吟遊詩人 コーネリアス 「えぇ!主は大聖堂の建設を望んでおられます。 主の意志を最大限に汲める地・・・ それがあの修道院のある土地なのです!!」 ユフィール牧師は先ほどから不自然なほどに ”主の意志”というフレーズを強調する。 ふん・・・笑わせるな・・・私には貴様の思惑はわかっておる。 知らぬとでも思ったのか? 貴様があの地に建設したいのは表向きは大聖堂・・・ だが、その裏の顔は大規模な賭博場であることを。 「そうか・・・”主の意志”か・・・それならば 私も逆らうことはできない・・・なぁ」 口ではこう言っているが私自身に信仰心は微塵もない。 ”主”・・・そのような者は弱者の気休めに過ぎぬ。 その存在が真実だとしたら、そもそも私は この世界に生れ落ちることはなかったはずだ。 温厚な表情で虚言を述べるユフィール牧師に怒りを覚える。 | |
(26)2006/01/20 23:48:05 |
牧師 ルーサー [封印されゆくネリー、トビーに倒されるユージーン、ネリーに駆け寄るセシリアを見ながら] ……主は正しくも、真の信仰者のみをお助けになられます。 ……厄介な者から消えていきましたか。これは好都合。やりますね、彼らも…… [横目でナサニエル・ハーヴェイ・コーネリアスを眺めながら] | |
2006/01/20 23:57:42 |
書生 ハーヴェイ [スローモーションで突き刺さる毒牙。] ……ネリーを壊し穢したい気持ちと、守りたい気持ち。 彼女が誰かを守る事への憧憬と……清廉な美しさに対する嫉妬。 | |
2006/01/20 23:57:58 |
吟遊詩人 コーネリアス 「よかろう・・・だが、土地を没収するためには それ相応の理由が必要だ・・・。 今回、あの修道院の跡に大聖堂を建設するのであろう? それならばいつもの”魔女狩り”では都合が悪いのではないか?」 私は彼の要求を”魔女狩り”という行為を通して実現させてきた。 私にとって”魔女狩り”は異端者の摘発ではない。 ”魔女狩り”によって主を失った”財”はどこへ行く? ”魔女狩り”を受けた名家の力はその後どうなる? ・・・私やユフィール牧師には”魔女狩り”は都合のいい道具だった。 だが、今回の最終目的は「大聖堂の建設」だ。 最終的な事実だけを見ればいくら愚民でも ユフィール牧師がどんな男か・・・察しはつくだろう。 | |
(41)2006/01/21 00:07:52 |
牧師 ルーサー [赤い夢に巻き込まれて絶叫するステラを横目で見て] ……だから言ったというのに。 全く、つくづく学ばない方ですね…… それにしても「姉さん」ですか。 そういえば、彼女も「妹が!妹が!」だなんて叫んでいましたね。 ……まあ、異端の死などあんなものですが。あれ、何の話をしてましたっけ?……まあ、どうでもいいですね。 [消え行くネリーに視線を送り、胸の前で十字を切る] ……今日は、彼女ですか。 Requiem aeternam dona eis Domine (主よ、永遠の安息を彼らに与え、) et lux perpetua luceat eis. (絶えざる光でお照らしください。) In memoria aeterna erit justus: (正しい人は永遠に記憶され、) ab auditione mala non timebit. (悪い知らせにも恐れはしないでしょう。) ......Amen. | |
(48)2006/01/21 00:19:12 |
吟遊詩人 コーネリアス 「心配には及びません・・・。我が知り合いの牧師を この領内にどうかお招きください。 彼は単純な男です。嗾ければ”主の意志”は現実のものとなります」 ユフィ―ル牧師はその牧師のことを詳しく聞かせてくれた。 ・・・なるほど・・・それならば・・・ククククッ・・・。 その後、彼は限られた期間ではあるが、 我が領内の教会の運営に携わった。 私は驚いた・・・彼はユフィールの説明以上に単純な思考回路の持ち主であった。 そして、我々の思惑通りの結果をもたらしてくれた。 今、その牧師は私の前で”主”だ何だと不愉快なことをほざいている。 [コーネリアスは回想の最後に*ルーサーの方を見た*] | |
(50)2006/01/21 00:19:54 |
墓守 ユージーン [渦を巻く虚無の嵐を必死で押さえ込もうとしながら、近付くネリーを目で止めようとした。 近付いてはいけない。 ボクは大丈夫だから。 虚無はボクを傷つけない。 恐れているのは、傷つけたくない人を傷つけること。 ネリー・・・ ] | |
2006/01/21 00:26:34 |
見習いメイド ネリー [虚無渦巻く中で。 ユージーンと対峙している。 来るな、と言っている。 ハーヴェイが駆け寄ってくる。 セシリアが名を呼んでいる。 トビーの硬質のきらめきが迫る。 ――――からだが。 自分のものでなくなってしまうような感覚。 これが封じられると、言うこと。 それでも。 それでも―― 護りたいと、願ったのに。] | |
2006/01/21 00:34:12 |
墓守 ユージーン [と、ネリーの周囲に煌めく水晶のような半透明の檻が出現し、それは急速に彼女に迫り。 ネリーの姿が薄れ。 叫びが無音となり。] ネリィ────────────ッ!! [傷ついた獣のような絶叫がユージーンの喉から迸った。] | |
2006/01/21 00:34:17 |
学生 ラッセル [ギルバートの刃を、じっと見つめる。 その微かな動きも、その兆候も見逃さぬよう] 大いなる女神から力を授かった? …は。馬鹿じゃねえのお前。 本当にやりたいようにやってんのかよ? 人間でも何でもないイキモノになって、もう二度と、あっちの時の流れには入れない。歳とる事もなく、死ぬこともなくてそのうち僕達が生きてた頃に生きてた奴等も皆、ジジイババアになって僕達の事を忘れていって、死んでいって、それで僕達もそのうち千年、二千年経ってそいつらの事も忘れていって…。 …それがお前のやりたい事かよ。お前は、お前はそれでイイのかよ、戦闘機乗り。 [戦闘による昂ぶりが、ラッセルを饒舌にしていた。 普段は語るつもりのない言葉が、心が流れ出る。] | |
(60)2006/01/21 00:36:53 |
見習いメイド ネリー [叫びが―――聞こえた、気がした。 …ユージーン様。 其処から先は、透明な壁に覆われて、見えなくなってしまう。] | |
2006/01/21 00:37:43 |
墓守 ユージーン [彼女が消滅した空間を呆然と見詰める。 トビーの爪が迫るのがはっきりと分かった。 が。 ……視界が回る……。 何故、「寺院」のドーム状の天井が見えるのだろう… ネリー……ネリーは何処だろう?… ] | |
2006/01/21 00:39:28 |
墓守 ユージーン ネリー…… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [暗転] | |
2006/01/21 00:42:58 |
