39
逃亡者 カミーラ
円日か。わらわは神楽と申す者。
おんしも村の外の者か……
この村の人間、というのはおらなんだかのぅ。
(74)2005/09/22 00:35:50
学生 ラッセル
この村の者、だと……?
そなたも何も知らずに足を踏み入れたのか?

[羅刹は遠慮せずに眉をしかめ、怪訝そうに女を見る。]
(75)2005/09/22 00:36:39
逃亡者 カミーラは、星斗が威嚇するように鼻に皺を寄せていることに気づいた。
2005/09/22 00:37:35
双子 ウェンディは、犬を見ながら、2人の会話をボーっと聞いている。
2005/09/22 00:37:55
のんだくれ ケネス
ここ・・・か?

[消人は堂の前に立つと、瓢箪を口に運んだ]
(76)2005/09/22 00:38:16
逃亡者 カミーラ
……どうした?

『一昨日の夜、闇からこちらを伺っていた男、こやつだ』

……例の覗き魔か……

知らぬも何もわらわはここを調べるように申し付かっておるからのぅ。
おんしは何か知っておるのか?この村について……
(77)2005/09/22 00:40:54
のんだくれ ケネス
今日は何だか酔わねえな。


誰がいるんだ?

[消人は堂の入口に現れた]
(78)2005/09/22 00:46:13
学生 ラッセル
。o O(なるほど、賢い犬だ……。)

[羅刹は狼犬を見つめて薄く笑った。]

私も…事情は知らぬ。ただ、この地が鬼の魂(たま。)を土地ごと封じた場所であるらしい事は確かだ。
それ故に誰も近付かぬ、近付けぬ場所であった……。
封印がゆるんだ理由は解らぬ。しかしゆるんだが故に私、またそなたの様に進入する者がいた。鬼が目的でなかったのは意外だな。
(79)2005/09/22 00:50:31
学生 ラッセルは、そこまで言って、入口に現れた人物に気付いた。
2005/09/22 00:51:13
学生 ラッセル
…何者だ。

[気を取り直した様に冷たい声で羅刹は言い放つ。やたら酒の匂いを振りまいているが…この者も鬼が目的であろうか。]
(80)2005/09/22 00:56:42
双子 ウェンディ
【鬼ってなんやろか……うちが探してるのは鬼なんやろか。鬼も歌うんかな。】
(81)2005/09/22 00:59:26
逃亡者 カミーラ
……然様か……まぁよい。
ところでおんし、一昨日からいたのであればこの村の空気が一変したことに気づいておるであろう?
それについては心辺りはあるかぇ?

……そういえばおんしの名を聞いておらなんだな。
覗き見した挙句名乗らぬとは言わせぬぞ。
(82)2005/09/22 01:01:15
学生 ラッセル
[羅刹は入口で突っ立っている男を警戒するようにもう一度ちらりと見やると、神楽という女の方を向き直った。
そして訳も解らないといった円日の耳に入れさせるべきか少し悩んだ風を見せ、口を開く。]

封印がゆるんだ、と言うたであろう。空気が変わったのはそれが解けたからだ。…つまりは、――鬼が。
妙な式がうろうろしていた様だが…その式から何も聞かなんだか?
鬼を封じるか、鬼に殺されるか、そうせねばこの『村』からは出られぬ。
人など忌々しい限りだが…何とかせねば。
(83)2005/09/22 01:08:57
学生 ラッセルは、そう言って、確かに名乗っていない事に気付いた。
2005/09/22 01:10:29
学生 ラッセル
……羅刹(らせつ。)だ。

呼ぶ名に困るのであればそう呼べばいい。
(84)2005/09/22 01:11:40
のんだくれ ケネス
けっへへ。何人いやがんだ?

[消人は暗い堂の中を見やった]

貴族なんぞはいねえだろうな?
(85)2005/09/22 01:15:13
学生 ラッセル
[羅刹は酒の匂いに不快そうな顔を見せた。]

目まで酔うているのか……灯りはともっておるぞ。
(86)2005/09/22 01:19:12
酒場の看板娘 ローズマリー
【回想/或る邸】
豪奢な造りの貴族の邸を時折訪れるようになったのは何時の頃からだろうか。
生きるための手段をして、自らの力を鍛えんが為に、荒事を引き受けて生活を営むあたしにとっては、金に糸目をつけぬ貴族衆からの依頼は渡りに船だった。
はじまりは只それだけのことだったように思う。
首尾よく「仕事」を片付けるうちにさる名家の仕事を特に請け負うようになったのも偶然だったのだと思う。

一条戻り橋に現れたという鬼の童子の調査はふたつ返事で引き受けた。
うまくすれば今度こそ、あいつを見つけられるかもしれない――

妙に確信めいたことを思いながら、私はその足で橋へと向い、童が現れるのを待つことにした。
(87)2005/09/22 01:22:17
酒場の看板娘 ローズマリー
【回想/一条戻り橋】
[遠くから童唄と続いてまだ幼い童の笑い声が聞こえた気がして瞳をあけた]
ん………?
眠ってしまったと思ったが… まだ月は天に在る。
思ったほどに刻は移っていないのか…
そして今の歌声は… 紛れもなく童…………

[目を細め闇の中を探ると橋の中程に紅い着物を着た童の姿がほんのりと浮かび上がってみえた]

あれが件の、妖かしか?
そばに他の…鬼の気配はないようだが…?
(88)2005/09/22 01:22:41
酒場の看板娘 ローズマリー
[音もなく橋を渡り、童に声をかけると不思議そうな顔で女童が振り返る]
[その顔はあどけなく、愛らしいといってもいいほどだった]
[思わずその姿に足を止めると、橋の向こうへと女童は走っていった]

待て、そこな童っ…
(89)2005/09/22 01:22:56
酒場の看板娘 ローズマリー
[反射的に後を追い、橋を渡る。]
[橋を渡りきったところで女童は振り返り――微笑を浮かべた]
[愛らしかった童の顔ではなく、口も裂けよとばかりの破願――口元からはやけに尖った歯が覗いていた]

(くすくすくす…)

[女童の頭上に十六夜の月が輝く。頭の中に童の笑い声と月の残像が広がり、*私は気を失った*]
(90)2005/09/22 01:23:08
のんだくれ ケネス
…っと、おや、明かりは点いてんのかあ。

酔いすぎて、よく分からなかったぜえ。

[と言いながら目だけは酔っていない]
(91)2005/09/22 01:36:00
学生 ラッセル
[羅刹は男のあまりにも捕らえどころのなさに急に愚かしくなった。]

……私は休む。しゃべり疲れた。円日とやら、神楽とやら、眠るならそのままこの堂を使えばよい。
いくらか栗子(くり。)を置いていくから腹が空いていなくても食うておけ。

