人狼審問

［女性に手を掴まれながら、男性客に答える。］

……また新たな事件が起きまして…。

［言いながら、目を伏せた。］

………ああ。
こんな邪推までもが脳裏をよぎるとは。

［ハーヴェイは疲れたような溜息をついた］

いつも思うのですが、こういう状況は何とも言えず嫌なものです。仕事柄、仕方ないとは思うのですけれどね……。

[議論している探偵、鑑識たちをぼーっと見ている]

【……誰を信用すればいいのかしら？
この中に殺人犯がいるみたいですしどうしよう】

〔机の上の調書と、ホワイトボードを軽くみながし〕

ふーん、よく分からないけど霊媒師とサイコメトラーがいるのね。それは心強いわ。






・・・なんて警察が言うわけ無いでしょうが！！

とりあえずそこの鑑識さんから免許は見せてもらったの、キャロル？

鑑識技術免許、持ってるんでしょ？

だってカミーラ、助けを求めたくもなるわよ。連行した郷田さんについて犯人だとか犯人じゃないとか言う人が三人もいるし…
大体、容疑者はこの旅館にいる人すべてなのよ。もっと宿泊客だって仲居だって事件を解決しようって情報持ち寄ってもいいと思うのよ。

捜査に非協力的って言うの？
もっとその辺り周知したほうがいいとおもうわ。

[由貴と陽子の言葉に驚く]

まさか！
堀●の他にも殺人事件が……！？
　

ああ、そうね。でも偽造されてたら一見しただけじゃわからないと思うわ。

［ホワイトボード近くにいた摂氏に気づく］

ああ、もちろん見てもいいわよ。もし有益な情報になると思うなら話してちょうだい。
警察だけで動くにも限度があるの。

【少年だって？
　まさか、昨日ぶつかったあの子ではないだろうな……】

[無意識に、ポケットの中の飴玉を掴んでいる]

ふう・・・

〔どうも状況が混乱している様子を見て〕

いいからキャロル、少しお茶でも飲んで。

〔キャロルの前に飲みかけのお茶を差し出した〕

［カミーラを見て、胸ポケットに手を入れた］

……どうぞ。

［ハーヴェイは、鑑識技術免許をカミーラとキャロルに見せた。］

あー、ありがと。

………うわ、また人殺されたの…一体どうなってんの、この旅館？

刑事さんも大変ねぇ。で、刑事さん。この「霊が見えたー」とか「何か見えたー」とか言ってる人はなんなわけ？

［橘の見せた手帳をじっくりと見る］

ふうん…確かに本物ぽいわね。

もっとも、本物の鑑識だからって犯人じゃないってことにはならないと思うけど。
それに、精巧に作られた偽者の手帳なら、あたしには見分けつかないもの。

ふうん。

〔免許の番号を控えた。確かに鑑識技術免許である〕

分かったわ、一応確認させてもらうけど悪く思わないでね。何しろ警察から派遣された鑑識じゃなくて、たまたま現場に居合わせた鑑識だしね。

それに・・・鑑識だから犯人じゃない、なんてあたしは言わないわ。


ま、霊媒師やサイコメトラーよりは信用はあるわね。

［キャロルに対して］

……ええ、その程度の認識で構わないと思います。
この場で完全に本物であるという証明は、おそらくできませんでしょうからね。

やあ、どうも助かりますね、やっと冷静な方がいらしてくれたようだ。

申し訳ないが、僕も連日の調査の疲れが残っているようで、先に休ませていただくと致しますよー。

私はカミーラさんに今日の捜査はおまかせしたいと思います。
私としてはあの自称霊媒師の青年を警察で調査していただきたいですが。
彼の霊媒云々は別次元として、なぜほぼ何の手がかりもない状況から突然ああも強気かつ短絡的に口を挟んできたのか、彼が本当は何者なのか、じっくり尋問していただきたいなーとは思ってますよー。

では、皆さんおやすみなさい。

［葉月はカミーラにウィンクを一つくれると自室へと*戻っていった*］

そう。じゃあ、明日警察でその証明をしてくださる？
さすがに一人証言者がいる状態での貴方をそのまま放っておくわけにも行かないわ。

[　相変わらずホワイトボードの前では熱く議論が続けられていた。中心にいるのはキャロルおねーさん。熱心な顔は綺麗なだけじゃなくカッコイイ。後からカミーラさんも加わった。この2人がたまたまこの旅館に来ていた刑事という話だ。そしてその周辺には警察関係者が取り巻いていた。噂によれば話に食い違いがあるようで、偽者が混じっているとのことらしい]

