- The Neighbour Wolves -
(1671)以遠に映える口碑の陰影 : 2日目 (1)
次の日の朝、自警団長 アーヴァインが無惨な姿で発見された。
酒場の看板娘 ローズマリーは、新米記者 ソフィーを占った……。
新米記者 ソフィーは人間のようだ。
現在の生存者は、村長の娘 シャーロット、書生 ハーヴェイ、酒場の看板娘 ローズマリー、新米記者 ソフィー、踊り子 キャロル、逃亡者 カミーラ、学生 ラッセル、牧童 トビー、流れ者 ギルバート、お尋ね者 クインジー、冒険家 ナサニエル、のんだくれ ケネス、語り部 デボラ、の13名。
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――→部屋2―― あら。 吸血鬼もケネスさんの言う"殺人事件"も何も変わりはしないわ。
[変わっていると言う言葉に、ローズマリーはふっと目を細めた。]
それは、貴方もよ、ケネスさん。
["何処が"とか"何を"とは指摘せずに、一番入り口に近く、尚且つ誰の名前も書かれていない部屋へ足を向ける。] |
(0)2006/07/18 15:07:44 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――部屋2―― このサークルのほとんどの人がそうであるように、彼だって只の怠け者って訳じゃないんでしょうね、きっと。 わたしに、彼の事情を知る機会が回ってくるのかは、また別の問題としても。
[メモを部屋に貼り、部屋に腰を落ち着けた瞬間、突然先程つけたはずの電気が*落ちた*] |
(1)2006/07/18 15:09:27 |
酒場の看板娘 ローズマリーはメモを貼った。
2006/07/18 15:10:13
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を選択しました
| お尋ね者 クインジー ― 朝 ― ―一階・廊下―
んー…
[ しかめた顔で、クインジーは部屋から出てきた。身体のあちこちが痛い。どう考えても筋肉痛だ。本当にありがたくない。]
そんな重労働だったのかよ、ここまでの登山はよ。
[ それほど運動なんてしていないとはいえ、これはショックだ。頭が悪い分、身体は丈夫なつもりだったのだが安気に構えすぎていただろうか。]
それはさておき… いま、朝だよな? ったく、窓とか全然ねーから判んねーっつーの。
[ 普段から腕時計などをつけていない自分を恨めしく思う。が、自然に目が覚めたということは朝なんだろう。灯りがつけっぱなしにされている廊下から玄関へ、そして外へ出ておおよその時間を知ろうとして…]
…なんだよ、これ。
[ それを、目撃した。] |
(2)2006/07/18 20:28:19 |
| お尋ね者 クインジー お、おい。あんた… 大丈夫か?
[ 大丈夫なはずがない。こんなもの、どう見たって死んでいる。だがしかし、問いかけずにはいられなかった。]
ど、どうなってんだってんだよ…
[ 腰がひけたままの姿勢でじりじりとそれに向かうも、ある程度の距離からはもう近寄ろうとしない。そのまま、そうっと角度を変えて顔を覗きこむ。 知らない顔。だがしかし、階段脇に不自然な姿で倒れていたその人物は、やはり紛れもなく死んでいたのだった。]
お、おい! 誰だよこいつ! いったいなんでこんなとこに死体なんかあんだよ! おおい!!
[ 混乱。目の前に現れた死体になにをするでなく、クインジーはただ、思ったことをそのまま叫ぶことしか出来なかった。] |
(3)2006/07/18 20:40:12 |
お尋ね者 クインジーが「時間を進める」を選択しました
| のんだくれ ケネス うーん、うるせぇなー。誰だよ朝っぱらから。
[ケネスはベットから身を起こし、寝ぼけまなこで廊下に出る。]
ありゃ、クインジーか?お前、朝からやたら元気だ……
[そこまで言いかけて言葉が止まる。クインジーの足元に誰か倒れていたからだ。] |
(4)2006/07/18 21:10:40 |
| のんだくれ ケネス おい、それ誰だよ……
[恐る恐る近寄る。やがて見えてくる頭部が酷く傷ついた男の体。肌が不自然なまでに白く、現実感が無い。 だがはっきりと、それが既に息をしてないものである事が解る。]
な、なんだよこりゃ……ハハ、悪い冗談だぜ……
[精神のバランスを取るためだろうか、ひどく空しい言葉が口から出る。 目を背けたくなる光景だったが、ケネスは立ちすくんだままその死体を見つめていた。] |
(5)2006/07/18 21:11:06 |
| のんだくれ ケネス [頭にフラッシュバックする、頭部を損傷した子供の死体。 それはケネスが忘れようとしてきた弟の記憶。]
リック・・・・・・
ああ、そうだ・・・・・・お前もこんな感じだったよな・・・・・・ |
2006/07/18 21:13:55 |
のんだくれ ケネスが「時間を進める」を選択しました
| 書生 ハーヴェイ ―昨夜・部屋6― [暗めの照明とはいえ、永遠とも思えるほどの闇に慣らされた目にとっては煌々たる輝きにも思えた。紅い瞳がきゅうっと窄まり光量を調整する。室内の調度を眺める視線は訝しげだった]
……見覚えは無い、が。 |
(*0)2006/07/18 21:24:12 |
| 書生 ハーヴェイ ―昨夜・部屋6→部屋8― [どことなく馴染んだ室内の光景。わずかの後、思い至る。それは窓が無いからだということに]
……確かに私が居た場所だ。空気も、音も、匂いも。そう。間違いなく此処は、私の版図だ。
[呟くと、外に誰の気配も無い隙を窺った。やがて、“彼”は部屋を出ると風のように隣室へと忍び込んだ] |
(*1)2006/07/18 21:24:20 |
| 書生 ハーヴェイ ―昨夜・廊下― [玄関側の階段から降りて来たハーヴェイは、立ち並ぶ扉に貼られたメモを確認していった]
ふんふん……順番に、クインジー、ローズ、ラッセル、ケネス……と。後で纏めて書き足しておくかな。けど、もう夜も遅いことだしな。
[ふぁ、と小さく生欠伸をする] |
(6)2006/07/18 21:24:46 |
書生 ハーヴェイは、二階の様子を思い返しつつ、自室へと歩を進めた。
2006/07/18 21:24:49
| 書生 ハーヴェイ [大雑把に言えば、ホールとそこから繋がる大きな3つの部屋とで構成される二階の間取り。明らかに一階とは異なり、豪奢な暮らしをしていた人物の生活空間だったのだろうと感じさせた]
一階の厨房よりも格段に大きなキッチン。 天蓋付きのベッドが置かれた寝室。 そして、鍵の開かないもう一つの部屋―― |
(7)2006/07/18 21:25:15 |
| 書生 ハーヴェイ ―昨夜・部屋8― [キャロルの言った“器”の声がする。姿を見ずとも、その気配でそうと知れた。体格、顔つき、言葉遣い――今まさに扉を開けてこようとするその青年以外に無い、と“彼”は確信した]
[贄が差し出されるのを待ち、部屋の中央で両手を広げる。待ち遠しかった客人を迎え入れるかのように――] |
(*2)2006/07/18 21:25:27 |
| 書生 ハーヴェイ ―昨夜・廊下→部屋8― この館の主については、殆ど記録が残ってないんだよな……アーヴァインさんに明日また尋ねてみるか。
[扉を開け、上着を脱いでベッドに向かおうとする。その時、唐突に照明が落ちた]
……なっ、えっ!? |
(8)2006/07/18 21:26:09 |
| 書生 ハーヴェイ ――その時、僕の視界に一瞬だけ映ったのは――
|
2006/07/18 21:26:13 |
| 書生 ハーヴェイ 病人よりも青く白い肌 爛々と光る真紅の双眸 長く伸びた牙 死を感じさせつつも悍ましいほどに美しい―― |
2006/07/18 21:26:21 |
| 書生 ハーヴェイ ――吸血鬼の、姿だった。
|
2006/07/18 21:26:33 |
| 書生 ハーヴェイ ―部屋8― [部屋に入ったハーヴェイに飛び掛ると同時に、館全ての明かりが落ちた。だがそれは“彼”にとって一切の妨げにはならず、勢いのままに青年の首元にかぶりつく。鮮血が勢い良くほとばしり、全ての滴が“彼”の口元に飛び込んだ]
嗚呼……お前だ、ハーヴェイ。お前こそは私の“器”となるべき者 ……封印され老いさらばえたこの身に代わり、永遠を享受すべき肉体だ。 喜ぶがいい、お前は私となり私はお前となるのだから。 |
(*3)2006/07/18 21:27:06 |
| 書生 ハーヴェイ [首筋に突き立てられた牙] [それを認識した時、既に視界は無明] [否、視覚が残されているのかどうか、それすらも不明] |
2006/07/18 21:27:15 |
| 書生 ハーヴェイ [微かに漏れる苦鳴] [それを圧する悦楽、注ぎ込まれる赫き毒の血] [闇色の愉悦の中、ハーヴェイは自らの崩壊を感じ取っていた] |
2006/07/18 21:27:25 |
| 書生 ハーヴェイ そして――永劫の闇の中に消えてゆけ、“ハーヴェイ”。
[その思念と共に、“彼”の身体は崩れ落ちた。後には、一握りの灰が絨毯の上に残されるだけだった] |
(*4)2006/07/18 21:27:34 |
書生 ハーヴェイは、何かが落ちるような物音を耳にしたように思った。
2006/07/18 21:28:45
| 書生 ハーヴェイ ―昨夜・部屋8― [空気中に極微量だけ混じった、他の人間の血臭が鼻腔をざわつかせる。耳を澄ませば、漏れ伝わる動揺と高揚の感覚]
……キャロルだな。ふ、あの娘も早速一人立ちしようという所か? ならば―― |
(*5)2006/07/18 21:38:40 |
| 村長の娘 シャーロット [扉にメモを貼った後、厨房で手際よく片づけるナサニエルの手伝い———といってもジャマになっていたのかもしれないが———を終え、トビーと共に2Fを確認、本を借りてベッドで読みながら眠っていたらしい。 遠くから叫び声が聞こえたような気がして目を醒ます。]
やだ……眠ってしまったのね。 本!大変!折り曲げていないかしら?
[あわてて枕元の本を確認する。顔からずらして眠っていたらしく折り目はついてないない。]
よかったぁー
[ほっと息をなで下ろす。あまり交流のない先輩の本を借りた途端に曲げてしまっては立場がない。ここで「申し訳ない」とは思わないところが問題だがシャーロットはこれが普通らしい。]
そういえば……何か声が聞こえたんでしたっけ? 怖い本を読みながら寝てしまったから夢を見たのかしら……?
[ぼんやりと考えていると、外からどもったような男の声が聞こえた。]
やっぱり何かあったのかしら?
[シャーロットは手早く着替えをすますと、廊下へ出て行った。] |
(9)2006/07/18 21:40:38 |
| 書生 ハーヴェイ [似つかわしくない感情。あの娘は、新たな身体を手に入れる為の道具に過ぎない筈だった]
ならば? ならば、ハーヴェイ。お前なら、こんな時どうしたのだろうな? 自分の後輩が『人間でなく』なってしまったら――
[己の身体に語りかける様に自問し、皮肉気に笑みを洩らした] |
(*6)2006/07/18 21:41:26 |
| お尋ね者 クインジー 笑ってる場合じゃねーんだよっ
[ 裏返った声で錯乱したツッコミを入れる。]
救急車だ救急車、救急車に電話しろよ電話。俺ぁ携帯なんざ持ってねーんだよ。
[ あたふたと間違った指示を飛ばしながら死体の傍からケネスの方へと忍び足で移動。そしてそのままケネスの横を通り過ぎ。]
あ、後は任せた。俺ちょっと他の奴らを起こしてくる。 |
(10)2006/07/18 21:41:44 |
お尋ね者 クインジーは、そのまま廊下の奥へと*走り去った。*
2006/07/18 21:43:01
| 書生 ハーヴェイ ―昨夜・部屋8― [きっかり十を数えた後、照明は回復した。まるで何事も無かったように、辺りの様子には変化が見られなかった。急激に襲ってきた睡魔に、ハーヴェイは大きく息をつく]
ふぁ……そうか……考えてみれば、昼からずっと歩いてきたんだもんな。寝ると……しよう…… |
(11)2006/07/18 21:46:14 |
書生 ハーヴェイは、ベッドに倒れこみ、翌朝まで深い眠りについた。
2006/07/18 21:46:32
| 流れ者 ギルバート ──昨夜、部屋5──
ちょ……。 おいおい。停電?
