- The Neighbour Wolves -
(1671)以遠に映える口碑の陰影 : 6日目 (1)
冒険家 ナサニエルは牧童 トビーに委任しようとしましたが、解決不能でした。
書生 ハーヴェイは冒険家 ナサニエルに投票しました
酒場の看板娘 ローズマリーは冒険家 ナサニエルに投票しました
踊り子 キャロルは冒険家 ナサニエルに投票しました
逃亡者 カミーラは冒険家 ナサニエルに投票しました
流れ者 ギルバートは冒険家 ナサニエルに投票しました
冒険家 ナサニエルはランダム投票で酒場の看板娘 ローズマリーに投票しました
のんだくれ ケネスは冒険家 ナサニエルに投票しました
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……
酒場の看板娘 ローズマリー に、1人が投票した。
冒険家 ナサニエル に、7人が投票した。
冒険家 ナサニエル は、村人の手により処刑された……
酒場の看板娘 ローズマリーは冒険家 ナサニエルを占おうとしたが、冒険家 ナサニエルは既に死んでいた。
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートに襲いかかった!
次の日の朝、流れ者 ギルバートが無惨な姿で発見された。
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、酒場の看板娘 ローズマリー、踊り子 キャロル、逃亡者 カミーラ、牧童 トビー、のんだくれ ケネス、の6名。
| 流れ者 ギルバート ──地下室──
[…淀んだり湿ったり冷たかったり。] [そんな空気の差異すら感じず。] [ギルバートは立ち上がった。]
ハッ
[気だるさと、首元の痛みのようなものを感じ、左手を添えた。そこには、血すら流れず……──] |
2006/07/23 20:54:00 |
| 流れ者 ギルバート [暗い室内は、何処へ居るのか明確な知らせを持たせず。] [気だるさのようなものが漂っていた。] |
2006/07/23 20:55:36 |
| 流れ者 ギルバート [ややあって、徐々に蘇ってくる…───]
嘘…嘘、嘘だろ?
[真っ暗闇の中では何も見えない。] [それでも、その場所がどのような場所なのか理解出来るような…───] |
2006/07/23 21:05:52 |
| 流れ者 ギルバート [ギルバートは、苦痛と絶望が混じりあった悲鳴をあげた。その声は決して生ける者には届かない。] |
2006/07/23 21:07:35 |
| 流れ者 ギルバート [声の限りに絶叫して、半狂乱になりながら、どれだけの時間が過ぎた事だろうか。ふと気づけば、ギルバートの近くに人影が立っているように思えた。] |
2006/07/23 21:13:19 |
| 流れ者 ギルバート [その声は深く静かに地の底より響いてくるかのように。…───男の声だ。褐色の髪の毛をしている。]
"ギルバート。 お前の魂は今、呪われた血の虜となっている。"
"お前が生きた証、それを奪おうとしている。"
"だが…──"
"お前の生きた意味や生きた証など、あるまい。 お前は、少なからず人を不幸に陥れた。覚えているか?
お前がゆく先は、安息の地ではない。"
[そこまで言うと、言葉を区切った。] |
2006/07/23 22:20:36 |
| 流れ者 ギルバート おま…な、何だよ!!! 何様だってんだよ!!!!
[ギルバートは掴みかかる。 彼の手をすり抜ける事なく、黒い服の襟元は強く握られた。]
何だよ…何だよ、チクショ。 悪魔か?俺の魂を地獄に落とすってのか。 チクショ。……うわ…ぁああああ!!! |
2006/07/23 22:23:06 |
| 流れ者 ギルバート [襟元を掴んだまま、泣きながらくずおれるギルバート。その頭に、手が置かれる。]
"……既に声を忘れてしまったのだな。"
[涙に濡れた顔をあげると、そこには笑みを浮かべた顔。弱弱しく笑ったギルバートの顔を知るものがいれば、それに近しいと思う事も出来るだろうか。]
"お前は少なからず、罪を犯している。 悔い改めない限り、 そしてその罪が流されない限り、 安息の地へゆく事は出来ないのだ。"
[窓硝子を誤って割ったりしたなら、ある種の役割を負う事になる人間はこのような顔を浮かべるだろうか。]
"考えなければならない。"
"そして、見届けなければならない。"
"知らなければならない。" |
2006/07/23 22:34:17 |
| 牧童 トビー ─二階・ホール─
[武器庫の暗黒から転がる様に脱出したところで足がもつれて転ぶ。
視界に入るホール中央の床面は、ラッセルの血液で赤黒く。トビー自身の身体も、ナサニエルの返り血で鮮血に染まったまま。
トビーは床に転がったまま立つ事も出来ず、呆然と隠し扉を振り返って眺める。細い体は全身が震えていて、今直ぐハーヴェイが追って来るなら、命は無いだろうと思えた。] |
(0)2006/07/23 22:41:16 |
| 流れ者 ギルバート "主よ。ありがとうございます。まことに。"
[唐突にギルバートは気づく。記憶の奥底から、湧き上がる。]
パ…
[だが、男は───ギルバートが初等教育を受ける前に死に至り、以後長きに渡って見守ってきた彼の父は、消えてしまった。] |
2006/07/23 22:41:25 |
| 牧童 トビー …何処へ行っても血塗れだ、嗚呼。
[中空にのばした手も赤い。 ──床に着いたトビーの背中で、ガシャリと言う音。 最初にダガーを見つけた時、同じ物を後2本、腰のベルトに挿しておいた事が奇跡の様に思えた。] |
(1)2006/07/23 22:41:37 |
| 牧童 トビー [闇の中で見たハーヴェイの眼。 紅い、トビーを見つめるうつつの者ではない紅い眼差し。 蝋燭の灯りに照らされた、ハーヴェイとは思えない妖艶な笑み。 ──震えが止まらない。]
怖い、怖い、怖い。 怖い、怖い、怖い。 僕は怖い。
[歯がガチガチと鳴る。] |
(2)2006/07/23 22:41:49 |
| 牧童 トビー 【ハーヴェイは「ヴァンパイアだ!」と叫んだ事を愚作だと言ったが。圧倒的な恐怖の前で、そんな事を冷静に判断出来る訳が無い。
彼は、ローズマリーを庇う仕草をしていたが。 そもそも“あれ”は、僕の知っているハーヴェイなんだろうか?】 |
(3)2006/07/23 22:42:33 |
| 牧童 トビー [一秒以内でそんな事を考える。 思考が流れるスピードは速い。
扉からハーヴェイが追って来る気配がない事に気付き、床に這ったままで一歩じりと下がる。一瞬巡らせた視線の先に、カミーラとローズマリーが*居る事に気付いた*。] |
(4)2006/07/23 22:43:03 |
| 流れ者 ギルバート パパ。
[気づけば、震えは、そして恐怖は止まっていた。 流れる涙だけが。] |
2006/07/23 22:45:03 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――二階・ホール―― ……どうして。
[どうしてこんな事に、と言うのが、ローズマリーが武器庫から出て最初に呟いた言葉だった。目の前で先程起きた現実が受け入れられず、逃げるという事すら忘れて、その場に立っていられなくなった。] |
(5)2006/07/23 22:46:16 |
| 流れ者 ギルバート [ギルバートは泣きながら、地下より上へと向けて*ゆく。*] |
2006/07/23 22:46:35 |
| 書生 ハーヴェイ ――何処かの棺―― [他人の血液――すなわち生命そのものを奪い取って生きる吸血鬼には、本来睡眠は不可欠のものではない。それでも、覚醒して行動している中に行った思考や感情の整理、“血”を活性化させることで行使する異能の代償として、暫くの休息は必要となってくる。そして――滅多に無いことではあったが――通常の再生では癒しきれぬ傷の修復には、やはり人間と同様かそれ以上の深い眠りが必要であった。 安穏とした闇、密閉されたその狭い空間の中で、ハーヴェイは生地の土から注ぎ込まれる活力を身に感じていた] |
(6)2006/07/23 22:53:33 |
| 書生 ハーヴェイ [闇の中、静かに“彼”は眼を開いた。ギイ、と音を立てて棺の蓋が開く。歩み出し、衣服に付いた土を払うその身体には、先刻まで追っていた傷は何一つ見当たらなかった]
さて……どこに逃げたかな、彼らは? 始めるとしよう、『狩り』の時間を。 |
(7)2006/07/23 22:56:00 |
| のんだくれ ケネス ―2階ホール―
[あれから、ラッセルの様子を近くで確認していたケネスは、ホールの様子が妙なことに気づく。 目に入る、トビーとローズマリーと姿。]
どうした?!何かあったのか?