[羅刹は松明も持たず堂を出て、闇に*消えていった。*]
(92)2005/09/22 01:40:29
逃亡者 カミーラ
式は見なんだな……
どこかですれ違ってしもうたのかもしれぬ。
しかし鬼を封じねばこの村の外に出られぬとは……
厄介なことになったのぅ……

まぁ助かったぞぇ。
羅刹殿、感謝する。
……覗き見の事はこれで不問にしてやるぞぇ。

[神楽は声無き唸りをあげる星斗をなだめた]
(93)2005/09/22 01:41:20
逃亡者 カミーラは、男の酒臭さに顔を顰めながらそちらを見た。
2005/09/22 01:41:57
逃亡者 カミーラ
……して、おんしは一体何用じゃ。
酷い酒の匂いだのぅ……
匂いだけでわらわまで酔ってくるわ……
(94)2005/09/22 01:43:17
修道女 ステラは、橋により封じられた、村と思しき空間を、ゆるりと一巡りした。
2005/09/22 01:44:08
のんだくれ ケネス
でけえ犬だな。

ここは一体何なんだ?

普通の場所じゃないだろ?

おかしすぎるぜ?
(95)2005/09/22 01:47:27
双子 リック
ふぅ…何であんな事しちゃったんだろうな…。

[漣は先程、紅姫に手を上げた事を激しく後悔しながら、当ても無く歩いていた。漣はいつのまにか、先程の堂入り口に立っていた。それに気付くと一つ首を傾げ中に入っていった。]
(96)2005/09/22 01:51:22
逃亡者 カミーラ
[神楽は小さく肩を竦めた]

わらわにもようわからぬ。
この地には鬼の魂が封ぜられておったことと、その鬼の魂が蘇っておるらしい、というのは先程羅刹殿から聞いたがの。
ほんに詳しいことが知りたければ羅刹殿の言っておった妙な式とやらを捕まえるのが早いと思うぞぇ。
(97)2005/09/22 01:54:47
逃亡者 カミーラ
鬼を封じねば都へ戻ることもできぬらしい……

もっともおんしは鬼より先に酒精を封じたほうがよさそうじゃがのぅ。

[神楽は男の酒臭さに辟易したように首を振った]
(98)2005/09/22 01:56:42
双子 リックは、堂内に入ると見知らぬ人が沢山いる事に気付いた。
2005/09/22 01:59:22
逃亡者 カミーラは、入り口に見慣れぬ童子が立っていることに気づいた。
2005/09/22 02:01:33
お嬢様 ヘンリエッタ
[威日呼と別れた後、紅姫は「鬼」の存在について考えていた。都では、鬼の話など聞いた事がない。其れは紅姫だけかもしれないが。]

式の方が申されたという三つの鬼の存在。
果たして本当なのでしょうか。

此の地を踏んでから出会ったお方は、多くが鬼の存在を仄めかしていました。何か、知ってる事があるのやもしれません。
それに…私のような力弱き者が、鬼に向かえるとも思えません。
私は…此の地から解放されたい。早く、友を得たい。

[紅姫はいつの間にか、堂に戻ってきた。此の村の中で知ってる場所は、此処(堂)しかなかったのだった。]
(99)2005/09/22 02:05:26
のんだくれ ケネス
どんどん人が来やがるな。

その格好・・・。

貴族か・・・。

[消人は吐き捨てるように言った]
(100)2005/09/22 02:05:31
双子 リック
[漣は、堂に入るとこちらを見ている女性に気が付いた。ちょこんと会釈をした後、名前を尋ねてみた。]

僕は、漣と申します。
貴女様はどちら様でしょうか?
(101)2005/09/22 02:13:33
逃亡者 カミーラ
……また客人かの?

……今まで誰にも会わなんだと思ったら今宵は急に人が増えるのぅ……
わらわはちと疲れた。先に休む。

[神楽は星斗と共に堂の奥へ行くと、寝そべった星斗に凭れ掛るようにして*目を閉じた*]
(102)2005/09/22 02:13:35
逃亡者 カミーラ
[堂の奥へと歩きながら「わらわは神楽じゃ」と眠そうに返事をした。]
(103)2005/09/22 02:15:50
お嬢様 ヘンリエッタ
【堂】

[ゆっくりと階段を上がり、畳が広がる部屋へと向かう。其処には、以前出会った神楽と漣、そして初めて見る姿が在った。]

漣様……

[紅姫は漣の方へ視線を向けると、やや表情を強張らせた。紅姫の僅かな感情の揺れに感づいたのか、星斗が低い唸り声をあげている。]

神楽様、またお会いしましたね。
其方の方は、初めてお目にかかるかと。

[紅姫は酒の匂いを纏う男人に挨拶をすると、其の男人は表情を曇らせた。しかし、紅姫は何か敵を見るような瞳で自分を見つめる消人を、まっすぐな瞳で見つめ貸した。]
(104)2005/09/22 02:19:30
修道女 ステラ
[この幽界にあっても、陽は暮れ、夜が訪れる…
そんな時の移り変わりを不思議と思いつつ、
比丘尼はこの空間と思しき辺りを一巡りした後、
ほぼ真ん中に位置する古びた堂へと向かっていた。
…中からは僅かに明かりが洩れ、そこには幾人かの気も感じられる]

陽がおつる…やがて昇りしは立待ちの月……ここから先は闇の領分……
あの堂からは…幾人かの…おそらくは縁(えにし)に導かれし方々………
…そして……清明さまの封じし……

[そこまでで言葉を切ると、比丘尼は忍ばせた懐剣を確かめながら、
堂へ向かって歩を進めた]
(105)2005/09/22 02:23:52
のんだくれ ケネス
止めだ。

貴族共と一緒にいちゃ、酒が不味くなる。

[消人は明らかな嫌悪感を表すと、外に出て行った]

いつか突き止めてやる・・・。
(106)2005/09/22 02:24:09
お嬢様 ヘンリエッタ
神楽様、お休みになるのですね。
明日、お話を聞きたいですの。

貴女様が仰られた「鬼」について。

そういえば、漣様。
貴方様は、何故此の地に…?
消人様にも聞いてみたいですわ。

[紅姫は声を投げ掛けると、畳に座り込み、その*答えを待った。*]
(107)2005/09/22 02:25:36
修道女 ステラは、堂の前で、酒の匂いを漂わせている男とすれ違った。
2005/09/22 02:28:21
のんだくれ ケネスは、酒を飲んだまま外に出ると、そのまま倒れこんだ。
2005/09/22 02:31:34
双子 リック
紅姫。私は気付いたらこの地にいた。まるで惹きつけられたかのように…。

[そこまで紅姫に告げたところで、消人が席を外した。2人を睨みつけながら…。]



