人狼審問

おはようございます。
ここに一睡もしてないのが一人いたり……

習慣ですね、これは(笑)

[舌なめずりをしているグレンに気が付く]
グレン…
俺を喰え。
俺が人間として、最後にできる事は…そのくらいだ。

……おはようギル……。

｡o(あっさり食えとか言っちゃってる。かっこよすぎよ）

グレンの食事は…結構怖いぞ。
セシリアなんて、可哀想に…いや何でもない。

[自分から喰えという発言に嗜虐心がそがれる]

……嫌がらないと、燃えないのね……。
グレンらしいわ……。くすくす。

やっぱり、医者の連れてたガキを持ってくるか。

いや…構わん。
俺は…かつては狼だった。
俺がガキの時に滅んだ村では、俺は間違いなく狼だった…。

あの時、人間に何かを俺はされた…
遅効性の毒薬でも飲まされたのか、何なのかはわからない。

ただ、あれから俺は人間として、狼として、2人のギルを抱えて生きてきたさ…

でも、もう…ようやく、一人のギルになれる。
俺はそれだけで…満足さ。

クック。そりゃそうだろ。ローズ。嫌がって、泣き叫んで、命乞いをする人間を嬲ってやるのが、愉しいんだろ？

ヤツらの使い道なんぞ、それだけさ。

>>802
ギル…上手く誘導したな。

流石だ！

グレン、私は情を持ってしまうと、食べれなくなってしまうのよ。
だめね、弱い狼だわ……。
グレンのそういう強さは、人狼として憧れるわね。

俺がこの村の狼たちを、この手で殺してきた。
かつては仲間だったはずの、狼を…この手で…。
[自分の両手を見つめている…]

頼む、喰ってくれ。殺してほしい。
俺も、もう人間として、狼として、２つのギルは…抱えきれない。

ここで、全てを終わりにしたい…終わりにさせてくれないか…。

情を持つ？

くくッ。それこそが、喰う理由じゃねェか。

信頼していた恋人が狼と知ったときのあのカオ。
涙でグチョグチョになってよ。あれを眺めながら、嬲るんだよ。

ふぅん。それじゃグレンは、私がグレンを選んでいたら、私も食べたのかしら？

……ギル……。

ジョーダンじゃねェ。

オレは、自分の愉しみのために殺すんだ。

頼まれてなんか、ツマらねェ殺しはしねェよ。




いやぁ、狼仲間は喰わねェよ。情熱的に愛す、だけさ。

ボクも、情を持っちゃうと食べられなくなるな……。たとえそれで死に掛けるとわかっていたとしても、ね。

ギル、さん……。

[グレンの目を見つめている…]
本当にそっくりだな…
俺を最後逃がした、あの仲間に…

俺も…お前くらいに強ければな…
人間になんて…ならなくて済んだのかもしれない…
仲間も失わなくて済んだのかもしれない…

月に導かれ、この地にたどり着いた事。
俺はやっと、人間としてのギルが捨てられるんだと思った。

でも、現実は…変わらなかったんだ…。

情熱的に愛する事と、情熱的喰う事は似てるわね……。

ギル、さっきの話だと。
人狼に傷つけられた人間は、人狼になるらしいわよ？

ミッキーも、私と似た、人狼なのね。

ん〜、信頼していた恋人ねぇ。
信頼してくれるかどうか…ちょっと疑問に思うぜ。

信頼には信頼でしか応えられない。
騙した俺が言うのも何だが、俺は俺が人間だとばれる時まで、心は人狼だったぜ。

俺はこの村の村狼を騙していたが…本当に騙していたのは、俺自身の対して、俺が人間である事を騙していたのかもしれねぇな。

だから、俺がこの村で人間を捜して居たのは本当だし、マリーを愛してしまったのも…本当だな。

そして本当に、信頼して、愛してしまった者を裏切る事は…俺には出来そうにないな。

マリー、俺はお前の傍にずっと居続ける人狼に…なれるかな？

[ギルを嘲笑うかのように見下ろす]