[これ以上、まだ何かあるというのだろうか。 一瞬脳裏に浮かぶ、占いのカード。]
吊られた男……試練だったか……
[ケネスは覚悟を決め、歩き出した。] |
(8)2006/07/23 23:34:11 |
| 牧童 トビー ─二階・ホール─
[ケネスの声にハッと振り返る。]
【ナサニエルの与えた傷が、ハーヴェイにダメージを与えている可能性があるとしても。此処にだらだらと居る訳にはいかない。】
[眉を顰めて首を振る。 ──脳裏に浮かぶ紅い眼。]
ケ、ケネス…。 取りあえず、此処から一刻も早く逃げなきゃ。 僕達はハーヴェイに殺される。 ハーヴェイがナサニエルを殺した。 ハーヴェイは、自分がヴァンパイアだと認めた。
…ケネス? 何処へ行くんです? |
(9)2006/07/24 00:06:50 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ローズマリーはナサニエルにとどめを刺す瞬間に思わず止めてしまった時の、ハーヴェイが自分を見下ろす冷たい瞳を思い出した。瞳には底なし沼の様な暗闇を秘めて居て、ローズマリーはそれを見ているだけで体が竦んだ。]
……あんな人、ハーヴェイじゃないわ。
[祈るように呟いて、あまりの現実逃避っぷりに、ローズマリーは自分自身を笑いたくなった。] |
(10)2006/07/24 00:13:44 |
| 牧童 トビー [先に歩き出したケネスに驚きながら、ローズマリーとカミーラを振り返る。囁く様な早口で、]
一階の僕の部屋に、吸血鬼を封印した者の日記帳──クインジーが発見して、恐怖からケネスやローズマリーを彼が襲った原因です──と、此処をハーヴェイが選んだきっかけになった例の「The Legend of Vampire」があります。二階に来る前に、部屋に入れて鍵を掛けておいた。 …カミーラは一緒に居たから見ていましたよね。
嗚呼。 僕達は、自分達が殺される前に、ヴァンパイアを封印する方法を考え、実行する必要がある。
僕は此処で死にたくはないし、これ以上誰かに死んで欲しいとも思わない。
【僕はナサニエルを疑ってしまった。】
行きましょう? |
(11)2006/07/24 00:13:57 |
| 牧童 トビー [バラバラと落ちた50cm程の2本のダガーを拾い上げ、刃先が剥き出しになったそれらを、ナサニエルの返り血でボトボトになったシャツを脱いで包み、身体に結びつける。落ちたり、ずれたりしない事を確認してから、立ち上がった。
…震えていたり、竦んでいる様な猶予は何処にも無いのだ。] |
(12)2006/07/24 00:18:55 |
| のんだくれ ケネス [トビーの発言を聞き、ケネスは驚く。]
ハーヴェイが吸血鬼だって?あのハーヴェイが……
[にわかに信じがたいが、トビーの様子を見て真剣だと悟る。]
そうだとしたら、ここにいたらまずいんだな…… 解った、離れようぜ。 |
(13)2006/07/24 00:20:14 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――二階・ホール→一階―― [トビーに対し、一階へと向かう階段へ歩みを進める事で返事をする。黙って考えて、思い浮かべるキャロルの事。]
【言うべき――。絶対に、言わなくてはいけない事だと解っているのに。】
[こみ上げる恐怖と戦いながら、事実から逃げるように足を動かした。] |
(14)2006/07/24 00:22:05 |
| 牧童 トビー ─二階・ホール→一階へ─
僕達の知ってるハーヴェイじゃないんです…。
[苦しそうに首を振ってケネスに言う。 ローズマリーの苦悩には気付かずに、]
1階には、ギルバートとキャロルが一緒にいるはずだ。 彼等にもはやく知らせなきゃ。 |
(15)2006/07/24 00:25:03 |
| のんだくれ ケネス [ケネスはトビーを見ながら思う。]
そう言えばこいつに無理に煙草をすわせたのは俺だったっけ……。
酒が入っていたとは言え、ケネスにしては、そこまで他人に干渉するのは珍しい事だった。
……ああ、そうか……こいつ似てるんだ……
脳裏に浮かぶ弟の顔。生きていればこんな感じにもなったのだろうか。ケネスはそんな詮無い事を考える。]
いや、今はそんな事を考えている時では無いな……
[ケネスは感傷を振り払い、ローズとトビーの後について、1階へと降りた。] |
(16)2006/07/24 00:27:13 |
| 踊り子 キャロル ― 部屋六 ― [洗面台に立って顔を洗う] [何度も何度も何度も何度も何度も] [色々な物を落そうとする] [化粧で顔を作って見る]
[色々な物を隠そうとする] [例えば] [染み付いてしまった死の匂いや] [染み付いてしまった血の匂いや] [侵食して行く吸血鬼としての思考] [落ちる訳が無くて]
・・・・・・醜い。 醜い醜い醜い醜い醜い醜い。
[鏡に拳を思い切り叩き付けて] [硝子はキャロルの手を傷つけて] [其れから直に傷が塞がっていった] |
(17)2006/07/24 00:29:58 |
踊り子 キャロルは、自らの血で汚れて硝子だらけになった洗面台を見ながら泣いた。
2006/07/24 00:30:34
| 牧童 トビー 【二階に上がる前、ギルバートの部屋に彼が戻った様子が無く。キャロルの部屋扉が閉まっていたのを見て、僕は部屋をノックしなかった。
ラッセルが居るはずがないのだから、効率を重視しただけだと思いたかったけども。ラッセルの事に気を取られていたカミーラは(おそらくナサニエルも)気が付かなかったけども。
──僕は、怖かった。】 |
(18)2006/07/24 00:33:27 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――一階―― [武器庫でフラッシュバックした記憶は、思いの他重く心に圧し掛かって居た。トビーもカミーラもケネスも、そしてローズマリーも皆いつもの笑顔や表情は無く、憂いや悲しみ怒り等、複雑な思いを浮べて居た。]
……二人が一緒に居るのなら、キャロルとギルバートを呼んでくるわ。
[別行動は今、とても危険だと解った上でローズマリーは静かに言った。] |
(19)2006/07/24 00:40:03 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー クインジーの切欠になった日記帳や、……ハーヴェイが選んだ小説には、何かしらの意味や重大なことが隠されているのだと思うの。
[自分に言い聞かせる様に微笑んだ。]
……時間が無いもの。効率を優先しましょう。 |
(20)2006/07/24 00:41:39 |
| 牧童 トビー ─一階・廊下─
…時間効率を優先ですか。 分かりました、ローズマリー。 日記を取ったら、直ぐにあなたを追います。 |
(21)2006/07/24 00:43:43 |
牧童 トビーは、酒場の看板娘 ローズマリーの言葉に何か強い意志の様な物を感じて、無意識にそう答えた。
2006/07/24 00:44:38
| 酒場の看板娘 ローズマリー ―─一階・廊下─― [トビーに微笑んで、それからキャロルの部屋へ向かって早足で歩き出した。]
【自分が何をやろうとしているか解っているの? ローズマリー。】
[心の中で自問自答する。今からやろうとしている事は、無駄以外の何者でもない。]
……でも、わたしは何も出来ないから。
【だから、わたしに出来る方法は、わたしの口からみんなに伝えるのではなくて……、わたしには少なくとも解っている敵、キャロルからみんなを守ること。】
[呟いて、キャロルの部屋をノックした。] |
(22)2006/07/24 00:49:18 |
| のんだくれ ケネス ハーヴェイがヴァンパイアとなると、ギルもキャロルも一緒にいた方がいいのは確かだが……まあ、すぐ近くだから大丈夫かな。
[実物を見ていないせいか、まだ吸血鬼の恐ろしさに実感が湧かない。 ケネスはローズを見送り、トビーの後につく。] |
(23)2006/07/24 00:50:36 |
| 牧童 トビー ─一階・部屋9─
[鍵をがちゃりと回して、カミーラ、ケネスと共に部屋に入る。トビーが最後に出て来た時と、内部の印象は何も変わらず、一瞬だけホッと息を付く。]
【そう言えば、他人を自分の部屋に入れるなんて滅多に無い事だ。僕が誰かの居る所に、僕は浮いているのかもしれないと思いながら、混じっている事はあっても、他人を自分の領域に入れたり、自分の気持ちを話したりする事は滅多に無い。…いつも、怖いと言う気持ちがある。
人に気持ちを明かさないのが、行けないのか。 僕がナサニエルを信じられなかった様に。 …ギルバートが言っていた事はそういう意味なんだろうか。 嗚呼,今はそれどころじゃない。】
[ともあれ、自分の部屋にカミーラ、そしてケネスが居る事に対して、事態の異様さとは別に、不思議な心持ちがしたのは事実だった。今は煙草も酒も手にしていないケネスに小さく頬笑んでから、言葉を続ける。]
これがさっき言っていた日記帳です。 古いもの…でしょう。 吸血鬼を封印する方法が書かれた部分は、文字が判別出来ないのですが……。震えた文字や酷く強い筆跡があるのが…なんとも。 |
(24)2006/07/24 00:52:15 |
牧童 トビーは、のんだくれ ケネスにも分かり易い様に、日記の一部を目の前で開いて音読した。
2006/07/24 00:52:38
| 逃亡者 カミーラ [ハーヴェイの剣がナサニエルの身体を貫く絵を、見ていることしかできなかった。あの暗闇の中ではナサニエルを助けることなど不可能だった。一人で無謀な突撃をしたナサニエルに苛立ち、そして悲しんでいた。]
[しかし、だからといって、このまま行動を起こさなければ捕食されるだけに違いない。伝説の吸血鬼が真実であることは歴然とした事実。ならば…トビーとローズマリーと共に、ハーヴェイに対抗する方策を立てるしかない。] |
(25)2006/07/24 00:54:50 |
| 踊り子 キャロル ― 一階/部屋六 ― [ノックの音に] [何も考えずにドアを開けた]
・・・ローズマリー?
