人狼審問

お主らの言葉で我らの組織は「werewolf」と言ったか。

ここにおる大半は「werewolf」よ。

―朝、ゆっくりと目を覚ますと、隣では一緒に寝ていたドールが
苦しそうに身体を痙攣させている―

理性は残っていても…人形は人形なのね。
仕方ない、事務員を呼ぶか。
確か、アンプルがあれば大丈夫だと思うんだけど…。

―事務員を呼び、アンプルを受け取ったセシリアは
ドールにそっとそれを注入する―

やはりこの子もあんなメイドの格好しているけど人間兵器なんだよね。

―ため息をつきノートパソコンを立ち上げる―

（一緒に寝ようなんて言って命を奪われる心配をしなかったのか？
それとも殺される事はないと確信していたのか…
わからない、ただ…いつもの私が取るような行動ではない事だけは確かだろうと思う）

―窓の外を見て―
緩い布陣…まだ来客予定者がいるという事ですね。
しかし、アーヴァイン。ずいぶんとでかい態度ですわね。

―インスタントコーヒーとハムサンドを自分で用意して、軽い食事を取りながら書類作成に時間を使っているようだ―

Whassup, y'all? 良い夜だったな、そうだろ？寝る相手に困らねぇしな。Noiseを出さねぇのは気になるがな。
−ノーマンは1人のドールを見てにやついた−
しかし、周りがちょっときな臭くなってきやがったな。

ちなみにサツのファイルに載っている俺の名前は間違っているぜ、hehehehe

■名前：Carl Nauman, Big Drive

>>198
そこのMonkey、今「werewolf」って言ったか？
・・・そのシンジケートの話は聞いたことがある。サツなんかとは比べものにならないほどのコネクションと力を持った世界規模の殺人者集団Jinro・・・。
Fuck it！あんたらそのメンバーなのか！？
おいおい、マジかよ。なんて事に巻き込まれちまったんだ・・・。

（となると、あいつがFBIってのも怪しくなるな・・・。いや、werewolfならFBIの中にスパイを作っていてもおかしくないか・・・くそ、やばいぜ。こいつら俺に何をさせようってんだ？）

―パートナーである黒豹の「ローズ」を撫でながらモニターを見ている―

人が増えてるわね…。
見かけない人もちらほら…。
調べる必要が有りそうだわ。

−けたたましい笑いに薄く眼を開き、テーブルのショットガンに眉をひそめる。静かに扉を開けて廊下へ。最初に通された部屋へ戻る。−

何でもかまいませんから食事を用意してください。それから瓶入りの水を。ああその前に、そこの死体のようなものを片付けてください。

（この人形は私を人狼だと認識しているのでしょうか？　たとえそうでも、優先順位の高い命令を割り込ませうる者はいるでしょう。殺気も記憶もない人形に細工されたら察知できないな。この状況下、執行者に保護されている者に、仕掛けてくる無謀な人間はいないと信じたいですが。……いや、相手が理性的に最善の選択をすると想定してはならない）

よろしい。半分はあなたが食べてください。そのあと三十分そこに立っていればいいですから。

−トレイから水のボトルを取り、密閉を確認して蓋をねじ開けて口に運ぶ。数十分の空き時間を潰すために、部屋に放置していた鞄から譜面を出した。
その協奏曲は、二週間後にベルリン・フィルとの公演を控えている。もちろんシベリウスは得意だが、その指揮者で演奏するのは初めてだ。その組み合わせで最良の和音打撃を想像しようと努力するが、オーケストラ・パートのイメージがぼやける。
座って指一本動かさないまま、十六分音符の連打を脳裏に再現しようと努力する。まだ聞いていないはずの音を再現しようと。−

（ショットガン！　群集制圧には効果的かもしれないが、しょせん素人と警官の銃器。なぜあんな奴まで？）

（猟犬部隊……ここはロシアや南米ではない。テロリスト集団による一般人の虐殺事件など演出しようにも、それに適当な敵さえいない。）

（いや、不幸な事件なら演出しうる。たとえば炎上後、倒壊の危険があるので消防や警察さえ立ち入れないビル……人間が二束三文で買える南側ならともかく、経済的損失と潜在的リスクが大きすぎる。どんな理由が、そんな選択を正当化する？）

−真っ赤なゴスロリの少女が悪態を吐き、顔の包帯を引き千切りながら歩いてくる。−

クッ。あの馬鹿女め。
アタシに断りなく包帯を巻くなと言っているのに…。
まぁったく、嫌んなっちゃうわ。
寡黙者は寡黙者らしく、アタシ達の世話だけをしてりゃいいのよ。アハハ！

−『スカーレット』は手荒に黒いバッグに包帯を突っ込むと、会議室の扉を開けた−

※予約キャラです。

■通り名：総体として『アンファンテリブル』
後述するプロジェクトを知らない・関わりのないものには、ただ単に多重人格者の人狼として知られている。
各人格の通り名は以下の通り。
□Scarlet＝Grim：『緋の獣』又は『Hunting Moon』『The Lopper』所属的に赤。
□Nicholas＝HellHound：『ソルビスト』所属的に青。
□Io：『Illigal Lamb』又は『電脳の疾走者』表に滅多に出る事はなく電脳空間でのみ暗躍している。
□　：『イースターエッグ』爆弾魔にして正体不明の化け物と”通り名”だけが知られている。
□Dolly=MoonSin：偽装の為の人格。他人格より『泣き虫』『フェイク』
□Mocha：人狼としての通り名はないが他人格より『The Silent Coffin』

■背景：多重人格者の人狼。
前宴のハーヴェイによる『ギドラプロジェクト』の一環のプロジェクトの落とし子。
優れた多重人格者を人為的に作り出すプロジェクトとして……。
大元のギドラプロジェクト自体は、前宴のハーヴェイが失われた事により一時休止に陥っている。
元々の基本人格であったヘンリエッタは、『人為的多重人格者』を作り出す際に負荷に耐え切れず消滅したとされている。
外見は14才前後だが、年齢が見た目通りなのかそれとも負荷により成長が止まっているのかは不明。
現在表に出て活動している人格は、スカーレット＝グリム、ニコラス＝ヘルハウンド、ドリー＝ムーンシン、モカ。
『Illigal Lamb』は電脳空間のみの暗躍であり、『イースターエッグ』に関しても表に殆ど出ない為に、同一の体に存在していると気付かれていないし、知られていない。

■殺し方◆性格
彼ら人格に共通しているのは徹底して戦闘教育を施されている事である。

□スカーレット＝グリム
快楽殺人者。銃と刃物を扱う。刃物を扱う事をより好み、首や手足を一気に掻き切る事に快感を覚える。
満月と新月の夜にだけ、相手の口の両端を三日月に切り裂く癖がある。
一番の好みは”斧”。
◆キーワード：誇大妄想。享楽的。殺人狂。
快楽殺人者であり誇大妄想。あっけらかんとした性格だが、気分屋。時に残忍。
自分を飾り立てる綺麗なものやお洒落なものが好きで、モカの包帯を好ましくないと思っている。

