逃亡者 カミーラ [1つ2つ…3つとと戻って来る時間差と障害物の手応えで、結界を展開する為の距離と、触手本体の位置を探る。 その間にも二人は本体の方へずるずると引き寄せられるが。コーネリアスの刀が化け物を突き刺したらしい。緑色の体液に皮膚が刺激を受ける──。 コーネリアスと視線が絡み、微笑。 カミーラの指先から鏡面を紡いだ様な銀色が流れ、点と点を結んで得体の知れない化け物と自ら達を囲み、徐々にフィールドを形成して行く。点が結ばれ、面が広がるにつれ、濁り淀んだ水中は徐々に鏡面の反射する痛い程に眩しい世界へと変化して行く。 本体の姿が明らかになる一方、自身が月の様であるコーネリアスは兎も角、カミーラは呼吸が楽になる変わりに光の反射でダメージを受ける。] | |
(112)2006/09/19 02:32:26 |
逃亡者 カミーラ 夜の騎士団の入団式が、今の合同形式とやらになってからは、形ばかりの忠誠を誓う者も増えている様だが。…カルロの頃は、まだ私達の頃と同様、直接個人がリリムに謁見していたのだ。一対一で、半ば神であるリリムから力を授けられる時の──畏怖と憧憬の感覚、そしてネヴァン様への忠誠を、カルロが語っていた事が印象に残っている。 寧ろ、カルロが変わるなら、どこの誰が密かに変わっても可笑しく無い。 そして、死に際のカルロは、[カミーラを認識しなかった事も含め、客観的に見て、]我々がチャームンダー様の第四部隊だと認識して居たかもあやしかった。 …故に彼の「裏切り者が他部隊にも居る」と言う言葉の信憑性が上がる。 | |
(140)2006/09/19 14:47:59 |
逃亡者 カミーラ シャーロットは、生前からそう言った性質の声だったのだろうな。 [死神固有の鎌や…特化された性質・能力、それに容姿。それらは本人も預かり知らぬ物である事もあったが、人間出身者の場合、生前や死に際が強く影響している事が多い様だった。少なくとも、カミーラが生まれてから見聞きした範囲では。 ──男の寝物語を聞く場所では無かったので、それ以上を追求するでは無く。] 『…それを言うなら、アーノルドのあの武器も面白い。戦いを好む様子では無いのに。 そして、人間出身でない私達…闇の眷属の能力は。 私の能力は、遮断し、囲い──そして閉じ込める為のもの。』 [木々が切り倒され、沼に投げ出される音を聞きながら、口の中で呟き。] | |
(176)2006/09/20 00:11:11 |