人狼審問

- The Neighbour Wolves -

インデックス プロローグ 第1日目 第2日目 第3日目 第4日目 第5日目 第6日目 第7日目 エピローグ 
(1671)以遠に映える口碑の陰影 : 7日目 (1)
書生 ハーヴェイは踊り子 キャロルに投票しました
酒場の看板娘 ローズマリーは踊り子 キャロルに投票しました
踊り子 キャロルは書生 ハーヴェイに投票しました
逃亡者 カミーラは踊り子 キャロルに投票しました
牧童 トビーは踊り子 キャロルに投票しました
のんだくれ ケネスは書生 ハーヴェイに投票しました
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……

書生 ハーヴェイ に、2人が投票した。
踊り子 キャロル に、4人が投票した。

踊り子 キャロル は、村人の手により処刑された……
踊り子 キャロルは人狼だったようだ。
酒場の看板娘 ローズマリーは、書生 ハーヴェイを占った……。
書生 ハーヴェイは人狼のようだ。
書生 ハーヴェイは、のんだくれ ケネスに襲いかかった!
次の日の朝、のんだくれ ケネスが無惨な姿で発見された。
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、酒場の看板娘 ローズマリー、逃亡者 カミーラ、牧童 トビー、の4名。
のんだくれ ケネス
[誰かの声が聞こえた気がして、ケネスはゆっくりと目を開ける。]

…………誰だ……?……

[返事は無い。
ゆるりと視線を回したが、風景はぼんやりと歪み、形ははっきりつかめない。]

皆はどうなったのだろうか……。

あの場にいた、トビー、ローズ、カミーラ、キャロル……。

何も見えない……。

俺のした事は無駄だったのだろうか……。

[ケネスは煙草を吸いたくなり、懐を探る。
だが、そこには何もなかった。]
2006/07/24 19:27:48
牧童 トビー
─一階・廊下─

[ダガーを引き抜き、鮮血の溢れ出すキャロルの胸元を至近距離でじっと見つめている。死に至る苦痛を感じているはずのキャロルは、幸福そうに瞼を閉じている。トビーとキャロルの視線は合わない。]

──キャロル。
キャロルを殺した僕は…。

[トビーはダガーを握りしめたまま。
美しい笑みを浮かべたまま、血の海に崩れ落ちるキャロルから目が離せない。]

僕は、本当は…。
キャロルが死ぬくらいなら、
ローズマリーがハーヴェイに殺されても良い。
僕が死んでも良い。
全て滅びれば良い。
キャロルが死んで、僕が幸福になれる訳が無い。

…そう言いたかった。
(0)2006/07/24 20:56:49
牧童 トビー
[ぽつりと呟く様に言ってからしゃがみ込み、倒れているキャロルの白い顔に左手を伸ばす。乱れた金髪を整えてから、悲しそうに。]

でも、あなたの顔を見ていたら。
そんな事は言えなかったよ。
(1)2006/07/24 20:57:02
牧童 トビーは、キャロルの、形の良い額と白い頬にそっと口付けた。
2006/07/24 20:57:17
牧童 トビー
[キャロルの言葉に対して誠実で居たいのなら、ローズマリーをはやく助けに行く必要が有る。丁寧にキャロルを埋葬したりする時間は無い。]

でも。
せめて、シーツを取って来る。

─一階・廊下→部屋6─
(2)2006/07/24 20:58:04
牧童 トビー
─一階・部屋6─

[シーツを取りにキャロルの部屋へ行こうとして、倒れているカミーラに気付く。既に絶命しているのかと思い、おそるおそる脈を見てみるとカミーラは気絶しているだけだった。頬を軽く叩いて声を掛けても起きない。生きているなら良いと、カミーラをそのままにキャロルの部屋に入る。

シーツを剥がす為にベットに近付こうとして、キャロルのピアスが床に埋まる様な形で不自然に落ちているのが見えた。
しゃがみ込み、拾い上げようとして…──。

…翠の瞳を見開く。
目の前に突然の暗闇と地下へ続く階段。
すでに感覚が麻痺し掛かったトビーにも分かる錆びた様な血の匂い。
ポケットのライターで照らして覗き込めば…。
…──水滴が落ちる小さな音。]

…っ、ギルバート。
(3)2006/07/24 20:58:35
牧童 トビーは、「やっぱり、キャロルにギルバートは。」と掠れた声で呟いた。
2006/07/24 20:59:18
牧童 トビー
…ごめん、ギルバート。
僕は、君がキャロルに殺されていても、それでも良いと。
キャロルに言ってしまった。

…ごめんなさい。
キャロルはとても悲しそうで辛そうで、だけど、それとは別に。──ギルバートが死んで良いと言う理由なんて無い。僕はあなたと、本当は話がしたかった。
…本当は。
2006/07/24 20:59:51
牧童 トビーは、ライターで照らして、ぞっとする様な地下室を見回す。
2006/07/24 21:00:01
牧童 トビー
なんて陰残な場所なんだろう…。
こんな場所で、ギルバートが死んで良い理由なんて無いし。
こんな場所を、キャロルが重く胸に独りで抱えてなきゃ行けない理由なんて無い。

[ギルバートの遺体に触れ、先刻キャロルの前で流したのとは、また種類の違う涙を流した。]
(4)2006/07/24 21:02:35
牧童 トビーは、硬直し掛かったギルバートの手を合わせてから、階段をのぼった。
2006/07/24 21:02:43
牧童 トビーは、無言で、ベットから剥がしたシーツをキャロルに掛けた。
2006/07/24 21:02:49
牧童 トビー
─廊下・部屋6前─

…僕は絶対に、ヴァンパイアを封印するよ。

[ハーヴェイが蹴散らしたもう一本のダガーを拾い、カミーラの傍らに置く。カミーラの傍に立ち、彼女が*目覚めるのを待つ*。]
(5)2006/07/24 21:03:15
牧童 トビー
まあ、ゲージュツ家は、武器なんて持たないのかもしれないけどさ。
2006/07/24 21:14:22
牧童 トビーが「時間を進める」を選択しました
流れ者 ギルバート
[ギルバートは彼らが、動き、話す様子を見ている。言葉に言い尽くせないものが延々と渦巻き、だが、口火を切れない。ただ、見る事だけが許されている。そして、考える事だけが。

この悪夢のような惨劇は、何を齎すのだろう。]
2006/07/24 21:55:06
村長の娘 シャーロット
-1F・部屋12-

[カミーラが悔しがっている。謝っている。
正直、女には興味がなかった。
カミーラもなんだか変わった先輩程度の認識しかなかった。
ほとんど関わりなんて無かった。]

なんで……?

———そこまで嘆く事ができるのだろうか?

【自分が殺されたんだから当然全員が嘆くはず。

でも、それは男だけ。

だって女は私と関わっていない。

会話をしたことすら数回あったか。挨拶以外にないような気がする。】

———それなのになぜ……?
2006/07/24 21:56:43
村長の娘 シャーロット
【わからない。
なぜか苦しい。
そんなに嘆かないで。
貴女はなにも悪くない。
むしろ———支えてくれた———】

私はここにいるの!ちゃんといるのっ!
そんな顔しなくていいから……っ!

[涙がほおを伝う。カミーラを抱きしめようとする。
腕がすっとすり抜ける。]

なんで……なんでっっ!!
抱きしめて上げられないの!
私の身体なのに!見えてるのに!
いうこと聞きなさいよ———っっ!!

