農夫 グレン [いつも、静かではあったが、微笑んでいた顔に 一瞬だけ、酷薄な笑みを浮かべる] ふんっ、そうか、死んだのか。 オレがガキの頃から、気に食わない奴だったんだ。 何をしているのか知らないが、いつも村中をウロウロしてやがって。 そのクセ、オレの家が火事になった時だって、結局来たのは後になってからだったしな! いい気味だとは言わないが、自業自得だな! [何かを思い出したのか、くっと頭を押さえる。 手に取っていた帽子を被り、俯く] そうそう、アーヴァイン。 どっかで聞いているのなら、花ぐらいは添えてやるよ。 それと・・・、お前の娘のことも、気には止めておいてやる。 お前みたいな奴に成られると、こっちが迷惑だしな。 [っち、と舌打ちをし、床へと座りこんだ] | |
(28)2006/09/18 01:22:45 |
お嬢様 ヘンリエッタ ねえねえマルガリーテマルガリーテ? これってどういうことかしらなんでお父様は倒れていらっしゃるのかしらどうしてこんなことになっているのかしらあらまあこんなにひしゃげてお父様ったらこんな特技がおありになったのね? ねえそうでしょマルガリーテお父様ったらお茶目だわ優しくてそう気高くて立派でねえマルガリーテ。 ほら温かいわマルガリーテお父様血がこんなにいっぱい出て芸が細かいのねお父様ったらうふふ!ふふふふ!! 『なにをバカなことを』 バカなバカなんて失礼よマルガリーテお父様はバカじゃないものくすくす! ああそうだわバカなのは私ねマルガリーテお父様もそう仰っていたものねえマルガリーテくすくすくす!! お父様は私がバカだから誉めて下さらないのだわそうでしょねえそうでしょマルガリーテ! お父様が叱るのは私だけだものねえマルガリーテ!!くすくすくす!!! | |
(38)2006/09/18 01:29:48 |
お嬢様 ヘンリエッタ ねえ、ねえマルガリーテ。生者を視れる力だなんていうけれど、そんなものは本当にあるのかしらどうなのかしら? 『』 あらそうなのマルガリーテ?本当に力を持ってるひとはいるのねこの中に? それって全員じゃないの?あら、たった1人ってわけ?じゃあ残りの2人は裏切り者? なんてことかしら酷いわね。じゃあコーネリアス様はどうなの? 『』 まあ!お茶目ねマルガリーテ。私にも秘密だなんて。くすくす!そのうち教えてくれるのかしら。 『』 ああそうね、そうね。今からラッセル様かメイ様のどっちかやっちゃって裏切り者かどうか聞けばいいんだわ、簡単なことね。 それからコーネリアス様のことを考えればいいのではなくて?それでいいわよね、ふふふ。 『くすくすくす!』 [ころころと微笑み、ラッセルとメイを交互に見つめる] | |
(103)2006/09/18 13:28:49 |
逃亡者 カミーラ …ん。…あ、レベッカ、さんきゅーな。 少し、休めたよ。 会話はなんとなく耳には入っていたよ。 ラッセルお坊ちゃんは…セシリアを信じる…だって? あの女をかい?ははっ。 どれだけ信じていたって、裏切られるかもしれないってのに…それでもその思いを貫き通すってのか? それもご立派な考えだ。たった今、メイに裏切られたばっかりで、ほいほいと乗り換えかい?くははっ。 いっとくけど、そんな理由じゃ私は納得できやしない。 そう、生者を視る事が出来る占い師は…いるんだ。 けれど、それが誰かなんて私にはわかりやしねぇ。 ……だからさ…なぁ、ラッセル。 私は、お前が手紙の主…血文字を書いた奴だって可能性があるなら……容赦はしねぇ。 | |
(106)2006/09/18 15:59:10 |
学生 ラッセル 乗り換える?なんだよそれ。そんな意味じゃない。 俺は、セシリアの気持ちを知った。その気持ちも大切にしたいと言っただけだ。 あんたに、・・・あんたにセシリアの何がわかる! 幼い頃から勉強のできない俺に、親身になって付き合ってくれたんだ。 メイよりも、ずっと長い間・・・。 そう、ずっと長い間、一緒にいたんだ。 俺はメイに嘘をつかれ、陥れられた。 好きだったよ、メイのことは。 まさか、メイがそんなことを言うなんて、な・・・。 思ってもみなかったよ。メイが裏切り者だったなんて。 本当のことを言ってくれる人を信じる。これがおかしいことなのか? 慕ってくれる気持ちを大切にしたいと思うのは、間違っているのか? 俺は、裏切られたんだぞ・・・。 | |
(108)2006/09/18 16:24:07 |
