自警団長 アーヴァイン
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。 この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。 当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。 とにかく十分に注意してくれ。 |
吟遊詩人 コーネリアス [ふと、指を止めて暗く曇った空に視線をやる。 時期柄珍しくない空だけれど、それはブルーグレイの瞳にほんの少しの不安を宿らせるのには十分な暗さ。 微かな沈黙の後に、唇は新しい歌を歌う] Absólve, Dómine, ánimas ómnium fidélium defunctórum ab omni vínculo delictórum. V Et grátia tua illis succurréte, mereántur evádere judícium ultiónis. V Et lucis ætérnæ beatitúdine perfrui. | |
(4)2006/07/21 11:48:01 |
冒険家 ナサニエル [最後に冷たい水を頭から浴びれば目が覚める。 キュィとシャワーコックをひねる音。 頭からタオルを被り、ベッドの淵に腰掛け髪を乾かしながら丸まった毛布の中を覗き込めば、相棒は相変わらずぴくりともせずに寝息を立てていた] おきろ。 [ぺちりと額を叩く 微かに眉間に皺がよるも、これで起きるようなら苦労はしない。 さて、今日はどうしてやろうか。にやりと口元を上げ、立ち上がる。 取り付けられた簡易キッチンの棚を眺め、冷蔵庫の中を眺め。 目当てのものを手に再び相棒の下へ戻る。 毛布をひっぺがして、 襟首をちょいとひっぱって、 ひょいと氷を入れた。 5、6個。 こうして今朝も相棒は不適な笑みをたたえて起きるのだった] | |
(8)2006/07/21 12:55:47 |
新米記者 ソフィー [朝食を摂り終え宿を出て相棒と二人final病院へ] 今日は患者も連れてきましたわ。 [看護婦ににこやかに声をかけ 暫く相棒と並び待合室のソファに腰掛け 呼ばれる声に応じて診察室の扉を開ける 相変わらず草臥れた白衣を纏うヴィンスに歩み寄り 愛想良く笑みを浮かべ] はようございます、センセ。 [脇を通り抜けようとする相棒に今朝の記憶が蘇る 冷たい氷のお返しとばかり其の足をひょいとかけ 不意打ちに躓いた相棒と驚くヴィンスの表情は 妙にゆっくりとスローモーションで視界に映り 慌てて立ち上がりかけたヴィンスに向かい倒れこみ 相棒の唇がヴィンスと触れ合ったのにあれまと扇子で口元を隠し 悪戯な笑みを浮かべた] | |
(12)2006/07/21 13:11:44 |
双子 ウェンディ [暫くすると湯を張った器を持って再びステラは訪れた。 固くタオルを絞り、汗だくになった身体を拭いてもらう事になった。 熱くない?と躊躇いがちに問われながら。] …うん、大丈夫。 少し…熱出てたのかな。 身体が気持ち悪かったから、とってもすっきりしたよ。 えへへ、ありがとう…。 [にっこりと笑って感謝の意を伝える。 着替えを手伝ってもらいながらもステラの表情は暗いままだったけれど。 『今なら、外も涼しいわ。よかったら涼んでいらっしゃい。 …余り身体を冷やしすぎないように。』 髪の色と同じ、亜麻色のワンピースを着せてもらうと、 くるくると舞ってぺこりとお辞儀した。] | |
(106)2006/07/21 19:53:01 |