書生 ハーヴェイ ……嗚呼。 本当にさようならだ、ネリー。 貴方とはもう二度と会えない。 [ハーヴェイの胸に言い様の無い後悔が吹き抜け、もう戻れない……と言う絶望に似た感覚が重く苦しい胸にのしかかる。絶望を選択したのは自分自身で在ると言うのに。] | |
2006/01/21 00:44:21 |
牧師 ルーサー [周囲で吹き荒れる悲しみと怒りと嘆きの暴風。それらなど全く目に入らないかのように、笑顔を崩さずにその場に立っている] [誰かに言うともなく] あ、そうそう……ナサニエルさんの件ですが……気になったんで、主にお伺いを立ててみました。 そうしたら、主はこのように仰いました。 「汝、今宵の鶏鳴を待たずして、三度我を否むべし」と。つまり、貴方は自分が生き残る為に主すらも否定される「嘘吐き」だということです。 ……ナサニエルさん、私も貴方に封印されるつもりはさらさらありませんのでね。 神罰は、そこのお嬢さんが落として下さるでしょう。 では、頑張って下さい……Amen. [そう皆に通達すると、メイに対して笑顔を向けて、一礼した] | |
(65)2006/01/21 00:48:55 |
見習いメイド ネリー ――――…ぅ……。 | |
2006/01/21 00:53:03 |
牧師 ルーサー [メイに一礼すると、泣き崩れるセシリアの傍に立ち聖書を開いて囁いた] ……ヨハネ福音書には次のようにあります。 「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」と。 ネリーさんは、ユージーンさんを止める為に、トビーさんを止める為に、そして貴方の為に命を捨てました。 ……ネリーさんは、貴方を愛されました。しかも、この上無く大きな形で。 その愛に貴方がどう応えるか、彼女の為に何を為さるか、ゆっくり考えなさい。 主は、絶望の淵にある者を必ずやお救いになられます。ですが、救われてもそれに気付かず、立ち上がることをしなければ生きていくことも出来ない……それが果たして彼女が喜ぶ事か否かをお考えになって下さい。 ……Amen. [そう呟くと、その場に跪き、ネリーの為に祈りを捧げた] | |
(67)2006/01/21 00:55:53 |
牧師 ルーサー [絶叫するセシリアを見て] ……主に逆らう者、それを擁護する者、皆押しなべて滅ぶべし……Amen. | |
2006/01/21 01:02:29 |
見習いメイド ネリー [小さく呻くと、腕で体を起こし――辺りを見渡す] ――――ここ、は。 [水晶の姿をし、大樹のように聳え立つ柱が眼に入った。] | |
2006/01/21 01:05:56 |
冒険家 ナサニエル [左の爪を解除し脇腹を押さえると右の爪を構えてメイに疾駆した] | |
(2006/01/21 01:10:36、冒険家 ナサニエルにより削除) |
牧童 トビー 「坊や。もう君を庇ってくれる者はいないぞ」 彼女はどこか悲しむように微笑する。白い胸甲には亀裂が走り、汚れて輝きは褪せている。しかし、その気迫は衰えるどころではない。 「君を倒せば終わりだ。悪いが手を抜くつもりはない。君だって血の騎士だろう?」 その凄艶な笑みに、トビーは気圧される。彼のよく知っているもう薄れかけた死神、諦めと共に消滅を受け入れる妖魔たちとは、彼女は違いすぎている。死者の祭典で何度も見た、楽しむように刃を交わす血の騎士たちの、どこか計算高い様子とも違う。 「どうして……」 トビーはかろうじて言葉を絞り出すが、声は無様にひび割れている。 | |
(77)2006/01/21 01:12:09 |
ちんぴら ノーマン [ノーマンはヘンリエッタの足元近く、苦鳴を上げつつ横たわっている。] | |
2006/01/21 01:16:09 |
見習いメイド ネリー [何処も彼処も半透明の水晶のようなものに覆われていた。 青い光がきらきらと、きらきらと揺らめいているのが見える。 ――まるで、天球儀の中に居るようだ。 いつだったか、セシリアに見せて貰ったそれを思い出す。] ……ッ!? [苦痛の喘ぎに、立ち上がる。眼を見開き] ノーマン様…、ヘンリエッタ様…!? | |
2006/01/21 01:18:42 |
見習いメイド ネリー [ノーマンの元に駆け寄る。] ノーマン様、しっかりしてください…! | |
2006/01/21 01:21:59 |
ちんぴら ノーマン [ノーマンはうっすらと目を開けた。] …いやあ。私としたことが…。 | |
2006/01/21 01:23:27 |
ちんぴら ノーマン …貴方はネリーさん…?貴方も封印されたのですか…。 [弱々しく笑う。] | |
2006/01/21 01:25:42 |
見習いメイド ネリー [ノーマンの体は何枚もの鋭い刃で切り裂かれたかのようにずたずただった。 息を呑む。] …酷い… 一体、何があったのですか…? | |
2006/01/21 01:26:40 |
見習いメイド ネリー [僅かに苦笑し] ……はい、そのようです。 トリムルティ……寺院の力を握る、彼らの手によって。 | |
2006/01/21 01:28:11 |
書生 ハーヴェイ 私には、セシリアと同じ様に悲しむ資格等無い……。 私は願いを叶える為に、選択し行動したのだから。 | |
2006/01/21 01:28:20 |
牧師 ルーサー ……疑い合いなさい。 私は何一つ虚偽など申していません。 ただただ、目で見た真実を伝えるのみ。 ……隣人を愛さない者が潰し合うのは、当然の帰結。 | |
2006/01/21 01:28:55 |
ちんぴら ノーマン [ノーマンは苦しい息の下からこれまでの経緯をネリーに説明した。 ネリーはノーマンの傷を診ながら、何とはなしに違和感を感じた。 どこか変だ。 何か普通でない。 ] | |
2006/01/21 01:30:54 |
ちんぴら ノーマン [ふと気がつく。 傷が治らない。 或いはそれと分からないほど、回復が遅くなっている。 驚異的な回復力─もとい復元力を持つ死神ならば、僅かの間とはいえそろそろ血が止まっても良い筈。・・・・・・・] | |
2006/01/21 01:33:33 |
見習いメイド ネリー ……そう、なのですか… 此処が、『墓』…。 [ノーマンに頷きながら ずっと感じている―――違和感が拭い去れない。 “柱”を、見た。] | |
2006/01/21 01:33:55 |
見習いメイド ネリー [傷の治癒が――遅い。 いや、此れは、まさか。 もう一度、ノーマンの傷を見て] ……どうして? …どうして、…傷が…… 血が、止まらない…。 [言葉の端に、焦りが滲む] | |
2006/01/21 01:36:13 |
お嬢様 ヘンリエッタ [少女は自分の関節球体人形の体が、 以前の――硬質ではない人形の姿へと逆戻りするように戻っていくのに気付いた。周りの状況――ネリーがいるのには気付いたが、それ所ではない] | |
2006/01/21 01:41:54 |
ちんぴら ノーマン そうか…やはり…こうしている間にも…わずかずつ生命力が吸い取られているのですね…。 あの…柱に。 | |
