人狼審問

･･････む、もう朝か......

･･････ニーナ君......どこへ行っていたんだい......みんな心配...それなりに心配していたんだよ......

――起き上がり、目を瞬かせ――

……外が明るいな。

結果の発表は待って！

――ソファに保たれ目を閉じたまま動かなかったが、眉を少し動かすと躰を少し震わせる――

ぐ……。

――苦しそうに呻くと躰を捩り、うっすらと片目を開けた――

ん、もう朝か・・・・・・？

イテェ。


――手を子犬に食われている――

――シャーロットの声で、目が覚める――

ぁ、おはよう・・・

ニーナお嬢さん、いたのかい……？
皆、心配していたよ。

ヒューバートさん、結果の発言順、もう一度考えてください。ニーナが来ました。

――目をこすりながら階段を降りてくる――
もう朝なの。ウェンディよく寝たの。
すごく疲れてたの。

――犬に向かって話しかけている――

メシはまだだっつの、落ち着け。
手はお前の食いモンじゃねぇよ。

ニーナ・・・どうしたの？あなたらしくないわ。
結果はまだまってね。

ふむ。
ニーナお嬢様が誰を見たか、それをまずききたいな。

ラッセル君を見たなら、彼女に一番。次にヘンリエッタお嬢様。
それ以外であるなら、ニーナお嬢さんは一番最後に。
過去見たちについては、変更はいらないだろう。

…ごめんなさい…心配おかけしました…

今さっき部屋に入ったので、話の最後のほうは聞いていましたが

どなたか詳しく話していただけますか？

――子犬を軽く撫で――

ほら、やめなさい。
ノーマン君はおいしくないよ。

――仔犬に向かって手を伸ばしながら――
バニラ、こっちに来るの。
あのお兄ちゃんは怖いの。オイタしちゃダメなの。

――ノーマンの方を向いて――
ごめんなさいなの。
えっと、えっと、どうか怒らないで欲しいの。

そういや、俺も腹減った。

――台所を漁ろうとしている――

……詳しく、と……

どこから話せばいいのやら？

――ニーナに、事情を説明した――

――ウェンディに――

んあ、いや、コイツはお前にやった犬じゃねぇよ、アレの兄弟だ。
似ていて紛らわしいがな。

――ウェンディに――

ほら、バニラはこっちだよ。

…ヒューバードさん…あたしは部屋に入る直前にみんながラッセル君について話している事は耳にしていたよ。

だから、見たのは、ラッセル君、それだけは確かだよ。

ああ、私の言った順は提案だよ。
シャーロットお嬢様はそれでいいかな？

……そう、ラッセル君をみたか。

ええ、ヒューバートさんにお任せです。
――ヒューバートに微笑んだ――

ニーナお嬢さん、結果を発表願いたい。
ヘンリエッタお嬢様は、ニーナお嬢さんの後で頼む。
その後にクインジー君、デボラお婆様に。

……さして重要ではないのかもしれないけれどね、順は。

とりあえず発表順に関しては、みんなの意見が統一されて指示が出るのを待つよ。

それは指示が出たと解釈してもいいのかな、ヒューバートさん。

ならば結果を言わせてもらうよ。

ラッセル君の夢…それはとても暖かい感じはしたけれど…共鳴できるものではなかった…それはうれしいのか…悲しいのか…

ラッセル君はどうやら夢喰らいでは無いようだよ。

人間である事を喜ぶべきか…夢で共鳴できなかった事を悲しむべきか…これはあたしの問題ですね…

ヘンリエッタお嬢様はいらっしゃるのかな。

……。

――ヘンリエッタはもじもじとしている――


ラッセルは……、その、
「夢喰らい」じゃなかったけど……。


――ラッセルの姿を認めると顔を真っ赤にし――
――2階の自室へと駆け上がっていった――

――ドアを勢いよく閉める音が聞こえた――

……ラッセル君、若いのはいいが。
ほどほどにな。

･･････だからあれほど顔に出さないようにと......

――ラッセルの方を横目でちらりとだけ見る――

これでリック達の後見もラッセルにバトンタッチね
――ほっと一息ついている――

これで、ラッセル君は人であると確定したね。
おめでとう、ラッセル君！

――ラッセルの肩をぽんぽんと叩く――

――ヘンリエッタが閉じたドアと、ラッセルの顔を往復させて、赤くなる――

ラッセル………お前………。

――ヘンリエッタの様子を見て複雑な顔をした後、潰れた目を軽くさするとゆっくりと口を開く――

夢の中のハーヴェイは、こちらを笑って見ているだけだった…。
あいつは、人間だった。人間だったよ。

――夜明けの、瞬間。
　　　魔法陣の描かれた地面の上に立ち、聖剣にそっと手を触れる。
　　　そして、静かに目を閉じた。

　　　憎しみ、怒り、悲しみ。
　　　綯交ぜになった負の感情が、手を通して伝わってくる。

　　　そして見えたのは、獣が月に向かい、遠吠えをしている姿。

　　　それを最後に、ふっと全ての力が抜け落ちた――

――広間に戻り、皆に、自らが「見た」内容は伝えた――

ハーヴの魂は、狼に捕らわれていたよ。
…ああ、ハーヴは「夢を喰らう狼」だったんだ。

酷く…、苦しそうだった。

――それだけ伝え、椅子に倒れるように座り込む――

やれやれ。
この応接間の壁をパールピンクに塗り替えて、フリルのついたカーテンと落ち着いた暗めのシャンデリア、ロココ調の猫足家具に中国の陶器と最上級のお茶、ウェディングケーキみたいな繊細な砂糖菓子をご用意してお待ちしてたんだけど。
片や入り口で、方や戸を開けるなり、お帰りになっちゃったみたいだよ。