[　ホワイトボードを眺めている中に、恵理ちゃんの姿を見つけた。更に近くにいる眼鏡の少女にも気付いた。彼女も宿泊客なんだろうな。難しい顔をしている]

[去っていく葉月を見ながら]

キャロルさんではなくカミーラさんにウィンク。
乗りかえしたのかしら？

…お疲れでしたら、温泉の方いかがですか?
捜査に関しては、素人の私達が入り込むと、かえって邪魔になる部分があるのかもしれません…。

［周りの一般客に向かって言う。］

よろしければ、お背中お流し致しますよ。

確かに一般客の耳に情報が届きすぎたかもね。
おやすみなさい。

さて。

〔部屋の端に置いてあるパイプ椅子を持ち出し足を組んで座る。浴衣がはだけ、少しだけ太ももが露出する〕

で、キャロル。よく分からないんだけど、いくら何でも鑑識をいきなり事情聴取ってのはさすがに手放しで賛成しかねないわね。何か確たる理由があるのかしら？

〔調書をパラパラとめくり〕

はあ、しかしあなた豆ね。こんなに長い議事録書いちゃって。これを最初から読むのは大変ね・・・
もし簡単に整理されているなら簡単に教えてくれない？

澤野さん？
どうしましたか？

何か
思い当たることでも・・

[　澤野の顔が強張るのを見て、少し不思議に思った]

[ホワイトボードとにらめっこしながら]

それにさ、なんで刑事さんに情報が入らなくてたまたまいた鑑識さんに情報が入るの？
…まー、お役所の縦割りシステムじゃしょうがないのかもしんないけどさ。

それから自称探偵さんと自称元探偵さん。なんだかねー。……ほんと刑事さん大変ねぇ…

【実行犯はどんな人物だろう。灰皿で頭部一撃という状況をきいたとき、正直な話郷田さんの屈強な体を思い浮かべた。火傷の跡や彼が旅館にいたとき抱えていた書籍などから高熱に晒されていた職業であった可能性が高い。鍛冶職人、鉄に振り下ろすハンマー、鈍器……。できすぎよ、そんなの。】

[...はボーっとしながら、手をぶんぶん振り下ろしている。]

〔ラッセルの問いかけに〕

あら、あなたけっこういい男ね。
でもそれなら自分が口説けそうな女性と口説けなさそうな女性の判別はしっかり出来なきゃ駄目よ。

そうね、もう少し口説きのテクニックを上げたら考えてあげるわ。いつでも挑戦は待ってるわよ。

〔ラッセルに向かい軽くウィンクした〕

メイドさんの背中は
あたしが洗ってあげる〜
うふふ

あ、えーと…じゅ、従業員さん？【メイドさんて呼んでいいのかな】

お風呂よりも、ご飯てまだあるかなー。

ああ、鳳さんが橘さんを犯人だといったのよ。もちろん全面的に信用しているわけじゃないけど。
始めは安城さんを、と思ってたのだけど、自称探偵のお二人ともが彼は白だといっちゃったし。

それじゃ宿泊客に、と目を向けても任意同行を求められるほど怪しい人が…約一名求められそうな人もいるけど、今回の件ではまだおとなしい感じだし。

[陽子に]

いえ……さっき「少年」と仰ってましたね？
もし私が昨日、貴方に会う前に会った子供だったら、と……考えてしまったのです。

たとえ、あの子でなかったとしても、前途輝かしい少年少女の
命が奪われたのだとしたら……それは、赦し難いことです。
　

……ふぅ。

［ハーヴェイは思わず天を仰いで溜息をつく］

……疲れました。
そろそろ僕もお暇しましょう。

それでは、会えるというなら、また。

正直あたしだってもっと温泉入ったり、美味しいもの食べたりしたいわよ。
こーんな所でそんな長い調書取ってるのが楽しいわけないじゃない。

［メガネの少女に振り向く。］

…えーと…。そういえばまだ名乗っていませんでしたね。私は斉藤と申します。

ご飯は用意してありますよ。今お持ちしますね。

［ワゴンから、一人前の膳を取り出し、少女の前にあるテーブルに置く。］

どうぞ。

【何か情報を提供できればいいのでしょうが
鳶君とはほとんど面識ありませんし。
覚えているのは探偵さんみたいだったことくらいですわ】

ふうん、成る程ね。

まあ、私は探偵の調査結果を丸々信じるのは気が進まないけどね。

〔調書をペラペラめくってる〕

ま、一応疑惑が上がった人間って事ね。
確かに免許がある事と殺人動機の有無は関係ないけど。最近不祥事も多いし。

たぶん・・
その子です
ほら、今日はいないでしょ？

事情聴取のときに写真見せてもらうといいと思います
悲しいですよね


澤野さんは
お優しい方なんですね

[　あたしは淋しさを隠し切れずに言った]