[初めて思い通りにならなかったあの日———
その時など比べられないほどの悔しさが全身を震わせる。
自分が死んだという絶望感。死んだことよりも悲しんでくれた人を抱きしめることすらできない事に悲しみを感じた。]
2006/07/24 21:56:52
流れ者 ギルバート
──部屋6──

[トビーが地下室へ降りていった。
何を…と思わない事もなかった。血塗れのキャロル。ローズマリーの言葉とトビーの幼い恋心──それはまだ憧憬と呼ぶものではないだろうか?──、偽りない言葉によって、心を開いたキャロルは、自分の血を差し出した。]
2006/07/24 22:02:54
流れ者 ギルバート
[それは恋と言うものではないと、ギルバートはどこかで考えていた。慰め合うそれらに近いのではないかと。或いは、この緊迫と恐慌状態による錯覚なのではないかと。]

[だが、ギルバートでは彼女の心を開く事は出来なかっただろう。
その結果が、そこに転がっている。
トビーが触れる。
その手つきは恐れは見られず、この無情なる現実に命亡くしたものに対する…──ある種の感情だけがあった。]
2006/07/24 22:09:35
流れ者 ギルバート
[ギルバートは、トビーが自分に対して涙を零した事に驚きを感じた。]
2006/07/24 22:11:44
流れ者 ギルバート
[そして、突如、気づいた気がした。
それはあまりにも遅い気づきでしかなかったが。
嗚呼、トビーは。

だけども、ギルバートは、生きていたとしたら、この事を気づくとは到底思えはしなかった。この死んだ中で、先もなくあてもない中で。…こんな時だからこそ、気づけたものなのだろう。]
2006/07/24 22:16:31
流れ者 ギルバート
[ギルバートは一筋涙を零す。]
2006/07/24 22:18:52
流れ者 ギルバート
[*トビーに付き添うように。*]
2006/07/24 22:20:28
逃亡者 カミーラは、ゆっくりと目を開いた。
2006/07/24 22:29:12
逃亡者 カミーラ
―部屋6―

[カミーラは目を醒ました。混乱の中にあった部屋はいつの間にか静かになっていた。]

ぐっ

[酷い頭痛に表情を歪めた。額の傷が熱を持ちズキズキと痛む。だが、少しだけ休んでいたから、まだマシだった。これからローズマリーを救いに行かなければならない。寝ていればとても楽だ。だけど、ローズマリーと約束をしたのだ。これからあの凶悪な存在を滅ぼしに行く。]

[動かない身体を無理矢理に動かして、立ちあがった。]
(6)2006/07/24 22:38:53
牧童 トビー
>>4
×陰惨→陰惨
2006/07/24 22:43:26
逃亡者 カミーラ
[トビーがじっとこちらを見ているのに気付いた。強い意思の宿った翠の瞳が美しかった。見渡せば、他には誰もいなかった。]

【二人だけで、立ち向かわなきゃならないってわけかい。無茶な話だ。】

[トビーの気持ちに応えるように、ひとつ頷いて、大声で笑った。]

あーはははははっ!
はははははははははっ!

やる気だね。アンタ、イイ男の顔になったじゃないか?

あーはははははっ!
(7)2006/07/24 22:48:23
学生 ラッセル
―二階ホール―

[……どれくらいそうしていただろうか。
ラッセルは自分の状況を――頭では理解出来ても――気持ちの上で呑み込めずにいた。

足元に、『かつて自分だったモノ』が転がっている。
鋭利な爪身体を大きく引き裂かれた状態で。]
2006/07/24 22:49:45
逃亡者 カミーラ
[今やカミーラの精神は研ぎ澄まされていた。力ではまるで敵わなかった難敵にどう立ち向かうのか?黙っていても、戦いを挑んでも、待ち構えるのは破滅。ならば、破滅を恐れる必要は無い。捨て身の作戦に賭けてみるしかないということを、充分過ぎるほど悟っていた。]
(8)2006/07/24 22:53:33
牧童 トビー
─廊下・部屋6前─

[恐怖を絶望を笑い飛ばす様なカミーラの声。
トビーもなんとか笑みを作ってみせる。意志だけはあるのだ。]

ねえ、カミーラ。
キャロルは…ギルバートを殺したヴァンパイアで、[此処でキャロルの部屋の地下で見たギルバートの変わり果てた姿について、伝えてから]…だけど僕達やローズマリーを助けたいと言ってくれた。

僕が持っているこのダガーにはナサニエルの“滅ぼす”為の血と、キャロルの“抑える”為の血が付いている。

[カミーラの傍らに落ちているダガーを示して、]

こっちにもナサニエルの血は付いているね。だから、多分ハーヴェイを乗っ取ったヴァンパイアを傷つける事が出来た。ゲージュツ家は武器なんて持たないって事は分かるんだけど。

多分、アイツはキャロルが死んだことが分かるんじゃないかなと思う。何か“血”で繋がっているみたいだから。相手にどちらがキャロルの血の付いたダガーなのか知らせてはいけないと思うんだ。

──だから、持っていて欲しい。
(9)2006/07/24 22:53:53
学生 ラッセル
[それからの長いような短いような時間の中で、たくさんの出来事が起こった。
部員達がここに現れて、『彼の屍体』に驚き、ハーヴェイ部長がもう一人のヴァンパイアだという事が分かり――ナサニエルが死んだ。

ハーヴェイを見ても、ナサニエルの屍体を見ても、今の彼にはもう何も見えなかった。
ただ、たとえ"それ"が見えずとも、今のハーヴェイが全身に禍禍しい何かを纏っていることは見て取れたのだが――]
2006/07/24 23:01:45
逃亡者 カミーラ
やだね!

と言ってみたいところだが、アンタの覚悟は理解してる。
できる限りで協力するさ。

[ナサニエルの血が付いたダガーを拾い上げる。]

どのみち、自分の世界に閉じこもるゲージツ家と刃物ってのは切っても切れない縁なのさ。ふふん♪
(10)2006/07/24 23:03:18
逃亡者 カミーラ
ギルバートも、キャロルも死んだんだね…
そっか、キャロルが…
[トビーの話に頷く。]

じゃあやっぱり、2人で立ち向かわなきゃなんないんだね?

トビー、アタシに一つ考えがある。
(11)2006/07/24 23:04:42
学生 ラッセル
[そしてまた時間が過ぎ、再びここに戻ってきたのはハーヴェイとローズマリーだった。]

【……?
 なんだ……?】

[彼らはラッセルが知る限り一度も開かれた事のない部屋の中へと入っていった。
一瞬、彼らの後を追うか――という考えもよぎったが、すぐに諦めたように首を振った。彼に出来ることなどもう何もないと思ったからだ。]
2006/07/24 23:09:44
逃亡者 カミーラ
[カミーラは部屋を横切ると、先程トビーが発見した地下室の入口に向かって、ナサニエルの血が付いたダガーを振るって十字に傷を入れた。]

【こんなものが結界になるかどうかもわからない…、気休めに過ぎないけどな】
(12)2006/07/24 23:11:48
牧童 トビーは、逃亡者 カミーラの行動をじっと見守っている。「十字に傷を?」
2006/07/24 23:12:46
逃亡者 カミーラ
トビー、いいか?これはアタシの策だ。アンタが付き合う必要は無い。
だがアンタやローズマリーを巻き添えにしてしまうかもしれない。

そんときゃ、後でいくらでも土下座して謝るさ。



…アタシは、馬鹿部長と心中するよ。


…この館を破壊する。



それで駄目なら…アタシにはもう勝ち目が無いさ。

[トビーに向かって神妙な顔をして言い放った。]
(13)2006/07/24 23:16:21
牧童 トビー
[カミーラに首を傾ける。]

僕は、カミーラを信じてます。
でも、心中?
…洋館を破壊?
蝋燭の熱は…アイツは感じない様だったけど。
日光を利用しようと考えてるんですか?

