人狼審問

―誰かに聞こえるか、聞こえないかの声で―

もし僕が復讐者だったらどうするか…護り屋だったらどうするか…。

先ずは鑑定屋を消して、確実な情報を消す。
仲間や、反逆者を見殺しにしても…ね。

つまり復讐者は鑑定屋を狙い、また護り屋もそれを見越して鑑定屋を護った。
結果、任務に成功した…と。

まぁ、一番のセオリーはこんなところかな。

世の中、こんな風に単純だったらの話だけどね☆

―トビーの表情は決して明るくはなかった―

…何で被るかなぁー…（苦笑。

――クインジーの言葉を聞きながら、興味深そうな顔をしてナイフをキャッチした。

偽がどっちか知っている、か…。そういえば影のお嬢ちゃん、あんたは誰をどう思っているんだい？

それにしても、反逆者の余裕？フフ･･･あたいはね、逃げる時だろうがどんな時でも余裕を見せているさね。･･･ま、どこをどうみて『余裕』と取っているのか気になるけどねぇ。

勿論そうでない可能性もある。次にありそうなのが、赤か青かの執行者を狙った場合だ。
こちらは逆に重要人物たちの内ではもっとも護衛の可能性が低い。何故なら、執行者は現時点では確実に人狼メンバーであると証明されたという以外に、その存在価値は低いからだ。保持している権力は別として。
執行者を襲撃すれば、確実に人狼メンバーであると分かる者がいなくなる為、残された者を疑心暗鬼の混乱状態へと導ける。

おそらく確実に葬り去れると見て復讐者たちは選らんだのだろうが、裏の裏を読まれた…そういうことだろう。

―ルーサーはセキュリティルームのモニターを見ている―

もし、ジジイが復讐者なら…こうも簡単に話が巧く行くとは思えない。
ジジイはカードを絞れた、その中にジョーカーを潜ませていた事となる。
この場合ジジイは反逆者と見るの妥当なのか…

ジジイが反逆者だとしたら復讐者は情報屋のどちらかに潜んでいる…
『逃亡者』か『３Ｍ』…どちらかが復讐者。

ただの人狼が情報屋の名前を騙っているとは思えん。

次に鑑定屋二人について。

ウェンディが復讐者なら、『満月の狂人』はよくて反逆者だろう。復讐者というには奴はウェンディに肩入れしすぎている。自分の命が危うくなるほどに…。正体を見破られる危険性が高いのにもかかわらず復讐者同士がここまで味方を庇うだろうか？
勿論、わざと庇い合って本物らしさを演出している可能性も考えた。だが、それには穴が多すぎるのだ。復讐者が執拗なまでに仲間を鑑定対象に選びたがるとはちょっと考え難い。
彼がウェンディを復讐者だと告発するなら分かるのだ。その方が自然だ。復讐者としても反逆者としても。本物の鑑定屋としては不自然になるが、ありえなくはないことだ。だがそうはならなかった…。

（まぁ…あれだな。

　一番分かりやすいのは、昨日の「ウェンディに白出しで、復讐者側からは偽が確定」

　真鑑定屋は既に復讐者には知られている…
　もう一人は反逆者。
　これは、数の上では…人狼。
　執行者の宣言通り、僕等が…もう一人の鑑定屋である反逆者を殺してしまえば、復讐者にしてみれば一手得。
　…ウェンディは復讐者ということになるが…。
　復讐者達に仲間意識があるとは思えないしな。

　とりあえず、僕の心の中だけに収めておこう…）

―トビーは静かに目を閉じて、深呼吸した―

早く復讐者を見つけ出さなければ…

「僕」が「僕」でなくなる前に…。

護り屋が誰を護ったか、それとも復讐者が様子を見たか…

詳細は分からないが護り屋が誰かを護ったと見るべきだな。
邪魔な存在を減らすのは戦争において当然である。
これはあまり口に出すと護り屋を追い込んでしまうからこれ以上は触れないほうが良さそうだ。

彼が反逆者なら、昨日ウェンディを人狼メンバーであると鑑定した時点で彼が偽者と復讐者には分かっただろう。最もウェンディを黒といいたい人物があえてそうでないと言い切ったのだから。
その場合、復讐者の襲撃対象は『鬼蜘蛛』であった公算が最も高い。

で、鑑定希望はシャーロットという娘と『半人前』の２人への鑑定希望が多いようだな…

シャーロットは鑑定が完了していないウェンディを殺そうとした。
今日、ウェンディは復讐者だと言う事が発覚した。
だが、彼女はジジイの判定を無視したのか定かではないが昨日、情報が確実になる前にウェンディへ仕掛けた。