[いわれなき露骨な非難の眼差しを消人から受けた漣は、同じ視線を浴びた傍らに居る紅姫を見た。理由が分かるか?と聞かんばかりに…。]
(108)2005/09/22 02:34:06
修道女 ステラ
[堂の階(きざはし)も降りきるかどうか…といううちに
倒れこんでしまった男の様子を見遣り、
比丘尼は近寄りって、その身体を軽く揺すった]

…もうし、もうし…
かようなところで休まれては、お身体に障りましょう…
(109)2005/09/22 02:44:07
異国人 マンジローは、不思議な顔つきで歩いている。
2005/09/22 02:49:25
異国人 マンジロー
ふむ…。どうやら道に迷ってしまったようだ。
鬼の噂に関係しそうなものは特に見当たらないのだが、なんだか嫌な予感がするぞ。
(110)2005/09/22 02:51:57
修道女 ステラは、しゃがみ込んで、倒れ込んだ男の肩を軽く揺すり続けている。
2005/09/22 02:53:51
異国人 マンジロー
ふむ。尼か…。
ここにも人が住んでるってことか。
しかし、みな元気が無い気がするのは気のせいか。
(111)2005/09/22 03:01:19
異国人 マンジロー
まぁ、この調子じゃ、鬼の噂もただの噂だったということじゃな。
半分がっかりの、半分安心と言ったところか。

さて、家に戻る道を探すか…。
(112)2005/09/22 03:03:36
異国人 マンジローは、尼を横目に去っていった。
2005/09/22 03:04:33
修道女 ステラ
[背後に人の気配を感じて、比丘尼はゆっくりと立ち上がり、振り向く]

…あなたさまは……?

[そっと瞳を閉じ、そして開く]

…あなたさまも、この縁(えにし)によりてこちらへ……

[検非違使の姿をした男を見遣り、比丘尼は軽く会釈をした]
(113)2005/09/22 03:06:28
酒場の看板娘 ローズマリー
う…………っ

[意識を取り戻すと、女童の姿は既になかった。どうやら気を失ったときに右手を挫いたようでひどく腕が痛んだ]

なんてこと… 
これじゃ、あいつをみつけても満足に戦えないじゃない。
こんなことって… 
(114)2005/09/22 03:06:29
酒場の看板娘 ローズマリー
[途方にくれたように周囲をみまわすと少し離れたところにお堂が見えた]

あそこにいけば、誰かいるかもしれない。
この腕… ああっ 痛…

[いたずらに腕を振り回していたが、痛みに顔を顰めるとお堂に向かうことにした]
(115)2005/09/22 03:07:11
流れ者 ギルバート
【堂/庭】

[ 左の腕の辺りを押さえながら威日呼は堂へと戻り来た。
 庭にて、倒れた男とその傍らにしゃがみ込む比丘尼の姿が目に入った。
 何者か、と訝る気持ちが湧く。
 何時でも背の大太刀を抜けるように抑えた腕を離すと、威日呼は口を開いた。]

 ――もし、其処な比丘尼様。如何なされた?
(116)2005/09/22 03:13:08
修道女 ステラは、検非違使姿の男の後姿を見送っていた。
2005/09/22 03:14:31
修道女 ステラは、背後からの誰何(すいか)の声に、ゆっくりと振り向いた。
2005/09/22 03:15:15
修道女 ステラ
[目の前の大太刀を佩いた男の姿を目にして、比丘尼は僅かに会釈をした]

…かような場所に、酔うておられる方をお見かけして…
お身体に障ってはならぬと思い、難儀をしておりました…
(117)2005/09/22 03:17:56
修道女 ステラは、己の名を名乗っていないことに気づき、口を開いた。
2005/09/22 03:22:14
酒場の看板娘 ローズマリーは、橋のそばで蹲る赤毛の男に気がついた。
2005/09/22 03:25:06
修道女 ステラ
…申し遅れました…
わたくしは…白比丘尼、と呼ばれております…

[比丘尼は簡単に己のことを目の前の男に告げた]

…失礼を申し上げますが…あなたさまの、お名は……
(118)2005/09/22 03:25:46
酒場の看板娘 ローズマリー
あんた、どうしたんだいっ?
具合でも悪いのかい…?

[胡乱げに顔を上げた男の頬の傷を見て、その場に固まった]
(119)2005/09/22 03:26:09
酒場の看板娘 ローズマリー
頬に……… 傷…
あんたは………………………
(鬼…? いや… でもこの頬の傷は…)

[赤毛の男はぶっきらぼうに自分の名を名乗った]
(120)2005/09/22 03:27:39
酒場の看板娘 ローズマリー
そう、あんたは九浄というの…
あたしは、翡翠。 訳あって、ある鬼を探している。

あはは… いや、役人なんてそんな者じゃないよ。
なんだい、あんた。
そんなことを気にして、後ろ暗いところでもあるのかい?

[立ち上がろうとする男に反射的に手を差し伸べようとして、顔を顰めた]
(121)2005/09/22 03:27:53
酒場の看板娘 ローズマリー
痛…………
ああ、そうなんだ、つまらないことで怪我をしちまってね。
稼業に差しさわりがでそうだよ。

それにしてもここは一体どこなんだろう。
あたしは一条戻り橋にいたはずなんだけどね。

そうかい、あんたもここがどこだかわかってないんだね。
あたしはあのお堂に行こうと思う。
………あんたもどうだい?
(こいつが鬼かどうか… しばらく一緒にいればわかるかもしれないね)

[九浄の頬の傷をじっと見詰めながらそう告げると先に立って歩き出した]
(122)2005/09/22 03:28:11
酒場の看板娘 ローズマリーは、足早に立ち去る忠朗を見送った。
2005/09/22 03:38:09
流れ者 ギルバート
[ 威日呼は比丘尼に会釈を返すと、地に転がる男に目を遣った。]

 酔うた者? 斯様(かよう)な処でか。
 ……ふむ。確かに女性(にょしょう)の身では運ぶ事とて叶うまい。俺が堂の中へ連れて行こう。

[ ――酔漢と比丘尼。まさかこの様な者達が鬼ではあるまい。
 そう思い、男を抱えようとした威日呼に比丘尼は声を掛け名乗りった。]

 白比丘尼殿、か。
 俺は威日呼と申す。
 さて……

[比丘尼の話を聞くと威日呼は自らの名を名乗った。そして左の腕の痛みに顔を顰めながら男を抱え上げると、堂の中へと歩み行った。]
(123)2005/09/22 03:39:01
酒場の看板娘 ローズマリーは、思索に耽りながら、九浄とともに*お堂向かった。*
2005/09/22 03:42:07
修道女 ステラ
[比丘尼の前で、その男は威日呼と名乗った。
目の前に倒れたままの正気のない男を楽々と抱え上げ
堂内へと向かう背を見遣って、後について堂内に入った]
(124)2005/09/22 03:48:00
流れ者 ギルバート
[ 堂に入ると、威日呼は畳の上に男を降ろす。
 左の腕に痛みが走る。
 ……威日呼の服の左の腕を見遣れば、其処には赤いものが滲んでいた。
  だが、痛みに顔を顰めたの束の間で、その表は直ぐに平静を取り戻す。

