冒険家 ナサニエル >>8 いいかいグレン。落ち着いて、よく聞いてくれ。 ──そう、いまや君にも解るはずだ。 今日、なぜ蝋燭が5本残っているのか? そして、君にとって、ナサニエルとセシリア、どちらかを殺すことが答えなら。 セシリアには、君を守ることも、リックを守ることも出来ない。 | |
(12)2006/09/23 00:57:55 |
冒険家 ナサニエル >>20 そのときは、リックを信じてやってくれ! 俺が望めるのはそれだけだ。 あいつは、俺の…… [笑み混じりに首を振って] マルガリーテ……。あれには、命が宿っていたんだな。いや。宿ったのか? [甲高い哄笑を虚空でつづける、人形を見上げた。] | |
(23)2006/09/23 01:13:42 |
お嬢様 ヘンリエッタ え?ええ? さ、囁く?何を言っているのマルガリーテ? そ、そんなに口を大きく開けて… はしたないわ…? 『簡単よォ…簡単なことだったわくすくす!みんなの耳元でちょっと囁く。ちょっとだけ不安を煽る。ただそれだけ。それだけで人間はこうも他人に残酷になれるくすくすくす!! ちょっとトクシュなのもいたみたいだけどぉふふふ! あああ、そうね、未だ終わりじゃないわくすくす!これから大仕事が待っているものくすくすくす!へんりえtt…』 [はたと気が付いたかのように人形が押し黙る。呆然と見上げていたヘンリエッタに、マルガリーテはきゅうと、裂けるほどに唇を吊り上げた] | |
(25)2006/09/23 01:19:41 |
お嬢様 ヘンリエッタ 『ああああ!ああああヘンリエッタァァァ!? 聞いて、聞きなさいヘンリエッタァァ??いいこだからねぇぇぇぇ??くすくすくす!!』 [唐突に素振りが大げさになり、優しげに自分に語りかけようとする人形の姿。その姿は、どう見ても狂気そのものだった] 『くくくくく!エッタァうらぎりものよぉぉぉ。貴女のお父様をぉ、シャーロット様をころした裏切り者がまだ残っているわぁァァ!!もう誰も頼れないの、あなたしかいないのくすくすくす!!』 え、あ?う? [うらぎりもの、裏切り者!お父様とロッテちゃんを手に掛けた裏切り者!アレで最後でなかったのか?レベッカで終わりではなかったのか] 『聞きなさいヘンリエッタァあああ??それがねぇ?実はグレンもリックも裏切っちゃったみたいなの…』 [人形が語る恐るべき言葉。何を言っているのか彼女は。だって、だって…!] | |
(28)2006/09/23 01:26:41 |
お嬢様 ヘンリエッタ [人形の言葉にまさかとばかりにナサニエルを見やる。悲愴な、目で。] 『ねええヘンリエッタァ…』 [ナサニエルを見つめる少女の肩口に降り、人形は、囁く] 『ほらァ…思い出しなさい?』 [優しく囁くその声。いつも自分の、こんな自分の相手をしてくれるマルガリーテの声そのものだった] 『ね…?ハーヴェイ様を殺したときのあのときの彼の目を…!!』 [びくり、と少女の肩が震える。そうだ、あのときの彼の目は…!] 『ね?…思い出して…。あの紅い瞳。あの瞳はお父様と…。貴女をいじめるときのお父様と同じ瞳だったでしょう…?』 [がくがくと身体が震える。がくがくがくと躯の芯が震える―!そう、そうだ。お父様と同じ瞳だった。お父様と…!] う、う…!! | |
(33)2006/09/23 01:45:08 |
冒険家 ナサニエル >>34 セシリア。 では答えて貰おう。 本物の守護者が俺でないのなら、その人物はどこだ? なぜ今、レベッカの死のどさくさに犠牲が出ていなかったのか。 答えて貰おう。 [俺に寄りかかる、ちいさなヘンリエッタ。 そっと抱き寄せ、上着でくるむ。] | |
(45)2006/09/23 02:17:52 |
農夫 グレン [横たわるシャーロットを、じっと見つめる] シャーロット…、キミはココで何を望んだ? キミは今、ソコで何を望んでいる? …そして、あの少女は、何を…想っていた? [思い出すのは、幾回も繰り返し想った、あの時のこと。 ―――例年よりも早く降り出した初雪。 いつもより早めに少女の元へと向かったスラムの路地。 後ろをずっと付けて来ているような気がする、何かを持った浮浪の男。 角を曲がった瞬間、不意に背中に触れた何か。 恐怖に駆られ、振り向きざまに突き刺したナイフ。 白雪の中へ倒れこむ、あの―――少女。 こちらへ向けて突き出された手のひらから零れたのは、薄汚れた―――ブレスレット] | |
(66)2006/09/23 22:21:34 |
お嬢様 ヘンリエッタ [少女はおかしそうにくす、と笑い] そうね。アークライトの娘なのに。 お父様に叱られちゃうわね…。 『ふふん、そうよ。ナサニエルだってそうなんだから。お父様がそうだったんだもの、くすくす!だからナサニエルが違うなんて保障はないわ、ふふふ! アンタはまた傷つくの。すごくすごーく傷つくの。 そしてあたしに助けを求めるんだから! 「私と変わって!」って願うんだから!! 「全て無くなってしまえば」って、願うんだから!!』 [人形がけたけた、と叫ぶ。凄絶に。 ――だが、それを受けた少女は…ちらりとナサニエルを見て、また人形へ向き直った] ……そうね。 …そうかも、知れないわ。 | |
(67)2006/09/23 22:22:15 |