見習い看護婦 ニーナ [ぼんやりとした視界に、見覚えのない天井が映る。 そのまま無感情に顔を横に向けると、そこには椅子に座った姿勢のままのハーヴェイの姿。 ゆっくりと手を伸ばそうとして、ようやく自分がベッドに寝ていたのに気付いた。 ニーナは、自分の体にかかっていた毛布を除けようとして、瞬間に走り抜けた激痛に無言のまま体をくの字に折り曲げた。荒くなる呼吸と浮かんだ脂汗に耐えながら、痛みが引くのを待つ。 数分かかり、ようやく引いた痛みに安堵しながら、今度は気をつけてベッドから立ち上がった。今度は激しい目眩を覚えて倒れそうになるが、同じように耐え忍んだ。再び深く息をつくとハーヴェイに毛布をかけた。 そのままベッドに戻ると思いきや、ニーナは室内を見回すと] ここ、どこ? [と、呟き、*ふらふらと部屋を出て行った*] | |
(8)2006/08/24 11:14:22 |
見習い看護婦 ニーナ [三度彼女は歩き出す。収容所を抜けて今度は確実に昨夜のステラの後を追うように、ゆっくりと森を抜けていく。 その合間に小枝によって腕には小さな引っかき傷が生産され、衣服もところどころ破けてしまう。 だがニーナの表情は変わらない。 ぼんやりと歩き続け、そしてあの大木までやってきた。 そこでまた立ち止まると、足元に何か落ちている事に気がついた。 緩慢な動作でそれを拾い上げ、顔の前まで持ってきて、ぴくりと動きを止めた] ――それは……大切な■■■■■からもらったもの。 ――それは……大切な■■■■■を裏切った証。 [表情は変わらない。しかし何時しかただ涙が幾筋も流れていた] | |
(41)2006/08/24 21:51:44 |
学生 ラッセル ―…→屋上― [煙を吐く度に頭の奥が鮮明になっていく それと同時に吐く色も暗くなっていく 屋上へと辿り着くと辺りをぐるりと見回した] …。 [煙を吐きながらゆっくりと探す 森の方、近く? もしハーヴの相手をしたなら動けない状況かもしれない 視線を移動させていくと人工池の畔に小さな人影が見える事に気づく] …当たりか外れか。ま、行ってみないと解らないか。 [小さく呟くと"風"の文字が刻まれた、鍵 ゆるりと両手を広げるとかすかにしゅるりと言う音が聞える 月明かりに細いワイヤーが煌く ベルトと柵を器用に利用しながらそのまますとんと地に降りた そして人影が見えた方向へと向かう] | |
(50)2006/08/24 22:18:10 |
書生 ハーヴェイ −森・深部− [微かに伝わってくる音と、力の流れ。 それらが伺わせるのは、戦いの気配] 『…戦闘能力的には、心配はない、と思うが』 [何かが引っかかる。意識の隅に、微かな違和感がある。その違和感が、立ち止まっている事をよしとはさせず。 とはいうものの、明らかに様子のおかしいニーナを置いていく事はできなかった。 …手を離したら、消えてしまいそうな気がして。それが不安にさせる] 仕方ない、か…。 [小さく呟き、遠くを見ているようなニーナを半ば強引に抱き上げて] 大人しくしてろよ? 傷に、響くからな。 [諭すような口調で告げて、気配を感じる方へと向かう] −…→公園近辺へ− | |
(75)2006/08/25 00:09:30 |
学生 ラッセル [バランスを崩している間に"火"の鍵を取り出す 煙を吐きながら、トン "地"はどんどんと赤く染まっていく 染まりきる前にワイヤーが帰ってきたのに軽く笑む 染まりかけの"地"でそれを巻き取るとワイヤーを片手に絡ませる] 返してくれるとは殊勝ですね。 お陰で不完全ですが。 ["地"はじわじわと染まりかけてはいるもののスピードは遅く 完全に染まるには時間がかかりそうで そしてそのまま首を狙う手に、軽く後ろへ飛んだ "地"を両手で構えそれを受け止めると高い音が響く] 触れると熱い…かもしれませんよ? [地に足をつけるとしゃがむようにしながら 硬化部分に刃を滑らせステラの胸元を狙う] | |
(77)2006/08/25 00:20:24 |