[髪の毛を泡立てていた手を止めて、闇の中佇む。]
ったく。 勘弁してくれよ。老朽化しすぎ。 もっと管理しとけよな〜。 |
(12)2006/07/18 21:54:12 |
流れ者 ギルバートが「時間を進める」を選択しました
流れ者 ギルバートは、鼻歌を歌って泡を流す。
2006/07/18 21:57:01
| 流れ者 ギルバート ──昨夜、部屋5──
ふぁ……あふ、眠て。 遊びに行く前に、仮眠でもとろ。
[ギルバートはベッドに倒れこむと、昼間歩き通しだった所為か朝まで起きる事は*なかった。*] |
(13)2006/07/18 22:03:11 |
| 牧童 トビー ─回想・部屋9─
[部屋に入った途端、埃っぽさに軽く咳き込んだ。 …無意識に、喉元に手をやる。 誰かが運び入れてくれたらしき簡易食料からミネラルウォーターを取り出し、口を付けた。]
【ナサニエルの話では、通気口はきちんと存在するとか。】
[ポケットから煙草を出し、慣れた仕草で口元に運び、息を吸い込みながら火をつける。味わう為ではなく、紫煙の行方を追う為に。 ──煙は、確かに壁際の通気口へと流れて行く。
トビーは暫く、無言で煙の流れを見ていたが、限界まで積もった煙草の灰が落ちそうな事に気付いて、慌てて携帯用の灰皿を取り出した。] |
(14)2006/07/18 22:05:57 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――/昨夜/部屋2―― [部屋の電気が消えた瞬間、ローズマリーは思わずその場に蹲った。体を庇う様に自分を抱き締めると、薄い夏用のブラウスを通して感じる自分の体温が心地よかった。]
ただの……、ただの停電だわ。
[自分に言い聞かせる様に呟くが、しかし体の震えは止まらない。目の色素が薄いローズマリーは、猫と同じで闇の方が落ち着くと感じるし、灯りが無い所でもある程度は見える。だが、窓のないこの部屋は話が違った。] |
(15)2006/07/18 22:08:45 |
| 牧童 トビー [睫毛を伏せて、灰を落とし短くなった煙草を吸い込んで。 また息を付く。]
──「The Legend of Vampire」か。 ゴシックホラーが流行し出した当時、人々が何を抑圧していたのかを考えると面白い。ヴァンパイアと言うものは……。
と、そんな事は後回しか。 |
(16)2006/07/18 22:09:02 |
| 牧童 トビー [荷物を出した時に、「The Legend of Vampire」以外に何冊か読みかけの書物を持ち込んでいた。大学での研究中の資料が二冊に、簡単な推理小説、ゴシックホラーに関する書物…。
何時もの習慣で、それらに手を伸ばしかけたが、シャーロットと2階を探索する約束をしていた事を思い出して手を止めた。] |
(17)2006/07/18 22:09:37 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――/昨夜/部屋2―― ……っ。
[寧ろ、変に見えてしまうのにほとんど何も見えないからこそ、不吉に感じるのだ。廊下では何だか大きな音がした。ぎゅっと下唇を噛んで気持ちを宥める。立ち上がって行こうと言う気は起きず、ドアに持たれかかったまま目を閉じた。] |
(18)2006/07/18 22:10:53 |
| 牧童 トビー ─回想・部屋9─
[2階の探索を終え、シャーロットとわかれ、部屋に戻る。] [シャーロットの顔を思い出し、首を傾けてぽつり。]
開かずの間が存在する事や、調度品の豪華さにも格別の関心は持たれなかった様子。彼女は、至って現実的に見えました。あまりミステリーサークルらしからぬ、女性ですよね。 …少なくとも、僕にはそう見える。 (先入観かもしれませんが。)
ソフィの様な何処か危うげな女性なら、ミステリーサークルに所属している事が、まだ分かるのですが。 …何と言うか、男探しなら運動部等の方がお勧めなんですが。
まあ、眠るとしましょうか。
[ベットの埃を適当に払い、電気を消す。 そのまま、*眠りに落ちた*。] |
(19)2006/07/18 22:13:33 |
牧童 トビーは、遠くで何かが落ちるような*硬い音を聞いた*。「落雷ですか?」
2006/07/18 22:15:21
村長の娘 シャーロットが「時間を進める」を選択しました
| 新米記者 ソフィー ――部屋10―― [ソフィーは部屋に戻ると、疲れの為かぐっすり寝てしまった。体内時計がしっかりしている為か、本人の知るところではなかったが、彼女が目覚めたのは早朝だった。]
ふあーあ……。シャワーでも浴びようかな〜。 っていうか、ごはん、どうするんだっけ。 部長に確認してきた方がいっかなー。 |
(20)2006/07/18 22:49:36 |
| 新米記者 ソフィー ――→廊下―― [うーんと大きく伸びをすると、洗面台で顔を簡単に洗う。あれほど気に成っていた息苦しさは薄れていて、冷たい水が目を覚まさせてくれた。顔を拭いて、服を着替えた後、廊下へと向かった。]
ん……あれ?
[時計を忘れたから何時か解らず、廊下に人気が無い事にソフィーは驚いた。きょろきょろと見渡すと、入り口近くに誰かが立っているのが見える。]
あ、居た居たっ。 |
(21)2006/07/18 22:54:08 |
新米記者 ソフィーは、のんだくれ ケネスにぱたぱたと走り、近寄っていった。
2006/07/18 22:54:30
| 新米記者 ソフィー ――廊下―― [一際老けた容姿に怠惰が顔に出ている男。それはケネスだった。]
ケネさんだー。 ケネさんケネさん、今何時か知って……
[いつもの笑顔でケネスに挨拶をしていたが、ソフィーはケネスの表情が尋常でない事に気付いた。視線を辿るとそこにはアーヴァインの死体が横たわっている。]
きゃーーー!!! |
(22)2006/07/18 22:57:16 |
新米記者 ソフィーは、のんだくれ ケネスから後退し、悲鳴を上げた。
2006/07/18 22:57:47
| のんだくれ ケネス [放心していたケネスは、ソフィーの悲鳴を聞いて我にかえる。]
うおっ!ソフィーか。 そ、そうだ、ぼんやりしてる場合じゃない、病院、いや警察だ!警察!
えーと、携帯……部屋か!
[ケネスは慌てて部屋に戻り、携帯を取り出して番号を打つ。]
くそっ!通じねえ!電波来てないのかよ!
ソフィー!この家の電話探せ!
[ケネスは、振り向いて大声でそう叫んだ。] |
(23)2006/07/18 23:05:34 |
| 新米記者 ソフィー [びくっと体を震わせ、眉間に思い切り皺を寄せた。]
ちょ、ちょっと待ってよっ!
[自分を押し付けて迅速に行動するケネスに状況をいまいち理解出来ないソフィーは目をぱちぱちとさせた。]
そ、そんなことより管理人さん探せば良いじゃない! あの人探せばなんとかなるでしょっ?! 大体、電話なんか一体何処にあるって言うのよ!!
[理不尽さに涙が溢れて来た。泣いている場合じゃない事ぐらい解って居る。自室に電話が無かったから、二階へ上がらなければいけない。それが酷く、嫌だったのだ。] |
(24)2006/07/18 23:15:37 |
| 書生 ハーヴェイ ―部屋8― [目覚めは爽快なもの、とまではいかなかったが昨夜の疲れは残っておらず、時間を確認したハーヴェイはベッドを降りた]
さて、そろそろ朝食を摂らないとな。 皆も起きてくる頃だろうか? 二日酔いになった子が居なければいいが。 |
(25)2006/07/18 23:19:42 |
書生 ハーヴェイは、手早く身支度を整え、部屋を出た。
2006/07/18 23:19:49
| 書生 ハーヴェイ ふむ…。問題は無いな。 身体の動作も“血”の馴染み具合も、全く申し分無い。
まるで私の“器”として用意されて来たかの様な男だったな、ハーヴェイ――いや、今では私がハーヴェイか。
[新たに得た記憶、彼の物だった知識を咀嚼しつつ内心で呟いた] |
(*7)2006/07/18 23:23:44 |
書生 ハーヴェイは、のんだくれ ケネスの叫び声に、そちらへと駆け足で向かった。
2006/07/18 23:29:24
| 書生 ハーヴェイ ―廊下― [まず目に入ったのは、各部屋の扉を乱暴に叩いて回るクインジーの姿だった。何事、と聞く間もなく、次の情景が飛び込んでくる。それは階段下に横たわる彼の遺体と苛立ち焦った様子のケネス そしてソフィーの姿だった]
……な、これは……アーヴァ、イン? |
(26)2006/07/18 23:35:22 |
| 書生 ハーヴェイ 電話……電話?
[昨夕に探索した二階の様子を思い浮かべる]
ケネス、電話は……見つからないと思う。昨日、自分の部屋決めた後で二階を見て回ったんだ。 そういえばという感じだが、電話機は何処にも見当たらなかった。電話線も、だ……。 |
(27)2006/07/18 23:37:51 |
| 逃亡者 カミーラ ―昨晩/部屋7―
ふふん♪ 顔を書くこの瞬間がやっぱり人形作りの命だねえ。 なんて軽口を叩けるのも今のうち。
[机の上には見事に形作られた13体の粘土人形が並べられていた。その顔にはまだ表情が描かれておらず、白い下地が塗られているだけだった。粘土の乾燥も済み形崩れしない、それはまさしく最後の作業。そして最も集中力が必要とされる作業、すなわち表情を描き込むことを行おうとしているところだった。]
………
[極細の筆を取り出し、まず最初の人形の眉に合う色を付ける。いつもは鼻歌混じりのカミーラも、この時ばかりは呼吸すら止めて目の前の人形に集中していた。]
………
[その時、部屋の照明が落ちた。] |
(28)2006/07/18 23:37:58 |
| 逃亡者 カミーラ ―昨晩/部屋7―
[10秒後照明が戻った時に、カミーラは無言で静かに筆を置くと、途端、全速で廊下への扉を開けた。]
誰だ、コラア、邪魔するんじゃねー。
アンタ達! 明日は全員揃って仕置きだ!
ゲージツ家の機嫌を損ねるとは良い度胸だぜ。 簀巻きにして山の中に埋めちゃる!
わかったか? わかんないか?
どっちでも構わないけど、もう1度邪魔したら二度と朝日を見ることは無いと覚悟しな!
[バッターーーーーーーーン!!!!]
[誰もいない廊下にカミーラの怒号が鳴り響き、扉は閉じられた。] |
(29)2006/07/18 23:39:06 |
| のんだくれ ケネス 管理人はもうそこで死んでるんだよ!