 堂を見回す。
 堂には、見知らぬ者達が集まって来ている様であった。その中に、紅姫と漣の姿を見て取り、思わず安堵に息を吐く。]
 
 皆寝静まって居るようだな。
 だが……鬼は間違いなくこの村に居る。皆が眠る訳にも行くまい。
 俺は夜の番を務めよう。白比丘尼殿、そなたは休まれるが良かろう。

[ 威日呼はそう云うと、扉を出でて直ぐ脇の壁に背を預け*座り込んだ。*]
(125)2005/09/22 04:02:42
修道女 ステラ
[堂内は意外にも広く、古びてはいたものの、
雨風を凌ぐには申し分ない状態だった。
灯心には火が灯され、辺りは仄かに明るさを帯びている…
その中に、幾人かの姿を見とめ、比丘尼は目を凝らした]

…こちらにおられしは……みな、あのかたの…
封じしものの縁(えにし)によりて召されし方々…

[そう呟いたところで、威日呼の左腕に
赤いものが滲んでいるのに目が留まった]
(126)2005/09/22 05:39:27
修道女 ステラ
…威日呼さま、そのお怪我は……

『これしきの傷如き、何たるものぞ』

[比丘尼は僅かに顔を顰め、頭(かぶり)を左右に振った]

…なりませぬ、この場は幽界(かくりょ)に近き場所…
我らの住まいし現界(うつしよ)とは
異なった理(ことわり)があるやもしれませぬ。

膏薬(こうやく)などは…あいにく持ちあわせておりませぬが…
…せめて傷を、お隠しください……
晒しておけば、悪しきこともあるやもしれませぬ。
せめて、これを…

[懐から取り出した布を威日呼の傷の上から撒きつけ、
傷口が顕わにならぬように縛った]
(127)2005/09/22 05:39:39
修道女 ステラ
…これで、よろしゅうございますな。
(128)2005/09/22 05:40:30
牧童 トビー
「回想」
彼は橋の前に立っていた。


ここが…あの一条大橋…。
…見た目は普通の橋…だね。当たり前か…。

この先に、きっと…僕の捜し求めているものがある。
僕はそう感じた。だから…行くんだ。

迷いなんて…ない。
僕の旅してきた時間は、嘘なんて…付かない。

さあ…行ってみよう。
動かなきゃ…何も始まらないよ。


こうして、彼は橋を渡り始めたのである…。
(129)2005/09/22 05:41:29
修道女 ステラ
[威日呼は不思議そうに比丘尼を眺めた。
その表情は僅かに微笑んだように見える]

『皆寝静まって居るようだな。
 だが……鬼は間違いなくこの村に居る。皆が眠る訳にも行くまい。
 俺は夜の番を務めよう。白比丘尼殿、そなたは休まれるが良かろう。』

[その言葉に彼女は頷き、威日呼の背を見送った]

…それでは、わたくしは先に休ませて戴くこととしましょう…
威日呼さまも、どうぞご無理をなされますな…

[そして、堂の片隅の柱の側で眠っている数人と1匹の姿を見遣り、
己も手近な柱に身を預け、*暫しの眠りについた。*]
(130)2005/09/22 05:43:49
牧童 トビー
彼のこのどこまでも真直ぐでもあり、
またある意味どこまでも単純とも言える一連の思考は、
彼が旅を重ねている間に、自然と身に付いたものである。

元来、彼はどちらかというと…
あれこれ思い悩んでは石橋を叩き続け、
結局そのまま渡らぬような性分の持ち主だった。

そんな彼を変えたのが、数年にわたる一人旅の時間である。

悩み動かない事。
一人旅というある種特殊な状況では、それでは何も変わらない。

それを、彼は痛いほど経験してきたのである。

そんな彼が、ある種自己防衛的に身につけたのが、この思考だった…。
(131)2005/09/22 05:47:31
牧童 トビー
「回想(続)」

橋を渡る間…漠然とした不安を感じていたのもまた事実である。
彼だって、ただの猪突猛進というわけではない。

状況を見る目がなければ、
年の頃五、六の子供が一人旅なぞできるわけがない。


ただ、一度彼の中で、心を奪われる目標ができた時。
彼はどこまでも真直ぐに、他の全てを捨ててでも行動するのであった。

それが、今回の「橋を渡る」事へと繋がっているのである…。
(132)2005/09/22 05:54:20
牧童 トビー
そして、橋を渡りきり、あたりを見回す彼。

そこにあるのは、どこか重くも…いたって普通の光景でもあった。

(さて…では早速探してみよう…。
 …って、もう今日は月があんなに高いところにある。
 明日の朝に動いたほうがよさそうだ…。
 今宵はどこかで休もう…。
 
 …獣の気配は…なさそうだ。
 それにこの地面、よく見ると人の足跡がある。
 僕以外にも、人はこの橋を普通に渡っているだけなのかもしれないね。
 
 まあいいや。明日また考えよう。)
(133)2005/09/22 06:01:22
牧童 トビー
そして、彼は橋の近くの大樹の陰で、一人眠りにつくのであった。

この後彼を待ち受けている運命に、
未だ彼は気付く事がなかったのである…。

ただそこには。
少年のあどけなさの残る、安らかな寝顔があるのみだった…。
(134)2005/09/22 06:04:31
学生 ラッセル
[羅刹は空気の冷たさにふるりと震え、目を覚ます。
彼の隣には酔芙蓉が咲いており、酒に酔ったの男の事、昨日の事が思い返された。]

。o O(実に厄介だ。
鬼をどうにかせねば死んだ魂でさえもこの『村』から解放されぬ……。)

[白飲(こみず。)でも作って体を温めようと火をおこしたが、その火はやはり*暗い物であった。*]
(135)2005/09/22 06:32:11
お嬢様 ヘンリエッタ
惹きつけられた…
そうですか。私が此処から出る為に橋を渡ろうとした時、何かに引き戻されるような…あの力によるものなのでしょうか。

[紅姫は不機嫌そうに其の場を立ち去る消人に気づくと、自分を見つめる漣に首を小さく傾げた。]

今宵は休む事に致しますわ。

[そう呟くと、紅姫は其の場に居た者にお辞儀をして堂の隅で横になった。]


[―――そして、今日も陽は昇る。
陽に照らされ目を覚ました紅姫は、堂の中に居る者の数が増えてる事に気がついた。]

