医師 ヴィンセント [ヴィンセントは昨日と同じく、専門知識のない一切の人間を現場から追い払った。その後、自身の靴に輪ゴムをかけ、スーツケースから真っ黒なジャンプスーツを取り出し、それを着け、フードを被り、手袋をはめた。 更に今日はゴーグルを着け、ALS(波長可変型光源装置)の光を遺体に向けた] ・・・・・・あった。昨日と同じだ。 遺体の「切り口」周辺に小さな汚れと斑点がある。 [つまり、とヴィンセントはソフィーに解説した。これは体液が付着しているということだと。切断面付近の体液(恐らく唾液だ)は、高確率で人狼が絡んでいることを意味する] あとで分析にかけておくよ。 結果は・・・そうだな、午前中には出しておこう。 | |
(3)2006/07/23 06:28:43 |
学生 ラッセル [集会所に入ると、掲示板に貼り付けてあった、今回の事件について召集された人物の名簿がはた目に入る。そのまま、セシ達の居る部屋へ―― 足が止まった。振り返って、名簿を凝視する。] どういう、ことだよ……これは……。 [一体【誰】の手で書き加えられたのか―――― その名簿の名前に、赤で【消し】の線が入っていたものがあった。 ひとつは昨夜に処刑された、クインジー。 そして、もう一つ。] ナサニエル……さん……。 [冗談にしては、質が悪すぎる。誰だか知らないけど、嫌な悪戯だなと、心に言い聞かせながらも。] ――――セシル!シャロ! [焦燥感に駆られて、奥の部屋へと走り出した。] | |
(8)2006/07/23 12:33:05 |
学生 ラッセル よかった……。 [二人の側に寄って様子を確かめれば、無事と知り、安堵の溜め息が漏れた。 不意に涙もこぼれて、指の背でそれを拭い、二人の手に自分の手を重ねた。 余りにも尊い友たち。無事だったのが、心から嬉しかった。 と、同時に、場合によってはその友が殺されたり、殺さなければならなかったりする事になるかもしれないのかと思い出して……。 昨日ウェンに言った言葉を思い、また涙が零れた。 こんなこと、仕方ないからで割り切れる方がおかしいのかもしれない……。 ウェンに、心内で謝って、弁当箱を傍らに置くと、そのまま床に座り込んで、友の手の温もりに*目を瞑った*] | |
(10)2006/07/23 12:56:37 |
医師 ヴィンセント こんにちは。 [無理に元気に振舞うソフィーを横目に] ああ、今回の用件はわかってる。・・・っていうか朝、言ってたもんね、後で来るって。 ・・・で、結論から言うとやっぱり人狼だよ。ゲルパーミエーションクロマトグラフ、ガスクロマトグラフ/質量分析計、走査型顕微鏡、三眼顕微鏡エトセトラエトセトラ・・・。どの分析結果を見ても、人間ではまずありえないだろうという「証拠」が次々と検出されている。 [やはりというような表情のソフィーにゆっくりと頷くと] それと、昨日のアーヴァインのときと、今日のナサニエルを襲った人物(人狼)は、別の個体である可能性が極めて高い。アーヴァイン殺害時に残っていた、加害者が残したと思われる一人分の唾液と二人分の上皮細胞、体毛、その他の微細証拠物件は、今回のナサニエルの遺体からは検出されなかった。・・・いや、違うな・・・正確に言うと検出されたが、直接手を下したような痕跡はなかった。これは、閉鎖されたこの村に「少なくとも3人の人狼が存在する」ことを意味する。 [重い面持ちでヴィンセントは言い切った] | |
(35)2006/07/23 14:49:54 |
学生 ラッセル ぅん……。 [顔を上げて、目を擦る。状況を確認すれば、自分の手はセシとシャロの手に重ねられていて。ああ、あのまま眠っていたのかと思った。] おはよう。……といっても、二人とも寝てるね。 [少し伏目がちに二人の寝顔を交互に見て、昨夜の光景が頭を過ぎった。 今夜もあんな惨劇が繰り広げられるんだろうか……。重ねた手が、微かに震えた。部屋内の掲示板に貼ってあった張り紙も気になる。 ふと思い出せば、シャロの顔をぼんやり眺める。たしか、この子は……。 ――――。 頭を振って、考えを振り払う。セシだって、きっと反対するだろうし、自分だってこの子が戦いに出るのは耐えられない。 だけど、このままだと今夜は誰が――。 占い師は運命的な巡りで、どんな村の中にも一人しか居ない。結社に協力している占い師の多くが認識しているその事実が胸を締め付けていた。 場合によっては、今夜も誰かが羊に仕立て上げられて、踊らされる。 それが、もしも自分やセシだったりしたならば…………。 考えがぐるぐる廻った。止まらないメリーゴーランドのように。] | |
(52)2006/07/23 18:44:28 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ナサニエルが死んだと告げるギルバートの言葉にきょとんとする。 目の前の男が何を言っているか理解できない。 続く殺されたと言う言葉…… 冗談では?と訝しげにギルバートを見つめるが、冗談を言っている顔でもなければ、こんな時に言っていい冗談でもない] な……んで? [口にして愚かな質問だなと思った。理由など問うても誰も答えてはくれないだろう。皆、理由など推測はできても正解は分からない。否、この集会場の中に人狼がいるのなら、何人かは正解が分かっているのかもしれないが…どっちにしろ答えてくれるものはいない。 そこまで考え、ふらっと身体が傾いだ。 寝不足の身体に酒場の開店準備は思いのほか体力を奪った。最後の精神力までもが、ナサニエルの襲撃によっていともたやすく切れてしまった。 辛うじてごめんなさいと小さく呟くと、皆の前で意識を手放した] | |
(142)2006/07/23 23:09:53 |