□ニコラス＝ヘルハウンド
実質表に出て交渉を行っている人格。愛称はニック。
人体実験を行う事を好み、捕虜等に毒や爆弾の実験≪テスト≫を行っている。
人狼以外の人間を研究材料と見なしている所があり、自身の研究欲と好奇心を満たす為なら一区画まるごと街の人間が死ぬ事も厭わない。
テロ活動、逃走経路確保、兵器設計、情報戦等、その他「青」に関わる計画に携わっている。
◆キーワード：代理人。研究狂。
熱意と情のようなものはあるが、それは主に同業者と研究に向けてである。自身に必要がなければ”切り捨てる”冷淡さも持つ。
他人格には好意的。犬好きである。
特筆事項：『イースターエッグ』が彼ではないかと酔狂な一部の人間からは思われている。

□ドリー＝ムーンシン
殺す事はない。それは他の人格の仕事。
『泣き虫』は演技ではない。何も知る事はない。この人格のみ他人格が表に出す出さない等の『操作』が出来る。
ヌガーが好物。

□モカ
ナイフと銃を扱えるが自分から揮う事はなく、自衛のみに使われる。
モカは”人狼として””仕事をしていない”。
◆キーワード：沈黙。捕縛者。棺。死の近さ。livingdeath。
笑いもしなければ怒りもしない。寡黙で、喋ったとしても必要最低限。
他人格の『世話』つまり総体である自身の食事等の用意をしている。
目の周りの化粧や包帯は自身で行っているが、衣装は他人格の希望を反映もしている。
つまる所、他人格が行わない事や雑務をこなし望みを反映している人格とも言えるだろう。
特筆事項：『ヘンリエッタ』の名に反応を見せる。

■その他：PCによる情報の共有。

■何故呼ばれたのか
彼らに『招待状』が届いた為。
特にスカーレットは、『執行者』の権利が更なる高みへと導いてくれる為に誰よりも狙っている。

■プレイヤーから
前宴のハーヴェイのネタから作ってみたキャラです。宜しくお願いします。全部の人格を扱えるか分かりませんが、フレーバー濃厚で作りました。
設定にツッコミがあればお願いします。

−ノーマンは注射針を静脈に潜り込ませた−
フゥー・・・ん？すまねぇな、お嬢ちゃん。発言を切っちまったみたいだ。

−扉の開く音に、顔を上げる−

また新顔・・・スカーレット・・・？
だな。包帯をつけていないところを見ると、な。

−入ってきた少女の顔を見て、ククッ、と笑った−

まさか、お前とココで会うなんざ思わなかったな・・・
てっきり、任務にせよ、何にせよ同じ班に組み込まれるこたぁ、まずねぇと思ってたからよぉ・・・
久しいな。お前さんの活躍は施設の中でも聞いてる・・・

−少女の姿を見たからか、肉屋の口元はゆるんでいた・・・−

−懐からイヤホンを取り出し、肉屋が寝ていた間の音を再生させる・・・−

（ソコの男は人狼ではない・・・か。
人狼以外からも集めて、何をする気だ・・・？
ティンダロスのハウンド共の動きも気になる・・・）

─ドールの1人が前世紀初頭のアンティークの電話（中身は勿論そうではない）の受話器を捧げ持っている。
残りの数人も、両手足の爪の手入れ、給仕など忙しく立ち働いている。─

ありがとうございます、「マエストロ」。助かりましたわ。
そんな他人行儀な真似は止めろと仰っても･･･ふふふ。ええ･･･必ず成果を上げてご覧にいれますわ。

─通話が終わった電話をドールに下げさせ─
これでやっとまともな情報を手に入れられましたわ。
あの方達が何者か分からないでは、いざと言う時に不十分な対応しか出来ませんもの。

ああ、紅茶をもう一杯頂戴。

─オードリーは端末を操作し、参加者達のデータを閲覧し始めた─

─くすっと笑い─
今時お礼をわざわざ電話でと言うのもなかなか古風なものね･･･。そういうのを喜ぶところがあの人の可愛いところなのだけれど。

−オードリーを横目で見ながら−
こりゃまた派手なBitchが出てきやがったな。Jinroってのはハリウッドスタもメンバーに入れてるのかよ。

ところで、そこのイイ体してる白髪の爺さんに聞きたいんだが・・・十年ほど前にロスで会わなかったか？ 夏のクソ熱い夜、ダウンタウンの路上で顔を見た奴があんたにそっくりなんだが・・・。

-オードリーを見て-

ふん･･･見るからに自由主義経済の”お姫様”だねぇ。

−大柄な黒人の言葉に、少し考える素振りをする−

・・・十年前・・・ロスのダウンタウン・・・
なるほど。アソコの住人か。
確かに、アソコで私的な仕事をしていたからな・・・
なら、顔を見られていてもおかしくはねぇが・・・

アンタ、よくそんな昔の事を覚えてたな？
そんな、話しかけもしなかった人間の顔を良く覚えてられる・・・

−興味深げに、黒人を見る−

-鞄の中に仕込んでビデオの映像に、聖職者らしき人物を見かけて-

ふん･･･聖職者･･･ねぇ･･･好かん人種じゃ。
毒入りワインを飲ませ、銃で体を撃っても死なない不思議な人種･･･。
棍棒で頭をかち割り、簀巻きにして川に投げ込んでやりたいわ！

―テープの再生を終え、セシリアは会議室のドアをあけた―

（人狼だけではないみたいだわ。
これはもっと大規模な事でも行われる予兆かしら）

>>222
自由主義などという言葉、人狼においては無意味ですわ。
イデオロギーや民族など不要のもの。
我々は己が欲望を満たす為に「人狼」に所属しているはず。そして「人狼」をより発展させることができれば、相応の見返りが得られる。

強いものが勝つ･･･いえ生き残ったものが勝者。単純にそれだけですわ。

>>223
いや、特に記憶力が良いって訳じゃないんだが・・・。あそこでは昔、路上に立っていた俺のママが殺されたことがあったんでな。

−ノーマンはショットガンのボックスマガジンにダブルオーバック弾を装填している−

―電話を取り、何かやり取りをしている―

そうか。ストリートギャング…ね。
身の程知らずね、皆殺しにしておきなさい。
我々、義兵団のテリトリーに手を出したんだ…一人も生かしておく必要は無い。

『妖魔』との停戦で動きが無いと判断して好き勝手やらせるのも面白くないだろう。

私はまだ戻れそうに無い。
妖魔に察知されない程度に遊んでやれ。
遊びでやっているような犯罪者と目的がある兵との違いをな…。

―電話を切った―

−黒人の言葉に、少し困惑した−

・・・すまん。嫌なこと思い出させちまったか・・・

（・・・繋がりが強い者を殺された、か・・・
人を殺すことに慣れちまった今では、仲間が死んだ時しか思い出せねぇな・・・）

−壁を背に座りこんだ−

>>226
ふん･･･アンタとは背負っているもの･･･
恐らく「人狼」に入った経緯すら違うだろうねぇ。
『赤』の方は執行者がいればまとまるだろう？
でも、こっちの”赤”は私がいないとまとまらないんだ。
タイマンでダメなら、2人で戦え。
2人でダメなら、4人で戦え。
4人でダメなら、8人で戦え。
8人でダメなら･･･ねぇ･･･？

―セシリアはノーマンに気が付いたが…再び、会議室の椅子に座っている―

（あの男…轢き逃げを趣味にしている奴だったな…
確か…Big Driveとか名乗っていたような）

俺が･･･私が･･･いや、僕が･･･。
競争社会に毒された個人主義者どもか。
我々は「人狼」である前に、祖国の血肉なんだよ。
強い者が勝つ･･･ねぇ･･･。
我々はアンタみたいな個人主義者1人に、
2人で肉を引きちぎり、4人で死体に鞭打ち、
8人で八つ裂きにしてやるんだ･･･。