[携帯を持ち、半ば怒鳴り気味にケネスは戻ってきたが、ソフィーの泣いてる姿に目を止め、語気を緩める。]
あーすまん……じゃあ、誰か呼んできてくれるか? な、頼むよ。
[ケネスはソフィーの背中をぽんと押した。] |
(30)2006/07/18 23:40:51 |
| 書生 ハーヴェイ [ハーヴェイの記憶を頼りに反応してみせる。半ば現実感のない単語で]
【電話――電気信号を介して遠隔地同士で会話が出来る設備、またそれを使う行為。現在では電波を使った個人用の携帯電話というものも普及している】 |
(*8)2006/07/18 23:41:14 |
| 書生 ハーヴェイ [ふと洩らした“声”。それは慨嘆にも似た響きで周囲へと放たれた。無論、聞き取れる者は誰も居なかった。ただ一人を除いては]
……ふむ。私が眠っていた間に、人の技術というのは随分進歩したものだな……。 密かな会話が出来るのは、我々だけだと思っていたが。 |
(*9)2006/07/18 23:43:34 |
| のんだくれ ケネス [ケネスはソフィーの背中を押した後、ハーヴェィに気づく。] お、ハーヴェイか……いいところに来てくれたぜ。 電話が無いってまじかよ…… 携帯使えないし、連絡取れないんだけど。 |
(31)2006/07/18 23:44:03 |
| 学生 ラッセル ―洋室3・昨夜―
[ラッセルは登山の汗を洗い流し、浴室から出た]
ふー さっぱりした。
外の雨は止んだのかな……っと、この部屋、窓が無いのか。 ここって一応客室じゃないのかな? 窓が無い客室があるなんて、変わった洋館だな……。
[室内をぐるりと回って、部屋の様子を軽く調べている] |
(32)2006/07/18 23:46:20 |
| 逃亡者 カミーラ ―部屋7―
[カミーラはエプロンを付けたまま、ベッドにもたれ掛かって眠っていた。既に朝になっていた。]
[机の上には13体の人形が完璧な形で出来上がっていた。ただ一体、顔の絵が歪んでいる人形を除いては…]
[カミーラはこれを完成させるために相当遅くまで作業をしていた。周囲の喧騒にも気付かずに眠りこけて、苛立った声で寝言を呟いていた。]
コロ…
コロス…
ぜっ…て…
ギ…ルバ…
許さな… |
(33)2006/07/18 23:46:31 |
逃亡者 カミーラは、ベッドに突っ伏して眠り続けている…
2006/07/18 23:48:12
| 新米記者 ソフィー ――廊下―― [ハーヴェイの登場にほっと安堵の溜息を漏らす。今は一人でも人がほしかった。でないと不安でたまらない。]
……そういえば、この人。 昨日居た管理人さん……なんだ。
[ハーヴェイの言い分を聞き、思案する。]
あたし、外を見てくる! 管理人の為の管理小屋とかあったら、そこにならきっと電話あるはずだもん。 |
(34)2006/07/18 23:51:22 |
| のんだくれ ケネス 外か、出たらなんとか携帯つながるかもしれないしな。 よし、ちと外出てみるかね。 |
(35)2006/07/18 23:56:53 |
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーに頷いた。「ああ、頼むよ」
2006/07/18 23:56:57
| 新米記者 ソフィー [ソフィーは二人に頷くと、入り口まで駆け寄り、ドアを開けようとした。けれど、どんなに力を入れても扉はびくともしない。押しても引いても叩いても、一切動かないのだ。まるで、接着剤でその場に固定したみたいに。]
開かない! 開かない?! まさか、そんな……。 |
(36)2006/07/18 23:59:51 |
逃亡者 カミーラは、薄目を開けると、ぼんやりした表情で虚空を見つめている
2006/07/19 00:03:20
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――部屋2→廊下―― [ローズマリーは女の悲鳴で目を覚ました。昨日はあれ程震えていたのに、それが馬鹿みたいに部屋に灯りは戻っていた。普段なら床に座る事すら考えられないので、自分の動揺っぷりに呆れ、そして安堵の溜息を漏らした。]
それにしても、悲鳴……? 遊びの延長であげたものでも無さそうだったけれど……、誰のものなのかしら。
[心臓が高鳴るのが解る。沢山の恐怖と少しの興奮。最低限の身支度だけを急いで整えると、廊下へと出た。] |
(37)2006/07/19 00:03:21 |
| 学生 ラッセル ―洋室3・昨夜―
ふーん。 一応通気口はあるんだ。いや、ないとマズいよな。 やっぱり客人をもてなすにしては何と言うか……だけど、宿泊するには充分な物は揃ってる。 むしろ部屋にトイレあるじゃん。なんで俺わざわざ探しにいって迷ったりしたんだ……。はあ。
鍵は……一応内側からはかかるのか。 でもこれ、錠っていうか……仕組みが単純すぎて簡単に開けられそうだ。 ハーヴェイ部長が鍵を持ってた感じはしなかったから、外からは鍵は掛けられないのかな?
部長に後で聞いてみよう。 |
(38)2006/07/19 00:04:09 |
| 村長の娘 シャーロット −1F・廊下−
[部屋の外に出たとたん、ものすごい叫びが聞こえる。]
な、なに???
[思わず右側を向くが、壁しかない。あわてて逆を見る。ハーヴェイとクインジー、そしてドアの方に向かおうとしているソフィーが見える。その側に誰かが倒れているのが見える。]
あれは…… 誰か倒れたのかしら?
何かあったんですか?
[シャーロットは少し大きめの声をかけ、小走りに入り口の方へ向かった。] |
(39)2006/07/19 00:05:31 |
| 書生 ハーヴェイ [ソフィーの様子を嘲笑うかのように、瞳の奥で紅い光が幽かに点った]
開かない? ああ、そうだとも。この館には私の存在が色濃く染み付いている……ある種、建物全体が私の一部だ、といえるくらいに。其処を開けたければ、私の血の呪いに打ち克つことが必要だろうな。 可能ならば、の話だが……もっとも、君達ではまずその事に気づけるかどうか問題だね。 |
(*10)2006/07/19 00:05:54 |
| 流れ者 ギルバート ──部屋5──
んん……… うるっせ!誰だ!!!
[ガンガンドンドンと扉が叩かれ、クインジーのだみ声が聞こえた。ギルバートは時計に目をやる。二桁の時刻ではなく一桁の時刻だった。既に朝だという事を知る。]
【うっそ〜。折角の合宿なのに。】
おま…阿呆か! んなに叩かなくても起きるっつーに!
[寝起きと苛立ち混じりで、不機嫌な声を出しながらベッドから身を起こした。枕元に置いてあったアクセサリーなどを身に着け、]
はぁ?死体?救急車? 要領よく喋れや。
[扉を開けて顔を出すと、クインジーはさっさと別の部屋へと向かう。ギルバートは、そこでやっと廊下が一種の恐慌状態に陥っている事を知った。] |
(40)2006/07/19 00:06:22 |
| 書生 ハーヴェイ ―階段下― [ソフィーの様子を眺めていたが、近寄って手を重ねた]
開かないって、本当にか? まさか、そんな……ぐっ! |
(41)2006/07/19 00:08:29 |
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーと共に扉を開けようとしたが、びくとも動かなかった。
2006/07/19 00:08:50
| 踊り子 キャロル [ふとした'彼'―――ハーヴェイの呟き] [其の声に閉じていた瞳を開けた]
・・・・・一体何時から、貴方は'眠って'居たの? 其れに、如何してあんな所で?
[其れは只の興味から生まれた疑問] |
(*11)2006/07/19 00:08:54 |
| 逃亡者 カミーラ ―部屋7―
許さない…ギルバート…
あー、奴の顔を人形そっくりにしてやりたいね。 アタシが完璧な仕事ができないなんてね…
[ばっちり目を開くと、昨晩仕損じたギルバート人形のことを思い出し、悔しさと忌々しさのために不機嫌になった。こんな感覚は久しく無かった。]
それでも、可愛い女の子達の人形でなかっただけ、不幸中の幸いかねえ。
[寝そべって天井を見やったままカミーラが呟く声には、いつもの威勢の良さが無かった。] |
(42)2006/07/19 00:09:38 |
| 学生 ラッセル ―洋室3・昨夜―
それにしても、今日はいろんな事があって疲れたな……。 明日は筋肉痛確定だし、吸血鬼伝説に惹かれてついつい行きますなんて言っちゃったけど、俺まだこのサークルに入って何ヶ月も経ってないし、まだあんまり馴染めてない気がするんだけど……特に仲良い人とかも居ないし。
この合宿で親睦を深めるって事で前向きに考えたらいいのかな。
シャワー浴びたらどっと疲れが来たし、今日はもう寝よう。
[一瞬思案して、]
明かりはつけたままでも別にいいんだよな……。 よし、明日の探索は頑張ろう。
[ラッセルはベッドに潜り込むと、疲れから来る深い眠りに*吸い込まれていった*] |
(43)2006/07/19 00:11:19 |
| 村長の娘 シャーロット [近くに寄るにつれ、周りの動揺が伝わってくる。言いようのない不安で足が遅くなっていく。それでも倒れている人間から目をそらすことができない。 血の気のない青ざめた肌。それがどう見ても生きている人間の物ではないと理解する。]
ひ……っっ!
[シャーロットは声にならない声を上げると、糸が切れた人形のようにぺたんと床に座り込んだ。] |
(44)2006/07/19 00:11:51 |
| 流れ者 ギルバート ――廊下――
何? 一体、朝っぱらどうしたっての? この建物から白骨死体でも出てきた訳?
[ふわぁとのん気に欠伸をして、アーヴァインがいる方向へと歩いてきたが、その姿を見るなりギョっとして立ち止まった。]
えーと? |
(45)2006/07/19 00:13:48 |
| 逃亡者 カミーラ ―部屋7―
なんか騒がしいか? うるへー、ゲージツ家様はお疲れでい。
【どうせ部長の演出だろ?楽しくやりゃいい。折角の合宿だから、親睦を深めないとね。】
まあアタシには関係無いけど、ちょいと茶でも貰ってくるかね。
[カミーラは起きて作業エプロンを外すと、廊下に出た。] |
(46)2006/07/19 00:13:55 |
| 書生 ハーヴェイ ―階段下― [何度か重ねて挑戦してみたが、扉はおろかドアノブの回る様子すらなかった。首を振り、その場の面々に困った表情を見せる]
駄目だ……嘘だと思うなら、試してみてくれ。 あるいは、何かコツがあるのかも。
[そう言って、一歩引き下がった] |
(47)2006/07/19 00:14:55 |
| 新米記者 ソフィー ――廊下―― [ハーヴェイの力が加わっても一切開かない扉。パニックになりそうだった。]
もうやだ、こんなのやだっっっ。 電話も繋がらないし、どうして開かないのよ!! 大体、どうしてこの人が死んでるのっ?