くっく。だから、死にたいと？
ヒトの手を借りて、ラクになろうなんざ、反吐が出るぜ。

仲間を殺したコトを悔いるなら、苦しみながら、生きるがイイ。

カンタンにラクにはさせねェよ。オマエがニンゲンでも、狼でもな！

俺がこの村にたどり着いた意味…。

それは人間として、狼を滅ぼすという意味だったとは…
思いたくないんだ…。

多分俺は…
死に場所を求めて、一人ずっと旅を続けてきたんだと思う…。
…俺は流れ者だ、それだけで十分さ。

[ローズの話を聞いて]
そうか…
でも、俺は狼に戻れるだろうか…

[クインジーを見つめて微笑む]
騙されてても、構わないって言ったでしょう？
その代わり、最後まで騙しきってくれれば。それで良いわ。

[グレンとギルにそっと視線を送ると、小さく溜息をついた]
私が口出せる事じゃ、無さそう……ね。

[グレンの言葉を聞いて…]
ああ…
そのくらい、俺が犯した罪は重い…。

人間としてのギルならば…少しでも長く苦しみながら死すのが相応しいさ。
狼としてのギルなら…仲間殺しの汚名を背負って、こっそりと生きていくさ…

グレン、お前は…どちらがいいと思う？

[ニッと笑うと]

オマエは、その答えまでヒトに求めるのか？

［怪訝そうな顔でマリーをみて…］

騙しきる？
それは俺にとって、真実に変えるってのと、同義だな。

［優しい微笑みで…］

それがつらいから、誰かを好きにならないようにしてるってのがローズさんと違うところなんだろうね……きっと。

[クインジーに優しく微笑、小さく頷く]
そうとも、言うわねぇ……。ふふふ……。

[ミッキーに視線を変えて、悲しげに微笑む]
それでも、止まらない事もあるのよ。愛する気持ちって……。
でも、手抜きはしないけれど……ね。

[心配そうにグレンとギルを見つめ口を噤んだ]

ん〜、俺ならば…だが…。

んなもん、どっちも棄てて、新しいギルを探せ…だな。

[グレンの言葉を聞いて…]
…そうか。…そうだな。
できれば…俺は狼に喰われて…終わりにしたい。

狼だった頃に、戻れるかもしれないから…。
傷をつけても、遅効性の毒薬に犯されたこの体では…
狼に戻れるかどうかすら、自分でもわからないから…

手は抜かないか…マリーが言った夢って奴…最高だったぜ。
俺はその夢を永遠に手に入れた訳か…果報者かもしれねぇな。

ギルバート、どこかしら甘ちゃんなところが人間くさい男だね…。
そんなに死にたがられてもね…。
グレンも困るんじゃないかい？

[カミーラは、皆おはようと言った後、ちいさく欠伸をした。]

カミーラ、おはよう。イイ朝だな？

じゃ、カミーラ。あっさり喰ってやれよ。

おはよう、カミーラ。

朝から何だが、飲むかい？

まあ、そうだな…
確かに甘かったかもな…

ずっと旅を続けてきて…
俺は、また人間として狼を殺してしまうくらいなら…
ここで死にたかった。

俺は今、どちらなんだろうな…

[小さな声で馬鹿……とクインジーに呟くと微笑んだ]

カミーラおはよう、今日は良い天気になりそうね。
旅立つには、絶好の天気だわ……。
ニンジン国でも、襲いにいってみたら？

……ギルは、望むようにすると、いいわ……。
どうすればいいかじゃなくて、どうしたいかじゃないかしら？
[悲しげに微笑むと、ギルの瞳をじっと見つめた]

[クインジーに、]
…ありがと。
でも、トマトジュースをもう飲んでるから、大丈夫。

グレンは、相変わらずだな…。
あたしだって、死にたがってる男を喰うのは苦手なのさ。
しかも、こんな天気のいい日にね。

どうしたい、か…

…早く…狼としてのギルに戻りたいな…。

死にたがりに構うつもりはねェよ。好きにしな。
「問題はやり方ではなく、どうやり通せるかというコト」、だろ。

そんだけさ。じゃ、せっかく連れてきたんだし、嬲るか。

「やめろよっ、離せよっ。せんせーに言いつけるぞっ。」

「…お願いだよう。離してよう。ぐすぐす。」

[無言でワインを注ぎ、窓の外を眺めた]