残念至極。もっかいやる？

――セシリアは、デボラとクインジーの顔を見比べた――

ハーヴェイの判定はそれぞれ違うのか。
そして、アーヴィ以降襲われたものはいない。興味深いね。
「退ける者」がこっそりきっちり働いてるって事かな？

――ニーナを見つめながら――

ニーナは今日も遅れてたら誰を見るつもりだったの？
一応聞いておきたいわ

……なんだ、ラッセル君。
気合を入れすぎだ。物事には程度がある……

――クインジーとデボラをみつめ――

ある意味、予想通りか。ハーヴェイ君の姿はわかれたね。
クインジー君には、ニーナお嬢さんが見るものだと判断できた、ということにもなるのかな。

――ラッセルの言葉を聞いて――

…そうだ。
今日は誰も、夢を喰らわれてはいないのかい？

――皆には見えないようににやりと笑って――

くく、そうか。あらかた読めたな・・・。

――小声でつぶやいた――

――ラッセルの方を見て――
レベッカお姉ちゃんとケネスおじちゃんの顔を見ないの。
でも、襲われているのとは違う気もするの。
ただのお寝坊さんだと思うの。

･･････ええとどうなんでしょう。まだ顔をみせてないのは......

……いや、わからないね。
ケネス君とレベッカお嬢さんの姿がないよ。

･･････レベッカさんと、ケネスですか......無事ならよいのですが......

お寝坊さんだといいねえ……

――ウェンディの頭を撫でて――

･･････レベッカさんのことですから、お店を開いてる可能性もありますし......ケネスは......どうせよからぬことをまた企んでるかもしれませんね......どちらにせよ寝坊ってことはないでしょう......

･･････まぁ、ケネスは酒で酔いつぶれてる可能性は否定できませんがね......

…今日は一度眠る事にします…ヘンリエッタに…部屋を借りても怒られないかな…

こっそり借りてこっそり返しておけばOKだよ。多分。

寝る人はお休み、お疲れ様。

…そうか。レベッカは…ケネスは、無事だろうか。
まあ、きっと二人とも良い夢の中なんだろうさ。

そう思いたいね。

・・・まさか、二人でどっかにシケこんでんじゃ？

ニーナ質問には後でもいいから答えておいてね〜

――ノーマンの言葉を聞いて目を丸くし――

お、おい！滅多な事言うんじゃねえよ！
ま、まさかそんな…。

――どうも気になるらしい――

――クインジーを見てにやりと笑い――

ありえないことも、ねぇだろ？


それとも、クインジー、悔しいのか？

･･････クインジー......まさか君......レベッカさんのことを......？

シャロ、了解だよ。ちょっと、今はまだ頭がボーっとしてるから、一度部屋で休ませてもらって、それからまとめて返事させてもらうよ。

えっと…二階への階段はこれでいいのかな…

クインジー君、何を慌てているのかね。
それに、熱でもありそうな顔をして……どうした？

――クインジーの顔を覗きこみ――

…となると、やはりクーは染まる者、か。
低い可能性を考えない限りは。

――トントン、と椅子の肘掛を叩き、それから、慌てふためいているクインジーを見て、笑っていいのかどうか、迷うような表情になる――

…さて。
あまり根を詰めても倒れてしまうね。
婆もそろそろ、休ませてもらうとするよ。

みんな無事だといいですね
ラッセルにバトンタッチしたら、力が抜けちゃった。
私も家に帰ってきますね

い、いや、まあ、そうだが。そうなのか？
って何言ってんだバカ！悔しいわけねえだろが！

――言葉に詰まりノーマンの額を軽く弾く――

あのな、ユージーン。
俺はレベッカの幼馴染みとしてだな…。
いや、ケネスの友人としてあんなガサツな…

――声は次第に小さくなっていく――

それならそれで楽しそうでいいよな、ノーマン。なぁ、クインジー？

そして、これは皆にお願いなんだけどね。
僕らはこの別荘に閉じ込められているわけではないし、それぞれ家でやることもあるだろうとは思う。
「顔を出せ」ときつく言うよりは「北風と太陽」式に焼き殺し、じゃない、暖かく包んで胸襟を開いてもらおうよ？

･･････ん？レベッカさんとではないのか......

ん？んん？いや、だとしたらケネスのことを......？

い、いや。そ、そのなんだ。別に人それぞれだしな...うん。まぁ、私は反対はしないよ......