どうしてよ!!! |
(48)2006/07/19 00:15:30 |
新米記者 ソフィーは、書生 ハーヴェイを八つ当たりのごとく、睨み付けた。
2006/07/19 00:15:58
| 逃亡者 カミーラ ―廊下―
[パニック状態の部員たちを見て、カミーラの目つきが鋭く変わった。]
どうなってるの?これ… |
(49)2006/07/19 00:17:28 |
| 流れ者 ギルバート これ………
[ギルバートは、ペタンと座り込んだシャーロットの後ろから、立ち尽くしてアーヴァインを見ている。]
おい。 何だよ、これ。 誰だよ、こいつ。 何?本物? |
(50)2006/07/19 00:18:19 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――廊下―― [廊下は閑散とした昨晩とは明らかに違っていた。妙に廊下を走って居る緊張感といい、全てが違った。部屋が入り口付近にあるローズマリーは、動かずとも周りの様子が見えたが、それでも状況を把握するのに時間が掛かった]
……うーん。 ケネスさんの言葉が本当になったのかしら? だとしたら、わたし達は真犯人を見つけるまで出られないっていう事? |
(51)2006/07/19 00:20:13 |
| のんだくれ ケネス まじかよ……なんだこりゃ……
[開かない扉に力をこめながら、ケネスがつぶやく。 押し、引き、最後には体当たりもしてみたが、1枚の壁であるかのようにびくともしない。]
扉ってここだけだったか?だとしたら、出れないのか? 俺たち……。 |
(52)2006/07/19 00:21:18 |
| 書生 ハーヴェイ [虚をつかれたような印象だった] [興味を持たれるとなど思っても居なかったせいか戸惑い、記憶を辿る。だが、浮かぶのは“ハーヴェイ”としての物ばかりだった]
いや……私が何時から存在していたのか、どれだけ眠っていたのか。確かなところは判らない。 だが、ああ……無数の蝋燭が点されたシャンデリア、点々と落ちる蝋滴。そういったものは、覚えている……掃除婦がいつもせっせと床を磨いていたな。
[記憶の断片。掘り起こされた過去を懐かしむように、キャロルへと柔らかな“声”を送った] |
(*12)2006/07/19 00:22:47 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ローズマリーは浮かんだ自分の意見をかき消すようにふっと笑うと首を振った。]
現実的ね。 でも、ここでは非現実的だわ。
[呟くと、混乱状態の中を押しのけて、アーヴァインの傍まで寄った。素手で触るのは間違いだとわかっていたが、気持ち悪いとか言っている場合じゃなかった。アーヴァインの首筋を見ると、そこには、確かに、あった。]
……どうやら、伽が現実になった様よ。 わたしの専門は医学でも解剖学でも無いから、それが直接的死因なのかはわからないけれど、彼は死んでいるし、それから、首筋に……牙の後があるわ。 |
(53)2006/07/19 00:23:57 |
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーの視線を静かに受け止め、片手を上げて制した。
2006/07/19 00:24:01
| 流れ者 ギルバート [アーヴァインの近くにいるのは、ギルバート、シャーロット。カミーラが後ろから近づいてきている、足音がした。顔を洋館の入り口へと向けると、ハーヴェイとソフィーが何やら揉めているようだった。]
おい、ハーヴェイ! これ、誰だよ?一体何だってんだ? 誰か説明してくれよ! |
(54)2006/07/19 00:24:04 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、努めて淡々と言葉を紡いだが、血の気が引いていくのを感じた。
2006/07/19 00:24:25
流れ者 ギルバートは、酒場の看板娘 ローズマリーが急に近づいてきたのに驚き、ついで聞いた言葉に、「牙?」
2006/07/19 00:25:25
酒場の看板娘 ローズマリーは、流れ者 ギルバートに頷いた。
2006/07/19 00:26:48
| 逃亡者 カミーラ ―廊下―
[騒ぎとは反対方向を一旦振り返って確認した。何かを考え込む。皆一様に騒ぎを確認しようと入口側に集まっていた。]
ローズマリー ギルバート シャーロット…
[ゆっくりと騒ぎの中心に近づきながら、一人ずつ様子を確認していく。]
ハーヴェイ ケネス ソフィー クインジー
【横たわっているのは…】
[騒いでいる面々の様子を冷静に眺め、再び考え込む。その他の人物も廊下にいる者は確認していく。] |
(55)2006/07/19 00:27:22 |
| 書生 ハーヴェイ [脳内で状況を整理する。死亡したアーヴァイン、開かない扉、窓の無い館、吸血鬼の伝説――]
【いや、伝説は単に混乱を煽るだけ。余計だ】 【つまりこの館は今、“密室”という訳だ。彼の遺体が現れたのは何時だ……?】 |
(56)2006/07/19 00:28:00 |
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーの言葉に、管理人 アーヴァインの首筋を確認した。
2006/07/19 00:28:15
| 酒場の看板娘 ローズマリー 断定は出来ないけれど、刃物でも無く、かと言って人間の歯にしては面積が小さくて、それでいて鋭利なもので刺された痕があるわ。
だから、牙のようなもの、ね。
[微笑を浮かべようとしたが上手く浮かばず、頬の筋肉が硬かった。] |
(57)2006/07/19 00:29:31 |
| 逃亡者 カミーラ [カミーラは黙って状況をしばらく眺めて、死んでいる男のこと、死体の状態、入口の扉が開かないこと、などを把握した。] |
(58)2006/07/19 00:31:32 |
| 逃亡者 カミーラ ………
【間違い無いね、アイツは部員じゃなくってここの管理人だね。顔もハッキリ覚えている。】
[心の中で呟いた。] |
(59)2006/07/19 00:32:12 |
| 踊り子 キャロル ― 廊下 ― [キャロルはクインジーによって起こされた] [話の要点は全く解らなかったが] [兎に角只管に不味い事が起きた事は理解した]
・・・・・・いったい・・・何が・・・?
[呆然と混沌とした状態に着いて行けず] [只立ち尽くす] |
(60)2006/07/19 00:32:35 |
| 流れ者 ギルバート ちょっと、マリーちゃん。
[死体を触った事に、低めの声が出た。]
何?じゃあ、ヴァンパイアか何かになぞらえて殺されたって訳?
しかも、色が真っ白じゃん……
気持ち悪っ |
(61)2006/07/19 00:34:37 |
流れ者 ギルバートは、右目の下の筋肉が痙攣している。
2006/07/19 00:35:09
| 踊り子 キャロル 記憶が曖昧・・・なのね。 ・・・でも、本当に此処に住んで居たのね、貴方。
[感心した様な声を上げる] [気を使ってばかりの部の中で] [唯一キャロルが普通に喋れる相手] [例え其れが吸血鬼で有ったとしても其れは変わらない] [何故なら] [キャロルとて、同胞なのだから] |
(*13)2006/07/19 00:36:31 |
| 書生 ハーヴェイ [屈みこんで遺体の様子を観察する]
本当だ、牙のような痕跡がある……それに、妙に流血が少ないな。まさか…… |
(62)2006/07/19 00:39:18 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、片方の腕で自分の片方の腕を抱きながら、呟く様に言った。
2006/07/19 00:41:26
逃亡者 カミーラは、一切合切の感情を見せずに、ただそう言い放った。
2006/07/19 00:45:06
| 踊り子 キャロル ところで、一体此れは何が起きた事に依る混乱なの?
[キャロルは質問をしてから] [其の理由の一つは自分が知って居る事に気付いた] [ずきんと頭痛がする] |
(*14)2006/07/19 00:46:40 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ローズマリーはハンカチで丁寧に自分の手を拭きながら、首を横に振った。]
"なぞらえて"……? そうかしら。 人の力には限界があるわ。 もしもこれが、人が吸血鬼伝説を模倣したものなら――
[ギルバートに言葉を紡ぎかけて、ハーヴェイの分析が耳に届く。ハーヴェイを視線で示して、頷いた。]
それは、不自然でしょう? |
(63)2006/07/19 00:48:44 |
| 書生 ハーヴェイ [続けそうになった言葉を飲み込み、アーヴァインの遺体を反転させた。シャツの裾をまくり上げる。色の失せた肌には鬱血の様子も無い]
死斑も見られない、か……この肌の色といい、失血死が原因だろうか? それにしては、めぼしい外傷が……。
[難しげな表情で一同を見回した] |
(64)2006/07/19 00:49:01 |
| 逃亡者 カミーラ [ずっと黙っていたが、静かに口を開いた。]
吸血鬼伝説かい? ハーヴェイ、アンタ、そう言いたいんだろう?
信じてしまいそうじゃないかい。 「The Legend of Vampire」はアタシも読んだからね。だけど…
だとしたらハーヴェイ…。アンタ、ビンゴだよ。責任取れるんだろうね? |
(65)2006/07/19 00:49:25 |
| 新米記者 ソフィー ――廊下―― [吸血鬼だとか、死体だとか、開かないだとか、そんな超異常現象はウンザリだった。]
もうやだ……、じゃあ、じゃあ! あたし達、これからどうしたらいいの? これからどうなっちゃうの?
ずっと、このままなのっ? 外にも出れず連絡も取れず、殺人鬼だか吸血鬼だか知らないけど、ヒトゴロシがいる中でずっと暮らせって言うの? |
(66)2006/07/19 00:49:35 |
| 踊り子 キャロル [ヒトゴロシと言ったソフィーの甲高い声] [其れが耳に残って] [其れから漸く状況を把握した]
・・・・・吸血鬼伝説。 あれが現実に起こるって言う・・・事?
[簡略化された物しか耳にして居ない] [だが其れだけでも絶望するには充分だった] |
(67)2006/07/19 00:53:26 |
| 流れ者 ギルバート おいおいカミーラちゃん、ヴァンパイアの仕業だって言いたい訳? はは、よしてくれよ。 |
(68)2006/07/19 00:54:06 |
| 村長の娘 シャーロット [身体ががくがくと震えている。喉がからからに乾いて張り付いている気がする。 遠くで声が聞こえる。いや、話している人間は近くにいる。だが霞がかって聞こえている。]
な……んで……? 血……抜かれて……る……?
[「倒れている男」は青白く、一部が変な方向に曲がって見える。頭部がへこんでも見える。だが周りにはほとんど血の後がない。]
ねえ……電話……ど……無い……の? げんか……あか……ないの?
[かすれた声でつぶやきながら混乱した頭でこの場から逃げることを考える。]
そうだ……机……ぶつけ……たら…… あかない……? |
(69)2006/07/19 00:56:25 |
| 逃亡者 カミーラ いつ どこで どうやって殺されて
目撃者はいるのか…?
[カミーラは考えつつ、階段を登っていく。] |
(70)2006/07/19 00:57:49 |
| 逃亡者 カミーラ [ギルバートに向いて…]
ギルバート、アンタは部員に人殺しできそうなのを知ってるかい? アタシは知らない。 もしかしたらいるのかもしれないけどね…
アンタの頭が飾りじゃないなら、ちったあ考えてみなよ。
[真顔のままで言い放った。] |
(71)2006/07/19 01:04:48 |
| 新米記者 ソフィー ――廊下―― あたしもう、こんなの、うんざり……っ!
[叫ぶと、ソフィーは廊下を駆けた。自分の部屋へ戻ろうとしたのだ。けれども、それは少しの距離だけで失敗した。元より廊下は走るためにある訳ではない。絨毯に足を取られ、その場に転んだのだ。そして、彼女にとってもっと運が悪かった事は、転んだ際に壁にある不自然な"突起"に勢い良く手をぶつけたこと――] |
(72)2006/07/19 01:06:27 |
逃亡者 カミーラは、階段の上からソフィーが駆け出すのをじっと見た。
2006/07/19 01:08:37
| 流れ者 ギルバート おい、カミちゃん。 部員が犯人だって思ってるのか?
【 ん な 事 俺 が 知 る か よ 。 】
[ギルバートは死体から顔を背けるように、階段を見上げる。] |
(73)2006/07/19 01:08:57 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――廊下―― [肯定的なカミーラや状況把握の早いハーヴェイに比べて、シャーロットは放心状態、ギルバートは疑って居る状態。ソフィーに至っては混乱状態だった。]
【わたしがここで取り乱しては絶対に駄目。混乱して辛いのはみんな同じなのだから……、しっかりしていないと。】
ねえ、カミーラ。 わたし、昨日の晩部屋に居た時に突然電気が落ちたことを知っているわ。それと、その時に何か結構大きな物音がした事も。
その後すぐに寝てしまったから、それがどれぐらい続いたものなのかは解らない。だけど、仮に電気が落ちた事がこの屋敷全体にいえるのなら、そして、物音が彼の転落によるものなら、目撃者は居ないんじゃないかしら? |
(74)2006/07/19 01:10:14 |
| 書生 ハーヴェイ [階段を上っていくカミーラに声を掛けた]
責任を……? アーヴァインの死に、ではないだろうな。この事件を解決する責任なら、僕は勿論負うとも。それは僕の矜持であり、為すべき事だろうからね。 |
(75)2006/07/19 01:12:09 |
| 新米記者 ソフィー いったっ……、も、さいあ――
[ソフィーが愚痴を零しながら立ち上がったその瞬間、壁から銀色の何かがソフィーの体を捕えようと勢い良く巻き付いて来た。]
っぃ、や……、な、何? 何これ??
[壁に磔にされるように、銀色のソレに拘束される。けれどそれはそれだけに終わらず、肌にソレがくっついた瞬間、ソフィーはその銀色の正体を悟った。]
っい、痛い……! だ、誰か、コレ、外して……っ!! |
(76)2006/07/19 01:13:25 |
| 逃亡者 カミーラ ここにいるのは13人。 そこの死んでる管理人のオッサンを除いたら、残り12人全員ウチの部員だよ。
【アタシが昨日人形を作ったんだからね。間違いようがない。】
だけど、誰もそのオッサンとは面識がなかった。 殺す必要があるのかね、と思っただけだよ。
[ギルバートに淡々と言い放った。]
だったらアタシは、吸血鬼伝説の方がむしろ現実的だと思うよ。 |
(77)2006/07/19 01:14:02 |
| 書生 ハーヴェイ [カミーラがこちらを見た視線に、ふと残忍な衝動が鎌首をもたげた]
そう……あの男の死になど興味は無い。責任を感じることも無い。何故なら我々は捕食者で、お前達は食べられる者なのだから。 |
(*15)2006/07/19 01:14:10 |
| 書生 ハーヴェイ くくく……良い認識だ、カミーラ。 だが、お前が真実に近づこうとするのなら、私はそれを捻じ曲げて行こう。 その伝説は真実――だが、それが何者かをお前は知ることはないだろうな。 |
(*16)2006/07/19 01:16:49 |
| 流れ者 ギルバート 他に潜んでる奴がいるんじゃないの? 杜撰な管理だったのは、カミちゃんも知ってるだろ。
【チッ。これだからオタクは。】
って、何──── ソフィーちゃん?