[怪訝な顔で彼女を見つめる] [このタイミングでは確かに] [彼女以外の人に来て欲しく無かった] [だが彼女が此処に来る理由は何も無い]
・・・・・・貴方、正気なの? |
(26)2006/07/24 00:55:35 |
逃亡者 カミーラは、牧童 トビーと共に、部屋に入った。
2006/07/24 00:56:41
| 牧童 トビー [それは最初にギルバートが日記を見つけた読んだ物と似た様な箇所だった。]
『私は彼の吸血鬼を思い出す度に今も震えが走る。』
『彼らの力は強大であり、 私に連なる血脈の力を持ってしても滅ぼす事は出来なかった。』
『そう、"アイツ"を弱らせ封印する事しか出来なかった。』
[「私に連なる血脈の力を持ってしても」の部分で、トビーは首を傾けた。]
…血? そう言えば、ハーヴェイはナサニエルの事を、何か特別な血を持っていると言う風に。ナサニエルも、そんな事を言っていて。最初、ナサニエルの言葉は、意味がわからなかったら……僕は。
ナサニエルも、ハーヴェイも、お互いに殺す事について迷いがなかった。そして、ハーヴェイがナサニエルの心臓を剣で貫いて殺した。ハーヴェイが僕らを追って来なかったとしたら、原因はおそらくナサニエルの“血”。 |
(27)2006/07/24 00:57:27 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――一階・部屋六―― 当然よ。 いいえ、寧ろ……わたしなんかより貴方の方がずっと正気じゃないように見えるわ。 実際、正気じゃないんでしょうけれど。
[ローズマリーは歌う様に言って、体の震えを誤魔化した。キャロルの赤い服が水に濡れて、赤色を濃くして居た。] |
(28)2006/07/24 00:57:46 |
牧童 トビーは、ナサニエルの笑みを思い出し、一瞬ぎゅっと眼をつぶって耐えた。
2006/07/24 00:58:17
| 酒場の看板娘 ローズマリー ギルバートと貴方が一緒に居ると聞いて、貴方を呼びに来たのよ。 ハーヴェイが吸血鬼って解ったから、みんなは対抗する為に一緒に居るわ。
[ブルーの瞳を見つめて、キャロルに告げた。]
ギルバートは何処? |
(29)2006/07/24 01:00:20 |
| のんだくれ ケネス [古びた本に目を通しながらケネスは一人つぶやく。]
……吸血鬼……そして封印する方法……
俺にはまだ今ひとつピンと来ていないんだが……
俺の中で、未だにハーヴェイは人を傷つけたりしなさそうな面倒見のいい後輩なんだ……。
[まだ入部した頃のハーヴェイ、そのどこか垢抜けない姿を思い浮かべ、ケネスは複雑そうな顔をする。 ふと口が寂しくなり、煙草をくわえた。] |
(30)2006/07/24 01:00:44 |
| のんだくれ ケネス 勝てるのか……?俺達に……。 |
(31)2006/07/24 01:03:08 |
| 牧童 トビー [カミーラとケネスに、]
過去に封印した者が居るのだから、封印する方法はあるんだと思う。…でも、この日記では、肝心の封印の部分の文字はぐしゃぐしゃ過ぎて、解読出来ない。
普通の物語と一緒なら、 心臓に杭を打つか、日光で滅びる……はずだけども。 |
(32)2006/07/24 01:03:12 |
牧童 トビーは、のんだくれ ケネスに倣って、あまり時間が無いと思いつつも煙草に火をつけた。
2006/07/24 01:07:35
| 踊り子 キャロル [挑発には答えず] [ローズマリーの手を掴んだ]
ガッカリしたわ。 ローズマリーさんはもう少し、頭が良い人だと思った。
彼一人だって、貴方達がどれだけ束になろうと狩り尽くすのに、其の上私に報告に来るなんて、愚かしいにも程が有る。 |
(33)2006/07/24 01:09:23 |
踊り子 キャロルは、何故だか無償に苛々して、不愉快そうに言い放った。
2006/07/24 01:09:33
| 逃亡者 カミーラ どうだろうね…
[吸血鬼に対峙する策を検討するトビーとケネスの意見を慎重に吟味していた。ナサニエルが1対1で挑んでも敵わなかった…。]
少なくとも、トビーやアタシでは1対1の勝負には勝てない。 挟み撃ちにするなり、罠をしかけるなり、弱点を利用するなり…
[言うとケネスの全身を眺めた。大柄なケネスにしたって、一人で吸血鬼に立ち向かうのは不可能だろう…] |
(34)2006/07/24 01:10:28 |
| 踊り子 キャロル [其れから、]
ギルバートさんなら、'地下室'で永遠に眠りに着いて居るんじゃない、'彼'の代わりにね。 |
(35)2006/07/24 01:10:54 |
| のんだくれ ケネス [自分より若い後輩たちが死に、自分が生きている。 何が彼らと自分を分けているのだろうか。 理不尽に、そして唐突に消える命。
何をしても無駄で、どうせ皆死ぬんじゃないのか……
空しさがケネスの心を満たしていく。] |
(36)2006/07/24 01:12:04 |
| 逃亡者 カミーラ 封印、か…
[トビーの言葉に頷く。]
でも恐らく、身体の自由を奪ってしまうくらいでないと、封印すらできないだろうね。 |
(37)2006/07/24 01:14:04 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー そう。 ギルバートまで手に掛けたのね、貴方。
[キャロルの手が伸びて、ローズマリーの手首を掴み上げた。それに抵抗する事も無く、ただ黙って話を聞いた。視線を反らしてしまったら、何かが壊れる気がしてならなかった。]
それで、キャロル、貴方はそれで良いの? みんなが貴方とハーヴェイによって殺して、それで貴方は満足なの? |
(38)2006/07/24 01:14:42 |
のんだくれ ケネスが「時間を進める」を選択しました
| のんだくれ ケネス [だが生きようとしてる2人の前で、そんな言葉を漏らすことは出来ない。 ケネスは、膨らむ虚無感を抑えながら言葉を続ける。]
血か……それが関係してるのかな…… |
(39)2006/07/24 01:15:49 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 【本当に貴方が求めている事は、それなの?】
[静かに問う。ローズマリーは自分が行き過ぎた事をしていると知りつつも、あふれ出る言葉を、衝動を、抑えられない程に、全てのストッパーであった"理性"が弱っていた。恐らくは、目の前の吸血鬼、死の恐怖によって。]
直接聞いた事が無かったわね。 貴方は、本当に吸血鬼なの? |
(40)2006/07/24 01:16:10 |
| 流れ者 ギルバート ──部屋6──
[部屋の扉の近くには、キャロルとローズマリーが居た。ギルバートは涙を慌てて拭う。…───既に意味はないが。] |
2006/07/24 01:16:42 |
| 牧童 トビー [息を吸い込んで吐き出す。既に懐かしい様な味。 トビーとケネスが吐き出した紫煙が、目立たない通気口に流れて行く。]
…窓が無いと言う事は、日光は有効なのかも知れませんね。 封印に関しては、例えば僕らの知っているハーヴェイが戻って来て、ヴァンパイアだけを封印するとか、そう言う事が出来るのかどうか…。
[首を振ってから。 シャツで身体に巻き付けておいたダガーを外して、並べる。] |
(41)2006/07/24 01:17:00 |
| 牧童 トビー [ダガーにはシャツから移った──ナサニエルの血がべったりとこびり付いて──いる。]
2本しかありませんし、50cm程の短い物です。 各自で1本ずつ、ケネス、カミーラ。 持っていてくださいませんか? |
(42)2006/07/24 01:17:33 |
| のんだくれ ケネス お前はどうするんだよ……
[ケネスはトビーを見る。] |
(43)2006/07/24 01:21:35 |
| 牧童 トビー 僕より、あなた達の方がダガーを有効に使える可能性が高いと思う。それと、僕にはこれが。
[同じく血塗れのポケットから出した、武器庫に入る前に刃を固定したままになっていた万能ナイフをケネスに見せる。 頬笑んで、荷物から新しいシャツを出して、身に纏う。 そして、なんとなく思い付いて、ケネスに言う。]
僕は、あなたの事が結構好きです。 |
(44)2006/07/24 01:24:58 |
| 踊り子 キャロル [苛立ちを通り越して疑問だった] [掴んだ手は震えて居るし] [彼女とて怯えて居るのは明白だった] [なのに、] [ローズマリーの言葉は琴線を的確に弾く]
私は、吸血鬼よ。 もう、戻れ無い。戻れ無いの。 ラッセルを殺した時から、吸血鬼だった。 私は偶々吸血鬼に成ったんじゃない、成るべくしてなったの。 ずっと前から、私は吸血鬼だった!
