人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(897)Red snow white : 6日目 (1)
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……

村長の娘 シャーロット は、双子 ウェンディに投票した
鍛冶屋 ゴードン は、双子 ウェンディに投票した
書生 ハーヴェイ は、双子 ウェンディに投票した
双子 ウェンディ は、新米記者 ソフィーに投票した
新米記者 ソフィー は、双子 ウェンディに投票した
文学少女 セシリア は、鍛冶屋 ゴードンに投票した
流れ者 ギルバート は、双子 ウェンディに投票した

双子 ウェンディ は、村人の手により処刑された……
次の日の朝、村長の娘 シャーロットが無惨な姿で発見された。
現在の生存者は、鍛冶屋 ゴードン、書生 ハーヴェイ、新米記者 ソフィー、文学少女 セシリア、流れ者 ギルバート、の5名。
書生 ハーヴェイは、文学少女 セシリアとぶつかり、二人とも倒れこんだ。
2005/10/12 02:01:24
鍛冶屋 ゴードンは、悲鳴を聞きつけて駆けつけた。
2005/10/12 02:04:22
書生 ハーヴェイは、ギルバートとウェンディを見上げた。
2005/10/12 02:05:44
鍛冶屋 ゴードンは、流れ者 ギルバートの手元を見て総毛立った。
2005/10/12 02:05:49
鍛冶屋 ゴードン
なんてことを!
(0)2005/10/12 02:06:16
文学少女 セシリア
……あっ!

[ウェンディの首を絞めるギルバートに飛び掛ろうとしたハーヴェイが、セシリアにぶつかった。二人はそのままもつれて倒れこんだ。]

ウェンっウェンっ!ああああああぁぁーーー

[必死に起き上がろうとするが、ハーヴェイの下敷きになって動けなかった。手を伸ばし叫び続けた。ウェンディがぐったりしていくのが見えた。]
(1)2005/10/12 02:06:57
鍛冶屋 ゴードンは、流れ者 ギルバートを後ろから羽交い締めにした。
2005/10/12 02:07:23
流れ者 ギルバート
[ギルバートはウェンディの息が無い事を確認すると手を緩めた。ウェンディはギルバートの拘束から解かれドサッと言う音と共に地面に落下した。ウェンディは…、いやウェンディだったものは白目を剥いて最早言葉を発する事は無かった。]

はぁはぁ…。

これで…全てが…終わる…。

[ギルバートは肩で息をつくとゴードンを振り解き、その場に崩れるように座り込んだ。]
(2)2005/10/12 02:09:12
文学少女 セシリア
ハーヴェイ!どいてっ!どいてっ!

[泣きながらそう叫んだ。]

どさっ…

[ギルバートが手を離したのが見えた…。]
(3)2005/10/12 02:10:32
鍛冶屋 ゴードンは、流れ者 ギルバートを不信の目で見た。
2005/10/12 02:11:25
書生 ハーヴェイ
[ 体の下でセシリアが暴れる。
 セシリアの腕がハーヴェイの腕に当たり……ハーヴェイは苦痛に顔を歪めた。]
(4)2005/10/12 02:13:25
文学少女 セシリア
[ハーヴェイがあわてて飛び退いた。セシリアはさっと立ち上がるとギルバートの方へ駆けていった。]

パチー―――――――――ン!

[平手の音が虚空にこだまする。]

なんてことをするのっ!ウェンはっ!ウェンは……っ

[涙の流れる目で、ギルバートを睨みつけた。]
(5)2005/10/12 02:14:39
新米記者 ソフィー
【二階吹き抜け近く】

[自室を出たソフィーは吹き抜け近くまで向かうと、壁に力なく寄りかかるウェンディを見つけた。]

ギルバート、護ってくれてありがとう。

[そう囁いた刹那、セシリアがギルバートの頬を叩いた。ソフィーはセシリアの手を掴み揚げると、その力を抜き、両手で包み込んだ。]

セシリア、これで終わるわ。
もう、恐怖に怯える必要はないのよ。
(6)2005/10/12 02:17:43
文学少女 セシリア
あんな純粋に人の死を悲しむ子が…
人を殺すわけないじゃない…

ウェン!ウェン……

[セシリアはその場に膝を付き泣き崩れた。]
(7)2005/10/12 02:18:45
流れ者 ギルバート
[ギルバートは誰かに叩かれたのを感じた…。]