[悲鳴に振り返った。] |
(78)2006/07/19 01:17:35 |
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーの悲鳴に、はっと後ろを振り返った。
2006/07/19 01:19:11
| 新米記者 ソフィー [鬼針との別名がある程に有名で、そして危険な金属がついた太い鉄線――有刺鉄線は、ソフィーの体に巧妙に絡みついていた。不幸なことは、それが首に巻かれなかったであり、その代わりに腕や足首、膝の辺りなどを中心に巻きつかれたことだろう。棘はソフィーの皮膚を突き刺して居た。]
あ、あ――っ。 た、助けて、助けてってばっ……!
[赤い血が白いカットソーに染みをつけはじめ、傷ついた足からは血が溢れ出す。それはじわじわと足を伝い、赤い絨毯に吸収されるためにどんどん地面へと引き寄せられていく。] |
(79)2006/07/19 01:20:32 |
| 逃亡者 カミーラ ―階段―
電気…
[ローズマリーの言葉に、一瞬苛立たしそうに表情を曇らせた。だがすぐに冷静さを取り戻す。]
物音か…考えてみる価値はあるかもね。 そういう情報を寄せ集めるのが、必要なことかもしれない。
[ハーヴェイの声に振り返り、]
そうだね、頼んだよ部長。 アタシは吸血鬼の食事になんてなりたくないんだからね。
[ギルバートに、]
潜んでる奴ね…そいつを誰か見たかも…隠れてるかも調べようか? アンタも案外馬鹿じゃないんだね。知らなかったよ。
[階下からソフィーの悲鳴が聞こえて、はっとして下の動きに注目した。] |
(80)2006/07/19 01:22:37 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――廊下―― [先程ソフィーが去っていった時は気にも止めなかった事。けれど、彼女の悲鳴が耳に届いてからは違った。]
……ソフィー?
[一度目より二度目の方が緊迫感が強い悲鳴。只事で無い事態にローズマリーは上りかけていた階段から廊下に戻った。] |
(81)2006/07/19 01:22:41 |
踊り子 キャロルは、目の前でソフィーが拘束されるのを見て何も出来ず立ち尽くした。
2006/07/19 01:22:59
| 書生 ハーヴェイ ―廊下― [悲鳴のする方、居並ぶ部員の向こう側に見えたのは振り乱される金髪。ソフィーだ、と理解する前に彼女の悲鳴が再び耳朶を打った]
ソフィー? どうしたんだ!?
[硬直した一同をかき分け、扉の横を通りすぎていく。壁に拘束された彼女の姿を目にし、ハーヴェイは息を呑んだ] |
(82)2006/07/19 01:23:31 |
| 逃亡者 カミーラ 何! ソフィーに何が起きてるのさ?
[ただならぬ雰囲気に、慌てて今登ってきた段を引き返して降りる。] |
(83)2006/07/19 01:25:48 |
| 書生 ハーヴェイ [蜘蛛の巣に囚われた蝶のようにもがくソフィーの姿]
[その姿は“ハーヴェイ”の思考に哀れを齎し――] [同時に“彼”の衝動を目覚めさせた]
――これは。 ――くくっ、くっくっくっ。面白い趣向を用意したものだな。誰が管理していたのかは知らぬが――褒めてやる。 |
2006/07/19 01:25:58 |
| 書生 ハーヴェイ なんて、事だ……
[ハーヴェイはぎり、と歯ぎしりしてソフィーへと手を伸ばした] |
(84)2006/07/19 01:27:11 |
| 新米記者 ソフィー [その罠はとても巧妙に出来ていた。ある程度まで棘を食い込ませるが、それ以上は痛みがただ襲うだけで決して致命傷には至らない。いくら鋭利といえども、棘が短いからだ。ぎゅうぎゅうと棘はソフィーの皮膚を破り、肉に食い込む。けれどその後、有刺鉄線は一度その拘束力を緩めた。]
……っぁあ、も、やだ、どうしてあたしばっかりこんなっ。
[持続的痛みはあるものの、緩んだせいもあって余裕がソフィーに若干の芽生えた。涙で視界が霞む中、立ち尽くすキャロルの姿が見えた。きっと睨みつける。]
良い気味だと、思ってるんでしょ……っ! そんな目であたしを見ないで……!!! |
(85)2006/07/19 01:27:38 |
| 流れ者 ギルバート 【うわっ痛そ……】
[ギルバートの脳裏に最初に浮かんだのは、助ける事よりも先に、肉を深く抉られて蝶のように壁に貼りつけられたソフィーの姿への感想だった。] |
(86)2006/07/19 01:27:58 |
| 踊り子 キャロル [憎いと思った] [目の前の彼女が] [もっと苦しめば良い] [そう思った] |
(*17)2006/07/19 01:29:14 |
| 書生 ハーヴェイ [ソフィーを待ち受けるのはただ無残な死だけだと、未来を予知するかのように感じ取った。心の深奥に潜んでいた“衝動”の形が明確なものとして感じ取れる]
そうか――私は、『それ』が目的だったな。 ただ殺し、貪り喰らうだけではなく――恐怖と苦痛を与えること。悔悟すべき家畜共に、その機会を与えること。
それこそが私の『目的』だ。 |
2006/07/19 01:32:57 |
| 踊り子 キャロル [キャロルは驚いてソフィーを見つめ] [其れから目を伏せた]
ど、如何したら・・・良いのか、わかんな………
[ソフィーの言葉は胸を大きく抉って] [涙がぷつんと浮かび上がる] [ソフィーに駆け寄って、]
此れ、鉄線・・・?鋏なんかじゃ、切れないよね…・・・・っ? |
(87)2006/07/19 01:34:05 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [駆け寄った時、ローズマリーは思わず悲鳴を上げそうになった。唇を噛む。]
キャロルが言う通り、鋏じゃ、切れないわ……。
[他に彼女を解放する方法等どこにあると言うのだろう。ローズマリーは黙って思考を走らせた。] |
(88)2006/07/19 01:35:35 |
| 村長の娘 シャーロット [遠くから悲鳴が聞こえる。]
朝と……同じ……?
[ゆっくりと声の聞こえる方へ顔を向ける。金髪の女の子が壁に張り付いているのが見える。]
【確か……ソフィーとかいう子だっけ……?】
[ぼんやりと名前を思い出してみる。 昨夜のゲームの時にギルバートにべったりだった事。]
【あの子、ギルバートが好きなのかしらね?】
[自分の考えに沈んでいこうとし、はっと我にかえる。]
え……?あ……? なに?? 何で壁に……? あれはなにっ!?
[暗くてよく見えない。 シャーロットは床に手をついてよろよろと立ち上がると、ふらつきながらソフィーに近づいた。] |
(89)2006/07/19 01:37:33 |
| 書生 ハーヴェイ ―廊下・部屋4と6の間― 落ち着いて、ソフィー、これが罠なら、何か解除の手立てはあるはずだ。作動スイッチと同じく、解除するための何かが……!
[言いつつ、ソフィーを縛り上げる有刺鉄線に手を伸ばす。少しでも彼女の身体にかかる圧力を弱めようと力を込めた] |
(90)2006/07/19 01:37:58 |
| 新米記者 ソフィー [ソフィーの自慢だった白い肌は、部分的にピンクと赤に変わりつつあった。皮膚が捲れ上がって、ピンク色が覗く。白に近い薄いピンクの部分は血をじわじわと浮かび上がらせ、棘によって作られた窪みに血が溢れる事で皮膚に血が溢れて行く。]
どうしたら良いのかわかんないって、なんでもいいから、助けて! 誰でも良いから助けてよ!!!
[半狂乱で叫ぶ。その時、緩んでいた有刺鉄線が先程までとは違う動きを見せながら再びその拘束力を強めていった。上下に動きながら皮膚に食い込んでいくそれは、一度緩めたせいで、兎に角皮膚や肉をどんどん抉って行く。そればかりでなく、棘が一度出来た怪我にも食い込む為に、先程とは比べ物にならない程の痛みが体を蝕む。]
っぁああ、いっ、いやっ――!!! |
(91)2006/07/19 01:38:32 |
| 逃亡者 カミーラ 何…
やってんのさ…
[階段を降りきったところからソフィーの姿を見て、まるで想像していなかった光景に呆然と立ち竦んだ。] |
(92)2006/07/19 01:39:16 |
| 流れ者 ギルバート 何か………ペンチとか。
[ハっとしたように。]
カミちゃん、何か道具持ってない? |
(93)2006/07/19 01:40:06 |
流れ者 ギルバートは、新米記者 ソフィーの狂態に一歩下がった。
2006/07/19 01:41:12
| 逃亡者 カミーラ 切らな…
切らないと!
[カミーラは叫んだ。] |
(94)2006/07/19 01:41:31 |
| 書生 ハーヴェイ ……っ!
[糸鋸で挽くかのように、ブチブチと嫌な音を立てながら上下する鉄線。その動きは機械仕掛けの力強さで、ハーヴェイは一瞬の隙で手を振り解かせられた] |
(95)2006/07/19 01:41:50 |
| 書生 ハーヴェイ 解除装置か……残念ながら私にもそんな装置が何処にあるのかまでは判らない。 この館を改造したのは私ではないのだからね、ソフィー。精々、私の間近でその新鮮な血を流してくれ。
[響き渡る彼女の悲鳴を聞き、愉しげに目を細めた] |
(*18)2006/07/19 01:43:43 |
| 逃亡者 カミーラ アタシの道具?
道具道具道具…
ラジペン?ニッパ? わかんないけど、あれは細工用だし、 人の身体に巻きついてるくらいのモノを切れる工具じゃない…
でもやってみないと! 間に合うかい?ギルバート
たぶんどっか転がってる |
(96)2006/07/19 01:46:16 |
| 新米記者 ソフィー [細い足首は、その部位に有刺鉄線が巻きつかれたという事だけで致命的だった。ぐいぐいと全てのサイドから動かされる度に、自分の体から切り離されて行く感じがして、実際、ソフィーが感じている痛みの大半はそこから来るものだった。棘は血だらけになり、まるで発砲スチールを切り取る様な軽さで、ソフィーの足首を切断してのけた。]
っあああああああっっ!!!
[絶叫。頭が真っ白になる。痛みで何も考えられ無い。赤い絨毯の上に、ソフィーの足首が切り離され、彼女が痛みに身を捩った為、彼女の足だったものと足首から上が微妙に離れた。そしてあろうことか、暴れたせいでその足首は蹴飛ばされる形で地面に転がった。削りとられた骨は真っ赤に染まった血で見れない事が唯一の救いだっただろう。] |
(97)2006/07/19 01:47:35 |
| 書生 ハーヴェイ ただ、一つ残念な点があるとしたら……お前が彼らの目の前でその罠に掛かってしまったことだな。 ソフィー、お前を嬲るのはさぞ愉快だったろうに。私なら、死なぬよう血を与えつつ一刺しずつ血と肉を抉り取ってやるのにな。
愚かな娘だ……まったく。 |
2006/07/19 01:47:38 |
| 踊り子 キャロル [解除装置が無いと言う言葉] [不吉なハーヴェイの'声'] [安堵を覚えて、]
―――良かった。 |
(*19)2006/07/19 01:48:16 |
| 逃亡者 カミーラ ヒッ
[ソフィーの絶叫に身をすくませて、思わず両手で耳を塞いだ。その惨たらしい姿を見ていると耐えきれずに涙が滲んだ。] |
(98)2006/07/19 01:51:06 |
| 村長の娘 シャーロット [目の前でソフィーの白い肌が血で赤く染まっていく。服が破れ、傷ついていない部分も興奮でピンク色に染まっている。]
何……これ……
[度重なるショックで麻痺しかけているのか、その姿が美しくも見えた。]
どうし……よう……
[逃げたいという気持ちはどこかへ消えている。]
ハサミ……だめ……なにか……。
[その場から動けない。目が離せない。] |
(99)2006/07/19 01:52:15 |
| 流れ者 ギルバート ヒッ…──────
【これは殺す為のものだ。】
[ギルバートは背筋がぞくりとした。ソフィーが暴れた事により、足首が、見つめる彼らの足元へと転がってきた。 カミーラの声で、我に返る。]
………。
[だが、頷く事も言葉も出ず、目の前の狂態から目が離せない。] |
(100)2006/07/19 01:52:39 |
| 踊り子 キャロル [ちらりと覗いたソフィーの足首の断面図] [赤に白にピンク] [間近で見たキャロルに見えた物] [組織液か、油みたいな物] [暴れるソフィーの足から溢れ出す] [夥しい量の血液]
…・・・っ。
[咄嗟に目を覆う] [焼き付いた光景は、] [消えない] |
(101)2006/07/19 01:52:53 |
流れ者 ギルバートは、近くにいたカミーラを抱きしめた。
2006/07/19 01:54:08
村長の娘 シャーロットは、新米記者 ソフィーの足が切り取られていくのを呆然と見ている。
2006/07/19 01:54:34
| 逃亡者 カミーラ [わずかに残っている理性が、ギルバートの腕を拒んだ。訳もわからず身をよじった。]
こら、馬鹿! 切れよ!
