見習い看護婦 ニーナ [――わたしは、ナサニエルと一緒に、その場から離れた。 おかしな犬の消えた場所など、動けるならば少しだって居たくはなかった。 足早にその場を離れたわたしたちは、道を迷って立ちすくむ。 殆ど気を失っていたわたしには、皆がどこへ行ったかなんてわからない。 ナサニエルに尋ねても、彼はゆっくりとかぶりを振るだけだった。 わたしは少し思案して、彼の手を引いて保健室へと向かう事にした。 あそこなら、わたしの頭を冷やす水くらいはあるはずだ。 ともすればシャーロット達が目を覚ましているだろうし、 倒れたステラが保健室に運ばれる可能性も、高いように思われた。 ……とりあえず、保健室なら誰かいるだろう] | |
(406)2005/07/14 22:51:49 |