[倒れたままのケネスの手を、ギルバートにした様に合わせてやりながら。]
(14)2006/07/24 23:27:11
学生 ラッセル
[彼は三度、足元の"自分"と対峙する。
見慣れているはずの顔だったが、虚ろな感慨しか生まれなかった。]

俺に、何が出来たんだろうか……。

[呟いた――が、その身体は空気を振動させる事はなく、言葉は生まれずに消えた。]
2006/07/24 23:27:19
流れ者 ギルバート
[……その青年が何時入ってきたのかは誰も分からなかった。]
[いや、気づけはしないだろう。]
[服は古い様式のもの。現代のものではない。]
[外套にはポケット。何か入っているのか膨らんでいる。]

[匂わせるのは死の匂い。]
[死神。]
[その呼称を聞いたなら、]
[青年は穏やかに苦笑めいた笑みを浮かべたに違いない。]

[静かに青年は扉を潜り、2階へと向かう。]
[口ずさむのは葬送曲ではなく、韻のある節の曲。]

「君はまだ生きるのか、ハーヴェイ。」
「悪夢を齎して。幾つも齎して。」
「そう、かつてのあの時のように。」

[青年は吸血鬼の死を望んでいる。]
[幾度も繰り返された争いの中、再度蘇った吸血鬼を。]
[最愛の人を奪い、最愛の人の前で自分の命を奪ったもの「達」]
2006/07/24 23:28:49
流れ者 ギルバート

[青年は霊魂となったもの達とも違う位相で終幕を見つめる。]
2006/07/24 23:28:57
逃亡者 カミーラ
ガスだ。

ガスを使って、燃すのさ…


まあ酸素がなくなってアタシ達が死ぬかもしれないけどね。
アイツはどうだろうね?
(15)2006/07/24 23:33:56
逃亡者 カミーラ
上手くすれば、爆発の衝撃で、館の横っ腹に穴ぐらいは開けられるかもしれない…
(16)2006/07/24 23:35:23
牧童 トビー
[カミーラの言葉に、腕時計を見つめて首を傾ける。]

今は、まだ正午を回ったばかりだ…。
壁に穴を開ける事が出来れば、それは確かに。
でもその前に、ローズマリーを救出しなくては…ですよね。

ガスの事はカミーラに任せます。
僕は、短剣で彼を封印する事を考える。
嗚呼、準備が必要ならついて行きます。
──二階で良いのですか?
(17)2006/07/24 23:41:22
逃亡者 カミーラ
時間も無い。
急いだ方がいいな。

吸血鬼の注意を引くのは、トビーに任せる。
封印できればいいが、無理はしなくていい。

ギリギリまで耐え忍んで、爆発から一気に攻勢に転じる。

それで…構わないか?
なら、行こう!

[カミーラは横たわる者達の骸に祈りを捧げると、部屋から出て2階へ向かった。]
(18)2006/07/24 23:46:32
牧童 トビーは、逃亡者 カミーラに「構いません、カミーラを信じてる」と言って静かに頷く。
2006/07/24 23:50:40
書生 ハーヴェイ
―二階・開かずの間―
[室内には女の声が響いていた。苦痛に耐えるような鳴き声の中に明確に混じった淫靡な喘ぎ。それが発せられる元は首枷に戒められた翠髪の娘。
この館に永く眠り続けた吸血鬼の贄として囚われた、ローズマリーの無残な姿が其処にあった]
(19)2006/07/24 23:51:00
牧童 トビーは、逃亡者 カミーラと共に、─一階・廊下→二階へ移動─
2006/07/24 23:51:04
書生 ハーヴェイ
[身体の自由どころか自由意志さえも剥奪されたように、ぐったりとしたローズマリーの眼には生気がなく、いつもその翠の瞳を彩っていた自尊心やプライドは欠片も残っていないかに見えた。
過剰すぎるほどに与えられた快楽と苦痛に思考を溶かされ、本能という“獣”に冒しつくされたその姿からは、日常を過ごしていた頃の様子はまるで窺い知ることができなかった]
(20)2006/07/24 23:51:33
書生 ハーヴェイ
どうかな、ローズマリー。これが私の衝動、奪い尽くし喰らいつくし犯しつくす“黒い獣”――お前は満足しているか?
(21)2006/07/24 23:51:53
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーの背に爪を立て、背後から覆い被さるようにして問いかけた。
2006/07/24 23:52:11
逃亡者 カミーラ
[カミーラはトビーと共にキッチンに篭り、準備を始めた。まずシーツをありったけ運び込み、部屋の中に敷き詰めた。紙とライターもありったけ用意した。失敗は許されない。たった一度のチャンスに、勝機を見出すしか無い。]

[ガスコンロのホースを引きぬくと、元栓をひねって「開」にした。室内にガスの臭いが充満していく。]
(22)2006/07/24 23:55:48
酒場の看板娘 ローズマリー
――二階・開かずの間――
[痛みや熱が体を覆い尽くして、思考が働かない。うわ言の様に抵抗を呟いても、恐らくは自らを拘束する道具が無かったとしても、逃げ出す気力など無い。トビーやカミーラたちを待ち続けていた。]

も……っ、やめ――

[返事などする余裕すら剥奪されて、出来る事は荒い息に途切れ途切れの声を混ぜる事だけだった。]
(23)2006/07/24 23:57:10
書生 ハーヴェイ
[ローズマリーの全身に汗の粒が浮かび、“彼”が身動きするたびに身体を伝って滴り落ちていった。剥き出しの彼女の背には、落とされた蝋の痕が夥しい点となって残されていた。その下の素肌には幾筋もの鞭の条痕が刻まれ、無傷な処などどこにも無いようだった。それは胸から腹部にかけても同様で、鞭の代わりに爪の痕が痛々しい朱色の模様を浮き出させていた]
(24)2006/07/25 00:00:59
逃亡者 カミーラ
―二階、キッチン―

げほっ、げほ!

トビー、後はアタシがやる。
ガスが溜まるまでは、しばらく時間がかかるだろうから。

[シーツの端をさながら導火線のように引きぬくようにしながら、キッチンの扉を閉めた。]

合図をしたら、ローズマリーを連れて逃げろよ。
(25)2006/07/25 00:01:02
書生 ハーヴェイ
止める? 何故その必要があるのかな。幾度お前が達したか、私に分からないとでも思うのか?