『なんてことをするのっ!ウェンはっ!ウェンは……っ』

―――何かが聞こえる…。セシリアか。


セシリア…これで終わったはずだ。
(8)2005/10/12 02:19:14
鍛冶屋 ゴードン
バートン様、アングラード様。
…なぜそう断言できるのですか?
(9)2005/10/12 02:21:22
書生 ハーヴェイ
[ ハーヴェイは腕を抑えながら立ち上がり……ギルバートを見詰めた。]
(10)2005/10/12 02:24:24
書生 ハーヴェイ
[ ハーヴェイはウェンディに元に跪き……そっと、その瞼を閉じた。]
(11)2005/10/12 02:30:28
新米記者 ソフィーは、鍛冶屋 ゴードンを鋭い視線で、ただ*見つめるだけだった。*
2005/10/12 02:34:29
鍛冶屋 ゴードンは、ウェンディの遺体を抱えて*105号室へと向かった。*
2005/10/12 02:35:25
文学少女 セシリアは、そのまま*泣き崩れていた*。
2005/10/12 02:38:21
書生 ハーヴェイ
[ ハーヴェイは、崩れるセシリアと、呆然と佇むシャーロットを自室に戻るように促すと、自らも部屋へと*戻って行った。*]
(12)2005/10/12 02:57:56
流れ者 ギルバート
[ギルバートはゆっくり立ち上がるとその場を離れ205号室の前に移動した。]

―――トントン

ソフィーいるか?

俺はやったぞ。ウェンディを殺した。
もう何に怯えることもない。

[ギルバートは反応を待ったが戸内に反応はなかった。ギルバートはいささか落胆すると自室に戻り、*眠りについた。*]
(13)2005/10/12 05:09:54
文学少女 セシリア
【ゴードンの部屋の前/深夜3:00a.m.】

[ゴードンがウェンディの死体を抱えて下へ降りていった。ハーヴェイは部屋へ戻ろうとその場に居るものを促し、去っていった。]

『は、はは…』

[ギルバートは乾いた笑いを漏らすと立ち上がり、ソフィーの部屋の方へと歩いていった。ソフィーはいつの間にかいなかった。]
(14)2005/10/12 08:35:36
文学少女 セシリア
[気がつくと、身体が冷え切っていた。]

シャーロットさん…私、部屋に戻ります…

[茫然自失としているシャーロットに別れを告げると、部屋に向かって歩き出した。後ろでガチャリ…と音が聞こえた。振り返ると、シャーロットが立ち上がり、亡霊のように下へと降りていくのが見えた。]

[セシリアは部屋に戻ると、部屋の空気は冷たかった。昨日ウェンディと寝ていたベッドの毛布を奪うと、うつものベッドの毛布と重ねた。そうして暖かくしておいて、ベッドの中に入って眠りについた。]

(………パーン……)

[まどろみの中で、乾いた破裂音が*聞こえた*。]
(15)2005/10/12 09:12:45
鍛冶屋 ゴードン
【エントランス付近/AM8:00】

[
ろくに寝てもいない中を、空腹で目を覚ました朝。
窓の外は吹きすさぶ雪が外界との遮断を続けていた。

一段と冷え込んだ部屋を後にした私は、ラウンジへ火の準備へ向かうため階下へ降りて行こうとした時だった。
]
(16)2005/10/12 17:26:28
鍛冶屋 ゴードンは、シャーロットの無惨な姿を発見した。
2005/10/12 17:27:33
鍛冶屋 ゴードン
[
仰向けに、うつろに天井を見つめるその顔には、既に命の炎は無かった。

『リックとスチュアートに捧ぐ』

床に書かれたその血文字と、真っ赤に染まった服は、犯人がまだ生きていることを告げていた。
]


フォックス様…
(17)2005/10/12 17:59:46
鍛冶屋 ゴードンは、奥歯が砕けるほど強く、歯を噛み締めた。
2005/10/12 18:00:31
鍛冶屋 ゴードンは、シャーロットの遺体を*106号室へ運んだ。*
2005/10/12 18:04:55
書生 ハーヴェイ
【回想/214号室/9:00】

[ 鈍色の空。
 吹き付ける風に舞う雪が窓に当たって行く。
 繰り返されるその風景。

 身支度を整えコートまで着込んだハーヴェイは、椅子に腰掛けて窓の外を眺めていた。
 
 ――そう言えば、昨日から何も口にしていないのだな。
 己の事でありながら、何処か遠くの人の事の様にそう思う。空腹感はまるで感じなかった。ただ、左腕の傷だけが熱を持ち、痛みを訴える。
 