此処には、私の知らない人がまだ居られるようですね。
後でご挨拶をしなければ。

[紅姫はゆっくりと立ち上がると、堂の外へと向かった。]
(136)2005/09/22 07:43:10
お嬢様 ヘンリエッタ
【堂/池の畔】

[堂の外に出ると、紅姫は庭の中にある池へと向かった。池の水面に映し出された自分の顔を見て小さく吹き出す。]

顔が汚れています…。
こんな顔、母上に見られたらまたお尻を叩かれますわ。

母上は私が屋敷を飛び出して心配してるのでしょうか。
婆やは元気なのでしょうか。

戻りたくない…でも、少々屋敷が懐かしいですね。

[紅姫は池の淵に居る鳩に気がつくと、其れに気づかれぬよう近寄った。しかし、鳩は紅姫に気がついたのか、慌しく逃げ始める。紅姫ははしゃぐ様に其れを笑いながら*追いかけていた。*]
(137)2005/09/22 07:48:13
流れ者 ギルバート
【堂の外】

[ まんじりともせず、威日呼は陽が昇る様を見詰めていた。じきに、誰かしかが起き出してくるであろう。

 昨晩。
 一人になりたいという紅姫を見送り、堂へと戻ろうとした時。
 背中から見詰めるような気配を感じ、威日呼は振り向いた。ちりちりとした感覚が背筋に走る。
 ――あの時に感じたもの。
 血の海と化した床に立つ姿、煌々と灯るような赤き瞳……それが脳裏に甦る。
 大太刀を抜き放つ。
 そして、一歩踏み出した時――
 微かな嘲笑のような響き残し、気配が遠ざかる。
 ひとつ舌打ちをすると、威日呼は気配の後を追う。
 どれ程そうして走ったであろうか、威日呼は追い続けたがしかし気配を見失った。
 走り疲れから、威日呼が僅かに大太刀を降ろしたその時――闇から影が踊り出る。
 威日呼は身を捻るが、しかし躱し切れずに左の腕を鋭い爪が引き裂いて行った。それに構わず影に向き直り大太刀を振り下ろす。
 しかし。
 瞬く間にして、影はその姿を消していた。
 ……遠く何処からか、呵々とした哄笑が響いていた。]
(138)2005/09/22 09:43:18
逃亡者 カミーラは、星斗にもたれかかったままあたりを見回した。
2005/09/22 10:02:29
逃亡者 カミーラ
……あのような尼僧、昨夜はおらなんだが……

『主が眠りについてから来た』

そうか……堂の外にも誰かおるようじゃの。

『男が一人いる。出ていくか?』

……いや、いい。
知らぬ人間ばかりで気が張りっぱなしだったからのぅ。
もう少しここにいたい。

[神楽は小さく吐息をつくと再び瞼を閉じた]
(139)2005/09/22 10:07:18
流れ者 ギルバート
[ 左の腕に巻かれた布を見遣る。手当てをしてくれた白比丘尼なる者――果たして、あのような方が如何なる縁にて此処に来たのであろうか。
 紅姫、漣、そして、まだ名を知らぬ者達。
 皆、如何なる縁にて此処へ来たのであろうか。
 威日呼が思いに耽っていると、堂の中から紅姫が歩み出て来た。真っ直ぐと池に向い、壁に凭れる威日呼の姿に気付かず通り過ぎて行く。
 日姫は池に向かい呟き、近付いた鳩に気付くとそれを追った。威日呼はそれを何とも微笑ましく思いながら、紅姫のを呼ぶ。
 はっとした様に紅姫は振り向き、威日呼に頭を下げる。
「おはようございます…」
 どこかばつが悪そうに、紅姫はそう云った。
 威日呼は頷き挨拶を返す。]
(140)2005/09/22 10:12:43
流れ者 ギルバート

 ああ、おはよう。
 少しは落ち着いたようだな。
 紅姫、屋敷に戻ろうと、戻るまいとそれはお前が好きにすれば良いであろう。
 しかし、何れにせよ……無事に此処を生き延びての話となる。
 一人で歩くのは止せ。傍に居たなら守ってやる事も出来る。
 ……俺は眠る。何かあれば起こしてくれ。

[不思議そうな、何か云いた気な顔延紅姫を見ながら、威日呼は眠りの中に*落ちて行った*]
(141)2005/09/22 10:13:34
冒険家 ナサニエル
【村はずれの井戸】

[仁影は井戸端で座り込み、水で戻した乾飯を食べている]

……さて、参ったな…昨日の朝に神楽殿と別れてから一日、歩き回ってみたものの、住人の居ない小屋とこの井戸に奥の林…めぼしいものはこれといって何も見当たらんな…
あとは…あの堂くらいか。

[最後の一口を食べ終え、竹筒の水をぐっと飲み干し、空になった竹筒を振った]

む…水もなくなったか…あそこの井戸が枯れていなかったのは幸いだが…
このまま居ても埒が明かぬ。これは一度出直すべきかもしれないな…
(142)2005/09/22 12:00:31
冒険家 ナサニエル
[仁影は立ち上がり、井戸に桶を投げ込もうとしたが、何かの気配に気づいて手を止めた]

ん?何だあれは……
おい、そこの者、何者だ…!

[足元に置いた弓矢を引き寄せ、影に向かって問うと、影は人の形を成し、すぅと仁影に近づき、声を発した]

『…私は安倍家より遣わされこの橋を守る亞磨韻と申すもの…… 』
(143)2005/09/22 12:01:31
冒険家 ナサニエル
[亞磨韻は仁影に向かってあらましを話し終えると、音もなく仁影から遠ざかり、靄のように消えた]

……安倍家の式神か。あれを遣わされたのが名高き陰陽師、晴明殿ならば、死してもなお強き法力をお持ちであったとお見受けする。
鬼の封印が解かれ、解き放たれたと申すか……

これはのんびりと構えはおれんぞ…とにかく、堂へ向かってみるか。
この村から生気は感じられんが、あそこからは、人の気配がする。

[仁影は竹筒に水を入れ、支度を整えてから、堂に向かって*歩き出した*]
(144)2005/09/22 12:04:02
双子 ウェンディ
――堂内――

[目を醒ますと堂内の一角で膝を抱えて眠ってしまっていた事に気付いた。顔だけ上げ辺りを見回すと、何人かが目を閉じて居るのが見えた。]
【みんな貴族様なんやろか……あれ? あの人はちゃうんかな?】

[消人をじっと見つめている]
【あの人は確か、昨日の夜に見た人や……起きたら話してみよかな。】
(145)2005/09/22 14:21:16
双子 ウェンディは、ぐぅ、とお腹がなった。
2005/09/22 14:29:35
双子 ウェンディ
【はわわ……】
[真っ赤になってうつ向きつつ、人の気配が動かないのを伺っている]