−デボラの背後から鉱水の瓶を差し出す−

今日の薬をお飲みになりましたか？
だいぶお加減が悪いようですが。

>>229
どうってことねえよ。多分人違いだ。１０年前のあの男があんたとすると、あまりにも変わりすぎてる。こっちこそ悪かったな、爺さん。

（この男か？いや、違うのか？わかんねぇな・・・俺がママを迎えに行ったとき、ママのノドを切り裂いていたあの男の顔はしっかりと覚えている・・・しかし・・・）

>>233
-背後の男の正体に気がつかぬまま-

あ･･･ありが･･･！？

-コーネリアスを見て-

･･･どうやら･･･スタンスは変わったとはいえ、
精神だけは･･･変わっていないようだね。
見直したよ。

―『スカーレット』はノーマンの注射跡だらけの腕を一瞥し―

アラ、貴方には”幻聴”が聞こえるのかしら？
(人狼メンバー？……まさかね。だとすればバランサーも劣ったものね)

−殺気を全く感じさせないまま黙々と手首の包帯を緩めている−

−ダニエルの姿を認めると、垂れ下がるスカートの両の端を親指と人差し指で持ち上げると優雅に一礼した−

ええ、スカーレットよ。
ダニエル叔父様、お久しぶりですわね。

『ニコラス』が施設で研究している折には『肉』を卸して下さってありがとう御座います。
外に行けない気晴らしになりました。
お噂はかねがね……

−三日月の形に嗤った−

―セシリアはヘンリエッタを見て…何とか平静を保って挨拶をした―

こんばんわ…へぇ、珍しい衣装だね。
（何？この雰囲気は…
私にはこの子が何人も重なって見える…。
一体何なのよ！）

-ヘンリエッタをじっと見ながら-

（ふむ･･･もしやこの子･･･）

ねぇ、お嬢ちゃん･･･君が私の思っている通りの子なら･･･
わかるね？私の言っている意味が･･･”わかるね？”

（出るんじゃないよ…こんな所で出てこないでね
別の性格にスイッチする場所じゃないんだから…）

―支配者のセシリアは他の２つの性格を何とか押さえ込みながら…紅茶を飲んでいる―

−スカーレットの様子に、ククッと笑った−

まぁ、ちょうど卸した時だったからな・・・
自分一人では喰いきれなかった所だった。
それに、お前さん達の研究や殺しにはとても興味がある・・・

最もオレとしては、スカーレットの殺し方が一番好きだがな・・・

−口元をつり上げながら言った−

−くすりと平静を保ったセシリアを見て−

そちらの方の国で流行っているらしい衣装ですわ。
よければ此方でも取り扱っている店を教えますわ。

−ノーマンはセシリアを一瞥した−
（あいつ、ストリートギャングを潰すとか話していたな。多分、俺たちのstreetと対立していた”ブラッドクロス”と思うが・・・）

>>236
幻聴・・・なんの事だよ？ あぶねぇ嬢ちゃんだな。
（包帯？怪我でもしてんのか？）

>>242
ええ、私には似合わないと思いますけどね…。
紹介していただけるのであれば嬉しいですね。

（肉屋の雰囲気を見る限りでは複数の人格が混在していると見て間違いないようですね。
多重人格者を意図的に作り出すプロジェクトが少し前にあったはず…何だったっけ。
部屋に戻ったら調べてみるとしよう…）

（祖国･･･か。
デボラ・ロマノフが実力の割りに今まで執行者になれなかったのはそこら辺が関係していると言うことか）

お婆様、『アタシ』はあまり頭がよくはないのだけど
そう考えてくれてもよいですわ。
詳しくは『ニコラス』と話してくれれば嬉しいわね。

−”肉屋”を愉しそうに見やり−
ククッ。
そう言って下さるとアタシも光栄だわ。
ニックも喜ぶでしょうね。

>>243
(自分が何を言ったのかも分からないのかしら？かなり重度ね)

-少女･･･”のように見える人物”を見ながら-

そうかいそうかい･･･ほっほ･･･。

スカーレットではないか。
相変わらず、戦に向かぬ衣装を着ておるのか。

―ヘンリエッタを見つけて―

　なんじゃなんじゃ、また場違いなヤツが来たのぅ。
　バランサーの脳みそはいつからお花畑になったんじゃ。


【▼_▼】y~~
『場が違うというより、気が違うようです。
　見かけに騙されない方が良いでしょう。』

（ギドラ・プロジェクト･･･「ハーヴェイ」のいわば後継機か。
「ハーヴェイ」のオリジナルが記憶も含めて失われたのでは、あそこもさぞ再調整に苦労していることだろう･･･。）

―鵺をちらりと見て―

サムライ？
現代においてあのようなスタイルを見るのは映画だけだと思っていましたけどね。

（キマイラ…か。通り名以上の代物ですわね。
予想以上の…獣）

>>244
では喜んで。”紫猫”。

>>249
アラ、そういう貴方も戦場には向かない格好ではなくて？
また貴方に会えて……嬉しいわ―――

What the fuck? なんだよ、またぞろぞろ来やがった。何時になったら俺はここを出て俺のstreetに戻れるんだ？

（この組織で言うところの『青』と『赤』、典型的な組織内で培養された人材と、外部から収集された人材、その上ほとんど完全な部外者。これは故意に多様な人間を集めたとしか思えませんね。
これだけの人数を集団運用する必要があるとしたら、何でしょう？　親睦を図ることではありえない。まとめて抹殺する？　たしかに相互に牽制しあうこの状況の方が、個々の能力は鈍るでしょうが……）

−ノーマンに−

戻ってみたらいかがです？

>>256
You fucking sick motherfucker!
戻れねえ理由があるんだよ、それも２つもな。

>>253
あら…私が軍時代に皆から呼ばれていた通り名を知っているとは人狼構成員って事かしら。
戦場からは４年ほどちょっとした都合で離れていたんだけどね…。

>>254
　ウシシシ、戻るならたぶん今しかないぞ。
　大人しくスラムでボクシングでもやっとれ。

大体、お前はどうしてここにいるんだよ。
ちょいと教えてくれよ、man？

>>257

ここにいる誰も、あなたを引き止めてはいないと思いますが。
不在の誰かに喚きたいのなら、廊下ででもなさるんですね。

>>253
はは、女童の為に何人の敵が騙されたであろうな！
そんなものはなくとも貴公は十分やって行けるがな。

強き者に会うは嬉しき事よ。

>>258
(やや馬鹿にしたような、そして酷く失望したような表情を浮かべ)
アタシの事を知らないなんて――貴方、人狼のもぐりかしら？
いえ、家庭を大事にしすぎて”殺人鬼”である事を忘れたのかしら、ね？

−真っ赤な唇が歪められた−

>>261
へっ、cleverな野郎だ。

−怒鳴るのに飽きたのか、ノーマンはソファーに身を投げ出した−

（このまま何日か放っておけば、半分くらいは死体になっていそうですね。……案外それが狙いだったらどうしたものか）

>>263
『スカーレット』に関しては知っているよ。
あまりにも有名な殺人者って事くらいね。
近いうちに赤の執行者になりかねないって事もね。

あと、人狼のもぐりっていう言葉は適切な言葉ではないわね。
人狼は私にとってただの取引相手に過ぎない。
それ以上でもそれ以下でもない。同盟関係でも敵対関係でもないわ。

