人狼審問

――デボラは、薄らと目を開けた――

…なんだい、何やら騒がしいね。

――出て行くハーヴェイとすれ違う――

あぁ？どうした？
ちょっと出て戻ってみりゃだいぶお集まりじゃねえか。
しかし騒がしいな。何があったんだ？

――肩にかけられたショールに気づき――

ああ、誰かかけてくれたんだね。

――ショールを撫でながら――

…ふむ、これは、ロッテかね。
後で礼を言わなければいけないね。

エッタちゃんに、ヒューおじちゃんも…
ウェンディにはどちらが「今を見る」事ができるのか分からないの。ウェンディが分かるのは、力の大きさだけなの。

――走り込んできて――
ただいま！！あれ？ハーヴェイさんは？

･･････野犬がいないか見回りに出てしまいました......

野犬は居なかったけど、ノーマンさんのかっ……ううん、何でもない、野良犬は居たけどおとなしい仔達だったよ。

――ウェンディに、今日の出来事を聞いた――

ヘンリとヒューが、自らを今を見る者だと名乗り出たのかい。
しかも名乗り出たのは、ほんの少しの差、か。

…夢を喰らう狼は、互いにしか聞こえない会話を成せるという。
その「囁き」を用いて、こっそりと相談をするんだそうだ。
ぞっとしない話さ。

けれど そんなに短時間なら、ヘンリが名乗り出た後に、相談する暇はなかっただろう。
それを考えると、片方は…染まる者だろうか。
染まる者は、狼の「囁き」を聞く手立てはないそうだからね。
予め相談していた可能性もあるから、断言は出来ないが。

…何にせよ、他にも名乗り出る者がいないか、待つべきか。

…ああ、見る先はロッテで異存ないよ。
もしロッテもが、自分が今を見る者だと名乗り出れば、話は別だけれど。

――見回りから戻ってきて――
多分大丈夫です、でも、皆さん外に出る際は注意してくださいね

――リックから話を聞きながら飲みかけたコーヒーを軽く噎せる――

ちょ、ちょっと待てよ、ヘンリ！血筋なんて初めて聞いたぞ！
…んで、ヒューの旦那もそうだと言ったんだな…。
ヒューの旦那は見て貰う者の候補に少し挙がっていた気がするが…。

まあ、どっちかが偽物…な。少し頭が痛え。あー。

ん。見る者はシャーロットで構わないさ。
俺だって確固たる根拠があって言ったわけでもないしな。

ハーヴェイお兄ちゃん、あんまり意見聞いてないから、纏めて色々話してくれると嬉しいなって僕思うんだ、お願い出来るかな？

･･････この一件に関しては、私はヒューバートさんを疑っています。

心理や、人としてでなく、確率の問題としてですね。
あの場にいたのはリック君、ヒューバート、ヘンリエッタ君のみだそうです。リック君は除外して、ほぼ2名の状況で両方が名乗り出たのです。
リック君と、ウェンディ君とヘンリエッタ君を除いた12人のうち、あの場に今をいる者がいたとなると、12分の1の確率ですが、もしヒューバートが夢喰いだとするならば、12分の4となります。明らかにこちらの方がありえる話であると思っています。
　ただ、私はこの一件に関して二人とも疑っています。皆が今を見る者が名乗りを上げることは危険だと話していた中で、ヘンリエッタ君は名乗りを上げました。あまりにも不自然過ぎます。

ただ、しかしながら偶然にヒューバートが本当の今を見る者とも言えなくも無い。そこの所が難点ですが。

――ふと思いついたように――
今ここに居る他の皆さんは今を見る者ではないんですよね？

――憂鬱そうな顔を上げて――

全く、勝手に大騒ぎしてるのは君たちじゃないか。
どう考えても直系の僕が本物なのに勝手に混乱しちゃってさ。
悲しいかな、先祖の栄光はここまで落ちたか。

――突然、いつもの無邪気な笑顔に戻る――

……なんてね。
僕はご先祖様の生まれ変わりではなく、僕でしかない。
僕が本物である証。僕の血ではなく、行動で示してみようじゃないか。
……さんざん「名前」を嫌っていた僕が名前に頼ってるようじゃ、ちょっと格好悪いしね。