2006/01/21 01:44:07 |
ちんぴら ノーマン あの中のモノに手出しした…報いでしょうか…? [苦しげに笑う] | |
2006/01/21 01:45:38 |
見習いメイド ネリー それ、は… では、此処に…『墓』に居る限り私達も、いずれ…… [言葉尻が、震える。 と、ヘンリエッタの様子がおかしい事に気付き] ……ヘンリエッタ…様? | |
2006/01/21 01:47:05 |
見習いメイド ネリー ノーマン様! ……あまり、喋ってはいけない…!傷が…。 | |
2006/01/21 01:48:24 |
ちんぴら ノーマン 多分…封印の力は…三者が奪ったせいで…分散され薄まっているのですよ…… だから、我々はあの棺に封じ込められずに済んだ……ですが。 | |
2006/01/21 01:50:55 |
見習いメイド ネリー [ノーマンの言葉に、もう一度辺りを見回す。 半透明の“棺”。 その中に封じられた数多の死神。 ―――遠い昔に、見たことがある顔も…いる。] | |
2006/01/21 01:52:54 |
ちんぴら ノーマン ここに居れば、いずれ力を失い…彼らのように。 [ノーマンは床一面に埋め込まれた死神たちの身体…或いは命を失った抜殻…を見やった] | |
2006/01/21 01:54:15 |
お嬢様 ヘンリエッタ エッタの体が。 昔の体に… [少女の体も顔も球体関節人形のそれではなくなってゆくものの、しかし可愛らしさと綺麗さは未だあり――] | |
2006/01/21 01:55:00 |
見習いメイド ネリー ……なんて、こと…… [弱々しく首を振り。] ……封印を解く方法は…ないのでしょうか…。 | |
2006/01/21 01:55:15 |
ちんぴら ノーマン そう言えば、ネリーさんはこの場所は…どう見えます・・・? | |
2006/01/21 01:55:19 |
墓守 ユージーン [ユージーンは仰向けに倒れたまま、『墓所』に出現した。 その胸には未だトビーに受けた傷が残っていたが、それは徐々に塞がっていった。] | |
2006/01/21 01:57:56 |
見習いメイド ネリー …え。 [ヘンリエッタの顔を見る。 球体関節人形の硬質さが、ゆっくりと、巻き戻っていくように消えていく。] ………これも、『墓』の… | |
2006/01/21 01:59:05 |
見習いメイド ネリー [ノーマンの問いに首を傾げ] …え。 ……そう、ですね。天球儀のように…見えます。 大きな、水晶で出来た大樹のような柱があって… …!!! [気配がした。ばっと立ち上がり] ユージーン様!! | |
2006/01/21 02:02:12 |
墓守 ユージーン [しかしまだ、ユージーンは目覚めない。] | |
2006/01/21 02:02:29 |
見習いメイド ネリー [ユージーンの傍に駆け寄り、跪いて] …ユージーン様、……ッ [傷が徐々に塞がっていくのを見て安堵して――だが。] ……わたし、… 私、は…護れなかったのです、ね… …ごめんなさい。 ごめんなさい…… 私は、何も…できなかっ…た…。 | |
2006/01/21 02:06:00 |
墓守 ユージーン [ユージーンはうっすらと目を開けた] ──ネリー…? | |
2006/01/21 02:22:01 |
お嬢様 ヘンリエッタ [Evergreenが見た事のある昔の少女の人形の体が見えている。ゆっくりと。前の段階が終わるとその前の段階の体。そしてそれが終わるとその前の――] [ゆっくり、人形の体は変貌してゆく] | |
2006/01/21 02:24:02 |
見習いメイド ネリー [ユージーンの唇が、自分の名を呼ぶ。 はっとして顔を覗き込み] ユージーン様……! [知らず、顔が綻んだ] | |
2006/01/21 02:26:30 |
ちんぴら ノーマン 封印を解く方法…。 まだ…命を失いきっていないものなら或いは… ですが。 ここから出られない限り、開放は無駄でしょう…。 [失血に意識が遠のき始める。] | |
2006/01/21 02:27:19 |
墓守 ユージーン [消えた筈のネリーが自分を見ている。 泣きそうな笑顔で。] | |
2006/01/21 02:29:28 |
墓守 ユージーン 何だ…そこに居たのか…。 [ユージーンは小さく安堵の笑みを浮かべた。] | |
2006/01/21 02:34:18 |
見習いメイド ネリー [ユージーンの笑顔に、眼の奥が熱くなる。] …… はい、此処に…居ります…。 [小さく、囁くように] | |
2006/01/21 02:36:21 |
見習いメイド ネリー [ノーマンの声に、ふと我に返る。 ――ヘンリエッタの姿がゆっくりと変わっていく。 ――ノーマンの顔色がどんどんと悪くなっていく。] ……此処から出られない、限り…… | |
2006/01/21 02:37:18 |
ちんぴら ノーマン [うわ言の様に] 血…何故血…なのか… 碑文のあれは…… ”そは…生けるものの血によりてのみ…開く”… ”なんびとたりとも出ることあたわず”… | |
2006/01/21 02:51:57 |
ちんぴら ノーマン [ノーマンの意識は混濁しつつある] | |
2006/01/21 02:53:41 |
墓守 ユージーン [段々と意識がはっきりしてくる。 ネリーの頭越しに見える頭上の天蓋──それは。 どこか「女神の揺籠」のあの肉壁に似た。] ……ここは?! [飛び起きる] | |
2006/01/21 02:57:55 |
見習いメイド ネリー あっ… [飛び起きたのを見て、眼を瞬かせ] ユージーン様…此処は… ――――『墓』…です。 [ゆっくりと、言葉を紡ぐ。] | |
2006/01/21 03:00:26 |
見習いメイド ネリー [掠れた声を聞きとめ、ノーマンの元へ。 言葉は既にうわ言の様で―――] …っ… [やはり、血が――止まらない。] | |
2006/01/21 03:02:31 |
墓守 ユージーン ?! 『墓』…? [事態がよく飲み込めない。 だが、意識を失う直前の事は既に思い出していた。 突如ネリーが封印されたこと。 そのショックのあまり、恐らくはトビーに敗れたこと。 だが、ノーマンの話を殆ど聞いていなかった彼には、ここが「墓」であることは何処か非現実的なことであった。] | |
2006/01/21 03:05:13 |
見習いメイド ネリー ……… …ご説明いたします。 [ネリーは重い口を開くと――― ノーマンに伝えられたことを、ユージーンに其の侭に告げた。 自分にも、もう一度言い聞かせるように。] | |
2006/01/21 03:07:13 |
墓守 ユージーン [ネリーの後に従って、重傷を負い横たわるノーマンの側にやっては来たが…。もはや手の施しようがなく、彼に出来る事は殆どない。 ふと周囲を見回すと、そこは彼が第二の生を得た「女神の揺籃」によく似た、巨大な生物の内部にいるかのような生々しい剥き出しの内臓で覆われた空間であることが分かった。] | |