【存在だけで人を不幸にさせる存在】 【存在だけで人に怪我を負わせる存在】 【感謝される事等無く只恨まれるだけ―――】 【其の一体何処が吸血鬼と変わら無いのだろう】
[事実が余りに悲しくて] [涙が込み上げる] |
(45)2006/07/24 01:25:15 |
| 踊り子 キャロル [ローズマリーの手を持ち上げて] [其の細い指に口付ける様にして、]
さっさと逃げなさいよ。 そんなに殺されたいの? |
(46)2006/07/24 01:26:27 |
| 逃亡者 カミーラ [ダガーを差し出すトビーに向かって首を振る。]
ゲージツ家に刃物はいらない。
それに、戦うのは男の仕事だよ。 トビー、アンタだって男だろう? アタシを全力で守ってくれよ。
大丈夫、アンタならできるよ。 ギルバートのような腕力はないのかもしれないけど。 今まで一緒に見てきたからね、信頼してる。 |
(47)2006/07/24 01:26:31 |
| 流れ者 ギルバート [ギルバートは混乱と戸惑いの眸で二人を見ている。] |
2006/07/24 01:26:35 |
| 牧童 トビー 『彼の仲間となったものは時が経つにつれ、吸血鬼としての本性に目覚めてゆく。そうなっては既に手遅れ…その前に、────‥──‥を──しなければならない。』
[またパラパラと日記帳を捲り、ふと目についた箇所に漠然とだが、不吉な予感が広がる。]
キャロルの部屋へ行きましょう。 |
(48)2006/07/24 01:27:02 |
| 逃亡者 カミーラ ローズマリー…
遅く…ないか? |
(49)2006/07/24 01:29:31 |
逃亡者 カミーラは、不安げに呟いた。
2006/07/24 01:31:38
| 酒場の看板娘 ローズマリー まさか。 貴方に殺されたいのなら、皆に貴方が吸血鬼で有る事を言っているわ。
[ローズマリーはぎこちなく微笑んでキャロルに近寄って、開いている方の手をキャロルの背中に回し、抱き着いた。耳元で諭すように囁く。]
キャロル。 貴方の言う通り、わたしは正気じゃないのかもしれない。 普段のわたしなら、間違いなくこんな行動はしないし、貴方の言う通り自分を愚かだと思ったかもしれないわ。
――いいえ、貴方の言う通り愚かなんでしょうね。 |
(50)2006/07/24 01:31:38 |
| 牧童 トビー [カミーラの言葉に困った様に頬笑んで、]
…ありがとう。 じゃあ、一本はギルバートに渡しましょう。 |
(51)2006/07/24 01:32:14 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 貴方を救いたいなんて、ただその思いだけで行動しているのだから。
[ローズマリーは、もう震えては居なかった。恐怖は勿論無いわけではなかったけれど、それ以上に言わなくてはならない言葉があった。]
もしかしたら、救いなんて無いのかもしれない。 だけど、何もしないよりはマシだわ。そうでしょう? みんなを欺いてしまうけれど、一緒にハーヴェイに対抗する術を探しましょう。 その中で、貴方を救う術が見つかるかもしれないわ。 |
(52)2006/07/24 01:33:14 |
| のんだくれ ケネス 自前のを持ってるのか……じゃあ、預かっておくぜ。
[そう答えようとした時、トビーから唐突に発された言葉に、ケネスは戸惑う。 ケネスは少し視線を彷徨わせた後、トビーの頭にぽんと手を置いた。]
よし、行くか。
[ケネスはそう言うと歩き始めた。] |
(53)2006/07/24 01:33:55 |
逃亡者 カミーラは、トビーとケネスの後に続いて部屋を出た。
2006/07/24 01:36:44
| 牧童 トビー [ギルバートの名前を口にしてから、少しだけ表情を曇らせる。]
…そうですね、カミーラ。 もしかして誰かが居ないとか、また何があったとしたら…。 やっぱり、僕達が行った方がはやそうだと思います。
[不安が広がりかけた胸。 ──ケネスの大きな手は温かい。]
─部屋9→廊下へ─ |
(54)2006/07/24 01:38:54 |
| 書生 ハーヴェイ ―二階・開かずの間― [立ち並ぶ異形の器具。黒く光る革と金属、生々しく残る血の痕跡。“彼”は室内を見回し、腕を組んで顎に手を当てた。赤黒く変色した血の跡は、天井から吊るされ鞭打たれた犠牲者の残したものだった]
ふむ……殺すためだけの“狩り”では然程面白くも無い。余興が必要だ……。 |
(55)2006/07/24 01:40:09 |
| 書生 ハーヴェイ [壁際に歩み寄って棚から縄を取り、数度引き絞った。大半は歳月に朽ちて引き千切られ、残ったのはニ、三の束だけ]
おや。使えるものも残っていたか。必要というわけでもないが……まあ、良い。 “狩る”べき者は――
[扉へと歩み、錠を静かに外した。ゆっくりと、扉が内側から開いていった。“彼”は音もなく、部屋の外へと足を踏み出した] |
(56)2006/07/24 01:40:19 |
| 書生 ハーヴェイ ―二階・ホール― [横たわるラッセルを除いては、其処には誰の姿も見当たらなかった。床に染み出した血は粘性を帯び、彼の死亡から数刻の時間が経ったことを示していた。周囲から物音は聞こえず、生きる者は誰もこの館には存在しないかのようだった]
流石に逃げたか。だが、屋敷からは出られない――私を殺さぬ限りはな。或いは封じるか――いずれにせよ、不可能事だ。
[呟きを残し、“彼”の足取りは部屋の端へと向かった] |
(57)2006/07/24 01:41:34 |
書生 ハーヴェイは、玄関側の階段を下りていった。
2006/07/24 01:41:46
牧童 トビーは、踊り子 キャロルの部屋の扉を軽くノックした。
2006/07/24 01:44:48
逃亡者 カミーラは、注意深く見守っている。
2006/07/24 01:48:57
| 踊り子 キャロル [抱すくめられた] [ローズマリーの言葉が温かい] [ラッセルに有難うと言われた言葉] [恐らく彼は自殺願望が有った訳でも無く]
【何らかの形で】 【私を必要としてくれたのかも知れない】 【或いは、役に立てたのかもしれない】
[でも其の喜びは余りにも遠い物で―――]
人殺しなのに?其れでも私に救いを、と? |
(58)2006/07/24 01:49:46 |
踊り子 キャロルは、ノックの音にびくりとして、ローズマリーから離れた。
2006/07/24 01:49:54
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ローズマリーは解放されて、ノックの音にドアのノブに手を掛けて振り返った。]
人を殺めた事が許される訳では無いわ。 だけど、そんなの関係無しに貴方を救いたいの。 勿論、どうするかは貴方が決めれば良いわ。 これはわたしの、エゴだから。
[言って、ドアを開けた。強張った面持ちの三人を見て、すまなさそうに言う。]
遅くなってごめんなさい。 キャロルもわたしも、無事よ。 |
(59)2006/07/24 01:53:17 |
| 牧童 トビー 良かった。 キャロルとローズマリーが無事で。 …ギルバートは何処かに行ってしまった…の? |
(60)2006/07/24 01:55:37 |
| 踊り子 キャロル [キャロルはずるいと思う] [希望を見せるだけ見せて] [最後に突き放すなんて] [迷いはトビーの顔を見て吹き飛んだ] [頷いて、]
・・・あの時のギルバートさんはちょっとおかしくて、部屋に強引に入ろうとするから・・・。 思わず、篭ってて。だから、ギルバートさんが何処に居るかすら解らない。
[俯いた] |
(61)2006/07/24 02:00:12 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、踊り子 キャロルの言葉に、人知れず安堵の溜息を漏らした。
2006/07/24 02:05:57
| のんだくれ ケネス 大丈夫だったみたいだな。
[キャロルとローズが無事だった事に、ケネスは少しホッとする。 気のせいか、キャロルは少し印象が変わっているようにも思えた。]
ギルはいないのか……無事だと良いんだが。
[ケネスはあの飄々とした顔を思い浮かべながら言う。] |
(62)2006/07/24 02:07:10 |
| 牧童 トビー ─廊下・部屋6前─
[取りあえず、ローズマリーとキャロルが無事である事に安堵して。ギルバートとキャロルが一緒ではなかったと言う事にも、違う意味で安堵しながら。]
【でも、ギルバートが悪い訳じゃない。 …それは分かってる。 彼の所為にする訳には行かない。 ──僕の問題だ。】
[俯くキャロルを心配そうに覗き込みながら、一歩部屋へと踏み込み、立って居るキャロルに近付く。]
あの、キャロル。 ハーヴェイの事はローズマリーに聞きましたか? ケネスやカミーラとも話していたのだけど、2人にもこの日記帳を見て、一緒に考えて欲しいんです。 |
(63)2006/07/24 02:09:18 |
牧童 トビーは、ギルバートが行方不明だと言う事実が鈍く胸に刺さっている。
2006/07/24 02:09:48
| 酒場の看板娘 ローズマリー ギルバートの部屋にも、行ってみた方が良いのかしら?
[トビーやケネス、カミーラに問いかけながらキャロルの様子を伺う。] |
(64)2006/07/24 02:12:12 |
| 踊り子 キャロル [覗き込まれた事にどきりとする] [翡翠の純粋な目が痛い] [頷いて、]
・・・・・何だか全然、現実味が無いけど、聞いたわ。 私は余り頭が良くないから、力に成れるか解らないけど、一緒に考えたい。
[苦笑して] [其れでも少し力強く] [希望を持って答えた] |
(65)2006/07/24 02:16:12 |
牧童 トビーは、踊り子 キャロルに頬笑んで、小さく首を振った。
2006/07/24 02:19:02
書生 ハーヴェイは、階段を降りきって、一階の廊下に姿を現した。
2006/07/24 02:20:58
| 書生 ハーヴェイ ― 一階・玄関側階段 ― [一室の前に集まる三つの人影。室内にも生き残りの者が居るようだった。彼らに向かって腕を広げ、館の主人の如く呼びかける]
やあ、お集まりのようだね、諸君? お話の最中にすまないが――何を相談しているのか、教えてはくれないか? 助言など出来るかもしれないからね。 |
(66)2006/07/24 02:22:02 |
| 牧童 トビー 頭が良くないなんてこと…無いです。 あなたが一緒に考えてくれるなら、僕は嬉しい。
[キャロルの言葉に、震えていた頃とは違う力強さを感じて、今なら大丈夫だと思い、手元の日記帳をキャロルに手渡した。 部屋の奥に居るローズマリーに、]
ギルバートの部屋を、見にに行った方が良いかもしれません…ね。 |
(2006/07/24 02:22:22、牧童 トビーにより削除) |
| 牧童 トビー 頭が良くないなんてこと…無いです。 あなたが一緒に考えてくれるなら、僕は嬉しい。
[キャロルの言葉に、震えていた頃とは違う力強さを感じて、今なら大丈夫だと思い、手元の日記帳をキャロルに手渡した。 部屋の奥に居るローズマリーに、]
ギルバートの部屋を、見に行った方が良いかもしれません…ね。 |
(67)2006/07/24 02:22:56 |
| 書生 ハーヴェイ [冷笑を交えた微笑。かすかに浮かべたその表情に気付く者は居たかどうか]
そう、例えば――ヴァンパイアの滅ぼし方、などは? |
(68)2006/07/24 02:22:57 |
| のんだくれ ケネス [ケネスは、廊下に響き渡ったその堂々たる声に後ろを振り向く。激しい違和感につい声を上げた。]
ハーヴェイ?……あれがハーヴェイ? |
(69)2006/07/24 02:27:04 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー そうね。 無事だと良いのだけれど……。
[トビーに同意して不安そうに呟いて見せた瞬間、耳障りの悪いぞわりと来る声。ドアを開けっ放しにしてあるとはいえ、遠くても響くその声の持ち主は、恐らく。]
……ハーヴェイ……。 |
(70)2006/07/24 02:30:00 |
| 踊り子 キャロル [トビーのストレートな言葉] [また泣きそうになって] [キャロルは幸福感に包まれた]
有難う。 ・・・・・・考えて見る。
[日記帳を開こうとした瞬間] [嫌な感覚が体中を走った] [其の数秒後] ['彼'の声が耳につく] [幸福感はしゃぼん玉の様に呆気無く割れた] |
(71)2006/07/24 02:32:28 |
| 書生 ハーヴェイ [歩み寄る。上着は乾いた血にまみれ、脇腹にあたる部分が切り裂かれていた。しかしその下の素肌には傷一つ残っていない]
ハーヴェイ。ハーヴェイか――その名には聞き覚えがある。随分と親しく耳にした記憶がね。 だが、今ここに居る私は何者でもない。唯の、数百年前から在る――名を失ったヴァンパイアだよ。 |
(72)2006/07/24 02:35:27 |
| 牧童 トビー [キャロルに日記を手渡した時、指先が触れる。 その一瞬に、自分の鼓動が速くなった事に気が付いて。 また、ギルバートのからかう様な言葉を思い出す。]
【嗚呼、簡単な事だった。 僕は、キャロルを……。
それに、ギルバートをはやく探さないと…。】 |
(73)2006/07/24 02:36:54 |
牧童 トビーは、書生 ハーヴェイを振り返る。…見開かれる翠の瞳。
2006/07/24 02:38:22
牧童 トビーは、書生 ハーヴェイが、自分の見知ったハーヴェイではない事を強く自覚した。
2006/07/24 02:38:35
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーとケネスに向かって近付いていった。
2006/07/24 02:38:50
牧童 トビーは、踊り子 キャロルを歩いて来るハーヴェイから、庇う様にして立つ。
2006/07/24 02:42:17
| 酒場の看板娘 ローズマリー [部屋6の奥に居たローズマリーだったが、部屋六の前の廊下に立っているケネスを見て危機感を抱く。この部屋に向かって着々と歩みを進めているであろうハーヴェイを考えると、どう考えても逃げ場が無いこの場に居るのはよくなかった。鍵を締めて立てこもるにしても間に合わない事を計算する。]
……っ。
[ローズマリーはぎゅっと唇を噛んで、部屋の外に出るべきだと考えるのに、動かない足を恨んだ。] |
(74)2006/07/24 02:43:25 |
| のんだくれ ケネス [ケネスの中の危機感が瞬く。 扉の前から離れ、皆に叫んだ。]
まだ、封印の仕方もわかってないだろ! 皆、逃げるぞ! |
(75)2006/07/24 02:48:02 |
| 書生 ハーヴェイ ―廊下― [トビーに向けた焦茶の瞳が一瞬、鋭く狭められた。鷹の眼光。だが直後、興味を失くしたかの如く“彼”の視線は別な翠色を捉えた。冷笑ではなく艶やかな笑みが、唇を彩る]
ローズマリー。探していたんだよ。さあ、私と共に来い。
[彼女に向けて手を差し出した。夜宴へとエスコートするように] |
(76)2006/07/24 02:49:12 |
書生 ハーヴェイは、のんだくれ ケネスの怒声にも怖じる様子なく、ローズマリーの名をもう一度呼んだ。
2006/07/24 02:49:45
| 逃亡者 カミーラ ハーヴェイ…
馬鹿部長が、人外に乗っ取られたのかよ。 どうしようもない…
[ハーヴェイの行動を見ながら、身体が竦んでまるで動けない。] |
(77)2006/07/24 02:51:53 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――部屋六―― [ケネスの怒声が聞こえて、けれど直に部屋の中からでも廊下にハーヴェイの姿が見えた。]
逃げられる人だけでも逃げて!!