――にやにやとクインジーを見て――

どっちとも親しいからこそ、のけものにされたみてぇで悔しいんだろ？

――クインジーの耳元で――
本気なら、奪っちまえよ。

誰とは言わねぇがな。

――目の前の、興味はあるけど恥ずかしさから付いていけない話題に顔を赤くする――

ぇ、えっと・・・
学校いってきます！！


――朝食も食べず、逃げるように出て行った――

おい！お前ら！面白がってんじゃねえぞ…！
………取り敢えず落ち着こうぜ。な。落ち着け。

――耳元のノーマンに――

ったく、どこで覚えてきたそんな台詞！

――ラッセルに頷き――

だが、顔を見せないと、信用できる以前の問題になっちまう、な。

――ラッセルに頷き――

わかった。優しく焼き殺す……
ではなく暖かく抱き絞めるように包み込むと誓おう。

――話がよくわからなくてキョトンとしている――
みんな仲良しが一番なの。
クインジーおじちゃんがどうしてそんなに慌ててるのか分からないの。

――クインジーの姿にすこし笑い――
……落ち着くのは貴方ではないかね。

ああ、セシリアお嬢さん、いってらっしゃい。

と、無駄口が過ぎたな。

。o0(牧場に)
出かけてくる。

確かに、俺もお前の意見に同意だな。

――ラッセルに頷く――

で、だ。あのな、ユージーン。
俺に変な趣味はないぞ。それだけは理解してくれよな。
でもまあ、その、なんだ。
別に誰かを好きというわけでもなんだ。うん。

ウェン。俺は慌ててない。慌ててないぞ。

――セシリアに手を振り――

さ、コーヒーでも飲むか…。

そうだね、君の言うことは筋が通ってるよ、ノーマン。
でも、幸い僕達には時間の猶予は少しはある。少なくとも今は、長い目で行きたい。

で、僕が話を纏める係りでいいのかな？
僕も学生の身、レポートやら恋文の代筆やらいろいろ頼まれ仕事もあるので、いつもここにいるわけではないし、夜型なのもご承知の通り。
夜が明ける直前までその辺をふらふらしている可能性が高いんだ。

みなの意思決定を明日、もう今日かな、の夜半までにお願いしたい。それを聞いて、僕が仮のまとめを出す。
それを更に半日皆に検討してもらって、日付変更前に再検討、決定とする形にしたい。異論があったらお早めに。

･･･さて、私もそろそろ家に戻らしてもらいますか......

―――温くなったコーヒーをカップについで―――
ねぇ、クインジー。
こう狭い村だと娯楽が少ないのか、みんな色恋沙汰にしたくなるんだろうね。
僕もニーナと喋ってはクインジーに、エッタとピアノ弾いてりゃヒューに気を使われちゃうしね。遊ばれたのかな？

で、実のところどうなのさ？

心の準備があるから、決めるのは早めが良いと思うの。
日が変わるより早めに決めておきたいの。

ユージーン、無事夢から戻れるように、ね。

ああ、ラッセル君。異論はないよ。

――ラッセルに頷き――
うむ。そうだねクインジー君。
実の所はどうなのかね、私も気になるよ。

――ラッセルの事をちらと見――

さあな？どうだろうな。
真実は夢の中さ。

――ニッと笑った後誤魔化すようにコーヒーを干す――

ヒューの旦那まで…全く、大人なんだからよお。

――また少し挙動が怪しくなりつつ――

あ、ラッセル。纏めや時間について、俺も異存はねえや。

あ、いやいや「どうなのさ」は「見る者」の真贋と、その他の中に潜む狼について、だよ。

なんてね。

―――にやっと笑ってコーヒーを干した―――

ふふ。
ラッセル君の言うように、
この村で話題にすることなどそれくらいでしょう？

――ラッセルの耳元で――
……クインジー君の反応がどうにも素敵でね……

――大慌てで扉を蹴って重い雰囲気の中、暫く立ち尽くし――

…悪ぃ、今戻った…。

――レベッカはいつものようにどたばた駆け込んできた――
なんだかいつも自分の第一声がごめんなさいになってる気がしてきたわ。こう都合悪いのが重なるとへこんじゃうわね。ほんとごめんなさい・・・

おわっ…！何だ手前ぇ…お、脅かすな…！

おかえり、お二人さん。

――クインジーに笑いかけ、肩にそっと手を置き――
どうしたんだい？
……世界の終わったような顔をして。

ってゆーか。かんじわるいわね。
ケネスと同時ってイメージ悪すぎ。部屋に入るところからやり直したいわ。ケネス抜きで。

クインジーもなにびびってんのよ。しばらく笑いの種にできそうよ。あはは。

―――真面目な顔になって―――
「今を見る者」二人は健在で、判定はまだ期待できる。
皆には誰の夢を覗いてもらうかを決めてもらわないとね。

「部屋」に送り込む者については、更に慎重に行きたいところだけど、「過去を見る者」から選ぶなら誰、それ以外なら誰を、という風に二人挙げて欲しいな。

あと、エッタとの会話や昨日のバタバタぶりを見てもわかるとおり、僕は結構抜けている。指摘や補足は大歓迎だよ

何でだよッ！おれが全面的に悪者みてーな言い方しやがって！クソッ…

言伝も無しに時間に遅れて悪かったな…。取り敢えず今までの話を訊かせてくれよ…

は、はは、は。
いやあお揃いで。面白え展開だな。

…少し、外の空気を吸ってくる。

――ラッセルに了解、と言って肩をぽんと叩くと、ふらふらと出て行った――

ラッセル君……い、いや、言うまい。

ケネス、話は他の人からきいたほうがいい。ラッセル君のお話には少々粉飾が混じって居るようだ……

どうも危機的状況みたいね。まぁ顔出せてないから当然の結果といえば当然の結果ね。

私、前からハーヴェイが怪しいと思ってたの。あんま顔見ないしみんなとも絡まないしね。つきあいわるい私がいうのもなんだけどさ。それが過去を見るものだとか言い出したから疑いは一気に濃くなったわ。

……何れにせよ彼はもういないがね。

どうしたんだ、クインジーの奴…えらい暗いぞ…？

――話を訊いて――

……ハーヴェイ、殺しちまったのかよ…
……。

……ああ。
部屋に送るのではなく、異国のハラキリなる方法で、
眠ってもらうことになったのだ。
ハーヴェイ君の介錯は、クインジー君がつとめた。

……彼が沈んでいるのは、だからだろうね……

レベッカお嬢さんは、ハーヴェイ君が人に与さぬ者であると考えているのかな。

もしそうであるなら、染まるもの、夢喰らい。
どちらだと思うかね。

うーんっと、夢魔のほうかしら。
染まるものなら、もうちょっと喋るでしょうしあんなに間の悪いでてきかたしないと思うの。

ヒュー、鼻が伸びてますよ。
気休めになるかどうかはしらないけど、死んだわけではないそうだよ。
どっちにしろ、代わってやりたくなる様な立場じゃないのは間違いないけど。