【……そういえば昨日、羅刹さんから栗子を頂いたんやった……】
[懐から栗子を一つ取り出すと、そっと口に入れ静かに食べ始めた。]
(146)2005/09/22 14:35:03
逃亡者 カミーラは、双子 ウェンディの腹の虫が鳴くのを聞いてくすりと笑った。
2005/09/22 14:40:01
双子 ウェンディ
[栗子を飲み込むと、何やら無性に悲しくなって来たので膝に顔を埋めて小さく泣いた。]

ぐすん……美味しい……でも、うちはどないしたらええんやろか……

[そしてそのまま*眠ってしまった*]
(147)2005/09/22 14:41:46
逃亡者 カミーラ
……どうも幼き子が多く迷いこんでおるようだの。

『紅姫に円日、それに漣と申したか、昨夜の少年』

因果なことよな。
斯様に恐ろしきことに童子が3人も巻き込まれるとは……

[神楽は円日が泣きながら眠りにつくのをぼんやりと眺めている]
(148)2005/09/22 14:47:35
双子 リックは、目を醒ました。
2005/09/22 14:50:23
双子 リック
【堂内】
漣はいつの間にか寝ていたようだ。
外で寝るのは珍しい事だった。慣れないせいか身体の節々が微妙に痛い。

―――んーっ。

漣が一つ伸びをすると昨晩の事を思い出した。

二人に不快気な視線を投げかけてきた消人。紅姫もどうやら知らないようだった。

そして紅姫自体の存在も不思議だった。唄う童を友として探しに来た…。漣とて人の事を言えたものではないが、よく女子の身で屋敷から外に出れたなぁ…と。
いや、紅姫のことなんてもういいじゃないか。考えるのはよそう。

漣は軽く頭を振ると紅姫の事を頭から追いやった。
(149)2005/09/22 14:58:22
双子 リック
[辺りを見回すと更にまた昨晩より人が増えているようだった。そして、昨日少しだけ話した…犬を連れた女性…]

神楽…さん?
(150)2005/09/22 15:00:13
逃亡者 カミーラは、双子 リックが起きたことに気が付いた。
2005/09/22 15:04:41
逃亡者 カミーラ
漣……とか申したかや?
随分ゆっくりな目覚めだのぅ。

[神楽は星斗にもたれかかったまま小さく笑っている]
(151)2005/09/22 15:06:34
双子 リック
えっ?あ、ちょ、ちょっと疲れていただけですっ!

[顔を真っ赤にしながら慌てて立ち上がり、神楽に向かって言い返した。]
(152)2005/09/22 15:10:07
逃亡者 カミーラ
そう慌てずともよいのに……

まだまだ子供じゃのぅ。

[神楽は相変わらずくすくすと小さく笑っている]
(153)2005/09/22 15:17:48
双子 リック
しっ、知りません!
僕、もう子供じゃありませんから!
失礼します!

[漣は顔を上気させながら、堂内から出て行った。]
(154)2005/09/22 15:24:55
双子 リック
ぅぇぁ、何か声裏返ってなかったかなぁ?
恥ずかしい…。

[堂内から出ると少し手で顔を扇ぎながら、漣は入り口へ向かった。]
(155)2005/09/22 15:28:52
逃亡者 カミーラ
子供じゃない、と言うておるうちはまだまだ子供じゃのぅ。

『子供じゃない、といわなくても子供みたいなのもいるがな』

……それは一体誰のことを言うておるのじゃ……

[神楽は憮然とした表情で漣を見送った]
(156)2005/09/22 15:29:46
書生 ハーヴェイは、一条戻り橋からお堂の方へと歩いていた。
2005/09/22 17:21:05
書生 ハーヴェイ
ふむ……空が白み始めたと思えば……奇妙な空の色だな……。

芭詠と申す……何方か居られるかな?
(157)2005/09/22 17:23:27
書生 ハーヴェイは、堂には入りながら声を掛けた……。
2005/09/22 17:23:29
書生 ハーヴェイ
しかし……ほんの半刻程の間に空が二転した気がするが……気のせいだろうか……。
(158)2005/09/22 17:35:50
牧童 トビー
【回想】
目覚めた彼は、早速周囲を探索し、薬草を探し始める。
…といっても、彼が求めている薬草が、どんな形をした、どんな背格好のものなのかなど、わかるはずもない。

ただ、目の前にあるのは。
彼が昨日までいた地と、あまり変わらないようみ見える、草木の数々だった。

(うーん。特に変わったものも見当たらないなあ…。
まあ、使えそうな定番の薬草は採取しておこう。)

こうして、彼は独り薬草を採取していた…。
(159)2005/09/22 19:29:18
牧童 トビー
いつしか彼は薬草を追い求めながら、橋から離れていった。
それはまさに、彼の一連の性格の現れでもあるのだろう…。

そして、気が付けば日は既に高く、半ばを過ぎていた…。
(160)2005/09/22 19:53:34
流れ者 ギルバート
【堂の外〜内へ】

[ 壁に背を凭れ眠る威日呼が目覚めたは、すっかりと陽も落ち、夜の帳が降りてきた頃であった。
 のびをして体をほぐすと、立ち上がり堂の中へと歩み入る。
 まだ言葉を交わしておらぬ者に、威日呼は名乗ると畳に腰を降ろした。]

 此処に鬼が居るのは間違いない……。
 亞磨韻殿の話に拠れば、鬼は人の姿に化けて居るのだというが……今この中にさえ、鬼が居るやも知れぬと言う事、か……。
(161)2005/09/22 19:58:44
牧童 トビー
薬草を採取しながら奥へと進む彼。
そんな彼は、とあるものを目にする事になる。

(あれは…?なんだろう。ちょっと他とは違う感じの建立物だなあ…。
何かの堂…かなあ?
なんでこんなところに堂があるんだろう…?よくわかんないけど…。
…まあいいや。行ってみよう。)
(162)2005/09/22 20:00:35
牧童 トビー
そして、彼は堂の前にたどり着く。

(うーん。何だろう、この堂…。
まあ、取り敢えず…。
採取で疲れたから…ちょっとお昼寝しよう。)

こうして、彼は堂の門のところで、昼寝を始めたのである…。
こうしたある種大胆な行動も、また数年の一人旅生活で養われたものであった…。

そして、彼は眠りに落ちていった。
そのあどけない寝顔に迫る運命に、彼は未だ気付いていないのだった…。
(163)2005/09/22 20:03:19
学生 ラッセル
【荒れ野原】

。o O(この『村』に起こったかつての出来事を知れば、鬼を封じる手がかりになるかと思ったが…駄目だな。何も見付からぬ。)