（デボラ・ロマノフ、カミーラ、コーネリアス・レソフスキー･･･この私にさえうっすらと繋がりが見える。彼らがここに呼ばれた訳･･･）

…御前に聞いた事がある。
真相が数多く囁かれる…死の宴

もしそうならば若いの。
お主は出たらナマスになるはずよ。

−鵺はノーマンに口を片方だけつり上げ笑いかけた−

（「宴」の意図は一つだけではないと言う事か。
全く貴方という人は･･･）

─苦笑─

>>268
What? 死の宴・・・hehehehe
まさかここで殺し合いでもやろうってんじゃ無いだろうな？ Jinroにしても大胆すぎやしねぇか？
ガンも持てないようなbabyまでいるんだぜ？

>>270
我が国のことわざにこういうものがある。

知らぬが花、とな。

>>271
・・・・Dammit、まじかよ・・・。Shit!

（おいおい、冗談じゃねぇぞ、くそ、あのポリ公・・・。ここから出たら真っ先にぶち殺してやるからな・・・。）

質の悪い連中が多いようで…バランサーは何を血迷って、あんな連中まで呼んだのかしら？
それとも招かれざる客…。
排除すべき侵入者…。

>>266
ふぅん…。
そんな噂が流れているのね。まぁいいわ。
(それきり興味を無くしたように真っ赤なマニキュアを爪へ塗る作業に没頭した)

>>262
(聞き流しながらも俯き加減で笑みを浮かべている)

>>270

アラ…それはアタシの事かしらぁ？

（・・・死の宴・・・あのレベルが高いヤツらがゴッソリいなくなった事件か・・・
そして、ナチュラルボーンキラーは見つけしだい殺れ、と言われたのもその時期だったけか・・・
未だ見つかってねぇけどな・・・）

>>273
行儀の良い者が強き者とも限らんさ。
兵法に固執する余り、雑兵によってたかられて
死んだ兵法者も居る。

「質」ではなく「意思」が力を凌駕する事も或いはある。

目で見た物が真実とは限らぬ。
そこの女童のスカーレットにしても…姿だけで見くびってはならぬ、という事さ。

お主もそうであろう。
可憐そうには見えるが血の匂いしか感じぬ。

―ひっくり返ったノーマンを見て、呟いた―
とても深刻な人材不足って所なのかしら…。
それならファット・ファットがここに来るのも頷ける。

―彼は何の迷いもなく扉を開いた･･･
　無論、扉一枚隔てた先の血の匂いに気づいていても･･･―

明らかにそれは歓迎ムードではなかった･･･しかし、彼は満面の笑みで口を開く。

―やぁ！オークション会場はここでよかったかな？―

>>277
あら、聞こえてしまいました？

―女は男に微笑んだ―

−底抜けに明るい声を出した男が一人、扉の前にいた−

・・・

−肉屋が、どう反応してイイモノか、固まっている−

>>279

何のオークションかによりますね。
私は、そう理解してはいませんでしたが、可能性が零とは言えません。

>>277

【▼_▼】y~~
（日本語で）
『質が悪い者に強い意思があるとは思えませんがね。
　復讐心が人を育てることもありますが、それは質が良くするのですから。』

ねぇ…この男、人狼じゃないんでしょ？
殺しちゃいましょうよ。

−ノーマンの体を跨いで上に立つとカルドを喉元に押し付けた−

人狼に弱い者は要らない。
そして、その人間の資質を見抜けない者もね。

−笑い声は静まり残忍な嗤いがくっきりと張り付いている−

―女は笑みを崩さない―

バランサーも人が悪いわ。
レディーをこんなにも待たせるだなんて…ねぇ。

>>279
―陽気な声にゆっくりと反応する―

貴方の求めるものによりますわね。
わが社の最新兵器のカタログなら今すぐ用意いたしますわ。

「赤」の連中はこれだから困るわ･･･。
殺戮も破壊も手段に過ぎないと何故分からないのかしら？
あなた方を配置し、運用し、生きる意味と死ぬ意義を与えるのは我ら「青」。
全ては目的あってこそ。
「人狼」を拡大させ、より富ませるためにあるのであって、単純な死は何の意味も持たないわ。

>>280
済まぬな、地獄耳なのだ。
質が悪いかどうか、試してみるか。

−鵺は左手の親指で湾曲したブレードの鞘を抜いた−

>>279
　ウシシシ、その通りじゃ。
　そしてロットNO.1はお前さんの馬鹿面じゃ。
　喧嘩を買いたいヤツが高値をつけると思うぞ。

−スカーレットに−

お止しなさい。彼もここに招かれたのだとしたら、我々と同じく、招待主の保護下にあると解釈した方が無難ですよ。

もう少し日常向きの人格に、交代されたらいかがです？

>>288
試すまでもないでしょう？
自分の腕に自信が有るのなら、ね。

>>279
わたくしはそうは伺っておりませんけれど。
同じように全く自分が呼ばれた訳をご存じない方が大勢いらっしゃるようですから、不思議ではございませんわね。

>>291
フン、口はばったい女よ！

痛ぇな・・・このガキ・・・

−ノーマンはヘンリエッタの手首を掴んだ。その力はjunkieとは思えないほどだ−

お前只のガキじゃねぇだろ。さすがJinroってとこだな。

みんな冗談がきついな！私の扱う品は美術品だ。
特に･･･えーっと最近じゃこの絵なんかおすすめだ。

戦争と殺し合いの卑しさと惨めさ、そして平和を訴えるすばらしい作品だと思わないか？
作品名は･･･えーっと･･･

>>279
命を購うというのであれば
ここほど良いオークションの会場はないが？

―女はパートナーである黒豹を撫でながら、紅茶を飲んでいる―

（全くもって野蛮ですこと…）

>>295
　その名前、当ててやるわい！
　きっと「能天気」じゃ！

−オードリーとコーネリアスの声が耳に入ったのか、ふっと気を緩ませる。−

命拾いしたわね、貴方。
仕方ないわ。ニックに変わりましょうか。

−ノーマンに手首を握られたが、軽く振り払うとソファーへと戻った−

>>294

お止しなさい。
元々悪いのはあなたの方でしょう。

>>295
…。

−鵺は無言で絵画に向かって小刀を投げつけた−

>>295
美術品…か。
久しく触れていなかったな。

少し落ち着いたらもう少し教養を得る為にそういったものに目を向けるのも悪くは無い。

>>295
良い絵でしたら買って差し上げてもよろしくてよ。丁度そんな絵画を好む方を存じ上げていますから。

>>300
hehehehehe．ガキはガキじゃねぇか。
それより、向こうの部屋で一緒に休まねぇか？

−ノーマンはにやにやしている−

―放たれた小刀が絵画を貫く･･･ことはなかった･･･―

ふむ･･･、装飾はないが良いナイフだね･･･しかし、私の専門は絵画でね！

―二本の指で挟むようにナイフを止めたヒューバートは主の顔を掠めるように投げ返す！―

−キィン！という音だけ鳴り、小刀は床に落ちた−

フ、絵だけ商いに来たわけでは…なさそうだな。

―親指程の長さの針が僅かに差し出されたノーマンの左の手の平に刺さった―

汚らわしい猿…。
近付かないで下さるかしら？
あたしまで同類に見られてしまうわ。

―ノートにデータを記入しながら考えをめぐらせている―
（人狼以外も複数人いるらしいわね）

―ノーマンとキャロルを一瞬だけ見て…―
まあ、こういう時だけは私の体型や顔（童顔）に感謝するか。

>>307
−ノーマンは素早く左手を引っ込めた−

そんな冷たいこと言うなよ、gorgeous？
お願いだ、怒らないでくれ、悪かったよ。しかし、お前無しでのカール・ノーマンは存在し得ないんだよ！頼むよ、許してくれ・・・。