ケネス、レベッカ、あなた達は疑われやすい立場だけど、あなた達自身は自らの潔白を知っている。つまり、僕や双子よりも多くのことをご存知だ。
誰が怪しいか、とかじゃなくても、思いついたことがあれば聞かせて欲しいな。

狼憑きさんたち多分二人は隠れてようとするとおもうのよね。私みたいに都合悪い風を装って様子を伺いつつね。多分それがいきすぎちゃって疑いの目を向けられたから封印されるの恐れて「過去をみるもの」だとかいったんじゃないかしら？
私偽者の3人目が出たこの展開、赤星さんからみてもイレギュラーだったと思うわ。

ケネスおじちゃん、レベッカおばちゃん、こんにちはなの。
今日、夢喰い狼に襲われた人はいないの。
アーヴァインさんでお腹一杯だったか、夢を食おうとして退けられたかどっちかなの。

私が思うに最後の狼憑きは私みたいに完全に村人として振舞ってるわね。仲間が不利になるような事もどんどん言ってくぐらいで完全に人間になりきってると思うわ。くやしーけど、私のポジションにぴったりね。

リックの話はおれだって訊いてる…
あんなの、一緒だぜ…転生の保証された死と、同じだ…。
何処の宗教だよ…畜生が！

――頭を少し振って――

…おれはハーヴェイが偽物だったとは思い辛い。
何故あんな時に明かす必要があるんだ…。

――顔を押さえ――
嫌だな、ラッセル君……
見ない振りをしてくれたまえ。

レベッカお嬢さん、お嬢さんはハーヴェイ君を夢喰らいだと思うんだね。
夢喰らい２匹は隠れようとする、それはわかる。
それがいきすぎて疑いの目を向けられる、
それを恐れるのもあるだろうね。

でも、3人目の偽者が出たこの展開がイレギュラー、
というのはどう言う意味なのかな？

――ウェンディの言葉に――
……本当だね。
今日は、夢を喰われた者がいない。

えーっと予想外って事。
私達の命綱は二人の「見るもの」だけどそれに一人ずつ偽者がつくのが形として綺麗じゃないかしら？
予定通り狼憑きが二人表へでていったというよりは、疑われて止むを得ずって感じじゃないかとおもうの。

二人表へでていった、じゃなくて三人ね。
いいまちがえっちゃった。

……狼憑き、というのは染まる者まで含めてのことなのかな。

ほんっとごめんなさい。初めの発言そのままでよかったわ。どうも頭が疲れてるみたい・・・
狼憑きは夢喰いのつもりでいってるの。

レベッカ、「疑われて止むを得ず」ならニーナが本物、デボラに憑き物、というのもありそうだけど。そっちの目はなさそう？

ケネス、僕もハーヴェイが本物、はありそうだと思った。その場合、偽者は何者だろうね？

ハーヴェイは、どちらの見る者ともつながりがありえた。
その点では惜しかったね……

ふん…どーだかな。

誰が怪しいとか、此奴が夢喰らいだとか…初めは言う気にもなれなかったが…おれには今のレベッカの方が数倍怪しく見えるぜ。

――ラッセルに向いて――

偽物か…。まずヘンリエッタが、「今を見る者」だと、真っ先に名乗り上げたな。それから次の日になってニーナが婆さんを「夢喰らい」だと言い放つと共に、「今を見る者」だと告げた。
…其れから婆さんが刃を返すようにして「過去を見る者」として名乗り、その後にはクインジーだ。だが、誰もが予想しなかった処から３人目の見る者が出てきた。
その３人目がハーヴェイの事だな…アイツが本物なら、染まる者と夢喰らいは互いにポカをしたって事さ。

婆さんは偶然とはいえ本当の事を言い当てられ、嘘を吐かざるを得なかった。クインジーはニーナの言う事を信じる事が出来なかったのか、本物だと思いこんで出てきちまった。…となれば、クインジーが「染まる者」で、婆さんが「夢喰らい」さ…ヘンリエッタも。

そう言う話が出来上がる。

私、色々考えるのは苦手だけどヘンリエッタの喋りは本物にしかできない喋りだと思ったわ。
私が本物の「今を見る者」だとしたらきっとあんなふうに行動してあんな風に喋る。
私は9割形ヘンリエッタが本物だと信じるわ。

ケネス君、もしハーヴェイが偽者であるなら、
染まる者、夢喰らい、どちらであると思うかな？

私は、ハーヴェイ君は真のものか夢喰らい自身、どちらかかと思っていたかな。

どちらにも出損ねた染まる者か、とも考えたのだが……
それなら、やはり無理に出ることはないのでは、とはね。

レベッカお嬢さん、
具体的にはどのような発言が、本物には出来ない喋りだ……と思ったのでしょうか。

ヘンリエッタお嬢様が、演技の上手い偽者にはどうしても思えないのかな。

ウェンディ、勘だけど、クインジーおじちゃんが夢喰いということはあんまりない気がするの。
夢喰いじゃないなら、部屋に行ってもらう事もない気もするの。でも、決め付けはいけないの。難しいの。

