酒場の看板娘 ローズマリー ハーヴェイさんからは、発掘調査について…少し。 私とシャーロットは知らなかったのだけど、一年前の調査は財宝に関する資料が見つかったため、発見の見込みが高いという事で、やや強引に実現したものだったらしいの。 スチュアートさんが亡くなった事で、調査は中止になったのだけど、もし犯人が純粋に財産目当てだった場合、今後のメリットを考えて、調査が再開された方がよかったんじゃないかって話になったの。私は、ハプスブルグ家の遺産に過度な執着心や、研究に対する独占欲……というのも考えてみたけど。よくわからなくて。 ナサニエルさんが殺され『一年前の無念、未だ晴れず』と刻まれていた事から、スチュアートさんの死を恨んでの殺人の可能性が高いのではという話になった。 じゃあ、何故、出資者側であるアーヴァインさんや、ここに来た目的も分からないままのヒューバートさんが殺されたんだろうって事になるんだけど……。 逆に、なにか分からないかしら? アーヴァインさんの部屋や、ヒューバートさんの荷物を皆で調べてみてもいいんじゃないかなって思うんだけど。 | |
(211)2005/10/10 02:13:30 |
村長の娘 シャーロット ウェンディ、リック。ありがとう。勇気を出してくれて。 [>>202 すべての説明を終えると、ソフィーさんに向き直って問いかけた。 ] ハーヴェイさんの部屋で、わたしたちが話し合ったことはこれで全部…ですね。 ソフィーさん。報告って、なにがあるんです? | |
(221)2005/10/10 02:30:12 |
新米記者 ソフィー ヒューバートさんは、一年前の事件について知っていた。『一年前の無念、未だ晴れず』というナサニエルさんに彫られた血文字。一年前というと、スチュアートさんが遭難したという事件があったのよね。 今回の事件は、スチュアートさんの死が関係していると思う。 アーヴァインさんは、隠し財産に興味を持ち、そしてスチュアートさんはアーヴァインさんに誘われて調査隊に加わったのよね(>>175)。そしてヒューバートさんの日記……。 …犯人は、スチュアートさんの縁故じゃないかしら。 | |
(242)2005/10/10 03:03:13 |
酒場の看板娘 ローズマリー (……さっきゴードンさんが言った、ハプスブルグの遺産を隠すために怨恨を装った殺人を、リック君とウェンディさんが犯人で……というのは、ちょっと考えるのが難しい。 まず、人がそこまで家や血にこだわるというのは、私が平凡な出自だからかもしれないけど、想像を絶しているし……。まだ若い2人が家にこだわるなら当然ご両親はもっとこだわってらっしゃるはずよね。ならなぜ、ご両親が2人を代理でこの別荘に送り出したのか…? を考えると……。一族に関わる問題だとしているなら、15歳の少年少女に託したりせず、大人が来るのでは? 2人に、ご両親にはない特別ななにか……があるなら分からないけども。) [ローズマリーは小さく*息を吐いた。*] | |
(247)2005/10/10 03:20:38 |
酒場の看板娘 ローズマリー 【ラウンジ/回想】 『父は忙しくて僕に託しました。母はウェンディに渡しましたが…ごめんなさい、よくわかりません。』 そうなの…。 リック君、答えてくれてありがとう。 お母様が何故、ウェンディさんに託したのかも聞いてみたいけれど…。2人は多分、巻き込まれてしまった側なのね。 リック君は、ウェンディさんを守ってあげてね……。 [ローズマリーは、>>247の理由の前半部分を双子とその両親に対して失礼のないように、双子が殺人者ではないと思う理由として説明した。] | |
(262)2005/10/10 11:18:49 |
流れ者 ギルバート 【食堂】 [ギルバートはソフィーを席に座らせると二人分の食事をもって席に持って来た。ギルバートは、温かいコンソメスープを啜ると体が息を吹き返すような感じを覚えた。一息ついてカップをテーブルに置くとソフィーに話しかけた。最初は最近の調子はどうだとかここに来るまでしばらく会わない間何をしていたのか…などと他愛ない話だった。そして…] なぁ、ソフィー。 今まであんまりこの話題は触れてこなかったが、誰が犯人だと思う…? 『えっ…!?』 これだけ…続くと俺も覚悟を決めないといけないだろう。 俺が狙われる日も近い。 だが、俺はお前を護る為にも斃れる訳にはいかない。 [ギルバートは、フォークを肉に刺すとナイフで切り口に運んだ。] | |