−パチパチと二度三度と瞬きすると、彼―『ニコラス＝ヘルハウンド』―は状況を直ぐに把握した。−

ふ…む。
なるほどねぇ…ここが宴の主催会場か。
どうやら僕達は無事着けたようだ。
しかも……
(クンと服を嗅いで)
素晴らしい！パーフェクトだ！
あのスカーレットが人を殺さずにいるなんて。
世紀の大発見にも匹敵しようか。

あぁ…少し見知った顔もいるようだね。

−穏やかに低い声だった−

―一瞬こわばらせた表情をふっと崩すと、大き目のずた袋にいそいそと絵をしまい始める―

ここに呼び出されたのは、どうやらオークション開催の以来というわけではないようだな？
大切な絵を傷物にされたくないし、ここはおとなしくしていようか･･･。

レディーには悪いが、取引には個人的に応じることとしよう。
無論、みるだけでも結構だよ？

(肉屋、鵺、FTFTにイツキ、ソリスト、ブランカ、カミーラ…はいいにしても、盟主、紫猫、AZ、…と、よくまぁ集められたものだな。それに例の牧師か。あぁそれに……『薬』を流してやった地区のBig Drive。おやまぁ。あの『薬』の効き目はどうだっただろうかね)

(しかし、ここにいる人間で”宴”が行われれば、また世界情勢が変わる事を承知しているのか、バランサーは)

−美術品のオークションに来たという男の動きを見て、少し肩が動く−

（・・・やるねぇ・・・さっきのは完璧不意打ちだと思ったんだがな・・・
しかし・・・コイツの言っていることが本当だとすると・・・
何故集まったのか、何故集められたのか、何をさせる気なのか・・・
ちっ・・・ハウンド共も動き出したと言うことはもうそろそろか・・・？）

−イヤホンから外の音を集音し、状況を把握する・・・−

−ニコラスの向かいに腰をおろす−

はじめまして。名前を伺った方がいいのでしょうか？

■通り名･･･血塗られた筆

■通り名の由来･･･獲物を仕留めたあと、それを塗料に獲物の絵を描くため。

■殺し方･･･木枠作成用の木槌にて撲殺。頭蓋骨を砕き、そこに絵筆を･･･

■背景…世界をまたにかけ美術品を売買する。死体、戦争などの絵に執着している･･･割には口では平和だの博愛だの解いている。
自らも筆をとり、始末した獲物を芸術として世に残す。（自前コレクションゆえに他人の目に触れることは皆無）

■性格･･･能天気で底抜け明るい、獲物を手にかけるときですら微笑を絶やさない。しかし、逆境にはあまり強くなくとっさのときにはマジになりやすい。

■なぜ呼ばれたか･･･突然の手紙によって呼び出された、オークションの依頼だと勘違いしての登場

―何度も聞く『宴』という言葉にようやく感想を語る―

本当に『宴』が行われた場合、それがどう転がるかは誰にも予想できない。例えバランサーであっても…神であってもね。

(Big Driveの所属しているブラックキングスが壊滅しかけという情報を見る限り、随分とよい出来具合のようだがな。もう少し配合具合を変更してみてもいいだろう。)

−コーネリアスに向き直る−
ああ、これは失礼した。
僕は『ニコラス＝ヘルハウンド』
それとも『ソベリスト』の方が通りがいいだろうか。

恐らくはスカーレットに出会った事だろうが、もし彼女が失礼な事をしていたなら許してやってはくれないだろうか。
彼女は血気盛んなものでね。

では、ニコラス。

ええ、お目にかかりましたよ。
あなたは、あのお転婆な同居人を制御できる方なのかな？
当面、あまり周囲に被害の出ない局面で彼女を解放するようにしていただけませんか？
私はあなたがたの儀礼には疎いのですが、どうやらなかなか楽しいことが始まろうとしているらしくみえます。その前にあまりぎすぎすしたくないのですよ。
他の大人たちは、まあそれなりに、自制しているようですからね。

―『ニコラス』をちらりと見て―
雰囲気が変わりましたね。いったいどれだけ手札を持っているのかは分かりませんがね。
さっきの子も血気盛んで可愛かったが、今のあなたも十分魅力的だね。

―セシリアは皆に一礼して会議室を後にした―

>>317
紫猫。
貴方とは初めての面識だが、何度か軍事兵器を拝見させて頂いた事があります。
貴方の会社は筋がとてもいい。

−セシリアを見送り、苦笑しながら−
>>320
あぁ僕も普段から出来る限りは制御したいと思っているんだが、彼女を制御出来るのは僕の役目ではないんだ。
だが努力する事は約束しよう。

（・・・しかし・・・人が増えたにもかかわらず、ココでの動き無し、か・・・
ったく・・・身体が訛るぞ・・・

で、ニコラスが出てきたか・・・ま、あいつらの中で情報交換されてるだろうからな・・・
特に挨拶はしなくて良いだろう・・・）

−肩をコキコキと鳴らしながら、壁を背に座った−

いや、役目というのは誤解があるな。
僕には制御しきれないんだ。
(大きく溜息をついて)
大体彼女については最悪な思い出しかない。
僕が飼っている犬を何度殺された事か……

>>323

ありがとう。そうしていただけると助かりますよ。
その何かが始まる前に全員死んでいたりしたら、さぞ興ざめでしょうからね。

―セシリアがいつも使っている個室、アンプルを注入され眠っていたドールが目を覚まして夜食を用意し、部屋を整理し終えていた―

あら、起きて大丈夫なの？
遅い食事だけど、一緒にいただきましょうか。

―ドールと共に夜食を食べながら、
ノートにダウンロードされたデータを閲覧している―

第七階層までは突破できたがそれ以上の階層に関しては閲覧不可能って所ですね。
…まあ、赤・青の構成員くらいはこれでほぼ全て把握できるわね。

犬で済んでいる間はまだましだ、と思うしかないでしょうね。

あとは、人狼構成員ではないカールという男と牧師…。こちらも調べておくか。

―食事を終えたセシリアはシャワーを済ませ、
ドールと共にベッドで眠りへとついた―

さぁ、どうだろうか。

一度は肉屋の肉を食べている時にワザと変わられた時があってね。あの時は流石の僕も怒りを禁じえなかったものだ。

しかし、あの高名な『ソリスト』と出会えるとは光栄なものですね。
貴方の曲を傍で聞く事が出来ればと願っていたのですよ。
ストラディヴァリの器で聴く事が出来れば……どんなに素晴らしいでしょうかね。