んーと。仲良くやってきた割には言ってる事は対照的だね。
クインジー、頑張れ。

みんな、時間的な拘束はそれほど気にしないでいいと思うので、この調子で思うところを言って欲しいな。

僕はちょっと二度寝させてもらうよ。夢の中にお茶と砂糖菓子を置いてきてあるんでね。

あれですよ、ラッセル君。
ちょっとくらい考え方が違うほうが、上手くいく――というやつです。

……おやすみ。

ハーヴェイが偽物だった場合か…。
おれは、あのタイミングで「夢喰らい」が嘘を吐く理由が無いと思うんだ。
だから、出遅れてきた「染まる者」か、本当に「過去を見る者」なのか…ヒューバートさんとは逆っすね。

「染まる者」なら、「夢喰らい」の身代わりになれれば万歳…って奴だろ？

どちらの「今を見る」人が本当か、というお話と、デボラお婆ちゃんとハーヴお兄ちゃんのどっちが慌てた狼か、というお話が組み合わさってるの。難しいの。

どっちにしても、ニーナお姉ちゃんは迷子になりすぎなの。心配なの。

そろそろ、店を開けてくるわ。今日はちゃんと来れるよう努力するわ。
みんな今日も一日がんばってね！

力を持つと名乗り出た者が、５人になったなら。

その中に夢喰らいが２人混ざっていることが、私達に確実にわかってしまうからね……私は、それが気になって。
思考の違いかもしれないね。

うむ。心配だね、ウェンディ。

――レベッカに手を振り――
いってらっしゃい、レベッカお嬢さん。

おれにはどうもアイツが夢喰らいだとは思えない…。
だから、どちらだったにせよおれは婆さんの言う事が信用出来ないんだよ。

長い時間姿を見せなかったおれが言うのも何だけどな。

――ケネスに頷き――
……何れにせよ、非常に悩ましい流れということに変わりはないか。

――ぐっと体を伸ばし――

私は、店に戻って暫く休むよ。
何か新しいものも見えるかもしれないからね。

ああ、はい…ごゆっくり。

おれも昨日は剰り寝れなかったんだが……
…あんま休んでる時間もねぇな。

――珈琲を一気に飲み干し――

おはようございます。

なんか、夢現で明け方からの話を聞いていたけど…
誰も夢を喰われなかったって言うのは凄く嬉しいなっ

ハーヴお兄ちゃんに…お部屋に行って貰った事への報いには成るね……って偽善だけどさ

――自嘲的に笑った――

――リックの言葉にうなずき――

おはよう、リック。あれからケネスさん達来たのね。
そうね・・・ケネスさんの言うとうり、ハーヴェィは、死んだのと同じよね。決定したのは私・・・。
退ける者を重要視して決めたけど、間違っていたのかもしれないわね・・・
よく考えたつもりでも後悔するわ。
でも、ハーヴェイに部屋に行ってもらった事を無駄にしないためにも、考えないとね。
退ける者が誰かの夢を守ってくれた、これってとてもすごいことよね。退ける者には感謝します・・・。

ハーヴェイが狼だった。こう仮定するのが一番罪の意識から逃れられる・・・
この仮定で考えるならニーナは偽者。クインジーも偽者。ニーナが染まるものならクインジーは狼。なぜハーヴェイが名乗り出たか。あの状況で一番部屋に行く可能性が高かったのは彼じゃないかしら？名乗りを上げる事で部屋に行くことを回避できる、もし部屋に行ったとしても見る者の信用割合を変える事が出来る。そんな理由しか思いつかないけど
罪の意識から逃れる為の考えだから矛盾点、穴多いと思います。ご指摘お願いします・・・

ロッテお姉ちゃん、おはようございますなの。
ウェンディ、心に決めてるの。
狼を全部退治できたら、どこかに飛ばされてしまったみんなを探しに行くの。ウェンディの力が足りなくて出口をちゃんと作れなかったから、これはウェンディの仕事なの。絶対がんばるの。

シャーロット、たとえそれが君の決めた事とは言え、僕たちがそれを承認した。彼が何者であったにせよ、君だけが責めを負う事はないよ。

僕は、ハーヴェイの正体については、憑き物つきでも、本物でもありえたと思う。皆にもどう考えるか聞いておくかい？

夜半には仮の決定を出しておきたいので、「これからどうするか」の発案もお願いしたいな。皆もね。

では、僕はちょっと出かけてくるよ。代筆を頼まれてた手紙を届けに、隣村まで行かなきゃいけないんでね。んじゃ。

ありがとう、ラッセル・・・
自分の意見にもうひとつ追加しておくわ。３番目の名乗りは、狼がする事ってメリットが無いように思うの。でも、部屋に送られる狼がそのまま判断されるより、過去を見るものの信用に傷をつけるって目的を持ったら？
おばぁさまが、偽者ならハーヴェィを人だと言っておいたほうが自分の信用を確保できる気もするの・・・

ウェンディ、ハーヴお兄ちゃんは狼だったと思うの。
すごく喋ってないの。きっと上手く憑けなくてお話が上手くできなかった狼だと思うの。

だから、お部屋に行ってもらうのは、今日はクインジーおじちゃんが良いと思うの。
そうでないなら、難しいけどレベッカおばちゃんかケネスおじちゃんなの。これはホントに勘なの。理由がないの。ごめんなさいなの。

見てもらうのは、ユージーンおじちゃんが良いと思うの。なんだかちょっと雰囲気が怖いからなの。

――家から屋敷へ戻ってきた――

･･････やれやれ......どこまで話が進んだか誰か説明頂けませんか？

･･････今日は少々決定時にいられるかわからないので、先に意見をこの場に紙に残しておきますか...