 やがて――立ち上がり。
 目を瞑り、溜息を吐く。
 
 そして、ハーヴェイは部屋を後にした。]
(18)2005/10/12 19:40:04
書生 ハーヴェイ
【回想/205号室/9:00過ぎ】

[ ドアをノックする。
 だが、応えはない。]

 ……僕だ。ハーヴェイだ。

[ 声を掛ける。
 しかし、やはり応えはない。
 まだ目覚めていないのか、不在なのか……或いは……。

 暫し、返事を待ち……返事は得られなかった。
 ハーヴェイはゆっくりとソフィーの部屋の前を後にした。]
 
(19)2005/10/12 19:51:46
書生 ハーヴェイ
【回想/2階廊下から、階段/9:00過ぎ】

[ 静寂の中を歩く。
 屋敷は息を潜めたように……死に絶えたような静けさであった。
 その中を……ハーヴェイはラウンジへと歩いた。]
(20)2005/10/12 20:34:28
書生 ハーヴェイ
【回想/ラウンジ/9:00過ぎ】

[ 階段下の血の痕。
 リックの死んだその場所。
 しかし、その事はハーヴェイの感情を揺り動かさなくなっていた。

 それを通り過ぎ、ラウンジへと入る。
 ラウンジにはゴードンがおり、壊した家具を薪代わりに暖炉に火を入れていた。

 ――やあ、チャールズさん。と、声を掛ける。抑揚のないその声は、己の声ではないかのようであった。
 ゴードンは重々しく一礼する。
 その面に浮ぶ憔悴の色は濃い。]

『……おはようございます。マクロード様。
……フォックス様が……殺されておりました。』

[ ゴードンの言葉に、ハーヴェイは目を瞑り……嘆息を吐く。ゴードンはそのまま、シャーロットの死に様をハーヴェイに伝えた。
それを聞き終えたハーヴェイは、ゴードンに頷き「ああ」と言い……椅子に座り込んだ。]
(21)2005/10/12 21:24:16
新米記者 ソフィー
【205号室/12:00】

[身体に刺しこむ寒さが、ソフィーを目覚めさせた。
ソフィーはゆっくりと身体を起こし、窓の外を眺める。]

まだ、止まないわね……

この吹雪が止まない限り、再びあの場所に行く事はできないわ。
(22)2005/10/12 22:12:48
書生 ハーヴェイ
【205号室前/12:00】

[ ハーヴェイは再びソフィーの部屋を訪れた。
 ドアをノックする。
 しかし、応答はない。

 ハーヴェイは一枚の紙片を取り出すと、ドアの隙間に忍ばせた。
 そして、ハーヴェイはドアの前から立ち去る。

 紙片にはこう書かれていた。

『預かっている物がある。僕の部屋で待っている。――ハーヴェイ・マクロード』]
(23)2005/10/12 22:26:07
流れ者 ギルバート
【204/自室/昼】
[ギルバートは幾分気だるい気分で起きた。両手にまだあの感触が残る。この感触は一生忘れられぬかもしれない。
だがいいのだ、これで愛する人を護れるのならば。]

そう、これで全てが終わったのだからな…。

[ギルバートは震える手で煙草に火をつけると、一息ついた。

…吸い終わった頃、手の震えは止まっていた。]
(24)2005/10/12 22:38:51
流れ者 ギルバート
[一服終えると階下へ降りる。
するとゴードンがラウンジにいた。
ゴードンは恨めしそうな表情を一瞬浮かべると恭しくギルバートに話し掛けた。]

『バートン様、
……フォックス様が……殺されておりました。』

なっ、なんだと!

[ギルバートの中で雷鳴が走ったようだった。]

―――お、俺のした事…は?

[ゴードンは立ち尽くすギルバートには目もくれず立ち去った。]
(25)2005/10/12 22:48:03
鍛冶屋 ゴードンは、流れ者 ギルバートと別れた後、礼拝堂に燃料を調達しに来ていた。
2005/10/12 22:51:58
文学少女 セシリア
【208号室/12:00ごろ】

『セシリア………セシリア……』

………ウェン…?…殺されたはずじゃ…

『うふふふ…こっちに…おいで』

…え、うん…いく…

『…だめよ、セシリア!』

……誰?……シャーロットさん?