(275)2005/10/10 18:07:05 |
酒場の看板娘 ローズマリー 私は、16歳の時に父が亡くなって…葬儀のとき以来、ずっとイギリスには戻ってないの。もう6年か…。 父も考古学者だったから、私の家族もイギリスに長くいたわけじゃなくて、ずっとスイスで暮らしていたのよね。父を失ったのは、ちょうど一年前の事故と似た状況での事故…。 元々、考古学者との結婚に反対していた母の実家と私たち家族は、父の死をきっかけにうまくいかなくなかったわ。母は私と妹の学費のために慣れない仕事で……体を壊して、父の後を追うように死んでしまった。 妹は母方の親戚に養女に入って…もう長く会っていないわね。 [過去の家族を懐かしむように、首を傾けた。] | |
(277)2005/10/10 18:12:23 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ローズマリーは、優しく首を振った。] それはないわ……ね。 私は奨学金でスイスの大学に入り、哲学科に進学したの……。父が生きていたら考古学に進んだかもしれないけど、両親を順に無くした事で、生きることがなんなのか…を知りたくて。哲学を学びたいと思った。絶望してたってわけじゃないけど、家族がばらばらになったことや、今まで恵まれていた環境がなくなってしまったことがつらかったのね。 ルーサーさんに出会ったのは、大学の近所の教会でお祈りをしていて、お話を聞いていただいたことがきかっけ。そこからボランティアでお手伝いをするようになって、ふとした事でルーサーさんが、アーヴァインさんと一緒に考古学研究に関心のある方だということがわかって、親しくなった…。父の研究分野とは異なっていたから、純粋に楽しさを感じることが出来たから、あまりつらさを感じなかったのかも。 | |
(280)2005/10/10 18:13:21 |
村長の娘 シャーロット [【回想/ラウンジ】 ソファーに寝そべって…いつのまにかうとうとしていた。 『シャーロットを好ましく思うのは、少し妹に似ているからかしら。』 名前が出てきて、意識が戻る。ローズマリーはわたしに優しく、母と連絡するよう勧めてくれた。 後ろ暗い思いをつかれて、弱々しく肯くばかりだった。 ローズマリーの話をおとなしく聞いていると、部屋に戻るよう促してくれて。 眠い目をこすって立ち上がると、一緒に部屋に戻った。 ナサニエルさんを抱き締めて、一晩を明かしたせいだろうか、ラウンジを出るときの寒気に、身震いした。 ] うん…戻ろう。 すっごい眠いし。なんか…寒いや。 | |
(283)2005/10/10 18:20:23 |
村長の娘 シャーロット [【食堂】 もし、財宝を得るのではなくて、守るための行動なら…。家名…。地位…。財産…。 ローズマリーは、そこまで考えられないと言っていたけれど。 土地を護ること、土地を拓くこと。そのために武器を取ることは、不可侵で自然なことだと思った。 わたしたちは、ハプスブルグを冒涜しているのだろうか。 そんなことを考えながら、ソーセージをもらって戻ると、ハーヴェイさんが食堂に座っていた。 ] 隣、座らせてくださいね。 あの…ね、ハーヴェイさん。 合衆国だと、自分の土地は自分で守るから。地所や家系をすごく大切にするの。わたしの両親もそういうひとだったし、先住民が襲ってくるようなら、この国にも居られなかったと思う。 リックくんって、ウィティアの家の長男…よね。わたしたち、彼の母方の家を、冒涜したの…かな。 | |
(293)2005/10/10 19:29:22 |