[部屋の中に居たのでは、どうしようも無い。カミーラとケネスだけは助かる可能性が高いのならば、逃げて欲しかった。そして、次の瞬間、ローズマリーは思わず呆然とした。]
え……、わたし……? |
(78)2006/07/24 02:54:34 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、書生 ハーヴェイの行動を理解するのに苦しんで、何度も何度も瞬きを繰り返した。
2006/07/24 02:54:49
| 牧童 トビー [ローズマリーが何故、ハーヴェイに呼ばれるのか分からなくて、緊張感と恐怖の中、ローズマリーを振り返る。 自分はローズマリーからも、キャロルを守る必要があるのだろうか?] |
(79)2006/07/24 02:55:48 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [確かにハーヴェイにはタロットカードに教えて貰ったりしていたが、目の前の"彼"とは何の関係も無い。艶かしく、美しい笑みは人を魅了する為のものだろう。ローズマリーはその場で固まったまま、それでも首を横に振った。]
嫌よ。 わたしは、知らない貴方とは一緒に行かないわ。 |
(80)2006/07/24 02:57:18 |
| 牧童 トビー …逃げましょう。
[キャロルの手を握って、ハーヴェイの反対側の廊下へと走り出そうとする。] |
(81)2006/07/24 02:57:22 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、震えながら、それでも拒絶の意思を明確にあらわした。
2006/07/24 02:57:34
| 村長の娘 シャーロット [部屋にカミーラが入ってくる。 ローズマリーがなにか話している。]
私……ここにいるのに……。
[カミーラが謝っている]
なんで謝るの……? 私が着替えるように言ったの。 言うとおりにしてくれたの。
[シャーロットは「自分」を取り囲む人を*放心したように見つめている*] |
2006/07/24 02:59:43 |
| 踊り子 キャロル [ハーヴェイの姿] [其れを見た瞬間] [居た堪れなくなって]
・・・・・・ハーヴェイさん。
[自分が'彼'に差し出した生贄] [自分が殺めたギルバート] [自分が殺めたラッセル] [其れから、アーヴァイン]
・・・・・・っ。 |
(82)2006/07/24 03:01:14 |
踊り子 キャロルは、牧童 トビーに引っ張られる様な形で、廊下へと走り出した。
2006/07/24 03:01:22
| のんだくれ ケネス [ハーヴェイの予想外の言動にケネスは戸惑う。]
ローズ?ローズが何か関係あるのか……?
[キャロルを連れて逃げようとするトビーを目の端に止めた。] |
(83)2006/07/24 03:01:51 |
| 踊り子 キャロル 如何して、ローズマリーなの?
[キャロルは震える声で問う] [ローズマリーの惚けた声も含め] [全員が思っている疑問を'声'に乗せて] |
(*0)2006/07/24 03:03:03 |
| 書生 ハーヴェイ [居竦んだカミーラに向かって答えた]
乗っ取られた、そうかな。私には彼の抵抗など感じられもしなかった。拍子抜けするくらいにね。彼が此処に来ることも、私の“器”となることも――運命、だったのではないかな。 そう、これは私のために用意されていた身体だった、という訳だ。 |
(84)2006/07/24 03:03:16 |
| 踊り子 キャロル [ローズマリーを求める'彼'の声] [躊躇して] [彼女を殺して欲しく無かった] [だから、] [思わず心の中で'彼'に問う] [吸血鬼としての自分を認めると同然の行動に] [頭痛を感じながら]
・・・・・殺さないで。
[部屋に取り残された形のローズマリー] [祈る様に呟いた] |
(85)2006/07/24 03:06:23 |
| 書生 ハーヴェイ 「知らない貴方とは」か。まるで子供のようなことを言う。だが、私はお前のことを知っているんだよ、ローズマリー。お前も、私の事を知るべきだ。
[ケネスとカミーラに目線を投げる。彼らの存在に興味などない、というかのように。それは無言の恫喝だった]
何なら、力尽くででも連れて行ってやろうか? |
(86)2006/07/24 03:07:15 |
牧童 トビーは、踊り子 キャロルの手をぎゅっと握りしめる。
2006/07/24 03:08:25
| 書生 ハーヴェイ “彼女”は――私の探し求めていたもの、だ。
血を分けた姉であり我が同族。 最愛の女。 |
(*1)2006/07/24 03:11:37 |
| 書生 ハーヴェイ ああ――もちろん、今の彼女がそうでないことくらい分かっているとも。彼女はこの時代に生まれた、人間のローズマリー・ハルトウィッグだ。
しかし、魂は移り変わる。私のように、“器”を違えても。 それならば説明は付く。私以外に理解するものがいなかろうとな。 |
(*2)2006/07/24 03:13:30 |
書生 ハーヴェイは、のんだくれ ケネスの呟きに耳を止めた。
2006/07/24 03:15:12
| 踊り子 キャロル [キャロルは] [握られた手をぎゅっと握り返して] [其れから。]
【だけど。】 【だけど―――】
[頭の中に響く'返事'] ['彼'がローズマリーを求める理由]
・・・・・・だけどそんなの。
[行動力が無くなってしまう]
・・・助けなきゃ。・・助けなきゃ・・・っ。
[呟くだけで。] |
(87)2006/07/24 03:16:15 |
| 書生 ハーヴェイ 関係はあるとも、大いにね。 だが、それは私の個人的背景――プライバシーというやつか。それに関わるものなんだよ。 あまり公に口にしたくは無いな。
[軽い口調で答える。彼に何も明かす気はない、というように] |
(88)2006/07/24 03:18:51 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー そんなの……、身勝手過ぎるわ。 わたしは、貴方を知らない。貴方なんて、知らないわ。 そして、"元凶"である貴方の事なんて、知りたくも無いわ。
[跳ね除ける。力では叶わないだろう。だけれども、ローズマリーは怖いからこそそれを強く跳ね除け、叶わないと知るからこそ強い意志で睨み付けた。] |
(89)2006/07/24 03:19:09 |
| 牧童 トビー [廊下に出た所で、やり取りからローズマリーが吸血鬼とは関係がないらしい事を漠然と理解する。キャロルの様子がおかしい。 キャロルを怖がらせない様に、顔を覗き込んで、]
キャロル…。 何か、知っているの? |
(90)2006/07/24 03:22:49 |
| 踊り子 キャロル [黙ってトビーの瞳を見た] [澄んで居て綺麗な目] [失いたくなくて首を横に振った]
何も、何も知らない。
でも、此の儘じゃ、ローズさんが…。 ローズさんは、何も関係無いのに………。
[唇を噛んだ] [キャロルから見て] ['彼'が彼女を求める理由] [其れが理不尽だと言う事もあるが] [其れ以上にこの状況が既に理不尽だと思った] |
(91)2006/07/24 03:27:51 |
| 逃亡者 カミーラ 運命か…
馬鹿だとずっと前から思っていたけど、吸血鬼の為に生きていたとはね。 救い様の無い馬鹿だね。
[カミーラの知っているハーヴェイの顔を、目前の吸血鬼に重ねて寂しそうに言った。]
それにしても、伝説の吸血鬼ってのは、女性に対する態度ってのを知らないのかい? ローズマリーに断られたんなら、部屋に帰って枕でも濡らしてたらいいんじゃないの?