目撃者ねー。自称元探偵さんの。

でもさ、もしその人が本物の鑑識さんだったとして、その場合って引っ張ってたらやばいんじゃないの？まさかイタコやら超能力やらを信用する訳じゃないよね？

さっきメイドさんが温泉って言ってたけど
今日は疲れたのでもう休みましょう、そうしましょう。

それでは皆さんおやすみなさい。

[...は宴会場にいる人たちにお辞儀した]

あ、斉藤さんね。あたしは摂氏、摂氏理恵子。よろしくね。

ご飯、ありがたくいただくわ。もうお腹空いちゃってお腹空いちゃって。

[　恵理ちゃんが宴会場を出ていくのが目に入ったので、見えるように大きく手を振った]

そう、なのですか……。

[陽子の言葉に衝撃を隠しきれずにいる]


私は……ああ……また救えなかったのか……。

[ひどく小さな声で、呟いた]

確かに本物だったら頭痛いところなのよね…
それじゃ、自称探偵さんとかここで情報を持ち寄る面々を除くと…誰をしょっ引くのがいいんだかさっぱりよ。

摂氏様…ですね、よろしくお願い致します。


私は、そろそろ露天風呂の方の清掃をしてまいります。

でも、そうね。

〔調書を一度閉じ、考える〕

なんか引っかかるのよね・・・
だって、こんな状況でわざわざしょっぴいた人を、しかもサイコメトリーとか言われてさらにクロだとか言われてもねえ。
何でこのひげはそんな事言い出したのかしら？
もしかしたら、一般人には見えない何かが見えてるのかしらね。そういう意味では興味はあるわ。



あれよ、もしかしたら精神科の救急車手配が必要なのかしら？って意味よ。

・・・まあ、よく考える必要もぜんぜんないんだけど、霊が見えるって人も考え物ね。一度話を聞いて見たい気がするわ。

それにしても・・・なんでこんな特殊な人ばっかり宿泊してるんだか。やっぱり特異点の存在について見解を改める必要があるのかしら。

〔少し困った表情を浮かべ、眉間を指で押さえている〕

え？
何かおっしゃいました？

[　澤野さんが何かを呟いた内容が聞き取れなかった]

澤野さん・・
随分疲れたような顔をしてますよ
何か悩みごとでも？

〔少し回りを見回すと、河野さんがいるのに気がつく〕

あら、見られちゃったわね。
色々騒動に巻き込んでごめんなさいね。

〔少し緩んだ表情を向け〕

ねえ、何か気になったこととか、ないかしら？

[女刑事たちに向かって]

ま、鑑識さんが本物とは限らない以上、サイコさんやイタコさんと変わらないと言えば変わらないのかなー。

でも、もしイタコさんを信じるようになったら、刑事さん達の信用もイタコレベルまで落ちると思うよ。そんなことはないと思うけど。

一応葉月さんとかいう探偵さんはそれっぽいけど、別に信用出来るとかじゃないしね。自称元探偵で現在旅館の仲居さんとか言われてもどこのワイド劇場？って感じだし。

なんて言うか、早くこんな事件終わって欲しいよ。

この際宿泊客から一人しょっ引いてくる？

橘さんを明日任意同行、と決めたけど、気が進まないのは確かよ。

[　カミーラさんが近づいてきたのに気付いた]

刑事さんって大変ですね〜
んと

[　カミーラさんの耳元に口を寄せ、こっそりと耳打ちした]

傷心旅行だったんですよね？
急にお仕事なんて・・
またこんどおさけ飲みましょね

確かにそう思うわ。そこの文学少女さん。

ま、でも世の中には信じられないような事が起こるものだから、絶対に無いとも私は言わないけど。
ところで、もし今回の被害者で気になったことがあれば教えてもらえないかしら？




