牧師 ルーサー ―教会の一室― [魔女に関しての記述を読んでいたルーサーは、一旦文献から目を離して息を吐く。] これは、本当に錯乱した人間が独白した妄想の類なんだろうか? それにしては…… [整いすぎている、とルーサーは思った。 もちろん、それは彼の主観ではあるのだが、錯乱した人間の記述や独白と言うものは、もう少し支離滅裂になるのではないのだろうかと言う思いが湧いてくる。 文献には、事件遭遇した人物の正確な名前については、触れられてはいない。 ただ、「農夫」とか「医師」と言った肩書きがあるだけだ。 ルーサーが牧師の名を知ったのもこれとは別の文献からで、ここにはやはり「牧師」としか書かれていない。] やれやれ、徹夜してしまったようだな…… [窓を開け、やや白みがかった空を見ながらルーサーはため息をつく。 どうも、文献を読み進めるのに夢中になりすぎたようだ。 今日1日、眠気と戦う事を想像すると気が滅入ってくる。] | |
2006/04/28 08:13:17 |
牧師 ルーサー ………… [窓から入ってくる風を受けながら、ルーサーは魔女事件について書かれた本を見つめる。] 読んだ記述からは、疑惑が疑惑を呼び、残った全ての人々の心が危うく軋み、悲鳴をあげ始めているのが伝わってくる。] 生き延びてくれると良いのだが…… [誰に対してそう思ったのかはわからない。 ルーサーは無意識の内に胸元で十字を切っていた。] | |
2006/04/28 08:22:26 |
学生 ラッセル [処刑を待つ囚人の心境。] 大人しく死んでやるつもりもないが。 まだ生きてるって事は、強引に死なすつもりもないのか? [外を見ると、おそらく半日ほど経っていた。 家に残っていた、自分自身存在を忘れかけていたような保存食の類を貪り食ったが、そう簡単に血は戻らないだろう。 しばらくはこのふらつく足で生き延びなければならない。 …だが、今「どうなっている」のか、正直、よく分かってはいなかった。皆、生きているのだろうか? …自分が生きている、それだけで満足するべきだっただろうか。ハーヴェイのような…俺によくしてくれた人だって。 疑ったり、するのだ。 それは、確信ですらあった、のだが。 証拠も根拠も示せない。 駄目だな、と思う。] | |
(33)2006/04/29 01:05:00 |
医師 ヴィンセント ああ、そうだ。興味だ。 私はね、まだ若い魔女なんだ。成って……まだ数年といったところか。 私は、魔女としては才能もないし経験も浅い。潜在的な素質など、この村の人間の方がよほど優れているだろうな。 専門の医学を応用してどうにか錬金術らしきものをやってみたが、それですら一般人に抵抗される程度のものだ。 だから、少しでも力を得るために、今回の儀式……魔女の力と知を惜しげもなくつぎ込んだこの儀式に、興味を持った。 [自嘲するようにつぶやき、ふと遠い目をする] はは。全く、嫌になるよな。 非常識な奴らと関わり、その知と力の一端を手にしたことで、自らの分を誤り……あげくこのざまだ。 どうやら私は、とことん小物らしい。 | |
(40)2006/04/29 01:22:17 |
流れ者 ギルバート ・・・・・・ [そうだ、それが目的だったはずだった。 子供達をよみがえらせる。それの為にレベッカも死んだ。ならばその言葉に戸惑うべきだ。 だが口から出た言葉はそんな理性的なこととは全く異なっていた] もうどうでもいい。お前を殺す事が俺の目的であり欲求を満たす結論だ。なんだったらお前ら魔女みたいにお前の屍を租借してやろうか?お前らどうせカニバリズムの習慣でもあるんだろ? 悪いがお前に満足な死も、ましてや九死の先にある一生も存在しない。一方的な生命の狩猟それだけだ。神に詫びろ、などという甘い言葉など吐かん。お前の存在をこの世から消す。ただそれだけだ。 | |
(46)2006/04/29 01:36:40 |
医師 ヴィンセント [気づかれぬよう、遠くを見るふりを装い身体をよじる。ギルバートから死角を作る。慎重に、自然を装いながら……懐へ手を忍ばせる] まあ、それが神の奇跡かどうかは私にはあずかり知らぬところだが……生き物なら誰しも「この世に存在しようとする力」を持っている。この村の人々は、我々の儀式の余波でそれがが停止しているのだな。 魔女はその力を精髄と呼ぶらしいが、私はそれを魂と理解している。 では、だ。もしそれをもう一度入れ直すことができれば、村人たちは……。 [言い終わる前に、メスを取り出す。話している間に、身体の準備は整っていた。 一瞬で身を起こすと、ギルバートに飛びかかる] | |
(57)2006/04/29 02:00:13 |