[既に固まった蝋の欠片を剥ぎ取り、赤く浮かんだミミズ腫れを爪でなぞり上げた。ローズマリーの苦鳴と共に収縮が強まり、“彼”は蔑むような薄い笑いを口元に浮かべた]
(26)2006/07/25 00:01:26
牧童 トビーは、逃亡者 カミーラに、頷いた。「分かった、チャンスは限られているものね。」
2006/07/25 00:02:37
酒場の看板娘 ローズマリー
[肌を汚す赤い蝋。蚯蚓腫れの赤い痕。白い肌もピンク色に紅潮し、ローズマリーを色彩豊かに彩っていた。身動ぎをして、唇を噛み、体中を支配しそうになる衝動を抑えつけようとして、苦しげに声を漏らすローズマリーは酷く艶かしかった。]

――っ。
【……大丈夫、ローズマリー。きっともう少しで、みんなが――】

[否定出来ない悔しさ。もう屈してしまいたくなるのに。]

そんなの……っ。
わたしは、貴方のように、"黒い獣"になんて……負けたりしないわ……
(27)2006/07/25 00:07:38
酒場の看板娘 ローズマリーは、書生 ハーヴェイにか細い声で些細な抵抗をする。
2006/07/25 00:07:58
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を選択しました
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を取り消しました
逃亡者 カミーラ
必ず、奴を倒す。

アタシにとって最後の作品。
『燃え盛る館と、滅び逝く伝説』

まさしくそれに相応しい舞台だ。

今から、わくわくするよ…
(28)2006/07/25 00:12:05
書生 ハーヴェイ
さて――それは如何かな? 誰も永遠からは逃れられない。どれほどの愛を誓おうと、どれほどの約束を結ぼうと。永遠という時間の流れの前には誰も屈するしかないんだよ、ローズマリー。

それを教えてやろう、お前の全身にな――!

[屹立を捻じ込んだまま語りかけ、“彼”は律動を次第に早めていった。粘液質な音が繰り返され高まっていく。そして絶頂と共に、ローズマリーの胎内に精を放った]
(29)2006/07/25 00:21:42
酒場の看板娘 ローズマリーは、一際高い絶叫に似た叫び声を上げて、*気を失った*。
2006/07/25 00:25:00
書生 ハーヴェイ
―二階・開かずの間―
――、気絶したか、ふむ。では、残りはあの二人を片付けてから味合うとしよう。

[くたりと膝をついた彼女を見下ろし、戒めから解き放った。力を失ったローズマリーを扉の向かい側へと運び、斜めに交差した磔台にその四肢を繋ぐ]

こちらから探しに――行くまでもあるまい。いずれ此処に来ることは自明。ならばそれまで、気息を整えておくか――
(30)2006/07/25 00:32:18
書生 ハーヴェイは、扉の鍵を外し、細く扉を開いてトビーとカミーラを待ち受けた。
2006/07/25 00:32:32
牧童 トビー
─二階・ホール─

[カミーラに、ケネスのライターを使うのだろうが、ライターはトビーも所有している事。故にいざ駄目だと言う時は声を掛けて欲しい事を告げた。
ホールの食卓に美しく並べられたままの、銀のナイフとフォークを吟味する様に、トビーは手を触れて見つめている。

その時、こん洋館の扉が開くとき独特の軋んだ音が、開かずの間の方から聞こえた。トビーはカミーラと顔を見合わせてから、開かずの間から覗いた闇を見つめる。]
(31)2006/07/25 00:40:03
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーを繋いだ磔台の傍らから、扉がそっと開くのを見つめた。
2006/07/25 00:45:55
牧童 トビー
ガスを利用すると言う事は、灯りが使えない…。
2006/07/25 00:45:58
酒場の看板娘 ローズマリーは、気を失ったまま、ぐったりと磔につながれていた。
2006/07/25 00:47:11
牧童 トビー
闇の中には、ハーヴェイだったモノが。
闇に蠢く黒い獣が居るのだ…。
…僕は、どうやって行けばいい?
2006/07/25 00:47:25
牧童 トビーは、逃亡者 カミーラに目配せをすると、音を立てない様にして壁際から扉に近付いた。
2006/07/25 00:48:08
牧童 トビー
…今、僕がするべきは。
ヴァンパイアを最大限に引き付ける事だろうか。

それなら──。
2006/07/25 00:50:24
逃亡者 カミーラは、牧童 トビーに頷いた。
2006/07/25 00:51:13
牧童 トビー
[壁際に立って、何かを思案する様に首を傾ける。
やがて、トビーは決意した様に、扉を大きく開け放つと、何も持っていない手を挙げて、カミーラより先に室内へ足を踏み入れた。
部屋の中はホールよりも暗くて目がまだ慣れない。
壁に磔にされたローズマリーの姿もまだ見えていない。
それは、人間にとっては致命的な状況だが。]

…名も無きヴァンパイア。
ローズマリーを返して欲しい。

[トビーの翠の瞳は不安と緊張に揺れながら。]
(32)2006/07/25 01:00:41
書生 ハーヴェイ
―二階・開かずの間―
[芝居がかった口調で扉の向こうへと呼びかけた]
ようこそ、終焉の場所へ。少年と芸術家を志す娘。君達の行く手は此処で終わりだ。来る者は拒まないが、去る者は決して赦さない。
さあ――捧げるがいい、その血を!
(2006/07/25 01:03:00、書生 ハーヴェイにより削除)
逃亡者 カミーラ
[カミーラは時計をちらりと見て時間を確認した。まだだ。トビーが室内に入るのを見て、ゆっくりと自らも中に入る。]

偉大なるゲージツ家が、未来無き吸血鬼の最期を描きに来てやった。
観念しな。
(33)2006/07/25 01:04:40
書生 ハーヴェイ
[薄明かりの中にトビーの姿が浮かびあがり、静かな声が耳に届いた。“彼”は静かな笑みを浮かべ、首を振った]

返すわけにはいかない。
彼女こそ……私の『ローズマリー』なのだから。
(34)2006/07/25 01:05:38
逃亡者 カミーラは、へらへら笑いながらも、まなざしは真剣だった。
2006/07/25 01:05:50
書生 ハーヴェイは、逃亡者 カミーラの言葉にかすかに眉を動かした。
2006/07/25 01:06:03
逃亡者 カミーラ
アンタに、空の色を見せてやるよ。

感動して涙が出るだろうね。ふふん♪
(35)2006/07/25 01:08:21
書生 ハーヴェイ
未来無き……?
私には元からその様なもの、ありはしない。永遠を生きる者にとって存在するのは唯、“過去”と“現在”だけ。

未来無き、とはお前達の方にこそ相応しい言葉。これより生命を失う、お前達にこそな。
(36)2006/07/25 01:08:40
酒場の看板娘 ローズマリー
[深い深い意識の底で酷く懐かしく愛しい声がした。三つの異なる声。自分が愛しく感じたのは一体どの声だったのか。]

【トビー……、カミーラ。……それと、この声は、ハーヴェイ?】

[意識の奥底で、それは違うと誰かが否定する。男は吸血鬼であって、ハーヴェイでは決して無い。同じ声でありながら、ローズマリーが密かに憧れ、淡い恋心まで抱きかけた彼では無い。なのに、何故だか自分を呼ぶ声がハーヴェイだと思えた。衰弱しきった体は意識の覚醒を拒んで、重い瞼を開けることが出来なかった。]
(37)2006/07/25 01:08:51
流れ者 ギルバート
[ギルバートはトビーの近くでハーヴェイを見ている。

私のローズマリーとは一体どういう意味なのだろうか?]
2006/07/25 01:10:25
牧童 トビー
…私の『ローズマリー』とはどういう意味です?
ローズマリーは、ミステリーサークルに所属する只の大学生です。