時代遅れのポンコツのくせに。
[かつてハーヴェイであった存在を睨みつけた。] |
(92)2006/07/24 03:28:17 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 【――運命。何が起きても、これは運命。だから、わたしは干渉しちゃいけない。その為に誰とも深く関わらず、自分の世界を作らず、他人の世界に関わらない。それをただ見守って、儀式で決められた言葉を告げる。もっともらしく占って見せ、皆を信頼させる。それがわたしに課せられた鎖――。】
[ハーヴェイやカミーラの言葉を頭の中で反芻して、小さく呟いた。]
台無しよ。……すべて、台無し。 貴方のせいで、すべて、台無しよ。
【"彼"さえ居なければ、ずっと守れて居たのに。自分に疑問を感じる事も無ければ、遠い過去を思い出して恐怖する事も無かったのに――。】 |
(93)2006/07/24 03:34:56 |
| 牧童 トビー [何も知らないと言うキャロルの瞳は、いつも以上に翳りを帯びている。首を横に振るキャロル。けれど、その様子からこのままではローズマリーの身が危険だとキャロルは言っている。 …その事に対して、トビーの胸に不安が広がる。 同時にキャロルを悲しませたくない、という強い気持ちがトビーの中に沸き上がる。けれども、それとは別に浮かんで来る事象が有り。]
…ねえ。 シャーロットが殺された事を、キャロルは何故先に知っていたの?
[キャロルに対する違和感。 けれども、繋いだ手は解かない。] |
(94)2006/07/24 03:39:31 |
| 書生 ハーヴェイ ―廊下→部屋6― ああ、哀れだな。その哀れな“ハーヴェイ”に掛けてやる言葉としてはあんまりなのではないかな、それこそ正に『救われない』というものだ、はははっ! 断られたら? 生憎だが、私には流すための涙などは持っていないんだよ。私の流儀でやらせて貰おう。
[ふ、と溜息をつきカミーラに言い返すと、開いたままの扉を足早に通り抜けた] |
(95)2006/07/24 03:40:29 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、逃げ場など無いと知りながら、じりじりと後退する。
2006/07/24 03:41:59
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーにつかつかと歩み寄り、硬直したままの襟首に手を伸ばした。
2006/07/24 03:42:27
| 書生 ハーヴェイ [じりじりと後退するローズマリーに、ゆっくりと首を振った]
無駄だ、ローズマリー。逃げられないことは分かっているだろう? これは君の運命――君が生まれる前から、決まっていた“事実”なのだから。機会があれば聞いてみるといい。君の持つタロットに。 |
(96)2006/07/24 03:44:53 |
| 踊り子 キャロル [トビーの質問] [其処に疑惑を抱かれて居る事を察知して] [涙が滲む]
【吐き気がする程、自分が嫌い・・・。】 【何も出来ない。】 【中途半端に何かして、また人を・・・。】
其れは、ローズさんに、聞いたから・・・。
[答えながら、] [只只管にローズマリーに心の中で謝った] |
(97)2006/07/24 03:46:03 |
| 逃亡者 カミーラ 古時計は、大人しく眠ってな!
[かつての仲間を哄笑されたことにカッとなり、言い放った。]
ローズマリー!逃げなっ!
[そして、伝説の吸血鬼がローズマリーに近寄るのを見てとると、それを止める為に吸血鬼の背後からめちゃくちゃなタックルで掴みかかった。] |
(98)2006/07/24 03:50:01 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [硬直していた体がようやく危険を察知して動き出した時、ハーヴェイはすぐ傍に来ていてその手がローズマリーに触れようとしていた。後ろ向きに走るように後退する形となって。]
……そうね、これは運命でしょうね。 でも、わたしが確証を持って運命だと言えるのは、今のこの瞬間だけよ。
わたしは未来に運命と言う言葉を使って、自分に言い訳をして逃げるのなんて御免だわ。
[だから、と呟いて、もう一歩大きく後退する。部屋の終わり、壁までの距離ももうあまり無い。] |
(99)2006/07/24 03:50:14 |
| のんだくれ ケネス [ハーヴェイの姿をした得体の知れない何か…… それがローズを求めている。 頭に瞬くのはアーヴァイン、ソフィー、ラッセルの姿。 ローズもそうなってしまうのだろうか…… ケネスの中に去来する、数々の思い。
そしてそれを塗りつぶしていく心の闇。
仕方ないことでは無いのか?
どうせ皆死ぬのだ。
命など空しく失われていくものだ。]
―― だが |
(100)2006/07/24 03:55:43 |
| のんだくれ ケネス [ケネスは気がつくと、雄たけびを上げながらハーヴェイに突っ込んでいた。 手にもったナイフを前に構え、思い切り体当たりする。] |
(101)2006/07/24 03:56:55 |
| 書生 ハーヴェイ ―部屋6― [背後から聞こえたカミーラの罵声。眉をひそめ不快げに振り返る。全力で掴みかかってきた彼女に向かって爪を伸ばし、直前の空間を一閃。牽制の白刃が翻った]
邪魔をするんじゃない、それでも君はレディなの、――
[同時に、カミーラの背後から短剣を構えたケネスが雄たけびと共に突進してきた] |
(102)2006/07/24 04:04:19 |
| 牧童 トビー 嗚呼、泣かないで…。
[慌てて手を伸ばし、キャロルの美しい瞳に滲んだ涙を拭う。その答えと涙に、キャロルに疑念を向ける事はやはり間違っているのだろうか、と言う思いが胸を過る。]
【それにしても、ギルバートはこの騒ぎの中。 ──何故出て来ない? まさか、既にハーヴェイに殺されて?】
[悪い想像にゾクリを背筋を凍らせた瞬間に、ケネスが叫んだ。驚いて、振り返る。] |
(103)2006/07/24 04:04:47 |
書生 ハーヴェイは、のんだくれ ケネスの体当たりに突き飛ばされ、ダガーに腹部を刺し貫かれた。
2006/07/24 04:04:54
| 書生 ハーヴェイ くっ――!
[腹部に疾る灼熱はナサニエルの血と同様。即座に抜き捨て、床に投げ出す。苛立たしげな言葉が口をついた]
は、有用と見れば何であろうと見境無しか。だが――、それを拾う暇はもう無いぞっ! |
(104)2006/07/24 04:07:57 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [カミーラの突撃、ケネスの猛攻に目を見張って、更に三人から距離を取った。廊下へ行くには障害がありすぎて逃げられなかったし、そもそも逃げればキャロルを巻き込んでしまうかもしれないと考えたのだ。]
カミーラ、ケネスっ!!
[驚いて声をあげた。人が傷つくのを見るのは嫌だった。とても、嫌だった。] |
(105)2006/07/24 04:08:25 |
書生 ハーヴェイは、のんだくれ ケネスに向かって、大振りに爪を振るった。
2006/07/24 04:08:49
| 牧童 トビー …ケネスっ! 逃げてください!! |
(106)2006/07/24 04:10:15 |
| 踊り子 キャロル [トビーの手に拭われる涙] [其れはとても心地良くて、]
御免、御免ね、トビーくん。
[中での騒ぎが聞こえて] [―――絶望。] [また人が死ぬ] [無感情には成れない] |
(107)2006/07/24 04:11:06 |
| のんだくれ ケネス [ハーヴェイの爪が、的確にケネスの胸を貫く。 ごほりと血を吐きながら、ケネスはハーヴェイの腕を掴んだ。] |
(108)2006/07/24 04:12:00 |
| 逃亡者 カミーラ [目の前を高速で”何か”が横切り、その風圧で額の皮が切れた。じわりと血が滲む。ぎりぎりのところで踏みとどまった。]
アタシは癇癪持ちのゲージツ家。
レディだ? 寝言は寝てから言えっての。 馬鹿ハーヴェイの思考が移ってんじゃないの?
[その時、ケネスの突進が吸血鬼を跳ね飛ばしたのを見た。] |
(109)2006/07/24 04:12:02 |
| 逃亡者 カミーラ ケネスっ! |
(110)2006/07/24 04:14:40 |
| のんだくれ ケネス 逃げろ……
[ゆるりと周りを見渡し、そうつぶやいた。 胸が赤く染まり、口から血があふれてくる。] |
(111)2006/07/24 04:14:47 |
| 逃亡者 カミーラ [吸血鬼の腕が振るわれた直後、ケネスの動きがおかしくなったのに気がつく。]
ったくこんな大ピンチに
ギルバートはどこをほっつき歩いてる? |
(112)2006/07/24 04:17:29 |
| 書生 ハーヴェイ [ざくりと肉を裂く感触。久方ぶりに味わった殺戮の愉悦。“彼”の瞳が真紅に染まり、内なる“黒い獣”の衝動が露になっていた。細く長い吐息、それは次の獲物を探す肉食獣の唸りにも似ていた]
さあ。次は、誰だ――? |
(113)2006/07/24 04:19:45 |
書生 ハーヴェイは、逃亡者 カミーラの姿をその凶眼に捉えた。
2006/07/24 04:19:55
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ケネスの行動は、本来ならばローズマリーに悲しさや悔しさを齎すものであっただろう。けれど、ローズマリーは血に染まり行くケネスを見て、視界を歪ませながら絶望を味わった。自分が言った言葉を思い出す。"Der Hängende――、吊られた男。……意味は、試練よ。"そのカードには試練と言う意味もあるが自己犠牲が望まれると言う意味もあるのだ。]
……ケネス――!