そういえばキャロル、仲居さんは何か見てなかったのかしら？

〔河野の言葉に〕

まあ、仕事だしね。
河野さんて東京？もしそっちだったら、今度飲みましょうね。

うーん、今日は犯人が複数いるらしいってことがわかった、と。
そうなると男ばかりじゃなくて、女もいたほうが行動しやすいかもしれないわね。

掘●氏に隙を作らせるのにも、飛太くんを誘い出すのにも女のほうが都合がいいかもしれないわね。

[...は手をぶんぶん振り回した後に、共犯に女がいてもおかしくないと言い出しはじめた。たまたま近くにいた警察官は、怪訝な顔をみせた。]

気付いたことかぁ・・

全員と話したわけじゃないからなぁ
でも
殺人なんてしそうな人はあまり思いつかないよ


恵理ちゃんはしっかりした良い子だし
中学生だもん

澤野さんは
子供好きみたいだから
昨日の子を殺すと思わないよ

メイドさんは
変な人だけど
うん、悪気は全然感じない

仲居さんて鳳さんのこと？
それとも斉藤さん？

鳳さんは言ったとおり、橘さんを犯人だと言ってるのよね。

[陽子の言葉に一瞬驚き、そして少し困ったような顔で微笑む]

私は皆さんの話を聞く立場の者なのに……こんな体たらくでは、
笑われてしまいそうですね。
悩みといいますか……そうですね、心の中に石のようなものが
沈んでいるんですよ。

しかしこれは、誰の心の中にもあるものです。
だから……大丈夫。

・・・女の共犯者、ねえ。

〔むしろ掘○の場合は女性の方が恨んでいる人数が多いかもしれないわね、とか思いながら〕

今までの被害者の死因って、何なのかしら？

〔議事録をめくって探す〕

気になった事ねぇ…。

今朝死んでた…飛び太くんだっけ？あの子は何か色々と調べてたなーとは思ったけど。あたしと斉藤さんの会話とか窺ってた節もあったよ。

堀○さんは何というか、有名人としてのイメージが強すぎて、ここで見かけてびっくりしたわよ。だから特に気になった点とかはわかんないかな。

死因は堀●は灰皿による殴打が直接の死因ね。
鳶くんは絞殺。てるてる坊主みたいに吊り下げられていたわ……むごいことするわよね…

仲居さんで探偵さん？（鳳）は
たまに妙な迫力を感じるけど
おにぎり作ってくれたし・・
親切よね

葉月とかいう私立探偵は
なんかうさんくさい雰囲気
探偵なんて意外とそういうものかもしれないけどね

着物着てるハーフの人（橘）は
ちょっと話したけどわかんないな〜

鳳さんについては分かったわ。
どちらかというと、斉藤さんって子に聞いてみたいわね。
確かあの朝、廊下を掃除してたのを見たしね。つまらない手がかりとかあれば。



鑑識を調べてみるくらいなら、霊媒師やサイコメトラーの方が気になるのは間違いはないけど、そうね・・・あまり宿泊客に飛び火はさせたくないかもしれないわ。

鳳さん、一応今回はあなたの話を参考にさせて貰うわ。でもあなたを全面的に信用したわけじゃないからそこは分かってね。

というわけで、鑑識の免許確認よりも、鑑識を取調べしたほうが有意義っていうのは納得よキャロル。

結構聞いた話だと、鳶くんは色々かぎまわっていたみたいね。それこそ探偵みたいに。

ただ、それだけに色んな人を疑ってた気もするわ。
警察も信じてない感じだったし。
ま、最近の警察じゃ信じてもらえないのも確かよね。

[矢沢刑事に]

元探偵って言ってるのは鳳さんの方ね。仲居さんだから、何かを見ててもおかしくないとは思うんだけど、元探偵とか言い出すあたりが「信用させようとしてる」風に思えちゃう。

だからといって、あの現探偵さんが信用出来るかっていうとそんなことはなくて、今はどっちも信用出来ない感じかな。

まー、これはあたしを含めた一般の意見で、刑事さん達にはあたし達の知らない事とか言えない事が有ると思うけどね。

灰皿で殴打と首吊りね・・・
じゃあ一回中学生は一回候補から外したほうがよさそうね。

でも気になるのは、首吊りについてはさすがに目撃者が少なすぎるのが気になるわ。複数犯人がいる可能性を考えないとね。そうなると、１４歳の少女でも関係者である可能性を否定は出来ないわ。