切れ… 切れっ… ソフィーが… |
(102)2006/07/19 01:57:27 |
逃亡者 カミーラは、喚くばかりでその場を動くことができない。
2006/07/19 01:58:38
| 流れ者 ギルバート もう、無理だ。 無理だって。
[ギルバートの青ざめた唇が震えながら現実を告げた。] |
(103)2006/07/19 01:59:03 |
流れ者 ギルバートは、腕の中にいるカミーラの温もりで理性を保っている。
2006/07/19 02:01:36
| 逃亡者 カミーラ 何が無理だ。 無理なことなんてねーんだ!
このハリボテのくされフェミニスト! |
(104)2006/07/19 02:02:29 |
| 書生 ハーヴェイ [鋸の歯と化した鉄線の棘はやがて容赦無い勢いで骨を削り始め、ゴリゴリという耐え難い音が聞こえ出した。ソフィーに声を掛けることしか思い浮かばず、彼女の手を握った]
ソフィー、ソフィー! しっかりしろ、もうすぐ工具取ってきてもらうからな! |
(105)2006/07/19 02:03:13 |
| 新米記者 ソフィー [ソフィーはぐったりと痛みに失神した。失神している間も有刺鉄線は肉を抉り、骨を削り、ソフィーの体を蝕んでいく。骨を削るという事は即ち、神経を強引に削っていく事になる。]
ひあ、ひっ、ひぃぃっ!!! あぁぁあああぁぁぁっ!!!!!
[廊下の隅々にまで響き渡るソフィーの悲鳴。本人の意思とは関係なく漏れているも同然で、絶え間なく喉を伝って悲鳴がせりあがる。いくら泣いても事実は変わらず、地面に有刺鉄線はソフィーの左手を切り落とし終わった。静脈動脈の両切断によって血が吹き上がり、周りに居た人達を汚していく。血の噴水は、霧吹きの様に上がり続ける。その間も、切り落とした有刺鉄線は、切断部の少し上に纏わりついて、輪切りにするかの如く削っているのだ。永続的拷問に、ソフィーの限界は近付きつつあった。] |
(106)2006/07/19 02:05:09 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [目の前で繰り広げられる三流のスプラッタ映画。自身も見ないように努めながら、限界そうなキャロルの肩を、庇う様に抱いた。]
見ちゃ、駄目よ。 見ちゃ、駄目。
[自らも必死に耐え続ける。耐えなければ、ソフィーが救われないと思った。もう既に存命という事については一縷の望みも消え去ろうとしているのだから。] |
(107)2006/07/19 02:07:51 |
逃亡者 カミーラは、耳を塞いでも聞こえてくる悲鳴に必死に耐えている。
2006/07/19 02:07:56
| 流れ者 ギルバート カミちゃん、……もげてるんだぜ? 無理。無理だ、無理だって。
[首を左右に振った。彼らの目の前で、ソフィーの中にあった夥しい量の血が絨毯に吸い取られていく。黒ずんだ絨毯が魔法で新しくなっていくように、血の色が広がる。] |
(108)2006/07/19 02:08:36 |
| 逃亡者 カミーラ [ギルバートに言い返す言葉はもう出てこなかった。痛いくらい現実を認識していた。ソフィーの悲鳴が頭の中にこだまして、脳が痺れる感覚に失神寸前だった。] |
(109)2006/07/19 02:12:35 |
流れ者 ギルバートは、逃亡者 カミーラの涙を無意識に指で拭い、強く抱きしめた。
2006/07/19 02:14:05
| 書生 ハーヴェイ [ぴくりと耳が反応する。聞こえてきたのは見まいとするローズマリーの声。ハーヴェイは陰惨な笑みを自らの唇に上せた]
……薄情なことだ。見届けてやらないのか、哀れな同族が今にも死に至ろうとしているのに。 ……可哀想にな、ソフィー。お前の死を一番近くで見届けるのは――異種、ヴァンパイアたるこの私ということらしい。 |
(*20)2006/07/19 02:14:32 |
| 踊り子 キャロル [ローズマリーの肩に自分を預けた] [彼女も充分に震えて居てだからこそ、]
何も出来ない・・・。 目の前に居るのに、何も・・・・・。
[其れどころか] [現実逃避だと言い訳をしたとしても、]
【カミーラさんに、嫉妬、してる―――】 【そんな場合じゃないのに。】 【ソフィーにいい気味だって思ってるのかもしれない】 【そんな場合じゃ、ないのに。】
[申し訳無さと醜い自分の狭間で] [消えて無くなりそうだった] |
(110)2006/07/19 02:19:13 |
| 書生 ハーヴェイ [ハーヴェイの双眸から涙が流れた。自分では助けられない無力さと、目の前で死んで行く者を見る畏怖に叫びを上げる]
ソフィーっ!
[ふらふらと近づき、半ば切断されかかった彼女の身体を抱き締めようと触れた] |
(111)2006/07/19 02:20:38 |
| 村長の娘 シャーロット [悲鳴が遠くから聞こえる。 吹き出した血が身体にかかっている事すらわかっていない。 目の前で起きていることがわからない。] |
(112)2006/07/19 02:20:59 |
村長の娘 シャーロットは、焦点の定まらない目でソフィーを見つめている。
2006/07/19 02:22:45
| 書生 ハーヴェイ [意識を繋ぎ止めることも不可能になりつつあるソフィーの耳元に、そっと囁いた]
さあ、最後くらいは楽にしてやろう。一瞬のことだ、苦痛を感じる暇も――もしかすると、今の苦痛を感じたままかも知れないが――死なせてやる。
[ハーヴェイは彼らから死角になる位置で左腕を振るい、ソフィーの左胸に潜り込ませた。未だ荒い鼓動を刻む心臓の上から、揃えた爪で一息に貫いた] |
(*21)2006/07/19 02:26:54 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [キャロルの悲痛な声に、宥める様にその肩を撫でてやる。平常心なんかじゃいられない。居られる訳がなかった。ただそれでも、同じ思いを抱えて一番間近でソフィーを思いやって行動しているハーヴェイを見ると、おいそれと目をそらす訳にいかなかった。]
仕方ないの。……仕方ない事だわ。 これは、そういう運命だったの。 彼女は、そういう運命だったのよ。
だから、仕方ない。 わたし達には、何も出来なくて当たり前なのよ―― |
(113)2006/07/19 02:32:03 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、踊り子 キャロルに震える声で、自分に言い聞かせる様に囁いた。
2006/07/19 02:32:06
| 語り部 デボラ [その瞬間、ごぼりという音が聞こえたかのようだった。ソフィーの胸を締め付け、挽き続けていた有刺鉄線が主要な動脈を切り裂いたのか、大量の血液が一度に流れ出した。既に夥しい血に濡れた彼女の服は吸収の限界に達し、赤い液体がだらだらと滴り落ちた。虚ろな焦点を結んでいたソフィーの瞳から光が失せ、首が垂れた] |
(114)2006/07/19 02:37:25 |
| 語り部 デボラ [彼女を縛っていた罠は、暫くして動作を止めた。既にソフィーには息はなく、其処にあるのは血と肉片にまみれたかつて“人間だったもの”に過ぎなかった。廊下の一帯にむせ返る程の血臭が漂い、飛び散った血痕が酸鼻極まる光景を作り出していた] |
(115)2006/07/19 02:37:38 |
新米記者 ソフィーが「時間を進める」を選択しました
| 書生 ハーヴェイ [爪を収め、項垂れたソフィーを見下ろした。部員達に背を向けたハーヴェイの口元には、飛び散った彼女の血]
さらばだソフィー。願わくば、恐怖と改悛に満ちた夢を。
[唇に付着した血を舐め取り、静かな微笑を浮かべた] |
(*22)2006/07/19 02:41:29 |
| 逃亡者 カミーラ [カミーラはソフィーの悲鳴が止むと同時に、一つの終焉を悟り、*その場で意識を失った*] |
(116)2006/07/19 02:42:00 |
書生 ハーヴェイは、力の抜けた様子で、血の水溜りと化した床に膝をついた。
2006/07/19 02:42:45
| 酒場の看板娘 ローズマリー [先程までの悲鳴とは明らかに質も大きさも違う悲鳴。苦しそうに喘いだ後、ソフィーは絶命していた。それはもう、近付かなくても確実だった。頭がおかしくなりそうな程の血の匂い。]
……ソフィー。
[もう限界していない者の名前を呼ぶ。キャロルからそっと手を話し、十字を静かに切って手を組んだ。その手は震え、固い決意が緩んで涙が零れそうになるのを必死に堪えた。] |
(117)2006/07/19 02:43:16 |
流れ者 ギルバートは、力が抜けたカミーラを抱き支える。
2006/07/19 02:44:34
| 村長の娘 シャーロット [「ソフィーだった物」から大量の血が噴き出す。 叫び声がとぎれ、何かが流れるような音が聞こえる。
身体に衝撃が走る。 自分が崩れ落ちたということも気付かず、そのまま*気を失った*] |
(118)2006/07/19 02:49:21 |
| 踊り子 キャロル [ローズマリーと言う支えが無くなると] [キャロルは其のまますとんと床に座り込んだ] [現実を拒みたい] [受け入れたく無い] [だけど、]
ソフィー・・・。
[彼女の血の匂いが] [過酷な現実を突き付け] [同時にキャロルを*追い込んで居た*] |
(119)2006/07/19 02:49:36 |
| 流れ者 ギルバート ………。
【気持ち悪い。】
[ギルバートは、ソフィーの悲鳴が聞こえなくなった事に安堵を感じた。辺りの壁には血飛沫が飛び散り模様を描いている。へばりつく喉から、掠れた声を無理矢理出した。]
部屋、………カミーラを部屋に寝かせてくる。 |
(120)2006/07/19 02:53:16 |
流れ者 ギルバートは、その場から一刻も立ち去りたいかのように部屋7へと向かった。
2006/07/19 02:55:46
| 酒場の看板娘 ローズマリー [キャロルも放心状態で、シャーロットも傍で気を失っている。ギルバートの言葉に頷いた。]
……ありがとう。 お願いするわ、ね。
[連鎖でローズマリーも気を失ってしまいたかった。壁に手をついて体を支え、深呼吸を繰り返す。] |
(121)2006/07/19 02:56:20 |
流れ者 ギルバートは、逃亡者 カミーラを寝かせると、ベッドに腰を降ろして、*頭を抱えた。*
2006/07/19 02:56:27
| 書生 ハーヴェイ くそっ……!