それと、今更だけれど、ニーの提案にね。　>>511

もしも、の話をしよう。
今を見る者が複数出て、別々の者を「判定」した場合だ。
一人の今を見る者が、誰かを狼だと言ったとする。
恐らく、今度はその者を過去を見る者に「判定」させることになるだろう。
そして、その者が過去を見る者に狼との判定を下された、としよう。
別の、狼と言われた者を「判定」しなかった今を見る者は、こう言えるのさ。

「私自身は、その人を見たわけではない。
　染まる者が狼を当てたか、狼自身が仲間を切り捨てたのかもしれない」

とね。
情報は、あやふやになってしまうだろう。
リクの心配とは、ある意味 反対だね。　>>539
だから婆は、別々に「判定」するのには反対さ。

この話を聞いて名乗りを挙げてないと言うことは、違うっつー事だろうよ？
なあ、ハーヴ。ちゃんとリックの質問にも答えてやれよ？

･･････クインジー。私はヘンリエッタ君が血筋であると聞いている。おそらくその時周りに何人かいたはずだ。

>>365

･･････あぁ、確かにそうだ。この際はっきりと言っておこう。私は今を見る者ではない。

――ユージーンの言葉に動きを止め――

おあ？…本当だ。
済まねえ…もうボケたのかね俺は…。

今日はやたら歳を感じる日だ。
ユージーン。ありがとな。

ん？ちゃんと言った方がいいなら言っておくぞ。
俺は今を見る者じゃねえ。

――リックを見て――
OKだよ
ウェンディの神託によると集められた僕達15人の中に
人狼と呼ばれる僕達の敵が三人、襲われると眠りについてしまうらしい
それを信奉するもの、染まる者が一人、人間でありながら、狼の味方をする者らしい
そして
今を見るもの、つまり人か狼か見分けれる者が一人
過去を見るもの、これについては今一よく解らないんだけど
退ける者、狼から守ってくれる者が一人居る
そして今、今を見る者として
ヘンリ嬢とヒューバートさんが名乗りを上げている、今日はシャーロットさんを見てもらう予定だよね

…うん？
ジーン、夢を喰らう狼だとするなら、確率は12分の3ではないのかい？
染まる者も、夢喰いとして数に入れているのかね。
だとしても、染まる者が偶然その場にいた確率も、12分の1。
単純な確率だけで言うのなら、ジーンはヒューを狼ではないか、と疑っているのかい。

…単なる揚げ足取りになってしまうけれど、一応ね。

――ユージーンを見やり――

そういえば君は僕達が集まっていた少し後に広間に来たから知らないか。
僕が広間に来た時に、リックが僕にラブコールを送っていたからね。
――いたずらっぽく笑みをもらし――
これに答えない訳にはいかないだろ？

それに、僕はリックやウェンディが好きだからね。
100人が右を指していても、リックが左を指しているなら僕は左に行こう。
つまりは、そういう事。

･･････しかしながら先の発言で、ヘンリエッタ君の先祖が本当に今を見る者なのかは私には分からない。

もし彼女が夢喰いだったとすると相当な狡猾な詐欺師だと言えるだろう。

･･････ん、あぁ、婆さん。そう取ってもらって構わない。私は純粋に確率論として、ヒューバートを疑っている。

まぁ、それでヒューバートが本当に今を見る者で、気を悪くしたなら、謝っておこう。まぁ、それで嫌われるようでも別に私は構わない。すでに慣れているしな......

僕の言い方が悪かったみたいだ……
ハーヴェイお兄ちゃん、お兄ちゃんはどう思ってる？
今日、誰を見て欲しいって思ってた？
二人出てきた今を見る者はどうして二人なんだと思う？

――ヘンリエッタとヒューバートの方に向き直り――

凄くわがままなお願いなんだけど、毎日日が変わる時には必ずここに居て欲しいな。
うん、これは僕のお願いで決まりでも何でも無いんだけど、僕たちの話し合ったことが今を見る者に反映されなかったら意味が無いなって思ったから。