2006/01/21 03:12:38 |
墓守 ユージーン [違いは、繭が収められている筈の窪みには、半透明の水晶で出来た丸みを帯びたものが埋まっている、ということだけだ。 ただ、球形の空間の中心部に聳え立つ巨大な結晶質の柱だけが、異質であった。] | |
2006/01/21 03:16:57 |
墓守 ユージーン [ユージーンはネリーの説明を聞くと、大きく溜息をついた。] ……それでは結局ここからは…出られない? | |
2006/01/21 03:19:12 |
見習いメイド ネリー …… [沈痛な面持ちでノーマンを見下ろし…ふと] …そういえば。 ノーマン様が…不思議な、事を。 …ユージーン様。 この空間…どのように見えますか? 私には、水晶のようなもので覆われた… 天球儀のように見えるのですが…。 結晶質の…大樹のような柱が、あって。 | |
2006/01/21 03:19:54 |
墓守 ユージーン [戸惑いつつ] …ボクには、ここは「女神の揺籃」によく似たところに見える。 確かに水晶みたいな柱は見えるけど…。 | |
2006/01/21 03:21:50 |
見習いメイド ネリー [ユージーンの言葉に眼を伏せ] ―――分かりません。 何か、方法があるのかもしれない…。 ノーマン様が…仰るに、 まだ、命を失っていないものならば或いは…と。 [ノーマンのうわ言を思い出し、歌う様に呟く] ”そは…生けるものの血によりてのみ…開く”… ”なんびとたりとも出ることあたわず” | |
2006/01/21 03:23:47 |
墓守 ユージーン 命…でも死神には命はない…。 普通の意味での命は。 | |
2006/01/21 03:25:09 |
見習いメイド ネリー [首を傾げ] ――女神の、揺り籠… …人によって、見え方が違うの…でしょうか? 水晶の柱だけが…共通して、る? どうして…。 | |
2006/01/21 03:25:44 |
墓守 ユージーン ああ。蓄えられた、命がまだ残っているものは…か。 | |
2006/01/21 03:26:13 |
見習いメイド ネリー ―――そう、ですね。 …私達はもう、ひとではない。 命のいろを、もう持たない。 ……無理なのでしょうか。矢張り…。 | |
2006/01/21 03:27:27 |
墓守 ユージーン ヒトによって見え方が違う…そんなことがあるんだろうか? [巨柱を見上げながら」 | |
2006/01/21 03:27:46 |
見習いメイド ネリー [頷き] ―――…それならば、まだ…。 …動けるうちに。 あの、彼らのように――抜け殻になる前に。 [視線の先に、水晶の中眠るような死神の顔。] | |
2006/01/21 03:29:13 |
墓守 ユージーン いのちの、いろ… [ユージーンの顔を恐れに似たものがよぎった。」 | |
2006/01/21 03:30:08 |
見習いメイド ネリー ……わかりません。 でも、いま話した限り、 ユージーン様が見ているものと… 私が見ているものは… 違う…ようです。 [同じように柱を見上げて] …見え方が違うのではなく… そう見せられているのかも…しれませんが。 | |
2006/01/21 03:31:45 |
見習いメイド ネリー ……ユージーン様? [いのちのいろ。 恐れに似た色を滲ませる呟き。 不思議そうに、横顔を見る。] | |
2006/01/21 03:33:42 |
墓守 ユージーン [自分を見つめるネリーの視線に気付き、急に恥ずかしさがこみ上げてきた。 そう言えば、自分はネリーと会話していた。ごく普通に。 やっとそのことに思い至り、赤面した。] | |
2006/01/21 03:39:02 |
墓守 ユージーン [傍にいるネリーをむやみに意識してしまう。…さっきまではごく自然に振舞えたのに。] | |
2006/01/21 03:40:46 |
見習いメイド ネリー [急にユージーンの顔が赤くなっているのに気付いた。] どうしました…? あの…。ひょっとして、まだ傷が… [一歩近付いて] | |
2006/01/21 03:42:18 |
墓守 ユージーン ひゃっ!! [思わず奇声を上げつつ、*飛び退いてしまった。*] | |
2006/01/21 03:43:44 |
見習いメイド ネリー ぇ…? [ユージーンの声に、*きょとんとして眼を瞬かせた。*] | |
2006/01/21 03:49:24 |
牧童 トビー [白い砂が赤く染まる。 もとより色彩の乏しい肌は更に血の気を失っている。 倒れたまま身動きひとつしない身体は、砂の上にふと置き忘れられた陶器の人形か何かのようだ。] 『僕が、殺した……。僕が。 まだ生きようとしている彼を。 死ぬべき刻が訪れていない彼を。 死に還りたいのは僕の方なのに。』 [セシリアの叫びが、ひどく遠く感じられる。] 『ネリー。常葉の乙女。 僕はあなたが護ろうとした死神を殺した。 彼にとってアルバが大切な何かだったから……。 何かを護ろうとしてアルバが死を賭けたみたいに。 今度は、あなたも僕を殺そうとするんだろうか。 何だか、それはひどく正しいことのような気がする……。』 | |
(119)2006/01/21 07:26:31 |
ちんぴら ノーマン [ノーマンは昏くなる視界の真ん中に水晶の巨柱を見た。 ──影が。急に鮮明に。形を備え。 蒼白い、宝玉のような膚。 冴え冴えとしたうつくしい貌。 朱い口唇。 …そして異形の 招くような瞳が見つめて 『リリム…?』 すとん、と胸に収まるものがあったが。 その言葉は消え行く意識とともに潰え、終に音とはならなかった。] | |
2006/01/21 09:38:13 |
ちんぴら ノーマン [ノーマンは完全に昏睡状態におちいった。] | |
2006/01/21 09:39:05 |
見習いメイド ネリー ……ユージーン様、どうし… [どうしたのですか、と言いかけて―― ますます弱々しくなる気配に、振り向く。] …… [眠る様にノーマンが瞳を閉じている。何事か唇が動いたが――音は成さず。 ネリーは、少しだけ唇を噛んだ。] | |
2006/01/21 11:06:07 |
見習いメイド ネリー [思いを馳せる。 セシリアは、ハーヴェイは、無事だったろうか。 …トビーは…… メイとナサニエルは? ギルバートは? ラッセルは? ヒューバートは? …… 皆、は] | |
2006/01/21 12:02:31 |
墓守 ユージーン [無様な悲鳴を上げた自分が情けなくて、消え入るように恥ずかしい。 ネリーは不審に思っただろうか。怪しいヤツ、と。] な…何でも、ありま、せ、 [ネリーの様子からノーマンの容態が悪化したのに気がついた。ノーマンはもう意識がないようだ。] | |
2006/01/21 12:44:17 |
見習いメイド ネリー …… [祈る様に瞳を閉じ] ……こんなに永く存在しているのに…どうしたらいいのか、分からない…… [――何て、非力。 心の中で呟いて、ノーマンの元へ歩み寄る。 せめて、と若葉をノーマンの周りに敷き詰めた。 ――これも、あの柱に吸われ枯れるのだろうか。] | |