人狼構成員としては勇み足すぎる気もするが…
復讐者としてもその動きは目立ちすぎると思う。

―クインジーをちらっと見て―

さっきから僕達、言ってること同じじゃない？

―苦笑した―

そして、『半人前』
彼女は自称情報屋である『３Ｍ』に仕掛けた。
…『３Ｍ』も彼女へと仕掛けて、両者の死闘が繰り広げられると言う結果となった。
『半人前』は意図して決闘を仕掛けたのか…
それとも、ただの私怨からの選択か…

少し考えさせてもらうよ。

――ナイフをまたクルクルと投げる繰り返しに戻りながら、クインジーのほうに振り向いた。

自然だ不自然だ、ねぇ･･･。

クインジー、あんた随分と影の嬢ちゃんに入れ込んでいるようだが、ソコまで影の嬢ちゃんを信用する要素はなんだい？

これは赤の執行者にも言える事、だが…。

あたいはね、『影』自身をあまり信用出来ると思っていないからね。だから、それを考えて影の嬢ちゃんを殺すつもりだよ。

･･･そして、この結果がどうなるか、でパズルは組みあがるさね。

――ナイフをキャッチすると、ウェンディのほうにナイフを投げつけた。

―ウェンディがダガーを壊した場面を再生して―

…言葉だけでなく能力も持ち合わせていたか。
殺人者として仕掛ける必要がありそうだな。

確かにどうもかぶるな…。

>>200『逃亡者』さん…。
私は…そうですね……。
『満月の狂人』さんが、鑑定屋…。
『鬼蜘蛛』さんが、反逆者か復讐者…。

……情報屋については…まだ何とも言えませんが…『逃亡者』さんはやや反逆者寄…でしょうか…。
『３Ｍ』さんについては……まだ情報が…少ない、ですね。

まぁ、お互い「あの双子」に肩入れしちゃってるってことだろうね。
命取りにならなきゃいいんだけど…。

―トビーは冷たい笑みを浮かべている―

―ルーサーはドアを開け、柱へと寄りかかっている―

もう少しで夜が明けるな…。
鑑定先はもう少しだけ考えさせてもらうよ。

…今日ウェンディを殺せばあと２人。
私はあと１人の反逆者を見つけ出せれば皆を生かして帰すことができる。

―痛む頭をすこし振り、しゃんと姿勢を正して―

「わたし」という不確定因子に対する印象が、なかなか興味深いわね。

どうにも、記録を全て見てるだけ、頭がもたな…
いえ、研究が忙しくてちゃんとまだ見ていないのだけど

―ウェンディに向かって―

少なくとも僕は、君を殺す気にはなれないよ。
かと言って、護ることも出来ない…。
せめて、君の遺志を継ぎたいと思う。

ウェンディ…君は誰を殺したい？

正確には後１人の反逆者を探し出し、偽の情報屋かジジイを殺せばゲーム終了と言うところだがね。

ほむ･･･なぁ･･･『鬼蜘蛛』の旦那･･･
今日は鑑定先を合わせてほしいと言われてるが。
アンタが興味あるのは『半人前』、
素人のお嬢ちゃん、多重人格のお兄ちゃん･･･
この３人の誰かにいるかい？
いるんだったら、私はアンタと同じヤツ鑑定してもいいと思っている。
それにしてもアンタ、ハッタリかますにしてもなぁ･･･
覚悟決める時間は十分すぎたぜ･･･。
もっと早いうちに覚悟決めておくんだったな。

現時点で『鬼蜘蛛』の真贋は分からない。現時点ではどちらの可能性もありうる。俺はもともと二人の真偽を五分五分と見ていたが…。
いち早く自分が鑑定屋であると宣言することも、後から自分が本物だと言い出すのも、どちらも真偽両方ありえなくはない行為なのだ。
ただ、彼は『満月の狂人』に比べるとそつのない印象だ。彼の傷は、かなりぎりぎりのタイミングになってから鑑定屋であると言い出したことだけだ。

『鬼蜘蛛』が偽者だとしたら、最も効果的なタイミングで混乱を招いたと言える。
『赤の執行者の』の妹。彼の普段の態度から見て、妹が復讐者であると言われればどのような状態になるか大体予想はつく。
しかも、わざと鑑定結果を割ることで彼は復讐者たちに己の存在を知らせたことになる。昨日の時点ではまだどちらが本物か分からなかっただろうが、今はもう違う。