――再度リックをみて――
それで僕の意見だね、僕シャーロットさんで依存はないね、ニーナの血筋どうって一番拘ってるのはシャーロットさんだと思ったんだ
今を見るものとして名を上げてる二人だね、二人とも本物だったらいいと思ってるよ、どちらか偽者と決め付けるだけの自信は無いけど唯ヒューバートさんが偽者なら染まる者じゃないかなと思ってるよ

――リックに微笑む――

ふふっ、元からそのつもりだよ。
最初からずっと言ってるけど、リックの為に何か出来る事があれば何でも聞くからね。
遠慮せずに何でも言ってよ。

――ぱたぱたと駆け込んできて――

ごめんなさい！遅くなってしまいました・・・。

ハーヴェイお兄ちゃん、もっとお話した方が絶対に良いよ、じいちゃんがね、狼はとても口のうまい人、とてもおとなしい人、とても従順な人に憑依することが多いって言ってた……
お兄ちゃん、とってもがんばってお勉強してるんだもん、いっぱいお話聞かせて僕たちを導いてよ。

ん……や、みんな。いい夜だね。

――場の雰囲気がいつもと違うことに気が付き――

どうかしたんですか？なんだか、とげとげしているような・・・

…どうした？ラッセル。
いつもの晴れやかな笑顔はどこへ置いてきた？

――シャーロットに気が付き――
もし、ロッテお姉ちゃんに依存が無ければ、今日僕たちの後ろ盾に成って貰えるかどうか？って
エッタとヒューおじさんに見て貰おうと思ってるんだけど駄目かな？

ああ、ロッテに、ラスかい。
状況が変わってね。

…そうだ、ショールをかけてくれたのは、ロッテだろう？
ショールから優しい感じがしたからね、そうだと思ったのだけれど。
ありがとうね、暖かかったよ。ほ、ほ。

えっと・・・私が今日は見てもらうって事なのかしら？

　私は今を見るものではないです。

これはきちんと言っておかないといけませんね

ふん、結局シャーロットで決まりそうなのかよ・・・。
ま、別にいいけどよ、疑うからというよりは安心できる、かもしれないからな。

ハーヴお兄ちゃんに聞きたいの。ロッテお姉ちゃんでも良いのは分かったの。そうじゃなくて、ハーヴお兄ちゃんは誰を見て欲しいと思っていたかが聞いてみたいの。

――リックの方を見ながら――

私が後ろ盾なんて、そんな大事な役目できるかしら・・・

僕、ノーマンお兄ちゃんが牧場でしてるような顔をしてくれるなら、ノーマンお兄ちゃんでも良いんだけどなぁ
――無邪気に笑って見せた――

･･････まぁ、私もシャーロットさんで良いです。

どのような結果になったとしても
我々にとっては不利益にはならないでしょう。

――来た人達に手を振ってからぺこりと頭を下げて――
こんばんはなの。いっぱいお話を聞かせてくれると嬉しいの。

――シャーロットをまっすぐに見て――

うん、お姉ちゃんなら安心だもん。

――頭を押さえながら、起き上がる――

こ、こんばんは・・・！


――顔は恥ずかしさから真っ赤である――

――デボラを見つめ――

おばぁさま、風邪ひきませんでした？
ショールだけでは少し心配でしたけど・・・

そういえば僕は結局誰を見たいか言えずじまいだったな。
個人的にヒューおじさんを見たかったんだけどね、それを言おうとした瞬間に我こそが今を見る者だとか言い出して……。
結局言いそびれちゃったよ。