2006/01/21 12:55:19 |
墓守 ユージーン [一体どうしたらよいのか。 ユージーンは『墓』を見渡した。 壁や床一面に這い回る血管のようなこれが、ノーマンのいう死神から命を吸収して柱へと送り込む器官なのだろう。 魔を育む繭の代わりに、死神を封じ込めた水晶。 …ノーマンは「生けるものの血」が開くとはどこのことだろう? …棺か?」 | |
2006/01/21 12:57:44 |
墓守 ユージーン ネリー…さん。力は、 [温存しておいた方が、と言いかけて止めた。 それはネリーの、斃れたノーマンへの心づくしの行為なのだろうから。 ユージーンは力なく項垂れるネリーを…ふと抱き締めたい衝動に駆られた。] | |
2006/01/21 13:03:51 |
墓守 ユージーン [慌ててそれを心の中で打ち消す。 じっとりと手が汗ばんでくる。 頭の中に浮かんだ妄念を追い払おうとするかのように強く首を振った。] | |
2006/01/21 13:06:59 |
見習いメイド ネリー [ユージーンの声に、顔を上げる。] ……すいません… 千年も血の騎士なのに……情けないですね。 [申し訳なさそうに微笑んだ。] | |
2006/01/21 13:15:19 |
見習いメイド ネリー [と、首を横に振るのを見て、また不思議そうに] ……? | |
2006/01/21 13:19:55 |
墓守 ユージーン [ますます赤面] | |
2006/01/21 13:27:59 |
お嬢様 ヘンリエッタ [そんな2人のやりとりを全く無視している] 嫌…嫌。 [髪の毛は繊細な人の髪を移植したような…服は細かい刺繍が施された秀麗なものとなっている] | |
2006/01/21 13:34:28 |
お嬢様 ヘンリエッタ [少女は鎌を握り締めると呆然とした面持ちで振り回した] | |
2006/01/21 13:39:16 |
墓守 ユージーン [消え入りそうな声で」 ………ネリーさんは情けなくないです…。 | |
2006/01/21 13:40:08 |
見習いメイド ネリー あ、えっと… [さっきまで、普通に話していたのに。 困ったように、戸惑った様にユージーンを見つめる。 と] ……ヘンリエッタ様…? [顔を向けた先、恐れる様な表情のヘンリエッタがいた。] | |
2006/01/21 13:43:26 |
墓守 ユージーン !! [突如鎌を振り回し始めたヘンリエッタに驚く。] 一体何を…! [何とかヘンリエッタを押しとどめようとする。] | |
2006/01/21 13:43:37 |
見習いメイド ネリー [ユージーンの声に、微かに驚いた顔を見せ―― それから小さく] ……ありがとう…ございます。 | |
2006/01/21 13:46:36 |
お嬢様 ヘンリエッタ 嫌…!! [自分の感情の捌け口を見出したように振るう鎌の動きは止まらない] | |
2006/01/21 13:47:04 |
墓守 ユージーン [荒れるヘンリエッタから武器を取り上げようと*隙を窺う。*] | |
2006/01/21 13:48:51 |
見習いメイド ネリー [ユージーンの後に続き、ヘンリエッタを止めようと] …どうしたのです! 御止め下さい、ヘンリエッタ様…!! [いつもとは違う様子。 必死に呼び掛ける。] | |
2006/01/21 13:52:46 |
お嬢様 ヘンリエッタ いや…違う。 違うの。 [何か分からない胸の内の不安を紛らわすようにネリーを上段から振りかぶった鎌で斬ろうとした] | |
2006/01/21 14:01:30 |
お嬢様 ヘンリエッタ [少女の手は球体関節のソレではなく既に柔らかい…しかし中に芯あるソレ…へと変貌をとげ] | |
2006/01/21 14:03:51 |
見習いメイド ネリー 違うとは、何… ッ! [振りかぶられた真紅の鎌を横に飛び退いて避け] ヘンリエッタ様…ッ! | |
2006/01/21 14:41:36 |
見習いメイド ネリー [見る。 少女が鎌を握る手――それは、もう人形のそれではなく] …… | |
2006/01/21 14:44:01 |
お嬢様 ヘンリエッタ [赫い闇が真紅の鎌に垂れ下がり、瞬間、それが周囲全てを――空間を破壊する粘性の空間となる。近くの床を抉り、次は下段からネリーを襲った。 力を急激に膨大に使った事による為か、少女の体は先程よりも早い速度で変貌していく] | |
2006/01/21 14:55:21 |
見習いメイド ネリー ……くッ! [狙いは自分の筈だ。 ユージーンから離れるように跳躍し、避ける。 闇が足を僅かに掠めた。 ――少女の変貌の速さが上がって居る。] …いけません! 力を使ってはいけない!! | |
2006/01/21 15:01:36 |
お嬢様 ヘンリエッタ [何時しか少女が見えているこの『墓』の『部屋』の光景は―― 暗澹たる恐怖と不安を少女に与えている] | |
2006/01/21 15:02:32 |
お嬢様 ヘンリエッタ 嫌… 怖い…怖いの。 [Evergreenの言葉に答えず内心を焦がすようにまで成長した――しかしその正体が分からない――負の感情を払うように尚も少女自体の特殊能力を使っていく] | |
2006/01/21 15:05:05 |
見習いメイド ネリー 怖い…? [怯える少女。 何かに抗う様に力を使う。 闇を躱しながら] …怖いのですか…? この場所が…? それとも…? [穏やかに、聞く。 何とか安心させられないだろうか―そう思って。] | |
2006/01/21 15:22:56 |
お嬢様 ヘンリエッタ [少女が死神として存在を許された原初の姿にまで急激に戻ると、カラン、と鎌を取り落として蹲った。 あまりにも多くの”力”を怯えの為に急激に使ってしまった。 蒼い燐光が少女の綺麗だが人形として古びた形である横顔を照らす] | |
2006/01/21 15:50:40 |
見習いメイド ネリー ヘンリエッタ様! [鎌を取り落としたのを見るや駆け寄る。 側に跪いて、そっと手を伸ばした。 淡い、青い光が――] | |
2006/01/21 16:18:14 |
墓守 ユージーン [ネリーがヘンリエッタを引き付けようと自分から離れるのを見て、総毛立つ恐怖に襲われた。 この「墓」では血の騎士の武器の力はどう働くのか分からないが、時間が経つにつれ活力が喪われていくとすれば、怪我を負うのは危険だ。] ネリーさん! | |
2006/01/21 16:34:43 |
墓守 ユージーン [恐怖と不安を訴える少女人形が武器を取り落として蹲る。 憐れみを誘う姿だが……ネリーの身を思うと、ほっと安堵したのも事実だった。 急いでネリーの元に駆け寄る。] | |
2006/01/21 16:38:08 |
お嬢様 ヘンリエッタ [床と壁から照らされた蒼い燐光。 微か、何かに怯える表情のままネリーの手を受け入れた。薔薇の匂いはまだ、辺りに*漂っている*] | |