―トビーに向かって―

…私は…。
殺したい…相手…。
決まってます……。『鬼蜘蛛』さん…。
彼は…ニセモノ。……彼が……生きていると…きっと、お兄ちゃんも…。

『鬼蜘蛛』の旦那･･･アンタの失敗は２つだ。
まずは覚悟を決めるまでに時間を取りすぎたこと。
自称鑑定・情報の４人の中で、一番様子見ができたのは･･･
他でもなくアンタだ･･･。
信用を得るなら、できるだけ早く覚悟を決めるべきだった。

閃光の影を守護していた？

また、随分な賭に出たものね（嘲笑）
あり得ない事では無いわ、自己顕示欲の強い人なら
存在のアピールとして、時として信じられない守護術を見せつけることも有るけど。

普通で考えて、それよりも、真実が解ることを避けた
敵が、見極めることが出来る「本物」を守護していたと考えた方が普通じゃ無いかしら？

あぁ、常識が通じる人達で無いことも又確かね。

ウェンディ…お前はどうしたい？
生きたいか？それならば俺は全力を尽くそう。
それとも死にたい…か？

―ルーサーは帽子を被りなおし提案した―
『満月の狂人』よ、『半人前』に興味はあるか？

あるならば希望が一致しようが鑑定に踏み切っても構わない。

―ウェンディに向かい、微笑んで―

オーケー。
これで僕の今夜の獲物は決まりだ。

（…上手く行くかは…自信ねぇな。
　昨夜は他の奴に先越されたし…）

――ウェンディのほうへ投げたナイフが音も無くカラン、と落ちるのを見て舌打ちした。

ま、一筋縄じゃあいかないようだねぇ。

もう１つ･･･アンタ『鑑定屋』を騙るのが上手すぎるんだよ。
人間なんてそうそうカンペキな人間はいないさ。
私みたいに、裏切り者サイドと考えるには矛盾がある行動をするもんさ。
誰が好き好んで最初の最初から味方を切りにいく？
それにお嬢ちゃんだって放っておいたら、
アンタに鑑定されなかったはずだ･･･。
護り屋がついてるかもしれねぇアンタを
殺らなきゃ整合性が取れない策をとるバカがどこにいる？

…兎に角、お兄ちゃんは、死なせません…。

―ウェンディはカミーラの投げたナイフを静かに壁から抜き取ると、リックのダガーと同じように「音も無く」折った―

―セキュリティールームの映像を見て―
私は「半人前」のお嬢さんを鑑定して欲しいわね…
どうも引っ掛かるのよ
何だか、安全な位置にいるような気がするの
昨日私が「半人前」のお嬢さんに殺意を抱いたのもその為。
復讐者は、安全で人狼達の目に留まらない位置にいたい
そう思う筈だからね
まぁ、私が言えたことじゃないかもしれないけどね

ー『鬼蜘蛛』にニヤリと微笑んでー

･･･GOODだ。
『半人前』今、私が一番興味あるヤツだ･･･。
今日は･･･お互い『半人前』の鑑定をしようか？
アンタから先に見な。
アンタの方が鑑定にかかる時間短いからな。

（僕は一体…何者なんだろうか…？
　僕は一体…誰を信じているのか…？

　昨夜は「満月の狂人」と一線交えようとしておきながら、あの「半人前」を狙った…。
　今夜は「満月の狂人」とは反対側にいる「鬼蜘蛛」…。

　僕は一体…？）

―ルーサーはモーガンの方を見て一言―

覚悟を決めるには時間がかかりすぎた…か。
大した時差ではない気もするがほんの一瞬を気にするならばそう受け取っても良いだろう。

だが、ウェンディを殺したあとにもたらされる情報が真実を告げる。
その情報すら否定し私に刃を向ける存在は情報を放棄する事を選択したとみなす。

（既視感…俺はこの質問を過去に…
あれは…
妹に

クレアに　　　　　　　　　　　　）

まぁ･･･鑑定屋が本物と反逆者なら、
鑑定屋を狙いに行くのは･･･アリだろうがね。
だって、残った方は殺すと明言されてしまってるからね。
殺った方が本物か偽物かなんて関係ない。
本物だったらめっけもん、偽物でもその日のうちに、
残った方は始末されるだろうから、完全に鑑定機構を破壊できるからな。

