書生 ハーヴェイ [……と、甘い薔薇の香りがハーヴェイ達の元へと流れて来る。振り返ると、気紛れなのかヘンリエッタがユージーンに絡んでいる様子が目に入った。ヘンリエッタの動きは可憐な様で居て、何処かしら不穏な緊張感を孕んだ物の様に、ハーヴェイの目には映る。] 『"The Femme Enfant"。 彼女は少女らしい少女かも…知れない。 ハンス・ヴェルメールの作品が示して居る物と同じ種類の。 良く似ている……。』 ……そう言えば、今日此処に来る前の狩りで、私は狩りの対象で在る少女に左腕を少し刺されたのでした。殆ど痛みも感じませんが、避けなかったので少しは傷が残っているでしょう。 私もそろそろ明日以降に備えて、壁龕の方へ向かわせて戴きますね。 | |
(204)2006/01/15 02:57:50 |
書生 ハーヴェイ ─血の寺院・壁龕の中─ [黒曜石の暗い扉の内側で、ハーヴェイはただ瞼を閉じている。死神になってからの彼は当然の様に睡眠を必要としない。] ……少女に刺された傷の痛みが甘く心地良い。 昔、姉に斬りつけられた時の事を思い出す。 血を流すハーヴェイ自身ではなく、この世生らざる何処かを見つめる姉の熱っぽい眼差し。あの眼差し。 | |
2006/01/15 13:16:40 |
書生 ハーヴェイ 貴方に私を見て欲しかった。 | |
2006/01/15 13:16:53 |
書生 ハーヴェイ それも、今は昔。 もう二度と貴方に会える気がしないのは何故でしょうか。 [ハーヴェイは、傷が癒えてく時特有のむず痒い様な感覚に神経を研ぎすまし、快楽を味わいながら暗い笑みを浮かべた。] | |
2006/01/15 13:17:29 |
書生 ハーヴェイ これでは、セシリアに呆れられるのも無理は有りませんね。 | |
2006/01/15 13:18:27 |
見習いメイド ネリー …綺麗。 この白い砂は幾つの死神の命を吸って来たのか。 その中に、幾つ、私の [きしり、と胸の軋む音] …いや、考えまい。 私は、こうやって 何年も 何百年も 何千年も… … | |
2006/01/15 19:30:51 |
見習いメイド ネリー 永い時の流れの中で… 出会いも、別れも数え切れない。 河を転がる石の様なものなのに… 心は摩耗せず、無くなる事なく存在する。 それは 私の強さであり 弱さ… … | |
2006/01/15 20:19:21 |
牧童 トビー 僕が終焉をもたらした死神の記憶が、僕の中に積もる。 地上に降るという雪は、こんな感じなんだろうか。 それとも妖魔の羽を浸した琥珀色の香油の壜の底に、溜まる澱。 僕はいつまで、それに耐えていられるだろう。 僕がそれに耐えられなくなれば、僕はその記憶を抱いて夜へ帰る。 その時が、待ち遠しいような気がするのはどうしてだろう。 | |
2006/01/15 21:44:32 |
牧師 ルーサー [回廊を歩きながら] ……妙ですね、何やら『淀み』のような物を感じます……。 しかも、これは誰か個人の能力を超えた、もっと大掛かりな魔術の痕跡…… ……ん?あそこで話しているのは、ハーヴェイさんにナサニエルさん、それに……コーネリアスさん?おかしな組み合わせですね…… [三人の話し声を聞いて] ああ、なるほど……そういうことですか……ほう、これはこれは……面白い。 主よ、どうやら貴方のお望みがまた一つ叶いそうですね……さすが全能たるお方。 では、せいぜい利用させていただきましょう…… [気付かれないように何気なくアリーナへと足を向けた] | |
2006/01/15 21:58:15 |
牧師 ルーサー ……主よ、汝の命じた闘争に身を浸せることは、なんという喜びでしょうか……! | |
2006/01/15 22:20:08 |
文学少女 セシリア "Explorer"の異名は相変わらず…か。 [呆れたような、感心したような。複雑な思いを、心中で呟く] | |
2006/01/15 22:30:44 |
牧師 ルーサー ……貴女には、私の力よりも、温もりの方が余程痛いのでしょう? ……汝の隣人を愛せよと、主はおっしゃっております故にね。 | |
2006/01/15 23:11:26 |
学生 メイ [ノーマンとの会話は聞こえていたので] 相変わらず難しそうな話してるねー。 [傍らに腰を下ろして、会話を中断しないよう待ちの姿勢] | |
(2006/01/15 23:39:25、学生 メイにより削除) |
牧師 ルーサー ……ほう、ステラさんはコーネリアスさんの領民ということは「あそこ」の方でしたか……。 ……なるほど、これは面白い…… | |
2006/01/15 23:41:16 |
吟遊詩人 コーネリアス [ネリーやセシリアがメイに気をとられているのを感じ、 次第に殺気が強まっていく] ろくでもない・・・ねぇ・・・民は皆、口を揃えてこう言ったぞ? 「貴方様の治世が一番素晴らしいです・・・」と。 例えば、我が領地の外れの村に辛気臭いヤツが住んでいてね。 何でも芸術家の一族の者らしくてね・・・ククッ何の生産性もない。 本家からの援助か知らないがやたら溜め込んでてね・・・ 許せないだろう・・・我が領民は我が血肉。 細胞ごときが脳の意志に背くのは・・・許せないだろう。 勝手に私財なんか貯めて・・・あぁ・・・思い出すとムカムカする。 その男が住む村は、盗賊にやられて滅びたよ。 私が雇ったんだがね・・・正規の持ち主の元に財を奪還するために。 | |
(329)2006/01/15 23:52:52 |