【これが、運命の力。外れる事の無い、必ずそうなるという道――即ち運命を現すタロットカード。どう足掻いても――】
[弱気になって、それを持ち直すのに大分時間が掛かった。あまりの力の差に、恐らくは恐怖が負の思考へと導いたのだろう。それから、ローズマリーは廊下へと駆け出した。] |
(114)2006/07/24 04:20:09 |
| 牧童 トビー [トビーの居る場所から、部屋の奥に籠ってしまったローズマリーの姿が完全に見えなくなっている。ローズマリーが立っている位置は、もしかすると昨日、キャロルとギルバートが降りて行った──そしてギルバートが殺された──、棺の部屋への入口の近くなのかもしれなかったが。
トビーの視界の中で、ハーヴェイが残酷な爪を振るい、ケネスが血を吐き倒れようとしている。]
【このままだと、ローズマリーやカミーラも。】
[トビーは首を振る。 もう一本あるダガーを腰に巻き付けた血塗れのシャツから、抜き出す。] |
(115)2006/07/24 04:20:40 |
逃亡者 カミーラは、書生 ハーヴェイの目を睨み返す
2006/07/24 04:21:14
| のんだくれ ケネス [それから最後、未来は……
Der Hängende――、吊られた男。
……意味は、試練よ。
ローズの言葉が心に浮かぶ。
これは試練だったのだろうか…… 俺はそれに勝てたのだろうか……
わからない。
やがて何も見えなくなってくる。] |
(116)2006/07/24 04:22:18 |
牧童 トビーは、書生 ハーヴェイを強く見据えた。
2006/07/24 04:22:24
| 踊り子 キャロル [強烈な血の匂い] [トビーを静かに見つめると] [彼はタガーを取り出して居た]
………嗚呼、そっか。 解った。
[呟いて、]
トビーくん。ひとつ、変な事聞いても良い? ・・・・・・私って、トビーくんに迷惑掛けたりしてない?邪魔じゃ、無い?
[まるで病人が死を受け入れた時の様な] [そんな穏やかな顔で] [そっと聞いた] |
(117)2006/07/24 04:26:54 |
| 書生 ハーヴェイ ―部屋6― ほう。負けん気の強さだけは一流だな。だが、私に向かってくる勇気まではあるかな?
[挑発するように舌を閃かせ、両手を下げて見せた。明らかな隙と誘い。だがそれに乗らなければいつでも襲い掛かる構えで] |
(118)2006/07/24 04:26:54 |
のんだくれ ケネスは、静かに*目を閉じた。*
2006/07/24 04:27:34
書生 ハーヴェイは、のんだくれ ケネスに視線を落とし、その死にゆく様を見取った。
2006/07/24 04:28:58
| 牧童 トビー [ハーヴェイの方へ走り出そうとしていたトビーは、急なキャロルの問いに驚いた。]
…邪魔? どうしてそんな事を。 あなたが迷惑だとか、邪魔だとかそんな事があるわけが…。
[言いかけて、キャロルの顔があまりに穏やかである事に気付く。] |
(119)2006/07/24 04:30:18 |
牧童 トビーは、のんだくれ ケネスが倒れる音を聞く。時間がスローモーションで長く感じられる。
2006/07/24 04:31:26
| 牧童 トビー [けれど、吸い寄せられる様にキャロルを見つめている。] |
(120)2006/07/24 04:32:13 |
| 逃亡者 カミーラ ちっ、ケネス…
[ハーヴェイであった存在が、今や既に名も知らぬ獣同然に成り下がっていた。ひとりでこれに対峙するなど無謀なことは十分承知していたが、残るは幼いトビーと女だけ。なんとしても、守らなければならない、自分の手で…。]
[ハーヴェイであった存在に向かって、吠える。]
アンタが、アタシの仲間達を… ソフィーをシャーロットをラッセルをナサニエルを…そしてケネスを…
[口は出せても足が硬直して動かない。威圧感に圧倒されないように気持ちを昂ぶらせるのが精一杯だった。]
【このままじゃ、やられる…】 |
(121)2006/07/24 04:32:58 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [カミーラとハーヴェイの声に足を止めた。カミーラは癇癪持ちだ。本人が言ったとおりに。ローズマリーは二人を振り返って、ケネスを見た。無駄にしたくない一心で、ハーヴェイを睨みつけながら叫ぶように言葉を投げつける。]
取引をしましょう、名も無い吸血鬼よ。 貴方に……、着いて行ってあげるわ。 その代わり、ここに居る者にこれ以上傷つけないで。
[感情が昂ぶっているカミーラに安心させるように微笑んだ。]
手がかりなんていくらでもあるわ。 だから――、必ず、封印方法を見つけて。 見つけて、この最低な男を封印して。 |
(122)2006/07/24 04:34:55 |
牧童 トビーは、逃亡者 カミーラの足元には、ケネスがハーヴェイを刺したダガーが転がっている。
2006/07/24 04:35:01
| 逃亡者 カミーラ [視線はハーヴェイであったものから外さずに、]
ローズマリー! 駄目だ、駄目だよ。
取り引きなんか…
頼むから、逃げてくれ! |
(123)2006/07/24 04:38:52 |
| 牧童 トビー [完全に足を止め、キャロルを見つめたままで、]
どうして、あなたが今から死ぬみたいな顔を…。 |
(124)2006/07/24 04:39:21 |
| 踊り子 キャロル ・・・・・有難う。 其れだけで、もう充分。
[瞬きをすると] [押し出される様に涙が零れた] [タガーを持っているトビーの手に] [自分の手を重ねて] [刃を自分に向けさせようとする]
私を、今此処で、殺して。 トビーくんを、トビーくんが大事にする者を、守りたいの。 |
(125)2006/07/24 04:41:37 |
踊り子 キャロルは、牧童 トビーの言葉に緩やかに首を振って、柔らかく微笑んだ。
2006/07/24 04:41:50
| 酒場の看板娘 ローズマリー カミーラ。 ケネスの死を無駄にしないで頂戴。
[カミーラを叱責するように冷たく強く言い放った。]
ここで抵抗した所で、勝てないわ。 貴方だってそれを解っているでしょう? 全員がここで死ぬのは、ただの犬死に過ぎないわ。
それなら――、このやり方が一番、効率良いわ。 |
(126)2006/07/24 04:44:15 |
| 書生 ハーヴェイ ―部屋6― [ローズマリーの言葉に頷き、数歩彼女に近寄った。押し留めようとするカミーラに、水月に向けた肘の一撃を繰り出した]
良かろう、その取引は一応成立だ。運が良い、というべきだろうな。本来なら、既に命の無いはずだったものなのに。 |
(127)2006/07/24 04:46:42 |
書生 ハーヴェイは、逃亡者 カミーラの足元から、ダガーを蹴り飛ばした。
2006/07/24 04:46:44
| 逃亡者 カミーラ ローズマリー…
アタシ達全員の身代わりになるってことか…? そこまでの覚悟を…
ごめん |
(128)2006/07/24 04:48:13 |
逃亡者 カミーラは、吸血鬼の手加減した一撃を貰って、その場に倒れた。
2006/07/24 04:50:01
| 酒場の看板娘 ローズマリー 後を頼んだわ、カミーラ。 ……必ず、みんなを救って頂戴ね。
"また"、後でね。
[謝るカミーラに微笑みながら強い意志を篭めて、頼んだ後、無言の抗議をハーヴェイに向けた。] |
(129)2006/07/24 04:50:03 |
| 牧童 トビー [キャロルの行動が理解出来ずに、されるがままになってダガーをキャロルの心臓近くに差し向ける。力は込められて居ない。]
僕が今、守りたいのは…、キャロル。 …あなただよ。
[至近距離でキャロルの顔を見つめ囁く様に言う。 何かを否定する様に、首を振る。 けれども、トビーの中で何かが符合する。 再び、首を振る。 トビーの瞳からも涙が溢れる。]
例え、ギルバートやラッセルを殺したのがあなただとしても。
僕は、キャロルの事が。 あなたが好きだ。 …殺したくない。 |
(130)2006/07/24 04:51:27 |
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーの視線を意に介した風もなく、その手を取った。
2006/07/24 04:51:45
牧童 トビーは、言いながら、自分の行動は矛盾しているとも思う。
2006/07/24 04:52:27
| 牧童 トビー …ギルバート。 多分、あなたは既に死んでいる…んだよね? |
2006/07/24 04:53:26 |
| 牧童 トビー 僕はキャロルに殺されたい訳じゃない。 だって、彼女がそれを望んでいない事は分かってる。
キャロルが助かる方法はないんだろうか? ハーヴェイを殺してもどうにもならないのだろうか?