今日の楽器はストラディヴァリではありますが、もうコンサートからは引退した老人でしてね。現代のホールの広さに響く高音を維持すると、この時代の楽器も数十年でへばってしまうのですよ。
まあ、まだこの広さでなら充分な音が出ます。

少し変わった曲を弾きましょうか。通常と異なる調弦を前提にしたソナタがあります。

−入念に調弦をし、ビーバーの「ロザリオのソナタ」を演奏した−

えぇ、お願い出来ますか。
……このような場所で、聴く事が出来るとは。

この楽器の最も細い弦がE音を出すのは、単に長年の慣習が決めたことにすぎない。音楽は音の周波数、倍音の間をどう分割し、どう組み合わせるかの数学です。
音楽は一つの世界を定義する作業だ、ということを思い出させてくれる作品ですよ。

ふむ。とても意欲的な曲ですね。
とても素晴らしい。

−演奏の邪魔をしないようにとても小さな声で呟いた−

−聖母マリアの生涯…その光景が目の前に浮かんでくるようだ。
　受胎告知の際の天使の羽ばたきが明確に感じられ、
　イエスが十字架に釘で打ち込まれてゆく様が見える程だ−

−ニコラスはコーネリアスに心からの賛辞を贈った−

では僕はそろそろ部屋にゆかせて貰います。
今日の出来事は僕の心に永遠に刻み込まれるでしょう。
貴方と出会えた事に感謝しますよ。
孤高のソリスト。

−穏やかに一礼すると荷物を携えて下がった−

美しい、演奏が終わったわね…。
世界の定義付けなんて、ただ足掻きながら生きている私には分かり得ないことだけど。知の喜びを理解し、それを美しいと感じる事ができるのは、私は今、幸せだと言っても良いのかしら。

─涼しげに頬笑みながら、モバイルPCを閉じて立ち上がる。─

さて、編集部に送る普通の記事は書き終えたわ……。
問題は、犬達が立ち去らない事と、奇妙なメンバーが続々と多種の目的でこの会議室に集まってきていることかしら。
私はここで何を＜取材＞すれば？

鵺。あなたとは、約一年ぶりでしょうか…。
妖魔の件で、日本まで赴いた事が懐かしいわ。
……あなたはなかなか一緒に仕事がやりやすい相手だった。フフフ

（私は案外、文章を書く事が気に入っているようね…。記事を書いている時は、食事中であろうと、周囲がきな臭かろうと気にならないみたい。人狼の仕事に比べれば、遥かに社会的影響の少ない内容の記事だと言うのに。）

─声をかけられた事に、しばらく気づかなかった言い訳のように心の中で呟いた─

（周囲で殺気を振りまかれても、私に向かうものでないなら問題は無い。やたらと神経を研ぎすましても摩耗するだけ…。
私の中で、何かが凍り付いたまま麻痺して欠落しているという気がしなくもないし、このメンバーの集まり具合がどう考えても奇妙としか表現出来ないのだけどね。人狼とおぼしきメンバーは兎も角、保存データでしかみないような顔に……多重人格者…？）

─鵺の方を向いたまま、視界の片隅に入ってくるノーマンの存在に小首をかしげる─

（……カール・ノーマン。口ぶりから人狼ではないらしい。名前は知らないけど、昔にどこかで聞いたようなしゃべり方だわ…。）

>>312
ん？お前、多重人格者かよ・・・って、
Shit！てめえか、俺のstreetを壊滅させた奴は！！

・・・まあ、ヤクやってたのは俺だけなんだけどな。他の奴はお前の部下が安く流したブツを東海岸に流してボロ儲けよ。そうなるとstreetの結束なんて脆いもんだな。みんなケツの穴みたいなstreetを抜けてダウンタウンに引っ越しちまった。
壊滅状態って言えば壊滅だな・・・。おかげで俺はケツまくる羽目になっちまった。まったく、恨んでるぜ・・・。

>>318
とりあえず、配合はあれくらいで良いと思うぜ。欲を言えばアップ系の比率をもう少し上げた方がいいな。そうだな、ワンショット当たり0.03mgくらい増やせば申し分ない。

それから部下の管理はきっちりやっておけよ。あいつら時々砂糖混ぜて量をかさ上げしてたからな。きっちり落とし前は付けて貰ったが。

まあ、あんたはいい薬を作る。仲良くやろうぜ。hehehehe。

なんだよ、キャロルはいねぇのか。じゃあ、仕事を１つ片付けてくるか・・・。バランサーとやらが来る前に戻ってくれば問題ないだろう。

(すみません。気付いたら出てました。予約キャラです。
設定は出たキャラと変わらないのですが、本日これから発言することが難しいと思います。設定は後で張ります。前キャラご存じない方は「人狼のことを知らずに企業に呼び出しを受けた一般人」という認識で扱ってくださって結構です。)

−『ニコラス』は自室でデータを参照し始め…BigDriveの言葉に笑みを浮かべる−

(どうやら偽装はうまくいっているようだ。
『ヤク』に砂糖を混ぜるとは馬鹿な売人のよくやる手だな。僕の部下は…うまい人材を探し出したようだ。)

−満足気に紅茶を飲み−

（本来の目的の『薬』の方は気付かれてはいないようだ。
アレの効能はそのようなものではない。データが揃った事だ。狂犬になったDS-13は、他のストリートギャングに潰されず沈静化しないようならば、そろそろ潰しておくか。)

−”心の中”で呟いた−

‐モニターを見ながら‐

『ヤク』に関しては彼の言うように一度配合を変えてみましょうか。

‐パームトップを開くとそちらに没頭し始めた‐

悪い。
抜けてしまったようだ。

■通名
　カミーラ。
　戸籍及び本名は持っていない。

■自衛手段
　銃器全般の取り扱いに長けるが、今回持参したのは拳銃（FN5.7）と予備弾倉一つのみ。

■背景
　独立戦争と民族紛争に明け暮れる東欧の亡国に生まれた彼女は、幼少のときから自衛と自活のための技術を身につけていた。十五歳のときテロネットワークの一員となり、以後八年間で三十人余の体制側要員を殺害。
　情報収集力を買われて内部調査班に抜擢されたのち、幹部数名の不正を発見し粛清。これが原因となり、テロネットワークから脱退する。『人狼』に籍を置いたのも、ネットワークの報復に対する後ろ盾を持つためである。

■性格
　冷静沈着。どのような事態に直面しても、感情を見せることはない。自らの生き方に信念を持っており、曲げることは決してない。

（……にしても、バランサーはいつまで待たせる気だ？　あいにく、こっちは金にも時間にも恵まれない生活なんだがな。）

―セシリアは昼食を取りながら
『ギドラプロジェクト』の概要をプリントアウトしている―

アンファンテリブル…『ヘンリエッタ』か。
ずいぶんと規格外の代物ですわね…。

―苦笑して、眼鏡の位置を再び直す―
５年前…私と夫が軍で要人護衛の任務についていた時に、
突然襲撃をかけてきた『ハーヴェイ』を
あの時、確実に殺しておけばあんな存在は生まれなかったはず…。
あと一歩で殺せたのに、トドメをさせなかった結果があの規格外の代物とはね…。