｡o(ワクワク……)

なんだよ、言ってくれれば、俺が注いだのによ。

ありゃ、夜が明けている……

…ギルバート。
あたしは、苦しくて希望的観測の持てる可能性が低くても、生きて欲しい気がするけどね…。
人生、いつなにがあるかわからない。

[カミーラは、昨夜アーノルドが口づけた額にそっと手を触れて、頬笑んだ。]

あたしはそろそろ、マリーの言うように、隣のにんじん国に出かける…。目的はいわずもがな、だね。

[視線をカミーラに這わすと、微笑小さく頷いた]
きをつけて、カミーラ。
……なんて、いらない言葉かしら？　くすくす。

グレンが、トビーを嬲るさまもみたいけど…。
獲物を喰らうグレンをみて、惚れたって女もいっぱいいるみたいだからね。…ふふ。

[狼はトビーの頬を舐めあげる]

ひッ…嫌だよ…恐いよ…誰か、誰か…

[狼は怯える様を見て、残酷な笑いを浮かべている]

[カミーラは、ローズマリーに意味ありげに頬笑み返した。]

…ありがと、マリー。

カミーラ…ありがとう。

俺も…生きてみるよ。

カミーラ。もう行っちまうのか？
クック。ヘタなコト言われて、惚れちまったらどうすんだ？

コイツは嬲っていかねェの？

[カミーラにすがりついていくトビーを見ながら]

いってらっしゃい、カミーラさん……楽しんできてね。

そしてギルさん、難しいかもしれないけど気張らずに生きてね。

これからどうなるか…俺にもわからない。
ただ…この村で出会った仲間達…
そして…この村での出来事…

そのことを忘れなければ…
俺は…なんとか生きていけるような気がする。

自信は…ないさ。
でも…例え自信がなくても、やり遂げなければいけないものだってある…

それが、まさに今なのかもな…。

じゃあ、また…ね。
ギルバートも頑張りな。

[カミーラは頬笑みながら、涙目のトビーをグレンの方に押し返し、グレンの肩をぽんと叩くと、出かけていった。]

人間にも結構知恵の回る奴が居るから気を付けてな。

まぁ、カミーラなら…その心配は要らない…か。
［カミーラに向けて、左手をあげて掲げた］

[カミーラは最後に遠くから、ギルバートに向けてひらひら手を振った。]

グットラック！

[遠くに見えるカミーラの背中を目を細め見送る]
……また、ね。カミーラ。幸運を。

[ギルもカミーラに向けて、手を挙げて答えた。]
カミーラ。
月の加護が共にあることを…。

[と、ギルはそっと祈った…]

[狼の固い爪音がトビーの後ろに響く]

ひ…ひっ…。い、嫌だよ…誰か…うあ…あ…助け…助けて…

[トビーはローズマリーにすがりついていく]

[悲しげにトビーを見つめると、そっと優しく抱きしめた]

……次に生まれ変わる時は、幸せにね……。

[優しくその頬に口付けをすると、トビーの側を離れた]

ヤダよ…ヤダよう、お願いだよ…許し…許して…

[今度はギルバートにすがるトビーを眺めながら]

よぅ、どうする、ギル？

[ギルはトビーとグレンを見つめながら…
心の中で葛藤を繰り返している…]

俺は…。

俺は…狼として、人間は…許せない。
でも俺は…仲間を殺してきた…

さっき、俺は生きると決めた…
でもこのトビーに罪はない…

俺はどうしたら…

…トビー。
俺は…本当は、人間と狼、共に生きられたらと思う…。
でも、それは…叶わないんだ…。

俺は…仲間をこれ以上裏切れない。
でもトビー、お前を殺せない俺がいる…

「おじちゃん、助け、助けて…」

[トビーは、後ろを怯えながら、何度も振り返る]