『来てはダメよ、セシリア…。この先はダメ…。……さ、いきましょウェンディ』
『はーい、またね。セシリア。』

………。
(26)2005/10/12 22:57:23
文学少女 セシリア
【続・208号室/12:00ごろ】

[気がつくと、暗い大地に居た。小さき人が歩き続ける。胸から鎖でぶら下げた……指輪。歩くに連れて指輪が重く……誘惑に負けそうになる。否、その感じが前を歩く小さき人から伝わってくるのだった。]

[滅びの山はまもなく…。終わりの時は近い。しかしその足取りはますます辛くなってゆくのだった。先を行く小さき人の姿が、小さくなり……そして見えなくなった。そのとき、黒く歪んだ何かが、そのあとを付いていった。]

………、夢…?

[セシリアが目覚めると、そこは屋敷の部屋だった。]

………シャーロット!
(27)2005/10/12 23:02:00
文学少女 セシリア
【続・208号室/12:00過ぎ】

[不安が、セシリアを襲った。体が震えて止まらない。そして身体を、心を暖めてくれるものが、そこにはなかった。]

……寒い…

[布団を深くかぶっても、震えは止まらなかった。]

…どうして……

[ぬくもりが欲しい…そう願うとセシリアは、何かを求めるように部屋を出た。]
(28)2005/10/12 23:06:05
文学少女 セシリア
【エントランス/12:30ごろ】

[階段を降りると、薄明かりのエントランスだった。明かりが床をほんのりと照らし出す。ふと見ると、そこに赤茶けた大きなしみのような跡…。]

……血?

[そっと近づく…。まだ新しいように思えた。]

………何…? リックと……ス…アートに捧ぐ…?

[背中を電撃が走る。]

……まさか!?
(29)2005/10/12 23:11:59
文学少女 セシリア
[ゴードンを探そうと思った。そのとき、礼拝堂の方からバキッバキッという音が聞こえてきた。]

……ゴードンさんかしら…?

[そう思ったセシリアは礼拝堂の方へと向かった。ゴードンが、斧を振り回して椅子を破壊していた。]

……ゴードンさん、いったい何をっ!?
シャーロットは…シャーロットさんは!?
(30)2005/10/12 23:24:56
新米記者 ソフィー
【205号室/12:00過ぎ】

[―――扉を叩く音。
ソフィーは暫し扉を見つめた。
すると、一枚のメモが扉に挟まれ、訪問者の足跡は次第に遠くなっていった。
ソフィーは扉に向かうと、それを手にした。]

……ハーヴェイさん?

預かり物って……

[ソフィーはある一つの物を思い浮かべる。
今すぐにでもハーヴェイを追いたい衝動に駆られたが、辛うじて残っている冷静さがそれを制した。]
(31)2005/10/12 23:25:17
鍛冶屋 ゴードン
『……ゴードンさん、いったい何をっ!?
シャーロットは…シャーロットさんは!?』


お嬢様…
(32)2005/10/12 23:26:44
鍛冶屋 ゴードンは、文学少女 セシリアを見て言葉をつまらせた。
2005/10/12 23:27:03
文学少女 セシリアは、鍛冶屋 ゴードンの様子に、不吉な予感を感じた。
2005/10/12 23:27:58
鍛冶屋 ゴードン
フォックス様は……殺されました。
(33)2005/10/12 23:28:28
文学少女 セシリア
……………っ!!
(34)2005/10/12 23:29:09
鍛冶屋 ゴードンは、文学少女 セシリアを抱きしめた。
2005/10/12 23:30:53
鍛冶屋 ゴードン
[
私の中で犯人の姿が像を結び始めていた。
落胆するハーヴェイ、ギルバート。
驚愕するセシリア。
あと1人…

私は、彼女が姿を現さないことに、苛立ちを感じ始めていた。
]
(35)2005/10/12 23:33:38
新米記者 ソフィー
【214号室/17:00】

[ソフィーは心を落ち着かせると、自室を出て214号室へと向かった。
―――コンコン。
ソフィーは扉の前で一つ息をつくと、小さく扉をノックした。]
(36)2005/10/12 23:33:45
文学少女 セシリア
[シャーロットが殺された。この言葉が、セシリアの心を深く抉ったのだった。ウェンの死、そしてシャーロットの死。まだ終わってはいなかったのだ。]