酒場の看板娘 ローズマリー ぇ…?あ………そうなん?変わった人たちが?? [買い物袋を片手に奥様方に呼び止められ村を行き交う噂話ににこにこ相槌を打つ。 さほど大きくはない村ゆえに、旅人が2人来ただけでも多少の噂にはなる。 それが外見的にも特徴があれば、井戸端会議の格好のネタになる。しかも2人旅ともなれば、否が応でも目立つ] そんな変わった格好してるの?かっこいいん?それはいっぺん見てみたいね。 [奥様方の話に無邪気に笑いながら、そう返すが、少しだけ考え込み、きょとんと呟く] でも、何でそんな変わった格好の人がこの村に来たんかなぁ?ん〜…… [旅人が珍しいわけではない。2人組が珍しいわけでもない。だが、それにしても少しだけ引っかかる。旅人は村を通過するもの。 滞在するのであれば………何か用事があるということだろうか? そこまで考えて首を振る。そもそも滞在するというのも単なる噂話。詮索するのは趣味ではない。奥様方は2人組の旅人の噂話に飽きたのか次の話にもう移っていた。ローズマリーも井戸端会議を適当に切り上げ、笑顔でお辞儀し、その場を去った] | |
(111)2006/07/21 20:17:18 |
酒場の看板娘 ローズマリー [買い物袋の中から僅かに香るお茶の香りにうっとりとする。 お茶の葉が残り少なくなったので、慌てて買いに走った。 お茶好きで、村内の皆を誰彼構わずお茶に誘い、お茶を普及させたローズマリーはお茶屋にとってもお得意さまだった。 今日も新しいお茶を仕入れたので特別に試飲させてもらった。 仄かな新緑の若葉の香り、微かに甘みすら感じる柔らかな味わい。 飲み終わるとあるだけ買い占めた。衝動買いと言ってもいい。 このお茶を誰と一緒に飲もうかと想像するだけで心が躍り、足取りも軽くなる。 仲良しのネリーと飲もうか、よく一緒にお茶を飲むケネスと飲もうか……あるいは孤児院の子供達と…… そこまで考え、先ほどの噂話が頭を過ぎる。 新しい旅人と新しいお茶。 二つには何の関連性もない。だけど、ふと頭の中にある考えが浮かんだ。 新しいお茶だからこそ、新しい人と……… どんな人だか分からないから成功するかどうか分からない。だけど、もし実現したら、きっと素敵……と自身の思いつきに思わず口元が緩んだ] | |
(114)2006/07/21 20:34:58 |
医師 ヴィンセント [診察を終えるとすぐに、【今日の道具】を取り出す] 今日はこのボールがどっちの手に握られているかっていうのを 当てるゲームをしよう。 [ヘンリエッタも、もうこれが普通のゲームだとは思っていない] うんうん。ささ、早く始めよっ [手でカラーボールを転がしながら] 僕はエッタ、君の目の動きで当ててみせるからね。 簡単なゲームだけど、しっかりと握って、ポーカフェイスを保つことが肝心だ。でないと、エッタの目が必ず僕に答えを教えることになるからね。 じゃあ早速始めよう。 このボールを取って、両手を後ろに回し、どちらかの手に握って。・・・うんうん、そうだ。そしたら両手共しっかりと握った状態で前に差し出して。・・・よし、じゃあ親指が上に向くように手首を回して。 [ヘンリエッタは言われたとおりに手首を回す。すると・・・] エッタがボールを握ったほうは・・・こっちだ。 | |
(121)2006/07/21 21:01:21 |
学生 ラッセル [そんなウェンの様子を見守っていると、ふと声をかけられる。 ステラの耳打ちに、微かに眉根を寄せて] (――自警団が? ウェンも連れて集会所に……ですか。参ったな……。) [そう小さく呟くと、表情はすぐに穏やかな微笑みに戻る。 ウェンを見守りながらも、ステラに更に耳打ちされる。 『ですので、今夜は食事に連れて行ってあげて貰えませんか? 教会の人たちにはそう伝えておけば、あの子が変な目で見られたり、必要以上に気遣われたりしないで済むので……』 と、申し訳無さそうに言われた。小さく頷くと、ウェンに大きめに声をかける。] ねえ、ウェン。 今夜だけど、良かったら一緒に夕飯食べない? ステラから聞いたんだけど……。具合悪かったらしいじゃないかっ。 新緑亭で、ウェンの好きなスープ作ってもらって、元気つけようよ。 [大きめな声は、遠く道端の影から様子を見ていた自警団にも伝わっただろう。ステラと共に目配せしているのを、視界の端で確認した。] | |
(148)2006/07/21 21:47:05 |