まさか、あの小説の『ローズマリー』だとでも……。

[眉を顰めたトビーの視界に、四肢を拘束された異様で無惨なローズマリーの姿が目に飛び込んで来る。それは目の前の男が狂気の中に居る事を証明していた。]
(38)2006/07/25 01:11:41
流れ者 ギルバート
[この場で、ハーヴェイの意識と吸血鬼の意識が混じり合い、新たなる意識をハーヴェイという男の器に芽生えさせたのだろうか?]
2006/07/25 01:11:57
逃亡者 カミーラ
アンタが泣き叫び命乞いをする様を思い浮かべると、今から楽しくって笑いが止まらないよ。
あははははっ

アンタに未来は無い。
実感が湧かないのも無理ないだろうねえ。
アタシが保証してやるさ。

アンタは死ぬ。

どうしようもないくらいに、滅びるのさ。

ハーヴェイの馬鹿づらと一緒に死ねばいい。
ざまあないね。

[吸血鬼を冷ややかな目で見据える。]
(39)2006/07/25 01:14:18
逃亡者 カミーラは、血塗れのダガーをゆっくりとした動作で構えた。
2006/07/25 01:15:17
村長の娘 シャーロット
[疲れ切ったようなカミーラの側にぺたりとすわる。

何人かが入ってくる。

そんな些細なことは気にならなくなっていた。

ただ座っている。]
2006/07/25 01:15:49
書生 ハーヴェイ
空の色か。私にはもう、宵闇に覆われた天以外には必要がないんだよ。夜と暗黒の色、それ以外にはね。

[トビーの呟きに目を向けた。その瞳には紅い光が煌々と宿る。静かに淡々と紡ぐ言葉は、独白にも聞こえた]
(40)2006/07/25 01:16:31
逃亡者 カミーラ
【トビー、上手くやれよ。この作戦が成功するかどうかは、アンタに懸かっている。】

【キャロルの死を無駄にするなよ。】
(41)2006/07/25 01:17:40
書生 ハーヴェイ
嗚呼……どれだけ待ち望んだことだろうな。
私がかつて目覚めたとき、彼女は既に居なかった。私が求め、得ようとした存在。一度は共にあり、全てを与え合った最愛の相手。何故失ったのか……それはもうどうでも良い事だ。失われた記憶、失われた現在。
それだけが私の全てだった……。
(42)2006/07/25 01:18:14
学生 ラッセル
[動かない自分の身体の上には何も"視"えない。
もし自分と同じ能力を持った者がこの屍を見たならば、そこには何が見えるだろうかと――。


ラッセルが高校に入学した年に、祖父母は相次いで亡くなった。
それが病気によるものなのか、事故によるものなのか、あるいはその他の――彼はいくつかの儀式を思い出した――出来事に起因するものかは分からない。
彼も彼の両親も、彼らの葬儀に参列するどころか、祖父母の死後、一度もあの町を訪れていなかった。

もし彼らの死に目に居合わせたなら、何が視えたのだろうか。
ふと、そんな事を考えた。]
2006/07/25 01:18:44
書生 ハーヴェイ
だが、彼女こそ『ローズマリー』なのだ。私はそう気付いたんだよ、少年。
私の元にこの身体という“器”が齎されたように。
彼女もまた、再び此処でめぐり合う為に誘われたのだ。
(43)2006/07/25 01:19:37
書生 ハーヴェイは、逃亡者 カミーラの言葉が耳に入らないかのように、回想の内に囚われていた。
2006/07/25 01:19:59
逃亡者 カミーラ
アンタのローズマリーなんて、
ばばあになってとっくに死んでるさ。

それすらわからない。
憐れな奴。

もうアンタを愛してくれる存在なんて、世界のどこにもいないのに。
(44)2006/07/25 01:21:44
学生 ラッセル
[静かな、そして緊迫した空気が流れ込む。
トビーとカミーラがホールへと入ってきたのだ。

その様子から伝わってくるのは――終焉の予感だ。]
2006/07/25 01:23:59
牧童 トビー
[ハーヴェイの声は切実で、どこか夢みる様にも感じられた。回想へと沈んで行くその声音と紅い瞳に、一瞬見入られそうになり、トビーは首を振る。ハーヴェイが視線を逸らした隙を狙い、後ろポケットから銀のナイフとフォークを素早く取り出し、扉の隙間と際の絨毯に突き刺し、扉を固定した。
立ち上がり、何事も無かった様に、ハーヴェイに問う。]

…最愛の者を。
どうして、傷つけて縛るのです。
彼女をあそこから下ろしてあげる事は出来ない……ですか?

[ハーヴェイの方へ一歩進み。]
(45)2006/07/25 01:24:56
学生 ラッセル
[ラッセルはキャロルの顔を思い浮かべた。
彼が見た、最後の――]

俺にはもう何も出来ないかもしれない。
でも……見届けなければ。全てを。

[彼は意を決して『開かずの間』に*足を踏み入れた*]
2006/07/25 01:26:29
流れ者 ギルバート
【俺は、多分……この世界に愛してくれる奴はいない。】

[ギルバートはそう思った。もしも、愛してくれる人がいるなら、その人は既にいと高き白き門の向こうで待っている筈だった。]
2006/07/25 01:26:55
牧童 トビー
ハーヴェイ部長は、魅力的な小説を書く人で。
幻想怪奇小説が好きな癖に、明るく、健康的でもあり。
太陽や青空も似合う不思議な人でした。

……だから、僕はサークルで居心地良く過ごす事が出来たのに。声は、同じで居て似ていない。僕はそれが辛い。
2006/07/25 01:27:17
逃亡者 カミーラ
推理マニアの馬鹿ハーヴェイと、

運命と言って必死に自己を確立させようとする、
運命が無ければ立って歩くこともできない、
運命症候群のアンタ。


お似合いの馬鹿だね。

だから、滅ぶといいさ。

馬鹿なる代償として、ね。

[トビーが上手く行くために…、できるだけ吸血鬼の思考と感情を乱す。隙は必ずできる。それに信じて賭けるしか無い。]
(46)2006/07/25 01:27:39
書生 ハーヴェイ
[狂気と幻想の狭間。カミーラの言葉に振り返った]

そう思うかね? ではお前は何故生きている。私は何故、今まで生き存えているのだと思う?
それはな、娘。少年――

[託宣を告げるように、その単語を舌に乗せる。歪んだ論理、歪んだ言葉を]
(47)2006/07/25 01:27:59
書生 ハーヴェイ
[近寄るトビーに一瞥を送り]
そして少年よ――

それはな、愛、なのだよ。

[その言葉の響きが如何にも可笑しいというように、低い嗤い声を上げ始めた]
(48)2006/07/25 01:29:16
酒場の看板娘 ローズマリー
[名前を呼ばれる度に、泥沼の様な闇から少しずつ引っ張り出される感じがした。見ている夢の中で、彼女はローズマリーで、彼はハーヴェイだった。夢の中の"彼女"は間違いなく"彼"を愛していて、"彼女"や"彼"が味わったであろう大きな喪失感を胸に抱えた。"彼女"と記憶を共有しているのかもしれないし、それは只自分が過去に読んだことがある小説を頭が再現しているのかもしれない。それは定かではなかった。]
(49)2006/07/25 01:29:28
逃亡者 カミーラは、書生 ハーヴェイの様子に不気味なものを感じ、ごくりと唾を飲み込んだ。
2006/07/25 01:30:15
牧童 トビーは、書生 ハーヴェイの言葉に「僕には、分かりません……。」と首を傾け。
2006/07/25 01:31:47
流れ者 ギルバート
[ギルバートは、…───ただ*終焉の時が訪れるのを待つ。*]
2006/07/25 01:31:53
逃亡者 カミーラは、ちらりと時計を見やり、【あと少しで時間だ…】
2006/07/25 01:32:15
書生 ハーヴェイ
クックックッ、はははっ、そうだ、“愛”だ。
永遠に残るもの、それは“信仰”と“希望”と“愛”。かの書にもそう書かれているだろう?