2006/01/21 16:42:05 |
墓守 ユージーン [蹲った少女人形は、既にあの妖しい魅力を備えた球体関節の姿ではなく、どこか脆さを感じる美しいが古びた人形へと変わっていた。 武器の力を使ったせいなのか。 そこまで消耗したと…いう事なのか。] | |
2006/01/21 16:45:23 |
見習いメイド ネリー [優しく笑み、ヘンリエッタの髪をそっと撫でる。] ――… [ユージーンの足音。 振り向いて見上げる。] ヘンリエッタ様……消耗が、激しくて… [俯いた] | |
2006/01/21 16:51:38 |
墓守 ユージーン ・・・・・。 [頷き、ネリーの横に片膝をついた。 あの驕慢な少女人形が怯えている。] | |
2006/01/21 16:59:10 |
見習いメイド ネリー ……大丈夫…苛めたり、しませんから… [幼子に言うように、優しく優しく。 声はヘンリエッタに届くだろうか。] | |
2006/01/21 17:07:31 |
お嬢様 ヘンリエッタ [少女の体はそして――] い、やぁぁぁぁぁぁぁ!!! [絶叫と共に”近づいたユージーン”に鎌が振るわれた。 絨毯が天球の絵画がそしてクマのぬいぐるみが記憶の底にある泥を掻き分け、醜悪で見たくのない過去を掘り起こそうとする。ほぼ本能的と言っていい程の恐怖を込めて、未だ理由分からぬ怯えのままその傍らの真紅の鎌を握り締め向けた] | |
2006/01/21 17:13:42 |
墓守 ユージーン [突如自分に向けられた攻撃に咄嗟に飛び退き──本能的にグリム・リーパーを出そうとするのを何とか堪え、体術のみで鎌を避ける。] | |
2006/01/21 17:19:29 |
見習いメイド ネリー ッ!!――危ない!! [咄嗟にユージーンを庇おうと、体が動いた] | |
2006/01/21 17:20:03 |
見習いメイド ネリー [ユージーンが避けたのを確認すると、 飛び退いてヘンリエッタに向き直り] いけません、ヘンリエッタ様! | |
2006/01/21 17:21:51 |
お嬢様 ヘンリエッタ [息荒くEvergreenを見つめた。 肩が上下に揺れている] 近づけないで。 嫌…嫌なの。絶対に嫌なの。 | |
2006/01/21 17:29:35 |
見習いメイド ネリー 嫌…? ユージーン様が…? [怪訝そうに呟くとユージーンを振りかえり。] | |
2006/01/21 17:35:52 |
お嬢様 ヘンリエッタ [脳裏に蘇る。 人形の体が薄れ――それは1人の――血肉が通う――] [ヘンリエッタはネリーが振り向けない背後に、ぎゅ、とその服の裾を持ちユージーンから見えないように怯え隠れている] | |
2006/01/21 17:40:43 |
墓守 ユージーン [ネリーに目配せし、ヘンリエッタを刺激しないように、二人から離れたところへ移動する。] | |
2006/01/21 17:45:28 |
学生 ラッセル [筋繊維は崩壊を続けるばかり、幾度もの衝撃により既に骨格にもダメージは蓄積している。 最早、肉体は"Ancient Spirit"の傀儡と化しているがやはりそれすら、もう戦いを止める為の抑止力にはならない。 首を振って一打をかわす。右耳が切り裂かれ、血が後ろへ流れる。] ………好きにしろ、戦闘機乗り。 お前の空が、お前を迎え入れてくれる限り、お前は空を翔ければ良い。 でも…その空は、僕達が生きていた頃のモノとは違う。僕達はもう、あの頃の空とは違う空の下に立ってるんだ。…例えお前が"今"を守り続けたって、二度とそれは、その時間は僕達には戻らない…死神には……… [否定はしない。だが、決して肯定は出来無い。 自分だけが永久に取り残される事の苦しみ。 そしてそれは終わること無く。 …肉体が苦情を訴え続けている。 生前から兵士として鍛えられていたギルバートの肉体すらも、限界に近付いている。それでも隙は生まれない。 どちらかの肉体が限度を超えるか、それともその前に息の根を止めるか。決定打を打ち込む為の瞬間を探し続ける。] | |
(137)2006/01/21 17:49:57 |
見習いメイド ネリー [ごめんなさい、ありがとうございます…とユージーンに頷いて。 ヘンリエッタの方を向いた。] ……分かりました。ヘンリエッタ様… [屈んで、目線を合わそうと] | |
2006/01/21 17:52:37 |
墓守 ユージーン 『どうしてボクに怯えるんだろう? 彼女にはここはどんな風に見えてるんだ?』 | |
2006/01/21 17:55:57 |
お嬢様 ヘンリエッタ [ヘンリエッタはネリーとは目線を合わせる。 服を掴む手は人のそれとなり、蒼白な顔で唇を震わせている] | |
2006/01/21 18:00:32 |
墓守 ユージーン [少し離れたところで、ネリーとヘンリエッタに背を向けて座っている。 これまでの出来事を整理しながら。] | |
2006/01/21 18:02:15 |
見習いメイド ネリー [目線を合わせて来てくれたヘンリエッタに優しく微笑みかけ。 柔らかい手にそっと自分の手を添えて、 もう片方の手でヘンリエッタの髪をそっと撫でた。] | |
2006/01/21 18:06:30 |
お嬢様 ヘンリエッタ [興奮と恐怖入り混じる感情はネリーの行動によって落ち着いてくる。蒼白な顔は同じままだが、唇の震えはなくなり、じっと撫でられるまま。 ネリーの手に柔らかな人間の髪の感触が伝わる] | |
2006/01/21 18:10:52 |
見習いメイド ネリー […ふわりとやわらかい、人間の髪の毛。 ――死神になる前のヘンリエッタ様…? 人だった頃の姿なのだろう。 では、彼女が怯えて居るのは…] …… [でも、聞けない。 あんなに怯えて―― 頬に手を当て、顔を覗きこむ] …落ち着きましたか…? | |
2006/01/21 18:19:48 |
お嬢様 ヘンリエッタ [その姿は人形とは違った人の姿だが。 それでも年相応の可愛さと気品が溢れ―― ――今は怯えに表情が硬いものの。 こくり。 頷くものの部屋に次第に満ちてくる恐怖の匂い。 ヒタヒタとヘンリエッタの耳だけを打つ足音。] | |
2006/01/21 18:26:53 |
見習いメイド ネリー [少女の小さな頷きに、小さく安堵の息を漏らす。 と。 可憐な少女に満ちてくる恐怖の色。 何かに怯える様に――― 何かいるのか。 辺りを見回す。] …誰か…来るのですか…? | |
2006/01/21 18:31:54 |
お嬢様 ヘンリエッタ [優しい自分を撫でる手は一回転するように、布を悲鳴のように切り裂く音。 護る手はいない。 いない。 いない。 助けはなく、溺れるように何かに縋るように上へあげた手を掴んでくれる人はおらず。] | |
2006/01/21 18:31:54 |
お嬢様 ヘンリエッタ [脳裏に浮かぶヘンリエッタを壊した光景] 嫌…。 [零れるばかりに瞳を開き] | |