――トランプを片付け始める――

それで、今日はシャーロットお姉ちゃんの夢にお邪魔するって事で良いのかな？

――ウェンの方を見て――
僕かい、そうだね僕はユージーンさんが良かったかな、特に深い理由は無いけどね

――リックの言葉に驚き――

ぼっ！俺は牧場なんかしらねぇよ！！！

――落ちたセシリアを見て、楽しそうに笑う――

ほ、ほ。
寝相の悪さは、相変わらずだね、セシル。

――セシリアに詳細を話した後、シャーロットの方を向いて――

ああ、昨夜は然程寒くはなかったからね、大丈夫だったよ。
…とはいえ、ちゃんとしなければね。
婆も、年なのだから。

――真っ赤になって反抗する――

あ、相変わらずって――！
今日は・・・部活で疲れてたから・・・
いつもは違うんだから！！

――ノーマンにへたくそなウィンクをして――

そうだね、ノーマンお兄ちゃんと牧場は似合わないね
人違いだったかも知れないごめん
（って、ちょっと棒読み口調だったかなぁ？）

――シャーロットの方を向き――

先輩・・・えっと、頑張ってください！！


――自分でも何に対して頑張ってといったかわからない事を、真っ赤になりながら言った――

（やっぱりあれ、ノーマンなんだ……）
（牧場で子犬相手に人生相談……）

――ノーマンの方を向いて――
ところで、ノーマン君は羊とヤギどっちが好きなんだい？

ヒュー、エッタ、どっちでもいいんだが、その「今を見る」力に、こう、朝までぐっすりとか。
出来れば頭痛もしゃっきりとか。そういうおまけはないもんかな。
もしあるなら是非次は僕で御願いしたいね。くぅ。

ばっ、お前らなんだその顔ッ！！

牧羊犬たちに揉まれて幸せそうな顔、してましたねえ……

いえ、だれがとは言いませんが？
――ノーマンをちらりと見て――

――ようやく落ち着いてきて、考えをまとめ始める――

（う〜ん、今を見るものが二人かぁ。
　文庫本だと、同じ特殊能力を、二人が使うってことはないから・・・やっぱり、どっちか偽者なのかな・・・
　二人とも本物ならいいのに・・・）

（ヘンリ、知らないフリしてやれよ。それが大人の優しさって奴だ…）

――そして段々思考がそれて行く――

（ノーマンさんって、子犬が好きなのかな・・？？
　何となくほのぼの〜）

――セシリアに微笑みながら――

私で、後ろ盾になれるか、心配なんだけど・・・
判断してもらうことで、みんなも考える材料が増えるでしょうしね。

……ラッセル君、頭が痛いのかな。

――ラッセルの額に掌をあて――

ふむ、少し熱くないかな……薬でも飲んだらどうだい？

――ハーヴェイを睨んで――

どっちも好きじゃねぇよ！

。o0(うへぁーー！！！！！！！！)

･･････

（みなさん。よくこの状況で談笑なんてできますね......私はおちおち寝てもいられないというのに......）

僕、前にノーマンお兄ちゃんみたいな人が
すっごくひよこをかわいがってるのを見たことが有るんだぁ
夢だったかなぁ？

――今度はヒューバートを睨んで――

ほのぼのとはしてねぇっ！！！ほら吹くなこのヒゲッ！

――ラッセルを覗き込みながら――

風邪かしら・・・
おばぁさまの特性お薬いただいたら？
とっても効くのよ、ただしとっても苦いけど♪

――ユージーンに向かって――

溜息とか暗い顔をすると、幸運の神様は逃げて行っちゃうんだって
今日、サイモン神父に何度も言われたんだ…
だから、僕…幸運に成りたいから
もう、溜息付かない事にしたんだっ