学生 ラッセル すまない。さっきは冷静なつもりでいたけど、動転していたようだ。 兄と、そして、この異端の会を紹介してくれたアーヴァインが死んだんだ・・・。 冷静ではなかった。君にも余計な心配をかけたようだね。 [ふぅ、と溜息をひとつ。] 事は、そう簡単に運ぶものだろうか? メイが本物で、俺が邪悪な存在だとして、もう1人は、すでに名乗りをあげている、どちらかの占い師だ。 こんなに簡単なことって、世の中に存在するのか? だが、違う。俺は邪悪な存在ではない。それは俺自身がよくわかっている。だが、君たちから見れば、それはどちらを信じていいのかわからない、という状況なんだろうな。 俺を視てくれたセシリアも、そしてステラも、俺が「こちら側の人間」だと、言ってくれている。 俺は、どちらの占い師も、本物だと思いたい。 だけど、セシリアと俺は、幼馴染みたいなものだ。 どちらを信じるか、なんて、わかるだろう?俺は、セシリアを信じる。 もしかしたら、セシリアが協力者、あるいは裏切り者かも知れない。それでも、俺は真実がわかるまで、信じたい。セシリアのことを。 | |
(128)2006/09/18 21:14:21 |
文学少女 セシリア [静かに、伏せていた目を開いて。 聞こえる、少年の嘆き。 ――好きだった――信頼――裏切り者――殺して―― 微かな痛みを押し殺して、唇を開く] ステラもメイも嘘吐き……裏切り者。 協力する者、とやらが居るならば、どちらかが。 裏切り者の目的は何?人々を殺すこと? 協力する者の目的は何?裏切り者を助けること? もしコーネリアスの、死を視えるという力が実在するとしよう。あの血文字を書いたのが裏切り者ならば、裏切り者はその存在を信じているのかもしれないから。 裏切り者は果たして、その命を粗末にするだろうか。 メイが裏切り者だとしたら。……もしも。ラッセルの“死”を見て、彼の潔白が証明された時、メイはその立場を失うのに、容易に嘘が吐けるだろうか。 | |
(129)2006/09/18 21:16:58 |
農夫 グレン [シャーロットの話に苦笑を浮かべ] 保安官さんに言う、か・・・。 シャーロット、保安官さんは朝にならないと来てくれないんだ。 それまで、わるいひとと一緒にいると、皆が危ないことは解るよな? だから、保安官さんが来てくれるまでに―――。 来てくれるまで、わるいひと達をどうにかしておかないといけないんだ。 シャーロットは、視る力を信じることは出来ないよね? オレも全員を信じることはできない。 だから、ラッセルがわるいひとかどうかは解らない。 けど、視る力がある人達の中にわるいひとがいることは確実なんだ。 だから、オレやシャーロットがアーヴァインみたいにならないためには、ウソを言っているわるいひとはどうにかしないといけないんだよ? | |
(131)2006/09/18 21:22:36 |
文学少女 セシリア [考える。考える。心を冷やして。静かに。言の葉に乗せる] メイが協力する者ならば、話が通じる……。 そう。ステラが――裏切り者であると。 ステラは私とメイの占い師の名乗りを確かめ、尚且つ自らも占い師であると名乗り出た。三人目なのに。何故? ステラが協力する者であるとすれば、 私とメイが名乗っている時点で、 裏切り者と同じ嘘を吐くことになる。 その目的、メリットが感じられない。 では、ステラが裏切り者であったとすれば。 既に本物の占い師と、一人の嘘吐き――協力する者、だね。 二人が出ている状況で名乗りを上げるのは、 裏切り者の嘘として、意義があるように思える。 占い師を名乗る者が二人。この時点で、あの血文字のことを思えば、客観的にもどちらか一人が嘘吐きであることは明らかだ。 其処で三人目の名乗りを上げた時、 ステラは何者に思われるだろう――? | |
(136)2006/09/18 21:36:38 |
逃亡者 カミーラ メイ…私の考えを言うなら、さっきお前はラッセルを占った。 けれど、ラッセルの占いを、セシリアが希望していたいたよな。 そうなると、セシリアが裏切り者だったなら安々と仲間を売った事になる。 …私は、セシリアはそんな女じゃねぇと思うぜ。 きっと、やるならとことん…どす黒くやる奴さ。ははっ。 まぁ、冗談はさておき…そうなると、ステラが裏切り者と考えるのが妥当だよなぁ。 けれど、こんな事考えればすぐにわかるよなぁ。 メイ…だからこそ、お前がわからねぇ。 お前の行動は、紙一重なんだ。お前が本当の占い師だというなら それをしっかりと言ってくれねぇと… 悪いが、お前は裏切り者の一派と思えてならねぇんだ。 そう、むしろラッセルよりも…今はそう、思えてきた。 | |
(147)2006/09/18 21:58:36 |