――二本投げたナイフの内、一つ目がナイフが折れたのを見てウェンディを見た。

･･･赤い目、か。

（あら？回路の故障？
　あぁ、ダメメモリからの転送がだんだん遅くなってる）

―クインジーを見―

私は…お兄ちゃんが死ななければ…でも、お兄ちゃんは……私に、死んで、ほしくない……？
………私は、生きたい…？

生きたいのなら…全力でお前を守ろう…
死にたいのなら…殺してやろう…

生きろ。
これが…俺の『結論』だ！

復讐者なら俺を手にかけろ、ウェンディ。
それでいい。

おや、もうこんな時間ですか。

まあ、護り屋さんは鑑定屋さんを護りにいったと考えるのが妥当といったところでしょうか。

それ以外となると…、なかなかにして護り屋さんは幸運の持ち主のようだ。

―やはり人混みを避け、独り窓際の赤い椅子に座った―

そうねぇ…
護り屋については、あまり話したくないというのが本音よ
ただ、もしも護り屋が自称鑑定屋を庇ったなら、
護り屋は真実に一歩近づいたということかしらね

―カミーラに、のど飴を渡し―

まぁまぁ…。
あからさまに殺意を剥き出しにしてたら、仕事になんないよ？
逃亡者さん。

（…まともな仕事が出来ないから、追われてるんだろうけどね）

執行者の俺も、閃光の俺も、たった１人の絆としての俺も

悪いが…ウェンディに悪意を向けた償いはさせる。
ウェンディがなんであっても。

―ニーナへの『鑑定』が終わりルーサーは戻る―

終わったぞ、ジジイ。
後は好きにしろ。

（なんだあれは、スキだらけにもほどがあるぞ…
アレに暗殺者の資質を感じたと言うのか？）

――飴に毒が入っているかを確認もせずに食べ、ニヤリとトビーに向かって哂った。

ハッ、ご忠告ありがとうさん。

…。

―クインジーの瞳を真っ直ぐ見て―

…私は…生きたい…。

以前言ったと思うけど、何であろうと、
勝利が見える為なら私は誰だって殺るわ

それから、復讐者はむやみに全員で
票を合わせるということは無いんじゃないかしら？
そんな馬鹿なことをして、後々疑われるのは怖いだろうからね

―ルーサーはリックの方を見て―

それが決断か…愚かな。
夜明けと同時にウェンディを殺す。
同意する者、彼女の中身に興味がある者は私に今日だけでいい。
力を貸してもらえないか…

もし、情報を得る事も拒み私に刃を向けるなら全員まとめてかかってくると良い。

―戦場で、待っているぞ―

…ならば戦おう。お前の為に。

――飴を舐めながら腕を組み、目を瞑った。

・・・赤の執行者サトゥルヌスの答えは、妹を護る事か。

チッ、やりあう時には流石にとっておきを使うしかないかもしれないねぇ。影を殺すのにはかなり厄介なヤツのようだ。

ールーサーに笑いかけてー

じゃあ･･･私も行ってきますか･･･。
マスターは男だから何の抵抗もなかったが、
一応『半人前』も婦女子だからね･･･。
仕方ないか。

―真っ赤な服のポケットに手を入れて―

…そうね…今日も楽しい宴が始まるわ
今日の夜は一段と盛り上がりそうね
誰が誰に殺意を抱いたか、それによって大分頭が働きそうよ

ーニーナの元へ行く前にー

『閃光』の小僧、お嬢ちゃん、凶暴な兄ちゃん･･･
ヌシらと私はどうやら同じ心持ちらしいな。
お嬢ちゃんを殺さないためには･･･一時的に･･･どうするね？

『満月の狂人』さん…私が…人狼メンバーである事を、『鬼蜘蛛』さんが、ニセモノである事を知る貴方に……『鬼蜘蛛』さんを殺す…事を……手伝ってほしいです…。

―リックに囁いて―
『鬼蜘蛛』は俺が抑えよう。だが、奴のワイヤーワークは厄介だ。おそらく奴に掛かりきりになる。その隙に他の奴にウェンディを狙われたら捌ききれん。

…覚悟はしておけ。

>>246
――リックの方をジロリと見て――
そりゃ「執行者としての指示」なのか？
それなら、嫌も応もねえんだが。

安心しな。
俺が生かされるならば、それは復讐者にとって
都合のいい存在だからだ。

そしてウェンディが復讐者であれば俺を生かすだろう。
もし俺らが２人とも生き残っているのならば
落とし前はつける。

だが今日はウェンディを信じる。
俺は「兄」だから。

ーウェンディにー

まぁ･･･『閃光』の小僧は私も翌日に殺すだろうが･･･。
少なくとも私が死んだ後にデカい顔されるのもイヤだからな･･･。
いいさ･･･（落ちていたナタを拾って）･･･殺そうぞ、『鬼蜘蛛』の旦那を。