――ユージーンはいらない紙になにやら書き始めた――

〜イラナイ紙の文章〜

＝＝
今回意思決定時に少々用事がある可能性があるので
ここに意見を残しておきます。

私は今回部屋に送る者は前回と同様に名乗りを上げた者から順次送っていくべきだと考えています。そのうちで、今回はニーナ君を上げたい。

なぜなら、前回と同様に最終決定段階に2度いなかったと考えられる。彼女は今回前日の最後ギリギリに入り、見る者を確認したと言ったが、最後ギリギリのときに、いるのならば返答をお願いした時に無返答であったことだ。彼女が本物だと言うのならばその場で返答するべきだったはずだ。もしそうでないとしたら返答できなかった立場に違いない。つまり、その時点ではいなかったということだ。

また、ほかのいくつかの疑惑も彼女が狼であることの方が説明がし易い。今朝、シャーロット君の質問を後にしたこともね。本物ならば、普通にすぐ答えられたはずだと私は思っている。そうでないならば偽者だと考えられる。

次に過去を見る者をあげた者達だが、今回残った両者が違う見解を出したことからも、私には判断がつきかねない。なんとも不愉快だが、彼らの処遇はシャーロット君、ヒューバートさん、ラッセル君にお願いしたい。

最後に今回見定める者は名乗りを上げてない者を順次方をつけていくべきではなかろうか。ヘンリエッタ君は本物だと私はみているが、もしそうでないとしても、名乗りを上げてない者を送ることでいくらかは確認が取れる。

まぁ、最終的にはシャーロット君、ヒューバートさん、ラッセル君に決定はお願いしたい。私は上記のいずれかの方に意思決定は委任しておきましょう。

ユージーン
＝＝

･･････これでよし......と......

――ユージーンが戻ってきて書いた紙に付け足し始めた――

＝＝
追記。
時間を間違えたようです。おそらく意思決定時にはいることはできそうです。この紙は今夜の意見の１つとしておいてください。
＝＝

･･････これでいいか......

こんばんは、皆様。

――ユージーンの書き置きを見て――

……意外とお茶目だな、ユージーン君。

――ピアノに向かうラッセルに手を振り――
やあ、ラッセル君。ピアノは上手くなったかい？

ああ、そう。見てほしい者と、
送ってほしい者の意見を言いにきたのだよ。

私は、ユージーン君を二人に見てほしい。

送る者は……名乗りを挙げていない者からならレベッカお嬢さん。
名乗りを挙げている者からなら、クインジー君をお願いしたい……

昨日レベッカお嬢さんとお話したが、
いまいち、彼女に対する疑いは払拭しきれなかった。

クインジー君は……悪いが、私はニーナお嬢さんを信用しきれない。それが大きいかもしれない。

ううむ……
やはり、見てほしい者はセシリアお嬢さんにしてほしい。
些か姿勢が掴みにくい者から、見たほうがよい気もしてきたよ……

エッタも、あまり自分の力を気にせず考えを聞かせてほしいな。

ゆっくり考えてくれてOKだよ。ヒュー。
たまの休日だしね、のんびりいこう。

――ラッセルを見つけ、複雑な表情をしながら――

……僕が見たい人は、ケネスかセシリア。
こればっかりは単純に印象だけ、特に理由は無い。
理由が無いからこそ、見たいとも言えるけどね。

「部屋」に送るのは、僕を信じてくれるならニーナ。
僕視点で狼が確信できる人だから。
でも、それが駄目というならやっぱりクインジーだ。
クインジー視点では、デボラ婆さんが狼。
僕が本物だとすると、ニーナとデボラが互いに狼と言うおかしい事に。
やはり、デボラ婆さんの方が本物である可能性は高いから、クインジーは偽物。
多分染まる者だろうけど、少なくとも敵側の筈だからね。

これすらも受け入れられないなら、……デボラ婆さん。
クインジーとハーヴェイが同時に狼という可能性がどれだけあるか。
デボラ婆さんを「部屋」に送れば、「過去を見る者」の誰が本物でもその中の狼を退治した事になる。
……僕からすれば、なかなかありえない可能性、
間違いだとは思うけどね……。

――レベッカがどたばたと集会所に駆け込んできた――
こんばんわ！今日は間に合ったみたいね。

――新刊を読みながら別荘にやってきた――

・・・

――読むのに夢中なため、軽く会釈だけする――

――話を聞きながら、考えをまとめるために中空を見つめる――

――懐からだしたバニラの兄弟を足元において――
言って来い。

――子犬が二匹じゃれ合っている――

――レベッカはラッセルに襟締めでフィニッシュをかけ、エプロンの埃を払うとおもむろに喋り始めた――

今日はどうするか、かしら？
私はニーナを審問の部屋に送るのが妥当かと思うわ。
だって、ニーナあまりにも嘘っぽいじゃない。
私が言うのなんだけど、私達の命綱でありながら全然顔出さないのもちょっとおかしいし。

こんばんは
私は、今日部屋に行ってもらいたいのは、クインジーさん。
昨日ハーヴェイを決めた時にも言ってるけど過去を見る者に、退ける者を守る事をお願いしたいから。おばぁ様に先に行って頂いてもクインジーさんが出す判断は分かっています。それなら、おばぁさまがクインジーさんになんと判定を出すかの方が判断材料になると思うの。だから、今日はクインジーさんに行っていただきたい。