手際のよさを考えると、確かに成人男性が一番しっくり来るのは間違いなさそうね。

あんまり事件に首を突っ込みたくはないんだけど、「二人の探偵の内、なぜ片方の証言をより信用したか」の根拠は気になるな。

もし鑑識さんを連れてって犯人だったらいいけど、そうじゃなかったら犯人はこの旅館の中に放置って事になるんでしょ？今の所堀○さんと飛び太くんの関連は見つかってないみたいだし、無差別殺人てことも考えられるし。

それだったらまた犠牲者が出るかもって事でしょ？

ああ、斉藤さんね。彼女の話も聞いてみたいけど…お仕事に戻っちゃったみたいだし。明日聞きましょう。

陽子ちゃんと摂氏さんの話はわかったわ。
宿泊客の中で怪しそうな人とかいないかしら。怪しい行動とってる人とか…心当たりない？

霧羽さんとも挨拶くらいしかしてないかな

刑事さん2人は犯人のわけないし

ええ〜っと

他の人とは話していないかなぁ
ひげの人と
眼鏡の女の子と
コワモテの人

[陽子に]

悩んだり考えすぎたりしてしまうのは、一人でいるからかも
しれませんね……。
今日は貴女と話せたので楽しかった。

それでは、私は温泉に行ってから休みます。
ありがとう。

河野さん、それに文学少女さん、有難うね。
どんな小さいことでも教えてくれると助かるわ。
お姉さん達頑張っちゃうんだから、安心してね。


で、そうなると今回の鑑識・霊媒師・サイコメトリーでクロとかシロとかちぐはぐな話をしているのだから、逆にこの中には捜査かく乱を狙っている人間がいるって事かしら？
だとしたら困ったものね。鑑識だけじゃなく、やっぱり残り二人も事情聴取をせざるを得ないのかしら。

そういえば摂氏さんと、うちの斎藤がトラブルになったことがございましたね。そのときたしかに飛太くんもその場にいらっしゃいました。

斎藤は勤務態度は私が知る限り真面目です。ただ掘●氏の事件で反応することは正直意外でしたね。

そうね…摂氏さんの言うこともわかるわ。ただ、今回の事件は複数犯。もし橘さんが犯人の一味なら、そこから芋づる式にわかるかもしれない。
それに、どちらの信用も偏ってない以上、どちらの意見も尊重するなら流くんを引っ張るか、宿泊客の誰かを引っ張っていくしかない。

でも引っ張っていけるだけの証拠もないのよ。任意同行とはいえ、それなりの理由は必要なんだもの。

澤野さん・・
誰も笑わないよ
悩んでることを笑う奴がいたらあたしがぶん殴ってやるんだから！

また話しましょうね
おやすみなさい

[　去る澤野さんに手を振った]

そうねえ、あくまでも探偵の意見は参考よ。
結局目撃情報もすべて参考意見でしかないわ。

でも、今言ったけどこの中に捜査かく乱を目的とした人間がいるなら、その３人を全員事情聴取も考えないといけないと思うわね。

〔ルーサーが去っていくのを見て〕

彼、どんな人かしら。後で確認しておこうっと。
〔と小声で〕

へー、複数犯なんだ。それって、足跡が二人分見つかったとか、そう言うことなのかな？それとも、堀○さんと飛び太君の事件の犯人が別って事？

芋づる式、っていうと一連の事件は同一かつ複数犯、て感じがするけどね。

―露天風呂―

誰もいないのでしょうか？
こんな時間ですしねぇ……。

[手早く汗を流し、温泉に浸かる]

いい湯だ。
心の疲れまでほぐれていくようです。



【悩みごと……か。
　いっそ言ってしまえば良かったのだろうか……】

『私は堀●が憎い。出来ることなら殺してやりたかった』と……。


[呟いた言葉は、夜空にむなしく消えていった]

今日はよく眠れるといいのですがね……。

【夢など見なければいい。
　過去の夢など……】


[澤野は少しだけさっぱりした表情で、自分の部屋へと
*戻っていった*]

鳶くんの殺害現場に足跡が複数人分あった、ということね。鳶くんと堀●の事件に関連性は見られないけど、警察では今のところ同一犯として捜査を進めてるわ。
鳶くんには殺される理由がなかったことが原因ね。後旅館で殺されたことかしら。彼は昨日一旦家に戻ってるの。
もっとも、そう見せかけた、ということも考えられるわけだけど。だからそっちはそっちで別の刑事が調べてるわよ。