修道女 ステラ [殺す、死刑、そんな単語を発する人たちに。 袖の下で小さなナイフを握る。 まじない用の物だが、命を断つくらいは容易い。 ――死ぬのならば、自分で。] ……メイさんが嘘を、ラッセルさんを裏切り者だと言ったのは。 ラッセルさんの正体を知りえないからでしょうね。 つまり、セシリアさんはラッセルさんの正体を知っている――つまり、裏切った人。 占い師の中に裏切り者と協力者が一人ずつ。 ……あるいは、裏切り者が二人、かもしれませんが。 裏切り者はきっと協力者が誰か知らないのでしょうね。 知っているのならば自分たちと同じ「裏切り者」と呼べばいいのですから。 だから、協力者はなるべくならば裏切り者に自分を協力者だと知らせねばならない。 ……つまり、メイさんのあの結果は……協力者だと知らせるためのもの。 ――……裏切り者は、セシリアさん。 [きゅ、と袖の下、強くナイフを握る。 そう推測しても、殺すなんて、出来ない。] | |
(149)2006/09/18 22:06:47 |
雑貨屋 レベッカ [目前で繰り広げられる殺伐とした討論におろおろとするばかりであったが、ナサニエルが実力行使に出たのを見て跳ね起きる] ちょっと、何してるのよナサニエル!! [獣のような素早さで、ナサニエルに踊りかかり、ナイフを持っている手首を掴む] 女の子に乱暴して、何してるのよ! おかしいよ、そんなの! [ナサニエルの手を掴んだまま、周囲を振り返る] 皆もおかしいよ!!なんなの、殺さなきゃいけないとか死刑だとかって!! 私達、そんなの決められるほど偉くなったの!? 「力」があるならとか「嘘」がどうだとか、皆の言ってること全然解らないよ!! 殺したら、私達戻れないんだよ!! [青ざめた表情で叫ぶ] | |
(170)2006/09/18 22:39:30 |
雑貨屋 レベッカ [涙を目いっぱいに溜めて震えながら、それでもナサニエルを睨みつける] いいよ、私が死ぬのはいつだって構わない。 だけど、そうやって殺すのは間違ってる。 力とか、裏切りとか、何もまだわからないのに殺すだなんて…… それに……もしメイが保安官を呼んだら、メイ自身だって危なくなるよ。 そんな理由でメイを殺そうとするんなら、それこそ間違ってるよ!! そうやって自分勝手な理屈で色んな人たちから奪って生きてきたから言えるんだよ!! [一頻り叫ぶと、蒼褪めた笑顔をメイに向け] ……「力がある」とか、「ラッセルが人殺し」とか、そんなの嘘だよね?冗談だよね? ……この中に、そんな人がいるだなんて、嘘だ、よ、ね…… | |
(184)2006/09/18 22:51:59 |
学生 メイ [ふと思い出したように、ちいさく頭を下げた] そうそう、リック。疑ってごめんね。 わたしからは裏切り者3人が、みんなわかったことになる。 そんな上手い話あるのかって疑念はもっともだと思うけど。 そこは、わたしは嘘つきじゃない、としか言えないよ。 確率の低いことでも、起こるときは起こる、としか。 さっき、ラッセルを占うまでは、 ステラさんが裏切り者かなって思ってた。 ステラさんが、名乗りでるのが最後だったから。 わたしかセシリアさんのどっちかが、 本物でも協力者でもない無実の人で、 名乗り出たあと取り下げて、 それで「占い師」を名乗る者を一人だけにして信じやすくさせたら…。 そんな風な心配を、したんじゃないかって。 | |
(191)2006/09/18 22:58:32 |
学生 メイ 今はセシリアさんの方が裏切り者だと思ってる。 気になってたんだ。 ラッセルを視ることになりそうだったとき。 セシリアさんが突然、 ラッセルよりロッテちゃんを視たいって言い出したの。 どうして『ロッテちゃんに注目を集めるのか』って思った。 そうじゃなかったんだ、きっと。 『ラッセルから注目を外したかった』んだと思う。 その後ラッセルを視るのに同意したのは、 庇いすぎると怪しまれるのと、 今の…この状況になれば何とか逃げられると思ったんじゃないかな。 [現にわたしのほうが疑われてるみたいだし…と悲しげに呟き] カミーラさん、これであなたへの答えになったかな。 だから、今日は許されるなら、わたしはセシリアさんを視たい。 | |
(198)2006/09/18 23:06:51 |
雑貨屋 レベッカ [皆の怒号、狂騒。仕方が無い。 あんなに悪魔じみたやり方で仲間が殺された。 家族が殺された。自分が殺されるかもしれない。 だが、それでも] 私だって、皆が死ぬのは見たくないよ……。 一生懸命生きたいという願いだってわかるよ。 でも、殺される人も、死にたくないんだよ? 仲間が裏切り者とかいうのに殺される所も、同じ仲間が人を殺す所も、見たくないよ…… [困惑した表情で、しゃがみこむ。 ナイフを握り締めた親指の付け根は深く切れてしまっていたけど、そんな痛みなど、この苦しさに比べれば。 そして、カミーラの方を振り返り] 「今日は死ぬにはとてもいい日だから」 私はいつもそんな覚悟を背負って生きてるから……ずっと。 ちょっと、今日は頭の中に悪い考えや怖い考えが入っちゃってるから、少し良くない日だけどね。 [そう言って、笑った。] | |
(201)2006/09/18 23:10:31 |