――ため息をつき――

僕は「不完全な部屋」に無実の人間を送りたくない。
「見る者」以外の何処に狼が潜んでいるのか、僕には全く検討もつかない。
だけど、僕の「今を見る」能力があればその内狼を見つける事が出来る筈だ。
それまでは、狼の可能性が高い「見る者」の中から送る人を決めた方が良い。
そう思っている。

私がもうヘンリエッタが本物だって思い込んじゃってるから、裏の意味でそうなってるって訳だけどね。

見極める相手はむずかしいわ。誰がどうなってるのかさっぱりわかんないもの。最後の狼は私達に溶け込む事に全力を尽くしてるはずだが簡単には尻尾みせないと思うしね。
見るならセシリアちゃんかな？趣味を語れる相手が狼付きだと寂しいじゃない。彼女立場が安定したらもっと自信もって喋れるとおもうしね。

はい、セシリア。都会より一週間早くゲットした新刊本よ！

――まず、思っていることだけ言うことにした――

ヘンリを信じてるけど、今のところニーナさんには残ってほしいな。


過去を見る者、ハーヴェイさんが本物の可能性がある以上、情報としては不完全のままになるし・・・

部屋におくる人は・・・

――ちらりとクインジーを見て――


・・・クインジーさん・・・

――ヘンリエッタの「不完全」という言葉に身をびくりと震わせて――

誰を？と聞かれるなら、僕は
『不完全な』部屋には……ニーナを…
退ける者を守って欲しいというのは昨日からの意見だから変えないよ。
例えばニーナが本物かもしれない…
でも、情報を的確に知らせてくれない本物は下手をすると偽物よりたちが悪いかも知れないって思うんだ。

私は今、ニーナを部屋に送るのは、反対だわ・・・
昨日ハーヴェイに部屋に行ってもらったのは、彼が偽者って決まったからではないわ。
確かに、ニーナの行動は信じにくいけど、でも今部屋に行かせるべきではないと思うの。過去を見るものが先でいいと思ってる。

――リックに微笑み――

……リックは悪くないよ。何も悪くない。
気にしなくて良い。
その為に「今を見る」僕が此処に居るのだから。
だから、大丈夫。
僕が居る限り絶対に間違えない。

で、見てもらいたい人だけど・・・

今日部屋に送る人が、「見る者」からだったら、ユージーンさん。

「見る者」以外を部屋に送るとしたら、レベッカさん。
そして、この場合・・・


――セシリアは口で言うのが嫌なため、ノートに小さく次のような文字を書いた――

部屋に送るのはユージーンさんを希望します。

気合で察しての意見なんだがずれていることは承知だ。
レベッカの言い分は、自分は夢食いじゃないよ、疑わないでって、一生懸命言ってるみたいだな。ハハハ。
俺やっぱり、レベッカを見てもらいてぇな。


んで、ハーヴェイのことを俺なりに考えてみた。
ここではババァの判定を信じて夢食いだったという前提だが。
アイツは、何もしなければユージーンと同じくらい部屋送りにされていそうなポジションだった。
そこで、少しでも俺ら、名乗らなかった奴らを少しでも混乱させ迷わせようと、油断させようと名乗り出た。
まあ、結果は部屋に送られちまったわけだが、もしかしたら本物だったのではないだろうか？と思うヤツもいるだろう、ケネスのように。
夢食いは、三匹いるんだっけか？だったら、一匹犠牲にしてでも混乱を残したヤツの判断は間違っちゃいねぇってことだよな。

今を見るものに判断して欲しいのは、セシリア。
これは、今までの話から違和感を感じたから。どこをといわれると曖昧だから勘、女の勘って事ね

見て貰うのは…セシリアかケネスかレベッカをお願いします。

えっと、誰を選んで良いか解らないんだ…
意見を言ってるような言ってないような曖昧な印象が有るって言う共通点。

――シャーロットの方を向き――

客観的に考えるなら、僕達「今を見る者」は後1人の夢喰らいを探すだけで良い。
それさえ終われば、後は用無しだ。
逆に言えば僕達の役目を果たすまではやはりお姉ちゃんの言う通り、送るべきでは無いと思うね。

――最後に小さな声で呟く――

……じゃあその間に誰が犠牲になる？

んで、部屋に送るのは・・・

引き続き能力者、過去見からなら、クインジー。
デボラが夢食いに持って行かれる可能性は極めて低い。なんせ、ニーナがデボラを夢食いだと言っているからな。むざむざそんなことはできねぇだろ。
今日ニーナを部屋に送っちまうと、ヘンリエッタが持って行かれる可能性が高い。それだけは回避してぇな。隠れている夢喰いが俺にはさっぱりわからんから。

――とんとんとノートにペンを立てている――

う〜ん・・・
突拍子もない案が出来そう・・・

で、名乗ってない者からなら、そうだな。
昨日なんとなく回避したユージーンか、ケネスか、正直どっちが良いのかわからん。
あれだけ言われても印象の変わらないユージーンのほうが、やや強いかな、位だ。
セシリアはどっちかってたら、見てもらうほうがいいかな、とは思うが。

――しばらくじっと聞いていたがゆっくりと口を開き――

…相変わらずの大人気だな。大道芸でも始めるべきか？

散々頭をひねったんだがな。俺から見たら状況は殆ど変わってない。印象も変わらない。ラッセルが人間の証を貰い、ハーヴェイは染まる者でデボラ婆が狼って予想通りだったしな。

まあ、邪魔にしかならないのも悪いからな。少し感情を落ち着けてからまた後で話をすることにする。どちらかといえば全員の肩を揉んでやりてえくれえなんだが。どいつもこいつも凝り固まってるように見えて仕方がねえ。