そうね、あたしが怪しいと思った人かあ。

とりあえず、ここまでの情報から犯人像は掘○とその身辺を嗅ぎ回っていたように見えた飛田に殺人動機を持ち、さらに手際よく飛田の体を木にぶら下げ、灰皿で男性を撲殺出来る程度の体格の持ち主としか思えないわ。

そうなると該当者は数名いるけど。
サイコメトラーとか、霊媒師とか、鑑識とか・・・って犯人候補ばっかりね、クロとかシロとか言った人。

まあ、あれは今回違う気がするわ。こんなヘマを踏むならこっちも苦労してないし。
となると後はさっきのナンパ君ね。この中から事情聴取する人を決めていいと思うわ。

で、そういう意味では元探偵の意見を考慮に入れると、ちょっと悩むけど鑑識の事情聴取は有りね。

あ、今の牧師風の人もね。
でもまあ、一応聖職者だし他の人よりは可能性薄、って事かしらね。

分からないわよ？
鳶君だって家宅捜査すれば過去の悪事のひとつくらい出てくるわ。
でもま、キャロルの意見に賛成ね。とりあえず掘○絡みの同一犯人グループによる犯行の線で行きましょ。

カミーラ…一人抜けてるわ。貴方が注目してる人が。

[　澤野さんとカミーラさんに話をするのに夢中で、メイドさんがいなくなってるのにようやく気付いた]

あ〜〜〜〜〜〜！！
メイドさんにまた逃げられたっ

しょうがないっか
また一人でお風呂行こうっと

で、怪しいと思う人だけど…

ダントツでサイコさんとイタコさん。そして犯人を見つけた、という探偵さん。時点で現探偵の葉月さん。

それ以外の人は良くわかんないかな。知り合いって訳でもないし。会話をしたのは斉藤さん、ていう従業員さんだけだしね。

で、怪しくないと思ってるのが刑事さんと鑑識さん。鑑識さんていうのは良くわかんないけど、警察なんでしょ？警察組織に属していない人が名乗るのはあまりにもリスキーでしょ。

なんだかんだ言って、警察に所属している人の方が他の人よりは信頼度高いよ。あたしにとっては、女刑事さん達も鑑識さんも同じ警察で、しかもお互いに身分証明は本物と思われるって感じなんでしょ。

で、じゃあ今日は誰を事情聴取するかだけど、もしその郷田さん絡みの話だとするなら鑑識でもいいと思うわ。だけど、残りの霊媒師もサイコメトラーもどうにかしないとって気はするけど。

ではなく鑑識は置いておきましょ、って言うならナンパ君か牧師風。どうかしらキャロル？

おやすみなさい

カミーラさん
キャロルおねーさん
お仕事頑張って下さいね
くれぐれも身体には気をつけて

[　ぺこりとお辞儀をすると、*露天風呂の方に歩いていった*]

あー、私としては崎山を連行するのは大歓迎よ。
でも崎山の手口には見えないって話。それでもいい？

まあ、そうね。鑑識技術免許持ってる人が犯人とかっていうのを考え始めたら、私たちだって信用してもらえないのは当然よね。

・・・ところであなた、ご両親は？
まさか一人で旅行とかなのかしら？

[小山刑事の質問に身をすくませる]

…えーと、あたしは…一人旅よ。ちょっと調べたいことがあってね。あはは。

そういえば、飛太くんとのやり取りが多かったのは橘さんだったような覚えがあります。
「刑事か探偵か」というようなことを橘さんに尋ねていましたね。

[...はそういったきり黙り込んだ。視線が中を彷徨っている。]

ふーん。

〔少し怪訝な表情で摂氏を見る〕

申し訳ないけど、高校生かしら？
いや、中学生かしら？

〔摂氏のバストを確認しつつ〕

ちょ、ちょっとどこ見てんの！？

…一応、高校生だけど…

牧師風の人は、と…

［調書をぱらぱらとめくる］

澤野さんだったかしら。
確かに調べれば埃は出そうね。本当に聖職者なら出ないかもだけど。

崎山はそうね、確かに奴の手口には見えない、と思うけど…複数犯だと話は別よね。

橘さんが、鳶君とね。

〔軽くため息をつき〕

ま、探偵は信じないけど全体通して目撃情報としては有力だと思うわ。ご協力感謝します。

〔鳳さんに強い視線を投げかけた後、キャロルへと視線を戻し〕

で、キャロルどうするの？

［鳳の話に耳を向ける］

鳶くんとよく話していた、ね。

［腕を組んで思案している］

んー、あたしが高校生だったときはもっとあった気がするわね。

で、高校生がここで一人でどんな用かしら？
事件とは関係無くても、補導しちゃうぞ？


なんて、あたしもキャロルも補導員ではないから安心していいわよ。でも、何が目的で一人旅かは知らないけど、ひととおり目的が達成したら危ない所に近づかずにしっかり両親の所に戻るのよ。いいわね？