[屋敷に残るのは、たったの5人…。この事実に気が付いたとき、セシリアの断片的だった思考の全てが糸のようにつながり……、一つの結論を編み出した。]

……うっ、うっ……

[シャーロットの死に、そして自分の中の真実に、ひどく悲しみを覚え、セシリアは泣き崩れた。]
(37)2005/10/12 23:36:54
書生 ハーヴェイ
【214号室/17:00】

……開いているよ。

[ コンコン、と。
 控えめなノックの音が部屋に響いた。それは何かを隠そうとする故であるかのようで。

 暗くなった窓を覗いていたハーヴェイは、ドアの方に向き直り、そう言った。]
(38)2005/10/12 23:38:03
新米記者 ソフィー
【214号室】

『……開いてるよ。』

[ノックの音だけで、誰が訪問しているのか悟っているような言葉。
ソフィーは名乗らず、ゆっくりとドアノブを回し中へと入っていった。]
(39)2005/10/12 23:42:14
書生 ハーヴェイ
――やあ、ソフィー。

[ ハーヴェイは幾分か微笑みを浮かべそう言い、椅子に座るよう促した。]
(40)2005/10/12 23:44:46
新米記者 ソフィー
こんばんは、ハーヴェイさん。

…預かり物を受け取りに来たわ。

[ソフィーは促された椅子に腰を下ろすと、正面に座っているハーヴェイに向かってそう言った。]
(41)2005/10/12 23:48:19
書生 ハーヴェイ
大切な……ものだろう?

[ ソフィーの言葉にハーヴェイはゆっくりと頷き、胸ポケットに手をやる……そして、ひとつの指輪を取り出した。
 それをじっと見詰め……向いに座ったソフィーへと差し出し、そう言った。]
(42)2005/10/12 23:54:28
新米記者 ソフィー
[ソフィーは差し出された指輪を受け取ると、愛しいように両手で包んだ。そして、震える手であるべき場所へそれを嵌めた。
ソフィーは暫し、自分の左手を見つめる。戻ってきた指輪は、まるで愛しい人が帰ってきたように思えた。]

大切なもの……?

[ソフィーはふと、ハーヴェイが発した言葉に違和感を覚えた。]

ハーヴェイさん、なぜそれを……?
(43)2005/10/13 00:01:42
新米記者 ソフィーは、書生 ハーヴェイに話の続きを促した。
2005/10/13 00:06:09
書生 ハーヴェイ
[ 言葉を発し、ソフィーはハーヴェイをじっと見詰めた。
 ハーヴェイは、ふ、と微笑む。]

いつか、言ったろう?
僕は……スチュアートとは長いんだよ。そう……子供の頃から一緒だった。
その指輪がどんなものか……あいつがどんな人と分かち合ったものなのか。
……僕は知っていたんだよ。

[ ハーヴェイはそう言って……テーブルの上に置かれた本を開き、一枚の写真を取り出した。
 そこに映るのは……]
(44)2005/10/13 00:08:46
新米記者 ソフィー
(この指輪がどんなものか、知っていた……?
私とあの人との関係を、ハーヴェイは知っている…?)

[ハーヴェイの言葉に、ソフィーの表情は焦りへと変わる。
そして、差し出された写真に目を落す。]

……!!
これは……っ!!
(45)2005/10/13 00:15:00
書生 ハーヴェイ
[ その写真に写るのは……花咲くような笑みを浮かべたソフィーの姿だった。]
(46)2005/10/13 00:17:24
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーをじっと見つめた。
2005/10/13 00:17:40
新米記者 ソフィー
ハーヴェイさん。
貴方は最初から知っていたのね…。

どうして、この写真を貴方が持っているの…?
これは、あの人にあげたものよ…
(47)2005/10/13 00:22:09
新米記者 ソフィーは、書生 ハーヴェイの瞳をまっすぐと見つめている。
2005/10/13 00:22:28
書生 ハーヴェイ
 そう、僕は知っていた。
 だから……解っていたんだ。

[ ハーヴェイは本に手を置く。]

 ……この本はね、あいつの物なんだ。これに挟まっていた。あいつが死んだ後に、蔵書は僕が引き取ったんだ。
 もっとも、写真はそれより前に見せてもらったこともあったけどね。
(48)2005/10/13 00:29:14
新米記者 ソフィー
……なら。
私を殺すのかしら……?