[荒れ野原といってもこの地は何処でも大抵荒れている…。
羅刹は今朝いた場所に引き返してみると、白かった酔芙蓉がすっかり赤く変わっていた。]

。o O(朝にはあんなに白かった物が…。
鬼は、もう復活している。油断してはならぬな。
昨夜、神楽とやらに私が知っている事は話したが…私も人伝え。はてさて、つまるところの真相は知らぬ。
あの堂に行けば真実を知る者がいるやも知れぬな……。)
(164)2005/09/22 22:51:31
学生 ラッセル
[そうして羅刹は堂へと足を向ける。道すがら蔔子(あけひ。)を手に取ると、割れて実が垂れているところにつと口を当ててそれを食す。
食べて、昨日の二人に栗子(くり。)を渡した事を思い出した。]

。o O(そういえばあの二人、そしてあの男…私の髪を見ても何も言わなんだな……。)

[胸に、焼け付く様な切ない痛みを感じた。
それは鍛え上げられる前の、ささくれた鋼がすり合わされた様な痛み。胸の奥で、ちりちりと火花が散る。
首を強く振り、羅刹はやめよう、と思った。他人に期待したりするのは……。]
(165)2005/09/22 22:52:46
お尋ね者 クインジー
[九浄は目を覚ますとまた違う場所で目を覚ました事に驚いた。が、翡翠と共にお堂と呼ばれる場所にたどりついていた事に気が付いた。]
・・・そういや、俺はお堂に来ていたんだったな。
来た時には気付かなかったが何人もここに居るんだな。
・・・一体どうなってるんだ?
(166)2005/09/22 23:19:02
農夫 グレン
【回想】
[名無は亞磨韻を追いかけ更なる情報を得ようとしたが亞磨韻は先ほど語った以上の事は一切語らなかった。

名無は夜が更けるのを感じ取り探索を諦め、適当な場所で横になって休息を取る事にした]
(167)2005/09/22 23:30:14
農夫 グレン
[名無は横になるうちになぜか自分が職を失った事を思い出した。


「この作業に人数をかければもっと効率が上がって収穫量が増えますよ」

「五月蝿い、雇われてる身で私に意見するとは何様のつもりだ!」

「ですが収穫量があがれば」

「ええい、黙れ!」

「ですが!」

「ええいまだ言うか!貴様など首だ首!荷物を纏めてさっさと出て行くがよい!」


貴族の傲慢さを思い出し不快な気分になった名無はそんな気分を打ち消す為に無理矢理に眠りについた]
【回想終了】
(168)2005/09/22 23:30:34
農夫 グレン
[ゆっくりと眼を覚ます]

ああ、やっぱりこんな所で寝るんじゃなかったぜ、体が痛くてしょうがない………。




そういや、威日呼とか言う男が、堂があるとかいっていたな…。

とりあえず行く当ても無いわけし堂に向かって見るか。


というより昨日の内にそっちに移動して、そこで休息取ればよかったんだな……。


[名無は自分の間抜けさに呆れながらも堂に向かって歩き出した]
(169)2005/09/22 23:37:19
異国人 マンジローは、堂の前に立ち、少し思案している。
2005/09/22 23:44:20
異国人 マンジロー
【堂の外】
ふぅ…。すっかり夜も更けたな。
ここで一休みするか。

しかし妙な村だ。
人はいるものの、ここの住人では無い気がする。
(170)2005/09/22 23:45:31
書生 ハーヴェイ
この村も全くの無人でもないようだな。
(171)2005/09/22 23:49:08
書生 ハーヴェイは、堂に入ってきた者を見回した。
2005/09/22 23:49:20
お尋ね者 クインジー
芭詠ってのか・・・。俺は九浄。なんだか妙なところだな。
一体何がどうなってるんだか・・・?
(172)2005/09/22 23:51:58
逃亡者 カミーラは、人の声ではっと目を覚ました。
2005/09/22 23:55:46
冒険家 ナサニエルは、堂の前庭にやってきた。
2005/09/22 23:55:48
学生 ラッセル
[羅刹は垂領(たりくび。)に着ている葡萄襲(えびがさね。)の水干の衿を押さえ、強張る心をそ知らぬふりして堂へと進んだ。]

。o O(………集まってきているのは知らぬ顔ばかりだな。)
(173)2005/09/22 23:56:30
学生 ラッセルは、はっとする様に一人の男に目をとめた。顔に傷の、ある男……。
2005/09/22 23:57:27
逃亡者 カミーラ
むぅ……いつの間にか寝ておったのぅ……

『神楽よ、お主漣のことをとやかく言えんぞ』

……ちょっと疲れておっただけじゃ!

……わらわが寝てる間に人が増えたようじゃのぅ。
(174)2005/09/22 23:57:36
冒険家 ナサニエル
【堂/前庭】

[前庭に立ち辺りを見回す]

ここは…堂があるところから察するに、仏寺の金堂か何かか…?
見たところ鐘楼も崩れ、跡もないようだが…
廃寺、なのか?
(175)2005/09/22 23:57:43
冒険家 ナサニエルは、異国人 マンジローに気がついた。
2005/09/22 23:58:18
学生 ラッセル
。o O(何だ…。何奴だ、この男は。私よりずっと髪が赤い。
しかもそれを気にするそぶりなど一つも見せておらぬ……。
嘘か真か、伝え聞くところによれば鬼の血を引くもの、鬼の返り血を浴びたものはその髪が赤く染まるというが……。
もしや、この男……?)
(176)2005/09/22 23:59:03
冒険家 ナサニエル
む…そこにかがんでいるのは人か…?
そこの男、お主は何者だ…
(177)2005/09/22 23:59:21
異国人 マンジロー
村のものは鬼の噂におびえて逃げ出したか。
しかし、外部の者がこれほど入り込んでおるとは。
怖いものみたさでやってきた野次馬かもしれんがな。

姿が見えぬから怖い。人の心も、弱いものよ。
(178)2005/09/22 23:59:29
異国人 マンジローは、堂の前にいる数名の男に気がついた。
2005/09/23 00:02:07
逃亡者 カミーラ
[神楽は新しく見る顔に己の名前を告げると立ち上がった]

さすがに一日堂の中で腐っておると気が滅入るの。
ちと夜風に当たってくる。

[神楽は星斗と一緒に堂の外へと歩き出た]
(179)2005/09/23 00:02:09
農夫 グレン
[名無は堂にたどり着き、門の脇で眠っている少年を発見する]

何だ?こんな所で寝てるのか…?
無用心な奴だな…





いや………俺が言えた事じゃないか………。


[名無は苦笑いしながら少年を担ぎ上げ堂へと足を進めた]
(180)2005/09/23 00:02:53
学生 ラッセルは、ちらりと目の端だけで白き犬を見た。
2005/09/23 00:04:29
異国人 マンジロー
あ、そこのもの…拙者は忠朗と申すもの。
ちと聞きたいことがあるんじゃが。
(181)2005/09/23 00:05:07
冒険家 ナサニエル
忠朗殿か。俺は那須仁影という。
俺もここの人間ではない。