[グレンは心から愉しそうに、その様子を眺めている]

少々騒がしすぎるよな、ここは…。
マリーと落ち着いて話しも出来やしねぇぜ。

良ければ、この後マリーの部屋でゆっくりと…どうかな？
［細い腰に腕を回し力強く引き寄せる］

[ギルは…暫し目を閉じた後…
何かを決意したかのように…]

トビー…すまない。
俺は…狼として…生きていく…

でも俺は…お前を殺せない。
せめてお前が仲間になる事を、今は祈ってる…
グレン…せめて、傷付ける程度で終わらせてほしい…。

[そういうと、トビーから離れた…]

[グレンとギルのやり取りを真剣に眺めていたので、急に引き寄せられて思わず瞳を見開く]

……それは、構わないけれど……。

[クインジーにもたれかかりながら、再び視線を二人に這わせる]

ギルはトビーに背を向けた…
ギルの肩は…震えていた。

(俺は…狼として甘すぎるんだろうな…)

くくッ。こんなウマそうなヤツを傷付けるだけなんて、な？

ザンネンだったなぁ？ニンゲンに生まれてきて、よ？

[狼は笑いながら、トビーを引き上げる]

ひっ…ひ…ヤメ、て…許し…

[狼は大きく口を開けると、肩口に噛み付いた。]

「ぎゃッ！いあッ、いっ、うあッ、あっあっ…！」

[牙を突きたてたまま、心地良さそうに耳を傾ける]

[ギルはトビーのその声に…心を潰されそうになりながらも…
振り返ろうとはしなかった…]

トビー…すまない…。
俺が…代わりには…なれなかった…

仲間をこれ以上…裏切りたくないんだよ…

[そういうと、ギルは…辺りを気にせず、一人泣き始めた…]

[クインジーの腕を離れると、ギルの頬に手をあて涙を拭う]

……そういう、人狼がいても悪くないと思うわ、ギル。

[長いまつげを揺らし瞳を伏せて、優しく抱きしめた]

[口を離し、痛みに呆けたような涙まみれのトビーの顔を眺める]

「ぅ…ぁ…ぃたぃ…ょ…だれ、か…ぅぁ…ぁ…」

[血まみれの口のまま、愉しそうにギルバートを眺める]

ローズ…
こんな人狼で…
何の役にも立たない人狼で…
それでも…本当に…悪くない、のか…？

[そして、グレンとトビーを見つめる…]
トビー…すまない…。
グレン…お前は…強いな…。
お前の強さが、俺はずっとほしかったよ…。

強さ…か。

俺は、マリー、ギル、ミックの方が在る意味で強いって感じてるぜ。
まぁ、これは考え方の違いかもしれねぇがな。

[ギルを優しく包み込みながら、グレンに視線を向ける]

……グレン、もう、十分でしょう。
……私も、ギルと変わらない人狼だわ。

……人間を、愛してしまったんだからね……。

俺は…この爪を、この牙を…

仲間を守るためだけに…使いたい。

甘っちょろい考えかもしれないが…
俺は…今はそう思っている…。


仲間を傷つける人間がいたら…その時は…
容赦なく襲わせてもらうよ…。

[狼がトビーを抱えなおすと…]


[何度か大きく骨を噛み砕く音が聞こえ、静かになった。]

ローズもそういうんなら…な。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…フン。

[その音を聞いて、肩がまた震えるギル]

トビー…
どうか、安らかに…

どうか…俺のように苦しまないでくれ…
こんな苦しみは…俺だけで十分だ…

皆、自分の思ったままに、自分だけの道を探せばいいさ。

マリー、そろそろ行くかい？
［マリーを両腕で抱き上げる］

グレン……理解してくれて、ありがとう。

あぁ、もう、今日が終るわね。
全て、幻みたい。

[血まみれのグレンを見つめ…手を差し伸べる]

できれば最後に…お前に認めてほしかった…。