流れ者 ギルバート くふ、くはは。 [散々ヴィンセントの顔を蹴りつける。つま先の感覚がなくなるほどだったkがそれも既に気が付くほどの余裕がなかった。既にその”蹴る”という行為に没頭し、力の加減どころか止まることが出来なくなっている] お前なんか死ねばいいんだ!! お前がいなくなれば俺は幸せになれるんだ!! お前が呼吸をしなくばれば俺は楽になるんだ!! お前が俺を見なければ俺が気に障ることは無いんだ!! お前の心臓の鼓動さえ止まればこの部屋は静かになるんだ!! お前の足音さえ聞こえなければ安心して寝られるんだ!! お前が、お前が。 俺の全てを奪った!! [つま先の骨が折れる音がする。それと同時に、嗚咽と共に涙が流れた] レベッカを!!レベッカを返せ!!!どうしてレベッカじゃなきゃいけなかったんだ!!どうしてレベッカを殺す必要があったんだ!!どうして俺を殺さなかった!! 答えろ!!答えろよ!!!!!!! | |
(79)2006/04/29 02:23:03 |
医師 ヴィンセント (ああ、そうだ) [蹴られる。何度も何度も蹴られ、身体はとうに指一本として動かない。なすすべもなく、痛みすら感じず、ただ自らの身体が壊れていくのを感じつづける。 しかし、頭だけは妙に冷めていた。] (師に破門され、闇医者を始めたときから……そんなことは分かっていた。 あの日……軒先に倒れていた女を魔女と知らずに治療してしまい、協力者として都を追われることになったときもだ。それを知っていたから、私は悪態をつきながらも、心のどこかで余裕を持っていた。 自分が死ぬときはどうせ、無様に地べたをはいつくばっているに違いない、と。 満足だよ。自分の思うとおりに、私は生きた) | |
(83)2006/04/29 02:28:00 |
流れ者 ギルバート [ああ、ようやく気が付いた] お前を殺しても、レベッカは帰ってこないんだよ!! [俺は狂っていた] 何で俺はお前を殺さなくちゃいけないんだ!! [生きるのは大変だ。だが人の命は尊いものだ] 何でこんな事になっちまったんだよ!! [ああ、もう何も元には戻らない。石化が解けても、同じ毎日は戻ってこない] [そして、それは俺が壊したのだ。レベッカの死を台無しにしたのだ。その先にあるものは空虚な毎日の続きのようなもの。その生活に意味は無い] 何で、こんな事に・・・・・・ [ヴィンセントの襟首を掴んだ手が緩み、ヴィンセントの体がゆっくりと地面に落ちる。何かを呟いているようなギルバートの声は嗚咽で消えうせる] | |
(94)2006/04/29 02:38:30 |
流れ者 ギルバート ・・・・・・ ああ。 [違う。そうじゃない。この目の前に広がっている光景は、何だ? レベッカを失った俺と、ヴィンセントを失ったシャーロット。一体何が違うというのだ? 俺は何をした?魔女と自分を言っていたこのヴィンセントと何も変わってないではないか。自分と同じように不幸な人間を、この世界に増やしただけではないか。 憎しみは憎しみしか生み出さない。そんな言葉を牧師が言っていた気がする。その言葉の本当の意味を理解していなかった] 俺は・・・・・・ シャーロット、違うんだ。 これは、何かの間違いだ。 [自分を守るためにどんな言い訳をするのだ?既に言い訳であると理解している俺に、どんな言い訳を語る権利がある? シャーロットに掛けた声は本当に聞こえたのだろうか?口から息が出て行かない。何かが喉に詰まっているようだ。シャーロットへと手を伸ばそうとしても、手が震えてうまく動かない] | |
(99)2006/04/29 02:54:07 |
書生 ハーヴェイ [激昂するグレンの為すがままにさせた。襟首を掴まれ、猛々しい視線に射抜かれてもハーヴェイは表情を弱めなかった] 許してやれよ。 それが真実なものならば。誰にも手出しは出来ない領域だ。 | |
(2006/04/29 02:59:24、書生 ハーヴェイにより削除) |
流れ者 ギルバート レベッカ・・・・・・ [グレンとナサニエルの顔を交互に見る。ナサニエルの言葉に、突然吐き気を覚える。レベッカを埋葬するという行為に嫌悪感を覚える。それをやってしまったら、もう二度とレベッカに会えないじゃないかと。 深呼吸をする。それは自分の行動を落ち着ける為ではなく、この居心地が悪い場所から逃げ出すために。 近くに上手く弾を込められなかった銃と、上手く入らなかった弾と火薬が転がっている。吐き気がさらに強くなる] グ、グレンよしてくれ・・・・・ 俺は、そうじゃないんだ俺は。 もう、どうして良いか分からない。暫く、一人にしてくれ・・・・・・ [ゆっくりと立ち上がる] | |
(109)2006/04/29 03:07:23 |