雑貨屋 レベッカ [セシリアの手を握ったまま、その横顔を睨みつける] 復讐とは、それ相応の負の対価を与えることよ。 そしてそれは生者にのみ与えられるべきもの。 死者は既に向こうに行ってしまっているのだから、それ以上の苦痛を与えてもただただ貴方が見苦しく、周りの関係の無い者に阿鼻叫喚を与えるだけ……。 それとも、貴方はあんな風になりたい? 賢者だの永遠の命だのを目指す貴方が? [そう言って、恐慌状態でハーヴェイの屍骸を蹂躙するナサニエルを、顎で指した] ……命のなんたるかを知らない者が、永遠の命を語る。全く、どうにもならないね。 ……だから貴方は気に食わないんだよ。 [グレンを見ようとする横顔を、涼しげに睨みつける] | |
(20)2006/09/21 01:24:23 |
雑貨屋 レベッカ グレン、今すぐにでもシャーロットの所に行きたいが、ちょっと待っていて。 [哀れむような目で、セシリアの弁明を聞き流して] ―――コイツはまだ何もわかっちゃいないから。 [そう告げると、切れ切れに呟く少女の顎を摘んで、顔を近づける] ……へぇ、セシリアは違うんだ? じゃあ、貴方のやろうとしたことは? 息絶えたハーヴェイに対してしたことは? もし貴方が裏切り者ならば、貴方がしてきた事は? そうでなければ、その為に無実の人間を殺したかもしれないことは? ―――「永遠の命」とやらの為に、貴方が今までしてきた事は? [まくし立てるように言った後、静かに腕を振り上げ、] ……誰も正気でなんていられないよ、この場所じゃ。 アンタ、どうせ泣きたいんだろ?ならばアレから先は八つ当たりだ。……その辺にしておけ。 [そう言って、掌をゆっくりと額に置いた。] | |
(32)2006/09/21 01:42:16 |
文学少女 セシリア ステラが……告発しなかった? [ふと気付いたように、グレンとステラを見遣って。 腕を組んで考える。] もしステラがグレンを告発していたら……私とステラの、違う答え。 グレンは冤罪で殺されるかもしれない――無実の者が。 裏切り者にとっては喜ばしいんだろう。 それをしなかったのは―― 既に、ステラに庇うべき者がいない、可能性。 窮地に追い込まれているならば下手なことは出来ないはず。 つまり、ハーヴェイが、ステラの仲間の裏切り者だった。 或いは、その冤罪を掛けたとしても、 グレンが殺されなかった場合。 ステラが占い師として信頼されていないと自覚している、か? ――そもそも、何故……ハーヴェイしか死んでいない? | |
(50)2006/09/21 02:37:21 |
文学少女 セシリア [転がる屍体。ハーヴェイだったもの。 レベッカの言葉は間違っていないかもしれない。 もう其処に憎むべきあの男は――居ない気がした。 感情無く眺めた後、ゆるり、祭壇の方へ歩む。 見上げて。――聞きたいのは神の声? 否。ステンドグラスの向こうにある、光のような いつかのラッセルの声かもしれない。] ――守る者か。 その人物が生きているから、人が死ななかった? 一体誰を、守って。 [残っているのは。視ていないのは、あと三人。] ステラと、もう一人の裏切り者が生きているならば 私を守ったと考えるのが、道理だろうか……。 [まもるもの。もう一度口の中で呟いて、思案に耽る。 蝋燭は八つ。ゆらゆらと、少女の小さな背中を*照らす*] | |
(53)2006/09/21 03:00:38 |
農夫 グレン [未だ目覚めぬシャーロットを見やりながら。 何か、ぶつぶつと呟いている] ハーヴェイが裏切りモノならば、裏切りモノの占い師はオレを裏切り者と言えるはずがない。 裏切りモノを見つけた占い師は、用済みとなるのだから。 だが、ハーヴェイが仲間ならば、裏切り者はオレをどちらとも言えるはず。 ならば、次に殺すのは・・・、次に殺されるのは・・・。 [思考が何かに侵されたかのように、殺すという言葉が簡単に出てくる。 このままでは、オレは……狂ってしまう。 ―――否、初めから狂っていたのか。 大切なコトのために、大切ではないモノを殺す。 それは既に、ヒトの所為ではなく、ケモノの―――性] | |
(54)2006/09/21 10:55:21 |
農夫 グレン [背後から少年の声が聞こえた気がした。 少女の顔があった場所―――今は何も無く、 ただ古びた長椅子が見えるだけ―――を見つめながら] 殺されるヤツも生きたいと思っている、か・・・。 [その言葉に思い出すのは4年前の浮浪の少女。 なぜ、彼女にパンなど与えたのだろうか。 なぜ、彼女に優しくなどしたのだろうか。 なぜ、確かめもせずに彼女を刺したのだろうか。 オレに会わなければ オレを信用しなければ 彼女は死ぬことは無かったのに] ………あの少女もそう思っていたのだろうか。 オレに殺されたあの時 彼女もそう思っていたのだろうか。 あぁ・・・、それならば死ぬべきは、やはり―――オレなのか。 | |
(71)2006/09/21 22:34:47 |
文学少女 セシリア [占い師と名乗り出た二人。 レベッカのその言葉に、一寸思案して。] ハーヴェイが裏切り者だったのなら、そう、残るはステラだけ。 ステラさえ殺せば、……終わる。 でもレベッカ……二人と言ったね。 もし、ステラを殺しても終わらず、私を殺して。 [其処まで紡いで、灯る蝋燭に目を移す] あの蝋燭の炎――死者の数、消えた。 アーヴァインとハーヴェイ時以外は、一度に二本。 それに順ずるならば、私とステラを殺し、残るのは四つ。 残されたチャンスの数。もし其処で逃げられたら―― [裁き。嘲笑うようなあの血文字が、脳裏に過ぎった。] 私は――ステラを殺す。 けれどもしそれで終わらない場合。私は視なければ。――Schwarzを。 | |
(88)2006/09/21 23:49:03 |
お嬢様 ヘンリエッタ メイ様の件は、既にお話ししたとおり。 …仮にステラ様が真実を語っていた場合は、セシリア様が裏切り者です。自らの出した結果を裏切らぬように行動することで信を得てきました。 リックさんを告発しなかったのはリックさん、ステラ様を連続で手に掛けた場合に辻褄が合わなくなるため。グレン様を告発しなかったのは明日への繋ぎ。 …これだけの材料で判断するならばありえないことではない、と考えます。 シャーロット様を疑っていた、という記憶に基づけば…万が一、億が一、いえ…兆が一セシリア様が裏切り者であれば、レベッカ様がその相方…、というのが私の、考えになり、ます…。 また、そのようなセシリア様の行動から、ステラ様が本物で、ハーヴェイ様が潔白であったとしたなら、また…。 [ぐ、と唇を噛み締め、レベッカを見つめる] しかし。…しかし…! やはり、これまでのステラ様の行動、そして、ラッセル様のお立場。その全てを考えると裏切り者は、やはり…! [強い意志を持った瞳で、ステラを、見た] | |
(101)2006/09/22 00:29:29 |