村長の娘 シャーロット [【食堂/realtime】 ソーセージを食べ終わると、ソフィーさんが問いかけた。あのころ思い出はたくさんあって、とりとめなく話し続けた。 ] もぐもぐ。ごくん。 そう…ですねぇ。 スチュアートさんは、すごくエネルギーのある人でしたよ。会議のさいご、スチュアートさんの一声で決まることも多かったですよね。そういうところ、ナサニエルさんと並ぶとすごく対照的でした。 ナサニエルさんのほうが年少なのに著名で、でもそのことをものともしない様子は、かっこよかったなあ…。 そうそう、スチュアートさんは左利きらしくて、紅茶を飲むときも、フォークを持つときもいつも左手で。小指の指輪が綺麗だったなあ。ナサニエルさんと並んでると、鏡に映したみたいなんですよ。 …って関係ないですね。ハハハ… 雪山調査のすこしまえに、そういえば「今度はすごい発見があるだろう。忙しくなるよ。」なんて、言ってましたね。 今にして思えば、地図と文書のことを意識してたんですね… | |
(303)2005/10/10 21:51:07 |
文学少女 セシリア 【回想/ラウンジ/昨夜3:30】 [ラウンジから雪崩を打ったように人が居なくなった。その後しばらくラウンジに残っていたが、暖炉の火も消えかけ、早朝の凍る寒さが押し寄せていた。みなが寝静まる中、セシリアは自室へと戻った。] 【回想/自室のベッドの中で/明け方】 [セシリアは眠れなかった。ラウンジでの出来事を思い出し続けていた。みなが平然と動機について話し合う…そこに違和感を感じずには居られなかった。気弱な自分を頬打ったゴードン。別荘に来たばかりの時、ゴードンのことを少し話してくれた。頬の感触が、まだ残っているような気がした。] 【回想/自室/昼ごろ】 [ノックの音で目が覚めたかもしれない。ふとドアに目をやると、ドアの下からメモが差し込まれていた。] 『入り口に食事をおいておきます。』 [力強い字…。ゴードンのものに違いなかった。食事を中に入れ、椅子に座ると食べ始めた。繊細なネリーのそれとは違って、どことなく武骨なサンドイッチ。セシリアは食べながら泣き出してしまった。] | |
(310)2005/10/10 22:00:10 |
流れ者 ギルバート [シャーロットが着席するのを横目で見ながら、ギルバートはコーヒーを飲むとナプキンで口を拭いた。そしてゆっくりと息を吐くと話し始めた。] スチュアートは…真面目で優秀で…イイ奴だったよ。 そう、真面目で正直な奴だった。頭にバカがつくくらいにな。 [そこでギルバートは煙草に火を点けると紫煙を吐いた。] あいつの計画は綿密で調査結果はいつも詳細な物だった。 奴は几帳面で俺は大雑把。性格は正反対だったな。 よく衝突したものだ。 だが…この探索計画も奴の頭が無かったらまだ半分も…いや、頓挫していたかもしれないな。 惜しい人物を亡くしたよ…。 [そこまで話すとギルバートは故人を悼むような素振りを見せ瞑目した。] | |
(334)2005/10/10 22:50:58 |
文学少女 セシリア 【夢(208号室)/現時刻】 気がつくと、そこは戦場だった。 荒野で、白い鎧に身を包んだ騎士たちが、黒い軍勢と悲壮な戦いを繰り広げていた。 その中で、小さき人が馬にまたがっていた。小剣を腰に下げながらも逃げ惑う。 空の上から禍々しい鳥に乗った黒い乗り手が現れ、小さき人に襲い掛かった。 そこへ、立派な鎧に身を包んだ騎士が現れた。騎士は名乗りながら、乗り手に挑みかかる。 乗り手の力は強く、騎士は馬から叩き落された。兜が脱げ飛ぶ。すると現れたその顔は…美しい女性のものだった。 黒き乗り手が、禍々しい黒剣を振りかぶった…と、その瞬間、小さき人が乗り手の肩に小剣を突き刺した。苦痛にあえぐ乗り手。女騎士は、渾身の力を込めて乗り手に剣を突き刺す。 恐ろしい断末魔とともに、幽鬼は消え去った。 | |
(368)2005/10/10 23:56:35 |
双子 リック 僕は……ウェンディ、ハーヴェイさん、ギルバートさん、セシリアさんはないと思っています。 セシリアさんが犯人だったら、アーヴァイン卿が殺された恨みからの犯行になりますし、それだと犯人は2人以上いなければならない。 確かにもしかしたら複数いるのかもしれませんが、ここまでそれぞれが単独行動でほころびを出してしまうとは思えません。 ハーヴェイさんやギルバートさんはスチュアートさんの事をより深く知ってるようですよね。 ハーヴェイさん達が犯人なら、理由が見つかりません。 僕よりも真実に近いはずなのだから、殺害する順番や人数に不自然なところが多いですよね。 | |
(379)2005/10/11 00:16:08 |