[普段なら使わない汚い罵声が思わず口を衝いて出た。見下ろせば自分が手を下したかの如く真紅に染まった両手。 シャツにも上着にも、血痕がこびりついていた。のろのろと視線を上げ、ソフィー“だったもの”を目にする。無残さに思わず床を殴りつけた] |
(122)2006/07/19 02:59:46 |
| 学生 ラッセル ―朝・洋室3―
[ラッセルは眠りと現実の狭間を彷徨っていた。 途中、突然室内が暗くなったり、不自然に大きな物音が聞こえてきたりした気がしたが、それが夢なのか現実なのかを知る術はなかった。]
――闇は嫌いだ。 ――恐ろしいものも苦しめるものも。 ――なのに何故、俺はこんなにもそれらに惹かれるのか……。
――ここは厭だ。 ――誰か……誰かここから出してくれ――
[彼がうなされていると、洋室のドアに、クインジーのノックの音が響き渡った]
う、何……。
|
(123)2006/07/19 03:02:19 |
| 書生 ハーヴェイ [古い古い、忌々しい記憶が甦る] [喪失と絶望] [己の“血”に無自覚だった頃] [未だ、大切な存在を人間に求めていた頃] |
(*23)2006/07/19 03:04:59 |
| 書生 ハーヴェイ 同じように血にまみれた死体、同じように見上げていた死体――それは。
[かつて家族と呼んだ人々だった] |
(*24)2006/07/19 03:05:40 |
| 牧童 トビー [クインジーが強く扉を叩く音に、驚いて目を醒ました。 ベットの上で、ビクッと肩を震わせる。 トビーが鍵を開ける暇もなく、クインジーは何事かを叫び去って行く。]
【何か……、不吉な予感がする。 雷雨が酷すぎて、山崩れが起きたとか?
…違う、なんだって。 管理人が死んだ? アーヴァインとか言う…あの雇われの。
──何故?】
[クインジーのあの様子では、皆が集まるだろう。 死体が玄関に転がっていると言っていた。 立ち上がって行かなくてはと思ったが、トビーの膝は震えていた。] |
(124)2006/07/19 03:05:40 |
| 牧童 トビー 【ああ、父が死んだ日の──アレの所為で。 足がすくんで動かない。
また、あの時みたいに……。 もしも。】 |
(125)2006/07/19 03:06:44 |
書生 ハーヴェイは、首を振って立ち上がった。
2006/07/19 03:07:27
| 書生 ハーヴェイ 【だが、今の私にはもはや関わりのない存在だ……心煩わせるなど、愚かにも程がある】
[ハーヴェイは周囲の人間達を見回した。余り気が向かない食事のメニューを選ぶかのような、硝子の瞳で] |
(*25)2006/07/19 03:08:14 |
| 学生 ラッセル ―朝・洋室3―
[ラッセルは重い瞼をゆっくりと持ち上げた。 案の定、身体中が鈍い痛みを訴えている。 彼は何よりもまず先に、部屋が明るい事に安堵した。]
朝……か、な? 窓が無いから分からないな……。
[時計を見て、]
10時か……多分朝だろうな。 はは。新入生なのに我ながら横柄だな……。
そういえば、さっきの音は何だったんだろう。 夢か……? いや、廊下の方が騒がしい気がする。 ……痛ッて……と、とにかく着替えて様子を見に行こう……。
[ゆっくりと着替えを済ませ、彼は部屋の外へと出て行った。] |
(126)2006/07/19 03:09:26 |
| 牧童 トビー [動かない足を、呆然と見つめる。]
【行かなくちゃ、僕の父親は既に居ない。 クインジーが死んでいると言ってるのは、見ず知らずの管理人じゃないか。
何があったか、確かめないと。 自分の身の安全に関わる可能性もあるのだから。】 |
(127)2006/07/19 03:09:45 |
| 牧童 トビー [暫くして聞こえて来たのは、ソフィの悲鳴で──。
一瞬、足を支えていた手で耳を塞ぐ。 ベットから降りかけの不自然な姿勢で手を離したので、トビーは肩から崩れる様にして、床へ落ちた。手を付いて床を這う様にして、扉へ進む。] |
(128)2006/07/19 03:12:28 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [びくり、とした。ハーヴェイが床を殴った衝撃は絨毯が吸い込んだが、普段激情を表に出さない――少なくともローズマリーはそういう場面に遭遇したことがない――彼のそういう一面に、驚いた。]
部長。 ……どうぞ、気をしっかり。
[気の利いた言葉が思い浮かばず、自らも震えながら口にする。放っておけない気持ちと、逃げ出したい気持ち。その二つを声に乗せて。] |
(129)2006/07/19 03:12:40 |
| 学生 ラッセル ―朝・廊下―
[まだ半分寝惚けている頭で、何人かの部員が入口付近に集まっているのをぼんやりと認識した。 何だか様子がおかしい。 本能的に、脳が冴えてくるのを彼は感じた。]
【どうしたんだろう。何だか様子が変だ。 皆深刻そうに話してる……管理人? が、何だって?】
[ラッセルは静かに人の輪に近付き、その中心にある"モノ"を認め――数瞬後、大きく息を呑んだ。]
【――――――――ッ!? なん、だ? この人は、確か昨日見かけた管理人……。 ……死んでる、のか? いや、どう見ても生きては居ないけど……。 でも、こんな死に方おかしくないか?
これじゃまるで伝説の――】 |
(130)2006/07/19 03:17:46 |
学生 ラッセルは、悪寒に身を震わせ、暫しその場に立ち竦んだ。
2006/07/19 03:18:43
| 書生 ハーヴェイ ―廊下― [掛けられたローズマリーの震える声。気遣うような調子に、自分の様子は如何にも激昂していたのだろうと気付く。ゆっくりと彼女を振り返った]
あぁ……気は、確かだ。落ち着いてなどは、いないけれどね…… ローズマリー、空いている部屋はどの部屋か、判るかな? |
(131)2006/07/19 03:19:27 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――廊下―― [少し落ち着いたように見えるハーヴェイに、努力して穏やかな微笑を浮かべる。]
空いている部屋……。
[言い辛そうに俯いて、ソフィーの部屋の番号を告げた。]
確か、部屋10だったと、思うわ。 |
(132)2006/07/19 03:23:26 |
| 書生 ハーヴェイ 場違いな質問だと思うかも知れないが……理由は分かるだろう?
[ソフィーの死体に視線をやった]
彼女をこの儘にはしておけない。あまりに無残すぎる、これは。運ぶのは私がやるから、ローズマリーは各部屋のメモを確認してくれないか? |
(133)2006/07/19 03:24:14 |
| 牧童 トビー [成長途上のトビーの細い足は、今は文字通り棒のようで。しかし、なんとか理性を持ち、荷物から万能ナイフを掴んで後ろポケットに入れる。]
【……怖い。 こういう時の直感は、僕の直感は当たるんだ。 そうなる前に,ソフィさんの所へ行かなくちゃ。】
[溢れかけた涙を堪えて、 ゆっくりと足を騙しなだめる様に、膝を付き、椅子で支えながら立ち上がり。] |
(134)2006/07/19 03:24:20 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、書生 ハーヴェイに頷いた。
2006/07/19 03:24:50
牧童 トビーは、部屋を出て、ソフィーの悲鳴が聞こえた方へ駆け出した。
2006/07/19 03:25:28
| 酒場の看板娘 ローズマリー [落ち着いていないのは自分だって同じで、それを言えばこの場の誰も落ち着いていないのだろう。ただし、ローズマリーは先程カミーラがハーヴェイに投げかけた"責任"と言う言葉を聞いて居たし、ハーヴェイには部長と言う立場がある。]
余計なお世話かもしれないけれど……、あまり背負い過ぎないで。 わたしも含めて、力になれる所はなるわ。
【わたしは。わたし達は、とても、無力だけど。】 |
(135)2006/07/19 03:26:55 |
| 書生 ハーヴェイ ―廊下→部屋10→廊下― っと、そうか。そうだったな。 部屋と人数は一致していたんだね……。では、そちらに移そう。
[ソフィーの部屋に移動し、遺体を包むシーツを取って戻ってきた] |
(136)2006/07/19 03:27:01 |
| 牧童 トビー [同じ様な部屋の連続。続いて悲痛な悲鳴は聞こえるものの、どの部屋かわからずに迷って、間違った部屋を開けかける。
漸く、トビーがたどり着いたその場所には……。] |
(137)2006/07/19 03:27:51 |
牧童 トビーは、酒場の看板娘 ローズマリーに声を掛けた。「……これが、ソフィなんです…か?」
2006/07/19 03:29:23
牧童 トビーは、新米記者 ソフィーだったはずのモノ…の傍に、しゃがみ込んだ。
2006/07/19 03:31:26
| 酒場の看板娘 ローズマリー [トビーの声に、ローズマリーは静かに頷いた。ここであったことを全て説明するのは躊躇われた。]
……この洋館は、何処も安全では無い様ね。
[小さく呟く。トビーは賢い少年だ。聡明ばかりでなく、世を渡って行く能力も高いと思う。けれど、彼はそれでも14歳なのだ。ソフィーの傍にしゃがみこむトビーを見て、居た堪れなくなって目をそらした。] |
(2006/07/19 03:33:25、酒場の看板娘 ローズマリーにより削除) |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [トビーの声に、ローズマリーは静かに頷いた。ここであったことを全て説明するのは躊躇われた。]
……この洋館は、何処も安全ではないみたいだわ。
[小さく呟く。トビーは賢い少年だ。聡明ばかりでなく、世を渡って行く能力も高いと思う。けれど、彼はそれでも14歳なのだ。ソフィーの傍にしゃがみこむトビーを見て、居た堪れなくなって目をそらした。] |
(138)2006/07/19 03:33:42 |
| 書生 ハーヴェイ ―廊下― [トビーの姿を認め、貌に笑みらしきものを浮かべようとした。だがそれは、微笑というにもあまりにも弱々しく力無いものだった]
ああ……そうだよ……。つい、今しがたのことだ。 何者かが仕掛けた罠にかかって……
[簡単に説明しつつ、切断されたソフィーの部位をシーツに包んでいく。血を吸った白い布に赤黒く血が滲んでいった] |
(139)2006/07/19 03:34:13 |
| 牧童 トビー [ローズマリー、ハーヴェイの言葉と、目の前の現実を照合しようとする。]
【安全でない、 罠、
切断面、
……罠。】
[銀色に鈍く光る有刺鉄線、床と壁に、飛び散った血しぶきと、肉片をゆっくりと見上げて……。] |
(140)2006/07/19 03:41:33 |
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーを未だ縛る有刺鉄線に手をかけた。
2006/07/19 03:42:54
| 牧童 トビー [自分の声が震えているのか、意外に平常通りなのか、それすら上手く認識する事が出来ない。]
壁に不自然な突起がありますね。 ちょうど、ソフィが最初に立っていたと思しき辺りに……。 |
(141)2006/07/19 03:44:33 |
| 書生 ハーヴェイ ふむ……これは、人の力では多少手に余るな……っっ。
[腕の筋肉に送り込まれた、呪われた血。それは一時的に筋力を増大させ、鉄線を引き抜いていった] |
2006/07/19 03:44:55 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、書生 ハーヴェイの行動とトビーの呟きを見守りながら小さく頷いた
2006/07/19 03:47:52
酒場の看板娘 ローズマリーは、書生 ハーヴェイに話の続きを促した。
2006/07/19 03:48:20
| 書生 ハーヴェイ [ガタゴトと上下に鉄線を揺さぶる。その動作を何度か繰り返すうちに、壁のスリットから中ほどで千切れた鉄線が引きずり出された。と、倒れ掛かるソフィーの遺体を支え、シーツに包んだ]
これで……全部かな。この絨毯は……洗うにも手が足りないか。 |
(142)2006/07/19 03:48:48 |
書生 ハーヴェイは、牧童 トビーの視線を追い、突起を認めて頷いた。
2006/07/19 03:50:38
牧童 トビーは、酒場の看板娘 ローズマリーに話の続きを促した。
2006/07/19 03:51:17