2006/01/21 18:32:54 |
お嬢様 ヘンリエッタ [ネリーとユージーンには何も聞こえない。 ヘンリエッタのみにだけが見える光景と言っていいだろう。 この【部屋】は 過去の忘れたい 生々しいもの を思い出させる場所…] | |
2006/01/21 18:34:55 |
見習いメイド ネリー ヘンリエッタ様…ッ [少女の、壊れそうな硝子の瞳。 あまりに痛々しく、傷だらけで―― せめて、せめて少女を抱き締めようと、腕を伸ばし――] | |
2006/01/21 18:39:44 |
お嬢様 ヘンリエッタ [生温い息。 冷たいシーツと外気。 這う感触。 痛み。痛み。痛み。 ヘンリエッタの目から、 大粒の涙が零れ落ち、手を服を床を濡らす。 ガタリ、と体が傾き倒れていく] | |
2006/01/21 18:39:49 |
お嬢様 ヘンリエッタ [そこはヘンリエッタが大好きな場所だった。 とても大好きな場所だった。 ヘンリエッタの為に作られた人形達がいた部屋だった。 精巧な精巧な、その時代の人形達――] | |
2006/01/21 18:41:53 |
見習いメイド ネリー あっ…! [伸ばした腕が、辛うじて少女を受け止める。 透明な雫。 とめどなく、とめどなく。] ……っ… [ずきりと胸が痛む。 一体この少女は、何を…―見ているのか] | |
2006/01/21 18:45:22 |
お嬢様 ヘンリエッタ ネ…… [何かを紡ごうとし、 柱にいる巨大なヘンリエッタが見えるそれ。 それは―― ――その最中じっと見ていたぬいぐるみ] [短い呼気] | |
2006/01/21 18:53:07 |
お嬢様 ヘンリエッタ [ヘンリエッタは赫い闇を呼ぼうとし―― ――だが、その能力はぬるい闇を呼び出すに留まり。 ヘンリエッタに”影”は覆い被さり。 大きく瞳を見開いたまま、絶叫して*気を失った*] | |
2006/01/21 18:56:17 |
墓守 ユージーン [ユージーンはネリーとヘンリエッタの声を背後に聞くが、少女の異変には*気がついていない。*] | |
2006/01/21 18:57:21 |
見習いメイド ネリー [―――悲鳴。 その瞳は何を映すか。] …っ [気を失った、力ない華奢な体を抱き締める。] ……なにがあったと…言うのですか… [知らず――声が掠れた。] | |
2006/01/21 19:02:33 |
見習いメイド ネリー [俯いて、ただただ少女の体を*抱き締めている。*] | |
2006/01/21 19:04:11 |
墓守 ユージーン [少女の絶叫が突如響き渡り、ユージーンは慌てて背後を振り返った。 そこには痛ましげな悲しみを浮かべたネリーに抱きかかえられる、ぐったりとした少女の姿。 何が起こったのか、彼には全く分からなかったが…ここの何かが少女を恐慌に陥れたのだけは理解した。] | |
2006/01/21 19:06:45 |
墓守 ユージーン [気を失った少女を抱き締めるネリーの背中を*そっと見守るほかなかった。*] | |
2006/01/21 19:08:00 |
流れ者 ギルバート ラッセル、お前との戦い……。 楽しかったぜ。 [疲労に思考する余裕を奪われ、そのまま闇へと飲まれていった] | |
2006/01/21 19:15:20 |
学生 メイ ラッセル。私死にたくない。 ラッセルにも死んで欲しくない。 だから、どうしても戦わなくちゃ。 | |
2006/01/21 20:56:07 |
見習いメイド ネリー [抱き締めていた腕の力を緩めて、 ヘンリエッタの顔を見た。涙が頬を濡らしている。] ……… [柔らかな若葉を茂らせ、そこにそっとヘンリエッタを横たえた。 此処の床は冷たいから。 そう思って。] | |
2006/01/21 21:34:54 |
見習いメイド ネリー [―――寺院は、祭典は…どうなっているだろう。 少女の、安らかとはとても言えない表情に眼を落としながら、考える。] …… [友の顔が、声が甦る。] | |
2006/01/21 22:12:02 |
冒険家 ナサニエル ―壁龕― [ナサニエルの外傷と内傷は壁龕に入りややもすると完全に塞がり治っていった。「発作」による眩暈によって、時折遠のく意識を感じながらナサニエルは先程感じたネリーとユージーンの封印を思い起こしている] ………。 [血を吐くような痛みを感じる。 誰よりも優しかったネリーが、そして虚無の気を放出していたユージーンが、消えてしまった…] [セシリアの絶叫がまだ耳を打つ] [セシリアを抱きしめたかった。あまりにも大きな絶望を癒したかった。友を喪うという恐怖。半身を抉られるような…嘆き、生きる意欲すらなくなってしまう心の痛み…。「何故」と繰り返し問うしかなくなる鮮烈な穴。ナサニエルには理解が出来た] | |
(160)2006/01/21 22:13:09 |
見習いメイド ネリー [良い茶葉が見つかったのに。 またチェスをしようと言った。 カードゲームを教えてくれると言った。 新しい本の話をしようと言った。 ―――果たせないまま。] ……… [ごめんなさい。 唇だけで呟いた。 願わくば、親愛なる友が此処に来てしまわない様に――祈る。] | |
2006/01/21 22:28:23 |
墓守 ユージーン [ネリーはあまりにもか弱く頼りなげに見えた。 1千年を存在(いき)た血の騎士が。 誰よりも強い信念と、やさしさを持った彼女が。] | |
2006/01/21 22:31:16 |
見習いメイド ネリー ……もっと、強ければ… [守れただろうか。 馬鹿げた自問だと分かっている。 それでも。 ――遠い日の約束を思い返して。 そっと、少女を起こさないように立ち上がる。] | |
2006/01/21 22:49:45 |
墓守 ユージーン ネリーさん… | |
2006/01/21 22:51:56 |
見習いメイド ネリー [ユージーンの方を振り返り、少し微笑む。] | |
2006/01/21 22:57:20 |
学生 メイ あと、誰なんだろう…三人居るって。 ナサニエルと、あのスーツの人と… [メイは思いだしてみる。【見えた】アーヴァインの、ノーマンの、ネリーの最期を。 探るように痛みを伴う画像を] 分かんない。誰…? [首をゆっくりと振り、その瞳を閉じる] | |
2006/01/21 22:57:36 |
墓守 ユージーン [ユージーンはネリーを抱き締めた。] | |
2006/01/21 22:59:58 |
見習いメイド ネリー ――え…? [一瞬、何がどうなっているのか分からずに、呆然として。] | |
2006/01/21 23:04:46 |
書生 ハーヴェイ [アリーナではラッセルとギルバートの若者の魂が燃える様な戦闘が終了し、コーネリアスとステラとヒューバートの因縁の有りそうな三者が戦いを続けて居た。 ナサニエル達が居た所だけではなく、アリーナのあらゆる場所に血で汚され、破壊されている。その光景は通常の「死者の祭典」に似て異なる物だった。] 此のまま、何時も君と相見える事は無く、私かナサニエルが死して……。 二度と会えないかもしれない。 ネリーを失った様に。 [ハーヴェイの指が、封印され行く陽炎の中で揺らめくネリーを突抜け、地面に叩き付けられた時の…喪失の感触を思い出す。涙はもう出ない。ただ、指が震えた。] | |
