流れ者 ギルバート [ギルバートは目を醒ますと、目の前にはソフィーがいた。 いまだ眠りの国に滞在するソフィーにキスをすると、部屋を出た。 部屋を出ると階下に向かう。そこには冷たくなったゴードンがいた。 ゴードンを抱え105に運び、ローズの隣に寝かせた。 その瞬間ギルバートは得もいわれぬ違和感を感じた。] ―――?何だ?何かが…おかしい? [ギルバートはある事に気付くとゴードンの身体を探す。] 無い…何も…無い。 [ギルバートはゴードンの衣服から何も犯人である兆候を見つけ出す事が出来なかった。 そして死の直前にゴードンが喋った言葉が思い出される。] 『You bastarded…』 ―――! [ギルバートは立ち上がるとゴードンの部屋に急いだ。] | |
(11)2005/10/13 17:47:36 |
流れ者 ギルバート ある日スチュワートを誘い、4人で雪山に入った。 新しい情報が入ったからそれを確かめるとしてスチュワートを連れ出したのだ。 そして予定通り途中の山小屋で暖を取った。 スチュアートはその山小屋からのルートを検討するため机に向かっていた。 彼は喜び興奮しているようだった。 しかし反対に俺の心は冷えていくばかりだった。 この先奴がこのまま財宝を発見するのは時間の問題のように思えた。 そして公表する。 我らの手元に残る財宝などたかが知れている。 いや、もしかすると全て没収及び本来の持ち主の元に戻され全く残らないかも知れぬ。 俺には耐えられぬ。 思い直すように何度も俺はスチュアートを説得した。 しかしつまらぬ正義感を振りかざし、一向に説得に耳を傾けようとはしない。 俺は…奴がいなくなればいいという考えをもち始めていた。 | |
(53)2005/10/14 01:28:37 |