とにかく…先は短い気がするからな。もう一度考えては来るが、一応先にこれだけ行っておくぜ。

見る者はセシィ、部屋に追う者は過去見からならデボラ婆、そうでなければユージーン。昨日と変わってない。

――深い溜息をつくと、煙草に火を着けようとし、思い直したかの様にバルコニーへ向かった――

僕の意見のごり押しになるかもしれないが、今回の「部屋」行きからはニーナを外したいと思う。

理由は二つ。
一つは、どんなに確信を持っていたとしても、「ひょっとして彼女が本物だったのではないか」と後になって必ず思うだろう、ということ。ハーヴェイの件を思い出してほしい。
そして、エッタとニーナがいるということは、「絶対に」本物がまだいる、ということだ。疑心暗鬼の種を僕達から増やすことはない。

二つ目の理由は、僕が、ニーナが本物である事も十分ありうると考えているから。
今まで僕がエッタに言った中で最悪の意地悪かもしれないね。

「部屋」行きにニーナのみをあげていた人は再検討をお願いしたい。もちろん、僕の意見自体に対する批判も歓迎だ。

――ラッセルにうなずくと――

ニーナに関しては、私も同じような意見です。ニーナの行動は、信用できるかと言われれば答えに困るけど・・・。でも、少なくても今、部屋に行く段階だとは思ってないわ

――クインジーの背中に向かってつぶやくように――

ごめんなさい・・・
信用問題ではない状況を作ってしまって
退ける者を守りたいの・・・ごめんなさい

――ノートに書いていることを何度も書いたり消したりしている――


（はぁ、私もこの本の主人公みたいになれれば・・・）


――新刊に目を落とし、ため息をつく――

意見を聞ける人は大事だと思うんだ…
それがまやかしの言葉だったとしても、何かを必ず訴えてくれる……
黙ってしまうと何も解らない…

クインジー・おばあちゃん・ニーナ・エッタ
ちゃんと考えやお話をしてくれる人を一日でも長く残したかっただけだから……

もう一度考えてみるねっ

――シャーロットの呟きを聞いて――

だが、確実に一人隠れていることも確かなんだよな・・・。
退けるもののフリをされたら、見分けがつかんよ。
襲われでもしねぇ限り。

いや、確実ではないのかもしれんが。

――じゃれあったまま寝てしまった犬を見ている――

みんな慎重ね。
じゃ、私もクインジーに変えるわ。
記憶と片目失っても平気だったし、彼なら部屋送りもきっと乗り切るわ。悪役面して都会で野垂れ死になんてみっともないことしないでね。
それと、戻ってくるならいつまでに村に戻ってくるかきっちり言っときなさい。
但し、それすぎてポロッと村の事思い出して戻ってきたら、それこそブッ殺すわよ。

――ラッセルに寂しそうに笑い――

うん、僕がラッセルの立場なら同じ事を言っていたと思うしね。

……でもラッセルなら最後には僕を信じてくれる。

だから、今は少し位の意地悪は気にしないであげる。

――クインジーの背中を見つめ――

結局、僕と君は相容れない存在。
最初から僕が偽物だと思っていたようにね。
……ごめんね。

そろそろ僕は自分の部屋に帰るよ。
皆、頑張ってね。

ニーナも、もう少し話してくれたらいいのに
力のある者には、私たちより見えていることが多いわ。真実の見る者が自分の意見を言うと狼に考察されるって怖れもあるけど、それ以外のものは、力のある者をなにで判断するか。その者の言動だわ。
ニーナ、もう少し胸のうちを話して、なにを考えているか、だれを見たいと思っているか、話してね

「少し位の意地悪」とはまた控えめな表現だね。
おやすみ、ヘンリエッタ。

――自分の考え方に嫌気がさしてきている――

あぁ、もう・・・！


――落ち着くために、コーヒーを飲むことにした――

コーヒー作りますけど・・・ほしい方いらっしゃいますか？

あぁ、セシィ私にもおねがい。

――レベッカに頷き、二人分のコーヒーを淹れる――

私もいただくわ
お砂糖もお願いね♪

――慌てて自分の分のコーヒーをシャーロットに渡す――

あ、先輩、どうぞ・・・


――改めて自分の分のコーヒーを淹れにいった――

僕、ラテが良いな……
ミルクいっぱい泡立てて

――ラテといわれて動きがとまる――

インスタントであったかしら・・・


――棚を物色し始めた――

――10歳の子がラテを希望することに驚きながら――

おまたせ、りっくん。
インスタントでごめんね。

なにか、つまめる物もほしいよね？
なにかあるかな・・・

――セシリアの横で棚を物色し始めた――

――シャーロットが横に立ってびっくりする――

（せ、先輩がこんな近くに・・・！）

･･････やや、こんばんわ。

誰か状況を説明願いたい......

クラッカーとディップでいいわよね？

――セシリアは緊張してユージーンの言葉が耳に入らない――

そ、そうですね。

や、ユージーン。かくかくしかじか、というところさ。

間がいいね、軽食が出てくるようだよ？

･･････ん？あぁ、私にもお茶かコーヒーをお願いできるかね...？いや、別に強制しているわけではないが......

どうしたの、セシリア？
あなたって本当に大人しいわよね・・・

･･････ふむ。特に進展は無いようだが、少々私も疑われているようなのかな......？

ぇ、ぁ、ぅ・・・

――落ち着くために、シャーロットから距離をとる――

ど、どうもしないです。大丈夫です！
考えすぎて疲れちゃっただけなので・・・！