シャーロットがリックを殺したように。
(49)2005/10/13 00:32:35
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーの問いに頭を振った。
2005/10/13 00:33:11
書生 ハーヴェイ
そのつもりなら……ウェンディに罪を着せるような事は言いはしなかったよ。
(50)2005/10/13 00:34:42
新米記者 ソフィー
ハーヴェイさん……

何故……?
私の正体を知ってるのに、何故私を殺そうとしないの…?

貴方は一体……
(51)2005/10/13 00:36:56
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーの問いを聞き……目を瞑った。
2005/10/13 00:38:56
書生 ハーヴェイ
僕とスチュワートはね……子供の頃からずっと一緒だったんだ。
(52)2005/10/13 00:40:21
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーの困惑を他所に話を始めた。
2005/10/13 00:40:23
書生 ハーヴェイ
何をするのも一緒だったな。
遊び回るのも、いたずらをするのも……それで怒られるのもね。
(53)2005/10/13 00:42:30
書生 ハーヴェイは、顎に手をやり、思い出すように話を続けた。
2005/10/13 00:42:52
書生 ハーヴェイ
そして成長して、同じ学校に通って。
進学して同じ教授に学んで……同じ道を志したんだ。

そうやって、ずっと一緒にいた。
そのせいかな……好みとか、癖とか……そういうのも似てるって良く言われた。実際、自分でも似ていたところも多かったと思う。

でも……学校でも、そして研究の道に入ってからも……あいつの方がいつも先を行ってたんだ。

それが……
(54)2005/10/13 00:49:36
流れ者 ギルバート
【エントランス】
[ゴードンが去った後もしばし呆然とするギルバート。ぼんやりと見るその先にはシャーロットの血痕と
…血文字があった。

『リックとスチュアートに捧ぐ』

ギルバートは目を見開き、何度も見直した。
(55)2005/10/13 00:50:42
書生 ハーヴェイは、大きく息を吐いた。
2005/10/13 00:52:12
新米記者 ソフィーは、右の小指を触りながら、ハーヴェイの言葉を聞いている。
2005/10/13 00:53:41
文学少女 セシリア
【208号室/17:00ごろ】

[そのころ、セシリアは自室で今日の出来事を思い出しながら、考え事をしていた。]

[礼拝堂でのやりとりの後、セシリアはしばらくゴードンと一緒に過ごした。ゴードンは一通り椅子を壊し終えると、一束の木片をセシリアに渡した。そしてその後、死体の置かれた部屋へとセシリアを連れて行った。]

[シャーロットの亡骸は、胸を朱に染めていた。昨日、まどろみの中聞いた破裂音は、きっとあの人が撃ったものに違いなかった。悲しげにシャーロットの顔を見つめる。ふと、シャーロットの顔が微笑みかけたような気がしたが、それは過ぎ去った。]

[そしてセシリアは自室に戻った。ゴードンのこしらえた薪は、ほのかに血の臭いをあげながら鈍く燃えていった。]

……あの人に…

[あの人に問いただしてみるべきか…。セシリアの心は揺れていた。]
(56)2005/10/13 00:55:36
書生 ハーヴェイ
 ……何時からか……僕らは意見を違える事が多くなった。
 そして、意見が分かれた時、物事を的確に捉えていたのはスチュアートだった。

 今思えば……僕はあいつに……あいつの才能への嫉妬があったんだろうね。
 それも、ずっと昔から……年下のあいつが僕より先を行き始めたあの頃から。
 僕はそれを表に出すまいとしていたよ。
 
 でも……あの日……
 そう……あの雪山で……
(57)2005/10/13 00:56:59
流れ者 ギルバート
ギルバートは天を仰いだ。

そして二人が安置されたはずの105へ移動する。
そこにはウェンディとシャーロットがいた。

ここに新たに並べられた二人の死体。
ウェンディが犯人であるか調べる必要も無いように思えた。

―――ウェンディ、くっ。

[ギルバートはこれ以上直視できずにその場を立ち去った。]
(58)2005/10/13 00:59:34
新米記者 ソフィー
あの日…あの雪山で……

ハーヴェイ、教えて…っ!
何が…何があったの……っ!!

