新米記者 ソフィー [肩に乗る猫は前日に己の拾い上げられた場所を眺め 昨夜の一件もありヴィンスの顔にも疲労の色が浮かび] お疲れ様どす。 後ほど病院へお邪魔しますわ。 そん時にはネリーも連れて行きますき、手ぇ見たってくりゃんせ。 [現場の隠蔽を始める自警団に後の指示を伝え 病院へ帰るヴィンスの後姿を見送り 深い悲しみに彩られたラッセルの双眸を覗き] そんまま帰ったらハーヴェイはん心配しはりますわ。 ウチの部屋のシャワー借すき落ち着いてから帰りゃんせ。 [未だ呆然とするラッセルを一旦宿に連れて帰り 血を洗い流していくらかマシな顔で部屋に戻るのに 食堂で煎れてきた紅茶を差し出し 殆ど手をつけずにカップを持っているラッセルの頭を撫でる] | |
(13)2006/07/24 06:57:40 |
医師 ヴィンセント [ソフィーとネリーが検案及び鑑識の結果(今回はアーヴァインを襲った人狼のうちの一人と同じ体毛、上皮細胞が検出された)を聞いて帰ってからというもの、ヴィンセントは午後の外来患者の応対に追われていた。 エレノアから始まりユージーン、ベンジャミン、ミッキー、メイ、カミーラetcetc・・・ そして今日最後の検診が始まる] ほへ? どうしたの先生。元気・・・ないみたいだよ? [ヘンリエッタは頭の良い子だ。そして子供に嘘をついては いけないとヴィンセントは思っている] ああ、ごめんね、エッタ。 実は一昨日、昨日、今日と、僕にとってすごく辛いことが 続いてるんだ。 みんなを元気にしなきゃいけない医者が、こんなことじゃ いけないんだろうけど、ほんとに、今回はほんとに辛くて・・・ [力なく呟いた] | |
(67)2006/07/24 17:37:57 |
酒場の看板娘 ローズマリー [薄く瞳を開け、小さくため息をついた。 今日は一日ベッドで寝ていた。 お昼間目が覚めた時には外に出ようと… いつもどおり、買い物をしようと… 料理の下ごしらえをしようと… 開店準備をしようと…… そう思ったのに… 一歩酒場を出た後に、突き刺さるは村人の遠巻きの視線。 「ほら…あの子が…」 ひそひそと囁かれる言葉。 何が言いたいのか聞かなくてもよく分かった。 自身の認識の甘さをローズマリーは初めて思い知った。自身が人狼ではないことは誰よりもよく知っている。 だが、ローズマリーが人狼ではないことは誰も知らない。誰一人として… 「違う……!!私じゃない……私じゃ…」 力なく呟いたローズマリーの言葉は誰の耳にも届かなかった。何1つやましいことはしていないはずなのに、皆の視線から逃げるようにローズマリーは酒場に戻り、自室から出ることができなかった] | |
(119)2006/07/24 22:34:18 |
酒場の看板娘 ローズマリー [日が暮れてからのろのろと起き出し、身支度を整える] ……行きたくないな。 [小さく呟き、力なくうなだれて、人目を避けるようにしてそっと酒場の裏口から集会場に向かった。 行きたくない…だが、行かなければ、召集に応じなかった=人狼だと決め付けられて処刑される…被害妄想かもしれないが、そんな気がした。 力なく首を振って、ため息をつく。 もう何が敵で何が味方なのかよく分からない。人だと言い張っても、人に処刑される。処刑されなかったとしても人狼に襲撃される。 そういえば、昨日は誰が処刑されて、誰が襲撃されたのだろうか? もう誰かが死ぬ話は聞きたくない。だから、あえて誰にも問わなかった。 それなのに、集会場に向かってのろのろ歩く自身は何て滑稽なのだろうと薄く笑う。 あの場所には、人が死ぬ話ししかないと言うのに…否が応でも聞かされる聞きたくない話。それでも、あの場所に行くことが今のローズマリーの義務で、ローズマリーに残された道で、ローズマリーの全てであった。] | |
(135)2006/07/24 22:51:46 |