―昼食を終えるまでの間、
純粋な殺人者だった軍時代の思い出を回想していたが…
セシリアは思考を戻し、書類を作成している―

（相変わらずの腕前のようだなぁ･･･「ソリスト」。
　久しぶりにあの曲が聴きたくなった。
　バイオリン１つで、あの荘厳な曲の迫力を保つ･･･素晴らしいからねぇ。
　我が国民なら皆この曲を愛しているはずだ。
　そう･･･『1812年』を･･･な･･･）

（クリスマスパーティ。ツリーのオーナメントの輝き。
ビクトリア朝時代風のドレスをまとった少女達。
パパが娘達一人一人にプレゼントを手渡す。
微笑。ささやき。笑い声。
パパが「雪を見たい」と私に言う。皆の歓声。
「雪を」と皆がはやし立てる。
私は雪を降らせる。

血まみれのメイフォアが手のひらにそっと雪片を受けようとしている。
消えてしまったゲルダもフィオリもナダも居る。名前を忘れてしまった姉妹も。
皆笑っている。
ナタリーが頭の無いパパと腕を組んで微笑みかけている。彼女の顔は半分無いのにはっきりと笑みが分かる。）

【▼_▼】y~~
（大序曲1812年、ですか。
　昨年、朝霞の自衛隊が105mm榴弾砲を使った野外コンサートを開いていましたね。
　今でもあの曲は当人たち以外には、大砲が轟く騒がしいだけの非芸術品でしかない……そう、チャイコフスキー本人が言っていたように。
　それでもかの国の人々にとっては心を打つ名曲、か。）

−G弦を指先で弾きながら、愛器に向かって低く、低くつぶやく。−

何て薄っぺらい連中だろう。単機能にして性能だけを追求すれば、強いのは当然だ。しかし、コントロール不可能な強さに、何の意味がある。
あの身体に詰め込まれた人格のどれも、特定の局面では私より高性能に違いない。私よりずっとたくさん殺してきていることも。そして、それで充分だというのでしょうかね。
これはぐちなんだろうか。私もおまえも、老人になってしまったのかな。あの殿下みたいな老人には、なりたくないと思っていたのにな。

─客室。オードリーはリラクニングチェアでくつろぐうちに眠ってしまったのだと気が付いた。─

夢･･･。嫌な夢だわ･･･。

-コーネリアスを探している-

コーネリアス･･･コーネリアス！
いるのかい？いるんなら･･･久しぶりにアレを聴かせておくれよ！
我が国の輝かしい過去を･･･さぁ！

あの曲をバイオリンのソロで？うろ憶えの記憶から即興で編曲してしまいますよ。それでよろしければ、お聞かせしますが。

−楽器を取り上げ、メロディアスな主題をつなぎ合わせた演奏を始める。無意識にか帝国国歌を「皇帝に捧げし命」に変えて−

─立ち上がりローブの前をかき合わせて─

（パパには何人もの娘が居た。世界中から集められた子供達の中から、パパが選りすぐったお気に入りの娘達。
パパの自慢の娘達。血の繋がらない姉妹達。

パパの娘はまず美しくなくてはいけない。そして特別なちからを持っていなくてはいけない。
ちからは強すぎても弱すぎてもダメ。
強すぎればその力をもっと必要とするところへ連れて行かれてしまう。弱すぎてはパパの手元に残れず使い捨てられてしまう。）

（ブロンドの勝気なゲルダ･･･ある日急に居なくなって、それっきり。
フィオリ･･･「施設」へ引き取られる日、泣いてパパにすがったけど、迎えに来た男達は無理矢理彼女を連れて行った。
「姉妹」には時々いつの間にか居なくなる子が居た。パパも皆も何も言わないし何も聞かない。他所へやられたのだろうとこっそり噂していたけれど、本当は死んだのかもしれないと皆思っていた。

無口なメイフォアは、パパのために痛みを堪えて死ぬまでちからを使い続けた。私は目の前でメイフォアが目や耳は鼻から血を溢れさせて倒れるのを見た。あんなに可愛かったのに、死に顔はとても恐ろしい形相に変わっていた。

そして可哀想なナタリー･･･エキゾチックな黒髪と浅黒い肌。「姉妹達」の中で一番美しかった娘。でもおどおどといつも何かに怯えていて･･････パパに捨てられるのを恐れて、パパを殺して自分も死んでしまった。）

─ドールに命じて着替えを用意させる。
ドールたちが服を脱ぎ着させている間も物思いにふけっている─

（ちからなんて、特別でもなんでもない。人を殺せると言うだけでは、銃やナイフと何の違いもないわ。
私はちからに頼らず、美貌と頭脳でパパの一番のお気に入りになった。パパにとってなくてはならない存在になることで、私は姉妹達に、そしてパパ自身に勝った。

パパは愛で娘達を操れると考えていたようだけど、そんなものでは私は縛れない。誰であっても私の未来を閉ざそうとするものには消えてもらうだけ。）

-コーネリアスの無意識の"変更点"を聴いて-

（ふむ･･･やはり･･･ふっふっふ･･･
　私の見込み違いではなかったようだ･･･）

-表情が心なしか綻んでいる感じになった-

-曲の途中でコーネリアスに指示を出す-

「ラ・マルセイエーズ」はもっと滑稽に弾いておくれ！
･･･そうそう･･･ひゃははははは･･･。

-崩れたフランス国歌を聴いて壊れたように笑っている-

─ドールを見て─
･･･私はこの子達とは違う。私は人形にはならない。
私は闘って、勝ち抜いてきた。これからも勝つわ。

−ノーマンが会議室のドアを蹴り開けて入ってきた。肩にはキャビントランクを乗せている−

hehehe．お耽美な連中だぜ。過去にしがみついてふらふら揺れているそこの婆さんも惨めだが、それに付き合ってるそこの女みてぇな野郎も情けねぇな。小遣いにでも困ってんのか？

あいにくこれが生業でしてね。
一日最低二時間弾かないと、腕がなまるんですよ。

─コーネリアスに気が付き─
あら？また演奏なさってらっしゃったの？
残念ですわ。また聞かせていただきたかったのに･･･。

─その前に座っているデボラに気が付き、少し眉をひそめる─

−コーネリアスとデボラの目を見て−

・・・へっ・・・へっへへへ。
また敵を作っちまったな。まあいい。バランサーとか言う奴に呼ばれているのは後1人だろ？ これだけ待たせるんだからあんたら以上の大物なんだろうな。
俺は１日走り回って疲れたからもう寝るぜ。じゃあな、婆さん。

−ノーマンはトランクを引きずりながら部屋を出た。床に敷かれているペルシャ絨毯に傷跡を刻みがら。−

おや、では公正を期してパガニーニを弾きましょうか。時間だけはたっぷりあるようですからね。

−奇想曲13番「悪魔のほほえみ」−

−『ニコラス』は一通りの”宴”の参加者の情報を”共有”すると会議室へと戻る事にした。−

――赤いロングコートを羽織って――

─コーネリアスの超絶的な技巧が生み出す音の奔流を全身で味わっている─

−気怠そうに顔を上げ、イヤホンを取り出した−

・・・ちっ、まだ来ちゃいねぇのか？
たく、ココまで待たせておいて無駄足はゴメンだぜ・・・

―コーネリアスの奏でる曲に身を委ね、セシリアは会議室の状況を確認している―

−優艶に微笑を浮かべた−

ふふ、”叔父様”
お暇なら遊びますか？…久々に。
ニックは退屈ではないようだけど、アタシはもう退屈で退屈で……ドールを殺しでもしなければ体が鈍ってしまいそうだわ。