あの人を殺したのは誰……っ!!
(59)2005/10/13 01:00:11
新米記者 ソフィー
あの人は、何故殺されたの…っ?!
(60)2005/10/13 01:02:44
書生 ハーヴェイ
[ ハーヴェイはソフィーをじっと見つめ……話を続ける。]

 ――あの時。
 調査予定ポイントの何処を調べるか、その優先順位の相談をしていた。
 その時も……意見の相違があったんだ。

 それは……いつもの事といえばいつもの事だった。
 だが、お互い雪中行で疲労も来ていたのもあったかも知れない。

 意見の相違は言い合いになり、お互い頭に血を上らせ……そして……
(61)2005/10/13 01:03:25
書生 ハーヴェイ
 ……気付いた時……僕は手にスコップを持ち……あいつは地面に倒れていた……
(62)2005/10/13 01:05:53
書生 ハーヴェイ
僕が……あいつを……殺したんだ……
(63)2005/10/13 01:08:19
新米記者 ソフィー
『僕が……あいつを……殺したんだ……』

[この言葉は、ソフィーの頭を叩き割った。
まるで一年前、ハーヴェイがスチュアートを殴ったのと同じように。]

…ハーヴェイ……
貴方だったのね……

貴方があの人を殺したのね……っ!
(64)2005/10/13 01:14:00
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーを見やり……ゆっくりと言葉を続けた。
2005/10/13 01:15:59
書生 ハーヴェイ
調査が再開したなら……せめてもの手向けに……ハプスブルグの隠し財産を見つけ出してやれれば……そう思っていた。
でも……アーヴァインさんが死んで……それは不可能になった。

そして、ソフィー……君は……スチュアート復讐を果たしに来たんだろう。
調査を再開することが……隠し財産を発見することができないなら……それならば……せめて……

君の望みを叶えてやれればと……

スチュアートに関わった者達を消し去る事で……あいつに……

[ ハーヴェイは笑みを浮かべながら……そして涙を流しながら……そう言った。]
(65)2005/10/13 01:25:35
鍛冶屋 ゴードンは、書生 ハーヴェイの部屋のドアをノックした。
2005/10/13 01:26:29
鍛冶屋 ゴードンは、書生 ハーヴェイの部屋のドアをもう一度ノックした。
2005/10/13 01:29:13
鍛冶屋 ゴードンは、書生 ハーヴェイの部屋から返事がないので*別の用事を済ませに行った。*
2005/10/13 01:32:45
流れ者 ギルバート
【階段】
[ギルバートはゆっくりと階段を上がっていた。ウェンディは違ったのだ。そうすると犯人は誰だ?残るは…]

ゴードン?
セシリア?
(66)2005/10/13 01:41:35
鍛冶屋 ゴードン
[
別荘中を探し回っても、誰に聞いてもソフィーの姿を見た者は居なかった。
]


oO(やはり残るはあの部屋だ)
(67)2005/10/13 01:43:22
鍛冶屋 ゴードンは、流れ者 ギルバートと階段でばったり出逢った。
2005/10/13 01:43:41
鍛冶屋 ゴードン
これはバートン様。

どちらへおいでですか?
(68)2005/10/13 01:44:50
流れ者 ギルバート
【2階廊下】
[ギルバートは、考えながら歩いていた。]

―――あれは…ゴードン?

[どうやらハーヴェイの部屋をノックをしているようだ。1回…2回。部屋の前を立ち去ったか。]

―――何をしていたんだ…?

[そう思っているとゴードンがこちらにやってきた。]
(69)2005/10/13 01:46:36
新米記者 ソフィー
[ハーヴェイから真実を聞き出したソフィーの瞳からは、涙が溢れていた。身体は小さく震え、両手は強く拳を作っていた。]

……ハーヴェイ。

私の望みは分かってるわよね。
貴方はそれを…受け入れるのね。

[長い沈黙の後、ソフィーは震える声でそう呟いた。]
(70)2005/10/13 01:47:18
書生 ハーヴェイは、何も言わず……頬を濡らしたまま微笑んだ。
2005/10/13 01:48:16
流れ者 ギルバート
『これはバートン様。
どちらへおいでですか?』

(ゴードン・セシリア…ゴードン…セシリア。
 今日標的になる可能性が高いのは、俺か…ハーヴェイ。)

―――ハーヴェイ!?