…俺は昨日一日この村を見て回ったが、村の者などいなかった。
死んだか去ったか知らぬが、ここにいる人間は皆村の
外からやってきたようだ。
(182)2005/09/23 00:07:41
異国人 マンジロー
ふむ。やはり村人はいないのだな。
俺は鬼の噂の正体を調べにここへ参ったのだが、
何か存じておらんか?
(183)2005/09/23 00:11:02
逃亡者 カミーラ
【堂/前庭】

[庭先に見知った顔を見つけて、神楽は立ち止まった]

そこにおるのは仁影殿かや?
……そちらの御仁は連れ合いかぇ?
(184)2005/09/23 00:11:29
農夫 グレンは、男二人と女一人が話しているのに気がついた。
2005/09/23 00:13:31
異国人 マンジロー
こんな時間に、女?
そして犬…か。
(185)2005/09/23 00:13:48
冒険家 ナサニエル
奇遇だな…俺も同じく、鬼を探してここへ来た。

というか、一日彷徨い歩いてみたが、どうも村から出られなくなってるようだ。
先刻、亞磨韻と名乗る式神が現れて、鬼の封印が解けたと言っていた…
由々しき自体だな。

[仁影は忠朗に、亞磨韻から聞いた話を説明した]
(186)2005/09/23 00:16:10
書生 ハーヴェイ
九浄殿と……こちらもさっぱり判らないよ。

二人とも知らぬ者だが、亞磨韻殿とそこな農夫がいろいろと詳しそうだな。
(187)2005/09/23 00:16:20
お尋ね者 クインジー
ん?
俺と同じような赤い髪の奴が居るな。
俺は九浄ってんだ。あんたの名は・・・なんて言うんだ?
(俺は鬼・・・いや、異人の血が少し混じってるからな。こいつも・・・なのか?)
(188)2005/09/23 00:17:18
冒険家 ナサニエルは、逃亡者 カミーラに気がついた。
2005/09/23 00:17:57
書生 ハーヴェイ
また会ったな、那須仁影殿と……あの時は聞きそびれてしまったが……神楽殿も一緒と、仲直りできたようで何よりだな。
(189)2005/09/23 00:18:08
異国人 マンジロー
俺は検非違使だ。
おっと…そんなに警戒しないでくれ。
このあたりで鬼の噂が広まっていると聞いてやってきたのだが、そういうことか。
(190)2005/09/23 00:18:24
異国人 マンジロー
誰も…鬼の姿を見たものはおらんのだな?
噂は噂でしかない。あまり動揺しないことだ。
(191)2005/09/23 00:19:28
書生 ハーヴェイ
鬼か……噂は聞いていた気がするが、鬼神の様な剣の達人程度かと思っていたのだが……どうもそれ以上のようだな。
(192)2005/09/23 00:20:27
冒険家 ナサニエル
おお、神楽殿か。
無事であったか。

こちらは忠朗殿と申されるそうだ。
今しがたお会いしたばかりだ。
(193)2005/09/23 00:20:40
学生 ラッセル
[警戒しながら、それでも九浄とかいう男につられる様に、勝手に羅刹の口が開いた。]

……羅刹、(らせつ。)だ。

[そして視線をそらす様に、貴族らしき男と農夫らしき男にちらと目をやった。]
(194)2005/09/23 00:21:33
修道女 ステラは、外の気配に気がついて、堂の外へと姿を現した。
2005/09/23 00:21:36
農夫 グレンは、周りの会話には関わろうとせず、堂の中へ足を運びはじめた。
2005/09/23 00:22:24
異国人 マンジロー
忠朗だ。よろしく頼む。
悪いが俺は、自分の目で見たものしか信じん。
確かにこの村は奇妙だが、それが本当に鬼とやらと関係しているかどうかは分からんよ。
(195)2005/09/23 00:22:34
逃亡者 カミーラ
検非違使……役人が鬼退治かぇ?
わらわは神楽じゃ。

仁影殿もようご無事で……
鬼が復活したと聞いた後姿を見かけなんだからとっくに食われてしもうたかと思ったぞぇ。
(196)2005/09/23 00:24:18
修道女 ステラ
[堂の前には数人の男と、昨日の夜に眠っていた女と、白き狗、
年若き赤髪の若者、そして農民らしき複数の姿があった]
(197)2005/09/23 00:24:20
修道女 ステラは、目の前の複数の影を見渡し、軽く会釈をした。
2005/09/23 00:25:14
冒険家 ナサニエル
はっはっは…
忠朗殿はなかなか話の通じる御仁と見た。
検非違使…であられたか。

俺も武人のはしくれ。
鬼など杞憂なら良い、万一現れればこの矢で射れば良い。
それに同意だな。
(198)2005/09/23 00:26:05
学生 ラッセルは、傍から会話を聞き、芭詠、忠朗、仁影の名と顔を覚えた。
2005/09/23 00:26:43
冒険家 ナサニエル
か、神楽殿…
見くびられては困る。
こう見えても、上野の那須家の名に恥じぬ程度の腕は持っているつもりだ。
(199)2005/09/23 00:28:21
学生 ラッセルは、どこか悟り、落ち着いている風の尼僧をいぶかしんで見た。
2005/09/23 00:28:33
修道女 ステラ
みなさまは………
……縁(えにし)と、宿世(すくせ)によりてこの地に招かれし方々でございますな。

…申し遅れました…わたくしは、白比丘尼と呼ばれております……

[比丘尼は堂の階(きざはし)を降り、
改めて会釈をすると、その場の皆に簡単に己のことを告げた]
(200)2005/09/23 00:29:19
逃亡者 カミーラ
それは失敬したのぅ、仁影殿。
しかし星斗にすら睨み負けしたおんしが鬼退治できるなどとは思えぬのぅ。

[神楽はくすくすと笑っている]
(201)2005/09/23 00:31:32
逃亡者 カミーラは、後ろから歩みきた尼僧を振り返った。
2005/09/23 00:31:53
修道女 ステラは、学生 ラッセルの訝しげな視線に、僅かに微笑んだ。
2005/09/23 00:32:39
異国人 マンジロー
白比丘尼…おぬし何か知っておるな?

まぁいい。
今宵は冷える。俺は堂にて暖を取るぞ。
(202)2005/09/23 00:35:19
インデックス プロローグ 第1日目 第2日目 第3日目 第4日目 第5日目 第6日目 第7日目 第8日目 エピローグ 
Tool
Statistical Summary
発言数
17
6
32
42
31
14
46
57
20
40
46
8
27
17
39