曲に合わせればどんなに愉しいかしらねぇ。

−素早く手近にいたドールに目を向ける−

(あぁっぁ、退っ屈。『モカ』にでも任せようかしら。)

−両手を握り締め、大きく伸びをした。−

−スカーレットに目を向け、近くにいたドールを見る−

・・・良いだろう。
スカーレットと遊ぶのもなかなか無い機会だからな・・・

−そう言うと、懐から果物ナイフを二本取り出し、一本をスカーレットに投げてよこした−

ルールは・・・前回やったのと同じだ。
得物はイーブンで良いな？

―ダニエルと『スカーレット』の様子を見てセシリアはニヤリと一瞬笑った―

さぁて、『赤』がどんなものか。見せてもらいましょうか…。

−くすくすくすくすと笑って優雅に一礼し、顔だけあげて子悪魔めいた笑みを浮かべる。−

叔父様、果物ナイフ…ですか。
相変わらず獲物を選ばない所が愛おしいわ。

ええ、ただ外野がいますし……軽めに致しましょうか。
軽めに、ね。

−ククッと声を漏らし、果物ナイフを右手に持つ−

これでも十分だろう？
オレやお前の場合は、な・・・

まぁ、ウォーミングアップ程度にしておくか・・・
楽しすぎて激しくなるかも知れないけどな・・・

−そう言うと果物ナイフを振り上げた−

−一度手を床につけると、そこから揺らめくように上体を起こし前触れもなく床を滑った−

ええそうね。
遊んで下さって、ありがとう御座います…！！！

−緩慢に見えるそれをかい潜り内側に入ると、強い斬撃を下段から繰り出した。−

−下にスカーレットを確認すると、一歩後ろに飛ぶ−

（さらに腕を上げたか・・・おもしろい）

−着地した瞬間に前に向かって大振りで上段からの斬撃を放った−

−会議室では絶える事のない『悪魔のほほえみ』が流れている−

(素敵だわ…叔父様。体の芯から熱くなってきそう)

−上段からのナイフをバックステップで回避すると、
　曲に合わせくるくると蝶のように舞いながら、バードキスを行うように二度三度四度と…
　フェイントをかけながら正確に急所を狙ってゆく−

−それが全て受け流されるのを見てとるや、タンと床を蹴って一回転。空中で肉屋の首に手をかけ引き寄せると、喉を切り裂く為にナイフを振るう−

（・・・そう来るか、なるほど・・・）

−すぐさま体勢立て直し、ナイフを逆手で持ち直す。
そして大振りでナイフを振りだした。

それはでたらめに振っているように見えて・・・
フェイント、斬撃共にはじき返した−

っ！？

−首に手をかけられ、引き寄せられると知ると、すぐさま体勢を低くし、左手にナイフを持ち直した。
そして逆にスカーレットの腕を無理矢理引っ張る。−

（通り名を持つ一流のアサシン同士の戦いなど、
そう滅多に見れるものじゃない。
しばらく見せてもらいましょうか。

だが、あんなのを見せられたら、欲求を抑えきれなくなってしまうではないか…）

―コーネリアスの奏でるＢＧＭを聞きながら２人の戦いを楽しんでいる―

…っ！

−ノーマンとは比べ物にならない力で引っ張られたのを感じると、勢いに任せて肉屋の体を軸に反転し腕を切り裂くべくナイフを振るう……と見せかけ、左足で後頭部に目掛け蹴りを放った。−

−後ろから風切り音が聞こえ、反射的に身体を強ばらせ・・・スカーレットの蹴りが入った−

っ・・・！！

−蹴りの勢いと共に前転で勢いを殺し、間合いを取る−

（前よりも速くなってる・・・流石だな・・・）

−距離をとって肉屋と対峙し、紫猫の姿が視界の端に映ると−

クス。

−『スカーレット』は”ピン”を飛ばした。−

(流石叔父様だわ……下らない男達を殺すより、格段に愉しい。)

―『スカーレット』の飛ばした”ピン”がセシリアに命中するはずだったが…、
セシリアの左腕に隠していたうっすらと光る何かがそれを絡め取り、真上に軽く飛ばしてキャッチする―

化粧品か…。ずいぶんとおしゃれなんですね。

−立ち上がり、ナイフを逆手に持った左腕を曲げ、左右にユラユラと動かす−

（・・・スカーレット相手にパワー勝負はねぇな。
なら・・・一点に絞る突きから入る斬撃でやるか・・・）

―ビンの中身を確認して、再び２人の戦いを見ている―
本家には及ばないが…このような手品くらい心得ていますわ。
（こんな所で銃は抜けない…
軽い手品程度のトラップワークでも役に立つものですね）

−紫猫の様子を視界の端で見ていたが、肉屋の様子を見た瞬間、顔が強張る−

(……来る)

−背筋にビリリと電流が走るかのようだった。−

−反動をつけ、一気に間合いを詰め・・・
ボクシングのフリッカーの要領で突きを繰り出す。
時々、突きから無理矢理斬撃を繰り出しリズムを崩す・・・−

（さぁ・・・どう来る！？）

−『スカーレット』は斬撃混じりの突きを受けようとして……躊躇いなく倒れた−

(受けるのは無駄手ね)

−滑りながら下に周り込むと−

(ああ、あんなに愉しそうな攻撃だというのに…アタシったら)

−真っ直ぐ真上にナイフを繰り出した−

（崩れた・・・！）

−脚が崩れるのをチラと見ると、斬撃の勢いを無理矢理消し、振り下ろした−

―ワイヤーを元に戻していると、セシリアは何かに気が付いた…―
ピン？あの瓶はフェイクって事で、こちらが本命…。
ずいぶんと危ない子ですわね。
これは直感で絡め取って助かったというところでしょうか。

―ワイヤーに絡まったピンを外して会議室の机に差した―

−両の果物ナイフがガキンと嫌に甲高く耳障りな音を立てて割れた−

（くっ・・・！！）

−喉元に向かってくる刃を、振り下ろしたナイフで受け止める。
無理な力、そして大きな力が働いたナイフは砕けちった−

−『スカーレット』は床に倒れたまま、両手をあげた−

叔父様…アタシの負けだわ。
もうこれ以上は叔父様に顔向け出来ないの。

(あの冷たく痛んだろう叔父様からの斬撃を、ナイフで受けいれられないなんて、アタシは自分が許せないわ。)

−砕けたナイフを見、笑い出した−

いやー、まさかこんなに腕を上げてるとは思わなかったぞ・・・
それとも、オレの腕がなまったのか・・・

何、気にするな・・・ナイフが同時に砕けた時点で引き分けだ。

（こりゃ・・・本来の得物を使う時の戦闘が楽しみだ・・・
スカーレットがココにいると言うことは、見る機会があるって事だろうしな・・・）

−口元をつり上げながら、砕けた破片を拾った−

−パっと立ち上がると裾を払った−

(これが叔父様の得意な獲物だったら、やられていたかもね)

−ふぅと息をつくと、カラカラケラケラと笑い始めた。まるで普通の人間が楽しいお芝居を見た時のように−

ええ、そういう”ルール”でしたわね。
もし、本来の叔父様の獲物と交える機会があれば――楽しみだわ。

−本当に楽しそうに微笑んだ−