(177)2006/01/21 23:15:08 |
墓守 ユージーン !! [おのれのしでかしたことに愕然。 ネリーから自分の身体を引き剥がすと、耳まで真っ赤になりながら、あさっての方向に走って行く。] | |
2006/01/21 23:16:43 |
見習いメイド ネリー ぁっ…… [あたたかさがはなれていく。 まだ呆然として、走り去るユージーンの姿を見送ることしかできずに。 ―――頬が赤い。] | |
2006/01/21 23:24:44 |
墓守 ユージーン [走ってもどうなるものでもないのだが。 いたたまれなかった。 ネリーの側に居たいと思うと同時に、とても居られないとも思う。] | |
2006/01/21 23:31:47 |
墓守 ユージーン [他にも考えなくてはならないことが山程あるというのに。 何故かまともに考えられない。] | |
2006/01/21 23:35:56 |
見習いメイド ネリー [は、と我に返り] …ま、待って… [やっとそれだけ言えた。 でも、動悸が激しいのだ。――困った。] | |
2006/01/21 23:37:08 |
墓守 ユージーン [ネリーの呼びかけにぴたりと動きが止まる。 が、向こうを向いたままだ。] | |
2006/01/21 23:40:56 |
見習いメイド ネリー [戸惑いながら、歩み寄って] …あ、の… ……ええと… [待って、と言ったのに上手く言葉が出てこない。 言うべき言葉は何だろう。 背の高い、漆黒の背中に視線を彷徨わせた。] | |
2006/01/21 23:44:53 |
墓守 ユージーン [ネリーに向けた背中が、ぴくり、と震える。] | |
2006/01/21 23:54:15 |
見習いメイド ネリー ……その。 …大丈夫…あの、逃げなくても… ええ、と。 [しどろもどろになりながら。] | |
2006/01/22 00:01:02 |
墓守 ユージーン ごめんなさい…。 | |
2006/01/22 00:01:39 |
墓守 ユージーン すっすみません。 [ものすごく小さな声で] | |
2006/01/22 00:02:22 |
見習いメイド ネリー あ、謝らないでください…… その、だいじょうぶ、だから… [言葉の最後の方が小さくなって] | |
2006/01/22 00:05:08 |
墓守 ユージーン もうしませんから… | |
2006/01/22 00:06:03 |
見習いメイド ネリー ……… あたたかかった、です…よ。 [ぽつりと] | |
2006/01/22 00:09:33 |
墓守 ユージーン ・・・・・・。 [ぴくっ] | |
2006/01/22 00:10:39 |
墓守 ユージーン [ためらいがちに振り返ると、おずおずとネリーの側へと戻ってくる。俯いて、顔は伏せたままだ。] | |
2006/01/22 00:12:49 |
見習いメイド ネリー [ユージーンが戻ってきた。 安堵と共に、また頬が熱くなるような気がして。 出来る限り平静を保とうと息を深く吸った。] …その、 …私…怒ったり、してませんから…。 [俯いたままのユージーンに、穏やかに言う。] | |
2006/01/22 00:18:07 |
墓守 ユージーン [「怒ったりしてませんから」という言葉。 やさしいネリーは多分自分の無礼を許してくれるのだろう。 胸がズキンと痛んだ。] | |
2006/01/22 00:25:34 |
見習いメイド ネリー [――どうしよう。 平静を保とうとするけれど、上手くいっているだろうか。 ともすれば、意識してしまって いけない。 あたたかかったのだ。 とても。] | |
2006/01/22 00:32:59 |
墓守 ユージーン [無理に話題を変えようとして] …ネリーさん。 ネリーさんが封印されたと言う事は、ネリーさんが三者ではないということですよね…? | |
2006/01/22 00:36:26 |
見習いメイド ネリー [はっ、と顔を上げて] ……はい、私はトリムルティではありません。 …私が、邪魔だったのでしょうか。 彼らにとって…… | |
2006/01/22 00:38:39 |
見習いメイド ネリー [言って、ユージーンを見る] | |
2006/01/22 00:41:21 |
墓守 ユージーン …何故…ネリーさんだったのでしょうか…? | |
2006/01/22 00:42:29 |
見習いメイド ネリー ……どうして、でしょうか。 彼らは――――私の力に、気付いていたのかも…。 | |
2006/01/22 00:44:04 |
墓守 ユージーン 邪魔だった…から…ですか? [見つめるネリーの視線に気づき] ・・・・・・・・。 | |
2006/01/22 00:44:34 |
書生 ハーヴェイ [後悔するトビーの姿は、戦闘形態になった時とは別人の様で、ただ少年に見えた。] ユージーンを彼処まで思い詰めさせていたアルバとはどんな人物だったのでしょう。ヒューバート卿は、反逆者で有るに関わらずアルバと言う人物を讃える。嘗て、どんな事件が有ったというのか……。 否、ユージーンが潔白で有るからには、トリムルティとは無関係なのでしょうけども。 [セシリアに話すメイの声。「メイの事は分からない」とハーヴェイは思う。笑顔で居ない様な場面で笑顔で有ったり、痛みに酷く鈍感で有ったり、感情的なのか感情が無いのか、其の波がどうなっているのかが、不可解だった。] | |
(197)2006/01/22 00:47:31 |
墓守 ユージーン ネリーさんの力…ですか?それは一体どういう…。 | |
2006/01/22 00:51:29 |
書生 ハーヴェイ ……感情的な女は苦手だ。 人間だった頃を思い出す……。 [ハーヴェイは先刻、ナサニエルに自分の願望を打ち明けてしまった所為か、過去に対して徐々に冷めて行き視点が変わって来ている事を自覚し始めて居た。] 私は姉を愛していた。 私は姉を憎んでいた。 ……憎しみの方が大きいのか? | |
2006/01/22 00:54:29 |
見習いメイド ネリー …… [見つめたまま] …私は、常葉の千年を渡る風。 永きに渡る護りの命を自らに課した騎士。 幾度となく繰り返される戦いの中で、 私は1つの護りの技を持つようになりました。 それは、深緑の盾。 幾重にも折り重なる葉のような強靭な盾。 ―――不完全な封印の力ならば、 跳ね返すことができる程の、です。 | |
2006/01/22 00:55:18 |
見習いメイド ネリー ―――元は一族の者を護るために編み出した力です。 常に傍に居なければならないため、 1人しか守れないのだけれど。 …… | |
2006/01/22 01:00:44 |