自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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のんだくれ ケネス やれやれ、はぐれちまったみたいだな。 [ケネスは浅いため息と共にそうつぶやいた。 今日はミステリーサークルの新歓合宿。 行く途中で出会った数人の部員と共に、目的地である館に向かっていたのだが、のんびりと歩いている間にはぐれてしまったらしい。] ま……行く所は一緒だからかまわんけどな。 [ポケットに忍ばせていた、ラベルのない小瓶を取り出すと、蓋を開けて口をつける。 喉を満たすウイスキーの味に満足しながら、暗い空を見上げた時、かすかに雷の音が聞こえた。] ふう、それにしてもやばい空模様だな。 降り出す前に館につければいいんだが…… [ケネスは小瓶の蓋を閉めると先を急ぐ事にした。] | |
(3)2006/07/15 23:10:18 |
のんだくれ ケネス うわ、降り出してきやがったよ……あーあ、疲れた。 [館に向かって急いでいたケネスだったが、雨が降り出したことで、やや諦め気味に元の歩調に戻ってしまう。 相変わらず持続力がない自分に、ケネスは苦笑した。 何度も留年を繰り返しているのも、おそらくそのせいだろう。] 俺も今年で25か……月日が経つのは早いよな。 [卒業するべく頑張るなり、学校をやめるなりするべきなのだろうが、選択する気にもなれずただ時を無駄に過ごしてきた。] このままだと風邪引いちまうかな。 [そう言いながらも急ぐ様子のないケネスの前に、古びた館が姿を現した。 一瞬、雷光が辺りを照らし出し、得体の知れない不安感が胸を満たす。] | |
(10)2006/07/16 00:20:52 |
冒険家 ナサニエル [遅れて出発した自分に任された荷物は重かった。 が、いかなる時も超然とするべきが祖父の教えだった。 一人でも落ち着いていれば、周りも落ち着くのだと。 執事が慌てていては主人もそれを見て落ち着かない気分になるかもしれない。 それは恥ずべき事だと。 とっくに執事なんて職業を持てなくなっていた祖父…。 死んだ人に未だ縛られているのかと思うと不思議な気はしたが、生まれた時からそれが自然だった。 祖父は自分に茶の淹れ方から政治経済に至るまでを叩き込もうと躍起になっていた。 過去に縋っていたのか、それともそれが信念だったのか…。 それは分からない。 そんなものよりも、今そこに一掴みの紙幣があれば、と思ったこともあったが、 それが自然だったのだ。] | |
(15)2006/07/16 02:03:25 |
流れ者 ギルバート シャロちゃんやキャロちゃん、もう着いてるかな? ソフィちゃん、マリちゃんも…… あは。 | |
2006/07/16 02:58:31 |
書生 ハーヴェイ [鬱蒼と茂る暗緑の木々 不気味な鳥の鳴き声 ある人里離れた森に その洋館はひっそりと建っていた] 着いたね、皆いるかな? [ハーヴェイは雨具のフードを上げ、洋館を眺めると人数を確認した。重苦しい雰囲気を持つ建物は雨に打たれ、涙を流すように壁面を濡らしていた。扉をノックし、メンバー各位に声を掛ける] 待たせてすまなかった。悪いねクインジー、トビー。ギルバートもそう怒るなよ、最後尾から皆をちゃんと見ておかなきゃって言っただろ? ナサニエルありがとう、ラッセルを呼んでくれて助かった。キャロル、もしかしてさっきの石で足でも――ん、カミーラ。 [カミーラに抵抗する様子もなく扉は開き、暗鬱な気配を帯びた空気が辺りに漂った。ハーヴェイは肩をすくめ、一同を促して中へと入っていった] | |
(28)2006/07/16 09:34:23 |
流れ者 ギルバート [後ろからかけられた凛とした声に振り返る。] あはは。シャロちゃん、文句はボスに言ってやってよ。 お疲れ様ー。 [白い歯を見せて、シャーロットににっこりと笑いかける。洋館の中に入ると、ナサニエルの呟きに応える。] ええっと、ナサニエル君?ナッチ? 先輩達と女の子の為に、さくっとお茶の用意をしてくれたまえ。 ほらほら、麗しき女性達が寒さで凍えてしまうよ。 管理人なんて、あとあと。 行くって連絡してるのに出迎えもないんだぜ? それって、管理人としてどうよ。 ボスに探すのは任せて、勝手にお茶入れて来い。 ほら、クインジー。 ナッチが持ってた分、適当に客室に荷物いれて。 後で皆に取りに行かせるようにして。あ〜水、ちゃんと拭いてな。 | |
(36)2006/07/16 12:54:06 |