(今、ゴードンはハーヴェイの部屋をノックしていなかったか!?もしや…)

[ギルバートは己の考えを悟られぬように心を落ち着けると、ゴードンに問うた。]

俺は今105から戻ってきたところだ。
ところでゴードン…ハーヴェイの部屋をノックしていたようだったが…何か用があったのか?
(71)2005/10/13 01:50:36
鍛冶屋 ゴードン
今日は朝からアングラード様の姿が見えません。

それであちこち探しております。
バートン様はご存じありませんか?
(72)2005/10/13 01:51:43
新米記者 ソフィー
[ソフィーは静かに椅子から立ち上がった。手をついたテーブルが揺れ、上に乗っていた本が落ちる。その影から、よく見知ったナイフが姿を現した。
―――二つの血痕がついたナイフ。
これは、リックのナイフだった。ソフィーはそれを手にすると………]
(73)2005/10/13 01:53:13
流れ者 ギルバート
ソフィーか。今日は見て無いな。

…ソフィーを探すのに、ハーヴェイの部屋を訪れた…というのか?

[ギルバートはゴードンの一挙一投足を見逃さないようにじっと油断せず見ている。]
(74)2005/10/13 01:54:05
新米記者 ソフィー
[ハーヴェイの左胸を目掛けて突き刺した。]
(75)2005/10/13 01:54:57
鍛冶屋 ゴードン
自室にもおられませんでした。
どちらにいらっしゃるかわかりませんのでこの屋敷中を探しております。

バートン様、アングラード様をお見かけしたらゴードンが探していたとお伝えください。
(76)2005/10/13 01:56:30
文学少女 セシリア
【208号室】

[セシリアの心は揺れていた。占いの示した運命。指輪。名前の断片。リックへの嘆き。シャーロットの死。すべてが一つにつながった。]

………ート……。スチュアート……

[運命の指輪はおそらく、スチュアートがソフィーに贈ったものだろう…。一年間の冬、スチュアートが死に、指輪が呪縛となった…。そしてその魂の嘆きに報いるため…ソフィーは運命に導かれ、この屋敷にやってきたのかもしれない。いや、そうとしか考えられなかった。調査にかかわった者――叔父、ヒューバート、ローズマリー、シャーロット。そして残るはハーヴェイとギルバート。復讐が目的であるならば、終わりは近い。]

………

[そしてその目的を遂げたあと、何が残っているのだろう…。指輪の呪縛に憑かれた者は、一体どこへ帰ってゆくのだろう…。そんなことを考えていた。]
(77)2005/10/13 01:56:31
鍛冶屋 ゴードンは、流れ者 ギルバートに一礼して階下へと降りていった。
2005/10/13 01:56:57
書生 ハーヴェイ
[ ハーヴェイは飛び込んできたソフィーをかわさずに……ナイフを受けた。そして……ソフィーを抱きしめた。]
(78)2005/10/13 01:57:52
書生 ハーヴェイ
 ソフィー……スチュアートが愛した君は……スチュアートを愛した君は……そして、僕の……

[ 言いかけて……ハーヴェイは小さく首を振る。]
(79)2005/10/13 01:58:07
書生 ハーヴェイ
 スチュアートを殺しておいて……こんな言い草もないだろうけど……せめて……君は……

[ ハーヴェイは苦しげに咳込み……喉からは、ひゅうひゅうと息が漏れた。]
(80)2005/10/13 01:58:15
書生 ハーヴェイ
 ソフィー……僕もね……遠くから君を見かけた事があるんだ……スチュアートと一緒にね……
 その時……君は……真っ白な服…着てて……それでね……君の事を…スノー…………みたいだ……って……

[ ハーヴェイは掠れた声で話を続け……]
(81)2005/10/13 01:58:33
流れ者 ギルバート
待て、ゴードン!

なぜソフィーを探す?
ソフィーを探すのになぜハーヴェイの部屋に行く必要があるのだ?

ゴードン…お前…。
(82)2005/10/13 01:58:36
鍛冶屋 ゴードンは、流れ者 ギルバートに振り返った。
2005/10/13 01:59:40
鍛冶屋 ゴードン
なにか?
(83)2005/10/13 01:59:43
流れ者 ギルバートは、鍛冶屋 ゴードンが階段を下りるのを呼び止め飛び掛った。
2005/10/13 01:59:46
書生 ハーヴェイ
[ ハーヴェイは微笑み……やがて崩れ落ち……その命を終えた。]
(84)2005/10/13 01:59:53
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