つまり犬が目当てだという事だね

――怒鳴っているノーマンに怯えながら――
ウェンディ悪いことしてないの。でもごめんなさいなの。

何、ラッセル寝不足なの？
僕の香り袋を貸してあげよう。

――2階から小さな袋を持ってくる――

枕の下にでも置いておけば良く眠れるらしいよ。
「らしい」ってのは僕はあまり変化を感じられなかった訳なんだけども。
ま、良い匂いがするし損にはならないと思うよ？

――シャーロットの言葉に、彫り物から視線を外して――

なんだい、ラスや。
特別良く効く薬を調合してやろうかい？
なぁに、病気なんてすぐに吹っ飛んじまうさ。

飲むまでが、大変かもしれないけどね。
ほ、ほ。

――リックの方を見て素顔で――

ひよこは俺じゃないぞ。それは、夢だろ。

そんな夢食われちまえッ。

ラッセルお兄ちゃん……
多分、ピアノに対して首を９０度に曲げて寝てたから
それで頭が痛いんじゃないの？

くそう、有難いけど、皆、ここぞとばかりに僕で遊んでないか。
その薬全部飲んだら、二度とコーヒーで苦いと思えなくなるんじゃないかって気がするよ。

心頭滅却、の路線でいこう。薬は好意だけ頂くよ、皆。あ、エッタの袋はもらっとくね。

――くすくす笑いながら――

ひよこは、ね・・・

――リックに向かって――

･･････なに、いいんですよ。リック君はそのままでも。ただ私は先代から......いや、やめておきましょう。リック君はそのままでいいんです、ええ。

――ふと視線をさまよわせて――

レベッカさんとケネスさんが居ないね……
大丈夫かな？心配だ……

――ラッセルを見て――
薬が嫌かい、それならいい方法があるんだ、僕がバイト先で絡みまくる酔っ払いを黙らせるときに使うんだけどね、ちょっと痛いかもしれないけど、確実にぐっすりさせれるよ

（ぐっすりじゃなくてぐったりだったかな？ま、いいや）

――ユージーンに――
僕は、ウェンの言葉を信じてみんなに集まって貰ったんだけど……
「敵を探すため」って言うよりは「力を合わせて封印しよう」ってそう思ってるから……
だからね、前を見よう、出来るだけ前を　ねっ

――ちいさな水晶球をラッセルの額に押し付けて――

薬がいやなら、これはどうです？
冷えますよ。

フライパンは勘弁してくれ、ハーヴェイ。

おや。
噂をすれば、なんとやらだね。

悪ぃ、何かぼーっとあれこれ考えてたら時間を忘れてたぜ…
遅くなって済まなかった！ふぅ…やれやれ。全力疾走は堪えるぜ…

――肩で息をしつつ窓際へ寄り、ポケットから煙草を取り出した――

あっ！大事な事を言い忘れてた
ロッテお姉ちゃんがどうか？って言うのは
エッタが先に教えて、その後にヒューおじさん
どっちが怪しいから先とか後とかじゃなくて
言い出した順番なんだけどねっ

有難う、ヒュー。でもちょっと収まってきたから遠慮しておくよ。

そう？残念

――深呼吸すると共に煙を吸い――

ふぅー………。
んで、何か怒鳴り声やら何やらが外まで聞こえてたんだが…何かあったのか？

全く、いつものことながら、時間に無頓着だねえ、お前は。

――ケネスに向かって――

遅かったんだね、ケネスおじちゃん
もうすぐ夜明けだし、もう決まっちゃったんだけど
結局、ケネスおじちゃんは誰を見て欲しかったの？

――突然顔をしかめ――

こらーっ！此処で煙草を吸うな！
全く、「全席禁煙」の張り紙でもしておこうかな。

リック、発表順番は了解だよ。
後でも先でも、結果は変わらないけどね。

わーるかったよ婆さん。
別におれだって遅れるつもりで来てんじゃねーんだから見逃してくれよ。

――リックに振り向き――
ん、ああ…おれはヒューバートさんを視て貰おうと思っていたんだが…
その…アレなんだろ？今を見る者とかって奴？
まあ、モノホンだったら頼もしいと思うんだが…
率先者の一人に為って貰いたかったんだよな…ホントは。
…まぁ、仕方ねぇか。

あぁー、悪ぃ悪ぃ、ちゃんと窓の外に煙出してっからよ、な。
あんまピリピリするなよ、ヘンリエッタ。デコ広がるぜ。

――目を擦り――

……そろそろ夜も更ける。
僕は失礼するよ。
夢は明日の朝一に皆に教えてあげる。

最高に良い夢と目覚めを。
おやすみー。

……僕は、たばこの匂い好きだな…
今は居ない父さんの匂いだから

（俺も吸いたいんだがなあ…バルコニーに灰皿でも置くか？）

私も寝ないといけないのよね？
少し眠ってきます

･･････私は明日までここで寝さしてもらうよ。さてお休み。

ウェンディもお休みするの。エッタちゃんにお部屋用意してもらったの。嬉しいの。

。o0(俺は煙草はやらねぇ、あいつらが怒るからな)

――などとぼーっと考えている――

お前のおやっさんも、良く吸ってたからな…。
あの人にはガキの頃から色々と世話んなったよ。
こうしてちゃんと手に職があんのも、あの人のお陰だしな…。

…ん？ああ…そうか……寝ないと、視れないんだっけか…？
結構不便な力なんだな……面倒くせぇぜ。

――煙草を揉み消して、ごろりと床に転がった――