>>259
好きにしな。

俺はウェンディを護るだけだ。
そんだけだ。

鑑定屋２人はね…
どちらかと言うと、鬼蜘蛛の方が胡散臭いわ
そしてまた、復讐者のやることでも無いと思ってるわ

だけど、ここで情だけで動かされる連中は気に入らないわね…

おやおや、一部の方々が蜂起するみたいですね。

いや、これは面白い。

それでは私はどうしましょうかね…

―リック、ウェンディ、クインジーに―

僕も今夜は「鬼蜘蛛」退治をしようと思っている。
今夜だけでいい。
手を組まないか？

―ルーサーはパーティールーム跡へ移動し、何かを作り出す―

さあ、宴の始まりだ。
人狼所属前の暴れていた頃を思い出す…

何人殺せるかな、復讐者を討つ。
それだけだ。

―ゆらり、とホールの影から現れた―
決めたのか、「赤」…いや、リック。
それがお前の選択なんだな。

パンプティ・ダンプティー…は
塀の上に座っていた
ハンプティー…は勢い…よく落っこちた
王…様の馬と王様の家来が
みん…なで力を合…わせてみたが

ハンプティーを元へ…戻すことはできなかった…

ウェンディ…

―フと笑い―
いいだろう。元より俺は『鬼蜘蛛』を殺るつもりだ。

ほむ･･･まぁ、復讐者かどうかは･･･明日話すか。
だが･･･『半人前』は私が考えていた通りの･･･人間･･･
ふっ･･･ありゃ人間なんてシロモノじゃねぇな。

そう・・・、好きにしな。

――歩き出しながら腰につけた狩猟刀を抜き、空を一閃した。

あたいはソイツの死体から情報を得る為に・・・このゲームに勝つ為に、閃光の影を殺すだけだ。それだけ、だよ。

…お兄ちゃん…。

―表情ひとつ変えずに、香水のビンに少し触れる―

鬼蜘蛛を殺ったら、
鑑定の機能が停止することを覚えておいて頂戴ね
もう鑑定の機能は必要ない、そう考えてのことかしら…？

面白いわね
「扇動」されてる可能性すら忘れるとは
素敵よ、組織のメンバーとしては……失格だと思うけどね

（『鬼蜘蛛』よ…お前は俺の全開を知らない。
枷を全て外した、本当の俺を。
まさかこんなところで見せる羽目になるとは思わなかったが…）

−深紅の目は一度頷くように、トビーを見た−

―トビーは、イングラムＭ１０サブマシンガンを持ち…―

今夜は…荒れるな。

―覚悟を決め、呟いた―

>>261
閃光を殺す？あなたが？何故？

まぁ･･･私が復讐者を見つけて･･･そいつを吊れば、
私の正当性は先生か気の強そうな姉ちゃんが証明してくれるさ。
そもそも、『鬼蜘蛛』の旦那は穴だらけで･･･
信用に足るシロモンでもないからなぁ。

情報の喪失を選択する愚か者に死を。
愚か者に明日を与える程私は紳士ではない。

…いくぞ、復讐者ウェンディと情に溺れ真実を見ることを停止した存在たち！

――溜息を一つつき、顔をあげ、拳銃を手にする――

指示ではないんだね。わかったよ。
僕は僕の好きにする。

>>278
ほむ･･･正確に解釈されなかったか･･･。
「『閃光』の小僧が、翌日にも私を殺すだろう」
と言ったのだ。

…『野良猫』さん…。
それは『鬼蜘蛛』さんが、白だったら……のこと。
明日には…。勿論、私と同じ様になる事も大きく考えられますけれど……そのときは、私は、死にます。

フフフ…たとえ執行者が「これは指示だ」と言っても
私は私の好きな様に動くわよ

それが私のやり方だからね

（俺が守れなかった娘…

死んだ娘…

アレは…

いや。もう何も思うまい。）

―ブーツの紐を締めなおして、すっと立ち上がる―
俺はウェンディを狙わない。
だが、鑑定屋も狙うつもりは無い。
俺が狙うのは、奴だ。

―覚悟を決め、トビーは部屋から外に出た―

もうすぐ夜明け…
僕が僕でなくなる…

ウェンディは…殺させない。

――『とっておき』をポケットから取り出し、自嘲気味に哂った。

…目が赤くなる、か。