のんだくれ ケネス [読んでいる内にやりようのないむかつきが身体の中に溜まっていくようで…ソレを押さえつけるようにシガレットに火を点ける] …クソッ。 [紫煙を吐き出し呟く。やがて、スクロールバーは最後の方に行き… ソコには三日前の日付。そして、二人の名前] …今回の計画…か…?んで、この二人を…"駆除"するのが…目的、だと? ターゲット分かってンじゃねぇか…じゃ、他の五人呼んだのは… 『異形も元は人じゃないのか?』 […視界にノイズが走った気がする。 その二人との会話がフラッシュバックされ…眼鏡を外し、目もとを押さえ…今度はハーヴェイとの会話が思い出される] そういや、モルモット、つってたっけな…えげつねぇなぁ…えげつねぇよ。 [目もとから手を離すと、その目には殺気が*こもっていた*] | |
(212)2006/08/20 14:13:57 |
のんだくれ ケネス ―二階 個室― [煙草の味が口内に広がり…頭を掻く。 仕事は終えた。情報が出来た…しかし、ココからが一番の問題点。どう、この情報を使うか…] 『すぐに告発しちまうか? そうすりゃ、被害も最小限に…』 [できるのか? 関係のない五人を呼ぶようなヤツら。 そして…未知なる物へのモルモットが欲しいと思う、無駄な人間の探求心… そして、何より…殺したくはなかった。研究材料なんてモノとして、見せたくなかった] 『だってよ…人間、なんだろ…?』 […偽善者?いいや、オレは…] 『ハッカー…言うなれば、悪者だろう? 今更、善が何か問う気はねぇよ…ただ。オレがそう思ったからするだけだ』 | |
(241)2006/08/20 23:43:36 |
見習い看護婦 ニーナ [すでに空は暗く、収容所の遠くで人口の光が点灯しているのが見える。ニーナは収容所の壁に背中を預けながら、空に姿を見せた星を見上げていた] 『叩いちゃった……』 [手に残る感触を握るようにして、ニーナは一際大きい溜息をついた] 『ハーヴェイ先生は何も悪くない。ケネスさんも説明してくれたけど、助かる可能性が殆どないと私も思ってる。でも、それでも命が消えるのが嫌だった。もしかしたら助かったかもしれない命を、自分が頑張らずに消してしまうのが嫌だった』 [傍らには拾い上げた救急箱と、敷地内を散策して探した薬草の類が綺麗に置かれている。それをすっと指でなぞる] 『でも、私に何ができるの? ハーヴェイさんのように対処するのが、本当は一番いいのかもしれない。頭ではわかってるのに……』 [己の感情ほど上手に操れないという事に、ニーナは歯痒さを感じた] | |
(298)2006/08/21 02:29:27 |
見習い看護婦 ニーナ ……これ以上、ここでぐだぐだしてても意味ない……よね。 今日は心配かけてばっかりだし、みんなにお詫びもかねてデザートでも作ろう。 こう見えても一家を支える長女なんだから、料理くらいできるんだー!ってね。 [誰も見ていないのに、力瘤を作る仕草をしながら、荷物を持って建物内に入ろうとキッチンの採光用窓の前を通りすぎた時、ガチャン!と何かが割れる音が聞えた。すぐに窓の中を見ると皿を割って、更に欠片で怪我をしたステラの姿。今まで色々収容所であったが、ようやくもう一人の知り合いの顔にニーナは気づいた] シスター? た、大変……早く中に行かなくちゃ……。 [だが足はそこで止まった。己の血を口にしたシスターの手が、歪んだのだ] !!!!! | |
(301)2006/08/21 02:35:12 |
見習い看護婦 ニーナ キャア! [ポンと叩かれた肩に、ニーナは文字通り悲鳴を上げて飛び上がった。泣き出しそうな瞳で後ろを見ると、そこにはシャルロッテの姿があった。 どうかしたのか? その問いかけに、反射的に口が動く] あ、あの実は……。 [だがそれ以上に、心に穿たれたステラの眼差しを思い出した] 『ダメ……。今シャルさんに言ったら、ステラさんは……。いや、大体その前に、アレが私の見間違いだって事もあるのだし、むやみに疑いを向けても……』 じ、実は、薬にも使える草を摘んでて夢中になっちゃいまして、手の握力がなくちゃって。それで荷物を落としちゃったんですよ。 あ、あはは〜。 | |
(316)2006/08/21 03:11:43 |
のんだくれ ケネス …ま、ココで殺しても結構だが… 問題はニーナが口を割った時だと思うがな… [そう言うと頭を掻き] 一人でも、人間が違うと言った方が…良いんじゃねぇか? [爪が微かに揺れたことも特に気にもせず] 他人を平気で裏切る? ぉぃぉぃ、オレはヤツらと繋がったつもりはないぜ? 裏切るのは"同族"からだ。 …モルモット?さぁな、アンタらが逃げる時に識別出来ねぇぐらいにグチャグチャにしときゃ、追っ手は撒けるんじゃねぇか? [そして、形式的な言葉には軽く肩をすくめて見せ…笑って見せた] …オレはキリスト教信仰してねぇからよ… 神は信じる気はないが、お前さんは信じる気あるぜ? | |
(330)2006/08/21 03:45:07 |
見習い看護婦 ニーナ ハ、ハーヴェイさんとはそういう仲じゃ……! [どうもさっきのショックで思考が止まっているらしい。心配しているという言葉を、恋愛に根拠なく結びつけて顔を赤らめた。 だがその後に続いた言葉に、まるで百面相のように顔色が変化した] 二人で……上に……? 『そ、それって……さっきのが見間違いじゃないなら、ケネスさんが危ないんじゃ……?で、でも、違ってたらお邪魔になるし……』 [微妙な葛藤がニーナの心でせめぎ合う……。が、最終的に命には代えられないと結論を出した] た、確かシスターはさっきお皿割っちゃってましたよね? 私看護士なので気になります。ちょっと見てきますね。 | |
(333)2006/08/21 03:52:54 |
見習い看護婦 ニーナ 私だってそうです。 心の救済よりも、物理的な手当てがなければ、人間は死んじゃいますから。 [そう言い、今度はニーナが軽く微笑んだ。だが赤くなったステラを見て] ……やっぱりHそうなケネスさんと二人きりなんて、却下ですね。うん。 さ、シスター行きましょう。ケネスさんと一緒だと不謹慎で教会から破門させられちゃいますから。 [後半は冗談交じりに言い放った。だが、それ以上に頬を赤らめたという事実が、ニーナには嬉しかった] 『それって、わからない。じゃなくて、人間と変わらないって事だもの。興味ないならそこまで感情が出るはずないし、ね。 やっぱり、お父さんのいう事は正しいんだ。全てが命なんだもの。絶対になんとかなるんだから!』 | |
(374)2006/08/21 15:09:49 |