牧師 ルーサー 「芸術家の一族」?……ああ、あの主を賛美しない者どもですか。主を賛美せずに人間の尊厳などという矮小な物を賛美するとは……おぞましい所業でしたね、あれは。 | |
2006/01/16 00:04:21 |
牧師 ルーサー これはこれはヒューバートさん。 天使を詐称する者どもとの争いにおけるご高名、誠に高く響いておりますよ。 [メイの方を見て] メイさん、この方が恐らくは最強の血の騎士と呼ばれる方です。このようになりたければ……簡単に人に頭部という急所を触れさせないようにした方が賢明かと思われますよ? [先ほどまでメイを撫でていた手を突き出して、笑顔で] [そこまで言うと、サッとコーネリアスとステラの方を振り返り] さて、「憤怒」は七つの大罪に数え上げられているのは、信仰者たるお二人にはよくご存知かと存じますが……。大罪を犯すのであれば、私はそれを裁かねばならなくなるかもしれませんね…… [あくまでも笑顔を] | |
(356)2006/01/16 00:14:19 |
吟遊詩人 コーネリアス [留めようとするも怒りは溢れるばかり・・・ コーネリアス本人のコントロールの範囲を越えてしまったようだ] グググググ・・・[セシリアを見据え] 白昼夢を描く奇人を擁護する貴様も我が前に立ちはだかるか・・・。 [ルーサーの動向で怒りを収めようとするが、 どうにもならない・・・どうにもならない・・・] | |
(2006/01/16 00:25:03、吟遊詩人 コーネリアスにより削除) |
牧師 ルーサー ……まだ早いんですよ、お二人とも。 コーネリアスさんも、あの「仕掛け」が事を成す前にステラさんと共倒れする気ですか? ……それではちょっと困ってしまうんですよ。 | |
2006/01/16 00:27:19 |
書生 ハーヴェイ 『元貴族の領主と、訳ありの元領民のシスター。 相容れるとは到底思えないな……。 ステラに関しては、常に被害者として振る舞うが故に加害者を惹き付けている様に見えます。コーネリアスは貴族に有り勝ちなサディストですね。それも凶悪な。(嘗ての私の友人達のパトロンにも多かれ少なかれ似た傾向の人間は居ましたが……。) 悪い組み合わせだ。』 [心の中で冷静に呟きながら、状況を見つめている。] | |
2006/01/16 00:30:26 |
書生 ハーヴェイ …………。 [冷静で有りながらステラの様子が気になるようだ。] | |
2006/01/16 00:36:12 |
牧師 ルーサー [コーネリアスの方を見て、慈愛に満ちた笑顔をもって] 流石、真の信仰者たる行いを積まれた方のお言葉……私も、一介の伝道者として感激の極みです……!こちらこそ、このような者のお話を真剣に聞いていただき、誠にありがとうございます。明日からの祭典で、貴方に主の恩寵がございますよう、心からお祈り致しますよ。 [ステラの方を向き直って] ようやくステラさんも、隣人愛の何たるか、主の教えのなんたるかが判ってこられたようですね?ああ、長年の教えの数々、やっとここに小さな実を結ばれたようで……その修道女たるお姿、誠に神々しく見えますよ……! [小声で、2人にだけ聞こえるように] 皆が介入するような状況で、しかも祭典前に、むざむざ共倒れしかねない状況に陥ることも無いでしょう?貴方方の背には幾つもの刃と銃口が向けられていたのをお忘れなきよう…… | |
(385)2006/01/16 00:41:31 |
吟遊詩人 コーネリアス [ルーサーに] 『そうなのですか・・・ククククッ・・・ ご安心召され、彼らとて我が”処女”は敗れますまい。 貴方様もご存知・・・でしょう?』 [いつもの表情に戻り上品に振舞う] 皆の衆・・・気苦労をかけたな・・・申し訳ないことだ。 我が怒りは消え失せた・・・。 ククククッ・・・あ〜ぁ・・・疲れてしまったな・・・。 まぁ・・・まだまだ”仲良しタイム”は終わっていないことだし、 一休みしてくるかね・・・クククッ・・・ハッハッハッハッハ・・・。 [品のない高笑いをあげながら*壁龕へと向かった*] | |
(2006/01/16 00:45:26、吟遊詩人 コーネリアスにより削除) |
吟遊詩人 コーネリアス [忌々しい表情でルーサーの言葉を回想する] 主・・・か・・・忌々しい・・・。 我が覇道には主など存在せぬ・・・私が神なのだ・・・。 たかが一介の牧師の分際で・・・王族の私に意見するとは。 えぇい・・・忌々しい・・・忌々しい・・・。 [目を見開いて頭を掻き毟る] | |
2006/01/16 00:50:02 |
見習いメイド ネリー ……私は。 …私は… ……。 | |
2006/01/16 00:54:46 |
吟遊詩人 コーネリアス ―回想〜コーネリアスの居城〜― 「ぬぅぅぅぅ・・・何をやっているんだ・・・。 私の・・・私の地が・・・財が・・・。」 [コーネリアスの部屋に男が入ってくる。 王よりも屈強な体格をしている] 「コーネリアス様・・・傭兵軍団は壊滅状態です・・・。 我々は民の力を侮っていたようです」 「黙れフィリップ!愚民どもに我が血が負けるわけがない! 傭兵どもは卑しき者・・・その血が負けたのだ!」 「・・・申し訳ございません・・・。」 | |
2006/01/16 00:56:42 |
見習いメイド ネリー …封印に、意味が、在ると。 消えた死神は、何処へ行ったのか。 …あの、虚無の果てに。 冷たい水晶に包まれ、消滅した… 死神の、魂の行方… | |
2006/01/16 00:58:14 |