傷つけ拘束する、それは近しい人の営みの常ではないかね? 近付けば近付くほど互いの瑕に触れることになる。それはどのような形であっても同様。
私は彼女を傷つけ、愛する。そして同時に彼女も――。

[ローズマリーを振り返り、その頬に手を伸ばした]
(50)2006/07/25 01:32:24
書生 ハーヴェイ
判らぬだろう、判ろうと出来ぬだろう。だが、其れも当然だろうと私は思う。已むを得ぬ事だ、判りあえないと言うのは。

そして、それならば――
(51)2006/07/25 01:33:39
牧童 トビー
…もしかして。
あなたは、ローズマリーを解放したらどうなるのか、怖いのですか?
(52)2006/07/25 01:34:53
書生 ハーヴェイ
――死と、断絶を。

[その言葉と共に爪を伸ばし、トビーに向けて襲いかかった]
(2006/07/25 01:35:25、書生 ハーヴェイにより削除)
牧童 トビーは、書生 ハーヴェイとローズマリーに、畏れながらも近付いて行く。
2006/07/25 01:35:16
村長の娘 シャーロット
[しばらくして入ってきた男が何かを話していた。
ぼんやりと聞く。何かの違和感を感じる。
ふっとその方向を向く。]

———ナサニエル……さん……?

[生きていた時は少し気になっていた。だが今はもっと美しい存在を知っている。
それなのに何故気になるのか?]

……あれ?

[何かが伝わってくる。
———なぜここに———
———守られたかった———
———守らなければ———
———血が———]

[言葉ではないことに気がつく。
トビーと話しているのは別の話。
じゃあこの声は誰?]
2006/07/25 01:35:46
逃亡者 カミーラは、じりじりと後ずさり、扉の付近に移動していく。
2006/07/25 01:36:19
酒場の看板娘 ローズマリー
[ハーヴェイの手の感触に、ようやく瞼を持ち上げるコトが出来た。涙が浮かんで落ちた。何が悲しいのか解らず、ただ瞬きを繰り返す。頬に触れる手は、暖かかった。]

【どんなに感情移入をしても、それでも……わたしは、貴方の"ローズマリー"じゃないわ。】

["彼"の、あまりに悲しみに満ちた目を見たら、その言葉が口に出来なかった。]
(53)2006/07/25 01:37:46
書生 ハーヴェイは、牧童 トビーの言葉に虚を衝かれたように、動きを止めた。
2006/07/25 01:39:59
酒場の看板娘 ローズマリー
……離して。
わたしを、離して、ハーヴェイ。

[柔らかく、それでもはっきりと言った。キャロルの姿が見えないことや、自分の格好に対する羞恥、トビーたちが着てくれたコトへの安堵。全てが飛んでいて、言葉に言い表せない気持ちが体中を支配する。それでも言葉は、彼のものではない"ローズマリー"の気持ちを零した。]
(54)2006/07/25 01:40:44
村長の娘 シャーロット
[ナサニエルが出て行く。
トビーも出て行く。
カミーラも出て行った。
少し不適な笑みを浮かべて。

部屋に静寂が戻る。
黄色い濁った明かりのみついている。

しばらくその場に座っていた。
ぼんやりと、今の状況を考える。
あの「美しい人」はどうしているだろう。
「彼」が勝てば、カミーラが死ぬ。
カミーラが勝てば「彼」が死ぬ。
本当ならば女なんてどうでもいい。
でも……。]

見届けよう……。

[シャーロットはゆっくりと立ち上がり、ドアに向かって手を伸ばした。]
2006/07/25 01:42:49
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーの言葉に天を仰ぎ、短く息を吐いた。
2006/07/25 01:43:00
牧童 トビー
本当に愛しているのなら、遠ざかっても、わざわざ拘束しなくても逃げないんじゃないだろうか…。

[ローズマリーを痛々しげに見つめ、彼女を縛る手枷の1つに触れ、またそっと手を離しハーヴェイを見つめた。
彼が切実に失いたくないと感じている事は分かる。]
(55)2006/07/25 01:43:19
牧童 トビーは、逃亡者 カミーラが、視界から遠ざかって行く事に心の中でだけ、頷いた。
2006/07/25 01:44:09
牧童 トビー
…この男が。
キャロルの心を、あの地下室の暗闇の中に閉じ込め拘束したのだろうか?

それとも、キャロルは最初から…。
ひとりで孤独だったのだろうか?
…穢れと孤独を抱えて。
2006/07/25 01:46:00
逃亡者 カミーラは、そっと部屋を出ると、仕掛けの場所に戻った。
2006/07/25 01:46:40
書生 ハーヴェイ
そうか――君はまた、そう言うのだな。では、私はその通りにせねばなるまい。

[磔から下がる鎖へと爪を一閃して断ち切り、歩み寄るトビーに向き直った]

解放したらどうなるか、か。それは半ば判っていることだ。知っている事を恐れはしない。ただ私はその時辿りつく“現在”を――悼む。
(56)2006/07/25 01:46:48
牧童 トビー
僕は、キャロルが好きだ。

何故だろう…。
彼女をこの手で殺したのは僕なのに。
2006/07/25 01:47:16
牧童 トビー
キャロルを愛してる。
2006/07/25 01:47:50
逃亡者 カミーラは、書生 ハーヴェイに話の続きを促した。
2006/07/25 01:48:36
牧童 トビー
…不思議だ。
僕は、恐らく目の前の大いなる闇の力を持ったヴァンパイアを前にして、怖くない。
心の何処かが暖かい。
2006/07/25 01:49:14
牧童 トビーは、書生 ハーヴェイと、戒めを解かれたローズマリーの様子をじっと見守っている。
2006/07/25 01:49:53
書生 ハーヴェイ
少年。お前はまだ若すぎるのだ。うつろいゆくもの、消えゆくものへの畏れもまだ何も知らぬのだろう。
形ある物ははいずれ朽ち果てる。形無き絆ならばなおの事。

それを信じ続けることに、私は倦いた。
(57)2006/07/25 01:50:51
村長の娘 シャーロット
-1F・廊下-

[ドアを開けようとした手がすり抜け、外に出る。]

……

[手を見る。]

見えてるのに……。

[小さく首を振って歩き出す。
遠くに赤く染まったシーツ。金色の髪がさらりと覗いている。]

……また、一人……。

[部屋6のドアが開き、トビーとカミーラが出てくる。2Fに上がっていくようだ。]

私も……行こう……。

[ふわりと髪を揺らし、後に続いた。]
2006/07/25 01:51:42
書生 ハーヴェイ
[ローズマリーの背に手を当てて抱き起こし、トビーへと視線を据えた]

少年。お前は、形無き絆を――瑕など無いものとして信じ続けることができるのか? 永遠に?
(58)2006/07/25 01:52:35
逃亡者 カミーラ
―二階、キッチン前―

【トビー、生きろよ】

[短く祈って、開かずの間を離れた。二階のホールをゆっくり見る暇など無かったが、やはり殺風景だった。]