ああ、あたしの意見としては、やっぱり橘さんかしら？
もう皆眠ってしまったし、今更別の人連行しますと言っても明日の朝一番でしょう？　言い分を聞かずに連行するのは遠慮したいわ。確たる証拠だってないわけだしね。

崎山の場合、複数犯なら手際がもっと良い気がするかな。部下がいなくて他の犯人グループのメンバーが先走ってるなら納得できるけど、少なくとも現在の実行犯が崎山っていうのは納得出来ないわね。つかまえた人間が構成員だって分かったらまた考えるわ。

それに……犯人じゃないとしても、連行したほうが安全な気もしてきたわ…

【し、失礼なヤツ！でかいばかりが良いってわけじゃないよ！】

わ、分かったよ。すんだら戻る。もう初めての一人旅でこんな事に巻き込まれて懲りたわよ。

一応ね、あたしは昔の伝承とか史跡とかに興味があって、ここに埋蔵き…じ、じゃなくて貴重な遺跡が有る可能性があるっていうのを調べに来てるんだ。

確かにそうね・・・少なくとも有意義ではあると思うわ。
まあ、文学少女も言っているけど、実は今一番怪しいのは郷田さんをクロだのシロだの言った人達と自称探偵ね。片っ端から事情聴取ってのもそんなに悪くないとは思うわ。


そういう意味で、今日は橘さんを事情聴取であたしに意義はないわね。

［カミーラと摂氏のやり取りに目を向ける］

まあ、胸のあるなしは男によるわよね。あるほうが好きって人もいるし、その逆もあるわけで。
でもまあ大きくてもいいもんじゃないわよ。うん。

［キャロルはそういってうんうん頷いている］

旅はいいものよ。知的探求にも、気分転換にも。
でも、そういうのはきちんと旅費も生活費も自分で払えるようになってからやりなさいよ。
どんなに背伸びしても、貴方の食費を稼いでくれているのは両親だっていうのは忘れちゃ駄目よ。

あ、お金無くなったらお姉さんに言ってね。パトカーで届けてあげるわ。

そう、カミーラの理解も得られたようだし、本人には言ってあるし、橘さんを明日連行してもらうってことでいいわね。

あたしもそろそろお風呂に入りたいわ…

･･･・・・・・・・・・・・・・・・・・

〔キャロルの胸を凝視し、三白眼〕

む、胸が大きいからってえらい訳じゃないわよ、ねー！！

〔摂氏に同意を求める〕

じゃあ、これで決まりね。



【橘さんを事情聴取することにするわ】


さてと、じゃあ気分転換でみんなでお風呂にでも行きましょうか！！

〔背伸びをする〕

【あーもう！なんで胸の話と説教になるわけ！？これだから警察ってキライ！】

はーい、分かりました。

鑑識さんなんだ。ま、鑑識さんについても直接話した訳じゃないし、少なくともあなた達の方が信用出来るかな。

それに、本物の鑑識だったとして、その人が犯人だったらその方が怖いかもね。

む、胸の話は、もうよそうよ。ね？

…あたしだって、もうちょっと大きくなったら…

何？　カミーラ。人の胸じろじろ見ちゃって。

あー、いいわね、お風呂。露天で一杯やりながらのお風呂は格別よ。

さて、あたしももう寝るね。

刑事さんも遅くまでごくろうさま。

それじゃ、おやすみなさい。

[そういうと お膳の上にある卵焼きをつまんで*宴会場を後にした*]

じゃあ、一緒に露天風呂に行きましょキャロル。

〔露天風呂へと＊移動して行った＊〕

［交代の警官に「後はよろしくね」とウインクして宴会場を出る。
厨房に顔を出して露天に熱燗を一つ頼むと、カミーラの後を追って*風呂場へと向かった*］