| 書生 ハーヴェイ なるほどな……それが作動スイッチというわけか……他にもこんな罠が仕掛けられているのだろうか、この館には。ローズマリー、君はどう思う? |
(143)2006/07/19 03:52:00 |
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーに話の続きを促した。
2006/07/19 03:52:04
| 学生 ラッセル [静かに、しかし慌しく動いていく人々を前に、ラッセルはただ呆然と立っていた。――否、そうする事しか出来なかった。 死体に群がる人、扉を開けようとする人、電話や何らかの救済手段を求め、館内を走り回る人――]
そ、か。電話……。
[彼はやっとの思いでジーンズのポケットに突っ込んでいた携帯電話を取り出した。 震える指で、ボタンを押していく。]
【救急車か、警察か……それともレスキューを呼ぶべきなのか……どうしたらいいんだ!】 |
(144)2006/07/19 03:55:25 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [静かに思案する。] あると思うわ。 吸血鬼伝説に則って考えるのなら、罠でなくても最低限仕掛けはある筈だもの。
[それに、と付け加え、ソフィーに悲し気に視線を送る]
用心するに越したことはないでしょうね。 部長やトビーは、どう考えているの? |
(145)2006/07/19 03:58:10 |
| のんだくれ ケネス [ケネスは自体の成り行きをただ呆然と見つめていた。 管理人の死に続いて、今度は見知った後輩の死。 しかも、想像もできなかったような悲惨な死に、どう対処していいかわからない。]
……なんなんだよ、これは……
[小さくそうつぶやいた。] |
(146)2006/07/19 03:58:55 |
| 学生 ラッセル [握り締めた携帯電話を耳が痛くなる程押し付け、応答を待つ。 しかし、無情にも、聞こえてきたのは通話が圏外である事を報せる無機質な自動音声案内だった。]
【くそっ! 俺はどうすればいいんだ!!】 |
(147)2006/07/19 03:59:11 |
学生 ラッセルは、書生 ハーヴェイに話の続きを促した。
2006/07/19 04:00:33
| 書生 ハーヴェイ [昨日の行動を思い返しつつ答えた]
昨晩、二階を見て回ったが……その時はざっと見て回っただけだった。怪しい箇所は今日何人かで調べようと思っていたからね。 だから『無い』とは言い切れないな。あると思って気をつけていくべきだろう……。 |
(148)2006/07/19 04:01:14 |
| 牧童 トビー [思い立った様に部屋に駆け戻り、椅子を持って戻って来る。]
…少し離れてくださいね。
[声を掛けてから、トビー自身も突起から十分な距離を置き、椅子の脚で壁の突起を押す。すると、有刺鉄線は元の位置にするすると滑る様にして戻って行った。戻る途中で、棘の部分に付着したソフィの血と小さな肉片を散らしながら。 トビーは、誰かが再び間違って突起に触れない様にと、塞ぐように椅子を壁際に置いた。]
【ガムテープかなにかで固定出来ると良いのだけど…。】 |
(149)2006/07/19 04:03:46 |
| 書生 ハーヴェイ 一先ず、僕は彼女を部屋に入れてくるよ。話の続きは、それからに――
[と言いかけ、自分の衣服を眺めた。ソフィーからの返り血で濡れたそれには一面に血が飛び散り、もはやどれだけ洗っても拭いきれないだろうと思わせた] |
(150)2006/07/19 04:03:48 |
| 書生 ハーヴェイ ―廊下→部屋10― いや、僕は一度自分の部屋に戻るよ。この格好では、流石に気が滅入ってしまう……話は、それからにしたい。
[シーツに包んだ遺体を抱え上げ、彼女の部屋に向かった] |
(151)2006/07/19 04:05:51 |
| 牧童 トビー [ローズマリーの言葉に首を振り、]
ここに1つ危険な仕掛け罠があり、少なくとも僕たちよりは、この屋敷を知る管理人が殺されたのですよね…。 吸血鬼伝説の舞台なら、他にも色々な罠があってもおかしくない。
電話が通じないのですか? ──それに、扉が開かない? そんな、馬鹿な。 |
(152)2006/07/19 04:07:31 |
| 学生 ラッセル [頭では無駄だと分かっている。 分かっているが、携帯電話を手放す事が出来ない。 電話はないとか電話線がどうだという会話の断片が聞こえていた。 何故か、何処を如何やっても扉が開かない事も。
しかし、このままこの電話も繋がらなかったら、この塞がれた廃墟からもう二度と生きては帰れないのではないか――そんな不安が彼の精神を浸蝕していった。]
【暗い処は厭だ! 狭い処も厭だ! お願い、誰か助けて!
ごめんなさい、もうしませんから、お祖母――】 |
(153)2006/07/19 04:09:32 |
学生 ラッセルは、新米記者 ソフィーの悲鳴で我に返った。
2006/07/19 04:09:37
牧童 トビーは、書生 ハーヴェイがソフィを抱えて行く、その姿を静かに見守った。
2006/07/19 04:09:39
| 牧童 トビー 嗚呼、ハーヴェイさんが戻ってくるまでの間、僕はアーヴァインさんでしたか。管理人の方の遺体を確認させていただきます。
[小さく首を振り、]
…まだ、見ていないから。
【本当に扉が開かないかどうか、皆でもう一度確認して。 此処から脱出する方法を考えなくちゃ、駄目だ…ね?】 |
(154)2006/07/19 04:14:25 |
牧童 トビーは、決意する様にぎゅっと目をつぶり、玄関の方へと*歩いて行った*。
2006/07/19 04:15:29
書生 ハーヴェイは、新米記者 ソフィーをベッドに横たえると、自分の部屋へと*戻っていった*。
2006/07/19 04:17:55
| 学生 ラッセル [耳につく甘さを纏った甲高い声。 驚いて携帯電話を取り落とした事にも気付かずに、彼は声のする方向に目を向けた。]
ソフィーさ、 あ… …何 が、
[視線の先に広がっていたのは、目を覆いたくなるような光景だった。 しかし、彼はそこから目を逸らす事も出来ず――むしろ魅入られたかのように、その光景を見詰め続けた。
スローモーションのようにゆっくりと刻まれてゆく見知った仲間。 その滑らかな白皙の肌を裂いて次々と浮かび上がる鮮血も、絶え間なく館内に響き渡る悲鳴も、歪んだ顔も、その辺りだけかつての色に戻った絨毯も――全てが現実であり、現実ではなかった。
裂ける身体、覗く骨。嗚咽、悲鳴、涙、血――タナトス。] |
(155)2006/07/19 04:23:44 |
| 学生 ラッセル [彼女――だったモノ――が完全に沈黙すると、彼は自分の 動悸が頭の中を駆け巡っているような錯覚を覚え、思わず 耳を塞いだ。]
【ソフィー……。 俺より少し前にサークルに入ってた同級生で、 部でも割と周囲にも溶け込んでいたような覚えがある。
……彼女が、死んだ? まさかそんな――】
[目の前で、ハーヴェイが彼女の『遺体』を『部位』毎に 鉄線から外して丁寧に布に包んでいる。]
【まさかそんな……人が、あんな風に、人形か何かみたいに 死んだりするわけな、】 |
(156)2006/07/19 04:34:05 |
| 学生 ラッセル [数ヶ月の記憶が急速に巻き戻り、フラッシュバックする。 回数は少なく、内容も他愛の無いものではあったが、以前 会話を交わした事もあった。]
彼女は……確かに生きていた。
|
(157)2006/07/19 04:36:52 |
| 学生 ラッセル
[そして――――確かに、死んだ。]
|
(158)2006/07/19 04:37:27 |
| 学生 ラッセル ―廊下―
うあああああああああああああああああああっ!!!!!
[彼は、彼に猛スピードで降りかかってきた『現実』を 受け容れる事が出来ずに、*その場で意識を失った*] |
(159)2006/07/19 04:40:21 |
| 冒険家 ナサニエル [目の前が、ちかちかと光る。
おかしいな。
こんなところで。
こんなにも、薄暗いのに。
おかしいだろう?
世界が、明度を増すんだ。
こんなにも、非現実的なのに。
…ああそうか、これは現実だ、と気付く。
目が痛いと、一瞬感じたからだ。] |
(160)2006/07/19 05:06:07 |
冒険家 ナサニエルが「時間を進める」を選択しました
| 冒険家 ナサニエル [嘘なんだ。
そう、明日にも探偵がやってきて、犯人を見つけるんだ。
すると、ドッキリだなんて言って、ソフィーが元気な姿で現れて悪戯な目が瞬いて皆に笑いかけて次いでハーヴェイが笑って性質の悪い冗談だったかななんて言うそして探偵役の男がちょっと斜に構えて一礼して自己紹介をするんだ幽霊部員だけどよろしくなんて言ってそうだこんな事が俺の傍で起こってたまるか俺は普通の大学生じゃないか、
強く、頭を振る。
ゆっくりと二度、瞬きをする。] |
(161)2006/07/19 05:18:21 |
| 冒険家 ナサニエル [祖父に、笑われてしまう。
それだけは、耐えられない。
顔を上げる。
咳き込みそうになって、必死で堪える。]
はぁ、はぁ。
[意識して、二度大きな息をつく。] |
(162)2006/07/19 05:25:42 |
| 冒険家 ナサニエル ―廊下―
[ひどく、くっきりと世界が映る。
空腹を感じた。 自分は生きていた。
強烈な血の匂い。
こだました悲鳴と飲み込まれた空気。
感情の痕。
そして、最も確かなもの。
二つの死が、ここには遺っていた。] |
(163)2006/07/19 05:31:49 |
| 冒険家 ナサニエル [自分に出来ることはなかっただろうか?
問うても仕方のないことだ。 しかし、過去から学ばずしては生きる事すらできない。
どうしてもっと冷静でいられなかった?
助けを求めたのに。 動いた者もいたのに。
動かない者に声をかける事もできずに傍観したのは何故だ?
竦んだのだ。]
…こんな有様で、生きられるわけがないではありませんか。 |
(164)2006/07/19 05:51:28 |
| 冒険家 ナサニエル [血が、体ごと脈打つのを感じる。
少し、頭痛がした。
…電気は何事もなかったかのように灯っている。
扉は開かない、電話はない、携帯電話はつながらない。
玄関の他に出口はない、未だ開かぬ扉があり、何らかの仕掛けもまだ残っているかもしれない。 いや、恐らく残っている。
ブレーカを確認。 厨房が使えるのかを確認。 もう一度出口を調べ、通気孔、壁、何かできないかを確認。
やる事は案外多いじゃないか。] |
(165)2006/07/19 06:01:26 |
| 冒険家 ナサニエル そう…。
それと、食事も準備しておいた方がいいでしょうか。
血の匂いの、少ない場所を選んで…。
食事を取らないと、いけません。
空腹は思考力を奪いますからね。
[じ、っとソフィーの遺体が安置されている筈の部屋の扉を見る。
もっと話せれば、よかったと思う。 もっとしっかりと目を見ておけばよかったと思う。
しかし、それよりも今生きている人達がいるのだからその事を先に考えようと思った。] |
(166)2006/07/19 06:09:24 |
| 冒険家 ナサニエル [血の痕を踏み越えて、真っ直ぐ玄関の扉の前まで歩く。
扉に、手を添えた。 力を込める。
…動く気配はない。
自分は少しは力のある方である筈だった。
物理的に閉じていると言うより、そこだけが時の流れから隔離され動きを止めてしまったかのようだ。] |
(167)2006/07/19 06:15:28 |
| 冒険家 ナサニエル がぁん!
[扉を思い切り殴り付ける。
手の皮が破れ、血が腕をつたった。]
…ふぅ。
[息をつき、踵を返す。]
できる事から、やりましょうか。 |
(168)2006/07/19 06:19:06 |
| 冒険家 ナサニエル [一度だけ振り返り、扉を見つめる。
自分の血が、扉をつたっていた。
…馬鹿な事をした。 料理をしたりこの家について調べる時に、支障があったらどうすると言うのだ。
…見つめていても、扉は開かない。] |
(169)2006/07/19 06:23:30 |
| 冒険家 ナサニエル 祖父と、父さんと。
それは、同じ血だ。
見ずにすむなら、見たくはない。 そう思う。 |
2006/07/19 06:25:05 |
| 冒険家 ナサニエル [空に十字を切る。
死んだ者に、少しばかりの祈りを捧げた。]
さて、本当に動かなければいけませんね。
[まずは、厨房へと向かって*歩いた。*] |
(170)2006/07/19 06:31:16 |