時間は…

[時計を眺めると、ほぼ予定した時刻に近づいていた。おそらく、キッチン内にガスが充満している。トビーがローズマリーを救い出したタイミングを見て、爆破させる…]
(59)2006/07/25 01:52:36
書生 ハーヴェイは、牧童 トビーに話の続きを促した。
2006/07/25 01:52:44
逃亡者 カミーラは、ライターで種火を点けようとする。が、上手く火が点かない。
2006/07/25 01:54:18
酒場の看板娘 ローズマリー
[されるがままに抱き起こされ、体を腕で庇いながらトビーとハーヴェイのやりとりを見守り続ける。何も言うべき言葉など残っていないような気がして、それでも何か言うべき言葉が胸に残っているような気もして、唇を開きかけては閉じた。]

【"それを信じ続けることに、私は倦いた。"――】

["彼"の言葉が心の中でやまびこの様に繰り返される。きっと"彼"はそんな事を言いながらも、尚も信じ続けているんだろうと思いながら、痛ましくて何も口に出来なかった。]
(60)2006/07/25 01:56:55
逃亡者 カミーラ
―キッチン前―

[ライターを持つ手が震える。あれも駄目、これも駄目。焦っては失敗の繰り返し。時間のロスは即ち失敗…死に繋がるというのに…]

[ようやくのことでライターの火を紙に移し、シーツの端を炙る。ジリジリと焦げ、やがて小さな火が燃え移った。]
(61)2006/07/25 01:57:54
牧童 トビー
形ある物ははいずれ朽ち果てる。
…形無き絆も?

[ハーヴェイに翠の瞳を向けたままで、]

絆が無くなってしまうのかどうか、僕は分からない。
只、永遠はあってはならぬモノだと思います。美しい花は枯れるからこそ、生命は失われるからこそ、生きるのではないかと。
(62)2006/07/25 02:01:08
逃亡者 カミーラは、用意していたバケツの水を、自らの全身に浴びせた。
2006/07/25 02:01:16
村長の娘 シャーロット
[作業を見守り続ける。]

……死ぬ……気……?

[ただ、なんとしても———と覚悟が伝わってくる。
何が起こるかはわからない。これからどうなるのかもわからない。
でも———]

カミーラが、勝つ。

[そう思う。]
2006/07/25 02:01:56
牧童 トビー
[父親が死んだ直後の、母親の事を思い出す。そして──。]

絆は瞬間、瞬間は真実なのだと思う。
感情も、愛も……。
でも、時と共に残酷に変化してしまう。
瞬間にずっと留まっているのは、恐らく酷い苦痛を……。
(63)2006/07/25 02:03:20
牧童 トビーは、書生 ハーヴェイにさらに近付いて、首を振って静かな表情で見上げる。
2006/07/25 02:03:59
逃亡者 カミーラ
[ゆらめく小さな炎を眺めながら、小さく呟く。]

世の中で、破壊と滅びが一番美しい。

だから、ゲージツ家という奴らは、必ず一度は願うのさ。
自らの滅びる、世界で最も美しい瞬間を…





それを人が狂気と呼ぶなら、確かにアタシの持ったそれは狂気なんだろうね…
(64)2006/07/25 02:04:43
書生 ハーヴェイは、牧童 トビーに視線を合わせ、見下ろした。
2006/07/25 02:07:58
酒場の看板娘 ローズマリー
【"瞬間にずっと留まっているのは、恐らく酷い苦痛を。"】

[トビーの言葉が胸に染みた。じわりじわりと、涙が止まらなくなる。自分にあれだけ酷い事をした"彼"なのに、彼の苦痛を思うと胸が張り裂けそうだった。ローズマリーは、"彼"の手に自分の意思を持って触れた。]

わたしは、貴方の"ローズマリー"にはなれないし、わたしは貴方の"ローズマリー"では無いわ。
だけど――、どうしても言わなくてはいけない言葉がある気がするの。
(65)2006/07/25 02:09:42
村長の娘 シャーロット
[後ろの方から苦痛と、愉悦の感情が伝わってくる。
それが消えたとき、カミーラとトビーが動いた。]

多分……これが最後……。

[どちらかが死ぬかもしれない。
でも———きっと彼らは「彼」を倒す。
根拠はない。
ただ、心の強さを感じ取った。]

ここで、見てるね。

[シャーロットは2Fホールのソファーにゆっくりと腰掛けた。]
2006/07/25 02:09:45
牧童 トビー
僕は、傷ついていて自分が穢れていて、不幸を運ぶのだと…信じてた、キャロルをとてもとても愛しいと思いました。
──愛してる。
子どもの戯言だと笑われてもかまいません。

けれど、僕はキャロルを殺しました。
その事の意味があなたに分かりますか?

彼女は、僕やカミーラ。そして、このローズマリーが生きて幸福になる事を望んだんだ。
(66)2006/07/25 02:09:47
酒場の看板娘 ローズマリーは、書生 ハーヴェイに微笑んで、それから目を見つめて呟いた。「――ありがとう」
2006/07/25 02:09:48
牧童 トビーは、酒場の看板娘 ローズマリーが、ハーヴェイに語りかける様子を見守る。
2006/07/25 02:11:29
逃亡者 カミーラ
―キッチン前―

[3人がいる開かれた扉の先を見つめる。時間はじわじわと近づいている。早くても、遅くてもいけない。]

トビー、信じてるよ。アンタなら、最高の仕事をしてくれる。

だけど、無茶はするな。
アタシの一世一代の大仕事。
必ず成功させる。
(67)2006/07/25 02:17:29
酒場の看板娘 ローズマリー
さっき、夢を見たの。
夢はあくまでも夢。過去に読んだ御伽噺の再現だと思う。それでも、わたしは夢の中だけで、"貴方のローズマリー"だった。

矛盾しているわよね。わたしは貴方のローズマリーじゃないと断言したばかりなのに。

だけど、一度だけでも、例えそれが夢の中であっても、"貴方のローズマリー"は貴方にそこまで思われてとても幸せを感じて、それをわたしは胸が痛くなるほど痛感したの。

[もう一度、柔らかく微笑む。悪意も他意もそこには何も無い笑みで。]

だから、ありがとう。
(68)2006/07/25 02:18:34
酒場の看板娘 ローズマリーは、ふっと目を閉じて知らされた"キャロルの死"を思った。
2006/07/25 02:19:36
書生 ハーヴェイ
“未来”へと希望を繋げるために、か。キャロル自身が願ったことも其れだったのだろう。だが、私とは相容れない思考だな。
私は希望など持たない。私は信仰など持ちはしない。

[トビーの問いに答え、ローズマリーの言葉に耳をそばだてた]
(69)2006/07/25 02:19:59
書生 ハーヴェイ
私が持つ『永遠なるもの』は――私の歪んだ愛、唯それだけだ。

[そして、ローズマリーに振り返った。感謝の言葉と別れを告げる彼女の声に目を閉じ、一歩歩み下がった]
(70)2006/07/25 02:22:33
牧童 トビー
【カミーラは無事に作業を終えただろうか?】

あなたには“未来”は無いんだ…。

[そう言って、ローズマリーを庇う様にしながら、じりとハーヴェイの方へ歩みを進める。]
(71)2006/07/25 02:25:18
牧童 トビー
[左手をハーヴェイを抱き締める様に延ばし、ヴァンパイアであるのに(ハーヴェイのものなのか)暖かみを持った身体に触れる。
じっとハーヴェイを見つめたまま。
そして、右手にはダガー──ナサニエルの“滅ぼす血”と、キャロルの“抑える血”のこびり付いたダガーを振り上げ──。]