[誰かがまた倒れる音。 (カミーラが倒れた事は知らずに。) 誰かがまた殺されたのかもしれないと思いながら。] |
2006/07/24 04:55:25 |
| 書生 ハーヴェイ ―部屋6→廊下― [真紅の瞳は色合いを変えぬままローズマリーの目を見据えた。耳元に唇を近づけて囁く]
さて、では宴の会場に案内させていただこうか、お姫様? きっと気に入るだろう。気に入らずには居られないほどに。
[手首を握った手に力を込め、階段へと引き連れていった] |
(131)2006/07/24 04:55:57 |
牧童 トビーは、踊り子 キャロルに向けた刃を持つ手が震えている。
2006/07/24 04:56:29
| 牧童 トビー 【キャロルがヴァンパイアだとして、キャロルを助ける方法は、彼女を殺す以外にないのだろうか?】 |
(132)2006/07/24 04:58:20 |
| 踊り子 キャロル [驚いて] [味わった事が無い様な幸せに世界が解けた]
そんな事言われたら、未練がましくなっちゃうから。 嬉しい。とっても嬉しいよ。 有難う、トビーくん。
[目頭が熱かった] [目をそらして、]
覚えておいて。
ナサニエルの血だけじゃ足りないわ。 あれは'滅ぼす為'の血よ。
―――'彼'の血が、私に知識を与えるの。
私に流れている血は'抑える為'の血…。 私の血があれば、'彼'を封印出来る。 |
(133)2006/07/24 04:58:40 |
| 踊り子 キャロル 他にも方法は有るのかも知れないけど、私に解るのは此れだけ。 其れに、時間もあんまり無いみたいだし…
[ハーヴェイがローズマリーを連れて行くのが] [視界の端でちらりと見えた]
ローズさんは私を吸血鬼と知っても、私を救いたいと言ってくれたの。とっても、嬉しかった―――。 私は吸血鬼に成る前からずっと、みんなを不幸にしてしまう存在だから。
でもね、気が着いたの。 私にとっての救いは、此処でみんなの力になって死ぬことだった。だってもう、戻れ無いから。 トビーくんを、救いたいの。 ・・・・・凄く凄く、好きだから。大事だから。 |
(134)2006/07/24 05:02:06 |
| 牧童 トビー [溢れる涙を拭う事もせずに、]
…“滅ぼす為”の血に、“抑える為”の血? それは、どういう…。
僕は、ハーヴェイを殺す事で、キャロルが助かるならと考えた。でも、それじゃあ、キャロルが助かる方法は無い…みたいだ。 |
(135)2006/07/24 05:04:43 |
牧童 トビーは、踊り子 キャロルの「戻れない」と言う言葉に、目の前が暗くなるのを感じた。
2006/07/24 05:06:35
| 牧童 トビー [キャロルがちらりと視線を向けた先で、ローズマリーがハーヴェイと共に階段をのぼって行くのが視界に入る。]
…嗚呼、時間が無い。 |
(136)2006/07/24 05:07:56 |
| 逃亡者 カミーラ [去り行く吸血鬼の背中に向かって呪詛の言葉を呟いた。]
今…ここでアタシ達を殺さなかったこと、きっと後悔するよ。
全てが奴の言う運命で巡り動かされているというのなら、 アタシはその運命を塗りかえる。
天の色を塗り替える偉大なゲージツ家さ。 できないことなんて、ない。
さてと、
馬鹿部長と心中なんて反吐が出そうだけどね… ローズマリーが作ってくれた猶予。
ポンコツ古時計の時間を止めるための方策でも練っておくか…
[カミーラは擦り切れた精神を休めるように、*まぶたを閉じた*] |
(137)2006/07/24 05:08:21 |
牧童 トビーは、小さく首を振ってから、決意した様にキャロルを見つめた。
2006/07/24 05:09:07
| 踊り子 キャロル [嬉しかった。] [でも。]
………ねえ、トビーくん。
[微笑んで、]
出会ってくれて、有難う。 必ず、幸せになってね。 |
(138)2006/07/24 05:14:44 |
| 牧童 トビー キャロルと居て、不幸なんて事はないよ。 …誰も不幸じゃない。 それだけは、絶対だ。 僕は、キャロルが本当に好きだ。 君を幸せに出来たら、と思う。
──けど、僕は君を殺す。 |
(139)2006/07/24 05:15:50 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――→二階―― [ただ黙ってハーヴェイに着いて行く。キャロルとトビーをちらりと見て、黙って。]
【―――絶対に大丈夫。絶対に。】 |
(140)2006/07/24 05:19:16 |
| 踊り子 キャロル [頷いて手を離した]
―――有難う。 |
(141)2006/07/24 05:21:34 |
| 牧童 トビー [頬笑むキャロルに胸が痛む。涙が止まらない。 望む事とは違っていても、続けて口にする言葉は、]
じゃあ僕は、君の分も幸せになる……。
[ダガーを持たない左手でキャロルを抱き締めて。その行為が刃先をまるで固定する為の行為に見えるのが悲しくて。 ──けれども、一度目をとじて再び開くと、キャロルの心臓にナサニエルの“滅ぼす為の血”の付いた刃を突き立てた。] |
(142)2006/07/24 05:21:59 |
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーを連れて、二階の『開かずの間』の前に立った。
2006/07/24 05:22:41
| 書生 ハーヴェイ ―二階・開かずの間― [瑪瑙の鍵を取り出し、鍵穴に差し込んだ。重い音を立てて鍵が回り、錠が外れた。ローズマリーの手首を掴んだまま、室内に入っていく。二人の背後で閉まった厚い扉は、どんな悲鳴さえも吸い込んでいくようだった] |
(143)2006/07/24 05:23:41 |
踊り子 キャロルは、目を閉じて、幸せに包まれた儘*刃を受け入れた*
2006/07/24 05:24:13
| 酒場の看板娘 ローズマリー [部屋は暗闇と死の臭いに満ちていて、足がすくんだ。引っ張られる儘になり、頭が真っ白になるのを唇を噛んで耐える。]
……ここは何処? 一体何をしようと言うの? |
(144)2006/07/24 05:28:54 |
| 牧童 トビー [深く刃を突き刺し、そしてまた刃を抜く。 キャロルの鮮血が涙に濡れたままのトビーをさらに濡らす。]
──キャロル。
[崩れ落ちたキャロルから目を逸らす事は*出来なくて*。] |
(145)2006/07/24 05:29:33 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、気丈を装って問うた。
2006/07/24 05:29:37
| 書生 ハーヴェイ ―二階・開かずの間― [室内を探り、スイッチを入れた。幾つかの電灯が点り、暗闇から陰影と色彩を浮き立たせる。晒し台の傍らに立ち、ローズマリーを振り向いた]
何を君に求めているか、それは直ぐに分かることだ。 ローズマリー、まずは取引の通り、私の言葉に従うと誓え。 |
(146)2006/07/24 05:34:16 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [その部屋は確かにこの舘にはふさわしい物だった。ずらりと並ぶ拷問器具。ぞくりと恐怖が這上がる。]
……――誓うわ。
[猶予を作る為だといい聞かせ、答える。] |
(147)2006/07/24 05:39:19 |
| 書生 ハーヴェイ [黒塗りの木で作られた三つの枠。中央が大きく、左右のものは小さかった。胸ほどの高さに設置されたそれを開放し、彼女を手招きした]
良いだろう。では、その枷に首と手首を其々乗せるんだ。 ……そう、この上に、だ。
[拒絶の反応を押さえ込むように、口調が強さを増した] |
(148)2006/07/24 05:41:45 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [自由でいてだが自由など無いローズマリーは、躊躇いながらも言葉に従って首や手首を枷に乗せた。]
……殺すなら、早くわたしを殺せば良いのに。ケネス達のようにね。
[ローズマリーは意図を理解出来ずに呟く。] |
(149)2006/07/24 05:46:33 |
| 書生 ハーヴェイ ああ、殺すなどという真似をするつもりはない。これは『余興』なのだから。長い生の渇きを満たす愉しみを自ら奪ってどうする?
[ガタンと音を立てて木枠の残り半分が下ろされた。端に点けられた南京錠を掛け、上半身の自由を拘束する。一歩離れた所から彼女の様子を観察した] |
(150)2006/07/24 05:49:02 |
| 書生 ハーヴェイ これは晒し台、愚か者を辱めるための刑罰道具だ。 ローズマリー、自分でも己の愚かさは判りはじめていることだろうがね。
――しかし、もう少し強く味わってもらうとしようか。 |
(151)2006/07/24 05:50:55 |
書生 ハーヴェイは、爪を伸ばし、ローズマリーの衣服を切り裂いた。
2006/07/24 05:51:44
| 酒場の看板娘 ローズマリー [辱める為のという言葉にぴくりと反応をした。嫌な、予感。服を切り裂かれて、泣きそうになった。]
……愚か? 生憎わたしはわたしを愚かだなんて思わないわ。寧ろ誇れるぐらいよ。 こんな事でしか飢えを満たせない貴方こそ愚か――いえ、哀れね。 |
(152)2006/07/24 05:57:08 |
| 書生 ハーヴェイ [背中を、脇腹を、腰を、脚を疾る爪。鋭利な先端は、ローズマリーの肌にかすかな赤い筋を残すだけにとどまった。しかしその代償に上質な生地は寸断され、彼女のきめ細やかな素肌が露にされていった]
綺麗な体だな、ローズマリー。そういってやれるのも今が最後、というわけだが。 |
(153)2006/07/24 05:59:35 |
| 書生 ハーヴェイ 私が哀れかね。そう思うなら、私の渇望を――衝動をお前が満たしてみせるがいいさ、全てを差し出してな!
[彼女の身体に残った布切れを乱暴に取り去った。襤褸屑と化したシャツとスカートが床に落ち、下着が剥ぎ取られた] |
(154)2006/07/24 06:02:26 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、書生 ハーヴェイを唯うるんだ瞳で睨みつけた
2006/07/24 06:02:37
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーの身体に爪の先端を走らせつつ、所々で摘み上げた。
2006/07/24 06:03:47
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーに話の続きを促した。
2006/07/24 06:06:51
| 書生 ハーヴェイ 何かな、その目は? 言いたい事があるなら言わせてやろうか?
[彼女の身体を撫でつつ、ふくよかな乳房へと手を滑らせた。弾力を愉しむように揉み上げていく] |
(155)2006/07/24 06:06:56 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [目を閉じて深呼吸することで、強い羞恥に耐える。朱色に頬が染まって、嫌になる程に誰にも触れられた事のない体は反応する。一方で嫌悪感に心を塗り潰されていった。]
好きに、すれば良いわ。だけど、勘違いしないで。 貴方を満たす為なんかじゃない。貴方を倒す為よ。 |
(156)2006/07/24 06:12:44 |
| 書生 ハーヴェイ そうか。倒す為――だが、そんな格好のままでどうやって私を倒すというのかな?
[楽しげに嗤い、壁へと近寄った。ローズマリーの視線を感じつつ、掛けられていた鞭を手に取る。長い一本の鞭を振ると風切り音が室内に響いた] |
(157)2006/07/24 06:16:07 |
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーの瞳を見つめ、首筋から顎へと指を滑らせた。
2006/07/24 06:20:37
| 書生 ハーヴェイ 苦痛の前に、快楽の味を教え込んでやろう……互いの落差が楽しめるように。
[彼女の肌を嬲りつつ首元に牙を寄せ、軽く突き立てた。僅かに流れ出した血を強く吸い上げる。僅かな美酒を味わうように微笑を浮かべ、“彼”はローズマリーから離れた] |
(158)2006/07/24 06:23:31 |
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を選択しました