僕はカミーラを信じています。
そして、キャロルを助けようとしたローズマリー。
今,あなたに話し掛けているローズマリーも。
(72)2006/07/25 02:28:38
逃亡者 カミーラは、3人がいる部屋の入口をじっと見つめている…
2006/07/25 02:29:22
書生 ハーヴェイ
[沈黙の間を置き、目を閉じたまま唇を開く。それまでの暫しの時間は、彼の逡巡とも後悔とも、或いは回想ともとれるものだった]

ローズマリー。
お前が自ら私の『ローズマリー』であることを否定するのなら――私は、新たな者を探し求めるのみだ。それがたとえ、どのような“現在”を作ることになろうとも。
(73)2006/07/25 02:31:21
酒場の看板娘 ローズマリーは、優しい光を称えて、トビーとハーヴェイを確りと見つめる。
2006/07/25 02:31:23
書生 ハーヴェイ
故に――さらばだ、ローズマリー。

[言い終えたハーヴェイは瞼を開き、ローズマリーの胸を強く押して突き飛ばした]
(74)2006/07/25 02:31:30
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーの瞳の色に瞬間、強く目を閉じた。
2006/07/25 02:33:42
酒場の看板娘 ローズマリー
[押されるがままに突き飛ばされた。衝撃。"彼"との決別は、何故だか優しいものの様に思えて、救いの無い"彼"の言葉に、"彼"自身の救いや希望が見えた気がして、それから自分の夢を見てからずっと残っていた心の蟠りが解けた気がした。]

――、さよなら、"ハーヴェイ"。
(75)2006/07/25 02:35:18
牧童 トビーは、酒場の看板娘 ローズマリーが、ハーヴェイによって自分の後ろに突き飛ばされるのを感じ。
2006/07/25 02:35:39
牧童 トビー
[ローズマリーが告げるハーヴェイへ別れの声を。自分の左手がハーヴェイに触れるのを、スローモーションで感じる。]
(76)2006/07/25 02:37:35
牧童 トビーは、彼等の間を裂く様に、細い身体で立ちはだかり、
2006/07/25 02:40:35
牧童 トビー
…ハーヴェイ。
僕は、キャロルの力に因ってあなたを殺します。

[──静かに、そして深く…、
トビーは、ハーヴェイの胸に刃を突き入れた──。]
(77)2006/07/25 02:41:01
逃亡者 カミーラ
遅い…遅いよ。
これじゃ、間に合わない…

早く避難しないと、巻き込んでしまう…

[種火が扉に近づいていくのを見て取ってうろたえる。まだ、3人のうちの誰も戻ってくる気配が無かった。]
(78)2006/07/25 02:44:24
牧童 トビー
[刃を突き刺しながらも、困った様に揺れる翠の瞳でハーヴェイを見つめながら、]

【殺すと言っても、簡単に行く訳がないのだけども。
僕は、ローズマリーを逃がしながら。
こうやって隙を作るだけだ……。

嗚呼、カミーラ。
──君は上手くやっただろうか?
この後、ローズマリーと逃げる必要があるんだ。】
(79)2006/07/25 02:48:12
書生 ハーヴェイ
[突き込まれた刃]
[皮膚を裂き肉を貫き血管を破り]
[それはハーヴェイの身体の中に深く沈んだ]

[唇から血を一筋垂らし薄く微笑む]
[誰に向かってでもなく、ただ虚空に言葉を紡いだ]
(80)2006/07/25 02:50:56
書生 ハーヴェイ
ああ――だから、言ったのだ。

私はこの“現在”を、悼、む、と――
(81)2006/07/25 02:51:29
逃亡者 カミーラ
くっ

[駄目だ。もうリミットだ。力一杯に扉に向かって叫ぶ。]

トビー!!
急げ、時間が無い!!
(82)2006/07/25 02:51:59
逃亡者 カミーラは、歯ぎしりしながら扉を見据えている
2006/07/25 02:54:28
酒場の看板娘 ローズマリー
[体に巻きつけておいたシーツを持つ手が、少し震えた。沢山の種類の感情がどろどろと混ざり合い溶け合い循環する。カミーラの声が聞こえて、反射的に立ち上がった。]

カミーラの、声……?
時間が無い? 一体、何が――。
(83)2006/07/25 02:55:41
牧童 トビー
[カミーラの声がトビーの元へ届く。
ハーヴェイが沈んだその隙に、背後のローズマリーの手を握って、背後の扉に向けて走り出す──。]
(84)2006/07/25 02:55:48
酒場の看板娘 ローズマリーは、牧童 トビーと共に走りながら、後ろの"彼"を一度だけ振り返った。
2006/07/25 02:57:14
牧童 トビー
[走りながら、すぐ傍のローズマリーに、]

…カミーラが、この屋敷を爆破する。
(85)2006/07/25 02:59:44
書生 ハーヴェイは、静かに壁に凭れかかり、*目を閉じた。*
2006/07/25 03:02:12
酒場の看板娘 ローズマリー
[目を丸くして、問い返す。]

この屋敷を……?
――、確かに伝承では炎で焼き尽くす事も吸血鬼を殺す事が出来る手段だとはあったけれど……。
でも、カミーラは?
(86)2006/07/25 03:03:32
牧童 トビー
導火線を作っているんだ。
だから、大丈夫……。
嗚呼、カミーラ。

[トビーとローズマリーが、歯ぎしりをして待って居てくれたカミーラに合流する。]
(87)2006/07/25 03:05:38
牧童 トビーは、逃亡者 カミーラに話の続きを促した。
2006/07/25 03:05:41
書生 ハーヴェイが「時間を進める」を選択しました
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を選択しました
逃亡者 カミーラ
トビー、早くっ!

なんでもいい、伏せて衝撃に備えろっ!

[トビーとローズマリーの二人が扉から現れ、階下へと走り去っていく。カミーラは力一杯に叫んだ。そして…]
(88)2006/07/25 03:31:56
逃亡者 カミーラ
ローズマリー……助けてくれてありがとう

トビー……なんとしても、生きろ

[二人が充分離れていくのを確認する。そう、階下に行けば…]


ハーヴェイ……この大馬鹿野郎




そして、伝説の存在……さらば。もう再び目を覚ますことのないように…




[キッチンの扉が歪み、その瞬間、点火する…]
(89)2006/07/25 03:38:39
逃亡者 カミーラ
[凄まじい音と光に、世界が一瞬形を失う…]
(90)2006/07/25 03:41:28
逃亡者 カミーラ
[爆風に呑み込まれる瞬間、カミーラの目に映った「それ」。夜を徹して作った絢爛な人形達…。時間が止まったように感じた。]

そんなところに置きっぱなし、だったんだねえ。
キャロルに見せるって、約束したのに。

ほら、上手にできたのに、見せられなかったの、残念だよ。
キャロル…、見て、くれるかな?

アタシが、
そっちへ、
行…


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンンンンン…

[爆風と閃光がカミーラの姿を*掻き消した*]
(91)2006/07/25 03:43:43
逃亡者 カミーラが「時間を進める」を選択しました
インデックス プロローグ 第1日目 第2日目 第3日目 第4日目 第5日目 第6日目 第7日目 エピローグ 
Tool
Statistical Summary
発言数
0
25
12
0
0
29
0
26
0
0
0
0
0